🐼変異種:最速の4回目接種:第7波襲来不可避2022年03月27日 08:48

変異種:最速の4回目接種:第7波襲来不可避
変異種:最速の4回目接種:第7波襲来不可避


(オミクロン系統BA・2 4月に置き換わり 第6波より高いか:2ページ目)
https://www.sankei.com/article/20220326-VEEMVQA6X5LKLOTH2FXUFU4UP4/2/

「ワクチン効果に関しては、英国のデータによると、発症予防効果は、2回接種から25週以降でBA・1は10%、BA・2は18%。3回目接種だと、2~4週後でBA・1が69%、BA・2は74%に高まり、10週以降はBA・1が49%、BA・2は46%に減少」

浮沈子の記憶が確かならば、WHOの基準では、発症予防効果が50パーセント未満なワクチンは認可されない。

3度目の接種後、疫学的に50パーセントを下回る10週目以降は、その時点でワクチン効果(発症予防効果)は無効とみなされるべきだろう。

接種したワクチンの種類や調査対象の年齢層など、肝心のところは不明だが、4回目接種のタイミングとして、複数の国で3回目接種から3か月という設定を行っているのは合理性がある(フランス、韓国、英国(?)など:いずれも一部に限られているけど)。

2か月でもいいかも知れない。

年齢によっては、さらに引き下げて、1か月後にうたないと有効な免疫を確保できない可能性もあるだろう(未確認)。

ワクチン効果の減弱のスピードが早過ぎる。

つーか、免疫を有効に賦活できていないわけで、効き目がないということなわけだ。

世界的流行になったものだけでも、武漢株(野生株とも)、旧欧州産変異種(イタリア産?)、アルファ、デルタ、オミクロン1と変異の世代を重ね、現行主流のオミクロン2になって、5世代も前の武漢株の遺伝子配列を基に開発された型落ちワクチンでは、さすがに太刀打ちできなくなってきたわけだな。

万能スーパーワクチン(キレと持ちに優れる)の開発が待たれるところだが、今現在ない袖は振れない。

現行ワクチンを使い続けるということなら、3回目接種後、せめて3か月以内にうち始めていなければ、発症予防効果は期待できないだろう。

厚労省は6か月を5か月に「前倒し」するとか言っているようだが、全く意味をなさないことは明らかだ。

効き目の薄い4回目接種を、広く遍く行うことについても疑念が生じている。

もう、社会的に流行を抑止することは期待できない。

集団免疫なんて、死語になった。

このままでは、新規のワクチン開発についても疑念が生じかねないしな。

人間は、コロナに罹って死ねばいいのではないか。

ざっくり1.2億人の人口の我が国では、毎日3000人くらいが死んでいる。

コロナで死ぬ人は、100人程度(現在)だから、3パーセントくらいだ。

許容範囲だろう。

死んでもらいましょう!。

新たなワクチンへの投資はせず、現行ワクチンも有料化。

対象は高齢者などに限定し、二類感染症のスキームも見直して、インフルエンザ並みの扱いにしましょう、ってな。

もちろん、ワクチンうたずに(うてずに)重症化すれば、高齢者の場合は命がない。

有効な治療法が普及しているとはいえず、特に感染初期で軽症な段階の捕捉と軽症者向け治療への容易なアクセスは問題だらけだ。

免疫不全者などへの対応は、別の枠組みを作って行うべきだろう。

オミクロン2への置き換わりが定着する来月(4月)には、第7波がやってくることは確実だ。

その中で、効き目の薄い4回目の接種を行うことになる。

いや、ひょっとしたら、我が国は4回目接種自体を行わないかもしれない。

先んじて接種を始めているイスラエル、チリ、韓国、英国、ドイツ、フランスなどの動向によっては、ありうる選択だ。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

浮沈子は、来年には高齢者に昇格(!?)する。

既に3回目ワクチンを2月上旬に最速で接種し、現在7週目に入っている。

発症予防効果は、年齢的には既に半分程度に落ちているだろう。

罹患すれば、5割の確率で発症する。

それでも、重症化予防効果は期待できるだろうから、せめてそれが残っているうちに最速の4回目接種を受ける必要があるだろう。

ないよりマシな型落ちワクチンでもな。

有料化するならしてもらっても構わないが、それ以前の問題として接種対象から外されるリスクの方が高い。

米国では、3回目接種の際にも、そもそも3回目接種が必要なのかどうかという議論があった。

2回の接種で十分な免疫が得られ、追加接種(3回目接種:ヤンセン(J&J)は初回が1回接種だから2回目接種:ややっこしい)は必要ないのではないか?。

オミクロンの流行を受け、現在ではそんなアホな話をする人はいなくなった。

米国は、当初、ブレイクスルー感染にも懐疑的だったからな。

ひたすら低めに見せかけようとした前科がある。

現在、FDAが審査中だが、ファウチは慎重な姿勢をとっている。

現行型落ちワクチンが、積極的接種を推奨する対象でないことは確かだ。

その意味では、ファウチの姿勢は正しい。

科学的エビデンスに基づき、合理的な政策を勧めることは政策アドバイザーとして当然だ(ワクチン開発者としての立場もあるからな:そっちの方も頑張ってもらわんとな)。

3回目接種と4回目接種は、質的な転換が求められている。

流行の抑止を狙って全国民への推奨とするのか、ハイリスクグループなどに限って推奨するのか。

今後のワクチン政策の明確なビジョンの提示も求められている。

5回目はどーするとか。

新規開発されるワクチンが登場しなければ、ワクチン接種自体を凍結するとか。

もちろん、相手(新型コロナウイルスの新たな変異種)のある話だから、場合によるとしか言えないだろうけどな。

場当たり的だとか、明確なビジョンがないとか言っても、そうせざるを得ない状況なことも確かだ。

状況に応じて場当たり的に対応するというのが、唯一の明確なビジョンなのかもしれない(そんなあ!)。

現在の状況(有効なワクチンが見いだせないまま、次々と変異種が現れる:おまけにワクチンの効き目はどんどん下がる)は、一時的なものかもしれないし、未来永劫変わらない流れの中にあるのかも知れない。

