🐱SLS:打ち上げ延期2022年08月30日 01:16

SLS:打ち上げ延期
SLS:打ち上げ延期


(起動試行スクラブ済み)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/08/29/launch-attempt-scrubbed/

「打ち上げディレクターは、EDT の午前 8 時 34 分頃に、本日のアルテミス I の打ち上げの試みを中止しました。」

「コア ステージの下部にある RS-25 エンジンをリフトオフに適した温度範囲にするためのブリード テストが成功せず、2 時間の発射ウィンドウで時間切れになった」

うーん、まあ、この他にも、お約束の水素漏れとか段間構造の断熱材の亀裂とか、次々と起こるトラブルに対応しながら、燃料満タンにするところまでは行ったんだがな(雷雲による1時間程度の注入開始の遅れとかもあったようです)。

それを燃やす、肝心のエンジンの一つ(3番)が上手く冷えなかったようだ(他のエンジンに回す燃料を止めて、3番に回すなどトラブルシューティングを施してもダメだったようだ)。

あまり聞いたことがないトラブルだけど、スペースシャトルの時にもエンジントラブルで発射を見送ったことがあるようだから、このエンジン(RS-25)のクセみたいなのがあるのかも知れない。

原因究明が出来れば良し、エンジン交換などということになれば、組み立て棟に戻して作業することになるし、そうなれば2週間後の打ち上げ機会には間に合わず、10月以降になるという。

(NASA は、エンジンの問題により、最初の SLS 打ち上げの試みをスクラブします [更新])
https://arstechnica.com/science/2022/08/the-final-countdown-begins-for-nasas-hulking-new-rocket/

「この問題は「エンジンブリード」の問題によるもので、これは事実上、4 つのメインエンジンの 1 つが点火前に適切に冷やされていなかったことを意味します。」

「エンジンの 1 つで作業が必要な場合は、ロケットを車両組立棟に戻してプッシュする必要があります。少なくとも 10 月までは打ち上げの試みを控えてください。」

やれやれ・・・。

この問題については、続報が出るだろう。

全世界が注目しているだろうからな。

しかし、あんなことしたり、こんなことしたりして水素漏れに対応し、燃料を満タンにした手際は見事だ。

浮沈子は、そこでスタックすると思ってたからな。

その意味では、初回にしては成功かも知れない。

エンジンの冷却不良の原因というのは、配管の詰まりとか、何らかの理由で流量が不足して、冷却用の推進剤が回らなかったことにあるわけで、それを無視して点火すれば、今度は燃料不足で失火するなど、エンジンとしての機能を果たせないまま打ち上げることになるからな。

当然、推力が不足した時点で、緊急停止が掛かり、打ち上げは中止、点火したエンジンは全とっかえ、いずれにしても1か月以上の延期は免れない。

当たりはずれのある話だろうから、事前には分からないのかも知れないけど、コアステージのグリーンランテストでは出なかった話だからな(記憶で書いているので未確認)。

スペースシャトルで打ち上げ延期になった事例についても、詳細は不明だ。

(NASAはエンジンブリードのためにアルテミスIの打ち上げを遅らせる)
https://www.popsci.com/science/launch-artemis-1-scrubbed/

「このような打ち上げ中の技術的な問題は珍しくありません。1986 年には、スペースシャトル コロンビアの打ち上げが 7 回も延期されました。」

NYTへのリンクが張ってあったので辿ってみた。

(7 遅延後、宇宙空間にシャトルします。宇宙飛行士がRCA衛星を打ち上げ)
https://www.nytimes.com/1986/01/13/us/shuttle-in-space-after-7-delays-astronauts-launch-rca-satellite.html

「コロンビア号の最初の遅延は 12 月 18 日に発生し、地上要員が予定より遅れ、遅れを取り戻すために 1 日余分に与えられました。 12 月 19 日、二次発射ロケットのエンジンに技術的な問題が発生したため、発射のカウントダウンは中止されました。」

「3回目の遅延は、宇宙機関の職員が1月4日の打ち上げを延期することを決定したときに発生した. 4回目の延期は、シャトルクラフトのメインエンジンへの燃料ラインで問題が発生した後、1月6日に行われました。ヨーロッパとアフリカの緊急着陸地点での悪天候のため、5回目の延期は1月7日に行われました。遅延の費用は 120 万ドル」

