ドイツの事例は明らかな二次感染だが、何かビミョーな感じが漂う2020年01月29日 07:35

ドイツの事例は明らかな二次感染だが、何かビミョーな感じが漂う
ドイツの事例は明らかな二次感染だが、何かビミョーな感じが漂う


(ドイツの新型ウイルス感染者、国内で「人から人へ感染」 欧州初か)
https://www.afpbb.com/articles/-/3265577

「バイエルン(Bavarian)州保健当局のトップが記者会見で明らかにしたところによると、感染した男性は中国へは渡航していなかった」

「男性は21日、同州ストックドルフ(Stockdorf)に本社を置く自動車部品メーカー、ベバスト(Webasto)の事務所で、この同僚が講師を務めた研修会に参加。27日夜に、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示した。」

「今月23日、帰国便の中で体調不良を感じ始めた」

男性の潜伏期間は約1週間。

講師として来独した女性は、自身の潜伏期間内に感染させた感じだ。

「帰国してすぐ医師の診察を受け、新型ウイルスへの感染が確認された。」

症状が現れる少なくとも2日前には、感染させていたことになる。

この女性と武漢のかかわりは分かっている。

「女性は両親の住む武漢地区を最近訪れていたという。」

海外の感染事例としては、ベトナムと我が国の1例ずつが二次感染として知られているが、ドイツのケースもれっきとし二次感染だ。

我が国とドイツの場合は、感染者が国外に退去した後に感染が明らかになっている(ベトナムは家族で、感染者が滞在中に発症)。

両事例の場合は濃厚接触ではないようだし、現在最も懸念されるパターンだな(バスの中は、濃厚接触になるそうです:研修室もそうなのかあ?)。

我が国の事例については、1月27日以降は、中国が団体ツアー等の渡航制限を掛けているのである程度防ぐことができるだろうけど、ドイツの事例のように、ビジネスで国際的に移動する渡航者を防ぐことはできない。

「べバストは、中国からの、あるいは中国への出張を「今後少なくとも2週間」取りやめると発表した。」

最大潜伏期間とされる2週間というワケだが、再開される時の対応が難しいな。

「独保健当局は、この感染者2人と接触のあった同僚や家族など約40人の検査を行っている。」

今ウィキで確認したら、この中で新たに3人が感染していることが判明した様だ。

(バイエルンでさらに3人が感染)
https://www.sueddeutsche.de/bayern/coronavirus-infizierte-deutschland-webasto-1.4776016

「これらの症例は、月曜日の夕方に知られるようになった最初の人の感染に関連しています。これらの新しい患者は、関係者が雇用されているシュタルンベルク地区のWebasto社の従業員でもあります。」

やれやれ・・・。

「他の3人の患者も中国人の同僚に感染したのか、それともウイルスがドイツ人の同僚によって伝染したのかはまだ不明です。」

海外での感染事例では、まだ死者は出ていないが、フランスで発生する可能性はある。

(新しいコロナウイルス:フランスで4番目の症例、集中治療室の患者)
https://www.france24.com/fr/20200128-nouveau-coronavirus-quatri%C3%A8me-cas-en-france-le-patient-en-r%C3%A9animation

「パリで入院したこの80歳の男性は、中国で最も影響を受けた湖北省出身であり、現在集中治療中です」

「以前の臨床状態や現在の進化に関する詳細情報はありません。継続的なケアが必要な心配な臨床状況です」

中国国内では、浮沈子的に気になる話もある。

(新型肺炎「ウイルスの感染源複数か」中国メディア伝える)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200128/k10012262771000.html

「感染が始まったころの先月上旬に新型コロナウイルスに感染し肺炎を発症した患者4人のうち、3人は海鮮市場に出入りした形跡はなかった」

「海鮮市場が唯一の感染源の場所ではなく、複数ある可能性がある」

潜伏期間中も感染性を有する今回の新型コロナウイルス肺炎の場合、ヒトヒト感染を起こしていた可能性は否定できない。

初期の段階で、スーパースプレッダーが発生していたかもしれないしな。

まるで、初発とは異なる別の感染源であるかのように、次々と感染させていったのかも知れない(未確認)。

丁寧に逆トレースをかけて調査していかなければ分からないが、今の武漢にそんな余裕はないだろう。

目の前の感染者の周囲を調べることもままならないに違いない。

複数の感染源については、前にも引用した北大の論文の中でも触れられている。

(2020年、中国武漢における新規コロナウイルスの伝播の範囲)
https://www.mdpi.com/2077-0383/9/2/330

「・・・武漢の疫学的にリンクされたシーフード市場での暴露以外の追跡されていない暴露が発生したという強い兆候があります。」(要約より)

