不可思議な死者数予測の変遷:米国は大丈夫なのか2020年04月30日 11:59

不可思議な死者数予測の変遷:米国は大丈夫なのか
不可思議な死者数予測の変遷:米国は大丈夫なのか


今朝の浮沈子の体温は34.9度(ハイポサーミア状態?)。

昨日は、寝不足解消のために早く就寝して、夕食から相当な時間が経ってからの計測だったからな。

燃え尽きていたのかも知れない(そんなあ!)。

米国(感染者1,061,237人、死者61,361人)の感染者は、100万人を超えて200万人に向けて爆走中だ。

公式統計上は、ようやく100万人を突破したところだけどな(1,004,008、52,179:4月28日時点暫定集計値)。

死者数が、9000人もズレているのが気になるが、英語版ウィキが正しいとすれば、米国大統領の推計を突破したことになる。

(米国の新型コロナ死者は「5万~6万人」、トランプ氏が推計 以前の数字下回る)
https://www.cnn.co.jp/usa/35152682.html

「これまでのような対策を打っていなければ、100万人が犠牲になっていただろう。200万か、それ以上だった可能性もある」

浮沈子が知る限り、米国の死者数の推計で、そんなべらぼーな数字は出ていない。

米国大統領のように、機密情報に接する資格がないので、単に知らないだけかもな。

この記事を見つけるのに、CNNだったことを忘れていて、NHKの記事を探していたらこんな記事が出ていた。

(トランプ大統領 米国内死者の予測を大幅に下方修正 成果と強調)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200418/k10012394231000.html

「当初の予測を大幅に下方修正し、6万人から6万5000人」

数字が異なっていたので、日付を確認して仰天した!。

・4月17日記者会見:6万人から6万5000人
・4月20日記者会見:5万人もしくは6万人

何かの間違いでなければ、推計値を下方修正しているということになる。

政治家の発言は、時として意図的に事実と異なる場合がある。

理由は様々だが、数日の間隔で推計値を下方修正したことは注目だ。

「われわれが正しい対応をしたことで、何百万人もの命が救われている」

「当初、10万人から24万人にのぼるとされていた予測・・・」

どう計算しても、正しい対応で救われた人数にはならんけどな。

(トランプ大統領 感染防止の行動指針 延長しない方針示唆)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012411301000.html

「自然消滅するのではないか。今、各州の知事が対処をしている」

再び繰り返される「自然消滅説」だが、自然感染させ、全米の8割が感染し、その1パーセントが死亡したとすれば、264万人が死亡することになるから、当初の死者数の推定値は根拠がないわけではないし、集団免疫を獲得する程度に広まれば自然消滅するという見通しは正しい(記者会見で言った「自然消滅」は、行動指針の延長はしないという意味のようだ:追加)。

最高指揮官が最悪の事態を認識して行動するのは当然だが、無策といえばあまりに無策な前提だがな。

まあ、どうでもいいんですが。

死者数推計値の下方修正が、非常事態の延長を行わない決定の布石としてなされたかどうかは知らない。

仮に、そうでないとしたら、米国の数理予測が破綻していることになる。

事実、既に死者数は大統領が発表した推計値を超えて、なお増加中だ。

やれやれ・・・。

記者会見での世迷言を、さも真実のように報道するメディアの姿勢も問題だがな。

(Dr. ファウチを信頼するワケ コロナ禍の米国をまとめるリーダー不在の中で)
https://news.yahoo.co.jp/byline/katasekei/20200406-00171697/

「さすがに最近は新型コロナウイルスが「そのうち自然消滅する」とは言わなくなったが、ニューヨークがこれほどの状態になった今でもトランプ大統領は、「アメリカは広い。ニューヨークは感染者が多いが、真ん中には感染者なんてほとんどいない」、「アメリカはじっとしている国ではない。もう少ししたら、再開したいと思っている」、「治療薬(対策)で、経済を殺してしまっては意味がない」などと言う。」(自然消滅は、また言ったけどな。)

「トランプ大統領をはじめ、連邦政府のコロナ対策本部が毎日のように記者会見を開き、状況説明を行っている。口火を切るのは大統領だが、正直言って、私はそこは話半分に聞いて、ひたすらコロナ対策本部の要である国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長の登場を待つ。」

そのファウチは、CNNの記事の中では以下の予想を出している。

「先月末、政府の感染症対策の指揮を執るアンソニー・ファウチ博士は、CNNの取材に答え、新型コロナウイルスによる米国内の死者について、最終的に10万人を超える可能性があると語っていた。」

浮沈子も、遅行性指標である死者数(実際は、感染者数が遅れて報告されるために、時期的には整合しているかもしれない)が直ぐに低下するとは考えにくいから、10万人超えは確実と見ている(テキトーです)。

(コロナ抗議デモ拡大、トランプが反抗をけしかけ「ミシガンを解放せよ」)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93186.php

「他人にああしろこうしろと命令される必要がない人間もたくさんいるのだ」

自ら示した社会距離政策を、それを撤廃する前にやめろという勢力を支持し、挑発するというハチャメチャな話だ。

ジョージア州が連邦基準を満たさないタイミングで規制緩和した時には、さすがに懸念を表明した様だ。

(米、新型コロナ死者5万人突破 ジョージア州は経済一部再開)
https://jp.reuters.com/article/us-corona-death-tops-50-thousand-idJPKCN2262R6

「AP通信は前日、米政権高官2人の情報として、トランプ大統領とペンス副大統領が先に経済再開計画を容認する旨をケンプ氏に複数回伝えていたと報じた。トランプ大統領はその後、スタンスを翻したという。」

やばいな、ペンスも同じ穴の狢か。

ジョージア州の州都アトランタには、CDC本部もあるのにな。

(ジョージア州の「Stay at Home」解除が示す米国の苦悩)
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00057/042700034/

「同州は、ソーシャルディスタンスについては6月15日まで維持するとしており、必ずしも新型コロナのリスクが無くなったという判断をしているわけではない。」

緩和といっても、我が国におけるロックダウン程度の規制は持続することになる。

(緊急事態宣言 全国対象に1か月程度延長で調整)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200430/k10012411211000.html

「5月6日に『緊急事態が終わった』と言えるかどうかについては、依然、厳しい状況が続いているのだろうと思う」

全面解除は、まずないと思われるが、グラデーションをどう付けるかが問題だ。

ロックダウンに協力した報酬を示さなければ、順守するインセンティブを失いかねない。

もっとも、最初の延長だから、懲罰的に報酬なしで来るかもしれない。

小手先の調整が続くんだろうが、東京都にとっては結果は同じだろう。

「おうちにいてね週間」は4日目になるが、昨日を除いて毎日レストランにお出かけしている。

そろそろ行こうかな。

帰りに買い物して、外出の回数は減らすようにしている。

大統領の不規則発言は別としても、経済再開に伴う再流行は懸念材料だ。

日経のBPの記事には、こんな記述もある。

「国民以上に政権側が疲れているのは間違いない。ファウチNIAID所長は会見に参加しない日が出てきているほか、米HIV/AIDSグローバル・コーディネーターのデボラ氏は会見場の横に置かれた椅子に座りながら質問に答えるケースもある。」

まあ、二人ともいい歳だからな。

無理はしない方がいい。

記者会見でテキトーなことばっか言ってる誰かさんは、相変わらず元気だがな・・・。

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