「6回目の延期である1月8日は、メインエンジンの1つにつながる燃料ラインの制御弁に技術的な問題が発見された後、命令されました。フロリダで風と雨が強まったため、1月10日に7番目で最後の遅延が発生しました。」

なーんだ・・・。

メインエンジン自体のトラブルはなく(12月19日の二次発射ロケットのエンジンというのは、「右側の SRB の油圧システムのタービンの読み取り値が許容範囲を超えた」ことによる)、燃料系統の制御弁(1月6日)、悪天候(1月10日)などの問題のようだ。

今回のトラブルも、ひょっとしたらエンジン本体というよりは配管系かも知れないな(電磁弁かあ?)。

うーん、ドナドナされたスターライナーの悪夢が蘇るな。

雷雲とか言ってるからな。

カリフォルニアの夏の湿気・・・。

まあ、でも、スラスターとは違うからな。

燃料を入れっぱにして、放置しておく系統じゃないし(水素と液酸を直前に注入)。

いずれにしても、浮沈子的には3番エンジン載せ替えで数週間の延期という見立てだ(テキトーです)。

いいだろう。

水素漏れは克服した。

大勝利だな。

今年の夏は終わった(そうなのかあ?)。

秋の打ち上げが成功することを祈ろう。

この件、何か分かればまた書く。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(RS-25)
https://en.wikipedia.org/wiki/RS-25

「米国でRocketdyne (後のPratt & Whitney RocketdyneおよびAerojet Rocketdyne ) によって設計および製造された」

記事を読んだんだが、むちゃくちゃ複雑なエンジンだな。

こんなもんを使い捨てにするなんて言うのは、愚の骨頂だ。

使い捨て用のRS-25Eに、早く切り替えるのがよろしい。

複雑な機械は必ず壊れる。

「エンジンに入ると、推進剤は低圧燃料および酸化剤ターボポンプ(LPFTP および LPOTP) を通って流れ、そこから高圧ターボポンプ (HPFTP および HPOTP) に流れます。」

エンジン冷却には、燃料である水素が用いられているので、そっちの系統だけを見てみる(記述中のMCCというのは主燃焼室のこと)。

「燃料はメイン燃料バルブを通ってノズルの再生冷却システムに流れます。およびMCC、またはチャンバー冷却剤バルブを介して。MCC 冷却システムを通過した燃料は、LPFTP タービンを通過してから、燃料タンク加圧システムまたは高温ガス マニホールド冷却システム (そこから MCC に入る場所) に送られます。ノズル冷却およびチャンバー冷却バルブ システム内の燃料は、プレバーナーを介して HPFTP タービンおよび HPOTP に送られ、その後高温ガス マニホールドで再結合され、そこから MCC インジェクターに送られます。インジェクターに入ると、推進剤(酸化剤の間違い?)が混合され、主燃焼室に噴射されて点火されます。」

べらぼーめ・・・。

さっぱり分からん。

(STS-61-C)
https://en.wikipedia.org/wiki/STS-61-C

「打ち上げは当初、1985 年 12 月 18 日に予定されていましたが、後方のオービター コンパートメントのクローズアウトが遅れ、ミッションは翌日に再スケジュールされました。しかし、1985 年 12 月 19 日、右側の SRB の油圧システムのタービンの読み取り値が許容範囲を超えたため、カウントダウンは T-14 秒で停止しました。1986 年 1 月 6 日の別の打ち上げの試みは、液体酸素システムのバルブに問題があったため、T-31 秒で中止されました。カウントダウンは、同日の 2 回目の打ち上げ試行のために T-20 分にリサイクルされましたが、T-9 分で保留され、その後、打ち上げウィンドウが期限切れになるとスクラブされました。 1986 年 1 月 7 日に別の試みが行われましたが、ダカールの不測の着陸地点で悪天候のため中止されました。セネガル、モロン・デ・ラ・フロンテーラ、スペイン。1986 年 1 月 9 日のさらに別の試みは、主エンジンのプレバルブに問題があったために延期され、1986 年 1 月 10 日には、打ち上げエリアに大雨が降ったため、別のスクラブが発生しました。」

