珊瑚礁2014年04月11日 21:27

珊瑚礁
珊瑚礁


南の島といえば、珊瑚礁である。

やしの木陰、ハンモック、トロピカルなカクテルと共に、リゾートには欠かせないアイテムの一つだ。

外洋からラグーンを守り、白い波しぶきを見せながら、ディープブルーの外洋とエメラルドグリーンの礁湖を隔てる。

(サンゴ礁:分類)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B4%E7%A4%81#.E5.88.86.E9.A1.9E

「サンゴ礁はその形態により、大まかに裾礁、堡礁、環礁の3つに分けることができる。
海岸部に接して発達したサンゴ礁を裾礁(きょしょう)という。外礁(サンゴ礁の縁)に囲まれた礁の内部は浅い礁池(しょうち)となり、上空から見ると水色に見える。現在の日本のサンゴ礁のほとんどが裾礁である。
外礁が防波堤のように環状に島を取り囲み、礁と島の間にやや深い礁湖(しょうこ・ラグーン)があるものを堡礁(ほしょう)という。チューク島(トラック諸島)などが例として挙げられる。堡礁は、中央の島を取り囲んでいるもの以外に、大陸を取り囲んでいるものもいう。大陸を中心に取り囲んでいるので有名なのがオーストラリアのグレート・バリア・リーフ(大堡礁)である。
礁の中央に島がなく、環状の外礁と礁湖のみがあるものを環礁(かんしょう)という。ムルロア環礁や沖ノ鳥島などが例として挙げられる。」

「造礁サンゴの繁殖に適している海は、25-30℃ほどの高水温、3-4%ほどの高い塩分濃度、深くても水深30mほどの浅くてきれいな海域である。地球は西から東へ自転するため、赤道付近では海水が自転に置き去りにされる形で西向きの暖流が発生し、高緯度地方からの寒流がその後に入りこんでいる。太平洋、インド洋、大西洋どれも西側にサンゴ礁が集中し、東側にあまり見られないのはこの理由による。」

ははあ、太平洋の場合は、東アジアから東南アジア、オーストラリアの東岸に珊瑚礁が発達しているのは、そういうわけか。

地球のダイナミズムの影響を受けて、自然が作り出した造形であるな。

「造礁サンゴにはミドリイシ、ノウサンゴ、キクメイシなど数100種類もあるが、これらは直径1cm足らずのイソギンチャクに似た小さなポリプがたくさん集まって群体をなしたもので、様々な形のサンゴは、たくさんのポリプがそれぞれの種類によって独自の骨格を形成したものである。
サンゴのポリプはプランクトンを捕食するが、体内に光合成を行う褐虫藻を共生させ、その栄養分をもらうこともできる。成長したポリプは分裂して増え、海水中の二酸化炭素やカルシウムを取りこみ、炭酸カルシウムを主成分とした骨格をつくる。たくさんの造礁サンゴが生命活動を行った結果、サンゴの下には厚い石灰岩の層ができ、サンゴ自身はさらに上へ、沖へと成長する。
サンゴ礁付近の砂浜は波浪で折れたり、動物に齧られたりしたサンゴの残骸を含んで白っぽくなる。他にも貝類やウニ、有孔虫の死殻なども海岸に堆積する。このようにサンゴ礁の砂浜の砂は、その大部分が生物起源であり、多くが石灰質である。」

南の島の海岸は、真っ白でなければならない。

空の蒼、水の青とのコントラストが美しい、白い砂浜。

それは、海の生命の営みから生まれた白だったわけか。

「こうした生物と自然の営みが長い時間をかけて積み重なった結果、石灰岩の岩盤による広いサンゴ礁ができ、地形を変えてしまう。上空からサンゴ礁のある海域を見ると、藍色の海にサンゴ礁の浅瀬が水色やエメラルドグリーンに浮かび上がる。」

「現在のサンゴ礁は熱帯を中心とする、温暖で透明度が高く、浅い海域にのみ出現する。この理由は、造礁サンゴが褐虫藻という単細胞藻類を共生させているからである。これは単なる偶然や、栄養上の必要性だけではなく、褐虫藻の光合成があってこそ、サンゴの石灰質の骨格が、これだけの成長速度を維持できるらしいと考えられている。」