しかし、ないよりマシとは言え、これ程早期にワクチンを手にすることが出来たこと自体は不幸中の幸いだ。

全世界で何億人もが罹患するという、人類史上未曽有の致死性感染症に見舞われながらも、何とかしのぐことが出来ている。

その恩恵を、広く世界にいきわたらせることが重要であることは間違いない。

ジジババの人口構成比が高い先進国と、罹患してもタダの風邪で終わっちまう若年層ばっかの途上国とで、単純に比較することはできないけどな。

恩恵は、リスクに応じて与えられる。

ネットで見られた意見には、ワクチンうって副反応で寝込む若年者のボヤキがあった。

新型コロナに罹った方が楽なんじゃね?。

ただの風邪だし・・・。

皮肉な話だが、重症化リスクが高まる高齢者ほど、副反応は軽微になる(ラッキー!:それでも、半量モデルナうった前回は、結構キツかったけどな)。

まあ、それだけ、液性免疫の賦活が弱いということなんだろうけど(副反応の強さと抗体値の上昇には因果関係があるようです)。

また、心筋炎や心膜炎などの重篤な副反応も出にくい。

若年者に無理強いするのは酷かもしれない(そもそも接種は任意だ)。

後遺症とかもあるから、リスクは総合的に判断しなければならないけれど、高齢者ほど切羽詰まった話じゃない。

ワクチン未接種で罹患した場合、後期高齢者の死亡リスクは10代の数百倍に達する。

有効な治療法の普及と、それに対するアクセスの確保も急務だけど、ジジババには、ワクチンを接種しないという選択肢はない。

10年後に致命的なネガ(生殖機能に重大な影響が生じるとかあ?)が判明したとしても、既に何の問題にもならないんじゃないの!?。

まあ、どうでもいいんですが。

若年者がうちたくない型落ちワクチンは、安心して高齢者に回してもらっていい。

万能スーパーワクチンが出来れば、在庫整理に困ることになるだろうからな。

必要なら、毎月でもワクチン接種して構わない(注射、大っ嫌いだけど!)。

今後の変異種がどうなるか次第だが、そういう可能性もある。

免疫不全者への対応や、基礎疾患の評価など、検討すべき課題は多い。

どの程度の抗体があるかを検査してからうつという方法もある。

たとえば、風疹ワクチンは、そういうアプローチをとっているしな。

最速のワクチン接種は、最速の免疫低下という笑えない現実もある。

粘りに粘って、なるべく遅い接種の方が、やきもきせずに次の接種に臨めるかもしれない(そうなのかあ?)。

今朝の浮沈子の体温は35.3度(シチズンの安物体温計による:どんぴしゃりの平熱です)。

1日数回の体温計測が日課になっている。

準高齢者で持病持ちの浮沈子は、ワクチン接種のグレーゾーンで、いつもやきもきすることになる。

早く高齢者になりたーい!(そういうことかあ?)。

まあいい。

現実問題としては、5月開始予定の4回目接種を最速でゲットすることが目標だ。

それまでの間、体調を万全に整え、万が一感染しちまったとしても重症化に陥ることのないように、軽症段階での発症捕捉に努めることに専念する。

浮沈子の場合、体温が37度になることは滅多にない。

そんな体温になれば、高熱(?)で寝込むことになる。

運動直後に計って、36度を超えていたりするとドキドキする(心拍数の上昇は、単に運動のせい?)。

フィットネスのクロストレーナー(有酸素運動のマシン)では、同一負荷時の心拍数の増加に注意している(呼吸機能や循環機能の低下が影響するかも)。

細心の注意を払っていたとしても、逆にフィットネスでの感染、往復の路上での交通事故、近所の買い出しや週一の会食での感染リスクの方が高いかも知れない。

さらには、メキシコ行ってフルケーブダイビングする方が、何百倍もリスキーだし・・・。

リスクマネージメントとしてはハチャメチャだけどな。

第7波襲来不可避。

迫り来るオミクロン2に備えて、出来ることだけでもやって行こう・・・。

<以下追加:3月29日記>ーーーーーーーーーー

(東京都 新型コロナ 5人死亡 7846人感染確認 先週火曜の2倍余に)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220329/k10013557461000.html

「東京都内の29日の感染確認は7846人で1週間前の火曜日よりおよそ4300人増え、2倍余りとなりました。」

まあ、先週の火曜日は連休明けで、感染者数の報告は少ない日だったから、明日の様子を見てみなければ、反転して大幅な増加に転じたのかは分からない。

先週辺りから、そろそろ下げ止まりな感じはしてたけどな。

しかし、第7波の明確な兆候は既に出ている。

(第1波~第6波 感染者数グラフ
(全期間を1画面表示):検疫で確認された感染者数(1日ごと)参照)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/entire/

画像は、NHKが纏めている検疫における陽性者数の推移だが、オミクロン1(BA.1.1)の猛威が一段落した後、既にオミクロン2(BA.2)の新たな波が襲ってきていることが分かる。

第7波襲来不可避(東京都では陽性率も上昇に転じている)。

いい時にメキシコ(2度目も)に行けた感じがする(3月9日帰国)。

フルケーブ講習の口直し(!)に、ロタにでも行こうかと思ったけど、ちょっと様子を見てからにしよう。

しかし、オミクロン絡みの検疫陽性者の増加は半端ないな。

グラフを見ると、それ以前の数なんて、冗談かと思うくらい少ない。

全国や東京都の感染者数は、今週を境に増加に転じ、4月から5月にかけて第7波に突入することは明らかだ。

そして、おそらく、その規模は第6波を上回るに違いない。

東京都では、1日の感染者数が5万人くらいになる可能性もある(テキトーです)。

やれやれ・・・。

その時期、浮沈子は2月にうった3回目のワクチン効果が減弱する中(もう、たぶん、きっと、10パーセントくらいしか残っていないかも)、大流行に曝されるわけだ。

トホホ・・・。

検疫で陽性が確認された入国者は、もちろん、感染させなくなるまで待機することになるけど、検査をすり抜けて入国した感染者は、たぶん、少なくとも同数程度はいるわけで、殆どは無症候性キャリアだから本人にも分からない。

