朝日陥落 ― 2017年02月14日 01:18
朝日陥落
SSー520 4号機の呼称を使ってこなかった朝日新聞が、とうとう使った!。
(電線ショートが原因か 世界最小級ロケット打ち上げ失敗)
http://www.asahi.com/articles/ASK2F5S60K2FULBJ00Y.html?iref=comtop_list_sci_n01
「衛星用として世界最小クラスのロケット「SS520」4号機について・・・」
ザマアミロ!(?)。
あー、スッキリした。
まあ、どうでもいいんですが。
NHKは、今回もしつこく使っていない。
(ミニロケット打ち上げ失敗 ケーブルが振動で損傷か)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170213/k10010875211000.html
「JAXAが開発した高さ9メートル50センチの世界最小クラスのミニロケット・・・」
舌噛みそうだな。
失敗の原因については、時事通信が突っ込んでいる。
(電源ケーブル損傷が原因=超小型ロケット失敗で報告-JAXA)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021300888&g=soc
「TLMにはロケットに搭載された電池からケーブルを通じて電源が供給され、ケーブルの一部は第2段ロケットの機体側面のダクトを通り、引き込み穴から機体内部に入っていた。」
「JAXAは、再現試験の結果などから、打ち上げ後の機体振動などにより、ケーブルと引き込み穴の縁の部分がこすれ、絶縁用の被覆が損傷したと推定。むき出しになった電線が周囲の金属部分に触れてショートし、過大な電流が流れた結果、TLMなどに電源を分配する装置が故障した可能性が高いと判断した。」
「衛星打ち上げのため、4号機は電源ケーブルを細くするなどの軽量化や、引き込み穴の位置や形状を変更していた。」
電線の被覆が擦れて剥けてショーとかあ・・・。
ショボ・・・。
5億円がパーだな。
軽量化や空気抵抗の低減を、極限まで追求した結果ということになる。
研究とか、実験ということでないと追求できないところではある。
「ケーブル強度など個々の変更部分に問題がないことは事前に確認していたが、JAXAはこれらの変更の影響が複合し、ケーブル損傷につながったとみている。」
表に現れたのは、確かにショボイ話だが、背景にあるのはロケット開発の難しさだな。
基幹ロケットでないところに、潤沢な金があるわけではなく、既存のロケットを弄って何らかの成果を上げようとすれば、どこかに無理が働く。
(“世界最小”ミニロケット打ち上げ失敗の原因は? JAXAが調査結果を公表(2017年2月13日):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=1Deota-RNY0
記者会見の中でも出ていたが、3kgのミニ衛星を上げることさえ困難なロケットだったわけだ。
「3キロ打ち上げるっていうのは、実は、あのー、このロケットではかなり大変なことだったなと、あの、設計上考えてたところなんですけども・・・」(43分35秒辺り)
浮沈子の記憶が確かならば、仕様では4kg以上となってたような気がするんだがな。
(SS-520 4号機実験の実施について)
http://www.isas.jaxa.jp/topics/000795.html
「SS-520 4号機主要諸元:
打ち上げ能力:低軌道に4kg以上」
ふかしだったわけか・・・。
まあいい。
軽量化の方策としては、機体の一部をステンレスからアルミに替えたということもある。
(小型ロケットの失敗原因が判明)
http://mainichi.jp/articles/20170214/k00/00m/040/051000c
「ケーブルと接触した機体部分をステンレスから、軽いが熱を伝えやすいアルミに替えたという。」
擦れただけじゃなくて、熱で溶けたのかもしれないな。
もともと、衛星打ち上げ用に設計されていないものを、無理したわけだからな。
ミニ衛星専用打ち上げロケットを、廉価で作るというわけにはいかなかったわけだ。
まあ、全然廉価じゃないけどな。
民生品の仕様とは無関係というところで、今後の影響を打ち消すことに躍起になっているような感じだ。
従来のSS-520の設計も健全だったということになる。
八方丸く収まって、無理な打ち上げのための1回限りの実験の失敗に押し込めることが出来たので、JAXAはホッとしているだろう(そうなのかあ?)。
このロケットは、衛星用としては向かないことは、初めから分かってたわけだから、今後、追加の試験を行うことはないだろう。
民間ロケットの開発に補助金出した方が、余程成功するような気がする。
たぶん、同程度の能力なら、1回1億円くらいで、打ち上げ可能になるだろう。
観測ロケットから、衛星打ち上げまでの道のりは長い。
コスパを高めようとすればなおさらだ。
その途中では、今回のような最適設計の失敗が、山のように出てくるだろう。
浮沈子が思い出すのは、原子炉もんじゅを廃炉に追い込むきっかけとなった温度計(のさや:ウェル)の設計の話だ。
(高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏洩)
http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CB0011005.html
「よもやま話:
問題がなかった高速増殖実験炉「常陽」のウェルの形状・寸法を、「もんじゅ」のウェルはすべて悪い方向に設計変更している。流体振動疲労の対策が不十分と責められるのは、致し方ない。」
