🐱ウクライナ降伏不可避:欧州大戦争勃発?:ケーニヒスベルクの橋2022年12月26日 22:44

ウクライナ降伏不可避:欧州大戦争勃発?:ケーニヒスベルクの橋


(NATOに対抗し150万人へ軍増強、軍管区も新設 ロシア)
https://www.cnn.co.jp/world/35197867.html

「ロシアの主要な敵は(中略)NATO」

(北大西洋条約機構)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E5%A4%A7%E8%A5%BF%E6%B4%8B%E6%9D%A1%E7%B4%84%E6%A9%9F%E6%A7%8B

「NATO加盟国の軍隊を合わせると、約350万人の兵士と職員を保有する。2020年時点の軍事費合計は、世界の名目総額の57%以上を占めている」

ロシアは、どうかしているのではないか。

150万人ぽっちの軍事力で対峙できる相手ではない。

「アメリカがNATOの防衛費(国防費)の3⁄4を占めている」

ロシアは、米国に対して事実上宣戦布告したようなもんだ(そうなのかあ?)。

が、実際のところは、隣接する旧ワルシャワ条約機構であった東欧諸国と対峙するだけのような感じだ。

これに、近々、フィンランドとスウェーデンが加わる。

ポーランド、ハンガリー、チェコ、ブルガリア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、スロバキア、スロベニア、アルバニア、クロアチア、モンテネグロ、北マケドニア・・・。

エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国は、ソビエト連邦の一員だったし、現在ドンパチやっているウクライナも同じだ。

当時とは国名が異なるところもあるけど、ワルシャワ条約機構に加盟していた国は以下の通り。

ハンガリー人民共和国
ポーランド人民共和国
チェコスロバキア社会主義共和国
ルーマニア社会主義共和国
ドイツ民主共和国(旧東ドイツ:ドイツともやるのかあ?)
アルバニア社会主義人民共和国(1961年脱退)
ブルガリア人民共和国

ロシアは、これらの国々とドンパチやらかす腹に違いない。

当然、米国は黙っていないだろうけど、どこまで本気で介入してくるかは疑問だ。

ウクライナは、それを見極める試金石として見ているかもしれない。

NATOには、集団安全保障の取り決めがあり、まんま軍事同盟なわけだが、実際にそれが機能するかどうかはやってみなければ分からない(そんなあ!)。

ウクライナを飲み込んだ後に、ポーランドに侵攻する可能性は大いにある。

バルト三国もヤバいな。

先日、プーチンがベラルーシに足を運んだのは、これらの国々と国境を接する関係があるからかもしれない(エストニアはロシアとの国境だけ)。

核の脅威で脅せば、米国だけではなく、英仏の参戦も阻止できると見ているだろう。

さて、最初に火の手が上がるのはどこだろう?。

ロシアには、バルト海に面して飛び地がある。

(カリーニングラード州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%B7%9E

「1992年、ロシア連邦大統領ボリス・エリツィンは、1945年のヤルタ会議で計画されていたように、この地域はポーランドに譲渡されるべきであると述べた(ヤルタ会議の取り決めでは、ドイツがシュチェチン地方を領有するかわりに、ポーランドはケーニヒスベルクを得ることになっていた)。しかし、1996年にポーランドが北大西洋条約機構(NATO)への加盟を求めて以降、この発言は撤回された。」

「2004年5月1日、国境を接する2か国、ポーランドとリトアニアが欧州連合(EU)に加盟したことで(しばしば「紙のカーテン」と形容される)、カリーニングラード州は二重の意味で飛び地となり、国境の通行はさらに困難になった。」

いわく因縁のある土地なわけだ。

「2022年ロシアのウクライナ侵攻への対ロシア経済制裁の一環として、リトアニアは同年6月20日に禁輸物資を載せた貨物列車の通境を禁止したと発表し、ロシア外務省はリトアニアやEUに抗議と対抗措置の警告を行なった」

「同年11月2日、ポーランドの国防相は、ロシアがカリーニングラードを通じて北アフリカや中東の不法移民の流入をさせる懸念があるとして、国境沿いにフェンスを設置することを発表した」

うーん、きな臭い匂いがプンプンする・・・。

「カリーニングラード州は、軍事拠点として、また不凍港として、ロシアにとって重要な地域である。」

「2022年ロシアのウクライナ侵攻を機に、EUがロシアの航空機(ロシア企業の所有機、ロシアに登録されている航空機、ロシア人富豪が所有するプライベートジェット機)に対してEUの全領空を封鎖すると発表した。」

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

ロシアが、西側の制裁を理由として、同地域の保護を名目にNATOに切り込む可能性は高いと見ている。

西側だって、そんなことはとっくに承知している。

実際、NATOは、先月、同地域での演習を行っている。

(NATO、ポーランド北部スバルキ・ギャップでの軍事訓練に参加)
https://jp.reuters.com/article/poland-nato-drills-idJPKBN2SF1J5

「北大西洋条約機構(NATO)は25日、ポーランド北部に位置し、ベラルーシとロシアの飛び地カリーニングラードに挟まれた「スバルキ・ギャップ」での軍事訓練に参加した。」

