風疹終息:次期流行まで4年間の小康期に ― 2020年04月30日 08:20
風疹終息:次期流行まで4年間の小康期に
新型コロナの陰で、ひっそりと終息した風疹の流行。
どういうメカニズムなのか、浮沈子には理解できていないけれど、集団免疫が発生するほど広まっている感染症の場合、感染期間(潜伏期間、発症期間のうち他者に感染させる期間)や基本再生産数によって、周期的な流行を繰り返すことになっているようだ(そういうもんだという程度の理解しかない)。
(風疹の流行周期が5年なのは「免疫が付く感染症はそういうものだから」なのかあ?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/01/16/9202864
「浮沈子的には免疫の低下が原因だと思ってたんだが、どうやら一般的に免疫が付く感染症の場合、そういうものだからということらしい」
我が国の場合、概ね5年の周期を繰り返している。
(常識のウソ或いは不都合な真実:画像のグラフ参照)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/11/26/9003388
一昨年の夏から始まり、その秋にピークだったからな。
次回の流行が5年後の2023年から始まるとすると、それまでの4年間(2020年起点)は、小康期ということになる(専門的に何というかは知りません:感染者がいない状態は「排除」というらしい)。
最大の感染者を出した東京都の新規報告は、5週連続してゼロになっている。
(風しんの流行状況(東京都 2020年):受理週別報告数推移(2020年)参照)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/rubella/rubella/
少なくとも、都内のクラスター(連続して感染した集団)は消えている(たぶん)。
潜伏期間は最大3週間程度といわれているから、もう少し用心する必要があるけれど、概ね潜伏期間の2倍経過すれば安心できる。
もちろん、不顕性感染者(無症候性キャリア)を含む感染は継続しているし、輸入感染もあるから、感染者の発生が完全にゼロになるわけではない。
年間で100人程度は継続する。
毎週、2人くらいなら許容範囲だな。
輸入事例は、新型コロナの影響もあって、殆ど観測されなくなるに違いない(そうなのかあ?)。
風疹で最大の懸念事項であるCRSの発生は、今期5例となっている。
(先天性風しん症候群(CRS)の報告(2020年1月22日現在))
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/700-idsc/8588-rubella-crs.html
んでもって、全国の抗体検査実施率は全国平均で16.2パーセントと低調だ。
新型コロナの影響で、追加のワクチン接種は今回も不発に終わる。
2023年の流行は決まりだな。
新型コロナは、悪い話ばかりではない。
インフルエンザを含め、ヒトヒト感染全体を抑制する効果がある。
同じ飛沫感染で広がる風疹もまた、恩恵を被る。
次回の疫学情報は5月8日だそうだ。
その頃まで、発生報告がなければ、終息とみなされるかもしれない。
CRSの発生については、時期がずれるので何とも言えない(生まれてこなくては分からないからな)。
これ以上の発生がないことを祈るばかりだ(今期の感染規模からすると、10人くらいいても不自然ではない)。
この間に、妊娠の継続を断念した事例がどのくらいあるかは知らないが、我が国の風疹の歴史の中で、堕胎によりCRSの発生がコントロールされてきたというのは事実だ。
(風疹の現状と今後の風疹対策について 国立感染症研究所 感染症情報センター 平成15年5月)
http://idsc.nih.go.jp/disease/rubella/rubella.html
「2)風しんワクチン接種率:
・・・
風疹が流行すると人工妊娠中絶が増えるという結果も出ており、早急なワクチン接種率の増加が望まれる(図10)。」図10:日本における風疹関連人工流産数と定点あたり風疹患者報告数の推移)
「円内の1975年から1977年には、全国的な風疹大流行があった。そのため先天性風疹症候群(CRS)患児の出産を恐れて多くの人が人工妊娠中絶を行った。」(図10のキャプションより)
表層化しない辛い犠牲の中で、社会の安定は保たれている。
ワクチン接種の拡大を進めることは、そういう悲劇を避けることにも繋がる。
限られたオヤジどもの追加接種が進むように、社会全体が動かなければならない。
まあ、そっちの方については、時期が悪いということはあるけどな。
新型コロナの陰で、DRCのエボラと共に、また一つ、流行が終わった。
まるで、モグラ叩きのような、人類と感染症との関係。
次は、何が出て来るんだろうか・・・。
