穏やかな冬の日に、って、今日は大寒だし2020年01月20日 12:52

穏やかな冬の日に、って、今日は大寒だし
穏やかな冬の日に、って、今日は大寒だし


朝、爽やかな目覚めだ。

インフライトアボートテストが無事に終わって、気分も晴れやか(たんじゅん・・・)。

NASAは、ISSでの作業スケジュールを勘案して有人テスト飛行を、実質的な業務飛行に変更しようとしているようだ。

クルードラゴンへの信頼がそれだけ厚いということだろうが(そうなのかあ?)、切羽詰まった事情があるのかもしれない。

搭乗員の追加訓練、スターライナーのリスケジュールとの関係なども絡んで、複雑な決定を下すことになる。

今回のテストが成功したことで、先々の予定が見えてきたということか。

パラシュートの追加テストとか、今回のテストの詳細なレビューが完了すれば、有人飛行の開始になる。

もちろん、その有人テスト飛行の結果、新たな問題が発見される可能性もある。

文字通りの致命的欠陥でないことを願うばかりだが、今日の飛行中打ち切りテストを見ている限りでは、特段の不安要素はない。

もっとも、昨年3月の無人フライトでも、パラシュートの問題とかスーパードラコの燃料バルブの問題は見えていなかったわけで、新規開発の宇宙船とそれを打ち上げるロケットについては、長い目で見ていかなければならない。

昨日の打ち上げを待ちながら、エブリデイアストロノーツの動画を見ていた。

(Why Starship won't have an abort system... but should it?!)
https://www.youtube.com/watch?v=v6lPMFgZU5Q

「タイムスタンプ:
3:05-中止システムの仕組み
5:25-スペースシャトルの安全マージン
10:40-スペースシャトルをそれほど危険なものにしたのはなぜですか?
16:00-スターシップとスペースシャトルの違い
21:00-エンジンの信頼性
30:25-スターシップ中止オプション
34:30-中止システムは実際にロケットをより安全にしますか?
38:55-アボートシステムなしでロケットの安全性を向上させる方法
41:50-宇宙飛行に打ち上げ(中止)システムが必要か」

そう、アボートシステムは宇宙船の安全を確保するための手段の一つに過ぎない。

そして、それが作動するということは、打ち上げロケットに何らかのトラブルが発生したということを意味する。

それがないとすれば、アボートシステムなんて不要だ。

逆に、アボートシステム自体の故障(暴発?)リスクを回避するために、ない方が安心という考え方もある。

スペースシャトルは、全体として冗長性を高め、安全だという前提の下で、検討していた様々なアボートシステムを捨てた。

それが誤りであったことは、重大な死亡事故を2回も起こしたことで明らかだ。

チャレンジャーについては、運用上の誤りもあったが、コロンビアの事故の背景は、低温の燃料タンクと剥き出しの耐熱タイルが露出して近接するという、システム上の避け難い構造的欠陥による。

スターシップは、基本的にアボートシステムを持たない。

それは、アボートシステムを持つことによるリスクを回避することであると同時に、ロケット自体に高い信頼性を求めることになる。

その信頼性は如何にして達成されるのか。

ホストであるティムドッドは、打ち上げ実績を積み上げることしかないという。

貨物仕様として、少なくとも数十回の実績を経て、1段目のスーパーヘビー、2段目のスターシップの信頼性を上げ、有人飛行へと移行しつつ、必要な改良を重ねていくよりほかはない。

