911になれない車2011年12月25日 01:08

ケイマン(2012年式)
ケイマン(2012年式)


実は、ケイマンのことはあまり知らない。何といっても中古車が2005年式以降だし、その頃はケイマンSだから値段が高く、購入の対象としていなかった。それに、オープンカー(和製英語らしい)に乗りたかったし・・・。

普通は、クローズドボディ車の屋根をとっぱらってオープンにするが、ケイマンはボクスターに後から屋根を付けるという珍しい(唯一?)出自のクーペである。したがって、車両重量もボクスターより重いという「ハンデ」がある。

要するに、ピュアではないのだ。

こういうことを書くと、叱られてしまいそうだ。しかし、念の為に書いておくと、新車に試乗した限りでは非常に良く出来た車だと感じた。とっても乗りやすい(また叱られそうだ)。エンジンの音はそこそこ聞こえてくるが、不快ではない。ボディ剛性が高いせいか、乗り心地も良い。

ハンドルは素直で、癖もない。ワインディングを走ったら気持ちよさそうである。そういう車に作ってある。屋根が付いているから、普通の車として街乗りにも使える。女性が乗っていたらオシャレだろうと思う。

何より、カッコイイ!。

流線型のシルエットは、「これしかない」というデザインだし、リアフェンダーの盛り上がりが艶かしい。外観に惚れて買う人も多いのではないか。ミッドシップ2シータクーペという、この構成以外に選択肢のないスポーツカーである。

しかし、この車に未来はない。

また叱られそうだ。しかし、ポルシェが作っている限り、永遠に浮かばれない。ボディの作りからいったら、最強のスポーツカーになれるはずなのに、911という天井があるために、伸びることができない。

RRの4人乗りクーペに過ぎない911が速いのは、強靭なボディ、優れたサスペンション、強力なエンジンパワーを与えられているからである。同じ要素をケイマンに与えたら、間違いなく911を超えるだろう。それも、圧倒的に。

ポルシェは、それを許さない。

悲しい運命の元に咲いた徒花なのである。不憫でこそあれ、ボクスター乗りから見て、羨ましいとは思わない。ボクスターは楽しい車だ。華がある。トップを開ければ無限の空が広がる。これはこれでいい(911カブリオレがちょっと気になるけれど)。

ケイマンはちょっと暗い。911になれない車だ。

でも、その分純粋な走りの楽しさを追求できる。いつの日か、陽のあたるところで伸び伸びと走らせてみたい。911をぶっちぎって・・・。

金持ちの下駄2011年12月25日 14:49

911
911


「ポルシェ911とは、金持ちの下駄であり、カーマニアの憧れであり、安いレースカーである。」と書いてあるのはこのページ。

(いやあ、名言ですなあ!)
http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7911

歴史を語れる車が少なくなる中で、半世紀になろうという生産歴を持つ稀有な車である。

(ポルシェの歴史:993まで?)
http://www.ceres.dti.ne.jp/~hi-/history_frame.html

このページの作者のように、911とは水冷RR車のことで、タイプ996以降は911ではない、と思っている方が多いと聞く。

空冷のポルシェに乗ったことがない(罰当たりな)私には、偏執的な性向があるとしか思えない。だって、故障が少なく維持費も安く、速くて快適なポルシェが好きだから・・・(罰当たりなので)。

例によって、911についてはこのページに詳しい。

(911)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB911

911を語る上で、自動車レースを抜きにすることはできない。ポルシェジャパンのホームページにも、充実した記事が出ている。

(レース活動)
http://www.porsche.com/japan/jp/motorsportandevents/motorsport/racing/

911エンスージアストの世界は、果てしなく広がっているようだ。その911も、7代目となった。タイプ991である。水冷化されてからも、3代目となる。排気量が縮小され、燃費が向上し、911も現代の自動車になってきたようだ。

金持ちでも、カーマニアでも、レースマンでもない私は、911には縁がなさそうだが、「いつかは911」的な気持ちは持ち続けたいし、911もいつまでもその対象であり続けてほしい。

最速のくるま(その3)2011年12月25日 22:17

Acabion GTBO
Acabion GTBO


前に見つけた最速の車の記事があった。

(Acabion GTBO)
http://gigazine.net/news/20071206_acabion_gtbo/

何で3億円もするのかは、未だに不明。そろそろ市販車が出てもよさそうだが、そんな話は聞かない。ホームページはあるようだが、進展はないようだ。

(写真のページへのリンク)
http://web1.acabion.ibone.ch/acabion-flash-english.com/#/6-gallery/1-photo-selection

ビデオもいくつか公開されているが、これで時速550キロメートル出すのはちょっと恐いような気がする。衝突安全性など、カケラもない。

ま、アイサイトのような衝突防止システムを組み込めばいいのかも知れない。

(英語)
http://www.youtube.com/watch?v=yGNaEDAooBI

(ドイツ語:たぶん)
http://www.youtube.com/watch?v=iyRLAlQUztU

(解説なし)
http://www.youtube.com/watch?v=Z2Drz6K3PuM

(ボ、ボ、ボンネビル!?)
http://www.youtube.com/watch?v=Ehv9U6LqIHg&feature=related

(インタビュー:英語)
http://www.youtube.com/watch?v=8jBMamyxXms&list=UU4h-rp8pEIUaeXTG-8BAgmw&index=6&feature=plcp

この車をネタにして、交通革命を企んでいるようだ。うーん、そりゃちょっとムリ筋ではないかな?。夢は大きいほうがいいんだが・・・。

(講演会の録画:英語で30分以上しゃべります)
http://video.google.com/videoplay?docid=-7761504315758071425#

イノベーションという単語が、何回も出てくるということは聞き取れたが、英語のヒアリングが苦手の私には内容は良く分からない。

途中で、写真やビデオも出てくるので、楽しめる。終わりの方に「ムラタセイサク君」が登場したのには感動した。

(ムラタセイサク君)
http://www.murata.co.jp/corporate/boy_girl/boy/index.html

このおっさんは、本気でこの屋根つきバイクでもって交通革命をやろうとしているようだ。さもなくば、本物のペテン師である。

(関連ページ:ミコーバ・システムズ)
http://web1.acabion.ibone.ch/mikova-flash-site.com/#

なるほどね、この屋根つきバイクは、アケイビオンというプロジェクトを支える要素技術だったというわけだ。それで3億円もするわけが分かった。この屋根つきバイクを売った金で、プロジェクトの開発資金を捻出しようというわけだ。

この最速の車が販売されるのは、当分先になるかも知れない。