100人クラブへようこそ:隠しきれない米国の憂鬱2020年03月03日 10:17

100人クラブへようこそ:隠しきれない米国の憂鬱


感染症に関してはCDCという専門の組織を持ち、実質的にWHOを牛耳ってきた米国。

その米国における感染者数が、込々で100人の大台に乗った。

(米国での2020年コロナウイルスの発生)
https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_outbreak_in_the_United_States

「3月2日:
・・・
・武漢またはダイヤモンドプリンセスクルーズ船から送還された市民を含む、国内のコロナウイルスの症例は100に達しました。」(死者は、送還者ではないワシントン州の6人)

内訳としては、中国・武漢からの送還3人、ダイヤモンドプリンセスからの送還35人、その他52人(うち、最近の推定感染者27人)となっている。

その他感染者のうち、49人についてはウィキ上で詳細なプロファイルが公開されている。

・中国絡み(北京、武漢を含む):12人
・家族(配偶者含む):5人
・イタリア絡み:3名
・イラン絡み:1名
・エジプト絡み:2名
・韓国絡み:1名
・非公開:1名
・不明:24名

市中感染が半数を占めている。

米国の憂鬱は、まさにこの点にある。

その背景にあるのは、今年が大統領選挙の年だということだ。

(新型ウイルス 米大統領「われわれはよくやっている」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200303/k10012310771000.html

「遊説の計画はずいぶん前に決まったものだ。数多くの集会を開いている民主党にも同じ質問をしてみるといい」

大規模集会を開いて感染を拡大させる行為を、大統領自ら容認し、実践しているお国柄だ。

集団感染のリスクを抱えている米軍は、もちっと謙虚でしおらしい・・・。

(米統合参謀本部議長 新型ウイルス 影響最小限も感染拡大に備え)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200303/k10012310881000.html

「アメリカ軍として最悪のケースを含め、さまざまなシナリオを想定するのは当然だ」

「「パンデミック」を含め、今後、感染が拡大した際に必要となる資材や対応をリスト化する作業を進める」

「アメリカ軍の研究施設でワクチンの開発を急ぐ方針」

現状認識には、やや甘い点も見える。

「ゼロとは言えないが全体的な影響はごくわずかだ」

だが、在韓米軍をテグ周辺から撤退させたり、感染に弱い集団としての自覚はしっかりある。

「すでに韓国との合同軍事演習を延期したほか、アジア海域を航行する艦船に対し出港から次の寄港地まで少なくとも14日間は洋上にとどまり、乗組員の健康状態を確認したうえで、寄港するよう指示」

船ってヤバいからな・・・。

(ニミッツ級航空母艦:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%84%E7%B4%9A%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E8%89%A6

「乗員:
操艦要員:3,200名
航空要員:2,480名
司令部要員:60名」
(合計で5750人:ダイヤモンドプリンセスが3700人だったからな。ここで集団感染が起きたら悪夢だ・・・。)

まあいい。

NHKが集計している記事では、本日直近の感染者数が少ない。

(中国と日本以外71の国と地域 感染者9180人 新型コロナウイルス)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200302/k10012309541000.html

「▽アメリカが22人」

なんか、ヤバくね?。

2月29日からの3日間で31人増えたということもあるし、おそらく帰還者(中国、クルーズ船)は集計されていないんだろう。

米国の憂鬱は見えにくい。

しかし、ここでの感染爆発は、原発国が中国であったことを忘れさせるほどの破壊力を持つことになる。

韓国とか、イランとか、イタリアとかとは、桁が違うインパクトだ。

こういうことについては(も?)脇が甘い現政権と、インフルエンザの流行で手いっぱいのCDC、政治の季節で浮かれている国民、何事も過少に見たがる楽天的な気質を考えれば、憂鬱でないことが最大の憂鬱なのに違いない。

特に、CDCが水際で失敗したというレッテルを貼られたりしたら、大胆な国内政策が取れなくなる懸念が生じる。

まさか、気化爆弾落としたりはしないだろうが、特定の地域で集団感染が起これば、封鎖都市政策程度は取るかも知れないしな。

学校も休み、テレワークも推進・・・。

米国の底力を試されることになる。

気になるのは、地方政府による感染者のトレース能力と医療機関の対応だな。

エボラの時を思い出すと、何か心もとない気がするし。

感染者100人の次は、200人じゃない。

1000人であり、1万人だということは、中国(感染者80,026人、死者2,912人)や韓国(4,335、28)の例が示している。

世界最悪のニュースを聞くことがないように、祈るしかないな・・・。

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