サンゴ自体が、生産者として生態系にどのように係わっているかについては未だに良く分かっていないようだ。

ただ、海洋資源のゆりかごとして機能していることは分かってきている。

たとえば、トゥバタハリーフのように、絶海の孤島になっている環礁の場合、周辺の生物が繁殖のために訪れ、豊富な漁業資源を周辺の海域に提供しているらしい。

生命の営みで生まれた珊瑚礁が、生命の循環を支えている。

しかし、人間は、その生命を資源として活用して生きてきた。

魚を採り、鯨を捕って生きてきた。

そこにダイバーとしての矛盾を感じる。

熱帯の南の海は、色彩こそ豊かだが、漁業資源としては貧困である。

陸上からの栄養の流れ込みが少ない場所は、透明度は高いが魚影が薄いということになる。

ロタの透明度が高いとか、グアムの外洋が抜けているというのもそのためだ。

透明度(透視度)が高く魚影も濃いというのは、本当は例外なのかも知れない。

「透明度が高いということは、貧栄養であり、しかもプランクトンが少ないことを意味し、このことは生産量を確保する上では不利な点である。」

ブルーウォーターの砂漠に対して、オアシスのように存在する珊瑚礁。

特に大海の中に浮かぶ環礁は、生物にとって貴重な存在である。

海の生物も、太陽のエネルギーを基に生活を営んでいるのだ。

(環礁)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%92%B0%E7%A4%81

「環礁(かんしょう、英語:atoll)は、円環状に広がる珊瑚礁のことである。」

「主に亜熱帯に分布している。」

そうかなあ。

「まず熱帯の火山島の周囲に珊瑚礁が形成される。その後、火山島が沈降することにより、珊瑚礁のみが上方に成長、中央の火山島が完全に海面下になると、楕円状の珊瑚礁のみが海面に残る。現在では、沈降の原因はプレート運動で説明される。したがって、環礁は海洋プレート上の、ホットスポットから離れた周辺部で、しかも低緯度の地域に存在する。」

低緯度だったら、熱帯じゃね?。

まあいい。

沈降説を唱えたのがダーウィンとは知らなかったな。

(沈降説)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%88%E9%99%8D%E8%AA%AC

沈降は1000mを超えていた。

「ダーウィンがこの説を発表した時代には、この説がサンゴ礁の構造をうまく説明できることは認められた。しかし、この説が正しいとすれば、海洋にある島の多くが沈み続けていることになるので、そのような現象がはたして起こるものかどうかという点に説得力がないとして、反論も多かった。」

「まず、火山島が海上に顔を出すと、そこが熱帯であると、その周辺にサンゴ礁が発達を始める。それによって裾礁ができる。火山島は次第に水平移動するにつれ、海底は深くなって行くので島が沈降する。それによってサンゴ礁は上への成長を始め、堡礁から環礁へと進んで行くわけである。さらに、最終的にはサンゴ礁は海溝に落ち込んでしまう。これが石灰岩の巨大な岩塊として地層に取り込まれる場合もある。」

珊瑚礁は、地殻の変動とも密接に係わっているのである。

珊瑚礁については、氷河制約説というのもある。

(氷河制約説)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E6%B2%B3%E5%88%B6%E7%B4%84%E8%AA%AC

「大部分の環礁や堡礁は、礁湖の深さが50 - 80mと一定している。このことも沈降説では説明できなかった。」

「氷河期に海水面が低下すれば、サンゴ礁は海水面上に出て、波によって侵食されるであろう。場合によっては島の部分も削られるであろう。そこで、氷河期が終われば再び海水は上昇する。つまり、結果的に島は沈降する。そうすると、サンゴは外洋側が上に向かって伸びる。真ん中に島が残っていれば堡礁になり、島がなければ環礁になるのだ、というのである。」

「サンゴ礁そのものの成因としては、沈降説が有力である。
しかしながら、100mより浅い部分では、氷河制約説が事実に合っているという。」

まあ、どうでもいいんですが。

いずれにしても、何百万年という時間の中の出来事であり、短期的な現象ではないのだ。

いま、そこにある珊瑚礁を愛でて、大切に潜っていければそれでいい。

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