俺に用か?2013年05月04日 07:23

You talkin' to me?
俺に用か?


サイドマウントCCRの構成で、ケースとタンクをどう取り付けるかが、壁になっている。

しかも、イントラと浮沈子で意見が分かれている。

サイドマウントCCRを取るか、イントラを取るか(そういう選択かあ?)。

まあいい。

安全が全てに優先するという浮沈子のモットー(聞いてないけど)によれば、イントラが正しい。

CCRだろうが、オープンサーキットだろうが、サイドマウントにするメリットである「バルブの手元での操作性」を捨てるなんて、有り得ない。

だが、水中での水の抵抗を考えた時、インライン配置にすることも重要だと考える。これだって、安全性と無縁ではないからだ。

発想を転換して、タンクを上部に配置するという構成もある。

サブマティックスのベイルアウト用CCRは、1リットルのタンクを2本上部に配置して、しかも、ここにカウンターラングを並列で置くというひねりワザを使っている。

(Submatix SMS 200 Sidemount Rebreather)
http://www.submatix.com/joomla/index.php?option=com_content&view=article&id=62&Itemid=93&lang=en

この配置は、水中での浮力を考えた場合、オールインワンタイプとしてはベストといえる。

浮力変化の激しいカウンターラングを、浮力支点となる上部に置き、トータルでのバランスを考えている。

欠点は、タンクの選択肢がなくなること。

(「選択肢」と「選択枝」どちらが正しい?:人事院は馬鹿だと書いてある(?)ページ)
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1204852.html

浮沈子としては、異なるタンクの運用を前提として採用した、サイドマウントの根幹に関わるので、熟慮を要するところだ。

また、浮沈子のインスピの場合、蛇腹ホースを純正に頼っているので、無制限に伸ばせないということもある。あまり後ろにキャニスターを置くわけにはいかない。

逆転の発想として、タンクを上にするというのは困難を極める。

解決方法がないわけではない。

ホースが蛇腹である必要があるのは、Tピースから脇腹までである。そこからは、ソリッドなパイプで良い。キャニスターとの接合の問題は残るが、不可能ではない。

呼吸回路が長大になることが気になる。

リブリーザーにおいて、呼吸流体を循環させているのは人間の肺である。もちろん肺に筋肉は付いていないので、胸腔の周りの筋肉が、外から容積を変化させて呼吸回路のポンプの役割を果たしている。

昨日、17m位まで潜ってみたが、すでに、若干の呼吸抵抗の増加を感じている。

カウンターラングの位置を変えていないので、(蛇腹ホースの延長による)呼吸回路の容積の増加が原因ではないかと考えている。循環する量は変わらないが、ところてん式に動く気体の総量は増えているからだ。

ちょっとばかりホースの長さを変えたからといって、それほどの影響があるのかは何ともいえない。

理想をいえば、普段はキャニスターの後方にあって、水流を受けずにインラインに配置され、(殆んどないが)バルブ操作が必要な時だけ、手元に移動してくれるタンクだ。

動くタンクができればいいのだ!!。

イントラは、(その仕組みが故障したらどうするなどと)いちゃもんつけるだろうが、妥協の産物を探るしかない。

この仕組みについては、既にいくつかのアイデアがある。

紐手繰り式、パンタグラフ式、スライド式など。

タンクのバルブ側をケースに付けて、そこを可動式にする。

タンク胴体の固定は、バックプレートなどに付けるが、前後にスイングできるように、長めの固定方法を取る(浮力支点がここになるので、ちょっと考え物だ)。

こうすれば、必要な時だけバルブを手元に引き寄せることが可能だ。

昔、タクシードライバーという映画の中で、シャキーンと袖口から飛び出す拳銃の仕掛けがあった。

(タクシードライバー (1976年の映画))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC_(1976%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

(スリーブガン・システムの解析:コピーして製品化するかあ?)
http://www.macleod.jp/tbm-taxidriver.htm

まあ、ここまでいかなくてもいいけど、インスパイアされたことは確かだ。

「You talkin' to me?」(俺に用か?)の名セリフと共に、鏡の前で銃を構えるデニーロ(若い!、痩せてる・・・)。

(AFIアメリカ映画・名セリフ・ベスト100:訳はここから)
http://wonderland02.web.fc2.com/movie/afi/afi100moviequote.html