感染源は未だ特定されておらず、もし別の感染源が存在するとすれば、モグラたたき状態に終止符を打つことができなくなる。

WHOのチョンボも判明したしな。

(WHO 新型肺炎の危険性評価で記載ミス「高い」に訂正)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200128/k10012261911000.html

「毎日ホームページで発表している感染状況の報告書を訂正し、世界的な危険性の評価を「中程度」から「高い」にあらためました。WHOは記載ミスだとしています。」

ったくもう・・・。

今回の流行では、様々な混乱が生じている。

象徴するような話だな。

まあいい。

武漢からは、今朝から帰国者が大勢戻ってくる。

(新型肺炎 病院も態勢整える)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200128/k10012262461000.html

「現地の日本人を帰国させるためのチャーター機が29日午前中にも羽田空港に到着する見通しです。」

成田じゃねえのかよ!?。

大田区在住の浮沈子のそばを、コロナウイルスが通り抜けていく(そうなのかあ?)。

大田区には、感染者を受け入れる病院もあるしな。

「東京 大田区にある公社病院、荏原病院では感染が疑われる人を受け入れる場合は、救急外来用の入り口から入ってもらい、救急用の診察室1室を専用に使うということです。」

「ふだんから態勢を整えているので通常行っている感染症対策を徹底して受け入れられるようにしたい」(やや意味不明・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

空港からの移送、潜伏期間内のコントロール(発症していないから、隔離するわけにはいかないからな)に失敗すれば、東京都が第二の武漢になりかねない。

一方で、帰国希望者を長く武漢に留めておけば、それだけ現地での感染リスクが高まる。

潜伏期間内の感染性があるということは、誰が感染者か分からない状況だからな。

人を見たら、新型コロナウイルス肺炎と思え・・・。

早期の帰国を促したのは正しい選択だ。

650人も帰ってくるわけだから、当然感染者はいる。

つーか、いると思って対応する必要がある。

「受け入れた患者が重症化した場合、ICUや麻酔科などと連携」

ICUはいいとして、麻酔科ってなんだあ?。

(麻酔科学)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BA%BB%E9%85%94%E7%A7%91%E5%AD%A6

「現在は手術の麻酔のみならず、救急・集中治療、慢性疼痛治療(ペインクリニック)、終末期医療など応用分野が広がっている。」

「集中治療:
呼吸器、循環器といった重要臓器が機能不全に陥った重症患者や救急患者の生命維持を行い、病状の安定化や人工呼吸器からの早期離脱を図る。」

ひょっとしたら、ヤバい状態の帰国者がいるのかも知れない。

仮にいたとしても、マスコミには伏せるだろうな。

現地で入院するほどではないが(そもそも、現地は病室が足りないのでなかなか入院できないかも)、高齢とか原疾患があるなどで、早急に医学管理下に置くべき患者が含まれていることは想定の範囲内だ。

既に、病院には情報がもたらされているかもしれない。

「羽田空港への到着は、予定より遅れて午前9時ごろになる見通しです。」

事態は、時々刻々進行している。

昨日は、体調不良の中、ダイビング関係の講習会に参加して、心身ともに疲労困憊した。

昨日は記事を追い切れなかったが、今朝まとめて読んでいる。

(新型肺炎 中国本土以外では17の国と地域で83人感染を確認)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200129/k10012263211000.html

「中国本土以外でこれまでに確認された感染者の数は、タイで14人、香港と台湾でそれぞれ8人、日本、マカオ、シンガポールでそれぞれ7人、アメリカとオーストラリアでそれぞれ5人、マレーシア、韓国、フランス、それにドイツでそれぞれ4人、ベトナムで2人、ネパール、カンボジア、スリランカ、カナダでそれぞれ1人となっていて、17の国と地域で合わせて83人にのぼります。」

「このうちドイツ南部バイエルン州の保健当局は28日、中国で感染が拡大する新型のコロナウイルスについて、新たに3人の感染が確認されたと発表しました。」

ちっ、NHKに先に書かれちまったな・・・。

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