🐱ウクライナ降伏不可避:正当な犠牲者 ― 2022年12月02日 10:37

ウクライナ降伏不可避:正当な犠牲者
ウクライナ降伏不可避:正当な犠牲者


(東部戦線のウクライナ軍、ソ連時代の兵器を21世紀の戦場に導入)
https://www.cnn.co.jp/world/35196778.html

「この場所で実験的に繰り広げられているのは、安上がりにして斬新な21世紀の戦争に他ならない。」

実験的なのかあ?。

翻訳記事なので、原文を当たった。

(ウクライナは 21 世紀の戦場に向けてソ連時代の兵器をどのように革新しているか)
https://edition.cnn.com/2022/11/30/europe/ukraine-battle-bakhmut-deaths-drones-intl/index.html

「これは、わずかな革新的な 21 世紀の戦争の実際の試験場です。」

うーん、日本語記事が、比喩的に用いられている「testing ground」を「この場所で実験的に繰り広げられている」と訳しているのは問題だな(記事の標題も、英文の方が適切な気がする)。

砲撃の観測手段として、安価なドローンを使っているのは実験的ではない。

その誘導によって、実戦でロシア兵を殺害しているからな(しかも、メディアの前で)。

日露戦争では、旅順の攻略に際して203高地を巡って、壮絶な戦闘が繰り広げられた(海軍が旅順港砲撃の観測点を求めたとされている)。

(203高地)
https://ja.wikipedia.org/wiki/203%E9%AB%98%E5%9C%B0

「海抜203メートルであることからこの名が付けられた。」

「1904 - 1905年の日露戦争では、ロシア海軍の基地のあった旅順港を巡る日露による争奪戦の激戦地となった。」

「ほとんどの艦艇は黄海海戦での損傷が直っていなかったことや、要塞防衛戦に搭載火砲や乗員を出していたので戦力としては無力化しており、自沈であったことが戦後の調査で判明している。」

まあ、どうでもいいんですが。

1万人を超える犠牲など払わなくても、安価なドローンで片が付くのは確かに21世紀的だな。

一方で、CNNの映像に出てくる榴弾砲は、実に20世紀的だ。

「ポーランド製の砲弾を搭載しているソビエト時代の大砲」

未確認だがD-30っぽい。

(122mm榴弾砲 2A18 (D-30))
https://en.wikipedia.org/wiki/122_mm_howitzer_2A18_(D-30)

「現在のオペレーター:
・・・
ウクライナ」

「元オペレーター:
・・・
ポーランド- 運用されていません。」(弾薬はきっと余ってるんだろうな:未確認)

「ひもを引くと、凍りついた地面から紅葉が揺れ、砲弾が地平線に向かって笛を吹く。」(CNNの英語記事より:以下同じ:映像では、ストラップを引くのではなくレバー操作に見える。)