気分はトラヴィス・ビックルである。

コンチキの朝2013年05月04日 10:02

コンチキの朝
コンチキの朝


なんとなく、体調が悪い。

だるくて、ふらふらする。

熱があるのか(36度くらい?)。

夕べは、夕食も食べずに寝てしまう(信じられない!)。

そのくせ、今朝はジャーマンブレックファストを完食。

食えれば問題ない。

浮沈子の、健康管理のバロメーターである。

ちなみに、バロメーターとは気圧計のことである。

(バロメーター【barometer】)
http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/180662/m0u/

「食欲は健康の―となる」と用例に出ているくらいだから、浮沈子だけが特別なわけではなさそうだ。

今朝は、朝4時起き(現地時間)。

5時半頃に朝日が差したので、部屋から3歩出て、画像の写真を撮影する。

日が昇るのが見える部屋である。

コンチキの朝は早い。

ローカルたちは、暗いうちから起きだして、タンクを運んだり、掃除をしたりと余念がない。

ここでは、働くフィリピン人を見ることが出来る。

海外では、貴重な労働力である出稼ぎのフィリピン人だが、国内に雇用を吸収する産業がないためである。

産業の育成、誘致が鍵なのだが、インフラが弱い。

インフラ整備とセットの開発をしなければならない。

英語を解する人々が多く、教育にも熱心である。もっと投資が行われてもおかしくはない。

人口は、既に1億人を視野に入れている。

(フィリピン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%94%E3%83%B3

マレー系の人が多いが、スペイン系、中国系と多彩だ。

少数だが、ビジネスなどで韓国や日本、ドイツなどヨーロッパ諸国から外国人も入っている。コンチキでは、多く見かける。

英国語(ロンドン訛り)を流暢に話すヤツラは、オーストラリアの旅行者だ。たまに見かける。

ピザ屋ハルハイのオーナーシェフは、オーストリアである(紛らわしい・・・)。

ちゃんと、イタリアンクラストの生地で焼いてくれる。

今回、イントラの都合で1回しか行けなかったが、次回を楽しみにしよう。

朝食を終えて、冷房の利いた部屋で寛ぐ。

今朝は、「コーピー」を3杯も飲んでしまって、少しムカムカする。今日あたり、口直しにシベットに行こうかな。

守護神2013年05月04日 15:18

守護神
守護神


今日も、ジュリアンとまったりダイブ。

もちろん、オープン!(03ボクスターとか83タルガではない・・・)。

オープンサーキットの浅場ダイビングに、洗脳されそうである。

CCRダイバーが、こんなことでいいのかあ!?。

まあいい。

ジュリアンにリクエストして、いつもの所へ誘ってもらう。

(水中の墓標)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/01/6676824

先日もイントラと来たのだが、デジカメのバッテリーがクズなので撮れなかった。

昨日、今日と、一時的に復活したので撮影する。

墓参りのようなものだ。

2枚あるはずなのだが、イントラと来た時も1枚しか見当たらなかった。

明日、もう1回潜るので、探してみよう。

ジュリアンが、金ブラシとナイフで清掃してくれたが、すぐに錆や藻に覆われてしまうだろう。

ひっそりと佇むプレート、多くのダイバーを見守り続ける守護の魂・・・。

その沈黙のガーディアンに、今日のダイビングを捧げる。

M:I(その1)2013年05月04日 17:37

M:I(その1)
M:I(その1)


(ミッション:インポッシブルシリーズ:3作目がちょっといやな感じだったので、4作目は観てません)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3:%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

そう、不可能な任務、ミッション:インポッシブルというのに相応しい。

画像の写真が何だかお分かりでしょうか。

ラプラプ市当局から運行停止を申し渡され、今日も浮き桟橋に虚しく係留されている、我らが「イエロー・サブマリン」のパイロット・シートそのものである!。

なんと、営業停止中の潜水艦の中に潜入するという、まさに、奇跡の撮影に成功したのだ!!。

(ホテルのページ)
http://www.imperialpalace-cebu.com/

(CEBU Yellow Submarine Philippines (Official Account))
http://www.facebook.com/pages/CEBU-Yellow-Submarine-Philippines-Official-Account/101010620046558

