スーパースプレッダーを探せ!:新型コロナウイルス肺炎(名称未定)のパンデミックを左右するキーワード ― 2020年01月24日 00:46
スーパースプレッダーを探せ!:新型コロナウイルス肺炎(名称未定)のパンデミックを左右するキーワード
不顕性感染については、6年前に起こった西アフリカ地域のエイズ大流行の際に、このブログでも触れている。
(不顕性感染)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/11/25/7503315
「不顕性感染を示す大勢の中の、一部の感染可能な個体を無症候性キャリアというのか(違う?)。」
有名な事例として挙げられるのが、チフスメアリーの話だ。
(メアリー・マローン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
「メアリーはそれまで腸チフスを発症したことがなく、彼女自身が病気になったり、保菌者であるという自覚のないまま、周囲の人に感染を広げる健康保菌者(無症候性キャリア)であった。」
保菌者:細菌の場合だけだからな(ウイルスとかプリオンなどの場合は保菌者とは言わない)。
広く、キャリアという語がつかわれるわけだ。
別に、不顕性でなくてもいいんだが、今回の新型コロナウイルス肺炎(名称未定)の流行が、大規模な世界的なパンデミックに発展するかどうかは、スーパースプレッダーと呼ばれる、トンデモ感染者(!)の存在に掛かっているということが分かってきた(そうなのかあ?)。
(すでに数千人が発症か、中国の新型肺炎、疫学者らが発表)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/012300043/
「多くの感染症では、1人の感染者が新たに感染を広げる人数は3人までとされるが、一部の患者はいわゆる「スーパー・スプレッダー(感染拡大に拍車をかける人)」になり、数十人に感染を広げた者もいた。」(2003年ころのSARSの話)
「スーパー・スプレッダーが現れたという証拠はまだないですし、今後もないように願っています。」
「英インペリアル・カレッジ・ロンドンの疫学者である今井奈津子氏らは、実際の発症例は数千に上るという推定を22日に発表した。」
マジか!?。
(スーパー・スプレッダー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BC
「感染症を引き起こす病原体に感染したホストのうち、通常考えられる以上の二次感染例を引き起こす者を指す。」
記事を読むと、別に何人以上と決まってるわけではないようだな。
その流行におけるポアソン分布の様子によって異なるようだ(たぶん)。
この間、風疹の自然感染における流行周期の計算でお勉強した、R₀(基本再生産数)も出て来るけど、細かいことはどーでもいい。
「スーパー・スプレッダーが発生したアウトブレイク:
・2003年のSARSアウトブレイク
・1989年の麻疹アウトブレイク
・「チフスのメアリー」(1902年から1909年)
・「牛乳屋のN氏」(1901年から1915年)
・エボラ出血熱(2014年)」
(スーパー・スプレッダー(Super Spreader))
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/sars/sars/spreader/
「4月30日現在201例のSARS症例がシンガポールで報告されているが、172例(約86%)が図1に示されている患者1から感染が波及したものである。」
スゲーな・・・。
「2次感染が発生している場合でも3人までが大部分」
なお、この事例におけるスーパースプレッダーの定義は、10人以上とされているようだ(CDCによる)。
「どの様な人がスーパー・スプレッダーとなりやすいのか現時点では不明であるが、シンガポールでは病院内での感染防御対策の強化等を通じた対策で、症例報告数は減少している。病院内での適切な感染防御対策が講じられた状況では、スーパー・スプレッダーは出現しにくいと考えられる。」
SARSの時は、院内感染が問題だったが、今回もすでに医療関係者の感染が起こっている(14人という数字が出ているが、どーせ直ぐ増えるだろうな)。
やれやれ・・・。
(新型ウイルス肺炎 ベトナムでも感染者確認)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200123/k10012256961000.html
「ベトナムの衛生当局は地元メディアに対し、中国からベトナムを訪れている60代と20代の中国人の親子が新型のコロナウイルスに感染しているのを確認」
今のところ、中国以外では、旅行中の中国人とか、武漢を訪問した旅行者などに限られているし、二次感染の報告もない(よく読むと、上記のベトナムの事例は二次感染だと分かる:追加)。
NHKは、とうとう特設サイトを設定した。
(特設サイト 新型ウイルス肺炎)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/?utm_int=detail_contents_news-link_001
最新情報は、ここをチェックすればいい。
名称も、「新型ウイルス肺炎」にしたようだ(報道の中では「新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎」:蛇、長すぎる・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
今現在、WHOは今回の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」とするかどうか再検討に入っている。
結論が出れば、ここに掲載されるだろう。
どっちにしても、事態は進行中で、閉鎖都市は今後も増える可能性がある(現状は、武漢市と黄岡市)。
浮沈子的には、既にスーパースプレッダーによる感染事例は発生しているに違いない。
昨年暮れの発生から3週間以上もほったらかしにしていて、推計で数千人の感染者が見込まれる事態だ。
潜伏期間7日、感染期間12日程度とすると、1人当たり3人の通常の再感染程度では、数千人規模にはならないからな(未確認)。
べらぼーな数の感染を引き起こしているスーパースプレッダーが存在すると仮定する方が自然だ。
つーことは、当初の見込みとは裏腹に、WHOはPHEIC宣言を発動する可能性が高くなったということか。
あと数時間でそれは明らかになり、中国のメンツは丸つぶれ、我が国のオリンピックも大打撃ということになる(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
水際で防ぐことが困難だということはこの手の感染症では常識だ。
(数理モデルで感染症を食い止める
「経験と勘」を超えてエビデンスに基づく対策を)
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/article-02.html
「なかなか受け入れられない:
・・・2009年に新型インフルエンザH1N1が大流行したとき、オランダから日本に出張してきた西浦氏が見たのは、日本の大パニックだった。」
「メキシコから始まって北米全域で流行していたため、北米から到着した旅客機にポータブルサーモスキャナーを持ち込んで乗客の熱を測る。マニュアル通りの水際作戦である。」
「感染していても発熱しない人が4割ぐらいいるし、感染しても発症前で発熱していない人もいる。仮に発熱していても市販薬を飲んで熱が下がっている人もいる。サーモスキャナーだけではとても捕捉しきれない。」
「検疫を通り抜ける感染者が出る。ではどれくらい素通りしたかという分析を数理モデルを使って推定した。」
「その結果は衝撃的ですらある。発熱者を探すだけでは100人にわずか1人の感染者しか発見できないというものだった。延べ3万人が動員されたというこの水際作戦はほぼ役に立たなかった。」
まあいい。
中国の国内政策が功を奏さなければ、我が国に持ち込まれることを阻止することはできない。
それは、WHOの宣言とは無関係だ(日本時間で24日午前3時に記者会見するそうだ:現時点では該当しないということで見送られた:追加)。
もちろん、新型コロナウイルスに対するワクチンも特効薬もない。
高齢者や免疫関係の疾患を患っていれば、予後は良くない。
スーパースプレッダーによる大規模拡散が起これば、パンデミックが世界中で起こる(世界中で起こるからパンデミックなんだけど・・・)。
内憂外患の現政権に、頑張ってもらうしかないな・・・。
(新型肺炎、国内2例目の感染確認 武漢からの観光者:追加)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54781090U0A120C2CE0000/
「国内で2例目の感染者を確認」
「現在は東京都内の医療機関に入院」
問題なのは、ここからだな。
「男性は19日に来日。入国前の14日から発熱があり、15、17日に医療機関を受診していたが、肺炎とは診断されず、経過観察になっていた。」
「入国後の20日にも受診したが肺炎とは診断されず、発熱と喉の痛みが続いたため22日に再度受診し肺炎の疑いとなり、入院。24日、国立感染症研究所が新型コロナウイルスの感染を確認した。」
中国国内の受診でも、我が国の医療機関でも診断が遅れ、発熱していたにもかかわらず(ここ、重要です)、入国時の検疫をすり抜けている。
「男性は新型肺炎の感染源と推定されている武漢の海鮮市場には立ち寄っておらず、肺炎患者との接触も確認できていないという。」
不顕性感染した無症候性キャリアからの感染が疑われる事例だな。
少なくとも武漢にはスーパースプレッダーが存在し、今、この瞬間にも感染を広げているに違いないのだ・・・。
(WHO、緊急事態宣言を見送り 新型肺炎で「時期尚早」:追加)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54780620U0A120C2000000/
「1人の発症者が多人数に感染を広げる「スーパースプレッダー(超感染拡大者)」が出た疑いもある。」
(中国の新型肺炎感染者、23日時点で830人 死者25人に=当局:追加)
https://jp.reuters.com/article/china-coronavirus-830-patients-idJPKBN1ZN01W
このペースで増加すると、死者100人、感染者3000人は固いところだな(たぶん、今月中)。
不顕性感染については、6年前に起こった西アフリカ地域のエイズ大流行の際に、このブログでも触れている。
(不顕性感染)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/11/25/7503315
「不顕性感染を示す大勢の中の、一部の感染可能な個体を無症候性キャリアというのか(違う?)。」
有名な事例として挙げられるのが、チフスメアリーの話だ。
(メアリー・マローン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3
「メアリーはそれまで腸チフスを発症したことがなく、彼女自身が病気になったり、保菌者であるという自覚のないまま、周囲の人に感染を広げる健康保菌者(無症候性キャリア)であった。」
