人の作りしものの運用2018年01月11日 15:54

人の作りしものの運用


人間が作ったものは壊れる。

壊れないとしたら、人間の寿命の短さにより、その崩壊を認識できないだけだ。

(オルドワン型石器群)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%99%A8#%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%B3%E5%9E%8B%E7%9F%B3%E5%99%A8%E7%BE%A4

「ヒト科人類による最古の石器群といわれている」

石器なら、壊れることはないだろうだってえ?。

バカ言っちゃいけない、あれは初めから壊れてるんだ(そうなのかあ?)。

「礫の一部を打撃して造るチョッパー・チョッピングツールを主体とする。」

まあいい。

壊れたものは、自然に還る。

人ならぬ神が作りしものに戻っていく。

人間が作ったものを使い続けるということは、果てしなく壊れていくものとの戦いだ。

何をどのようにして作るかということの選択の問題でもある。

本当に欲しいのは、作られたものを使って得られる利益だ。

物そのものにも価値はあるかもしれないが、道具としての価値は使えてナンボだ。

作るにあたってのコスト、維持して使っていくためのコスト、そして、結果得られる利益を秤にかけて、何をどう作り、使っていくかを決めていく。

浮沈子は、沈船が好きで、中には入らないけど周囲を潜って楽しんでいる(最近、行ってないなあ・・・)。

人の作りしものの末路だ。

鉄で出来た船は、故郷の海に還っていく。

鉄は、元々、海水に溶けていたからな。

太古の生命が作り出した酸素によって沈殿し、堆積して鉄鉱石となり、人間がせっせと掘り出して精錬して船に仕立てた。

水より重い鉄で作った船を浮かべること自体が、神の摂理に反している(某宗教団体のエースは、水の上を歩いたらしいので、何とも言えないが・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

(米軍ヘリ不時着 太平洋軍司令官「安全な場所で満足」 翁長知事は批判)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-644448.html

「一番近い安全な場所に降ろす措置に満足している」

浮沈子も同感だ。

学校の校庭とかに降ろすのに比べれば、遥かにいい。

そのような事態に陥らないように、日頃の整備を怠らないというのが原則だが、トラブルを皆無にすることは不可能だ。

計器が異常を示したら、安全なところを見つけて降りてしまうのが正しい。

平時だからな。

戦闘中は、そうもいかないかもしれないが。

いいか悪いかという話になれば、そこはいろいろややっこしくなる。

そもそも、現場レベルでどうにかなる話ではない。

改善できる点があれば改善し、出来なければ次善の策を取るしかない。

その中には、基地の撤退とかも含まれるんだろう。

米国は、世界から撤退しようとしている。

泣いて縋って引き留めているのは、我が国の方だからな。

果てしなく壊れていく道具を、どう使うかという話は、それこそ、果てしなく広がっていく。

「ニコルソン氏は、今回の不時着など米軍による事故が頻発していることについて「クレイジー(ばかげている)だ」と発言した。」

まあ、リップサービスのつもりだったんだろうが、正直な気持ちかも知れない。

軍隊の質の劣化は、現場トップの認識だけで変わるもんじゃないからな。

それでも、立場に応じて、精一杯やってもらいたいわけだ。

身内批判をして、相手の歓心を得ようというのは姑息だ。

米軍には、ある種の閉塞感が生まれているのではないか。

軍隊が難しい局面を迎えるのは、攻撃の時ではなくて、撤退の時だからな。

全世界から撤退するということになれば、もう、筆舌に尽くし難い気分だろう。

その中で、モチベーションを高め、任務を遂行するということは、楽な仕事ではないに違いない。

まあ、お仕事ですから・・・。

ぶっ壊れていく道具をだましだまし使い続けていくわけだから、それなりの運用が求められる。

せめてキッチリ整備して、不測の事態を最小限に留めるようにすべきだろう。

トップの発言だけでは、何も変わらないし、何の改善にも繋がらない。

(戦闘よりも訓練で死亡者が多数…米軍が今“過労状態”に)
https://dot.asahi.com/aera/2018010900017.html

「米共和党の重鎮で元海軍将校のジョン・マケイン上院議員は9月に開かれた米連邦議会の軍事委員会で、過去3年間の戦闘で死亡した米軍人44人に対し、訓練中に185人が亡くなったことを明らかにし、「訓練中の事故で亡くなる米軍人のほうが、戦闘で命を落とす数よりも多い」と述べた。」

単純な話、米軍の軍事費を増やすか、任務を減らすかして、調整するしかないわけだ。

もちろん、戦闘を拡大して、前線での死者を増やすというのもある(そんなあ!)。

地球の反対側から、衛星経由で無人機をリモコン操作して、誤差数mで精密爆撃する世の中だからな。

兵士は、なかなか死ななくなったわけだ(もちろん、相手の兵士は死にますが)。

沖縄に限らず、航空施設を近隣に持つ住民は、ダモクレスの剣を頭上に戴いている。

そんでもって、王位に当たるメリットは何もない。

民間空港なら、どこかにいくのに近くて便利ということはあるが、軍用空港じゃそれもない。

戦時になれば、真っ先に狙われるしな。

どっかの国も、在日米軍は標的だと明言している。

(日本政府、迎撃ミサイル「イージス・アショア」2基導入へ 配備に5年)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/12/25-12.php

もちろん、我が国の国民を守るのが第一に決まってるが、その傘の下には、当然米軍基地も入るわけだからな。

ちっとは、まけてくれてもいいような気がするんだがな・・・。

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