①1985 年 12 月 18 日:?
②1985 年 12 月 19 日:右側の SRB の油圧システム
③1986 年 1 月 6 日(1回目):液体酸素システムのバルブに問題
④1986 年 1 月 6 日(2回目):打ち上げウィンドウが期限切れ
⑤1986 年 1 月 7 日:不測の着陸地点で悪天候のため中止
⑥1986 年 1 月 9 日:主エンジンのプレバルブに問題
⑦1986 年 1 月 10 日:打ち上げエリアに大雨

やれやれ・・・。

(スペースシャトルのアボートモード)
https://en.wikipedia.org/wiki/Space_Shuttle_abort_modes

「シャトルのメインエンジンの点火後、離陸前にパッドアボートが発生しました。オービターが滑走路または計画よりも低い軌道に戻る結果となる上昇中のアボートは、「インタクト アボート」と呼ばれ、オービターが滑走路に到達できないアボート、または障害を伴うアボートは、「完全なアボート」と呼ばれました。」

メインエンジンが点火しなければ、打ち上げ中止には分類されない(単なる延期)。

今回のような、冷却不十分で延期になったのがどのくらいあるのかは分からない(未調査)。

仮に、そういう事態になったとしても、それは原因となった燃料系バルブの問題として記述されているだろうから、判別は難しいな。

浮沈子は、スペースシャトルについては、余り丁寧に記事を読んでいなかったので、今回、いろいろ勉強した。

3番エンジンの冷却不足のトラブルの原因は、おそらく燃料系統のどこかにあるバルブの故障だろう(テキトーです)。

特定出来れば、エンジンの交換には及ばないかもしれない。

記憶が確かならば、グリーンランでもバルブトラブルは発生していた。

たった1度きりの打ち上げでしか使わない部品であったとしても、その使用環境で100パーセントの機能を発揮することが求められる。

他の3つのエンジンのバルブを閉じて、3番に流そうとしたのは、流量を多くして圧力をかけ、物理的に開こうとしたのかも知れない。

まあ、それでも上手くいかなかったわけだがな。

発射台に据え付けたまま、バルブの特定や交換が行えるのかどうかは知らない。

ここは、素直にVABに戻してじっくり直すのがよろしい。

NASAは、どーするのかな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(エンジニアはスクラブ後にデータを評価し、ミッション マネージャーは火曜日の午後にミーティングを行います)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/08/29/engineers-assess-data-after-scrub-mission-managers-to-meet-tuesday-afternoon/

「コア ステージの液体水素タンクの圧力を上げて、およそ華氏マイナス 423 度の液体水素の一部をエンジンに送る、または「ブリード」と呼ばれることが多いように、それらを調整します。マネージャーは、エンジン 3で見られる問題が、エンジン自体の問題の結果である可能性は低いと考えています。」

ふーん、浮沈子の見立て(トーゼン、ヤマ勘)と同じように考えてるようだな。

「カウントダウン中、打ち上​​げ管制官は、推進薬の装填作業の開始を遅らせた地域の嵐、コアステージの液体水素の充填と排出に使用される8インチラインのクイックディスコネクトでの漏れ、およびコア ステージインタータンクから推進剤を排出するために使用されるバルブからの水素漏れ。」(コア ステージインタータンク:下部にある水素タンクと上部にある酸素タンクを繋ぐ円筒形の構造体:タンク内で蒸発した水素は、配管を通ってここから排出される。記事内のリンクは分かり辛いので、こちらがお勧め:https://www.nasa.gov/exploration/systems/sls/testing-the-sls-intertank-for-the-nasas-exploration-missions:強度テストでは、倒立した形で行われていることに注意!:シミュレーターでは上が水素タンク、下が酸素タンクを模している。:理由は不明)

水素タンクのダンプバルブの漏れの話は、NASAのブログ上では初めて出てきているが、スペースフライトナウの記事でも触れられていて、打ち上げ打ち切りの決定要因であったと報じられている(3番エンジンの冷却未達は、あくまで時間切れによる打ち切り要因であって、それ以前に打ち上げ中止は決定していたという)。