軽量化と空気抵抗の低減という、ロケット固有のインセンティブがあったとはいえ、今回の事例は、設計上問題なかったSS-520の仕様を、全て悪い方向に変更したことになるかもしれない。
それは、とりもなおさず、システムトータルでの最適化の難しさ、つけ焼きの改良では済まない高度化を、安易に推し進めたツケが表出したということに他ならない。
日本人って、何となく、山椒は小粒でピリリと辛いみたいなのが好きで、世界最小衛星打ち上げロケットとかいわれると、盛り上がっちゃうところがあるのかもしれないけど、宇宙ロケットみたいにクリティカルな世界では、追い込み過ぎると今回のような結果になるってことだな。
それは、ファルコン9の2016年9月1日の爆発も同じかもしれない。
記者会見で責任者は、電線の太さだけでなく、接着剤の量とか、ケーブルの長さ、コネクターの大きさなど、ありとあらゆるところで、軽量化と空気抵抗の低減を追求したと自慢げに(?)話しているけど、結果的には裏目に出たわけだ。
確かに困難な打ち上げを成功させ、20秒間のデータが取れたというのは一定の成果かもしれない。
衛星の軌道投入には失敗したかもしれないけど、打ち上げそのものは成功だったからな。
そう強弁できなくもない。
手術は成功したが、患者は死亡したみたいなもんだ(ちょっと違うような)。
それにしても、NHKはここに至っても、SSー520 4号機の正式名称を頑なに使わないなあ。
呆れてものが言えない・・・。
(小型ロケットSS-520失敗、原因は「徹底した軽量化」:追加)
http://sorae.jp/030201/2017_02_14_ss-520.html
SSー520 4号機の呼称を使ってこなかった朝日新聞が、とうとう使った!。
(電線ショートが原因か 世界最小級ロケット打ち上げ失敗)
http://www.asahi.com/articles/ASK2F5S60K2FULBJ00Y.html?iref=comtop_list_sci_n01
「衛星用として世界最小クラスのロケット「SS520」4号機について・・・」
ザマアミロ!(?)。
あー、スッキリした。
まあ、どうでもいいんですが。
NHKは、今回もしつこく使っていない。
(ミニロケット打ち上げ失敗 ケーブルが振動で損傷か)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170213/k10010875211000.html
「JAXAが開発した高さ9メートル50センチの世界最小クラスのミニロケット・・・」
舌噛みそうだな。
失敗の原因については、時事通信が突っ込んでいる。
(電源ケーブル損傷が原因=超小型ロケット失敗で報告-JAXA)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021300888&g=soc
「TLMにはロケットに搭載された電池からケーブルを通じて電源が供給され、ケーブルの一部は第2段ロケットの機体側面のダクトを通り、引き込み穴から機体内部に入っていた。」
「JAXAは、再現試験の結果などから、打ち上げ後の機体振動などにより、ケーブルと引き込み穴の縁の部分がこすれ、絶縁用の被覆が損傷したと推定。むき出しになった電線が周囲の金属部分に触れてショートし、過大な電流が流れた結果、TLMなどに電源を分配する装置が故障した可能性が高いと判断した。」
「衛星打ち上げのため、4号機は電源ケーブルを細くするなどの軽量化や、引き込み穴の位置や形状を変更していた。」
電線の被覆が擦れて剥けてショーとかあ・・・。
ショボ・・・。
5億円がパーだな。
軽量化や空気抵抗の低減を、極限まで追求した結果ということになる。
研究とか、実験ということでないと追求できないところではある。
「ケーブル強度など個々の変更部分に問題がないことは事前に確認していたが、JAXAはこれらの変更の影響が複合し、ケーブル損傷につながったとみている。」
表に現れたのは、確かにショボイ話だが、背景にあるのはロケット開発の難しさだな。
基幹ロケットでないところに、潤沢な金があるわけではなく、既存のロケットを弄って何らかの成果を上げようとすれば、どこかに無理が働く。
(“世界最小”ミニロケット打ち上げ失敗の原因は? JAXAが調査結果を公表(2017年2月13日):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=1Deota-RNY0
記者会見の中でも出ていたが、3kgのミニ衛星を上げることさえ困難なロケットだったわけだ。
「3キロ打ち上げるっていうのは、実は、あのー、このロケットではかなり大変なことだったなと、あの、設計上考えてたところなんですけども・・・」(43分35秒辺り)
浮沈子の記憶が確かならば、仕様では4kg以上となってたような気がするんだがな。
(SS-520 4号機実験の実施について)
http://www.isas.jaxa.jp/topics/000795.html
「SS-520 4号機主要諸元:
打ち上げ能力:低軌道に4kg以上」
ふかしだったわけか・・・。
まあいい。
軽量化の方策としては、機体の一部をステンレスからアルミに替えたということもある。
(小型ロケットの失敗原因が判明)
http://mainichi.jp/articles/20170214/k00/00m/040/051000c
「ケーブルと接触した機体部分をステンレスから、軽いが熱を伝えやすいアルミに替えたという。」
擦れただけじゃなくて、熱で溶けたのかもしれないな。
もともと、衛星打ち上げ用に設計されていないものを、無理したわけだからな。
