🐱ウクライナ降伏不可避:米国は何処と戦争をしているのか ― 2022年12月25日 00:47
ウクライナ降伏不可避:米国は何処と戦争をしているのか
ウクライナのゼレンスキー大統領が、日帰りで米国を電撃訪問した。
ド派手なパフォーマンスだが、ウクライナ紛争が米国の代理戦争であることを、改めて全世界に示した形だ。
招待した米国の狙いもそこにある。
ロシアに対し、どこと戦争しているのかを見せつけたわけだ。
が、ふと考えると、米国は何処と戦争しているんだろうか?。
浮沈子も、ついさっきまでは、もちろんロシアと米国との戦争だと考えていた。
ウクライナを間に挟んではいるけど、名目上はともかく、実質的には米ロの戦争であることに疑いの余地はない。
攻撃目標の選定から、兵器の選択、兵員の訓練に至るまで、痒い所に手が届く支援を行っている。
もちろん、英国をはじめとする他のNATO諸国も支援しているけど、その全部を合わせた倍以上の支援を米国は行っている。
ロシアは、この間、特別軍事作戦などとワケワカなことを言って、真面目に戦争してこなかった。
先日、ようやくプーチンが「戦争」という表現を使い、逆に話題になっているくらいだ。
2月侵攻直後の失敗に懲りて、撤退に次ぐ撤退を重ね、ようやく戦線の膠着に持ち込んだけど、いわゆる「国境」を維持し続けることに苦労している。
つーか、ドンバスやヘルソンでは、国境のロシア側の一部地域をウクライナが支配しているからな。
つばぜり合いは、当分続きそうだ。
おっと、問題は、ロシアに当事者能力があるかどうかという点だったな。
その点に関して、浮沈子は一切の疑問は感じなかった。
戦争を始めたのはロシアで、プーチンが音頭を取って攻め込んだのだという話が続いている。
当事者も、おそらくそのことを否定はしないだろう。
その前に、ウクライナの親ロ派の政権がクーデターによって倒れたとか、その後の選挙で民主的に選ばれた政権が誕生したとか、それがドンバス地域で反発喰らってロシアが介入したとかなんとか、いきさつはいろいろあるだろうが、今年の2月に当時の「国境」を越えて攻め込んだのはロシアだ。
そのことは間違いないし、その意思決定をしたのがプーチンであることも確かだ。
ロシアは、間違いなく当事者だし、この戦争を継続する能力も意思もある。
しかし、ひょっとしたら、プーチンも踊らされているのではないか。
ロシア側のストーリーとしては、ドンバス地域のロシア寄りの人々を解放するための戦争ということらしいが、そういう意識を持たせるように仕向けたのは誰かを考えると、答えは自然に出てくる気がする。
この地域に、紛争の匂いを嗅ぎつけ、双方を焚きつけてドンパチ始めさせた張本人がいるはずだ。
犯罪の影に女有り(別に、男女差別するつもりはありません)。
戦争の影に利益有りだな。
戦争の継続で利益を上げ続ける勢力こそ、本当の当事者だ。
どっちが勝っても別に構わない。
そもそも、戦力のバランスが極端に偏っていれば、紛争自体が生じようがないしな。
拮抗する軍事力を維持し、ドンパチ始めてからも、一方的に勝ち過ぎたり、あっという間に負けちまったりしないように、上手に調整しながら長期に渡って戦い続けるように仕向けなければならない。
ロシアの兵器の製造には、西側から供給される電子部品が必要だと言われている。
もちろん、表向きはそれらは制裁対象で、正規の方法でロシアが入手することはできないことになっている。
そこは、まあ、魚心あれば水心だ。
裏ルートはいくらでもあるだろう。
そういう、兵器の流れや戦争継続のための資金の流れを律速し、ロシアが勝ち過ぎたり負け過ぎたりしないように調整しているのは誰なのかを考えておかなければならない。
戦争は、その意味では商売なのだ。
21世紀の戦争は、愛国心とか正義の多寡で決まるわけじゃない(20世紀以前もそうですけど)。
市場(=戦場?)の安定的な成長こそ、最も重視すべきファクターであり、その上に立って初めて、どっちがどれだけ勝ったり負けたりといった話が出来る。
市場なき競争はあり得ない。
もちろん、ドンパチやってる戦場だけが市場じゃない。
身近な話としては、我が国の防衛費は年間6兆円規模だが、有難いことにドンパチやらずに市場を確保している。
まあ、どっかで使うことにはなるかも知れないけどな。
ロシアの軍需産業が、今回のウクライナ侵攻でどれ程儲けているのかは知らない。
また、米国の同業者と裏で調整しているという話は、少なくとも表沙汰にはなっていない。