(天候の遅れ、エンジン冷却の問題により、SLS の打ち上げは中止されました)
https://spaceflightnow.com/2022/08/29/sls-launch-scrubbed-after-weather-delay-engine-cooling-issue/

「荒天、水素漏れの短い兆候、4 つのメイン エンジンの 1 つを冷却するトラブル、そしてバルブの不具合により、マネージャーは中止を余儀なくされました。」

「エンジン 3 を冷却できなかったことと、彼らが見た通気弁の問題の組み合わせにより、今日は一時停止することになりました」

「エンジン冷却の問題とベントバルブの問題を解決するために何が必要になるかはまだわかっていません」

ここまでは、3番エンジンの冷却とベントバルブが並列に記載されている。

「エンジン冷却の問題を解決するための繰り返しの試みが失敗した後、発射ディレクターのチャーリー・ブラックウェル・トンプソンは、午前8時33分に2時間の発射ウィンドウが開いた2分後の午前8時35分(EDT)にカウントダウンを中止しました」

ここを読むと、中止の直接の原因が3番エンジンの冷却の問題のような感じに取れるけどな。

水素の充填については、コネクター周辺からの漏れを克服した後に、ベントバルブの漏れが発覚した様だ。

「55 分の遅れの後、6 時間の燃料補給プロセスが最終的に午前 1 時 14 分に開始されました。」

「「低速充填」から 10 倍の速度への移行中に、センサーは、コア ステージのベースに推進剤を供給する 8 インチのアンビリカル周辺のハウジング内で、許容範囲を超える濃度の水素を検出しました。これは、クイック ディスコネクト フィッティングに漏れがあることを示していました。」

「低速充填に戻し、配管全体の温度を均一にした後、高速充填を再開しましたが、今回は問題はありませんでした。」

「しかしその後、エンジニアがすでに懸念していた別の問題が表面化しました。」

「エンジン No. 3 の配管が目的の温度に達していませんでした。これにより、タンク内の圧力を上げて水素の流れを促進する試みなど、追加のトラブルシューティングが促されました。」

文脈的には、「これは既に懸念していた別の問題」ということになる。

「そのとき、エンジニアは予想外の問題に遭遇しました。水素タンクの上部にあるベント バルブが期待どおりに動作せず、漏れの兆候が見られたのです。」

こっちは、「予想外の問題」というわけだ。

「その時点で、ミッション マネージャーはタオルを投げました。」

当然だな。

ロケット本体の部品の不具合を、外部から遠隔で直すことはできない。

データ収集のために、その後も時間切れまで3番エンジンの冷却を続けたようだが、中止は別の理由で決定していたわけだ。

なんとなく、全体像が見えてきた感じだ。

若干の不整合がある感じだが、概ね、合理的な判断で推移している。

天候による遅れはあったものの、推進剤の充填作業はマイナートラブルを克服して概ね成功。

エンジン本体が原因じゃないかもしれない3番エンジンの冷却不足の問題は、引き続き検討。

その対応中に、突如、降って湧いた水素タンクのベントバルブの漏れは、手の出しようがなく、直接的にはこれが原因で打ち上げは中止となった。

ざっとこんな感じか。

アルスは、例によって、挑発的な記事を書いている。

(警告サイン?NASA は、今日の SLS 打ち上げの試みの前に燃料補給テストを完了していませんでした)
https://arstechnica.com/science/2022/08/warning-sign-nasa-never-finished-a-fueling-test-before-todays-sls-launch-attempt/

「今年の 4 月から、NASA は 4 つの別々の「ウェット ドレス リハーサル」テストを実施しました。その間、NASA は SLS ロケットに完全に燃料を供給し、T-10 秒までのカウントダウンを目指し、メイン エンジンの点火前にテストを終了しました。これらの 4 つのテストはそれぞれ最終的に時期尚早に終了しましたが、6 月の 4 回目の試みでは、エンジニアがロケットを T-29 秒に短縮しました。」

