おらが町の新型コロナ:うちはヤバくないと世田谷区が言うワケ2020年04月14日 12:32

おらが町の新型コロナ:うちはヤバくないと世田谷区が言うワケ
おらが町の新型コロナ:うちはヤバくないと世田谷区が言うワケ


東京都が発表している区市町村別の新型コロナ感染者数を、PDFからせっせとコピペしては「スプシ」とやらに入力している。

((第194報)新型コロナウイルスに関連した患者の発生について:昨日作業したページ)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007680.html

添付ファイル(別紙)から、メモ帳にコピペして、縦横変換してからスプレッドシートに再度コピペする。

面倒くさいが、毎日の日課になっていて、苦労は感じない。

この形式の発表が続くとは思っていなかったが、2週間続いているから、少し傾向が見えてくるかもしれない。

画像は、掲載順に西東京市までをグラフに落としたもの。

奥多摩方面や島しょ部には感染者がいないのでオミットした(グラフには取り込んだが、福生市も感染者はいない:4月12日時点)。

3月末の数字が出た時には、世田谷区が最多であったために(今でも感染者数は最も多い)、報道では世田谷区が注目されたが、単に人口が多いだけであることは明白だな。

うちはヤバくないというのは、まあ、当たっているかもしれない。

つーか、23区内では、ごくごく平均的な推移を見せている。

目立つのは、何と言っても港区と新宿区だ。

特に、新宿区は最近の増加が多い。

人口当たりの感染者数が港区にせまる2位になった(感染者数は港区を抜いて2位)。

単位面積当たりでは、既に堂々の1位である。

やれやれ・・・。

浮沈子が棲息する大田区は、今のところ下位に沈んでいるが油断はできない。

表計算で人口密度を算出(元ネタは2年前)すると、1平方kmあたり1.2万人で、港区と同じだからな。

区市町村別の人口密度が最も高いのは豊島区(2.3万人)だが、目立って多いわけではない。

人口密度が感染者数の増加と直接の関係がないことも分かってきた(調査中)。

クラスターを発生させやすい繁華街などの3密施設を区内に抱えているところは、多いのかも知れない(未確認)。

単に、日常生活で出歩くなというだけでは、感染を抑えきれないことが見て取れるかもな。

個人の行動と3密施設を組み合わせて、両面から行動規制を掛けないといけないわけだ。

(「このままでは8割減できない」 「8割おじさん」こと西浦博教授が、コロナ拡大阻止でこの数字にこだわる理由)
https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-nishiura

「2月末に北海道で(道独自の)緊急事態宣言がありました。3月にその評価をしている時に、東京の人も外出する人が減り始めました。」

「「何%減らないといけないの?」と聞かれて、「計算上は明確に8割減なんです」と伝えた時に、苦笑いされました。」

浮沈子は、今でも8割削減なんて無理だと確信している。

5割でも無理だろうな。

したがって、少なくとも我が国が実施している社会的距離政策では、感染を抑制できないと見ている。

「日本では今の流行対策で接触を制限するのは、強制ではなく、要請ベースで行われています。」

強制力を伴わない限り、削減は難しい。

好意的に見積もっても3か月、下手したら3年くらいはかかるかもしれない(テキトーです)。

目的は、感染者や死者の絶対数を減らすことではないので、無理せずに長期間続けるつもりならそれでもいいんだろうが、現状では既に医療崩壊が起こっている。

人工呼吸器を奪い合うようなドラスティックなものではないんだろうが、本来医学的管理下に置いて病状の推移を継続的に観察すべき軽症感染者を、ホテルに直接収容するようだ。

(病床ひっ迫 軽症者など入院させず直接ホテルも 東京都が調整)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200413/k10012384681000.html

「都は軽症か症状がない人で、家族に高齢者がいるなど自宅での療養が難しく、同意を得られた場合には、必ずしも入院させずに都が借り上げたホテルに直接、入ってもらう方向で調整していることが関係者への取材でわかりました。」

持病があるのかどうか、発生からの経緯がどうなのか、年齢性別などなど、医学的判断を要するケースもあるだろうが、医師の判断を絡ませないとまずい気がするけどな。

「高齢者や糖尿病などの基礎疾患がある人、妊娠している人などは対象外で、入院してもらうとしています。」

そこんところの調整に失敗すると悲劇だな。

片っ端から検査して陽性者をあぶり出して隔離するという方策でないから、みっけちゃったけど大したことないからどーしよーという話を、最初から想定していないわけだからな。