保菌者:細菌の場合だけだからな(ウイルスとかプリオンなどの場合は保菌者とは言わない)。
広く、キャリアという語がつかわれるわけだ。
別に、不顕性でなくてもいいんだが、今回の新型コロナウイルス肺炎(名称未定)の流行が、大規模な世界的なパンデミックに発展するかどうかは、スーパースプレッダーと呼ばれる、トンデモ感染者(!)の存在に掛かっているということが分かってきた(そうなのかあ?)。
(すでに数千人が発症か、中国の新型肺炎、疫学者らが発表)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/20/012300043/
「多くの感染症では、1人の感染者が新たに感染を広げる人数は3人までとされるが、一部の患者はいわゆる「スーパー・スプレッダー(感染拡大に拍車をかける人)」になり、数十人に感染を広げた者もいた。」(2003年ころのSARSの話)
「スーパー・スプレッダーが現れたという証拠はまだないですし、今後もないように願っています。」
「英インペリアル・カレッジ・ロンドンの疫学者である今井奈津子氏らは、実際の発症例は数千に上るという推定を22日に発表した。」
マジか!?。
(スーパー・スプレッダー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%80%E3%83%BC
「感染症を引き起こす病原体に感染したホストのうち、通常考えられる以上の二次感染例を引き起こす者を指す。」
記事を読むと、別に何人以上と決まってるわけではないようだな。
その流行におけるポアソン分布の様子によって異なるようだ(たぶん)。
この間、風疹の自然感染における流行周期の計算でお勉強した、R₀(基本再生産数)も出て来るけど、細かいことはどーでもいい。
「スーパー・スプレッダーが発生したアウトブレイク:
・2003年のSARSアウトブレイク
・1989年の麻疹アウトブレイク
・「チフスのメアリー」(1902年から1909年)
・「牛乳屋のN氏」(1901年から1915年)
・エボラ出血熱(2014年)」
(スーパー・スプレッダー(Super Spreader))
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/sars/sars/spreader/
「4月30日現在201例のSARS症例がシンガポールで報告されているが、172例(約86%)が図1に示されている患者1から感染が波及したものである。」
スゲーな・・・。
「2次感染が発生している場合でも3人までが大部分」
なお、この事例におけるスーパースプレッダーの定義は、10人以上とされているようだ(CDCによる)。
「どの様な人がスーパー・スプレッダーとなりやすいのか現時点では不明であるが、シンガポールでは病院内での感染防御対策の強化等を通じた対策で、症例報告数は減少している。病院内での適切な感染防御対策が講じられた状況では、スーパー・スプレッダーは出現しにくいと考えられる。」
SARSの時は、院内感染が問題だったが、今回もすでに医療関係者の感染が起こっている(14人という数字が出ているが、どーせ直ぐ増えるだろうな)。
やれやれ・・・。
(新型ウイルス肺炎 ベトナムでも感染者確認)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200123/k10012256961000.html
「ベトナムの衛生当局は地元メディアに対し、中国からベトナムを訪れている60代と20代の中国人の親子が新型のコロナウイルスに感染しているのを確認」
今のところ、中国以外では、旅行中の中国人とか、武漢を訪問した旅行者などに限られているし、二次感染の報告もない(よく読むと、上記のベトナムの事例は二次感染だと分かる:追加)。
NHKは、とうとう特設サイトを設定した。
(特設サイト 新型ウイルス肺炎)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/?utm_int=detail_contents_news-link_001
最新情報は、ここをチェックすればいい。
名称も、「新型ウイルス肺炎」にしたようだ(報道の中では「新型のコロナウイルスによるとみられる肺炎」:蛇、長すぎる・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
今現在、WHOは今回の流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」とするかどうか再検討に入っている。
結論が出れば、ここに掲載されるだろう。
どっちにしても、事態は進行中で、閉鎖都市は今後も増える可能性がある(現状は、武漢市と黄岡市)。
浮沈子的には、既にスーパースプレッダーによる感染事例は発生しているに違いない。
昨年暮れの発生から3週間以上もほったらかしにしていて、推計で数千人の感染者が見込まれる事態だ。
潜伏期間7日、感染期間12日程度とすると、1人当たり3人の通常の再感染程度では、数千人規模にはならないからな(未確認)。
べらぼーな数の感染を引き起こしているスーパースプレッダーが存在すると仮定する方が自然だ。
つーことは、当初の見込みとは裏腹に、WHOはPHEIC宣言を発動する可能性が高くなったということか。
あと数時間でそれは明らかになり、中国のメンツは丸つぶれ、我が国のオリンピックも大打撃ということになる(そうなのかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
水際で防ぐことが困難だということはこの手の感染症では常識だ。
(数理モデルで感染症を食い止める
「経験と勘」を超えてエビデンスに基づく対策を)
https://www.jst.go.jp/ristex/stipolicy/policy-door/article-02.html
「なかなか受け入れられない:
・・・2009年に新型インフルエンザH1N1が大流行したとき、オランダから日本に出張してきた西浦氏が見たのは、日本の大パニックだった。」
「メキシコから始まって北米全域で流行していたため、北米から到着した旅客機にポータブルサーモスキャナーを持ち込んで乗客の熱を測る。マニュアル通りの水際作戦である。」
「感染していても発熱しない人が4割ぐらいいるし、感染しても発症前で発熱していない人もいる。仮に発熱していても市販薬を飲んで熱が下がっている人もいる。サーモスキャナーだけではとても捕捉しきれない。」
「検疫を通り抜ける感染者が出る。ではどれくらい素通りしたかという分析を数理モデルを使って推定した。」
「その結果は衝撃的ですらある。発熱者を探すだけでは100人にわずか1人の感染者しか発見できないというものだった。延べ3万人が動員されたというこの水際作戦はほぼ役に立たなかった。」
まあいい。
中国の国内政策が功を奏さなければ、我が国に持ち込まれることを阻止することはできない。
それは、WHOの宣言とは無関係だ(日本時間で24日午前3時に記者会見するそうだ:現時点では該当しないということで見送られた:追加)。
もちろん、新型コロナウイルスに対するワクチンも特効薬もない。
高齢者や免疫関係の疾患を患っていれば、予後は良くない。
スーパースプレッダーによる大規模拡散が起これば、パンデミックが世界中で起こる(世界中で起こるからパンデミックなんだけど・・・)。
内憂外患の現政権に、頑張ってもらうしかないな・・・。
(新型肺炎、国内2例目の感染確認 武漢からの観光者:追加)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54781090U0A120C2CE0000/
「国内で2例目の感染者を確認」
「現在は東京都内の医療機関に入院」
問題なのは、ここからだな。
「男性は19日に来日。入国前の14日から発熱があり、15、17日に医療機関を受診していたが、肺炎とは診断されず、経過観察になっていた。」
「入国後の20日にも受診したが肺炎とは診断されず、発熱と喉の痛みが続いたため22日に再度受診し肺炎の疑いとなり、入院。24日、国立感染症研究所が新型コロナウイルスの感染を確認した。」
中国国内の受診でも、我が国の医療機関でも診断が遅れ、発熱していたにもかかわらず(ここ、重要です)、入国時の検疫をすり抜けている。
「男性は新型肺炎の感染源と推定されている武漢の海鮮市場には立ち寄っておらず、肺炎患者との接触も確認できていないという。」
不顕性感染した無症候性キャリアからの感染が疑われる事例だな。
少なくとも武漢にはスーパースプレッダーが存在し、今、この瞬間にも感染を広げているに違いないのだ・・・。
(WHO、緊急事態宣言を見送り 新型肺炎で「時期尚早」:追加)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54780620U0A120C2000000/
「1人の発症者が多人数に感染を広げる「スーパースプレッダー(超感染拡大者)」が出た疑いもある。」
(中国の新型肺炎感染者、23日時点で830人 死者25人に=当局:追加)
https://jp.reuters.com/article/china-coronavirus-830-patients-idJPKBN1ZN01W
このペースで増加すると、死者100人、感染者3000人は固いところだな(たぶん、今月中)。
地に落ちたファントムエクスプレス(XS-1)と737MAX再開遅延のビミョーな関係 ― 2020年01月24日 08:50
地に落ちたファントムエクスプレス(XS-1)と737MAX再開遅延のビミョーな関係
1兆円貸してくれといって、はいよと気前よく調達できる企業は、そうそうない(たぶん)。
(ボーイング、シティ主導の銀行団から1.1兆円の融資確保近い-関係者)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-20/Q4FEXLT1UM0Z01
「米ボーイングは100億ドル(約1兆1000億円)の融資確保に近づいていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。2回の墜落事故後に運航停止となった737MAXを巡る危機のさなか、財務を強化する。」
稼げるところは違うなあ・・・。
で、いつになったら飛行再開になるか分からない737MAXだが、B社が予告して再開時期が近づくと、ソフトのバグとか発覚して再度延期になるパターンが定着している中、一応、年央に再開予定ということになっている。
誰も信じてくれないだろうけど、話にリアリティを持たせるために、現在中止に追い込まれている製造を、数か月前に再開するという尾ひれを付けた。
(米ボーイング、737MAX製造を年央前に再開=CEO)
https://jp.reuters.com/article/boeing-737max-idJPKBN1ZL2XO
「製造再開の具体的な期日については明らかにしなかったものの、運航再開が見込まれる年央の数カ月前になるとの見通しを示した。」
この記事には、興味深い記述もある。
「MAX型機の廃止は検討していないとしながらも、新たな中型機の設計に着手したことを明らかにした。」
燃費優先だからな。