「しかし、カウントダウンの最終段階に到達するために、NASA はフライト コンピューターを「だます」必要がありました。テスト中、4 インチの水素ライン (月曜日に問題となった 8 インチのラインよりも小さい) のシールに漏れがありました。ウェット ドレス テストを完了するために、NASA は、カウントダウンの大部分を制御する地上側のコンピューターである地上発射シーケンサーからのリークをマスクすることを選択しました。」

「このマスキングのため、NASA はテストのエンジン冷却部分を完了できませんでした。そうしていれば、当局は月曜日にスクラブを引き起こした問題を明らかにした可能性があります.」

うーん、昨日の流れを見ていると、3番エンジンが冷却されないことが明らかになったのは、少なくともTー40分以前だからな(この時点で、カウントダウンがロックされている)。

ウェットドレスリハーサルで、冷却不足の問題が発覚した可能性は低い。

つーか、これは、ウェットドレスリハーサル後に、新たに生じた問題である可能性が高いわけだ(そうなのかあ?)。

「したがって、後から考えると、NASA は打ち上げのためにロケットを展開する前に、完全なウェット ドレス リハーサルを完了する必要があったでしょう。代わりに、世界が打ち上げを期待していた月曜日に、代理店は効果的に5回目のウェットドレステストを試みました.」

この部分については、浮沈子は不同意だな。

しかし、一方で、冷却不足の問題は、技術的には懸念材料でもあることはスペースフライトナウの記事にも明記されている。

この問題と、水素タンクのベントバルブの問題が関連しているかどうかは分からない(圧力が上がらなかった可能性はある)。

「NASAの有人探査システム開発責任者であるジム・フリーは、ウェットドレステストを完了せずに月曜日に打ち上げを試みるという決定を擁護しました. フリー氏は打ち上げの試みについて、「私たちは、今日に行くことが正しいことだと感じていましたし、今でもそう感じています。」」

総合的に考えれば、それは正しいかも知れない。

いずれにしても、SLSがVABに戻る公算は高い。

打上げは、長期に渡る延期が避けられないだろう。

それは、この際問題ではない(そうなのかあ?)。

システムの健全性を確認し、必要な改修を施して打ち上げに供する。

それだけの話だ。

「NASAが著名人を打ち上げに招待することで大いに宣伝し、カマラ・ハリス副大統領の訪問を含む月曜日の試みは、おそらく少し急いでいた. なんで?NASA は、うまくいかない可能性のあるすべてのことを考慮せずにロケットを打ち上げるために展開したためです。」

煽るなあ・・・。

もちろん、ステークホルダーに対する配慮(それにはメディアも含まれる)が必要なことは言うまでもない。

公共事業である限り、全ての納税者がその立場にあるからな。

我が国を含めた国際協力を推し進めているアルテミス計画の場合、地球の裏側にいる浮沈子も関心を払わずにはいられないわけだ。

上手くいかない全てのことを考慮した上で、大いに宣伝し、有名人を招いて盛り上げている。

これは、祭りだ。

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら何とやらだな。

次回のイベントの開催は、秋になるだろう。

夏祭りから秋祭りへ。

その頃には、筋トレも再開しているだろうしな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(NASA は次のアルテミス I 月ミッション打ち上げの試みのために 9 月 3 日を目標にしています)
https://blogs.nasa.gov/artemis/2022/08/30/nasa-targets-sept-3-for-next-artemis-i-moon-mission-launch-attempt/

「チームは 4 つのRS-25 エンジンを華氏約マイナス 420 度まで冷却することができず、エンジン 3 は他のエンジンよりも高い温度を示しました。チームはまた、パージ カンと呼ばれるテール サービス マストのアンビリカルクイック ディスコネクトのコンポーネントで水素漏れを確認し、推進剤の流量を手動で調整して漏れを管理しました。」

あれえ?、水素タンクのダンプバルブの漏れは、どっかいっちゃったのかあ?。!