その状態で、周り中に感染させまくることになる(感染力は十分あるし)。

アリの一穴どころの話じゃないからな。

毎日、100人くらいは検疫をすり抜けて入国しているだろうから(未確認)、アリの100穴だな(そんなあ!)。

この間、感染予防策は緩和され続け、第7波が襲ってくる条件は整っている。

ゴーツートラベルの再会はGW明けといわれているが、まあ、たぶんムリポだろうな。

その頃は、第7波のピークかも知れない。

感染サイクルがより短いオミクロン2は、おそらく、オミクロン1よりも立ち上がりが早いだろう。

2月辺りで3回目接種を早めに受けた高齢者などは、既にワクチンが減弱してきている(高齢者は、たぶん2か月くらいしか効き目無いし)。

ブレイクスルー感染が蔓延る中、3回目接種はいったい何だったのかという議論が再燃し、とてもとても、4回目接種を勧奨するような状況ではなくなってしまうに違いない。

5月は、大荒れの予感がするな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(新型コロナワクチン 4回目接種は必要?今後も打ち続けるの?)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220329/k10013556951000.html

「4回目の接種について
▽イギリスは、追加接種から6か月以上がたった75歳以上の人や、介護施設に住む高齢者、それに12歳以上の免疫不全の人に
▽フランスでは、追加接種から3か月以上たった80歳以上の人などに
▽ドイツでは、追加接種から3か月以上たった70歳以上の人や介護施設の入所者、5歳以上の免疫不全の人、それに6か月以上たった医療従事者などに接種を推奨しています。」

「▽イスラエルでは追加接種から4か月以上たった60歳以上の人や医療従事者、それに18歳以上の免疫不全の人などに
▽韓国では追加接種から4か月以上がたった重症化リスクが高い基礎疾患のある人や入院患者や医療従事者を対象としています。」

後期高齢者が対象なのは、英国だけだと思ってたら、フランスは80歳以上だったとは知らなかったな。

ドイツも、若干若いけど、70歳以上となっている。

浮沈子は、これらの国の基準では、接種対象者にならない。

イスラエルの年齢基準だけが、辛うじて引っ掛かっている(韓国は重症化リスクの高い基礎疾患のある人が含まれているので、対象になるかもな)。

記事には、細胞性免疫の信奉者である宮坂さんのコメントが取り上げられている。

「3回目の接種のあと、あまりに短期間で4回目の接種を行うのは、免疫学の観点から考えると効果が低い。間隔を十分にあけて接種を行うことで質のいい抗体ができる」

ホントかあ?。

効率が低かろうが何だろうが、ワクチンの感染予防効果は減弱し、高齢者が罹患すれば重症化リスクは高い。

疫学的に有効な期間として、各国は3か月から6か月の接種間隔を設定している。

エビデンスとしては、発症予防効果(感染予防効果よりは高い)は、3回目接種から10週後には5割を切っているわけだからな。

実際には、2か月くらいしか持たないのだ。

もちろん、重症化予防効果は残存しているんだろうが、第6波はこれまでで最大の死者数を計上している。

「免疫細胞の一種で抗体を作る「B細胞」が3回目の接種後に活性化されているため、4回目の接種はさらに時間をおいてB細胞が成熟するのを待ったうえで行うほうが、幅広い変異ウイルスに対応できる抗体を作ることができる可能性が高いとしています。」

東京都は、既に感染者数がリバウンドし、第7波が始まっている。

高齢者が罹患すれば、3回目のワクチン接種に関わらず、それなりの死者を出すことになる(東京都では、高齢者だけ見ると、感染者約400人に対して、10人が死亡している:ざっくり2パーセント以上だ)。

B細胞の成熟を待っている余裕なんてないのだ。

学者さんていうのは、そういう点では疎いからな。

一応、「免疫学的には」というエクスキューズが付いているけど、この記事を読んだ一般の読者(特に免疫不全者や高齢者)が、4回目の接種を遅らせることにならなければいいけどな。

まあ、どうでもいいんですが。

(アメリカ ファイザーとモデルナのワクチン 4回目接種許可発表)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220330/k10013558571000.html

「FDA=食品医薬品局は29日、アメリカのファイザーとモデルナの新型コロナウイルスワクチンについて、50歳以上を対象に4回目の接種を許可すると発表」

「50歳未満でも、臓器移植を受けるなどして免疫不全の状態にある人に2回目の追加接種を許可しました。」

あれえ?、ファイザーは確か、65歳以上について、2度目の追加接種の緊急承認を申請したんじゃなかったっけえ?。

まあいい。

接種対象年齢の下限をを50歳として、基礎疾患がどうのこうのというフィルターを掛けなかった点は注目に値する。

「50歳以上では重症化リスクの増加につながる基礎疾患のある人が多い」

米国人の食習慣は、我が国の基準で見たらハチャメチャだ。

砂糖、塩、油油油・・・。

まあ、それで生き残っている連中だから、身体の方もそれなりに対応しているんだろう。

平熱が35.3度の浮沈子と違って、37度くらいかもしれないからな(未確認)。

いずれにしても、米国の基準が我が国でも適用されれば、浮沈子は最速の4回目接種を目指すことが出来る。

米国の真似ばっかしている厚労省は、たぶん、今回も同じような案を諮るんだろう。

気になる接種間隔だが、なぜかNHKは報じていない。

(米FDA、ワクチン4回目接種を許可 50歳以上対象に)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29D450Z20C22A3000000/

