2500万円の安物2015年11月10日 19:31

2500万円の安物


(マクラーレン新シリーズの先兵、「570S」にポルトガルで乗った)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20151109-20102663-carview/1/

かつて、964に乗り、いま356に乗っている筋金入りのポルシェ乗り。

吉田匠のレポート。

P1(いちおくえん)を頂点とし、3ぜんまんえんから5せんまんえんという、クルマの値段としては、有り得ない価格帯(少なくとも浮沈子にとっては)のメーカーが作る、2500まんえんの安物・・・。

ポルシェなら、ターボS(一番高い)の価格帯だ。

(911 Turbo S)
http://www.porsche.com/japan/jp/models/911/911-turbo-s/

「車両本体価格(消費税込) 25,390,000 円 から」

「から」って、何だよ!?。

たぶん、めっちゃ高いオプションの数々を、営業さんに勧められるままに付けていくと、かあるく4ひゃくまんえんくらいになっちゃうんだろうな・・・。

まあいい。

それよりも、やや、安い価格帯に押し込んだマクラーレンのスポーツシリーズ。

新設計のボディ、コンベンショナルな足回り、使いまわしの上手なエンジン、見た目よく似た安物である。

今までの、スーパーシリーズの半額程度で、マクラーレンのカーボンボディ、アルミパネルのミッドシップに乗れるわけだ。

日常の街乗りから、ワインディング、サーキットに至るまで、そつなくこなし、破たんしない・・・。

(マクラーレン・570S)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB570S

「570Sクーペは、マクレーレン初のスポーツカーセグメント車となる。」

まあ、どっちにしたって、縁のないクルマには違いない。

しかし、こういう究極のクルマを見ると、同じようなカッコして、262万円で買えた中古の03ボクスターと、どこが違うんだろうという目で見る。

タイヤの数が10倍なわけではないし、パワーもせいぜい2倍から3倍だし(03ボクスターは、228馬力)、乗れる人数は同じで、エンジンも1基だけで、同じMR配置。

キモになるのは、カーボンボディということになる。

ガチな剛性のボディに、ダブルウィッシュボーンのサスペンション。

電子制御てんこ盛りで、今風に走るということになる。

それでも、安物なわけで、お求めやすい価格で、世界中のリッチマンに売りまくるんだろう。

ポルシェだけに、オイシイ思いをさせてたまるもんか!。

まあ、どうでもいいんですが。

「カーボンファイバーが主体だったスーパーシリーズと異なり、ボディ外板の多くの部分にアルミパネルを採用しているのも、スポーツシリーズの特徴のひとつ」

安物には安物の外面を纏わせる。

それでも、570Sには、標準でカーボンセラミックブレーキを奢る(540Cは、スチール)。

十分じゃね?。

「マクラーレンが送り出したスポーツシリーズの先兵570Sは、2556万円というプライスに見合う価値があるのか?」

浮沈子には、無意味な問いかけだが、試乗したレポーターは、その価値があるといっている(ないなんて、書けないでしょ?)。

中古のボクスター、10台持ってたってしょうがないしな。

最高速度は、ベントレーコンチネンタルGTスピードより3km遅い。

(ベントレー コンチネンタル GT スピード)
http://www.goo-net.com/catalog/BENTLEY/CONTINENTAL/10084324/

「新車価格 24,900,000円」

値段も、似たり寄ったり。

普段使いなら、GTスピードだろうが、いずれにしても、我が国ではその性能の片鱗すら堪能することはできない。

やれやれ。

こういう記事を読む度に思うんだが、ポルシェが高いとか言ってると、申し訳ないような気になる。

高性能ないいクルマを、良心的な価格で売り出す、健全なメーカーだな。

先々、中古車価格が値上がりすることが、確実な車まで出してくれる。

買えないけど・・・。

マクラーレンが、将来どうなるかは分からない。

フェラーリのように、儲け主義に走るかもしれないし。

それでも、やっぱ、ポルシェの築いてきたものを超えるというのは難しいだろう。

技術の積み上げの分厚さが違う。

もう少し、時間をかけて見ていく必要がありそうだな。

オープンモデルが投入されることは間違いないし、新たなバリエーション(SUVとかあ?)が出てくるかもしれない。

んなもんに、後ろ付かれたら、さっさと譲っちまうに限る。

浮沈子には、カイエンターボに煽られた恐怖の体験がある。

真っ黒い巨体が、信じられない加速で迫ってきたときには、マジ、ビビった。

まあ、今のところ、そういう発表はないし、マクラーレン自体がそんなに多くはない。

かつて、F1を世に送り出し、今、P1を頂点に戴いて、んでもって、安物のスポーツカーを、それでも、ポルシェの高価格帯のクルマにぶつけて売ろうとしているマクラーレン。

「カーボンモノセルIIと呼ばれるスポーツシリーズ用は、スーパーシリーズやアルティメットシリーズが使うものとは別の新開発品で、コクピットへの乗降性に配慮してサイドシル部分を80mm低くし落とし込んだデザインを採用している。だがそれにもかかわらず、80kg弱という軽量と、スーパーシリーズ用と同等の剛性を確保しているという。」

見えないところで、着々と進化させているのだ。

ロン・デニスが、次にどんな手を打ってくるかは分からないが、一巡した後の展開に注目ってとこかな。

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