胴体は既存の寸法を使うとしても、必要なだけ着陸脚を伸ばして最低地上高を確保し、エンジンの嵩をクリアする方向に行くことは間違いない。
MCASは高度化し、複数系統のセンサーの値を評価して、最適化させる。
いやしくも、自動制御を名乗るわけだからな、軽々にパイロットに放り出して知らん顔するようなことはないだろう(警報出せばいいってもんじゃない!)。
今度こそ、真っ当な後継機を作って、移行コストを最小限に抑え、アイパッドで10分くらいお勉強すれば済むような機体に仕上げる。
大金掛けて導入したMAX用のシミュレーターは、お払い箱だ。
もちろん、米国大統領の助言に従い、名称は変更される。
737neo(ありえねー!)。
まあ、どうでもいいんですが。
「ボーイングには十分な財務力があるとし、配当停止、もしくは減配は検討していないと表明。」
1兆円も借り受けられれば、気前良くなるに決まってるだろうが、たぶん、借りた金は、右から左に出ていくことになる。
(ボーイング、補償1兆円超も 737MAX再開が20年半ばに)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54759680T20C20A1TJ1000/
「航空会社への補償が1兆円を超えるとの試算もある。」
まあいい。
そうしたら、また1兆円借りればいいのだ(そうなのかあ?)。
「中・大型機でも顧客離れが目立ち、欧州エアバスとの航空機2強の構図が崩れつつある。」
A380から撤退したエアバスは、その製造工場を320シリーズに切り替えて、一気に引き離しにかかるようだしな。
(A321、仏トゥールーズでも製造 A380施設転用、22年設置へ)
https://www.aviationwire.jp/archives/194607
「ハンブルクでは2019年から、A380の製造に使われていた建屋を転用し、A320ファミリーの新自動胴体組立ラインを稼働させている。」
「A321型機の製造ラインを仏トゥールーズに新設すると現地時間1月21日に発表した。A380の工場を転用するもので、2022年中ごろまでの設置を目指す。」
「A321は現在独ハンブルクのほか、米アラバマ州モビールでも製造している。仏トゥールーズの製造ラインは、欧州2カ所目となる。」
敵失に付け込んで、ゴリゴリしている感じだ。
B社は、本当に大丈夫なのか。
浮沈子的に気になったのは、こんな記事が上がっていたからだ。
(ボーイングはDARPAスペースプレーンプログラムから撤退)
https://spaceflightnow.com/2020/01/22/boeing-withdraws-from-darpa-spaceplane-program/
「国防高等研究計画局(DARPA)は水曜日、ボーイングが実験的宇宙飛行機計画から直ちに撤退する意向を軍に通知したと発表した。」
(XS-1(宇宙船))
https://en.wikipedia.org/wiki/XS-1_(spacecraft)#Boeing_XS-1_Phantom_Express
「テスト飛行は、2020年までに開始する予定です。」(2017年当時)
3年前は、鼻息荒かったわけで(MAXのリリース時期と一致)、今回の撤退が何を意味するのかビミョーなところだ。
「XSPから、海、空、宇宙にまたがる他のボーイングプログラムに投資を振り向けます。」
空か・・・。
737MAXも空だからな。
「ボーイングの決定により、DARPAの実験スペースプレーンプログラムが事実上終了」
「しかし、このプログラムの目的は引き続き関心があり、別の取り組みで検討される可能性があります」
リップサービスだろうな。
実際、ボーイング以前にも、再使用ロケットによる小型衛星の打ち上げは何度か試みられているしな。
今回も、結果的には断念という形になった(そうなのかあ?)。
そもそも、スペースXが先に実現してしまったわけだから、後追いをいつまで続けるかという話だったのかも知れない。
小型ロケットにおいても、米国企業であるロケットラボが、パラシュートによる回収を模索しているしな。
DARPAが想定している衛星の重量が1.3トンと中途半端なのは、それが真の需要を反映したものではなく、開発のゴーサインを得るための要件をでっち上げただけなのかもしれない(未確認)。
バージンのランチャー1(500kgまで)や使い捨て小型ロケット(エレクトロンは225kgまで)では上げられず、ファルコン9のような大型ロケットで上げるには小さ過ぎる、なんとも中途半端な重さ・・・。
その隙間を埋める打ち上げ手段を安価に追及するには、スペースプレーンのような打ち上げ機である必要があったわけだ(ブースターは宇宙空間までは行かないので、宇宙機ではない)。
コンセプトは悪くなかったんだがな。
実際の需要がないんだろう。
衛星の小型化で、ペガサス(443kg)で打ち上げられる重さでも、十分な性能が得られるのかも知れない。
それなら、ランチャー1での置き換えが可能だからな。
今年こそ、初打ち上げに挑戦してもらいたいもんだな。
それにしても、ファントムワークスの金までかき集めなくてはならない台所事情なわけで、B社の財務は必ずしも安泰ではないのかも知れない。
1兆円の調達が、仮に新規旅客機の開発名目で行われるとしても、その実態がMAX絡みの損失補填であることはだれの目にも明らかだしな。
B社が、稼げる企業であることは変わらない。
今のところ、何があっても国家が潰さない企業だし。
問題は、それがいつまで続くかということだ・・・。
1兆円貸してくれといって、はいよと気前よく調達できる企業は、そうそうない(たぶん)。
(ボーイング、シティ主導の銀行団から1.1兆円の融資確保近い-関係者)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-20/Q4FEXLT1UM0Z01
「米ボーイングは100億ドル(約1兆1000億円)の融資確保に近づいていると、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。2回の墜落事故後に運航停止となった737MAXを巡る危機のさなか、財務を強化する。」
稼げるところは違うなあ・・・。
で、いつになったら飛行再開になるか分からない737MAXだが、B社が予告して再開時期が近づくと、ソフトのバグとか発覚して再度延期になるパターンが定着している中、一応、年央に再開予定ということになっている。
誰も信じてくれないだろうけど、話にリアリティを持たせるために、現在中止に追い込まれている製造を、数か月前に再開するという尾ひれを付けた。
(米ボーイング、737MAX製造を年央前に再開=CEO)
https://jp.reuters.com/article/boeing-737max-idJPKBN1ZL2XO
「製造再開の具体的な期日については明らかにしなかったものの、運航再開が見込まれる年央の数カ月前になるとの見通しを示した。」
この記事には、興味深い記述もある。
「MAX型機の廃止は検討していないとしながらも、新たな中型機の設計に着手したことを明らかにした。」
燃費優先だからな。
胴体は既存の寸法を使うとしても、必要なだけ着陸脚を伸ばして最低地上高を確保し、エンジンの嵩をクリアする方向に行くことは間違いない。
MCASは高度化し、複数系統のセンサーの値を評価して、最適化させる。
いやしくも、自動制御を名乗るわけだからな、軽々にパイロットに放り出して知らん顔するようなことはないだろう(警報出せばいいってもんじゃない!)。
今度こそ、真っ当な後継機を作って、移行コストを最小限に抑え、アイパッドで10分くらいお勉強すれば済むような機体に仕上げる。
大金掛けて導入したMAX用のシミュレーターは、お払い箱だ。
もちろん、米国大統領の助言に従い、名称は変更される。
737neo(ありえねー!)。
まあ、どうでもいいんですが。
「ボーイングには十分な財務力があるとし、配当停止、もしくは減配は検討していないと表明。」
1兆円も借り受けられれば、気前良くなるに決まってるだろうが、たぶん、借りた金は、右から左に出ていくことになる。
(ボーイング、補償1兆円超も 737MAX再開が20年半ばに)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54759680T20C20A1TJ1000/
「航空会社への補償が1兆円を超えるとの試算もある。」
まあいい。
そうしたら、また1兆円借りればいいのだ(そうなのかあ?)。
「中・大型機でも顧客離れが目立ち、欧州エアバスとの航空機2強の構図が崩れつつある。」
A380から撤退したエアバスは、その製造工場を320シリーズに切り替えて、一気に引き離しにかかるようだしな。
(A321、仏トゥールーズでも製造 A380施設転用、22年設置へ)
https://www.aviationwire.jp/archives/194607
「ハンブルクでは2019年から、A380の製造に使われていた建屋を転用し、A320ファミリーの新自動胴体組立ラインを稼働させている。」
「A321型機の製造ラインを仏トゥールーズに新設すると現地時間1月21日に発表した。A380の工場を転用するもので、2022年中ごろまでの設置を目指す。」
「A321は現在独ハンブルクのほか、米アラバマ州モビールでも製造している。仏トゥールーズの製造ラインは、欧州2カ所目となる。」
敵失に付け込んで、ゴリゴリしている感じだ。
B社は、本当に大丈夫なのか。
浮沈子的に気になったのは、こんな記事が上がっていたからだ。
(ボーイングはDARPAスペースプレーンプログラムから撤退)
https://spaceflightnow.com/2020/01/22/boeing-withdraws-from-darpa-spaceplane-program/
「国防高等研究計画局(DARPA)は水曜日、ボーイングが実験的宇宙飛行機計画から直ちに撤退する意向を軍に通知したと発表した。」
(XS-1(宇宙船))
https://en.wikipedia.org/wiki/XS-1_(spacecraft)#Boeing_XS-1_Phantom_Express
「テスト飛行は、2020年までに開始する予定です。」(2017年当時)
3年前は、鼻息荒かったわけで(MAXのリリース時期と一致)、今回の撤退が何を意味するのかビミョーなところだ。
「XSPから、海、空、宇宙にまたがる他のボーイングプログラムに投資を振り向けます。」
空か・・・。
737MAXも空だからな。
「ボーイングの決定により、DARPAの実験スペースプレーンプログラムが事実上終了」
「しかし、このプログラムの目的は引き続き関心があり、別の取り組みで検討される可能性があります」
リップサービスだろうな。
実際、ボーイング以前にも、再使用ロケットによる小型衛星の打ち上げは何度か試みられているしな。
今回も、結果的には断念という形になった(そうなのかあ?)。
そもそも、スペースXが先に実現してしまったわけだから、後追いをいつまで続けるかという話だったのかも知れない。
小型ロケットにおいても、米国企業であるロケットラボが、パラシュートによる回収を模索しているしな。
DARPAが想定している衛星の重量が1.3トンと中途半端なのは、それが真の需要を反映したものではなく、開発のゴーサインを得るための要件をでっち上げただけなのかもしれない(未確認)。