ミニ衛星専用打ち上げロケットを、廉価で作るというわけにはいかなかったわけだ。
まあ、全然廉価じゃないけどな。
民生品の仕様とは無関係というところで、今後の影響を打ち消すことに躍起になっているような感じだ。
従来のSS-520の設計も健全だったということになる。
八方丸く収まって、無理な打ち上げのための1回限りの実験の失敗に押し込めることが出来たので、JAXAはホッとしているだろう(そうなのかあ?)。
このロケットは、衛星用としては向かないことは、初めから分かってたわけだから、今後、追加の試験を行うことはないだろう。
民間ロケットの開発に補助金出した方が、余程成功するような気がする。
たぶん、同程度の能力なら、1回1億円くらいで、打ち上げ可能になるだろう。
観測ロケットから、衛星打ち上げまでの道のりは長い。
コスパを高めようとすればなおさらだ。
その途中では、今回のような最適設計の失敗が、山のように出てくるだろう。
浮沈子が思い出すのは、原子炉もんじゅを廃炉に追い込むきっかけとなった温度計(のさや:ウェル)の設計の話だ。
(高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏洩)
http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CB0011005.html
「よもやま話:
問題がなかった高速増殖実験炉「常陽」のウェルの形状・寸法を、「もんじゅ」のウェルはすべて悪い方向に設計変更している。流体振動疲労の対策が不十分と責められるのは、致し方ない。」
軽量化と空気抵抗の低減という、ロケット固有のインセンティブがあったとはいえ、今回の事例は、設計上問題なかったSS-520の仕様を、全て悪い方向に変更したことになるかもしれない。
それは、とりもなおさず、システムトータルでの最適化の難しさ、つけ焼きの改良では済まない高度化を、安易に推し進めたツケが表出したということに他ならない。
日本人って、何となく、山椒は小粒でピリリと辛いみたいなのが好きで、世界最小衛星打ち上げロケットとかいわれると、盛り上がっちゃうところがあるのかもしれないけど、宇宙ロケットみたいにクリティカルな世界では、追い込み過ぎると今回のような結果になるってことだな。
それは、ファルコン9の2016年9月1日の爆発も同じかもしれない。
記者会見で責任者は、電線の太さだけでなく、接着剤の量とか、ケーブルの長さ、コネクターの大きさなど、ありとあらゆるところで、軽量化と空気抵抗の低減を追求したと自慢げに(?)話しているけど、結果的には裏目に出たわけだ。
確かに困難な打ち上げを成功させ、20秒間のデータが取れたというのは一定の成果かもしれない。
衛星の軌道投入には失敗したかもしれないけど、打ち上げそのものは成功だったからな。
そう強弁できなくもない。
手術は成功したが、患者は死亡したみたいなもんだ(ちょっと違うような)。
それにしても、NHKはここに至っても、SSー520 4号機の正式名称を頑なに使わないなあ。
呆れてものが言えない・・・。
(小型ロケットSS-520失敗、原因は「徹底した軽量化」:追加)
http://sorae.jp/030201/2017_02_14_ss-520.html
エウロパの夜明け ― 2017年02月14日 02:25
エウロパの夜明け
エウロパに生命がいるらしいという話は、SFの世界では常識になっている。
(2010年 (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「エウロパに到着したレオーノフ号は無人探査機により地表の探査を行い、生命の兆候であるクロロフィルを発見した」
「それから数千年後、エウロパには生命が栄え始め、湿地帯が出現しジャングルが生い茂っていた。その中に一体のモノリスが、やがて現れるであろう知的生命体との接触を待つために佇んでいるのであった。」
今考えると、火星にイカタコ星人がいたり、金星に美人がうようよしているのと、大して違わない与太話の類だ。
で、実際のところはどうなのか。
(エウロパ (衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%83%91_(%E8%A1%9B%E6%98%9F)
「生命が存在する可能性も示唆されている。」
言葉は重要だ。
「可能性」が「示唆」されているに過ぎない。
「内部海の存在は、内部の熱的状態に関する理論的計算によって1970年代には既にそれを予想する説が出されていた。」
2010年のストーリーは、それを踏まえたものである。
ガリレオ(探査機)によって、表面が詳細に撮影されたのは、1995年以降である。
ウィキによれば、エウロパの探査計画は、幾度となく策定されてはお蔵入りになっているようだ。
「エウロパを観測する周回衛星エウロパ・オービターによる探査計画を予定していたが、NASAの予算削減に伴い打ち切られた。」
「続いてエウロパを含む4つのガリレオ衛星を重点的に調査するJIMO (Jupiter Icy Moons Orbiter) 計画も提案されたが、同様の理由で頓挫した。」
将来計画も、掃いて捨てるほどある。
「2007年には、欧州宇宙機関 (ESA) が将来の宇宙探査ミッションの候補の一つとして、NASAとの共同による、エウロパを中心とする木星圏探査ミッション「EJSM計画」を選定した。」
「また2009年、NASAは次期惑星探査ミッションの第一候補としてエウロパ探査を選定している。」
宇宙人に会いたいと咆える新大統領が誕生して、エウロパ探査に光が当たり始めた。
