スピード482015年02月05日 16:08

スピード48
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気になるニュースがある。

(患者数減でリベリアでのエボラ治療薬の臨床試験が中止に - MSF)
http://news.biglobe.ne.jp/it/0204/mnn_150204_8119945477.html

「「ブリンシドフォビル」を製造するChimerixがリベリアに限らず今後一切の臨床試験に参加しないと発表したため、同治療薬の臨床試験中止が決定した。」

「患者数の減少は他の臨床試験にも影響を与えている」

患者の切れ目が、縁の切れ目ということか。

儲けのない話には乗れないというわけだ。

今後、同様の事例が頻発するかもしれない。

由々しき事態だが、これが21世紀初頭の人類であるわけで、甘んじて受け入れなければならないんだろう。

実際、感染者の増加は、やや足踏みを見せているものの、トレンドとしては減少傾向にある。

WHOが、終息に向けて、新たなステージに入ったというメッセージを流すのに合わせた治療薬開発からの撤退は、象徴的だな。

リベリアの感染者数の集計に、WHOとリベリアの発表との間にかなりのズレがある。

(Situation summary
Data published on 03 February 2015:WHO:31日のリベリアの感染者は、8729人)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20150203?lang=en

リベリアの集計自体が、縦横が合っていない。

(Liberia Ebola Daily Sitrep
no. 261 for 31st January 2015:リベリア発表資料:31日のリベリアの感染者は、8678人)

51人も違う。

まあいい。

集計日自体が、1日ずれていることもあるし、WHOが出している数字が、操作されているということもある。

浮沈子は、基本的には、各国政府の統計を見ている。

1日あたりの感染者の増加を見ると、2月1日までの1週間の増加は57人余りと、先週の52人余りと比較して、やや増えてしまった。

シエラレオネが、意外に多かったということもあるが、昨日辺りは減っているので、今後の推移を見守るしかない。

(エボラ新規感染者数、今年初の増加 WHO報告)
http://www.afpbb.com/articles/-/3038808

「WHOは「3国すべてにおいて、1週間当たりの新感染者の数が今年初めて増加した」と発表した。」

WHOは、確定患者だけ見ているが、浮沈子は、疑い例、可能性例を含めた総数で見ている。

まあ、どうでもいいんですが。

「今なお続く地域共同体での抵抗、ギニアでの感染分布の地理的な拡大、シエラレオネでの広範囲に及ぶ感染状況、新規患者発生数の増加など、(エボラ出血熱への)対応はいまだに重大な難題に直面している」

そう簡単でないことは、初めからわかっている。

困難な時期であることは確かだ。

撤退へ向けての判断と、適切な資源の投入の必要が、せめぎあっている。

ここで手を抜くと、昨年5月から6月にかけて起こった事態の、二の舞を演じることにもなりかねない。

それは勘弁してもらいたいものだ。

終息の予感は確かにあるが、一筋縄ではいかないようだ。

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