読了2014年07月25日 18:58

読了
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210ページのテキストを、とりあえず、読み終えた。

Rebreather and Advanced Rebreather Diver Manual・・・

とりあえず、読むことは読んだ。

理解したかといわれれば、書いてあることは分かったとしかいえない。

背景にある運用思想は、未知のままだ。

200ページには、次のステップについて迷いがあれば、テック40CCRのダイバーマニュアルを、ピックアップしてコピーして読め、と書いてある。

こんなこと書いてしまっていいんだろうか?。

違法コピーの助長なんじゃね?。

もちろん、浮沈子は正規に買い求めるつもりだが、何ページあるか分からない英文のマニュアルと、またまた格闘することになりそうである。

それこそ、日本語に翻訳される可能性は、皆無に近い・・・。

CCRのテクニカルコースは、テック40CCR、テック60CCR、テック100CCRとなっている。

(TecRecニュース)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/tecrecnews.asp

内容については推測でしかないが、テック40CCRでは、ひたすらマニュアルインフレーションをやらされるそうだ。

テック60CCRでは、当然、ノーモキシックトライミックスを使用した減圧潜水、テック100CCRでは、ハイポキシックトライミックスを使用しての減圧潜水となると思われる。

ヘリウムが枯渇する前に、早いとこ習っておかないと(枯渇したら、習ったって、潜れないじゃん!?)

まあいい。

先は長いということである。

それぞれのコースには、漏れなくインストラクターレベルの認定も設定されているので、それぞれのインストラクタートレーナーに付いて教わることになるんだろう。

そんでもって、たぶん、ダイバー用よりも分厚いインストラクターマニュアルがあるわけだな・・・。

まあ、もう、どうでもいいんですが。

199ページに、リチャード・パイル(マーク6の開発者の一人でもある)の言葉が載っているのだが、50本でノービス、200本でビギナーだそうだ。

(Richard L. Pyle, Ph.D.)
http://hbs.bishopmuseum.org/staff/pylerichard.html

なんだ、本職は動物学者か。

浮沈子は、ビギナーに毛が生えたようなもんだな。

おそらく、テック40CCRで、初めてまともな運用を習うことになるんだろう。

ちゃんとマニュアルインフレーター付きのカウンターラングで。

ったく、最初っからこれで習っておけば良かったんだが、なんせ、インストラクターの養成中だったのと、セブンの出来を見極めたかったということがある(どうも、セブンも当たりはずれがあるようだな)。

仕方ない、浮沈子が生徒(人身御供)になって、インストラクターの慣熟に貢献しよう。

レクリエーショナルレベルのリブリーザーのマニュアルとして、PADIクオリティでどこまで書き込まれているのか、非常に興味があった。

リブリーザーという、オープンサーキットとは全く異なる潜水器について、その本質的なところはかなり端折っている。

実際の運用はこうしろ!、というところは、逆に、詳細に書かれている感じがした。

まあ、その運用自体が、省略されているということはあるんだが。

タイプRという、訳のわからないモデルで、市場拡大を図ろうというのだが、そううまくいくんだろうか。

とにかく、ハイパーオキシアをとことん嫌ったという感じだな。

そのくせ、酸素毒性に関しては、殆ど触れられていない。

そっちは、ナイトロックスの講習でやったからいいんだ、もう、十分知っているはずだから、CCRでは省略していいんだという発想である。

じゃあ、逆に、ハイポキシアについてどれ程書かれているというのか。

大した記述はない。

人間の脳が、僅かな範囲の酸素でしかまともに働かないということは、もっと強調されていい。

もっとも、そっちの方は、テック100CCR辺りでやればいいという発想なのかもしれない。

何かあったらベイルアウトとはいうものの、二酸化炭素を除去して、息苦しさを感じないままブラックアウトするCCRの特性を考えれば、ベイルアウトへの切り替えが出来るかどうかというのが、最大の問題だ。

ハイパーカプニアについては、殆ど触れられていない。

これは、そもそも、スクラバーの管理以外にどうしようもないということがあるんだろうが、リブリーザーの構造的な問題であるだけに、酸素の問題と関連付けて説明する必要がある。

さわりだけ書いて、それで終わりでは、生徒に伝わらないだろう。

最近のリブリーザーは、ベイルアウトに切り替えるのに、マウスピースを咥えたままでいいので、回路内への浸水が発生しにくい構造ではある。

それでも、オフボードシリンダーへの切り替えはあるわけだし、回路内への浸水の対策と、具体的な運用についてはもう少し手厚く書いておいて欲しいものだ。

パイポキシア、ハイパーオキシア、ハイパーカプニア、回路内の浸水・・・。

CCRの構造的、原理的なトラブルは、酸素分圧の計算が出来たくらいでは話にならず、オープンサーキットの原理とは、全く異なるところに由来する。

呼吸するガスが常に同一(もちろん、深度によってPO2などは変わりますが)のオープンサーキットと、人為的にコントロールして混合比を調整しているCCRなどを、同じように捉えるのは危険極まりない。