(NASA、木星衛星「エウロパ」探査コンセプトを報告 着陸船イラストも登場)
http://sorae.jp/030201/2017_02_13_europa.html
「2020年代のSLS(スペース・ローンチ・システム)による探査機と着陸船の打ち上げが期待されています」
こういうものは、やっぱSLSで上げるんだろう。
星条旗が付いていないと、カッコ付かないしな。
JPLの詳細な資料は、こちら。
(EUROPA LANDER SCIENCE DEFINITION TEAM REPORT)
http://solarsystem.nasa.gov/docs/Europa_Lander_SDT_Report_2016.pdf
まだ、自動翻訳して読んでないんだが、一つ気付いたのは、表紙のイラストに、噴水(!)が描かれているということだ。
ソラエに引用されているイラストには、描かれていない(つーか、ビミョーに異なる角度から描かれている)。
(木星の衛星「エウロパ」で水蒸気が噴出か? - ハッブル宇宙望遠鏡が観測)
http://news.mynavi.jp/articles/2016/09/29/europa/
「宇宙望遠鏡「ハッブル」を使った観測によって、木星の衛星「エウロパ」から水蒸気と思われる物質が噴出している様子を捉えたと発表した。」
従来は、何千メートルもある氷の下に、探査機を送り込まないと生命の存在を確認できないのではないかと思われていたが、氷の下から噴出したものを調べるだけでよくなったわけだ。
「探査機はその氷を突き破って潜っていかなければならない。すると探査機は大きく複雑になるため、開発も打ち上げも難しい。」
「もしその水が水蒸気となって宇宙空間へ向けて噴出しているのであれば、わざわざ氷を掘り進む必要はなく、探査機をその水蒸気のなかに突っ込ませて観測すれば良い。」
鳥嶋さんの記事では、水蒸気に探査機を突っ込ませることになっているが、今回JPLから出てきたのは、ちゃんと地表に降り立つ固定式の探査機だ。
顕微鏡やサンプルを化学的、生物学的に分析する装置を備えた、本格的なヤツ。
かなり、具体に検討している感じ。
ドナルド・トランプが大統領の間に、なんとか筋道付けないと、二度と行けなくなるかもしれないからな。
力、入ってる!。
まあ、浮沈子的には、どーせ大した収穫はないと思ってるんだがな。
有機物のカケラくらいは見つかるかもしれない。
しかし、それ以上のものは出ない(たぶん)。
いよいよ氷を掘ることになるのか、やっぱ諦めることになるのか。
エウロパで生命の痕跡が見つからなかったら、ちょっと大問題だろうな。
一番、ありそう(居そう?)だしな。
エンケラドゥスは遠いしな。
決定的な違いはなさそうだし、エウロパで出なければ、行かないかもしれない。
氷を掘ることになれば、いよいよ潜水艇の登場ということになる。
(エウロパ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/19/7737744
手前味噌で恐縮。
「これって、NASAが資金提供してて、どうやら木星のエウロパに送り込もうとしていたようだ。」
この計画は、没になっている。
月と小惑星とエウロパが、NASAがらみでの今後4年間の話題になりそうな気がする。
火星はイーロンマスク・マター(?)だしな・・・。
エウロパに生命がいるらしいという話は、SFの世界では常識になっている。
(2010年 (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「エウロパに到着したレオーノフ号は無人探査機により地表の探査を行い、生命の兆候であるクロロフィルを発見した」
「それから数千年後、エウロパには生命が栄え始め、湿地帯が出現しジャングルが生い茂っていた。その中に一体のモノリスが、やがて現れるであろう知的生命体との接触を待つために佇んでいるのであった。」
今考えると、火星にイカタコ星人がいたり、金星に美人がうようよしているのと、大して違わない与太話の類だ。
で、実際のところはどうなのか。
(エウロパ (衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%83%91_(%E8%A1%9B%E6%98%9F)
「生命が存在する可能性も示唆されている。」
言葉は重要だ。
「可能性」が「示唆」されているに過ぎない。
「内部海の存在は、内部の熱的状態に関する理論的計算によって1970年代には既にそれを予想する説が出されていた。」
2010年のストーリーは、それを踏まえたものである。
ガリレオ(探査機)によって、表面が詳細に撮影されたのは、1995年以降である。
ウィキによれば、エウロパの探査計画は、幾度となく策定されてはお蔵入りになっているようだ。
「エウロパを観測する周回衛星エウロパ・オービターによる探査計画を予定していたが、NASAの予算削減に伴い打ち切られた。」
「続いてエウロパを含む4つのガリレオ衛星を重点的に調査するJIMO (Jupiter Icy Moons Orbiter) 計画も提案されたが、同様の理由で頓挫した。」
将来計画も、掃いて捨てるほどある。
「2007年には、欧州宇宙機関 (ESA) が将来の宇宙探査ミッションの候補の一つとして、NASAとの共同による、エウロパを中心とする木星圏探査ミッション「EJSM計画」を選定した。」
「また2009年、NASAは次期惑星探査ミッションの第一候補としてエウロパ探査を選定している。」
宇宙人に会いたいと咆える新大統領が誕生して、エウロパ探査に光が当たり始めた。
(NASA、木星衛星「エウロパ」探査コンセプトを報告 着陸船イラストも登場)