バージンのランチャー1(500kgまで)や使い捨て小型ロケット(エレクトロンは225kgまで)では上げられず、ファルコン9のような大型ロケットで上げるには小さ過ぎる、なんとも中途半端な重さ・・・。
その隙間を埋める打ち上げ手段を安価に追及するには、スペースプレーンのような打ち上げ機である必要があったわけだ(ブースターは宇宙空間までは行かないので、宇宙機ではない)。
コンセプトは悪くなかったんだがな。
実際の需要がないんだろう。
衛星の小型化で、ペガサス(443kg)で打ち上げられる重さでも、十分な性能が得られるのかも知れない。
それなら、ランチャー1での置き換えが可能だからな。
今年こそ、初打ち上げに挑戦してもらいたいもんだな。
それにしても、ファントムワークスの金までかき集めなくてはならない台所事情なわけで、B社の財務は必ずしも安泰ではないのかも知れない。
1兆円の調達が、仮に新規旅客機の開発名目で行われるとしても、その実態がMAX絡みの損失補填であることはだれの目にも明らかだしな。
B社が、稼げる企業であることは変わらない。
今のところ、何があっても国家が潰さない企業だし。
問題は、それがいつまで続くかということだ・・・。
新型コロナウイルス肺炎の感染規模の見積もり ― 2020年01月24日 11:38
新型コロナウイルス肺炎の感染規模の見積もり
(感染規模「SARSの10倍も」 新型肺炎で香港研究者)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012301130&g=int&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
「感染規模は2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の10倍以上だろう」
SARSの感染規模はざっと8千人だからな。
(重症急性呼吸器症候群:疫学と歴史)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E6%80%A5%E6%80%A7%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4#%E7%96%AB%E5%AD%A6%E3%81%A8%E6%AD%B4%E5%8F%B2
「最終的な罹患数は、世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡(致命率11%)とされている」
浮沈子的には、ざっとこの1.5倍を見積もっている。
中国国内での感染だけで10万人、隣接する東南アジアで5万人程度。
その他の地域では、自国内での防疫活動等により少数にとどまると見ている。
呼吸器系の飛沫感染であること、人口密集地での感染を防ぐ手立てが限られていること、既に千人規模の感染が起こり、今なお拡大中であることがその理由だ。
早ければ、来月の半ばまでに1万人規模に達する。
その後は、中国当局の対応次第だが、海外での感染が本格化すれば、非常事態宣言くらい出しかねない。
中国は、東南アジアを自国の裏庭のように考えてるからな(そうなのかあ?)。
ヒトーヒト感染で、スーパースプレッダーが活躍(!)すれば、感染のスピードは更に上がる。
追いつけるのかあ?。
追いついてもらうしかないな。
2014年を中心に流行した西アフリカ地域のエボラでは、当初の感染規模は2万人とされていた。
実際には、3万人(報告では2万8千人余り)を超える感染者を出したわけで、接触感染でこれだけの規模は珍しい。
1.5倍の種明かしは、単なる類推に過ぎない(なーんだ・・・)。
致死率が低いことも、感染規模の拡大に寄与する。
40パーセント近い致死率だった、この流行におけるエボラと異なり、たったの3パーセントだ。
感染ホストの大部分は生き残り、新たな感染者を生む。
基礎再生産数が3程度といわれたSARSが、10パーセント程度の死亡率だったからな。
これを上回る感染規模になることだけは間違いない。
10倍とか15倍になるかどうかは、今後の推移を見守るしかないけど、それを裏付ける状況にあることは確かだ。
WHOは、どこかの時点で国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態を宣言することになる。
それは間違いない。
問題は、それ以前に、どれだけの(過剰な)予防策を投入することができるか、それ以後に、どれ程継続することができるかどうかだな。
武漢市と隣接する黄岡(こうこう)市や鄂州(がくしゅう)市は、既に封鎖都市となっていると言われる。
(新型肺炎、拡散速度に警戒 ベトナムなどにも拡大)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54756660T20C20A1MM8000/
「口約1100万人の武漢で春節休暇を待たずに出発した市民も300万人を超えたとの観測もあり、封鎖で感染拡大をどこまで抑止できるか不透明な面もある。」
やれやれ・・・。
中国は巨大な人口(14億人達成!)を抱える大国だ。
絶大な権力を誇る現政権が旗を振っても、穴は残る。
その穴の規模が、デカすぎるのが問題だな。
浮沈子は、かつて、中国の人口統計の誤差が1パーセント未満だと自慢しているのを直接聞いたことがある(当時、12億人)。
東京都の人口が、まるまる誤差のうちということになるわけだ。
もはや、中国全土に広がったわけで、武漢に気化爆弾を落としても効果はない。
この事態を、当局が制御下に置くことができるかどうか。
また、東南アジア地域に拡散することを防止できるかどうかが流行規模を左右する。
まあ、1万人以下ということはあり得ないしな。
15万人というのも、あって欲しくない数字だ。
「拡大のスピードは発生3カ月後に中国・広東省で300人の感染者が発表された2003年のSARSを上回る可能性がある。」
現在、初発から1か月程度の時点で、公式発表だけで800人超えだからな。
感染のスピードは、実質10倍以上だろう。
閉鎖地域の短期間での拡大は、単にスピードが速いだけではなく、地域の拡散も進んでいることの表れと考えられる(未確認)。
感染源があったと考えられている武漢市周辺だけではなく、遠隔の地域での二次感染が拡大し、中国全土に移動制限が掛かる可能性もある(ホントかあ?)。
世界経済への影響が心配だが、そうならないことを祈るしかない。
やっぱ、ミクロ的にはスーパースプレッダーがどれ程出てくるかに依るだろうな。
移動制限が、それを抑止できるかどうかはビミョーだ。
穴だらけだし・・・。
感染者周辺のトレースが、どこまで有効に機能するかも未知数だ。
浮沈子的には対岸の火事には違いないが、飛んでくる火の粉はデカすぎる。
武漢からの旅行者(2人目の感染者)が、都内の病院で隔離治療中だというからな。
羽田空港も、さっさと閉鎖してもらいたいもんだな(そんなあ!)。
(中国、交通遮断を拡大 新型ウイルス封じ込めへ異例の措置:追加)
https://www.afpbb.com/articles/-/3264878
「さらに、人口約100万人の利川(Lichuan)を含む同省3都市でも、公共交通機関や道路の利用制限が発表された。」
「首都北京市当局は23日、ウイルス拡散を防止するための全国規模での取り組みの一環として、市内で複数予定されている大規模な春節(旧正月、Lunar New Year)のイベントを中止すると発表した。」
続々だな・・・。
(「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家、「武漢はすでに制御不能」と絶望:追加)
https://www.businessinsider.jp/post-206340
「市場は年越しの買い物をする多くの人でにぎわっており、私はまずその光景に驚いた。市場の地面は湿っており、風通しも良くなかった。それなのにマスクをしている人は1割もいなかった」
「SARS、鳥インフルエンザの現場を数多く経験した百戦錬磨の私でも、逃亡兵になるしかなかった」
「上司がマスクをつけるとイメージが低下するといって、着用に後ろ向きだ」
「政府が新型肺炎の封じ込めに全力をあげると声明を出し、現地は厳戒態勢をとっていると想像していたが、全くそんなことはなく、危機感は感じられなかった。庶民は感染症対策よりも新年の準備を優先していた。何とかわいそうだと思った」
「SARSは感染すると短期間で重症化する傾向にあり、感染者の60~70%は、スーパー・スプレッダーから感染した。感染経路ははっきりしており、スーパー・スプレッダーと接触した人を隔離すればよかった。武漢の肺炎は潜伏期間が1週間ほどあり、軽症患者も多いため、感染者を発見するのも難しい」
「感染拡大のタイミングは既に逸している。武漢市の多くの若者がすでに帰省や旅行で武漢を離れており、多くの潜伏期にある感染者とともにウイルスが全国に移動している。25、26日ごろに発症者がさらに増えるだろう」
「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上になる。これまでどんな感染症でも、食い止める方法があると思ってきたが、今回は無理だ。恐ろしい」
初めに引用した記事の詳細だが、浮沈子が恐ろしいと思ったのは、この記事の元記事が削除されていたことだな。
中国当局によるものかどうかは不明だが、懸念される状況が起こっている(まあ、いつものことなんでしょうが)。
「武漢在住の女性が咳や熱があるのに薬で抑えてフランスに入国、SNSで報告し非難が殺到している。」
まあ、いつものことなんでしょうが・・・。
(感染規模「SARSの10倍も」 新型肺炎で香港研究者)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020012301130&g=int&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
「感染規模は2003年に大流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の10倍以上だろう」
SARSの感染規模はざっと8千人だからな。
(重症急性呼吸器症候群:疫学と歴史)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8D%E7%97%87%E6%80%A5%E6%80%A7%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4#%E7%96%AB%E5%AD%A6%E3%81%A8%E6%AD%B4%E5%8F%B2
「最終的な罹患数は、世界30ヶ国の8,422人が感染、916人が死亡(致命率11%)とされている」
浮沈子的には、ざっとこの1.5倍を見積もっている。
中国国内での感染だけで10万人、隣接する東南アジアで5万人程度。
その他の地域では、自国内での防疫活動等により少数にとどまると見ている。
呼吸器系の飛沫感染であること、人口密集地での感染を防ぐ手立てが限られていること、既に千人規模の感染が起こり、今なお拡大中であることがその理由だ。
早ければ、来月の半ばまでに1万人規模に達する。
その後は、中国当局の対応次第だが、海外での感染が本格化すれば、非常事態宣言くらい出しかねない。
