サイドマウント症候群 ― 2012年10月09日 22:38
サイドマウント症候群
近頃、イントラとの話題は「サイドマウント」ばっかり。
(サイドマウント・ダイビングとは?:知る人ぞ知る、実はサンダル履きでフォースフィンを履いているのだ!)
http://www.shishitec.com/styled-2/index.html
なぜ、バックマウントじゃあいけないのか。サイドマウントのメリットは何か。
分かりやすくまとめているページが少ない。生徒のよしみで、思いっきり引用する・・・。
「主なメリットとしては、
・流線型の姿勢になりやすいので、効果的で楽なフィンキックによる移動ができ、水底にダメージを及ぼす機会が激減します。
・多くの環境において、重いタンクは水中で装着し、取り外します。体力に不安がある、又は背中や腰に不安があるダイバーにとっては最も大きな利点かもしれません。
・サイドマウント器材は各ダイバーにぴったりフィットするよう調節します。水中での体勢のコントロールが簡単です。また、バックマウント用器材に比べるとコンパクトなので旅行の際に重量が軽減できます。
・バルブ部分が視認でき簡単に手が届くので、トラブルに対し簡単に対応することができます。
・1つのハーネスとBCDで、シングルタンクでのレクリエーショナル・ダイビングから、レック、ケイブ、減圧を伴うテクニカル・ダイビングまで、全て行うことができます。器材の混乱が無く投資も少なくて済みます。」なんだそうだ。
最初からテクニカルダイビングを目指す人、ダイビングのほとんどをボートダイビングで行う人、海外のリゾートダイビングしかしない人、体が硬くなったりして背中に手が届かない人、重いタンクを他人に持たせて後で(前でもいいですが)お礼するのに抵抗がない人、他人と違った格好をしたがる人など、日本ではあまり見かけないタイプのダイバーに向いたスタイルである。
アドバンスの講習(5本くらい)以外、日本で潜っているのはプールだけなので、国内でのダイビングについては無知な私だが、今までサイドマウントで潜っているダイバーなど、イントラ以外に見た事がない。
バックマウントのシングルタンク用器材(日本では、ほぼ100パーセント)がこれだけ普及して、いろいろ好みと値段で選べる時代に、敢えてサイドマウントにする必要はあるのか。海外のサービスだって、私が知る限り、テクニカルダイビングを含めて、今までお目にかかったことはない。
これはきっと、業界の陰謀に違いない!。
起死回生の秘密兵器、サイドマウント。
しかし、ぶっといスチールタンクをサイドマウントしても、ダサイだけですぜ(イントラ、すみません!)。
(Quite basic for sidemount.:この画像は、獅子浜と思われる)
http://toyo.blogspot.jp/2012/07/quite-basic-for-sidemount.html
伊豆方面で、こんなかっこして潜っていたら、変態扱いされそうだ。
もちろん、CCRの場合、ステージボトルの携行は概ねサイドマウントになるわけで、最近は、自分にフィットしたコンフィギュレーションを工夫するのに余念がない。
ハードウェア(タンクの胴体のところに付けるスチールベルト)の取り付け位置を、数センチ動かしただけで、水中での快適さは見違えるように変わる。今まで、重いバルブを下にして、ボトムが浮き上がっていたので、泳いでいる時の抵抗も大きかったわけだ。
本当に楽に泳げるようになる。
流れなど、全く無いプールでそう感じるのだから、カレントの強い環境では、体力や酸素の持ちに相当な差が出てくるだろう。リスクマネージメントの観点からも、サイドマウントのフィッティングは重要である。
(PADI Japanの関係者か?。悪いフィッティングの見本ですかあ?)