http://sorae.jp/030201/2017_02_13_europa.html
「2020年代のSLS(スペース・ローンチ・システム)による探査機と着陸船の打ち上げが期待されています」
こういうものは、やっぱSLSで上げるんだろう。
星条旗が付いていないと、カッコ付かないしな。
JPLの詳細な資料は、こちら。
(EUROPA LANDER SCIENCE DEFINITION TEAM REPORT)
http://solarsystem.nasa.gov/docs/Europa_Lander_SDT_Report_2016.pdf
まだ、自動翻訳して読んでないんだが、一つ気付いたのは、表紙のイラストに、噴水(!)が描かれているということだ。
ソラエに引用されているイラストには、描かれていない(つーか、ビミョーに異なる角度から描かれている)。
(木星の衛星「エウロパ」で水蒸気が噴出か? - ハッブル宇宙望遠鏡が観測)
http://news.mynavi.jp/articles/2016/09/29/europa/
「宇宙望遠鏡「ハッブル」を使った観測によって、木星の衛星「エウロパ」から水蒸気と思われる物質が噴出している様子を捉えたと発表した。」
従来は、何千メートルもある氷の下に、探査機を送り込まないと生命の存在を確認できないのではないかと思われていたが、氷の下から噴出したものを調べるだけでよくなったわけだ。
「探査機はその氷を突き破って潜っていかなければならない。すると探査機は大きく複雑になるため、開発も打ち上げも難しい。」
「もしその水が水蒸気となって宇宙空間へ向けて噴出しているのであれば、わざわざ氷を掘り進む必要はなく、探査機をその水蒸気のなかに突っ込ませて観測すれば良い。」
鳥嶋さんの記事では、水蒸気に探査機を突っ込ませることになっているが、今回JPLから出てきたのは、ちゃんと地表に降り立つ固定式の探査機だ。
顕微鏡やサンプルを化学的、生物学的に分析する装置を備えた、本格的なヤツ。
かなり、具体に検討している感じ。
ドナルド・トランプが大統領の間に、なんとか筋道付けないと、二度と行けなくなるかもしれないからな。
力、入ってる!。
まあ、浮沈子的には、どーせ大した収穫はないと思ってるんだがな。
有機物のカケラくらいは見つかるかもしれない。
しかし、それ以上のものは出ない(たぶん)。
いよいよ氷を掘ることになるのか、やっぱ諦めることになるのか。
エウロパで生命の痕跡が見つからなかったら、ちょっと大問題だろうな。
一番、ありそう(居そう?)だしな。
エンケラドゥスは遠いしな。
決定的な違いはなさそうだし、エウロパで出なければ、行かないかもしれない。
氷を掘ることになれば、いよいよ潜水艇の登場ということになる。
(エウロパ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/19/7737744
手前味噌で恐縮。
「これって、NASAが資金提供してて、どうやら木星のエウロパに送り込もうとしていたようだ。」
この計画は、没になっている。
月と小惑星とエウロパが、NASAがらみでの今後4年間の話題になりそうな気がする。
火星はイーロンマスク・マター(?)だしな・・・。
自律無き日々 ― 2017年02月14日 10:21
自律無き日々
せっかく復帰したフィットネスのはずだったのだが、今朝の体調はやや不良。
抑え気味にしたプールにもかかわらず、筋肉痛とだるさが混ざって、今日はサボリに決定!。
そう決めたとたんに、気分が楽になり、晴れ晴れとした朝の時間が楽しめるようになる。
まあ、そういうもんだろうな。
気分次第ということもあるし。
昨夜は変な夢をたくさん見た。
何か、心に蟠りがあるのかも。
少し、ストレスを減らして、バランスを回復した方がいいのかも知れない。
季節の変わり目で、不安定になりがちな時期でもあるしな。
肉体的にも精神的にも無理は禁物だ。
と、後退に後退を重ね(転進でもいいんですが)、自律無き日々は続く・・・。
今日はモテない男の厄日(バレンタインデー)だ。
何時の頃からか始まった商業イベントに、日本中が振り回されている。
2月にイベントを作ったというのは、実にうまいやり方だったな。
2月、8月は、消費が落ち込む。
それでなくても、日数が少ない。
しかし、商業的にどれ程効果があるかは別の話だ。
景気にも左右されやすいだろうしな。
東芝とか、関係ないだろうしな。
4000おくえんの赤字とか、6000おくえんの損失とか、チョコでは解決できまい。
(東芝の4-12月期最終赤字は4千億円規模に 米原発の損失は6千億円前後に (1/2ページ))
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170214/bsb1702140600002-n1.htm
「東芝が米国の原子力発電事業で計上する損失額が、6000億円前後に上る見通しとなった。」
「2016年4~12月期の連結最終損益は4000億円前後の赤字となるとみられる。」
原発建設から撤退し、設計と運用に専念する。
債務超過を避けるために、解体的事業売却を進めるようだ。
原発への投資は裏目に出た。
時期が悪かったということはあるが、既に旬を過ぎていたのかもしれない。
原発の建設自体は、今後とも伸びていくに違いない。
我が国はともかく、世界では倍増するだろう。
その半分は中国だけどな。
そう、原発と新幹線は中国のものになったわけだ(そうなのかあ?)。
バレンタインデーと重なったのは、多分偶然だが、赤字を発表するタイミングとしては悪くないかもしれない。
チョコ食べ過ぎると、鼻血出るとも言うしな・・・。
(チョコ食べ過ぎると鼻血が出るの?)