中国は、東南アジアを自国の裏庭のように考えてるからな(そうなのかあ?)。
ヒトーヒト感染で、スーパースプレッダーが活躍(!)すれば、感染のスピードは更に上がる。
追いつけるのかあ?。
追いついてもらうしかないな。
2014年を中心に流行した西アフリカ地域のエボラでは、当初の感染規模は2万人とされていた。
実際には、3万人(報告では2万8千人余り)を超える感染者を出したわけで、接触感染でこれだけの規模は珍しい。
1.5倍の種明かしは、単なる類推に過ぎない(なーんだ・・・)。
致死率が低いことも、感染規模の拡大に寄与する。
40パーセント近い致死率だった、この流行におけるエボラと異なり、たったの3パーセントだ。
感染ホストの大部分は生き残り、新たな感染者を生む。
基礎再生産数が3程度といわれたSARSが、10パーセント程度の死亡率だったからな。
これを上回る感染規模になることだけは間違いない。
10倍とか15倍になるかどうかは、今後の推移を見守るしかないけど、それを裏付ける状況にあることは確かだ。
WHOは、どこかの時点で国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態を宣言することになる。
それは間違いない。
問題は、それ以前に、どれだけの(過剰な)予防策を投入することができるか、それ以後に、どれ程継続することができるかどうかだな。
武漢市と隣接する黄岡(こうこう)市や鄂州(がくしゅう)市は、既に封鎖都市となっていると言われる。
(新型肺炎、拡散速度に警戒 ベトナムなどにも拡大)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54756660T20C20A1MM8000/
「口約1100万人の武漢で春節休暇を待たずに出発した市民も300万人を超えたとの観測もあり、封鎖で感染拡大をどこまで抑止できるか不透明な面もある。」
やれやれ・・・。
中国は巨大な人口(14億人達成!)を抱える大国だ。
絶大な権力を誇る現政権が旗を振っても、穴は残る。
その穴の規模が、デカすぎるのが問題だな。
浮沈子は、かつて、中国の人口統計の誤差が1パーセント未満だと自慢しているのを直接聞いたことがある(当時、12億人)。
東京都の人口が、まるまる誤差のうちということになるわけだ。
もはや、中国全土に広がったわけで、武漢に気化爆弾を落としても効果はない。
この事態を、当局が制御下に置くことができるかどうか。
また、東南アジア地域に拡散することを防止できるかどうかが流行規模を左右する。
まあ、1万人以下ということはあり得ないしな。
15万人というのも、あって欲しくない数字だ。
「拡大のスピードは発生3カ月後に中国・広東省で300人の感染者が発表された2003年のSARSを上回る可能性がある。」
現在、初発から1か月程度の時点で、公式発表だけで800人超えだからな。
感染のスピードは、実質10倍以上だろう。
閉鎖地域の短期間での拡大は、単にスピードが速いだけではなく、地域の拡散も進んでいることの表れと考えられる(未確認)。
感染源があったと考えられている武漢市周辺だけではなく、遠隔の地域での二次感染が拡大し、中国全土に移動制限が掛かる可能性もある(ホントかあ?)。
世界経済への影響が心配だが、そうならないことを祈るしかない。
やっぱ、ミクロ的にはスーパースプレッダーがどれ程出てくるかに依るだろうな。
移動制限が、それを抑止できるかどうかはビミョーだ。
穴だらけだし・・・。
感染者周辺のトレースが、どこまで有効に機能するかも未知数だ。
浮沈子的には対岸の火事には違いないが、飛んでくる火の粉はデカすぎる。
武漢からの旅行者(2人目の感染者)が、都内の病院で隔離治療中だというからな。
羽田空港も、さっさと閉鎖してもらいたいもんだな(そんなあ!)。
(中国、交通遮断を拡大 新型ウイルス封じ込めへ異例の措置:追加)
https://www.afpbb.com/articles/-/3264878
「さらに、人口約100万人の利川(Lichuan)を含む同省3都市でも、公共交通機関や道路の利用制限が発表された。」
「首都北京市当局は23日、ウイルス拡散を防止するための全国規模での取り組みの一環として、市内で複数予定されている大規模な春節(旧正月、Lunar New Year)のイベントを中止すると発表した。」
続々だな・・・。
(「新型肺炎の感染規模はSARSの10倍」香港の専門家、「武漢はすでに制御不能」と絶望:追加)
https://www.businessinsider.jp/post-206340
「市場は年越しの買い物をする多くの人でにぎわっており、私はまずその光景に驚いた。市場の地面は湿っており、風通しも良くなかった。それなのにマスクをしている人は1割もいなかった」
「SARS、鳥インフルエンザの現場を数多く経験した百戦錬磨の私でも、逃亡兵になるしかなかった」
「上司がマスクをつけるとイメージが低下するといって、着用に後ろ向きだ」
「政府が新型肺炎の封じ込めに全力をあげると声明を出し、現地は厳戒態勢をとっていると想像していたが、全くそんなことはなく、危機感は感じられなかった。庶民は感染症対策よりも新年の準備を優先していた。何とかわいそうだと思った」
「SARSは感染すると短期間で重症化する傾向にあり、感染者の60~70%は、スーパー・スプレッダーから感染した。感染経路ははっきりしており、スーパー・スプレッダーと接触した人を隔離すればよかった。武漢の肺炎は潜伏期間が1週間ほどあり、軽症患者も多いため、感染者を発見するのも難しい」
「感染拡大のタイミングは既に逸している。武漢市の多くの若者がすでに帰省や旅行で武漢を離れており、多くの潜伏期にある感染者とともにウイルスが全国に移動している。25、26日ごろに発症者がさらに増えるだろう」
「保守的に見積もっても、今回の感染規模はSARSの10倍以上になる。これまでどんな感染症でも、食い止める方法があると思ってきたが、今回は無理だ。恐ろしい」
初めに引用した記事の詳細だが、浮沈子が恐ろしいと思ったのは、この記事の元記事が削除されていたことだな。
中国当局によるものかどうかは不明だが、懸念される状況が起こっている(まあ、いつものことなんでしょうが)。
「武漢在住の女性が咳や熱があるのに薬で抑えてフランスに入国、SNSで報告し非難が殺到している。」
まあ、いつものことなんでしょうが・・・。
15万人の感染者と死者5千人の惨事を回避するWHOと中国当局の対応 ― 2020年01月24日 18:34
15万人の感染者と死者5千人の惨事を回避するWHOと中国当局の対応
14億人もいる国で、10万人というのは誤差のうちだ。
浮沈子のテキトーな見積もりでは、国内感染者はそのくらいになると見ている。
5万人と見ている国外感染者の殆どは東南アジアの国々だ(もちろん、テキトー)。
致死率は今のところ3パーセントとか言っているから、計算上は4500人だが、切り上げて5千人くらい(おそらく、国内では3000人くらいになるだろう)。
新型コロナウイルス肺炎(名称未定)について、1月23日の時点で、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(Public Health Emergency of International Concern:PHEIC)の勧告を見送った。
(WHO 新型ウイルス肺炎“現時点では緊急事態にあたらない”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257051000.html
「一方で、感染の広がりやすさなど多くのことがまだわかっていないとして感染源の特定や感染拡大を防ぐ対策の強化を呼びかけています。」
深刻な事態が進行中であることにかんがみ、宣言こそしないものの、それに準じる対応を促すという、まあ、玉虫色の回答というやつか。
・中国でのヒトからヒトへの感染は主に家族や患者の治療にあたる医療従事者にとどまっていること
・中国の外ではヒトからヒトへの感染が確認されていないこと
・ウイルスの感染源やどのくらい感染が広がりやすいか、またどのくらい重症になりやすいかなどまだ多くのことがわかっていないこと
宣言が見送られた背景には、要件として不足があるということのようだ。
中国国内において、ヒトヒト感染が急速に広がっている実態を考えれば、国外のヒトヒト感染が時間の問題であること、既に、家族や医療関係者だけでないことは、どう考えても明らかであること(830人だからな)を考慮すれば、宣言したっておかしくはないけどな。
感染経路については、病原体と症状から飛沫感染であることは明白だ。
ただし、中国当局が提出しているデータが、いささかお粗末ということもあるのかも知れない。
感染速度を算出するために必要な潜伏期間を特定するためには、詳細な聞き取りが必要だが、現時点ではそれは一部に留まっているのかも知れない。
春節期間中に、中国全土に拡散し、海外で二次感染を引き起こして、どうにもこうにもPHEICであることが否定できなくなるまで、勧告は見送られる公算が高い。
このところ、安売りし続けているからな。
新型インフルエンザやコンゴ民主共和国のエボラなど、毒性(致死性)や感染力の評価があいまいなまま、勧告に至った例が散見される。
慎重かつ、効果的な勧告のタイミングを計っているのかも知れない。
・中国政府に対し、感染源や感染経路の特定などをWHOなどと協力して行うよう求める。
・中国政府に対し、国際空港や港での出国時のスクリーニングなど感染の拡大を防ぐ対策を求める。
・各国に検疫の強化などを求め警戒を怠らないように呼びかける。
特に中国政府に対しては、以下の項目を要請している。
・国家レベルや地方レベルの政府の危機管理策について、WHOへの情報提供をさらに行うこと
・多くの人の移動が見込まれる旧正月「春節」の期間中、感染の広がりに対する監視を強化すること
・新型コロナウイルスの感染源や今後の感染の広がり治療方法を明らかにするためのWHOの調査に協力すること
・遺伝子の情報などを含めたすべての患者のデータをWHOと共有することなど
武漢及び周辺地域への封鎖については、いささか懸念を表明したうえで、関与を差し控えている。
・中国は主権国家で、国民の利益になると思う対策をとる自由がある
・こうした対策が効果的で短期的なものになることを願っている
国内政策だからな。
浮沈子的に翻訳すると、どーせロクな効果もないことを、だらだらと長期に渡って行うのは勝手だが、うちらは関与しないからねー・・・。
やるなら、抜け穴少なくして短期間に限って効率的にやってねー・・・。
まあいい。
勧告が出ると、どういうことになるのかは、ウィキのリンク先に詳しい。
(豚インフルエンザ:世界保健機関が「国際的な懸念の公衆衛生上の緊急事態」を宣言した場合の法的義務と結果)
http://www.insidejustice.com/intl/2009/04/30/swine_flu_who_pheic/
2009年の新型インフルエンザの時のものだが、現在もほとんど変わっていないだろう(未確認)。
まずは、勧告がなくてもやらなきゃいけないこと(普遍的な義務)から。
・国家が疾病の発生を監視
・特定の条件下でWHOに通知(24時間以内)
・報告されたイベントの検証を提供
・監視と対応のための国内の能力を強化
・国家公衆衛生緊急対応計画を策定