「50歳以上の人と免疫不全の人が対象となる。」

「免疫不全の人ではファイザーのワクチンは12歳以上、モデルナは18歳以上であれば受けられる。いずれも3回目の接種から4カ月たっていれば接種可能だ。」

厚労省は、5か月とか寝言を言っていないで、最低でも4か月(可能ならば3か月、理想を言えば2か月)で、接種可能にしてもらいたいな。

対象者の絞り込みは難航するだろう。

現場の負担を考えれば、基礎疾患を有する人について、どういう形でカバーするかが問題だろう。

米国式に年齢で一律に区切るのは、シンプルでいいかも知れないけれど、やや荒っぽい気もする。

韓国では、高齢者を一律に対象とせず、「重症化リスクが高い基礎疾患のある人」という区分を設けている。

まあ、これもどうかと思うけどな。

高齢者は、免疫機能が加齢とともに衰え、特段の疾患を持っていなくても新型コロナウイルス感染症に対する重症化リスクは高い。

当局がどういう運用をしているかは知らない。

接種予約の運用を見ると、浮沈子が棲息している東京都大田区では、特に診断書などの提出を求めることなく、自己申告により、基礎疾患のある人の優先枠を適用している。

ぶっちゃけ、テキトーなわけだ。

一応、建前として、何らかの制限は設けるとしても、希望者は全年齢層で接種できるのが好ましい。

若年者には強く勧奨しないで、任意に接種してもらうのがよろしい。

それを無料でやるのかという議論があるけど、PCR検査や定性抗原検査だって、希望者に無料で実施してたんだからな(数は少なかったでしょうが)。

欧州などの対応を見て、やや落ち込んでいたんだが、我らが米国のテキトーな基準(つーか、現実的な基準かあ?)が50歳以上になったことから(まだ、政策として確定したわけではありませんが:FDAの承認は、薬として認可しただけ)、一縷の望みが出てきた。

ファウチが、変な横やりを入れなければいいけどなあ・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(“新規感染者数が増加傾向 リバウンド注視” 厚労省専門家会合)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220330/k10013559991000.html

「感染が増加する要因としては『重点措置』が解除され夜の人出が増えていることや春休みや花見など接触が増える時期になっていること、それに感染力の強い『BA.2』への置き換わりが進んでいることなどがある。」