航空機との比較は、そもそも無理があると認めている。

地球低軌道であれ、打ち上げロケットが危険極まりない代物であることに変わりはない。

浮沈子的には、100年くらい経ったら何かが変わっているかもしれないくらいに捉えている。

100年なんて、あっという間だ。

ボストーク1号による最初の有人宇宙飛行から、既に60年近くが経過している。

見栄えはともあれ、多段式ロケットで宇宙船を打ち上げ、再突入後、パラシュートで落下して帰還するというメソッドは何一つ変わっていない。

有翼機による有人飛行は、スペースシャトルの失敗を受けて途絶えてしまった(無人のXー37Bは飛んでますけど)。

米国は、月への回帰を果たそうとしているが、どう逆立ちしても打ち上げ回数で航空機に迫るような話にはならない。

この状況は、余程のこと(スペースXの開発計画が予定通りに進むとかあ?)がなければ、少なくとも向こう半世紀変わることはない。

ロケットの再使用は進むかもしれないが、シートカバーを替えて燃料を入れればすぐさま飛び立てるようなわけにはいかないのだ。

まあいい。

一夜明けて、東京地方は穏やかに晴れ上がっている。

いつものレストランは昼時で賑わっているし、外は風もなく明るい日差しが溢れている。

気が付けば、今日は大寒だ。

(大寒)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%AF%92

濁音便で、「だいかん」と読むのが正しいらしい。

2月3日には立春となるが、今朝の最低気温は2度・・・。

べらぼーめ・・・。

正午前には、12度まで上がっている。

フィットネスは、定休日だからな。

大っぴらにサボれる。

まあ、定休日と関係なく、テキトーにサボってるけどな。

体重は、爆発中だ(今朝の計量では69kg!)。

そろそろどうにかしないと、大変なことになりそうだが、まだ1月だからな。

そうはいっても、1月も下旬に差し掛かって、正月気分も抜けている。

今月の目標にしているCCR(ポセイドンセブン)の復帰は、メンテナンスから帰ってきてからということになる(104週毎の点検)。

来月は、GUEのドキュメンテーションコース。

インスピの復帰は3月以降だ。

その頃までにリバウンドを止めないとヤバいな。

まあ、まだ第1四半期だし・・・。

クルードラゴンの有人テストは、第2四半期になる見込みだ。

まあ、イーロン時間だからな。

例によって、当てにはならない。

浮沈子の減量も、当てにならない点では似たようなもんだ。

まあ、どうでもいいんですが。

今日は、もろもろの懸案を棚上げして、のんびり過ごそう。

昨日は、午前中愚弟との会食、午後からはフィットネスでのフィンスイム(テクニカルプログラム)、筋トレ(通常の半分)、水泳300m、夕方仮眠してから、深夜のインフライトアボートテストの中継鑑賞(?)と、大忙しだった。

クルードラゴンのテスト成功については、一般紙も報じている。

(動画:スペースX、宇宙船クルー・ドラゴンの緊急脱出試験に成功)
https://www.afpbb.com/articles/-/3264248

「打ち上げから1分24秒後、時速1500キロ超で飛行していたファルコン9・・・」

動画を確認したと言っている割には、離脱が85秒後以降であることや、テレメトリーによる速度が時速1648kmまで確認できたこと(離脱はこの5秒後なので、時速2000kmくらいか)とはビミョーに異なる。

テキトーな報道だな。

それでも、世間の関心を引いたことは好ましい。

B社の情けない失敗の後だけに、年が改まって夢のある話ということもあるだろう(打ち上げ中止が夢のある話かどうかはビミョーだけどな)。

米国の有人宇宙飛行の再開に向けての、重要なテストが成功したことは確かだ。

ロシアと中国という、政治的な立場が異なる国だけで有人宇宙飛行の手段が独占されている状況は、確かに好ましいことじゃないかもしれない。

まあ、中国はともかく、ロシアとはロケットエンジンの供給や、有人飛行の座席購入などで深い協力関係にあることは、逆に好ましいという考え方もある。

ISSでも一緒に暮らしてるしな(同床異夢?)。

NASAも、ISSタクシーが文字通り軌道に乗るまでは、ソユーズの座席を確保すると言っている。

まだ、米国の有人宇宙飛行への復帰が確定したわけではない。

早ければ年内に、長征5号ロケットで中国独自の宇宙ステーションのコアモジュール(天和)が上がる。

有人宇宙船神舟11号では、2016年に天宮2号との自動ドッキングに成功している(米国の有人宇宙船がISSに自動ドッキングしたのは、昨年3月:スペースシャトルを除く)。

中国は、着々と有人飛行の実績を積み重ねようとしている。

ISSの行く末がどうなるかはよく知らないが、地球低軌道に2つの宇宙ステーションが回る時代が来ようとしている。

数年後には、月軌道にもなんか上げるみたいだしな。

人類の宇宙進出が、本物なのか、カッコだけなのかが問われる時代は、今、目の前に来つつあるのかもしれない・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック