930タルガの研究(その10)「続・オープン」 ― 2013年04月10日 22:08
930タルガの研究(その10)「続・オープン」
夕べは、遅くまで電卓を叩いていたので、今日は1日辛かった。
自業自得である。
しかし、そのおかげで、あることに気付いた!。
ポルシェ911のオープンタイプ(タルガとカブリオレとスピードスター)は、エンジンパワーにおいて、クーペタイプと同等の設定になっている。
(空冷ポルシェのモデル別生産台数)
http://www.prestige-tokyo.jp/air-cooled3.html
これは、現代のポルシェにおいても同じだ。991タイプの911の各モデルには、カブリオレが設定されているが、それぞれクーペと同じ出力のエンジンが搭載されている。
ほーっ、そういうことなのか。
しかしである、ボクスターとケイマンには、この方程式は適用されない。ボクスターは、同タイプのケイマンより10馬力落とされている(ボクスターのオーナーとしては、納得いかない気分である・・・)。
(ポルシェジャパンのホームページ)
http://www.porsche.com/japan/
ほぼ同じ車両重量に対して、馬力で差を付けてくるなんて、オープンを馬鹿にしてらあ!。
まあいい。
この辺は、930タルガの研究というタイトルにそぐわないので、そのうちじっくりと取り上げたい。
で、オープン911とクーペとの馬力に差がないということは、いくつかの理由が考えられる。
① 2種類の馬力のエンジンを作るのが、面倒くさいから。
② ボディ剛性が十分あるので、オープンでもイケテるから。
③ クーペはどうせエンジンをチューニングするから。
この件についてポルシェA.G.が、公式の見解を表明したことがあるかどうかは知らない。
最近のカーボンボディのスポーツカーならいざ知らず、オープンボディが柔なのは子供でも分かる。段差を乗り越えたり、うねった路面を走ると、ボディがブルンブルンして楽しい!(03ボクスターはそんなことはない)。
幌を閉めていると、ミシミシと音がするので、自然と開けられる日は開けるようになる(←そういうことか?)。
だから、普通はオープンタイプのパワーは、屋根付きに対して控えめに設定されているわけだな。
しかし、オープン911について、浮沈子は②が正解だと思っている。
(ポルシェ・356:356/2)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB356#356.2F2
「プラットホーム型シャーシは、補強が不要な程の強度を備えており、カブリオレでも追加補強はない。」とある。
356と901(911)は、違うんじゃないの?。
確かにその通りなのだが、ここに面白いデータがある。
(プリズム11の乗り物(ポルシェ資料館):ポルシェ911:1983年)
http://homepage2.nifty.com/prism11/porsche9111980sdatabase.htm#1983
表の右の方に、0-100km加速と最高速が出ているが、同じ馬力で車重が軽いクーペの方が、車重が大きいカブリオレより遅い。
まあ、これはタイヤサイズとかいろいろ理由はあるかもしれないが、オープン乗りとしては痛快である!。
良く見ると、シャシーが違うような気もする。
まあ、どうでもいいんですが。
要するに、加速データとか最高速を見る限り、クーペとオープンに性能差はないということだ。
そして、1984年には、3.2リットル930/64型エンジンに対応するため、「1974年以来不変だった肉厚0.75mmシャシフロアパネルのプレス型を一新し肉厚1.0mmへ変更」とある(85年モデルから適用)。
そう、356の記述にある「プラットフォーム型シャーシ」が、911の強度上重要な役割を果たしており、その強化において「シャシフロアパネル」(と、エンジンバルクヘッド)の鋼板の肉厚を増すことによってその目的を果たそうとしたということは、356とナローから930までの911の骨格構造が似ていたことの証である。
だから、356においてカブリオレでも補強がいらない強度が得られていたのなら、911においても、オープンモデルの強度は十分であり(タルガには、ぶっといロールバーまで付いているし)、したがって、同等のパワーに十分耐えられたと考えられる。
この系譜が、モノコック構造を本格的に取り入れた964以降も堅持され、今日に至るまで続いているのではあるまいか。
実際、83タルガに乗ってみた実感としては、オープンであることのネガをほとんど感じさせない十分な堅牢さである。
前回は、「数」の論理でオープンポルシェをアピールしたのだが、今回は「質」の論理でアピールしてみた。
まあ、もちろん、当然だが、クーペよりオープンモデルの方が、少なくとも新車価格は高価であるわけだし・・・。