「一方で3回目のワクチン接種や暖かくなって換気をしやすくなったことなど感染が抑制される要因もあり、これらのバランスの中で今後どうなっていくかということになる。」

「データを見ると20代で感染者が少し増え始め飲食店での感染の割合が増えている。」

「また東京や大阪で検査の陽性率が上がっていることなどリバウンドの兆候が見え始めている可能性がある。」

「ただ今は感染の拡大期に入ったとまでは言える状況ではない」

感染が拡大しているのに、拡大期ではない!?。

抑制的に働くワクチンや換気が、リバウンドを押さえてくれるかもしれないと期待しているんだろう。

ワクチン接種が進めば、確かに流行が収まる可能性はあるけど、接種率はせいぜい6割どまりと見ている(現在は4割程度)。

既に置き換わりつつあるオミクロン2(BA.2)に対する感染予防効果はそれほど期待できない。

我が国でもようやく市民権を得たエアロゾル感染(空気感染)に対しては、換気は有効だが、それにも限度があるからな。

第7波襲来不可避。

社会規制を解除し、人々が出歩く季節になり、密に交わる機会も増える中、流行は確実にやって来る。

今回の流行は、今までの流行とは異なる。

ワクチンが、流行の抑制に効果がないことが証明されるわけだ。

少なくとも、現行の型落ちワクチンは無力だ。

我が国は、3回目接種のど真ん中でオミクロン2の洗礼を受ける。

感染者の増加は必死だが、重症者も増える。

専門家が懸念している医療機関への圧力は、これまで以上に増加する。

ワクチン効かないからな。

高齢者は、既に8割が接種を終えたという。

つーことは、2か月後くらいからワクチン切れが始まるわけだ。

接種から10週を過ぎれば、発症予防効果は半分を切る。

5月、ヤバいな・・・。

医療資源のひっ迫は遅行指標だ。

来月(4月)から、まずは若い世代で感染者が急増する。

現在、東京都は1万人弱で下げ止まった感じだから、これをベースにして感染が増えることになる。

ベースラインが高過ぎる!。

1日5万人なんて、あっという間に達してしまうだろう。

べらぼーめ・・・。

その大流行が、ワクチン効果が短期間で減弱し始めた高齢者を襲う。

オミクロン流行当初、病原性は低いとの観測が流れた。

結局、デルタとさほど変わらない毒性で、若年者の先行感染と、残存していたワクチン効果でマスキングされていたわけだ。

そのワクチンの効果が切れるタイミングで、重症者死者が増加する。

パターンだな・・・。

同じことが、オミクロン2と3回目接種で繰り返される。

せめて、半年くらいはワクチンの効果が持続してくれると助かるんだが、残念ながら半分程度の期間しか持たない。

医療資源のひっ迫は避けられない。

確定した未来というやつだ。

新型ワクチンの到来が待たれるところだが、そう簡単にはいかないだろう。

当初、余りに劇的なワクチン効果で、期待が大きく膨らんだからな。

ワクチンさえうてば、日常生活が取り戻せると思ったわけだ。

しかし、そうではなかった。

わずか半年後、オミクロンは世界を席巻した。

追加接種も行われ、多くの先進国では過半数の接種が行われている(我が国と米国は遅れていますが)。

しかし、既にワクチンに対する期待は衰え、接種率は伸び悩んでいるのが現状だ。

一般の人に、型落ちワクチンの仕組みを説明することは難しい。

変異を繰り返す新型コロナウイルスに対する万能ワクチンの開発が困難であることの説明は、もっと難しい。

それに投資する動機付けが困難なわけだ。

世間一般の認識はこうだ。

ワクチンうっても、世の中は変わらんじゃないか。

新たなワクチンを開発しても、同じことの繰り返しになるだけだ。

実際そうかもしれない。

しかし、ワクチンの開発をやめてしまえば、現行型落ちワクチンは、ただの蒸留水と変わらなくなる。

ヒトヒト感染を繰り返す新型コロナウイルスに取り付かれてしまった以上、ワクチンを開発し続け、ウイルスの病原性を抑えながら折り合いを付けて行くしかないのだ。

しかし、我が国における4回目接種には間に合わない。

型落ちワクチンのまま、ほとんど徒手空拳で戦うことになる。

すでに何度か触れているけど、4回目接種を行っても、感染者の抑制には繋がらない。

入院患者の抑制や死者の抑制の効果も僅かだ。

接種対象者が少ないこともあるけど、それは原因じゃなくて結果ということになる。

効果の薄いワクチンを、広く遍く打ちまくっても効率が悪いからうたないだけの話だ。

もう、最初から、医療資源を守ることは期待されていない。

3回目の効果が減弱していく中で、オミクロン2の流行を凌げるだろうか?。

最速の4回目接種を目指して、せっせと情報収集するしかないかもな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(BA.2への置き換わり 都内で急速に進む 専門家、再拡大を懸念
有料会員記事)
https://www.asahi.com/articles/ASQ3S65D2Q3SUTIL03W.html

「14日までの1週間でBA.2の「疑い例」が38・5%となり、前週の17・8%より約20ポイント上昇」

(オミクロン別系統、5割突破 置き換わり進む―都検査)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022033100994&g=soc

「8~14日の1週間では全検体中39.6%だったのに対し、15~21日では52.3%に増加」

8日から14日の値がビミョーに違うのはなぜ?。

まあ、どうでもいいんですが(誤差の範囲だな)。

置き換わりのスピードは速いが、少し鈍化してきているようだ。

3月第1週から第2週にかけては20パーセント以上増加したのに対し、翌週では14パーセント程度に留まっている。

それでも、来週発表される第4週の割合では、6割超えは確実で、場合によっては7割に迫るかも知れない。

(再拡大はBA.2要因か 専門家「第6波感染の人も再感染おそれ」)
https://www.mbc.co.jp/news/article/2022033100055417.html

「オミクロン株は感染力が強くなっていて、それよりさらに感染力が強まったのが最大の特徴」

「「BA.2」はオミクロン株と突起状のたんぱく質の形が一部異なり、感染力が1.4倍になるといいます。」

「第6波でオミクロン株に感染した人でも再び感染する可能性は否定できない」

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

「BA.1(従来のオミクロン株)に感染していても症状が強くなかった人は、免疫が十分ではない可能性もある。特に無症状だった人は抗体が上がっていない人もいるので、そういうケースは新たにBA.2に感染すると思う」

うーん、西先生は、ワクチンの効果については触れていないけどな。

当てにしない方がいいかも知れない。

ワクチンといえば、米国はちゃっかり4回目接種を始めたようだ。

(米大統領 みずからのワクチン4回目接種公開し追加接種呼びかけ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220331/k10013560231000.html

「4回目の接種が50歳以上を対象に始まったことを受けて、バイデン大統領はみずからが接種を受ける様子を報道陣に公開」

早いな・・・。

早過ぎ!。

「最初の追加接種から4か月以上がたった50歳以上の人を対象に通算で4回目となる2回目の追加接種を許可」

NHKも、ようやく4か月という接種間隔を明確に報道した。

さらに、米国は既に接種を開始している(大統領だけってことはないでしょう?)。

「われわれは新たな節目を迎えた。コロナが終息したわけではないが生活を支配されることはもうなくなった」

米国の新規感染者数は、平均で1日3万人程度と、我が国(45167人:3月30日現在の1週間移動平均)よりも少ない(人口は3倍近いけどな)。

その米国でさえ、50歳以上での4回目接種を始めた(免疫不全者は別です)。

しつこく書くけど、接種間隔は4か月だ(6か月じゃありません!)。

ワクチンが有り余る米国ならではだろうけど、我が国も必要数は調達可能というから、是非ともそのくらいの年齢からうってもらいたいな。

65歳以上とか、浮沈子が泣くに泣けない仕切りとかしないでもらいたいもんだ(浮沈子は、そろそろ64歳になります)。

有料化しても構わないし、必要なら基礎疾患の診断書を取ることも厭わないけど、この状況下で準高齢者で持病持ちの浮沈子がワクチンをうたないという選択肢はない。

今日(3月31日)は、東京都の新規感染者数は前週の同じ曜日を下回った。

しかし、既に見たように、検疫での陽性者は増加しているし、東京都の陽性率は増加に転じている。

第7波襲来不可避。

感染力1.4倍に増量したオミクロン2(BA.2)への置き換わり、3回目ワクチン効果が減弱する中、社会規制撤廃、春休みでガキどもはその辺をうろつきまわっているし、若年者は卒業式、入学式、入社式、引っ越し、歓送迎会、新人研修エトセエトセで密会(密になって行う会合の意?)ばかりだ(そういえば、花見もあるしな)。

これで感染拡大が起きない方が不思議なくらいだ。

3回目のワクチン接種は、既に勢いを失っている。

(自衛隊の大規模接種 東京会場の接種枠縮小へ 予約に空き)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220329/k10013558071000.html

「1日当たり5040人分の接種枠を来月4日以降、金曜日と土曜日を除き3000人分に縮小する」

もう、予約が殺到して困るような事態ではない。

「ただ、来月下旬からの大型連休の期間中は希望者が増える可能性があるとして、来月28日から5月8日までは今と同じ1日当たり5040人分の接種枠を設ける予定」

「予約状況に応じて効率的な要員配置で運営するためで、仮に予約が急増した場合は速やかに必要な態勢をとる」

まあいい。

その体制を維持したまま、4回目接種になだれ込んでもらいたいもんだな・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(サンパウロ州、60歳以上に新型コロナワクチン4回目接種の開始へ
(ブラジル))
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/04/139377201d8abe9c.html

「同州は既に3月21日から80歳以上に4回目接種を開始していた」

「60歳以上を対象に新型コロナウイルスワクチンの4回目接種を4月5日から開始すると発表」

「4回目接種を受けるには、ブースター接種(3回目)から4カ月の間隔を開ける」(←空ける?)