「ステニス宇宙センターでのグリーン ラン中に成功裏に実行されたものと同様の手順に従うように、推進剤の装填手順を修正して練習します。更新された手順では、エンジンのチルダウン テスト (キック スタート ブリード テストとも呼ばれます) が、コア ステージの液体水素高速充填液相中のカウントダウンの約 30 ~ 45 分前に実行されます。」

時間を掛けて冷やせば上手くいくというわけか(一か八かだな:真の原因は見えないまま)。

「発射台 39B でプラットフォームを構成して、技術者がテール サービス マスト アンビリカルのパージ カンにアクセスできるようにしています。アクセスが確立されると、技術者は評価を行い、必要に応じて接続ポイントにトルクをかけます。」

こっちは、現場で足場組んでやっつけ仕事しようというわけだ。

やれやれ・・・。

何が何でも、VABには戻さないぞ!、と・・・。

「にわか雨が予想されますが、打上げ期間中は散発的に降ることが予想されます。」

雨でも降って、流れちまった方が無難な気がするんだがな。

それにしても、打ち上げ中止の直接の原因になったという水素タンクのダンプバルブはどうしたんだろうな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーーー

(アルテミス計画のロケット打ち上げ 日本時間4日未明に再設定)
https://www.asahi.com/articles/ASQ8033KVQ80UHBI00W.html

「ロケットのエンジンに発生した問題は、温度センサーの異常だった可能性」

つまり、何が原因かは不明のまま、次回に突入するというわけか。

「9月3日に打ち上げに挑むつもりだが、もしエンジンの温度調整ができなければ打ち上げない」

温度センサーの異常が一過性のものなら、そして、前回の3番エンジンが冷えなかった原因が温度センサーなら、現時点で原因不明のまま強行しても、次回はクリアされるだろうから問題はない。

真の原因が別にあり、時間を掛けて冷却しても調整が出来なければ、VABに引っ込めて徹底的に調べる。

9月3日(日本時間4日)の打ち上げは、この件に関しては賭けになるわけだ。

NASAは、かなり打ち上げを焦っている気がするなあ。

センサーの異常が、単に温度が高めに出るとかという話ではなく、何らかの別の要因が絡んで、次回は低めにズレて出ちまったらどーする!?。

まあいい。

いきなり極低温の推進剤が流れ込んで、点火と同時にエンジンが爆発炎上、SLSが木っ端微塵に吹っ飛んで、発射台ごと倒壊するだけだ(そんなあ!)。

(NASA は現在、グリッチの後、9 月 3 日にアルテミス 1 月ミッションを開始することを目指しています。)
https://www.space.com/artemis-1-moon-mission-launch-september-3

「カウントダウン中、Artemis 1 のチーム メンバーは、SLS コア ステージに電力を供給する 4 つの RS-25 エンジンの 1 つが、必要な低温 (約華氏マイナス 420 度 (摂氏マイナス 250 度)) まで冷却されていないことに気付きました。」

「3 番は、NASA のマーシャル宇宙飛行で SLS プログラムのマネージャーを務めるジョン ハニーカット氏によると、華氏マイナス 380 度 (摂氏マイナス 230 度) で、比較的範囲外にとどまりました。」

「水素がどのように機能するかについての物理学を理解していると思いますが、センサーの動作は状況の物理学と一致していません. 他のセンサーからの測定値は、エンジン3がブリード中に適切なレベルの液体水素を得ていたことを示唆している」

「センサーを交換するには、パッド 39B から Artemis 1 スタックを転がして、KSC の巨大な車両組立棟に戻す必要があると、Honeycutt 氏らはブリーフィングで述べました。Artemis 1 チームは、現時点では必要ないと考えており、代わりに土曜日に別の打ち上げを試みる予定です。」

投機的だなあ・・・。

「チームは、カウントダウン プランにいくつかの調整を加える予定です。たとえば、エンジン冷却プロセスを前回より 30 ~ 45 分早く開始します。 Honeycutt 氏は、現在のアプローチは確かに正当化され、賢明であると述べています。」

「エンジン3のブリード温度センサーでこれ以上の結果が得られないことを予想して、飛行の理論的根拠をまとめる必要があります。」

つまり、センサーが故障していることを前提として、適正な値が得られないとしても発射を強行するということなわけだ。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

「このような問題は、最初の飛行前に真新しいロケットを精査するのに役立つ一連の燃料供給テストとシミュレートされた打ち上げカウントダウンである「ウェットドレスリハーサル」で解決されることがよくあります。」