・国際的な疾病の拡散のリスクを減らすために、医療施設を維持
・国際空港、港、および国境で医療サービスを提供
で、勧告を受けるとさらに以下が求められる。
・通知されたイベントで利用可能なタイムリーで正確かつ十分に詳細な公衆衛生情報の提供
(可能であれば)
・・ケース定義
・・検査結果
・・リスクのソースと種類
・・症例と死亡
・・病気の蔓延に影響する状態
・・採用された健康対策
(必要に応じて)
・・国際的な懸念の潜在的な公衆衛生上の緊急事態に対応するために必要な困難と支援
要するに、全部出せ!、ということになる。
WHOは、感染国の国内政策については直接介入しないけど、民間や周辺国(=その他全世界)に対して必要な行動をとる。
・政府の同意なしに民間の情報源から情報を取得する
・政府の同意なしに情報を共有
・他の国が保護措置を講じることを許可すると同時に、非協力国にその非遵守を是正するよう政治的圧力をかける
・WHOは、貿易と旅行の制限が必要であると考えている場合、それらの措置を実施するために国に勧告することができます。
この他にも、ぐちゃぐちゃ書いてあるけど、浮沈子的にはこんなもんで十分か。
今回、中国で行われている移動規制について、関係すると思われる記述もある。
「国際人権法に従い、移動の自由の制限など、市民の自由に影響を与える疾病管理措置は、
(1)法律で規定されている
(2)非差別的である
(3)説得力のある社会的利益に関連している
(4)成功の合理的な機会を持ち
(5)目的を達成するために必要な最も制限の少ない代替案を支持する。」
期限を定めない穴だらけの武漢市などの移動規制に対して、WHO事務局長のビミョーな発言には、法的背景があるのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
感染当事国は、国内的には当然問題解決に尽力することが期待されているけど、世界は広いからな。
そうできない(しない)国だってあるかも知れない。
そんな時には、経済的な支援(現物供与含む)を行う必要があるが、明示的な文言はない。
今後の課題だな。
国連には、食糧計画など他の組織もあるしな。
連携が重要ということになる。
移動規制については、否定的な記事も上がっている。
(新型コロナウイルスの「武漢での封じ込め」では、もう感染の拡大は止められない)
https://wired.jp/2020/01/24/would-the-coronavirus-quarantine-of-wuhan-even-work/
「はっきりさせておきたいが、これはばかげた判断と言える。」
「武漢市を「包囲」するのは不可能に見える。」
「巨大都市を隔離するといった野心的な対応を実行しようとしても、そのときにはすでに手遅れなのである。」
もちろん、実効性より政治的アピール効果を狙っているのは明らかだ。
「感染者と非感染者を一緒に隔離すれば、公衆衛生の大惨事が引き起こされる」
移動規制と隔離とをごちゃまぜにしているが、懸念されるのは、感染地域内で、本来の隔離(感染者と非感染者を分離するのが隔離です!)が行われないとか、必要な治療が行われないなどの事態だ。
武漢市に気化爆弾落とすのと、大差ない話だな(そうかあ?)。
今のところ、そういう話にはなっていない(逆に、来月3日を目標に、突貫工事で1000人収容可能な専門病院作るという)。
この記事の内容は、やや混乱しているが、実態はさらに混迷を極めていくだろう。
遠隔地である(湖北省と隣接していない)河北省や黒竜江省で死者が出るなど、全国への感染が進行しつつある(二次感染の情報はない:情報がないだけかもな:中国国内でも二次感染の発生は報告されている:追加)。
(新規のコロナウイルスの発生に関する国際保健規制会議(2005)緊急委員会に関する声明(2019-nCoV):追加)
https://www.who.int/news-room/detail/23-01-2020-statement-on-the-meeting-of-the-international-health-regulations-(2005)-emergency-committee-regarding-the-outbreak-of-novel-coronavirus-(2019-ncov)
「武漢の第四世代の症例と武漢の外側の第二世代の症例、ならびに湖北省の外側のいくつかの集団を報告した。」( They reported fourth-generation cases in Wuhan and second-generation cases outside Wuhan, as well as some clusters outside Hubei province.)
浮沈子的には、いささか拙速でも、さっさと勧告出して中国に法的対策をビシッと求めた方が良かった気がするんだがな(全土に、出国禁止掛けるとかあ?)。
PHEICの勧告が、それだけ重いものだということでもある。
14億人の国家を統べる困難さは、当事者でないと分からないことがあるのかも知れないが、75億人の健康を管理するWHOもまた、真剣な判断が求められているんだろう。
勧告の発動が時間の問題であることは、徐々に明白になってきている。
武漢では、4次感染まで起きているそうだし。
(WHOが“致死率3%程度” 専門家「今後 注意が必要」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257631000.html
「中国からの報告として、武漢ではヒトからヒトに次々に感染して、「4次感染」が起きているとしています。」
「WHOは23日、新型コロナウイルスについて、患者1人から何人に広がるか感染力を調べると、現時点で、1.4人から2.5人に広がっているとする推定値を示しました。」
シンガポールでは、3人の旅行者が感染し、28人が結果待ちだそうだ。
東南アジア諸国の中で、自前で迅速検査できる体制がある唯一の国だからな。
二次感染が確認されれば、待ったなしで勧告が出る(二次感染の報告は既にベトナムで出ている:後述:追加)。
初期段階での二次感染の検出は、感染リスクというより、医療・検査体制が高いところで起こるだろう。
検体を他国に送って検査してもらうようなところでは、医療関係者がヒットする可能性も高いしな。
やれやれ・・・。
気になる情報としては、ベトナムの感染がある。
(ベトナムで初の新型肺炎患者 中国人の親子)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54779340U0A120C2000000/
「13日に父親(66)が中国湖北省武漢市から首都のハノイ市に到着し、ホーチミン市近郊に住んでいた息子(28)と中南部のニャチャンで合流した。その後、2人でホーチミン市などに移動し、2人とも発熱が確認されたため、22日に入院」
親子とはいえ、息子の方はベトナム在住だからな。
これって、れっきとした二次感染じゃん!?。
海外で二次感染の事例がないというWHOの前提は、すでに崩れていたわけだ。
明日にでも、緊急会議を招集して勧告した方がいい。
(中国・武漢に1000床の新病院、10日間で建設 新型肺炎治療に特化:追加)
https://www.afpbb.com/articles/-/3265022
「中国は2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染者が急増した際にも、北京郊外にわずか1週間で新病院を建設して対応した例がある。」
中国って、やるときゃやるんだな・・・。
(「人から人へ感染」新型肺炎 ベトナムで確認 WHO発表:追加)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200125/k10012258751000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
「WHOのテドロス事務局長は前日の記者会見で、これまで中国以外ではヒトからヒトへの感染は確認していないとしていました。」
「ベトナムのケースについてヒトからヒトへの感染が起きたとみられる」
おせーよ・・・。
14億人もいる国で、10万人というのは誤差のうちだ。
浮沈子のテキトーな見積もりでは、国内感染者はそのくらいになると見ている。
5万人と見ている国外感染者の殆どは東南アジアの国々だ(もちろん、テキトー)。
致死率は今のところ3パーセントとか言っているから、計算上は4500人だが、切り上げて5千人くらい(おそらく、国内では3000人くらいになるだろう)。
新型コロナウイルス肺炎(名称未定)について、1月23日の時点で、WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(Public Health Emergency of International Concern:PHEIC)の勧告を見送った。
(WHO 新型ウイルス肺炎“現時点では緊急事態にあたらない”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257051000.html
「一方で、感染の広がりやすさなど多くのことがまだわかっていないとして感染源の特定や感染拡大を防ぐ対策の強化を呼びかけています。」
深刻な事態が進行中であることにかんがみ、宣言こそしないものの、それに準じる対応を促すという、まあ、玉虫色の回答というやつか。
・中国でのヒトからヒトへの感染は主に家族や患者の治療にあたる医療従事者にとどまっていること
・中国の外ではヒトからヒトへの感染が確認されていないこと
・ウイルスの感染源やどのくらい感染が広がりやすいか、またどのくらい重症になりやすいかなどまだ多くのことがわかっていないこと
宣言が見送られた背景には、要件として不足があるということのようだ。
中国国内において、ヒトヒト感染が急速に広がっている実態を考えれば、国外のヒトヒト感染が時間の問題であること、既に、家族や医療関係者だけでないことは、どう考えても明らかであること(830人だからな)を考慮すれば、宣言したっておかしくはないけどな。
感染経路については、病原体と症状から飛沫感染であることは明白だ。
ただし、中国当局が提出しているデータが、いささかお粗末ということもあるのかも知れない。
感染速度を算出するために必要な潜伏期間を特定するためには、詳細な聞き取りが必要だが、現時点ではそれは一部に留まっているのかも知れない。
春節期間中に、中国全土に拡散し、海外で二次感染を引き起こして、どうにもこうにもPHEICであることが否定できなくなるまで、勧告は見送られる公算が高い。
このところ、安売りし続けているからな。
新型インフルエンザやコンゴ民主共和国のエボラなど、毒性(致死性)や感染力の評価があいまいなまま、勧告に至った例が散見される。
慎重かつ、効果的な勧告のタイミングを計っているのかも知れない。
・中国政府に対し、感染源や感染経路の特定などをWHOなどと協力して行うよう求める。
・中国政府に対し、国際空港や港での出国時のスクリーニングなど感染の拡大を防ぐ対策を求める。
・各国に検疫の強化などを求め警戒を怠らないように呼びかける。
特に中国政府に対しては、以下の項目を要請している。
・国家レベルや地方レベルの政府の危機管理策について、WHOへの情報提供をさらに行うこと