日本語記事には書かれていないが、ロシア側では一定の負傷者も許容しているようだ。

「戦闘力の 1% と負傷者の 7% を超えない」

人的損耗に対する戦争当事者の認識は、遠く離れた日本の地で、のほほんと暮らす浮沈子には衝撃的だ。

「彼らの司令官、パブロは、彼らが毎日何十人もの死傷者を数えていると語っています。」

「私たちが抵抗し、ロシア人に私たちの領土を奪われたくないのであれば、戦う必要があります。戦えば犠牲者が出ます。これらの犠牲者は正当であり、避けられません。」

ウクライナ側の戦場での損耗については、厳重な情報統制が敷かれている。

士気を損なうだけではなく、ロシア側に戦術情報を提供されないためだ。

CNNの報道に対してその方針が適用されているとすれば、「in the dozens」という現地指揮官の発言は、参考程度と捉えるべきだろう。

西側の報道がどうあれ、ロシアでカウントされている10万人と同程度の死傷者が出ていると見るのが妥当だ。

べらぼーめ・・・。

20世紀の戦場と、変わらんじゃないか。

米国を初め、西側は武器弾薬を供給し続けることで、死傷者を出し続けている。

自国民を一兵たりとも損なうことなく、代理戦争によって自由と民主主義の宣伝活動(?)を繰り広げているわけだ。

浮沈子は、正義派じゃない。

ウクライナの統治が、どんな勢力によって行われようが、知ったことではない。

このまま戦闘が続けば、ウクライナ側にも膨大な損失が出ることは灯を見るより明らかだ。

「これらの犠牲者は正当」なのかあ?。

ウクライナの地は、ウクライナ人の血で贖われようとしている。

攻め込んだロシアが血を流すのは、やはり、そこが血で贖うにふさわしいと考えているからに相違ない。

現場の指揮官が、そう考えているかどうかは別にしてもな。

双方の流血が際限なく続けば、やがて和平が訪れる(そうなのかあ?)。

しかし、もう沢山だと思わない限り、その日は来ない。

米国は、いくらでも支援し続けると決めているようだ。

浮沈子は、もっと早期にバルブを閉めると思っていたけど、ウクライナが望む限り軍事支援を続ける気だ。

何年でも、何十年でも。

ロシアは、2月の段階で政権の転覆に失敗し、長期戦へシフトしてきた。

戦線の整理、補給線の確保、予備役の動員、インフラへの攻撃、軍需産業の強化(一部、強制労働も?)。

指導者であるプーチンが、ピョートル大帝な妄想で大北部戦争をオマージュしている以上、20年くらいは覚悟しているのだろう。

西側もまた、同じ程度は覚悟しないとな。

エネルギー価格の高騰は避けられないし、世界経済への打撃は大きいが、それは許容しなければならない正当な犠牲だ。

なるべく、数えないようにしないとな。

価格が高くなったとしても、供給が続くことで満足しなければならない。

冬を迎える中、彼の国では電力が途切れがちだと報じられている。

ロシアの攻撃によるインフラ破壊が進めば、ウクライナはますます住みにくくなる。

西側への難民が増えるかもしれない。

既に、1500万人が国境を越えていると言われる(クリミアを除くウクライナの元々の人口は4000万人強:更に600万人以上が、国内難民となっているとの報道もある)。

20年経てば、どうなっていることやら。

西側にとって、ロシアと戦い続けてそれなりの戦果を挙げ続けなければ、宣伝媒体としての価値は無くなる。

負けが込んで来れば、支援し続ける価値も無くなる(そうなのかあ?)。

逆に、勝ち過ぎて、早々に戦闘が終結したり、気が変わって春先に和平が成立してしまえば、それはそれで問題だからな。

この戦争で利益を得ている人々が、そうはさせないに決まっている。

ほら、GLSDBとかもあったじゃないの・・・。

(ウクライナ降伏不可避:春になればGLSDB)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2022/11/29/9544576

「GLSDBは早ければ2023年春に供給される可能性がある。」

現政権も、100日間の冬を耐え凌げば、春が来ると言っているみたいだしな。

自由と民主主義の代償は安くない。

米国の代理として、それを払い続けることが正当だというなら、そうするしかないのだ。

もちろん、自国の領土を守るというのは正当な行為だ。

が、土地が消えてなくなるわけではない。

消えるのは主権であり、支配だ。

代償は、土地のために支払っているのではないからな。

土地が生み出す価値を享受し、自らがそこで生活する権利を守る。

ロシアが支配すれば、それらは損なわれることになるらしい。

シベリア(?)に強制移住させられたり、一家離散になると宣伝されている。

(ロシアがウクライナ住民数万人をシベリアなどへ強制移送か 「収容所」で選別…ソ連時代の抑圧再現?)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168311

「東部や南部の「占領地」で、住民を拉致しシベリアや極東サハリン島に強制移送している」

「累計で数万人規模に達する可能性」

「住民移送の事実はロシア側も認めている。」

「侵攻前後にシベリアや極東に移送された東部2州の住民は、ロシア政府の公式データだけで約9万5000人に達する」

「現地の人口減への対応策や、労働力の補充の意図」

「南部ヘルソン州でも多数の女性がロシア軍に誘拐されている」

「ロシアでは共産体制下のソ連時代の1930~50年代、政治犯のほかクリミア・タタール人やチェチェン人など反抗的とみなされた少数民族を、シベリアや極東各地に移送し、労働力として使役させた経緯がある。」

スターリン時代の再来だな。

戦闘で死ぬか、シベリアで死ぬか。

(クラスノヤルスク地方)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AF%E5%9C%B0%E6%96%B9

「スターリンの時代には、多くのロシア人、ウクライナ人、ベラルーシ人などがこの地方に流刑された。」

(クラスノヤルスク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%8E%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AF

「クラスノヤルスクの人口のうち多くを占めるのはロシア人だが、その他の人口の多い民族にウクライナ人、タタール人、ドイツ人、ベラルーシ人も含まれる。」

みんな、捕虜になって流されてきたんだろう(未確認)。

ウクライナ人にとっては、約束の地だ(そんなあ!)。

21世紀のスターリンは、間違いなく歴史にその名を遺すだろう。

ウクライナ降伏不可避。

浮沈子の見立ては変わらない。

が、その時期は2月当初に想定したよりも、かなり遅くになりそうだ(回線当時は、遅くとも1か月以内にケリがつくと思ってたのにな)。

戦争の継続を望んでいるのは、ウクライナも米国も同じだ。

ひょっとすると、ロシアも同じかもな。

当事者の誰も、停戦を望んでいない。

戦闘の継続で利益を得ている勢力にとっては、これ程都合の良い状況はない。

世界中のその他大勢にとっては、大迷惑な話だ。

自由と民主主義か。

ウクライナでは、それは際限のない軍事援助によって維持されている。

正当な犠牲者によってもな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(ロシアとの交渉「降伏」に等しい ウクライナ大統領府顧問インタビュー)
https://www.afpbb.com/articles/-/3439892