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=476980099008632&set=a.185046901535288.39713.183431858363459&type=1&theater
もっとも、テクニカルダイビングの場合は、持っていくタンクの本数がハンパな数じゃないので(背中に2本、両脇に3本ずつとか!)、環境にもよるが、バルブのところだけ止めてボトムを浮かせざるを得ないことはあるだろう(詳しくは知りませんので、念のため)。
うちのイントラだって、初めからビシッと決まっていたわけじゃない。ここ2年くらいの間に、試行錯誤を重ねて、海外の情報を仕入れながら理想のスタイルに仕上げてきたわけだ。
(サイドマウントのダイバー:証拠写真、バッチリ写ってます。ちょっとナナメですかねえ?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/01/02/6274381
もちろん、サイドマウントが絶対的なメリットを発揮するのは、ケーブや沈船などのオーバーヘッド環境で天地が狭い所だ。タンクを1本ずつ通せば、体が入るところならすり抜けられる。
まあ、人によっては(誰?)体がつかえて通れないということはあり得るが、ダイエットして次回のお越しをお待ちするしかない(いつのことやら・・・)。
現在の私見を申し上げれば、残念ながらサイドマウントのメリットは、イントラがいうほどのことはないのではないか。ホリゾンタルトリムでダイビングすることが、狭いところを通るための特殊な姿勢だ、などと信じている頭の固いダイバーが幅を利かせているんじゃ、いつになっても普及しないと断言しておこう。
ダイビングのどの教科書でも、泳ぐ時には水平な姿勢で泳ぐようにと書いてあるはずだ。空気の800倍の抵抗がある水中を移動するのに、ナナメの姿勢で効率的に泳ぐことなど決して出来ない(浮上する時は、どうする?)。
中性浮力が取れなくて、重めのウエイトを付けてフィンで漕いで浮かんでいるわけだな。それだけエアの消費も多くて、体力も消耗し、水中でのリスクが高まる。ナナメ姿勢では、いい事なんか何もない。
CCRも、そのうち(流行に押されて)サイドマウントになってしまうかもしれない。確かにインスピの黄色いケースは、カレントの中ではかなりな抵抗があって、トラベルケースのような流水抵抗が小さくて前面投影面積の少ない形状(メグみたいなのがいいな!)が望ましいと真剣に考えている(ダイバー自身の前面投影面積も、真剣に考えないと・・・)。
(TEK/Travel Frame:前から目をつけてる器材)
http://silentdivingdirect.com/?page_id=102
そいつを、思い切って片側に持ってくれば、酸素の接続さえうまくできればサイドマウントにすることは、比較的簡単だろう。
(サイドマウントCCRその2:こんな感じかなあ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/02/6529133
いかんいかん、ついついイントラに洗脳されて、サイドマウント症候群に罹ってしまったようだ。
近頃、イントラとの話題は「サイドマウント」ばっかり。
(サイドマウント・ダイビングとは?:知る人ぞ知る、実はサンダル履きでフォースフィンを履いているのだ!)
http://www.shishitec.com/styled-2/index.html
なぜ、バックマウントじゃあいけないのか。サイドマウントのメリットは何か。
分かりやすくまとめているページが少ない。生徒のよしみで、思いっきり引用する・・・。
「主なメリットとしては、
・流線型の姿勢になりやすいので、効果的で楽なフィンキックによる移動ができ、水底にダメージを及ぼす機会が激減します。
・多くの環境において、重いタンクは水中で装着し、取り外します。体力に不安がある、又は背中や腰に不安があるダイバーにとっては最も大きな利点かもしれません。
・サイドマウント器材は各ダイバーにぴったりフィットするよう調節します。水中での体勢のコントロールが簡単です。また、バックマウント用器材に比べるとコンパクトなので旅行の際に重量が軽減できます。
・バルブ部分が視認でき簡単に手が届くので、トラブルに対し簡単に対応することができます。
・1つのハーネスとBCDで、シングルタンクでのレクリエーショナル・ダイビングから、レック、ケイブ、減圧を伴うテクニカル・ダイビングまで、全て行うことができます。器材の混乱が無く投資も少なくて済みます。」なんだそうだ。
最初からテクニカルダイビングを目指す人、ダイビングのほとんどをボートダイビングで行う人、海外のリゾートダイビングしかしない人、体が硬くなったりして背中に手が届かない人、重いタンクを他人に持たせて後で(前でもいいですが)お礼するのに抵抗がない人、他人と違った格好をしたがる人など、日本ではあまり見かけないタイプのダイバーに向いたスタイルである。