「Artemis 1 チームは、この春、パッド 39B でウェット ドレスの試みを数回実施しましたが、いくつかの技術的な問題に遭遇し、いくつかの手順を省略することになりました。ウェットドレスの試みは、月曜日に問題が発生した「エンジンブリード」構成にアルテミス 1 をもたらすことはありませんでした。」

なんと、エンジン冷やす手順をやってなかったということなのかあ?。

リンク先の記事を読んでも、エンジンブリードが省略されたかどうかは分からない。

カウントダウンは、29秒前まではコンピューターによる中止に対するマスキングなしに通常通り行われており、当然、その間にエンジンの冷却は行われていると思ってたんだがな(未確認!)。

いずれにしても、3番エンジンの冷却問題は、センサーの不具合ということで捉えられ、仮に示される温度が規定より高く出ても、冷却時間を長めにとるという予防的措置によって押し切られる公算が高い(そうなのかあ?)。

相変わらず、朝日の記事にもスペースコムの記事にも、水素タンクのベントバルブのことは書いてないしな・・・。

<またまた追加>ーーーーーーーーーー

(SLS:WDR:タンキング)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2022/06/21/9501917

「(Artemis I Wet Dress Rehearsal Summary Schedule)
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/artemis_i_wdr_countdown_summary.pdf

このPDFの資料を見ると、ICPSの水素の注入が終わり、蒸発した分を継ぎ足すモードになった段階で、「LH2 Engine Bleed」が始まっている。

そのタイミングは、ICPSにまだ液酸が充填されている最中なわけだ。

つまり、エンジンブリードはWDRでも行われているハズなのだ。

アルスもスペースコムも、そのことは知っているハズなのにな。

それとも、報道されていない情報として、WDRではエンジンブリードが行われていないことは業界では常識なのかな。

浮沈子的には、それは当然行われていて、その時点では何の問題もなく、3番エンジンも冷却されていたに違いないと思っているんだがな。

センサーの不良であれ、その他の原因であれ、今回のエンジンブリードの問題は、WDRとは関係なく発生したに違いないのだ。

センサーの問題ならいいということでもない。

信頼性の問題だからな。

他の3つのエンジンは、正常な温度に冷やされているということだが、本当にそうなのかということになりかねない。

だって、少なくとも3番エンジンのセンサーは不良なわけだし、たまたま正常値を示しているだけで、本当はもっと高い温度なのではないかという疑念が拭えないことになる。

まあ、どうでもいいんですが。

確認しておこう。

WDRでエンジンブリードは行われていた。

その段階では、異常は検出されていない。

今回のエンジンの冷却不足の問題は、WDRと関わりなく、新たに発生した問題だ。

センサーの異常という解釈なら、他のエンジンの健全性にも懸念が及ぶ。

VABに引っ込めて、交換するのが確実だが、NASAはそうはしないだろう。

まあ、飛ばして見なけりゃ分らんだろうがな・・・。

🐱変異種:最速の5回目接種:9月開始2022年08月30日 17:04

変異種:最速の5回目接種:9月開始


(オミクロン対応の新ワクチン、9月から18歳以上に無料接種へ…開始前倒しで調整)
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220830-OYT1T50004/

「10月半ばを想定していた接種開始を9月中に前倒しする方向で調整に入った。従来のワクチンを2回以上接種した18歳以上が対象で、無料で受けられる「臨時接種」とする」

「ただ、両社は今月下旬になってから、米食品医薬品局(FDA)に対し、従来株と「BA・5」に対応した2価ワクチンの緊急使用許可を申請している。」

米国FDAへの申請について言及していたのは、読売だけだったな。

(オミクロン株に対応したワクチン接種 9月中に開始で調整 政府)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220830/k10013794211000.html

「政府は、感染拡大が続く中、速やかに行う必要があるとして当初の予定を前倒しし、早ければ来月中に開始する方向」

うーん、第7波に対する火消し効果は期待できないだろうな。

実質的なうち始めは、どうしても10月以降になるだろうし、ワクチンが効き始めるまでには2週間程度かかる。

一定の割合が接種しなければ、流行を抑える効果は出てこないし、3回目接種を早めに終えた人たちの経時的減弱と重なるからな。

もちろん、うたないよりうった方がいいには違いないが、早期の流行抑制効果を狙うとしたら的外れだ。

つーか、このワクチンの導入自体が、的外れな気がする。

(欧州委、米モデルナの新型コロナ変異株対応型ワクチンを追加購入へ)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2022/08/a7a19c9ff77618cd.html