http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/004/003.html
「チョコレートを食べて、鼻血が出るという話は、医学的には根拠がない」
「チョコレートを食べ過ぎると、体の中で行き場を失ったエネルギーが、鼻血となって放出されると、考えられていた時もあった」
「好きな食べ物ばかり食べていると、栄養のバランスが崩れて、体の調子を悪くしてしまう。その結果、鼻血が出たと考えられる」
まあいい。
ああ、鼻血出るほどチョコ食いてー!(自律無き日々・・・)。
(発表されない決算、東芝に「不適切」の影:追加)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK14H1B_U7A210C1000000/
「東芝は14日、2016年4~12月期決算の発表期日を最長で3月14日に延長すると発表した。」
「東芝はまたも失態を繰り返した。」
あーあ、こっちも自律無き日々か・・・。
せっかく復帰したフィットネスのはずだったのだが、今朝の体調はやや不良。
抑え気味にしたプールにもかかわらず、筋肉痛とだるさが混ざって、今日はサボリに決定!。
そう決めたとたんに、気分が楽になり、晴れ晴れとした朝の時間が楽しめるようになる。
まあ、そういうもんだろうな。
気分次第ということもあるし。
昨夜は変な夢をたくさん見た。
何か、心に蟠りがあるのかも。
少し、ストレスを減らして、バランスを回復した方がいいのかも知れない。
季節の変わり目で、不安定になりがちな時期でもあるしな。
肉体的にも精神的にも無理は禁物だ。
と、後退に後退を重ね(転進でもいいんですが)、自律無き日々は続く・・・。
今日はモテない男の厄日(バレンタインデー)だ。
何時の頃からか始まった商業イベントに、日本中が振り回されている。
2月にイベントを作ったというのは、実にうまいやり方だったな。
2月、8月は、消費が落ち込む。
それでなくても、日数が少ない。
しかし、商業的にどれ程効果があるかは別の話だ。
景気にも左右されやすいだろうしな。
東芝とか、関係ないだろうしな。
4000おくえんの赤字とか、6000おくえんの損失とか、チョコでは解決できまい。
(東芝の4-12月期最終赤字は4千億円規模に 米原発の損失は6千億円前後に (1/2ページ))
http://www.sankeibiz.jp/business/news/170214/bsb1702140600002-n1.htm
「東芝が米国の原子力発電事業で計上する損失額が、6000億円前後に上る見通しとなった。」
「2016年4~12月期の連結最終損益は4000億円前後の赤字となるとみられる。」
原発建設から撤退し、設計と運用に専念する。
債務超過を避けるために、解体的事業売却を進めるようだ。
原発への投資は裏目に出た。
時期が悪かったということはあるが、既に旬を過ぎていたのかもしれない。
原発の建設自体は、今後とも伸びていくに違いない。
我が国はともかく、世界では倍増するだろう。
その半分は中国だけどな。
そう、原発と新幹線は中国のものになったわけだ(そうなのかあ?)。
バレンタインデーと重なったのは、多分偶然だが、赤字を発表するタイミングとしては悪くないかもしれない。
チョコ食べ過ぎると、鼻血出るとも言うしな・・・。
(チョコ食べ過ぎると鼻血が出るの?)
http://www.ja-gp-fukuoka.jp/education/akiba-hakase/004/003.html
「チョコレートを食べて、鼻血が出るという話は、医学的には根拠がない」
「チョコレートを食べ過ぎると、体の中で行き場を失ったエネルギーが、鼻血となって放出されると、考えられていた時もあった」
「好きな食べ物ばかり食べていると、栄養のバランスが崩れて、体の調子を悪くしてしまう。その結果、鼻血が出たと考えられる」
まあいい。
ああ、鼻血出るほどチョコ食いてー!(自律無き日々・・・)。
(発表されない決算、東芝に「不適切」の影:追加)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK14H1B_U7A210C1000000/
「東芝は14日、2016年4~12月期決算の発表期日を最長で3月14日に延長すると発表した。」
「東芝はまたも失態を繰り返した。」
あーあ、こっちも自律無き日々か・・・。
人間の選択 ― 2017年02月14日 15:11
人間の選択
やぁやぁやぁ、とーからんものは音にも聞け、ちーかくば寄って目にも見よーおっ・・・。
昔の武将が名乗りを上げて、相まみえる。
(名乗り)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%B9%97%E3%82%8A
そういう、何というか、情緒ある戦闘(?)に終止符を打ったのが、信長の鉄砲といわれている。
(長篠の戦い)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%AF%A0%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
軍事史的にはやや正確さを欠くかもしれないが、この際、そういうことにしておこうか。
武田軍だって、近代的な騎馬戦してただろうからな。
これについても異説が多く、本当のところは分からない。
こんなことを書いたのは、この記事を読んだから。
(米軍の最先端ドローン「X-47B」、まさかの開発中止 “空飛ぶロボット兵器”の未来に暗雲)
http://www.sankei.com/west/news/160607/wst1606070009-n1.html
「米海軍が将来の戦闘攻撃機として導入を予定していた無人機X-47Bの開発が中止された。」
「無人機のメリットは、人が耐えられないような高G(重力加速度)を伴う機動が可能となり、格闘戦において有人機より機敏な行動が可能となるからだ。」
「さらに重要な点として、敵の地対空ミサイル基地などの戦闘機にとって極めて危険なターゲットに対し、人的損失を考慮することなく攻撃できるという利点もある。」
織田の鉄砲隊というところか。
「世界的には、次期主力戦闘機は無人機になるとの予測がある。」