新型コロナの陰で、ひっそりと終息した風疹の流行。
どういうメカニズムなのか、浮沈子には理解できていないけれど、集団免疫が発生するほど広まっている感染症の場合、感染期間(潜伏期間、発症期間のうち他者に感染させる期間)や基本再生産数によって、周期的な流行を繰り返すことになっているようだ(そういうもんだという程度の理解しかない)。
(風疹の流行周期が5年なのは「免疫が付く感染症はそういうものだから」なのかあ?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/01/16/9202864
「浮沈子的には免疫の低下が原因だと思ってたんだが、どうやら一般的に免疫が付く感染症の場合、そういうものだからということらしい」
我が国の場合、概ね5年の周期を繰り返している。
(常識のウソ或いは不都合な真実:画像のグラフ参照)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/11/26/9003388
一昨年の夏から始まり、その秋にピークだったからな。
次回の流行が5年後の2023年から始まるとすると、それまでの4年間(2020年起点)は、小康期ということになる(専門的に何というかは知りません:感染者がいない状態は「排除」というらしい)。
最大の感染者を出した東京都の新規報告は、5週連続してゼロになっている。
(風しんの流行状況(東京都 2020年):受理週別報告数推移(2020年)参照)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/rubella/rubella/
少なくとも、都内のクラスター(連続して感染した集団)は消えている(たぶん)。
潜伏期間は最大3週間程度といわれているから、もう少し用心する必要があるけれど、概ね潜伏期間の2倍経過すれば安心できる。
もちろん、不顕性感染者(無症候性キャリア)を含む感染は継続しているし、輸入感染もあるから、感染者の発生が完全にゼロになるわけではない。
年間で100人程度は継続する。
毎週、2人くらいなら許容範囲だな。
輸入事例は、新型コロナの影響もあって、殆ど観測されなくなるに違いない(そうなのかあ?)。
風疹で最大の懸念事項であるCRSの発生は、今期5例となっている。
(先天性風しん症候群(CRS)の報告(2020年1月22日現在))
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/700-idsc/8588-rubella-crs.html
んでもって、全国の抗体検査実施率は全国平均で16.2パーセントと低調だ。
新型コロナの影響で、追加のワクチン接種は今回も不発に終わる。
2023年の流行は決まりだな。
新型コロナは、悪い話ばかりではない。
インフルエンザを含め、ヒトヒト感染全体を抑制する効果がある。
同じ飛沫感染で広がる風疹もまた、恩恵を被る。
次回の疫学情報は5月8日だそうだ。
その頃まで、発生報告がなければ、終息とみなされるかもしれない。
CRSの発生については、時期がずれるので何とも言えない(生まれてこなくては分からないからな)。
これ以上の発生がないことを祈るばかりだ(今期の感染規模からすると、10人くらいいても不自然ではない)。
この間に、妊娠の継続を断念した事例がどのくらいあるかは知らないが、我が国の風疹の歴史の中で、堕胎によりCRSの発生がコントロールされてきたというのは事実だ。
(風疹の現状と今後の風疹対策について 国立感染症研究所 感染症情報センター 平成15年5月)
http://idsc.nih.go.jp/disease/rubella/rubella.html
「2)風しんワクチン接種率:
・・・
風疹が流行すると人工妊娠中絶が増えるという結果も出ており、早急なワクチン接種率の増加が望まれる(図10)。」図10:日本における風疹関連人工流産数と定点あたり風疹患者報告数の推移)
「円内の1975年から1977年には、全国的な風疹大流行があった。そのため先天性風疹症候群(CRS)患児の出産を恐れて多くの人が人工妊娠中絶を行った。」(図10のキャプションより)
表層化しない辛い犠牲の中で、社会の安定は保たれている。
ワクチン接種の拡大を進めることは、そういう悲劇を避けることにも繋がる。
限られたオヤジどもの追加接種が進むように、社会全体が動かなければならない。
まあ、そっちの方については、時期が悪いということはあるけどな。
新型コロナの陰で、DRCのエボラと共に、また一つ、流行が終わった。
まるで、モグラ叩きのような、人類と感染症との関係。
次は、何が出て来るんだろうか・・・。
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