夕べは、遅くまで電卓を叩いていたので、今日は1日辛かった。
自業自得である。
しかし、そのおかげで、あることに気付いた!。
ポルシェ911のオープンタイプ(タルガとカブリオレとスピードスター)は、エンジンパワーにおいて、クーペタイプと同等の設定になっている。
(空冷ポルシェのモデル別生産台数)
http://www.prestige-tokyo.jp/air-cooled3.html
これは、現代のポルシェにおいても同じだ。991タイプの911の各モデルには、カブリオレが設定されているが、それぞれクーペと同じ出力のエンジンが搭載されている。
ほーっ、そういうことなのか。
しかしである、ボクスターとケイマンには、この方程式は適用されない。ボクスターは、同タイプのケイマンより10馬力落とされている(ボクスターのオーナーとしては、納得いかない気分である・・・)。
(ポルシェジャパンのホームページ)
http://www.porsche.com/japan/
ほぼ同じ車両重量に対して、馬力で差を付けてくるなんて、オープンを馬鹿にしてらあ!。
まあいい。
この辺は、930タルガの研究というタイトルにそぐわないので、そのうちじっくりと取り上げたい。
で、オープン911とクーペとの馬力に差がないということは、いくつかの理由が考えられる。
① 2種類の馬力のエンジンを作るのが、面倒くさいから。
② ボディ剛性が十分あるので、オープンでもイケテるから。
③ クーペはどうせエンジンをチューニングするから。
この件についてポルシェA.G.が、公式の見解を表明したことがあるかどうかは知らない。
最近のカーボンボディのスポーツカーならいざ知らず、オープンボディが柔なのは子供でも分かる。段差を乗り越えたり、うねった路面を走ると、ボディがブルンブルンして楽しい!(03ボクスターはそんなことはない)。
幌を閉めていると、ミシミシと音がするので、自然と開けられる日は開けるようになる(←そういうことか?)。
だから、普通はオープンタイプのパワーは、屋根付きに対して控えめに設定されているわけだな。
しかし、オープン911について、浮沈子は②が正解だと思っている。
(ポルシェ・356:356/2)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB356#356.2F2
「プラットホーム型シャーシは、補強が不要な程の強度を備えており、カブリオレでも追加補強はない。」とある。
356と901(911)は、違うんじゃないの?。
確かにその通りなのだが、ここに面白いデータがある。
(プリズム11の乗り物(ポルシェ資料館):ポルシェ911:1983年)
http://homepage2.nifty.com/prism11/porsche9111980sdatabase.htm#1983
表の右の方に、0-100km加速と最高速が出ているが、同じ馬力で車重が軽いクーペの方が、車重が大きいカブリオレより遅い。
まあ、これはタイヤサイズとかいろいろ理由はあるかもしれないが、オープン乗りとしては痛快である!。
良く見ると、シャシーが違うような気もする。
まあ、どうでもいいんですが。
要するに、加速データとか最高速を見る限り、クーペとオープンに性能差はないということだ。
そして、1984年には、3.2リットル930/64型エンジンに対応するため、「1974年以来不変だった肉厚0.75mmシャシフロアパネルのプレス型を一新し肉厚1.0mmへ変更」とある(85年モデルから適用)。
そう、356の記述にある「プラットフォーム型シャーシ」が、911の強度上重要な役割を果たしており、その強化において「シャシフロアパネル」(と、エンジンバルクヘッド)の鋼板の肉厚を増すことによってその目的を果たそうとしたということは、356とナローから930までの911の骨格構造が似ていたことの証である。
だから、356においてカブリオレでも補強がいらない強度が得られていたのなら、911においても、オープンモデルの強度は十分であり(タルガには、ぶっといロールバーまで付いているし)、したがって、同等のパワーに十分耐えられたと考えられる。
この系譜が、モノコック構造を本格的に取り入れた964以降も堅持され、今日に至るまで続いているのではあるまいか。
実際、83タルガに乗ってみた実感としては、オープンであることのネガをほとんど感じさせない十分な堅牢さである。
前回は、「数」の論理でオープンポルシェをアピールしたのだが、今回は「質」の論理でアピールしてみた。
まあ、もちろん、当然だが、クーペよりオープンモデルの方が、少なくとも新車価格は高価であるわけだし・・・。
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