潜入の詳細について、全世界に公開されているこのブログ上で明かすわけにはいかない(誰も見てねえよ!)。

ここでは、世界でも3人くらいしか見ていないことを信じて(特に、ラプラプ市長が見ていないことを祈って)、極秘裏に公開する。

まずは、インペリアルホテルの入り口まで、クルマで乗りつける。

途中に検問所があり、ガードマンが鏡でクルマの下回りをチェックし、シェパード(ワン!:酪酸を投げつけたりはしません:あれは、シー・シェパード!)が、開けた助手席のドアから首を突っ込む(今日まで秘密にしてきたが、浮沈子は犬が苦手なのだ・・・)。

まずは、第一関門突破だ(ふつー、入れるでしょ?)。

ドアマン(ホテルの入り口にドアはなく、クルマのドアを開ける人)に、「ホエア イズ ザ カウンター オブ イエロー・サブマリン?」と、クルマの中で10回くらい練習してきたのに、途中で噛んでしまった(!)セリフを吐く。

英語苦手そうなドアマンが、思いっきりジェスチャーで教えてくれた(妙に嬉しかったりする!)。

ハングルしか書かれていないカウンターには、カップルが陣取って話し込んでいるし、係員は、浮沈子には目もくれない。

痺れを切らして、英語の表記があるツアーカウンターで聞くと、まだ営業していないのだという。

今日のダイビングを始める時には、浮き桟橋を離れていたのだが、営業運行ではなかったようだ(事前の情報収集が甘かったな)。

普通なら、ここで諦めて帰るところだろうが、せっかく来たのにこのまま帰ったのではつまらない(イーサン・ハントも、状況に応じて臨機応変の対応するし)。

ホテルの階段を下りると、庭に出られる(敷地内をうろうろする怪しいやつ・・・)。

真ん中に島がある丸いプールの脇を通って、桟橋の方に歩いて行った(暑い!。帽子被ってきて正解)。

途中に火炎樹(フレームツリー)があって、懐かしい(ロタ島に行きたくなってしまった)。今頃が花の季節である。

(フレームツリー(火炎樹、南洋桜)のお話)
http://www.gosaipan.com/from-saipan/from-saipan-040304.html

「インペリアル・マリン・スポーツセンター」の建屋があったので、またまた頭の中で10回くらい練習してから、「キャンナイ テイク サム フォトグラフ オブ イエロー・サブマリン?」と言ってみる。

なんと、英語が通じないヤツラだった!(せっかく、噛まずに言えたのに・・・)。

「ニホンジン?」とか言われて、日本語ができるスタッフが出てきた。といっても、片言である。

で、責任者に掛け合ってもらって、ローカルの女性スタッフ(彼女は英語がベラベラで、こっちが困ったけど)付きで、撮影させて貰えることになった。

なんだ!、頼んだら単にOKしてくれただけじゃん!?。

まあ、そんな感じなんですが(デヘヘッ!)・・・。

しかし、このブログを見て同じ行動をとっても、OKが出るとは限らんですぞ。

人品骨柄卑しからぬ(?)浮沈子なればこその、超法規的措置であるとお考え頂いた方がよろしい。

(超法規的措置:ここでは、比喩として使っています)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E6%B3%95%E8%A6%8F%E7%9A%84%E6%8E%AA%E7%BD%AE

このことが当局の耳に入れば、またまた運行停止が長引く恐れもある(ホントかあ?)。

だって、近くで外から撮影させるだけかと思ったら、ウソみたいに中まで入れちゃったんだから・・・。

(次回に続く・・・)

M:I(その2)2013年05月04日 22:47

M:I(その2)
M:I(その2)


前回は、いよいよ潜水艦に潜入する手はずが整ったところで、惜しくも終わった(惜しくねえよ!)