変動要素が大きく、故障したときの自動的なリカバリーが保証されていない。

水中というシビアな環境で、こんなものを運用しようということ自体が、とんでもない話だ。

医療関係者なら、プロフェッショナルな管理下での運用が必要で、完璧なメンテナンスと同等の機器のバックアップがなければ、怖くて潜れないだろう。

故障を検知すれば、自動的にバックアップに切り替わるというのが、命が懸った機械の常識である。

正・副・予備の3台体制が基本だ。

従来のリブリーザーが、レクリエーショナル市場に進出してこなかったのは、やはりこの辺りに理由があるからではないか(何かあったら、面倒だし)。

特殊な器材のまま、訳の分かったダイバー(器材のメンテナンスを完璧に行い、チェックを怠らず、保守的な運用に徹し、万が一のことがあっても、自己責任でメーカーや指導団体を訴えたりしない)だけが、命懸けで使ってちょうどいい。

昨日今日ダイビングを始めて、魚を追いかけながらコンデジで撮りまくっているミーハーなダイバーが手を出す代物ではない。

浮沈子は、どちらかというと、ダイビングの器材としてはリブリーザーの運用経験が長く、最近になって、改めてオープンサーキットを使い始めているが、現時点でレクリエーショナルレベルでリブリーザーを積極的に選択する理由が見当たらなくなってきた。

まあ、こっちの方(CCR)が慣れてるからということくらいか。

ナイトロックス詰めたサイドマウント2本持ちで、何の不足もないだろう。

これが、大深度潜水になると、ガス持ちとか、タンクの重量とか、効率的な減圧などの明らかなメリットがあって、CCR以外の選択がなくなってくる。

ベイルアウトガスの携行の問題で、浮沈子は60mまでのノーモキシックトラミックスを使用した減圧潜水で十分な気がする。

それ以上になると、大深度下で吸う酸素濃度を下げたベイルアウトガスを、浅場で間違えて吸った時に、イチコロの可能性がある。

うーん、そこまでして深場に行きたいかといえば、水温も下がるし、光も届きにくくなるし、魚も少ないし(場所と種類にもよりますが)、あんまり興味が湧かないな。

何年か前に、オープンサーキットでトライミックスを習っていた女性の話を聞いたが、ウミウシで深いところにしかいない種類があって、それをどうしても見に行きたいんだそうだ。

あんなナメクジのどこがいいんだか・・・(失礼!)。

浮沈子は、そこまでヘンタイではないので、ちゃんとした減圧ダイビングをして上がってくる中層程度のダイビングで沢山だ。

いや、そうすると、セブンじゃなくても、マーク6でもいいってことかあ?。

(Poseidon Mk6)
http://www.poseidon-j.com/#!mk-6/c241

「現在ではレクリエーショナルダイビングの限界、水深40mまでの無減圧潜水の範囲を超えて、水深60mまでの減圧潜水にも対応できるように発展を遂げたのです。」

(60M TRIMIX UPGRADE)
http://www.poseidon.com/products/rebreathers/60m-trimix-upgrade

(60m 減圧モデル アップグレード)
http://www.poseidon-j.com/#!news/nws5/42c94a2d-9356-43f8-83d8-34bab795e0d9/60m-%E6%B8%9B%E5%9C%A7%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB-%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%89

「アップグレード費用:254,100円(税込)
送料:お申込状況により別途スウェーデンへの送料が必要となる場合があります。
アップグレード内訳:電子モジュール/バッテリーのプログラム書き換え、60m用カウンターラング/ホース類の物品を含む。」

なんか、アップグレード費用の方が、セブンとの差額よりも高くつきそうだな。

早くも中古狙いかあ?。

セブンのの登場で、中古市場にマーク6が溢れ出すんじゃないだろうか。

しかし、ここは、初心貫徹で、ハードウェア毎新しくなったセブンを狙うのが正しいだろう。

特に電子デバイスは、進歩が早いので、それを入れ替えたセブンは、いろいろな意味で正しい選択になる。

まあ、初期不良とかは、そのうち解消されるだろうから、慌てることはない。

英文のマニュアルは、さすがによくチェックされていて、内容はともかくとして、誤植を見つけられたのは103ページの「diffe(r)ent」と163ページの「6. 6.」(6がダブり)の2箇所だけである。

内容的に読み込んでいけば、矛盾する記述があるかもしれない。

何か見つけてやろうと、これから精読するわけだが、それにしても読み応えのあるテキストだ。

このブログの更新ペースが落ちているのも、そのせいである。

PADIが、早く日本語版を出してくれれば、こんなに苦労をしなくても済んだんだろうが、どちらかというと言語の壁よりも、文字の大きさ(小ささ?)に悩まされている。

The Rebreather and Advanced Rebreather Diver Key Skills videoというのがあるらしいが、こっちも入手してみようかと考えている(もちろん、英語版・・・)。

まあ、とりあえず読了して、どんなことが書かれているかは分かった。

近々改定されるような話も聞いていないので、当分の間、これで商売するつもりなんだろう。

早いとこ読み込んで、心置きなく海洋実習に臨もう。

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