アドバンスの講習(5本くらい)以外、日本で潜っているのはプールだけなので、国内でのダイビングについては無知な私だが、今までサイドマウントで潜っているダイバーなど、イントラ以外に見た事がない。
バックマウントのシングルタンク用器材(日本では、ほぼ100パーセント)がこれだけ普及して、いろいろ好みと値段で選べる時代に、敢えてサイドマウントにする必要はあるのか。海外のサービスだって、私が知る限り、テクニカルダイビングを含めて、今までお目にかかったことはない。
これはきっと、業界の陰謀に違いない!。
起死回生の秘密兵器、サイドマウント。
しかし、ぶっといスチールタンクをサイドマウントしても、ダサイだけですぜ(イントラ、すみません!)。
(Quite basic for sidemount.:この画像は、獅子浜と思われる)
http://toyo.blogspot.jp/2012/07/quite-basic-for-sidemount.html
伊豆方面で、こんなかっこして潜っていたら、変態扱いされそうだ。
もちろん、CCRの場合、ステージボトルの携行は概ねサイドマウントになるわけで、最近は、自分にフィットしたコンフィギュレーションを工夫するのに余念がない。
ハードウェア(タンクの胴体のところに付けるスチールベルト)の取り付け位置を、数センチ動かしただけで、水中での快適さは見違えるように変わる。今まで、重いバルブを下にして、ボトムが浮き上がっていたので、泳いでいる時の抵抗も大きかったわけだ。
本当に楽に泳げるようになる。
流れなど、全く無いプールでそう感じるのだから、カレントの強い環境では、体力や酸素の持ちに相当な差が出てくるだろう。リスクマネージメントの観点からも、サイドマウントのフィッティングは重要である。
(PADI Japanの関係者か?。悪いフィッティングの見本ですかあ?)
http://www.facebook.com/photo.php?fbid=476980099008632&set=a.185046901535288.39713.183431858363459&type=1&theater
もっとも、テクニカルダイビングの場合は、持っていくタンクの本数がハンパな数じゃないので(背中に2本、両脇に3本ずつとか!)、環境にもよるが、バルブのところだけ止めてボトムを浮かせざるを得ないことはあるだろう(詳しくは知りませんので、念のため)。
うちのイントラだって、初めからビシッと決まっていたわけじゃない。ここ2年くらいの間に、試行錯誤を重ねて、海外の情報を仕入れながら理想のスタイルに仕上げてきたわけだ。
(サイドマウントのダイバー:証拠写真、バッチリ写ってます。ちょっとナナメですかねえ?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/01/02/6274381
もちろん、サイドマウントが絶対的なメリットを発揮するのは、ケーブや沈船などのオーバーヘッド環境で天地が狭い所だ。タンクを1本ずつ通せば、体が入るところならすり抜けられる。
まあ、人によっては(誰?)体がつかえて通れないということはあり得るが、ダイエットして次回のお越しをお待ちするしかない(いつのことやら・・・)。
現在の私見を申し上げれば、残念ながらサイドマウントのメリットは、イントラがいうほどのことはないのではないか。ホリゾンタルトリムでダイビングすることが、狭いところを通るための特殊な姿勢だ、などと信じている頭の固いダイバーが幅を利かせているんじゃ、いつになっても普及しないと断言しておこう。
ダイビングのどの教科書でも、泳ぐ時には水平な姿勢で泳ぐようにと書いてあるはずだ。空気の800倍の抵抗がある水中を移動するのに、ナナメの姿勢で効率的に泳ぐことなど決して出来ない(浮上する時は、どうする?)。
中性浮力が取れなくて、重めのウエイトを付けてフィンで漕いで浮かんでいるわけだな。それだけエアの消費も多くて、体力も消耗し、水中でのリスクが高まる。ナナメ姿勢では、いい事なんか何もない。
CCRも、そのうち(流行に押されて)サイドマウントになってしまうかもしれない。確かにインスピの黄色いケースは、カレントの中ではかなりな抵抗があって、トラベルケースのような流水抵抗が小さくて前面投影面積の少ない形状(メグみたいなのがいいな!)が望ましいと真剣に考えている(ダイバー自身の前面投影面積も、真剣に考えないと・・・)。
(TEK/Travel Frame:前から目をつけてる器材)
http://silentdivingdirect.com/?page_id=102
そいつを、思い切って片側に持ってくれば、酸素の接続さえうまくできればサイドマウントにすることは、比較的簡単だろう。
(サイドマウントCCRその2:こんな感じかなあ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/08/02/6529133
いかんいかん、ついついイントラに洗脳されて、サイドマウント症候群に罹ってしまったようだ。
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