(M:I(その1))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/05/04/6799234

画像のねえちゃん(もとい、英語ベラベラの有能なスタッフ!)に案内されて、浮き桟橋の先端にやってくる。

黄色い船体を横たえた、我らがイエロー・サブマリンと、ごたいめーん(古っ!)。

ここは、ダイビングのお客さんをボートに乗せたり、小型船が運んできた荷物の積み下ろしも行う、インペリアルの海の玄関でもある。

小型船舶の操船をしていた浮沈子にとって、水上船は見ていて楽しい。いつかまた、機会があれば舵を切り、トリムを調整しつつ、スロットルレバーを思い切り倒してかっ飛んでみたい(ボートでは、床まで踏みたくても、ペダルはありません)。

さて、ここで撮影と思いきや、彼女はそこにいた男性のスタッフに指示して、渡り板を降ろしてくれるではないか!。

甲板(潜水艦でもそういうのか?)に立って、さて、今度こそ写真を撮ろうとすると、船体後部のハッチに誘われる。

ひょっとして、中まで入れんのかあ?。

垂直に近いラダー(梯子ですな)を降りると、おお、潜水艦のドンガラの船体内部である。

舷側に沿って丸い窓が並び、中央通路の両側に、窓に向かってベンチシートが並ぶという、水中観光船お約束の設計である。

丸い窓の外に、何やら白い粉(エサですな)が入った筒が紐で括られて、ブラブラと浮かんでは揺れている。

その周りに、小さな魚が群れているのだ。

うーん、これってズルくない?。

商売、商売。お客さんを喜ばそうというサービス精神だろうと、善意の解釈。

桟橋の下に当るところには、小さいツバメウオが4尾いた(グアムで見た、座布団のようにドデカイやつではない)。常駐しているのだという。バタフライフィッシュとか言ってたが、ツバメウオに違いない。

そして、禁断の操舵室に接近遭遇したわけだ。

円形の窓が正面にあるだけで、左右は全く見えない。

通常、潜水艦は岸近くでは浮上して、艦橋からの指示で操船される。

しかし、画像を見れば一目瞭然、ここは単なる潜舵(上下のトリムをコントロールする舵)を納めた「セイル」といわれる突起部分に過ぎない。

艦橋ではないのだ。

浮沈子は、水上船の知識・経験しかないが、この状態でパイロットが操船するのは並大抵のことではないと感じる。

目隠し状態に近い。

まあ、運用上は何らかの手段を講じていると思われるが、3次元で航行する潜水艦は、素人が手を出せる代物ではない。

最大速力7ノット、通常運航では5ノット程度の微速である。舵の利きも悪い。

乗り物大好きオジサンで、何でも運転したがる浮沈子だが、こいつぁちょっと手強そうだ。

あんまり操縦席をジロジロ見ていると、破壊工作でもするんじゃないかなどと疑われかねないので、写真を撮るとさっさと退散しようとする。

しかし、ねえちゃん(もとい、有能なスタッフ)が通路に立ちふさがっている(待ってただけじゃね?)。

ここは、懐柔策に出るしかないと、彼女の写真を撮らせてもらいたいと申し出る(こういうのは歳の功で、どう攻めれば良いかは分かっている・・・)。

案の定、笑顔で写ってくれた。オマケに、浮沈子の写真も撮ってくれるという!。

しめしめ、懐柔成功である!。

打ち解けた二人がこれ以上閉鎖空間にいると、007シリーズのラストシーンのような成り行きになりかねなかったので(ホントかよ?)、ボンドガール(もとい、有能なスタッフ)と甲板に戻る。

画像の写真は、その時に撮ったものである。左上に指が写っているが、極秘潜入任務における隠し撮り(?)なので、ご容赦願いたい。

さて、ミッションは滞りなく終了し、とっとと退散しようとすると、彼女が一人の男性を、「ジェネラル・マネージャー」だと紹介してくれた。

歳は浮沈子より若いが、人品骨柄卑しからぬ(こっちは本物!)、穏やかな紳士である。

彼は、運行が停止されていることを、非常に申し訳なさそうに謝ってくれていた(たぶん・・・)。

握手を交わして、別れる。

桟橋の袂で、ボンドガールともお別れである(残念・・・)。

やれやれ、これで安心、ホテルの敷地を出さえすれば、任務完了である。

待てよ!、あの検問所のシェパードに嗅ぎつけられたらどうしよう!?。

最後の関門を無事に抜けられるのか。

(この項、続く・・・)