「高齢者向けの4回目接種はオミクロン株感染が拡大している期間に死亡率が高かった年齢層を守るための対策」

ここまでは、まあ、想定内だが、記者のコメントが笑える。

「4回目接種者の比率を上げるには、まずは3回目接種者の比率を上げることも必要」

えーとですねえ、対象者が異なるわけだし、3回目のように流行抑制が目的ではないと説明しているので、接種率を上げることは想定されていないんじゃないの?。

自分で記事に書いてるじゃん!?。

まあ、どうでもいいんですが。

どうも、4回目接種では、似たような話が出てきそうな感じだな。

(感染者数が“高止まり”の中・・・ ワクチン“4回目”に自治体は困惑)
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ed4426510a75ab84559ee03a79cbebc9ada84e4

「『4回目の対応については考えておいて下さい』という(首相の)お言葉でありました」

「4回目の接種準備を急ぎたい政府。その背景にあるのは、感染者数が早くも増加傾向に転じていることへの危機感です。」

夏の参院選を控え、第7波に神経をとがらせているわけだが、何度も繰り返しているように、4回目接種は流行の抑制にはならない。

政府も、マスコミも、たぶん、政治家も、そこのところを明確に認識しないまま大混乱に突入する予感がしてきた。

4回目接種は、感染して重症化しやすい人々を、少しでも守るための接種だ。

健康な若年者の接種は、費用対効果が低く、オミクロン2に対しては感染予防効果も期待できないことから、接種の意味が薄い。

世界を見ても、広く遍く接種している国は皆無だ。

ワクチン接種で流行を押さえることはできず、我が国における第7波の襲来は不可避だ。

医療資源のひっ迫は、高齢者などへの接種で抑制できるかもしれないが、そういうのは国民には伝わりにくい。

接種対象者を限定して、大流行に至った場合、政治的には大きなネガになる可能性が高い。

効果が薄いと分かっていても、広く遍く接種するという愚策に走る可能性もあるな。

やれることはやったが、型落ちワクチンだからやむを得なかったというエクスキューズをしたいわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

もちろん、効果が薄いとはいえ、液性免疫の賦活(抗体値の上昇)は皆無ではないから、広く遍く接種することが無意味とは言わない。

しかし、ワクチン接種には基本的にリスクが伴う(副反応や未知のネガ)。

それを受け入れることが出来るなら、追加接種の効果と勘案して、自らの意思で受けることが出来るという選択肢を与えることは愚策とまでは言えないかもしれない。

その際も、十分な情報提供を行う必要があるだろうし、細胞性免疫の賦活については、接種間隔をある程度空けて、B細胞の成熟を促した方が効果的という知見もあるようだから、年齢層によって接種時期を塩梅する必要が出てくるかもしれない。

それを、公的に一律に制限するのか、国民の判断にゆだねるのかという問題もある。

制度が複雑化した場合の混乱は必至だ。

米国は、そこを勘案して、50歳という仕切りをしたのだろう(たぶん)。

もう一つのやり方としては、当初は高齢者などから始めてハイリスクへの接種を促進し、2か月ほど後から若年者への接種を始めるという時間差を踏まえたやり方だ。

液性免疫が早期に減弱する高齢者に対して、少しでも早く免疫を賦活する必要性と、細胞性免疫の成熟を待った方が有利な若年者への接種に対する合理性を満たすことが可能だ。

が、それにしても、説明責任は果たさなければならないからな。

えーい、面倒だから、一律一斉に5か月にしちまえ!。

世界的には免疫不全者、高齢者に対しては、4か月というのがスタンダードになりつつある。

一方、細胞性免疫の賦活という観点からは、6か月程度の期間を開けた方が有利だ。

接種を遅らせる判断は個人に委ね、高齢者にはちっとばっか余分に死んでもらって(!)、制度的に一本にするというのはありそうな話だな。

間を取って5か月というわけだ。

やれやれ・・・。

第7波の流行は、おそらく想定外の規模になる。

第6波が収まらないうちに訪れることから、政府もマスコミも、リバウンドという表現を使い始めている。

第7波じゃないぞと・・・。

まあいい。

対象となる変異種も、同じ系統の亜型だしな。

それでも、置き換わるということは、それだけ従来の流行種より感染力が強いことを意味している。

ワクチン接種率(3回目)が向上している中でのリバウンドという点では、注目していい(効果がないか、既に薄れてきているか)。

オミクロン2は、3回目のワクチン接種による感染予防効果を凌駕している。

その、同じ型落ちワクチンを、4回目の流行抑制を期待して使うのかどうか。

接種対象者の選定は、やっぱ、大混乱必至だろうな・・・。

🐼ウクライナ降伏不可避:米国はロシアの政権交代望まず:戦闘機戦車防空ミサイルは提供せず2022年03月27日 20:33

ウクライナ降伏不可避:米国はロシアの政権交代望まず:戦闘機戦車防空ミサイルは提供せず
ウクライナ降伏不可避:米国はロシアの政権交代望まず:戦闘機戦車防空ミサイルは提供せず


西側の報道を見ると(つーか、浮沈子はそれしか見ていないけど)、ロシアは電撃侵攻に失敗したのみならず、侵略した各地で敗退を繰り返し、将官は次々死亡、プーチンの野望は地に落ち、戦略目標を矮小化せざるを得ない状況に追いつめられていると言われている(そうなのかあ?)。