「ウクライナが西側諸国に求めている追加軍事支援は、冬に向かって「ますます重要なカギ」になると主張。ウクライナが今なお必要としているものとして、戦車150~200台、装甲車両約300台、砲撃システム100基、多連装ロケットランチャー50~70基、対空防衛システム10~15基を挙げた。」

「射程300キロの長距離地対地ミサイル「エータクムス(ATACMS)」があれば、今は届かないロシア側占領地域にある大規模な軍事拠点を破壊でき、「戦争終結に近づく」だろうとした。」

「ロシア国内の軍事目標を攻撃する必要はなく、「わが国が国境の支配権を奪還し、ロシアがウクライナを恐れた時にこの戦争は終わる」と述べた。」

これを読んで浮沈子が感じたのは、戦争の終結は意外に早いかも知れないということだ。

ウクライナに和平交渉する気は、全くない。

軍事的決着のみが戦争を終わらせると信じている。

米国は、支援を打ち切る気は全くないしな。

ロシアが、全面撤退することもあり得ない。

結論は一つしかないだろう。

戦闘が継続できなくなるまで、双方が「正当な犠牲者」を出し続けるということだ。

(ウクライナ兵、侵攻以来1万3000人死亡 大統領府顧問)
https://www.afpbb.com/articles/-/3441608

「ロシアによるウクライナ侵攻開始以来、推定1万~1万3000人のウクライナ兵が死亡したと明らかにした。」

「国防相は9月、侵攻から7か月弱でロシア兵5937人が死亡したと発表している。」

この秋以降、死者が倍増している。

負傷者は7倍程度と見込まれるから(ロシアの指標による)、8万人から9万人以上の死傷者を出していることになる。

「ウクライナ、ロシア両国は、士気が低下しないよう犠牲者数を少なく公表しているとみられている。」

「米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長は先月、ウクライナ侵攻におけるロシア兵の死傷者は10万人以上で、ウクライナ側もおそらく同等の死傷者が出ていると指摘」

「正当な犠牲者」だからな。

戦争指導者が責任を感じることはない。

まして、攻め込まれている方は、相手のせいにできる(ポーランドにミサイル打ち込んだ際も同じパターンだったし、民間人を盾にして攻撃していると非難された時も一方的だったからな)。

兵士が不足する心配はない。

ウクライナ側は、戒厳令を掛けていて、先頭可能な男性は国外に出ることはできない。

20年も戦争を続ける気なら、今年生まれた赤ん坊を当てにすることが出来るだろう。

年間、10万人くらいの人的損耗で足りなくなることはないのだ。

もちろん、ロシアの兵士は畑で取れるしな(そうなのかあ?)。

やれやれ・・・。

長期戦になれば、指導者の世代交代も出てくる。

特にロシア側は、プーチンが高齢だからなおさらだ。

長期化させないカギは、相変わらず、米国が握っている。

300km射程のミサイル供与は、戦争の終結を早めるだろう。

それは、ロシアの核兵器の使用を意味する。

今は、民間軍事会社や予備役などの二軍で引き延ばしを図っているが、軍事的にも外交的にも本気モードに突入する。

米国が我が国やベトナムで行ったような、絨毯爆撃をしないという保証もない。

その状況に追い込むことは、米国にとってもリスクが高過ぎるだろう。

欧州大戦争の引き金を引きかねない。

隣国のポーランドがトバッチリを受けることは避けられないだろうしな。

モルドバは東部を失う。

ロシアは、全世界から総スカンだろうが、今と大して変わりはない。

失うものは何もない。

戦争継続が可能と見れば、躊躇うことなく踏み切る腹だ。

米国は、ロシアに代償を払わせようとしているようだが、第二次大戦後、米国が介入してきた戦争で勝利したところは地球上どもにもない。

代償を払っただけで、全てを失った。

ベトナムも、イラクも、アフガニスタンも(イラクもダメなのかあ?)。

まあ、ロシアもアフガニスタンでは、痛い目を見ている。

ウクライナは、ロシアの喉元に刺さった棘だ。

柔らかくしての見込めるに越したことはないが、そうでなければ血を流して取り除くことになるだろう。

やめるわけにはいかないのは、ロシアも同じだし、むしろその動機は強い。

これは、ロシアとウクライナの戦争じゃない。

西側とロシアとの世界大戦だ。

今のところ、律速しているのは米国だが、ロシアが主導権を取る可能性もある。

米国はそうはしたくないだろう。

「正当な犠牲者」の基準が、どうも異なるようだ。

もう一度、電卓を叩き直して再計算しなければならなくなりそうだな・・・。

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