・多くの人の移動が見込まれる旧正月「春節」の期間中、感染の広がりに対する監視を強化すること
・新型コロナウイルスの感染源や今後の感染の広がり治療方法を明らかにするためのWHOの調査に協力すること
・遺伝子の情報などを含めたすべての患者のデータをWHOと共有することなど
武漢及び周辺地域への封鎖については、いささか懸念を表明したうえで、関与を差し控えている。
・中国は主権国家で、国民の利益になると思う対策をとる自由がある
・こうした対策が効果的で短期的なものになることを願っている
国内政策だからな。
浮沈子的に翻訳すると、どーせロクな効果もないことを、だらだらと長期に渡って行うのは勝手だが、うちらは関与しないからねー・・・。
やるなら、抜け穴少なくして短期間に限って効率的にやってねー・・・。
まあいい。
勧告が出ると、どういうことになるのかは、ウィキのリンク先に詳しい。
(豚インフルエンザ:世界保健機関が「国際的な懸念の公衆衛生上の緊急事態」を宣言した場合の法的義務と結果)
http://www.insidejustice.com/intl/2009/04/30/swine_flu_who_pheic/
2009年の新型インフルエンザの時のものだが、現在もほとんど変わっていないだろう(未確認)。
まずは、勧告がなくてもやらなきゃいけないこと(普遍的な義務)から。
・国家が疾病の発生を監視
・特定の条件下でWHOに通知(24時間以内)
・報告されたイベントの検証を提供
・監視と対応のための国内の能力を強化
・国家公衆衛生緊急対応計画を策定
・国際的な疾病の拡散のリスクを減らすために、医療施設を維持
・国際空港、港、および国境で医療サービスを提供
で、勧告を受けるとさらに以下が求められる。
・通知されたイベントで利用可能なタイムリーで正確かつ十分に詳細な公衆衛生情報の提供
(可能であれば)
・・ケース定義
・・検査結果
・・リスクのソースと種類
・・症例と死亡
・・病気の蔓延に影響する状態
・・採用された健康対策
(必要に応じて)
・・国際的な懸念の潜在的な公衆衛生上の緊急事態に対応するために必要な困難と支援
要するに、全部出せ!、ということになる。
WHOは、感染国の国内政策については直接介入しないけど、民間や周辺国(=その他全世界)に対して必要な行動をとる。
・政府の同意なしに民間の情報源から情報を取得する
・政府の同意なしに情報を共有
・他の国が保護措置を講じることを許可すると同時に、非協力国にその非遵守を是正するよう政治的圧力をかける
・WHOは、貿易と旅行の制限が必要であると考えている場合、それらの措置を実施するために国に勧告することができます。
この他にも、ぐちゃぐちゃ書いてあるけど、浮沈子的にはこんなもんで十分か。
今回、中国で行われている移動規制について、関係すると思われる記述もある。
「国際人権法に従い、移動の自由の制限など、市民の自由に影響を与える疾病管理措置は、
(1)法律で規定されている
(2)非差別的である
(3)説得力のある社会的利益に関連している
(4)成功の合理的な機会を持ち
(5)目的を達成するために必要な最も制限の少ない代替案を支持する。」
期限を定めない穴だらけの武漢市などの移動規制に対して、WHO事務局長のビミョーな発言には、法的背景があるのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
感染当事国は、国内的には当然問題解決に尽力することが期待されているけど、世界は広いからな。
そうできない(しない)国だってあるかも知れない。
そんな時には、経済的な支援(現物供与含む)を行う必要があるが、明示的な文言はない。
今後の課題だな。
国連には、食糧計画など他の組織もあるしな。
連携が重要ということになる。
移動規制については、否定的な記事も上がっている。
(新型コロナウイルスの「武漢での封じ込め」では、もう感染の拡大は止められない)
https://wired.jp/2020/01/24/would-the-coronavirus-quarantine-of-wuhan-even-work/
「はっきりさせておきたいが、これはばかげた判断と言える。」
「武漢市を「包囲」するのは不可能に見える。」
「巨大都市を隔離するといった野心的な対応を実行しようとしても、そのときにはすでに手遅れなのである。」
もちろん、実効性より政治的アピール効果を狙っているのは明らかだ。
「感染者と非感染者を一緒に隔離すれば、公衆衛生の大惨事が引き起こされる」
移動規制と隔離とをごちゃまぜにしているが、懸念されるのは、感染地域内で、本来の隔離(感染者と非感染者を分離するのが隔離です!)が行われないとか、必要な治療が行われないなどの事態だ。
武漢市に気化爆弾落とすのと、大差ない話だな(そうかあ?)。
今のところ、そういう話にはなっていない(逆に、来月3日を目標に、突貫工事で1000人収容可能な専門病院作るという)。
この記事の内容は、やや混乱しているが、実態はさらに混迷を極めていくだろう。
遠隔地である(湖北省と隣接していない)河北省や黒竜江省で死者が出るなど、全国への感染が進行しつつある(二次感染の情報はない:情報がないだけかもな:中国国内でも二次感染の発生は報告されている:追加)。
(新規のコロナウイルスの発生に関する国際保健規制会議(2005)緊急委員会に関する声明(2019-nCoV):追加)
https://www.who.int/news-room/detail/23-01-2020-statement-on-the-meeting-of-the-international-health-regulations-(2005)-emergency-committee-regarding-the-outbreak-of-novel-coronavirus-(2019-ncov)
「武漢の第四世代の症例と武漢の外側の第二世代の症例、ならびに湖北省の外側のいくつかの集団を報告した。」( They reported fourth-generation cases in Wuhan and second-generation cases outside Wuhan, as well as some clusters outside Hubei province.)
浮沈子的には、いささか拙速でも、さっさと勧告出して中国に法的対策をビシッと求めた方が良かった気がするんだがな(全土に、出国禁止掛けるとかあ?)。
PHEICの勧告が、それだけ重いものだということでもある。
14億人の国家を統べる困難さは、当事者でないと分からないことがあるのかも知れないが、75億人の健康を管理するWHOもまた、真剣な判断が求められているんだろう。
勧告の発動が時間の問題であることは、徐々に明白になってきている。
武漢では、4次感染まで起きているそうだし。
(WHOが“致死率3%程度” 専門家「今後 注意が必要」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200124/k10012257631000.html
「中国からの報告として、武漢ではヒトからヒトに次々に感染して、「4次感染」が起きているとしています。」
「WHOは23日、新型コロナウイルスについて、患者1人から何人に広がるか感染力を調べると、現時点で、1.4人から2.5人に広がっているとする推定値を示しました。」
シンガポールでは、3人の旅行者が感染し、28人が結果待ちだそうだ。
東南アジア諸国の中で、自前で迅速検査できる体制がある唯一の国だからな。
二次感染が確認されれば、待ったなしで勧告が出る(二次感染の報告は既にベトナムで出ている:後述:追加)。
初期段階での二次感染の検出は、感染リスクというより、医療・検査体制が高いところで起こるだろう。
検体を他国に送って検査してもらうようなところでは、医療関係者がヒットする可能性も高いしな。
やれやれ・・・。
気になる情報としては、ベトナムの感染がある。
(ベトナムで初の新型肺炎患者 中国人の親子)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO54779340U0A120C2000000/
「13日に父親(66)が中国湖北省武漢市から首都のハノイ市に到着し、ホーチミン市近郊に住んでいた息子(28)と中南部のニャチャンで合流した。その後、2人でホーチミン市などに移動し、2人とも発熱が確認されたため、22日に入院」
親子とはいえ、息子の方はベトナム在住だからな。
これって、れっきとした二次感染じゃん!?。
海外で二次感染の事例がないというWHOの前提は、すでに崩れていたわけだ。
明日にでも、緊急会議を招集して勧告した方がいい。
(中国・武漢に1000床の新病院、10日間で建設 新型肺炎治療に特化:追加)
https://www.afpbb.com/articles/-/3265022
「中国は2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染者が急増した際にも、北京郊外にわずか1週間で新病院を建設して対応した例がある。」
中国って、やるときゃやるんだな・・・。
(「人から人へ感染」新型肺炎 ベトナムで確認 WHO発表:追加)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200125/k10012258751000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002
「WHOのテドロス事務局長は前日の記者会見で、これまで中国以外ではヒトからヒトへの感染は確認していないとしていました。」
「ベトナムのケースについてヒトからヒトへの感染が起きたとみられる」
おせーよ・・・。
スターライナーは、アトラスVからの打ち上げ中止に伴う離脱可能な加速力を有するかも ― 2020年01月24日 23:54
スターライナーは、アトラスVからの打ち上げ中止に伴う離脱可能な加速力を有するかも
ちゃんと調べてから書かないといけないんだが、新型コロナウイルス肺炎の記事で大忙しだからな(書いてるそばから、追加情報が出てきて、どこでリリースして良いのか迷ってしまう程だ)。
で、こっちの方はテキトーに済ませる(まあ、どっちもテキトーっちゃテキトーですが)。
(アトラス(ロケット):アトラスIII〜IV)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)#%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9III%E3%80%9CIV
本来なら、N22バージョンのシークエンスを調べなければならないんだが、ここに昔のやつが出ていたので、これでいいことにする(そんなあ!)。
エンジンは同じRD-180だからな。
もちろん、仕様にあるように固体燃料ブースターは搭載されない。
2基の固体燃料ブースターを有するアトラスVとは異なる構成だ。
でも、まあ、いいことにしよう(そっ、そんなあ!)。
「打ち上げ時には RD-180 の2つの燃焼室は離陸の直前に着火され、ブースター上昇の間、高い動圧力領域での音速に近いピーク時に負荷を最小限にする様にエンジン推力を絞るプログラムが設定されて輸送能力を最大限にしている。」