一方、バイデンのうっかり発言で、プーチンが失脚することを米国が望んでいるかのような印象を与えたことから、ホワイトハウスや国務省が火消しに躍起になっている。

プーチンを追い詰めるな!。

いやいや、ウクライナ侵略戦争での戦況を見る限り、追い詰められていることは明白な気がするんだがな。

ホワイトハウスなどが懸念しているのは、プーチンの手には核兵器のボタンが握られているということなわけだ。

NATOの立場も明白だ。

戦闘機、戦車、防空ミサイルは、ゼレンスキーにいくらおねだりされてもあげないって決めている(S300地対空ミサイルは供与するかも)。

飛行禁止区域の設定もしない(違反したロシア機を、NATOの戦闘機が撃墜しなければならんからな)。

大欧州戦争勃発の引き金を引くわけにはいかない。

ポーランドやバルト三国など、NATO諸国に攻撃が及べば話は別だ。

神聖な同盟を守るために、米国をはじめとする西側は血の盟約を果たす。

ロシアとの直接対決になり、核兵器の使用も現実の問題となる(そうなれば、ベラルーシも参戦するだろうけど)。

ブチ切れたプーチンが、戦略核のボタンを押さないという保証はどこにもない。

プーチンを追い詰めるな!。

ロシアのウクライナ侵略戦争における、米国の本性がそろそろ表に出てきている。

ロシアがウクライナを取りたければ、相応の犠牲を払って自らの手で侵略するしかない。

西側の対ロシア戦術として、ウクライナに於いてロシアが消耗戦を強いられることは悪い話ではない。

対戦車ミサイルなどの小型火器の提供は、当初から行われている。

そう、ウクライナが自国内でドンパチやるうえで必要なものは与える。

人道支援も行うし、難民の受け入れにも積極的だ。

しかし、バルブの口を握っているのは米国だからな。

ゼレンスキーじゃない。

電撃侵攻を阻止して、長期戦に持ち込めたのはラッキーだった。

特に、キエフ攻略に手こずっている状況は、想定外だ。

この一週間ほど、和平交渉のニュースは聞かなくなった。

直ぐにでも調印文書が取り交わされるようなことを報じていたマスコミは、ぱったり沈黙している。

戦況が膠着状態の時には、交渉は進展し辛いかも知れない。

どちらも、自国に都合の良い状況に持ち込もうとするからな。

戦況が動けば(主にロシア側に)、交渉の進展が望めるかもしれないが、ウクライナ当局は、マリウポリの時のように全面降伏などという提案は受け入れられないに違いない。

領土や主権は譲れないとしている。

ロシアは、東部から南部にかけての回廊の侵略に注力するようだ。

ここでの権益が確保されない限り、ロシア側が応じる可能性はない。

それを呑ませることが出来れば、一時的に停戦して、体制を立て直して長期戦の準備を整えた後に、再度侵攻を行う選択肢も出てくる。

今度は、短期決戦ではなく、ロジスティクスも見直し、長期戦に備えた上での再侵攻だ。

今度こそ、ウクライナはひとたまりもないだろう。

一度停戦に持ち込んで、ロシアにそういう機会を与えることが西側にとって得策なのかどうかは知らない。

現在の状況は、西側にとって悪い状況ではない。

繰り返しになるが、ロシアは消耗戦を強いられているし、長期戦に持ち込まれて士気も低下している。

限定的な武器弾薬を援助し続けるだけで、ウクライナはNATOに代わってロシア軍と戦って戦力を消耗させてくれるわけだからな。

ウクライナさまさまというところか。

ロシア軍の兵器の能力についても、実戦投入というまたとない機会を得て、有益な情報を得ているしな。

ふーん、こんなもんか・・・。

もちろん、ロシアだって、最新兵器を湯水のごとく投入しているわけではないだろう。

相手にしているのは、NATO本体なわけではないからな。

中古の、廃棄寸前の兵器から使ってきているに違いない(そうなのかあ?)。

最新兵器は、試験的に運用してみて、その威力や効果を検証する程度だろう(テキトーです)。

これまでの戦闘で使用してきた兵器や戦力が、ロシア軍の全てと思ったら大間違いかもしれない。

ウクライナが思いのほか抵抗を示していることで、戦略の転換を迫られているというのは事実だろう。

問題は、何を、どのように、いつ転換するかという点だ。

膠着状態を打破するために、非通常兵器を投入するのか、それも、段階的に投入するのか、一気に戦術核兵器をお見舞いすることになるのか。

化学兵器の投入は、既に時間の問題になっているかもしれない。

キエフ周辺からの撤退は、一体何を意味しているのだろうか。

マリウポリが奪取され、黒海沿岸の回廊が繋がれば、次の標的はオデッサ辺りになるかも知れない。

沿岸地方を制圧されたウクライナの未来は悲惨だ。

戦況は予断を許さないが、一方的に事態が進行しているわけではない。

双方が消耗戦を強いられている。

電撃侵攻を阻止した点ではウクライナの勝ちだが、その時点で和平交渉に持ち込めなかったことは痛い失点になるだろう。

西側諸国は(我が国を含めて)外野で見物状態を維持している。

プーチン政権を容認し(そうなのかあ?)、兵器を含めた支援物資の供給バルブを、いつでも閉められるように握っている。

今は、ウクライナを生かさぬように殺さぬように、ビミョーな匙加減の維持に成功しているように見える。

ロシアだって、NATO本体との衝突は避けたい。

可能なら、最小限の消耗で、ウクライナ全土を掌中にしたいに違いないのだ。

短期掌握の夢は潰えた。

夢から覚めた軍事大国が、次にどんな手を打って来るのか。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

アフガニスタンの時のようなことにはならない。

戦争犯罪者の烙印を押されようが、サタンと罵られようが、プーチンは望むものを得ようとするだろう。

それを得るために、戦争が必要なら戦争を行い、勝利するために必要なら、非通常兵器の使用も躊躇うことはない。

大ロシア帝国の夢よ、もう一度・・・。

その夢の実現のカギは、バイデンが握っているかもしれないけどな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(バイデン氏、ウクライナ追加軍事支援を発表 長射程防空システムも)
https://mainichi.jp/articles/20220317/k00/00m/030/083000c

