スリーパー2017年02月20日 13:14

スリーパー


昔、何かで読んだ記憶がある。

(スリーパー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC

「スリーパー (sleeper) とは眠る者、ネズミ(スパイ)や封印されし者を意味する英語。」

「スリーパー・エージェント - 警察官、スパイ、特殊部隊員、ゲリラ、テロリストなどで、密かに活動したり、いざという時に奇襲攻撃を仕掛けるために、一般人や工作対象組織構成員などになりすます者。警察官の場合は特に「アンダーカバー」と呼ばれる。」

何十年もの間、真の身分を秘匿し、潜入先の土地でふつーの生活を送り、就職したり、結婚したり、子育てしたりして、その人生の大半を送る。

そう、トリガーが引かれるその時までは。

(金正男氏殺害
「逮捕の男、毒物の知識」地元紙報道)
http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00m/030/082000c

「地元紙によると約1年半前、引っ越してきたといい、近所の人に笑顔であいさつするなど親しみやすかったという。よく近くのカフェで家族と昼食を食べていた。」

まあ、1年半だからな。

本当のスリーパーとは言えないかもな。

「現場では、逃走のための運転や見張り役だったとしている。」

端役だったのか、実は主犯だったのかは分からない。

少なくとも、使い捨てにされたことは確かだ。

もちろん、それも承知のスリーパーである。

長期に渡る潜入生活で、高いモチベーションを維持し続けるというのは大変だ。

もちろん、監視役は付いているだろうし、信賞必罰は当然あるだろうが、他人はおろか、家族をもだまし続けることになるわけで、しんどい生活になる。

(トゥルーライズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA

「凄腕のスパイが、その身分を家族に隠しながらテロリストと戦う姿をコメディタッチで描く、アクション映画。」

こういう明るいのがいいんだがな。

リ・ジョンチョル容疑者は、今回の件でお役御免になる。

ウソのない、真実の時間を過ごすことが出来る。

46歳だからな。

まだまだ、先は長い(たぶん)。

おそらく、重要なことは何も知らないだろう。

知っていれば、消されたかもしれない。

警察の追求をくらますために、敢えて捕えられたのかもしれない。

本当のところは、本人しか知らない。

秘密を抱えて生きることには慣れてるしな。

もういい。

全てを話して、自由になるがいい。

だが、そうはいかないかもしれない。

長年のスリーパーとしての生活が、真の生活となり、そうでない時間が偽りになるかもしれない。

「逮捕された時、リ容疑者の子供は泣いていたという。」

彼らにとっては、偽りの父親こそが、真の姿だったに違いないのだ。

ライズ イズ トゥルース。

つき通したウソは真実になる。

使われたスリーパーには、それも許されない。

これからの長い長い真実の時間が、重く重くのしかかってくるだけかもしれない・・・。

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