「スバルキ・ギャップは、ロシアに占領された場合、バルト諸国が他のNATO加盟国から孤立することになるため、戦略的要衝として位置付けられている。」

まあ、西側から見れば、そういうことになるんだろうな。

いずれにしても、NATOとロシアの緊張が高まれば、真っ先にドンパチ始まる地域なわけだ(そうなのかあ?)。

「軍事訓練の一環として、ウクライナの戦場での経験と観察に基づいて策定された演習があった」

「ロシアがどのような方法を用い、どのような防衛が効果的なのか認識している」

ゼレンスキーが、米国訪問の後、ポーランドに寄ったのだって、ひょっとしたらロシアに二方面作戦を仕掛ける相談なのかもしれない。

もちろん、それは米国も承認の上での話だ(バイデンは、超ご機嫌だったしな)。

欧州大戦争の舞台は整った!。

ウクライナ紛争なんて、ひょっとしたら、その前哨戦に過ぎないのかも知れない。

「NATOはロシアの国境近くで軍事的な潜在能力の強化を求め、フィンランドやスウェーデンを通して同盟拡大を図っていると指摘。NATO加盟を求めるこの2国を見据え、ロシアは北西部に適切な規模の部隊を集める報復的な措置を講じることを迫られている」(初出のCNNの記事より:ロシア国防相の発言)

外交巧者のロシアだからな。

北欧2か国のNATO加盟は、確かに外交的失態だが、転んでもただでは起きない。

ベラルーシ領内やロシア北西部に戦力を展開しても、軍事侵攻ではなく防衛的な配備だとカモフラージュ出来る。

具体な発言が出てきたことで、現実味はグッと高まってきた。

浮沈子はウクライナで長期戦と思っていたけど、そういうことならそっちはさっさと手じまいして、北方への備え(侵攻の準備?)を進めたいに違いない。

(プーチン大統領「戦争早く終わらせたい」が意味するものは…中村逸郎氏「核兵器の使用」)
https://news.yahoo.co.jp/articles/092d0e9e85107218ba0a8b2a9df45054687516d5

「プーチン大統領は22日に「戦争を早く終わらせたい」と表明。」

「プーチン氏にとって早く終わらせるということは、核兵器の使用だ」

「戦術核の使用も含めた総攻撃だと考えている」

徴兵した30万人の予備役のうち、半数の15万人は温存している。

戦力の逐次投入は、作戦としては愚かだ。

つーことは、この15万人は他に振り向ける予定なわけだ(そうなのかあ?)。

スバルキギャップへの懸念は、開戦当初から指摘されている。

(NATOが警戒するポーランド・バルト3国間の国境封鎖:2022.2.24の記事)
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00179/022400095/?P=4

「ロシアが、戦略的要衝と位置付けられるスバルキ・ギャップ(Suwalki Gap)をコントロール下に置くシナリオです。NATO諸国にとっては、こちらの方がより重大な問題となります。」

「世界の安全保障のフロントラインは、冷戦時代のドイツ・ベルリンからスバルキ・ギャップに移動したとの見方があります。」

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おっと、残念でした!。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、当初、ウクライナをNATOに電撃加入させ、この地で欧州大戦争が勃発すると妄想していた。

ところが、ふたを開けてみると、コップの中の嵐に留まり、最近でこそロシア深部への攻撃が見られるけど、米国のコントロール下でのショボい戦闘しか行われてこなかった。

ロシアは、「戦争」という表現すら使ってこなかったからな(特別軍事作戦て、なんなんだあ?)。

もしかすると、北方戦争において、ロシアは西側にトリガーを引かせようとしているのかも知れない。

得意の偽旗作戦とかも考えられるけどな。

降りかかる火の粉は払いのけなければならないし、カリーニングラード州は、元からロシア領だ(えーと、その昔はプロイセンだったりとややっこしいですが)。

同胞を守ることは絶対の正義だ。

ウクライナでも、そういう名目で侵攻しているしな。

ちなみに、カリーニングラード(州都)は、かつてケーニヒスベルクと呼ばれていた。

(ケーニヒスベルク (プロイセン))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%92%E3%82%B9%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%BB%E3%83%B3)

「第二次世界大戦中の1944年の連合国軍が行った空襲により相当の被害を被り、赤軍との戦い(ケーニヒスベルクの戦い)に敗れ、陥落した。ポツダム宣言によりケーニヒスベルクを含む東プロイセンの北半分はソビエト連邦に併合、ドイツ人は追放され、その後主にロシア人が入植した。その後短期間、「キョーニクスベルク」 Кёнигсберг (Kyonigsberg) というようにロシア風の名称となり、当時の最高会議幹部会議長ミハイル・カリーニンにちなんで、カリーニングラードと改称された」

「1736年に、数学者レオンハルト・オイラーはケーニヒスベルクの橋の問題の基礎として街の島と橋の配列を用いた。」

浮沈子は、こっちの方でこの都市の名前を憶えている。

「20世紀前半に表現主義の建築家として活躍し、日本に滞在したこともあるブルーノ・タウトの出身地でもある」

まあ、どうでもいいんですが。

欧州には、フランス(パリとルマン)しか行ったことはないけど、地続きの地域に多彩な文化を持った人々が暮らす豊かな土地だ(フランス人は、フランス語しかできませんけど:ルマンのパン屋のおばちゃんとか)。

地続きであるがゆえに、時の権力によって蹂躙され、あっちの国になったり、こっちの国になったりする。

ポーランドなんて、何回も国境を変更されているしな(国名からして、「平らな土地」だから仕方ないか)。

カリーニングラードは、バルト海へ開かれた都市として、重要な位置にある。

軍事的にも経済的にも、押さえておきたいところだ。

プーチンは、絶対にスバルキギャップ絡みの侵攻を行う(断定的!)。

ロシアは既に、二度と後戻りできない道を歩み始めている。

米国を中心とした西側とは、共に天を戴かずというわけだ。

中国やインドは、テキトーに距離を置きながら付き合っている。

敵の敵は味方だしな(インドもそうなのかあ?)。

自らをピョートル大帝になぞらえ、大ロシア帝国復活の妄想に囚われているプーチンが、自国の運命を賭けた大博打に勝てるのかどうかは、やがて分かる。

ウクライナで戦術核兵器がさく裂し、バルト海周辺が弾幕に覆われる日が来ればな・・・。