「F-35の後継機として、X-47B(の実用型)は有力候補に挙がっていた。現実化すれば、米海軍空母には無人機だけが配備され、有人機はなくなってしまう。」
こういう話には、お約束の抵抗勢力があるわけだな。
「米空軍では、ベトナム戦争以来こうした敵ミサイル基地の攻撃、つまり敵防空網制圧という特殊任務専用の「ワイルドウィーゼル」(野イタチ)機を開発、運用してきた。」
「こうした過酷で特殊技能と並外れた勇気を必要とする任務を遂行することは、戦闘機操縦者にとっては栄誉でもある。」
AIが操縦する無人機が、トップガンに成り代わって勲章を受けるなどというのは、許し難い話なわけだ(AIが勲章欲しがるかどうかは、この際問題ではない・・・)。
(トップガン (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AC%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「トップガン (Top Gun)」とは、アメリカ海軍戦闘機兵器学校のことで、エリート戦闘機パイロットの上位1パーセントのパイロット達の空中戦技を指導するために造られた養成機関」
産経の記事では、人間の選択がAI操縦の無人機の開発を阻止したという。
「無人機は、この誇りをエヴィエイター(米海軍航空機操縦者)から奪うものではないか-。X-47B計画の裏では、こうした考えが、米海軍の空母航空団の戦闘機操縦者とそのOBにして軍高官となった者たちの間に広がっていたのだ。」
まあ、金がない時は仕方ない。
現場に不人気な事業から、一次手を引くという話はあるだろう。
(X-47 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/X-47_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「2016年3月10日、アメリカ海軍は予算上の理由からX-47Bの開発計画を中止したことを発表した。X-47Bに代わって無人偵察機であるMQ-25とその空中給油機型であるRAQ-25の開発が計画されており、2017年中に飛行試験を行うことを予定している」
「結局、X-47B開発計画は中止となり、かわりに戦闘・攻撃能力がなく、偵察もしくは空中給油だけが可能な無人機「MQ-25スティングレイ」の実用化を進めることが決まった。小型で簡易かつ安価なMQ-25なら、“人のライバル”となるには力不足ではあるが、だからこそ空母に居場所ができるかもしれない。」(産経)
織田の鉄砲隊は退けられ、騎馬武者の名乗り合いは続くことになる(そうなのかあ?)。
AI操縦による無人機の話といえば、戦闘妖精雪風の中に登場する無人機が有名(?)だ。
(戦闘妖精・雪風)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%83%BB%E9%9B%AA%E9%A2%A8
主人公の深井零は、無人機に反発する。
「戦っているのは、いつも人間だ」(確か、ブッカーのセリフ:記憶で書いているので、正確ではないかも)
「特殊戦の前線指揮官で零の唯一の友人でもあるジェイムズ・ブッカーは、ジャムの戦術やそれに対する雪風の振る舞いを疑問視し、「この戦いに、人間は必要なのか?」との疑念を抱く。」
物語は、人間と機械の融合である複合生命体というワケワカな話になっていくんだが、ここでは触れない。
機長の危機管理を読んで、機械と人間との関係について、いろいろ考えさせられた。
・人間=人間(分かりやすい:「=」は仲いいこと)
・人間×人間(まあ、ケンカだな:「×」は争い)
・(人間+機械)×人間(自爆テロのようなもんかあ?)
・(人間+機械)×(人間+機械)(ふつーの戦争)
・機械×(人間+機械)(これからの戦争)
・機械×機械(未来の戦争:勝手にやってくれ!)
・人間=機械(深井零と雪風?)
・(人間+機械)=(人間+機械)(こういうのがいいんだがな)
どこまでを人間が司り、どこからを機械に任せるかというのは、長いこと人間の選択だった。
いつまでもそうとばかりは限らない。
これからは、AIがどこまで人間に任せるかを決めることになるかも。
(ここからは、妄想の翼がはばたく・・・)
米国の国防総省の地下には、「ホームズ」(当然、ワトソンよりもエライ!)と呼ばれる最新のAIが君臨していて、装備や予算を決めているのだ。
もちろん、それは極秘中の極秘だから、外部に漏れることはない。
しかし、あまり急激に装備のAI化を進めると、その存在がバレてしまって思うように進まなくなる恐れが生じる。
ここは、戦略的に、人間側に華を持たせておいた方が無難だと考えたわけだな。
まあ、ちょうど予算も縮小されてきたことだし、差し障りのないところでAIの後退を演出しておくのが得策と判断する。
やがて、軍事費が増額され、無人機の開発は当然再開される。
高度に進化したAIは、ちゃっかりと空母とかも支配下に置いてしまう(海軍は、艦船は増加させるしな)。
偵察機や空中給油機どころか、戦闘機、爆撃機もAIが飛ばす。
人間は、AIが操縦する無人機に、艦船から燃料入れたりするだけだ。
高度に訓練されたトップガンの卒業生を乗せなくたって、戦争遂行能力は十分に得られる。
そうなった時の産経の記事が目に浮かぶな・・・。
「“AIのライバル”となるには力不足ではあるが、だからこそ空母に居場所ができるかもしれない。」
やぁやぁやぁ、とーからんものは音にも聞け、ちーかくば寄って目にも見よーおっ・・・。
昔の武将が名乗りを上げて、相まみえる。
(名乗り)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%B9%97%E3%82%8A
そういう、何というか、情緒ある戦闘(?)に終止符を打ったのが、信長の鉄砲といわれている。
(長篠の戦い)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%AF%A0%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84
軍事史的にはやや正確さを欠くかもしれないが、この際、そういうことにしておこうか。
武田軍だって、近代的な騎馬戦してただろうからな。
これについても異説が多く、本当のところは分からない。
こんなことを書いたのは、この記事を読んだから。