「EMAは8月9日に、ファイザー・ビオンテック製のオミクロン株の派生株「BA.4」と「BA.5」に対応したワクチンのローリングレビュー開始を発表した。EMAはこれらの変異株対応型ワクチンの承認時期について詳細は明らかにしていないが、5月の記者会見では、9月末に承認される可能性が高いと述べている」

まあいい。

どんなワクチンであれ、その時にうてるやつをうって凌ぐしかないのだ。

4回目接種を7月に受けた浮沈子は、いずれにしても12月にならなければ追加接種はできないだろう(未確認)。

現在、3回目接種を控えている人は、新しいワクチンが出回るまでうち控えをする可能性もある。

もうすこし待てば、効き目の高い薬が出ると分かっているのに、古いヤツをうつやつはいない。

で、そうして待っている間に、新型コロナに罹っちまうわけだな。

4回目接種を待っている人にとっては、さらに複雑になる。

4回目接種ワクチンは、現行ワクチンだからな。

対象者が限定されているのは、感染予防効果が限られているからに他ならない。

それとも、4回目接種という枠を無くして、18歳以上で接種間隔5か月以上という1本の括りにするんだろうか。

それがシンプルでいいかも知れないけど、そうすると、4回目の接種についてもうち控えが出るだろうな。

この対象者でうち控えはヤバイ。

3回目接種から5か月も経っていたら、重症化予防効果なんて、スカになっちまってるからな。

罹患すれば、あの世行きだ。

死んじまってから新しいワクチンうとうと思っても、もう、叶わない話だ。

ジジババとハイリスクグループは、少なくとも、現行型落ちワクチンをうってうってうちまくるしかない。

5回目以降は、それから考えるしかない。

60代以上の接種率が50パーセント台という数字が上がっている。

「内閣官房のまとめ(28日現在)によると、ワクチン接種率は、2回目接種までは国民全体で81・1%と高いが、3回目では64・3%にとどまる。対象が限定される4回目接種は、60歳以上で53・6%となっている。」(初出の読売の記事より)

んなんで、だいじょーび?。

もう、全数把握も無くなっちまって、自宅に放置されたまま孤独死するしかなくなるかも!。

流行が収まってくれば、世間の関心は薄れる。

東京都は、今日も感染者が減り続けている(対前週比で減少)。

それでも、1万人を超える日が続いている。

べらぼーめ・・・。

せめて、100人切ってくれなければ、安心して出歩けない(そうなのかあ?)。

そのうち、我が国でも罹患経験者の方が多くなって、再感染も珍しくなくなり、罹患経験ない人が差別的な扱いを受けることになりかねない。

通過儀礼みたいに、罹患させられたりするいじめが横行したりしてな。

まあ、どうでもいいんですが。

年内に、5回目接種を受けるべく、情報収集には務めるけど、予約がひっ迫してなかなか受けられないなどということがないように、持病持ちには優先予約枠を設けるなどの配慮はしてもらいたいものだ。

小麦をよこせなどと贅沢は言えない。

家畜の餌でも喜んで食う。

二等国家の国民に、贅沢は敵だ。

もっとも、余り早くうち過ぎると、次回接種までの間隔が開き過ぎて、流行のど真ん中で効き目が切れちまってお陀仏になりかねないけどな。

進むも死、退くも死。

死中に活を求める最速の接種。

先日から、体調不良で寝込んでしまっている(少し涼しくなって、夏の疲れが出たのかも)。

爆食、爆睡三昧(プチヤバ!)。

怖くて、体重計にも乗れない(超ヤバ!)。

買い出しだけだから感染リスクは小さいけど、免疫力はがた落ちだろう。

まだ、筋トレとか出来ないしな。

出歩けるようになるまで、ゆっくりと静養することにしよう・・・。