クルーズ船の時も、民間ホテルや開院前の病院(まだ病院じゃないけど)、国の宿泊施設を使用した経緯はある。

検疫という形態ではあったけどな。

どんな施設であれ、経過観察と退所に向けての適切なアプローチは欠かせない。

再感染(再発症?)のケースが多発する中、退院後(退所後)の管理も必要だろうし、逆にコロナカード(仮称)みたいなのを発行して、免疫獲得者としての登録制度も必要かもしれない。

医療というクリティカルな場を離れて、軽症者や無症候性キャリアをどう取り扱うかを整理しておく必要があるかもな。

世界は、1918855人の感染確認者と199588人の死者を記録している。

米国(586,057、23,604)はその3分の1近くだ(死者は4分の1)。

我が国は、それぞれ7691人、143人(いずれもクルーズ船除く)となっている。

渡航制限を課され、海外へも行けず、緊急事態を宣言されて区域外への移動もまかりならんと言われているわけで、浮沈子的には海外の状況はおろか、我が国の状況からも急速に関心が失われている。

気になるのは、普段の行動範囲である300m四方の状況だな。

大田区は、統計上は平穏な地域だ。

2週間前からの感染者の増加は、東京都全体では521人(3月31日)から2158人(4月13日)と、ほぼ4倍となっている。

検査漏れについては、オーストリア(14,043、368)で抗体検査を用いたサンプル調査を行ったようだ。

(実際の感染者は公表の2倍以上と推定 オーストリア政府)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200412/k10012382571000.html

「国内の新型コロナウイルスの感染者を推定するため無作為に選んだ1500人余りにウイルス検査を行ったところ、全体のおよそ0.3%が陽性となり、実際の感染者は公表していた数の2倍以上に上るとみられるとする調査結果を発表しました。」

意外に低いのに驚いたな。

我が国でもそのうち実施されるかもしれない。

「オーストリア政府は新型コロナウイルスに感染している人の数を推定するため、今月1日から6日にかけて、無作為に選んだ国内に住む0歳から94歳までの1544人を対象にウイルスの遺伝子の有無を調べるPCR検査を赤十字などと共同で行い、10日、結果を発表しました。」

ほほう、抗体検査じゃないんだ・・・。

現に、ウイルスを体内に持っているかどうかということなわけで、人類の3分類(第1種:コロナに罹ったことがない、第2種:現にコロナに罹っている、第3種:過去にコロナに罹っている)でいえば、第2種だけ調べたというわけだ。

第3種も調べないとな。

検査漏れでPCR陽性になる人だけ見ても、倍以上ということなわけだからな。

過去に罹って、免疫獲得してウイルスとおさらばした人はもっと多いに違いない(もちろん、未確認)。

ウイルス持ってないわけだから、彼らからの感染リスクはない(どこかに潜んでいて、検出されないだけかも)。

浮沈子は、これまで検査漏れを10倍程度と見積もっていたけど、それほど多くはないのかも知れない。

そうすると、今日現在街を歩いている人々の中では、発表の少なくとも8倍程度(4倍×2倍)が新型コロナの感染者ということになる(発表されているのは、2週間前の数字だからな)。

大田区は66人なので、計算上は528人。

1平方kmには8.7人の感染者が住んでいることになる。

出歩いても、300m四方で遭遇する確率は1人未満だ。

オーストリアの数字を、検査対象が異なる我が国に当てはめていいかどうかは、大いに疑問がある。

検査精度の問題もあるしな。

それにしても、少ない結果だ(浮沈子は、10倍くらいと想定していたからな)。

まあいい。

近所の新型コロナの状況がどうなのかについては、別のアプローチも報じられている。

(政府 “濃厚接触者を把握”アプリの導入検討 近く実用実験へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200413/k10012383421000.html

「アプリを入れたスマートフォンを持っている人どうしが一定の距離に近づくと、相手の電話番号を暗号化したデータを互いに記録」

似たような話は、アップルとグーグルも共同開発している。

(アップルとグーグルが目指す「濃厚接触の追跡」は、こうして新型コロナウイルスの感染拡大を見つけ出す)
https://wired.jp/2020/04/12/apple-google-bluetooth-contact-tracing-covid-19/

「Bluetoothを使って濃厚接触を追跡するアプリの実装に役立つフレームワークを開発するというもので、iOSとAndroidの両方で動作する。5月中旬のリリースを目指して開発が進められており、公衆衛生機関が開発しているアプリと接続可能なAPIを公開する。」

まあ、どうでもいいんですが。

そのうち、天気予報のように、今日は出歩いても大丈夫とか、土砂降り(感染者が多数繰り出しそうだとか)だから止めておこうなどというようになるかもしれない。

世も末だな・・・。

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