「S300は旧ソ連で開発されたシステムで、米国はスロバキアなど第三国経由でウクライナに提供することを検討している。」

うーん、まだ検討段階だからな。

(米、高性能迎撃システム供与に慎重 スロバキアは代替要求―ウクライナ侵攻)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022031800156&g=int

「「米国ではなく北大西洋条約機構(NATO)の問題だ」と慎重な姿勢」

つまり、NATOが反対しているというわけだ。

S300(たぶん、S300P)は、索敵システムを含む高性能な防空ミサイルで、絶え間ない空爆に悩まされているウクライナが喉から手が出るほど欲しがっていると言われる。

しかし、ロシアは大都市攻撃に爆撃機を用いているわけじゃない(未確認)。

安全な場所(ロシア領土内や支配地域)からのミサイル攻撃や、近接戦闘における通常の砲撃によるものが殆どだろう。

ウクライナへの高性能兵器の供与に慎重な姿勢を示す西側の懸念はもっともだ。

まあ、S300は、もともとソ連製のミサイルだから、仮に鹵獲されたとしても軍事機密が漏れ出る話じゃないからな(戦闘機のミグ29もおんなじだけど)。

その点では、安心して供与できる。

しかし、戦況を大幅にウクライナ寄りに変化させる質的転換に結びつくような兵器の供与はご法度だ。

NATOは、何よりもロシア軍との直接対決を恐れている。

ウクライナ軍の地の利を生かした防衛戦を、ショボイ兵器を供給することで陰で支援するという姿勢は崩せないだろう。

スティンガーやジャベリン、自爆ドローンくらいがいい所だ。

しかも、それらは西側製で、使ってくれれば軍事産業が潤うしな(そういうことかあ?)。

まあ、ロシア製兵器でも、供与後の埋め合わせとしては西側の兵器を提供することになるわけだから、どっちでもいいのかも知れない。

(ロシア ウクライナ東部に重点方針 近く対面形式で停戦交渉か)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220328/k10013554951000.html

「両国の停戦交渉について、ウクライナ側の代表団は27日、双方の仲介役を担ってきたトルコで、28日から30日まで対面形式で行われる」

既に支配下に置かれた地域の扱いについて、ウクライナがどれ程譲歩することが出来るかが焦点だな。

「ロシアとしては、東部での戦況を有利に進めることで、停戦交渉を優位に進展させたいねらい」

このタイミングが、交渉の進展に適切かどうかは知らない。

大局的には、膠着状態のように見える。

トルコでの対面形式という点で、仲介役のトルコがアピールしたいだけかもしれない。

「双方の代表団は、最近はオンライン形式で交渉を進めていましたが、今回対面で行われると、ベラルーシで今月7日に実施されて以来となります。」

実質的な進展は期待できないと見るべきだろう。

それでも、都市部への無差別砲撃の停止など、一部でも実現できればそれに越したことはない。

正義の戦争より不正義の平和。

西側がロシアとの直接対決を避け続ける限り、この戦争の結末は決まっている。

ウクライナ降伏不可避。

バイデンは、口先では勇ましいことを言いふらしているけれど、ロシアを相手に戦略核兵器を撃ち合う度胸はない(もちろん、そんなもんはない方がいいけど!)。

逆に、プーチンは必要ならいつでもぶっ放すつもりでいる(そう公言しているしな)。

この戦争は、始まる前から勝負が見えているのだ。

どういう経緯で、名目上、どういう形で終戦に持ち込めるか。

そのプロセスが見えないだけだ。

しのぎを削る外交も、経済制裁も、所詮は茶番に過ぎない。

浮沈子は、侵略戦争を仕掛けたロシアが勝てばいいと思っているわけではない。

ウクライナが、必死で凌ぎながら、外交努力が実って停戦に持ち込めればいいと考えている。

それは、しかし、目先の話だ。

ロシアが、いつまで停戦を守る気でいるのか。

再度の侵攻の際に、ウクライナへの支援は今回と同じなのか。

背後に働く大きな力を見ない限り、そうしたことは見えてこない。

そういうのは、なかなか報道されないからな・・・。

<さらに追加:3月29日記>ーーーーーーーーーー

(ロシアとウクライナ 対面形式の停戦交渉 トルコで始まる)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220329/k10013557151000.html

「ロシアとウクライナによる対面形式の停戦交渉が29日、トルコのイスタンブールで行われています。」

ブログを上げた途端に停戦交渉が始まった。

が、まあ、形だけだろうな。

「原則的な立場の隔たりは埋まっていない」

欺瞞に満ちた交渉だと見ている。

(【独自解説】ウクライナ侵攻の戦況変化 ロシア軍の“東部重視”は「キーウ再攻撃への“時間稼ぎ”」 ロシア情報機関に異変「“クーデターリスク“高まる」という報道も)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1515990d24d4ffb1eab944a4c2cbe69703f43701?page=1

「ウクライナ側としてはできるだけこの停戦協議を延ばさなくてはならないのです。」

「この停戦協議が終われば、決裂したということでロシア側が一気に攻勢をかけくるということになります。」

「ただロシア側がこれをのんでいるのは、まだ大規模な軍事攻勢がかけられないから、その準備のために時間をかせいでいるのだと思います。」

「ウクライナ側の方が一つ一つの問題について議論を持ち出して、延ばしているという印象は持っています。」

キツネとタヌキだな(どん兵衛かよ!?)。

交渉事というのは、外野には分かり辛い。

しかし、その結果を直接被るのは交渉当事者じゃない。

本当に、真剣な交渉を行い、一刻も早く停戦に持ち込むことが最重要だと浮沈子は考える。

国際法がどうとか、武力による一方的な現状変更は認められないとか、もっともらしい説教は沢山だ。

正義の戦争よりも、不正義の平和を求めよ!。

正義の戦争を求めるなら、ロシアを相手に直接戦え!。

あー、スッキリした(そうなのかあ?)。

頭が単純な浮沈子には、到底理解できない停戦交渉。

双方が不満だらけで構わないから、ドンパチさえやめれば、それでいいような気がするんだがな・・・。