で、加速度はこうなる。
・発射後約2分で軸方向加速度が4Gに達するとエンジン推力を落とし始める(最大動圧付近)。
・最終的に5.5Gの加速を維持する様にスロットルが調整される。
だから、飛行中に離脱するには、5.5G以上の加速度があればいいということになる。
スターライナーは、インフライトアボートテストを行っていない。
静的打ち切りテストだけだ。
で、その時の加速度を調べようと探して見つけた記事がこれ。
(スターライナーは初めて飛行しますが、パラシュートの1つは展開に失敗しました)
https://arstechnica.com/science/2019/11/starliner-flies-for-the-first-time-but-one-of-its-parachutes-failed-to-deploy/?itm_source=parsely-api
「ニューメキシコの寒い月曜日の朝、ボーイングのスターライナー宇宙船が初めて飛行しました。メインの打ち上げ中止エンジンの力で、カプセルは脱出システムのデモ中にわずか5秒で650mphに加速しました。」
何Gとか書いてないので、調べて計算しなければならない。
650mph→290.576m/s≒290m/s
加速度の公式:v=v0+at
290(m/s)=0+a×5(s)
a=290/5
=58(m/s2)
重力加速度:9.8m/s2として、5.9Gくらいになった。
これで、クリアできそうだな。
先日行われたクルードラゴンの脱出加速度は、3.3Gと公開されている。
(SpaceXがクルードラゴン中止テストの予備結果をリリース)
https://spaceflightnow.com/2020/01/23/spacex-releases-preliminary-results-from-crew-dragon-abort-test/
「SuperDracosは完璧に動作し、スペースXによると、3.3Gsの最大加速度でカプセルをファルコン9の上部から遠ざけて加速しました。」
脱出時の加速度だけ考えたら、クルードラゴンは身体に優しい。
ファルコン9の打ち上げ時の加速度は分からないけど、噴射中に脱出することはできないんじゃなかろうか。
ついでだから、クルードラゴンの加速度も計算してみようか。
「SpaceXによると、SuperDracosは約7秒で宇宙船を約1,200 mphから1,500 mph(毎秒約675メートル)以上に加速しました。」
300mph→134.112m/s≒134m/s (加速した分だけ計算)
134(m/s)=a×7(s)
a=134/7
=19.14(m/s2)
重力加速度:9.8m/s2として、1.95Gくらいになった。
ファルコン9の加速度も、試みに計算してみる。
打ち上げから85秒で1,200 mphとして計算する。
1,200mph→536.448m/s≒536m/s
536(m/s)=a×85(s)
a=536/85
=6.31(m/s2)
重力加速度:9.8m/s2として、0.64Gくらいになった。
もちろんそんなはずはないから、あくまでも参考だ(ロケットの打ち上げは等加速度運動じゃないしな)。
スターライナーについては、秋山さんの記事が出ていた。
(宇宙分野で後退続くボーイング。衛星、宇宙船、スペースプレーンでも)
https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20200124-00160159/
「ミッション経過時間タイマーだけでなく、小型エンジンにも不具合があったと指摘された」
「タイマー問題で軌道修正のため予定以上のエンジン燃焼を行ったところ、エンジンに推進剤を供給する配管の分岐部分にあたるマニホールドで圧力低下の問題が発生。いったんエンジンを切って再始動したところ、複数あるエンジンのうち1基が噴射できなくなった。」
この他にも、データ中継衛星とのリンクが切れた話もあったな。
小型エンジンのトラブルが、NASAにどのように評価されるのかは分からない。
再度、無人での打ち上げを求められれば、スケジュールの遅れは避けがたいことになる。
B社は、惨憺たる有様だが、浮沈子的には宇宙事業からの撤退はあり得ないと思っている。
手を広げ過ぎているという指摘は同感だがな。
少し、絞った方がいいかも知れないな・・・。
(スペースXの新型宇宙船、飛行中のロケットから脱出する試験に成功:追加)
https://news.mynavi.jp/article/20200124-959824/
「実際には、爆発するまでにさまざまな兆候がみられるはずであり、そしてファルコン9はそのわずかな兆候を捉えたら、即座にエンジンを停止し、クルー・ドラゴンを脱出させるようプログラムしている。今回の試験は、そうした最も起こりやすい事故のシナリオの中で、想定どおり脱出できるかどうかを見ることが目的だった」
うーん、これを読むと、やはりファルコン9の噴射中は離脱できそうもないなあ・・・。
ちゃんと調べてから書かないといけないんだが、新型コロナウイルス肺炎の記事で大忙しだからな(書いてるそばから、追加情報が出てきて、どこでリリースして良いのか迷ってしまう程だ)。
で、こっちの方はテキトーに済ませる(まあ、どっちもテキトーっちゃテキトーですが)。
(アトラス(ロケット):アトラスIII〜IV)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)#%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9III%E3%80%9CIV
本来なら、N22バージョンのシークエンスを調べなければならないんだが、ここに昔のやつが出ていたので、これでいいことにする(そんなあ!)。
エンジンは同じRD-180だからな。
もちろん、仕様にあるように固体燃料ブースターは搭載されない。
2基の固体燃料ブースターを有するアトラスVとは異なる構成だ。
でも、まあ、いいことにしよう(そっ、そんなあ!)。
「打ち上げ時には RD-180 の2つの燃焼室は離陸の直前に着火され、ブースター上昇の間、高い動圧力領域での音速に近いピーク時に負荷を最小限にする様にエンジン推力を絞るプログラムが設定されて輸送能力を最大限にしている。」
で、加速度はこうなる。
・発射後約2分で軸方向加速度が4Gに達するとエンジン推力を落とし始める(最大動圧付近)。
・最終的に5.5Gの加速を維持する様にスロットルが調整される。
だから、飛行中に離脱するには、5.5G以上の加速度があればいいということになる。
スターライナーは、インフライトアボートテストを行っていない。
静的打ち切りテストだけだ。
で、その時の加速度を調べようと探して見つけた記事がこれ。
(スターライナーは初めて飛行しますが、パラシュートの1つは展開に失敗しました)
https://arstechnica.com/science/2019/11/starliner-flies-for-the-first-time-but-one-of-its-parachutes-failed-to-deploy/?itm_source=parsely-api
「ニューメキシコの寒い月曜日の朝、ボーイングのスターライナー宇宙船が初めて飛行しました。メインの打ち上げ中止エンジンの力で、カプセルは脱出システムのデモ中にわずか5秒で650mphに加速しました。」
何Gとか書いてないので、調べて計算しなければならない。
650mph→290.576m/s≒290m/s
加速度の公式:v=v0+at
290(m/s)=0+a×5(s)
a=290/5
=58(m/s2)
重力加速度:9.8m/s2として、5.9Gくらいになった。
これで、クリアできそうだな。
先日行われたクルードラゴンの脱出加速度は、3.3Gと公開されている。
(SpaceXがクルードラゴン中止テストの予備結果をリリース)
https://spaceflightnow.com/2020/01/23/spacex-releases-preliminary-results-from-crew-dragon-abort-test/
「SuperDracosは完璧に動作し、スペースXによると、3.3Gsの最大加速度でカプセルをファルコン9の上部から遠ざけて加速しました。」
脱出時の加速度だけ考えたら、クルードラゴンは身体に優しい。
ファルコン9の打ち上げ時の加速度は分からないけど、噴射中に脱出することはできないんじゃなかろうか。
ついでだから、クルードラゴンの加速度も計算してみようか。
「SpaceXによると、SuperDracosは約7秒で宇宙船を約1,200 mphから1,500 mph(毎秒約675メートル)以上に加速しました。」
300mph→134.112m/s≒134m/s (加速した分だけ計算)
134(m/s)=a×7(s)
a=134/7
=19.14(m/s2)
重力加速度:9.8m/s2として、1.95Gくらいになった。
ファルコン9の加速度も、試みに計算してみる。
打ち上げから85秒で1,200 mphとして計算する。
1,200mph→536.448m/s≒536m/s
536(m/s)=a×85(s)
a=536/85
=6.31(m/s2)
重力加速度:9.8m/s2として、0.64Gくらいになった。
もちろんそんなはずはないから、あくまでも参考だ(ロケットの打ち上げは等加速度運動じゃないしな)。
スターライナーについては、秋山さんの記事が出ていた。
(宇宙分野で後退続くボーイング。衛星、宇宙船、スペースプレーンでも)
https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20200124-00160159/
「ミッション経過時間タイマーだけでなく、小型エンジンにも不具合があったと指摘された」
「タイマー問題で軌道修正のため予定以上のエンジン燃焼を行ったところ、エンジンに推進剤を供給する配管の分岐部分にあたるマニホールドで圧力低下の問題が発生。いったんエンジンを切って再始動したところ、複数あるエンジンのうち1基が噴射できなくなった。」
この他にも、データ中継衛星とのリンクが切れた話もあったな。
小型エンジンのトラブルが、NASAにどのように評価されるのかは分からない。
再度、無人での打ち上げを求められれば、スケジュールの遅れは避けがたいことになる。
B社は、惨憺たる有様だが、浮沈子的には宇宙事業からの撤退はあり得ないと思っている。
手を広げ過ぎているという指摘は同感だがな。
少し、絞った方がいいかも知れないな・・・。
(スペースXの新型宇宙船、飛行中のロケットから脱出する試験に成功:追加)
https://news.mynavi.jp/article/20200124-959824/
「実際には、爆発するまでにさまざまな兆候がみられるはずであり、そしてファルコン9はそのわずかな兆候を捉えたら、即座にエンジンを停止し、クルー・ドラゴンを脱出させるようプログラムしている。今回の試験は、そうした最も起こりやすい事故のシナリオの中で、想定どおり脱出できるかどうかを見ることが目的だった」
うーん、これを読むと、やはりファルコン9の噴射中は離脱できそうもないなあ・・・。
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