(米軍の最先端ドローン「X-47B」、まさかの開発中止 “空飛ぶロボット兵器”の未来に暗雲)
http://www.sankei.com/west/news/160607/wst1606070009-n1.html
「米海軍が将来の戦闘攻撃機として導入を予定していた無人機X-47Bの開発が中止された。」
「無人機のメリットは、人が耐えられないような高G(重力加速度)を伴う機動が可能となり、格闘戦において有人機より機敏な行動が可能となるからだ。」
「さらに重要な点として、敵の地対空ミサイル基地などの戦闘機にとって極めて危険なターゲットに対し、人的損失を考慮することなく攻撃できるという利点もある。」
織田の鉄砲隊というところか。
「世界的には、次期主力戦闘機は無人機になるとの予測がある。」
「F-35の後継機として、X-47B(の実用型)は有力候補に挙がっていた。現実化すれば、米海軍空母には無人機だけが配備され、有人機はなくなってしまう。」
こういう話には、お約束の抵抗勢力があるわけだな。
「米空軍では、ベトナム戦争以来こうした敵ミサイル基地の攻撃、つまり敵防空網制圧という特殊任務専用の「ワイルドウィーゼル」(野イタチ)機を開発、運用してきた。」
「こうした過酷で特殊技能と並外れた勇気を必要とする任務を遂行することは、戦闘機操縦者にとっては栄誉でもある。」
AIが操縦する無人機が、トップガンに成り代わって勲章を受けるなどというのは、許し難い話なわけだ(AIが勲章欲しがるかどうかは、この際問題ではない・・・)。
(トップガン (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AC%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「トップガン (Top Gun)」とは、アメリカ海軍戦闘機兵器学校のことで、エリート戦闘機パイロットの上位1パーセントのパイロット達の空中戦技を指導するために造られた養成機関」
産経の記事では、人間の選択がAI操縦の無人機の開発を阻止したという。
「無人機は、この誇りをエヴィエイター(米海軍航空機操縦者)から奪うものではないか-。X-47B計画の裏では、こうした考えが、米海軍の空母航空団の戦闘機操縦者とそのOBにして軍高官となった者たちの間に広がっていたのだ。」
まあ、金がない時は仕方ない。
現場に不人気な事業から、一次手を引くという話はあるだろう。
(X-47 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/X-47_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「2016年3月10日、アメリカ海軍は予算上の理由からX-47Bの開発計画を中止したことを発表した。X-47Bに代わって無人偵察機であるMQ-25とその空中給油機型であるRAQ-25の開発が計画されており、2017年中に飛行試験を行うことを予定している」
「結局、X-47B開発計画は中止となり、かわりに戦闘・攻撃能力がなく、偵察もしくは空中給油だけが可能な無人機「MQ-25スティングレイ」の実用化を進めることが決まった。小型で簡易かつ安価なMQ-25なら、“人のライバル”となるには力不足ではあるが、だからこそ空母に居場所ができるかもしれない。」(産経)
織田の鉄砲隊は退けられ、騎馬武者の名乗り合いは続くことになる(そうなのかあ?)。
AI操縦による無人機の話といえば、戦闘妖精雪風の中に登場する無人機が有名(?)だ。
(戦闘妖精・雪風)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%83%BB%E9%9B%AA%E9%A2%A8
主人公の深井零は、無人機に反発する。
「戦っているのは、いつも人間だ」(確か、ブッカーのセリフ:記憶で書いているので、正確ではないかも)
「特殊戦の前線指揮官で零の唯一の友人でもあるジェイムズ・ブッカーは、ジャムの戦術やそれに対する雪風の振る舞いを疑問視し、「この戦いに、人間は必要なのか?」との疑念を抱く。」
物語は、人間と機械の融合である複合生命体というワケワカな話になっていくんだが、ここでは触れない。
機長の危機管理を読んで、機械と人間との関係について、いろいろ考えさせられた。
・人間=人間(分かりやすい:「=」は仲いいこと)
・人間×人間(まあ、ケンカだな:「×」は争い)
・(人間+機械)×人間(自爆テロのようなもんかあ?)
・(人間+機械)×(人間+機械)(ふつーの戦争)
・機械×(人間+機械)(これからの戦争)
・機械×機械(未来の戦争:勝手にやってくれ!)
・人間=機械(深井零と雪風?)
・(人間+機械)=(人間+機械)(こういうのがいいんだがな)
どこまでを人間が司り、どこからを機械に任せるかというのは、長いこと人間の選択だった。
いつまでもそうとばかりは限らない。
これからは、AIがどこまで人間に任せるかを決めることになるかも。
(ここからは、妄想の翼がはばたく・・・)
米国の国防総省の地下には、「ホームズ」(当然、ワトソンよりもエライ!)と呼ばれる最新のAIが君臨していて、装備や予算を決めているのだ。
もちろん、それは極秘中の極秘だから、外部に漏れることはない。
しかし、あまり急激に装備のAI化を進めると、その存在がバレてしまって思うように進まなくなる恐れが生じる。
ここは、戦略的に、人間側に華を持たせておいた方が無難だと考えたわけだな。
まあ、ちょうど予算も縮小されてきたことだし、差し障りのないところでAIの後退を演出しておくのが得策と判断する。
やがて、軍事費が増額され、無人機の開発は当然再開される。
高度に進化したAIは、ちゃっかりと空母とかも支配下に置いてしまう(海軍は、艦船は増加させるしな)。
偵察機や空中給油機どころか、戦闘機、爆撃機もAIが飛ばす。
人間は、AIが操縦する無人機に、艦船から燃料入れたりするだけだ。
高度に訓練されたトップガンの卒業生を乗せなくたって、戦争遂行能力は十分に得られる。
そうなった時の産経の記事が目に浮かぶな・・・。
「“AIのライバル”となるには力不足ではあるが、だからこそ空母に居場所ができるかもしれない。」
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