よく、人殺しの兵器とか言われるけど、あまり効率よく人的損耗を出してしまうのも、好ましいとばかりは言えない。
消費者(武器のオペレーター?)を育成するにも手間がかかるしな。
さりとて、敵の戦力を削ぐには、ある程度の人的損害を与えなければならない。
難しい匙加減だ・・・。
浮沈子の今夜の妄想は、果てしなく広がっている。
もう、何を信じたらいいのかも分からない。
ニュースで報じられているような表層的な話だけでは、事の真相が全く分からない事は確かだ。
物事には裏がある。
たとえば、今回のゼレンスキーの訪米に合わせて、パトリオット防空システムが供与されることになったそうだが、その規模は報じられていない(1基だけという話も:そんなあ!)。
数百万円のドローンを打ち落とすのに、1機5億円のミサイルを発射すると言われている。
攻者3倍の法則で言えば、逆に100分の1のコストで攻めることができる。
まあ、数撃たないと撃ち落されるけどな。
100機は要らないだろう。
迎撃ミサイルの仕様、供与されるパトリオットシステムの規模、運用支援、エトセエトセをコントロールすれば、逆に、ロシア側の兵器の出し方も制御できるというわけだ。
戦争は筋書きがあるドラマだ。
八百長試合とは言わないけど、人間の命を犠牲にして行われる愚かな芝居だ。
ロシアが、誰によって操られているのかは知らない。
クレムリンの奥深くに食い込み、畑で取れる兵士を使って、米国の代理戦争を戦う。
ひょっとすると、2月侵攻当初の失敗(ロシアにとって)も、演出された芝居なのかもしれない。
あっという間に終わっちまったら、商売あがったりだからな。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
変わらないけど、それはロシアにとっても言えるかもしれない。
大ロシア帝国崩壊不可避、か・・・。
うーん、なんか、こっちの方がインパクトある気もするんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(なぜロシアへIntelやAMDなどのチップや部品が輸出規制されているのに大量に輸入され続けているのかというグローバルサプライチェーンの仕組みが明らかに)
https://gigazine.net/news/20221226-supply-chain-russia/
「ロシアへの輸出もロシアでの販売も行えませんが、トルコへ販売することはできます。そして、EUの非加盟国であるトルコからロシアへの輸出は規制されていません」
「中国領マカオをロシアへの出荷地点として利用したり、イスタンブールに半導体の出荷を目的とした企業を設立」
「友好関係を維持している中国からの輸入が増加」(記事によれば中国産電子部品には不良品が多いとも:検査ではじかれた不良品混ぜてるんじゃね?。)
「輸出規制が行われてから2022年10月末までの7カ月で、少なくとも26億ドル(約3450億円)の電子部品がロシアに出荷」
「ロシアの税関データを調べたところ、侵略以来、ロシアによる半導体輸入の申告価格は、実際には急激に上昇」
西側の制裁は穴だらけだな。
魚心あれば水心。
水はその穴を通って、高きから低きに流れる。
戦争は、絶好の商機だ。
戦略物資となっている電子部品の出荷について、製造元が知らない訳はない。
不自然な経由地向けの出荷数の増加について、見て見ぬふりをし続けてきたわけだ。
ロイターの指摘で多少は変わるかも知れないが、それは単に経由地を変えるだけの話になりかねない。
パソコン向けの出荷だって、どこで化けているか分かったもんじゃない。
しかも、ここに出てきている話は合法的か、せいぜいグレイゾーンのレベルだからな。
非合法の真っ黒な話は見えていない。
ロシアは必死だろう。
兵士は畑で取れても、兵器は工場で作るしかない。
そのうち、畑で取れる新兵器を開発するかもな・・・。
ウクライナのゼレンスキー大統領が、日帰りで米国を電撃訪問した。
ド派手なパフォーマンスだが、ウクライナ紛争が米国の代理戦争であることを、改めて全世界に示した形だ。
招待した米国の狙いもそこにある。
ロシアに対し、どこと戦争しているのかを見せつけたわけだ。
が、ふと考えると、米国は何処と戦争しているんだろうか?。
浮沈子も、ついさっきまでは、もちろんロシアと米国との戦争だと考えていた。
ウクライナを間に挟んではいるけど、名目上はともかく、実質的には米ロの戦争であることに疑いの余地はない。
攻撃目標の選定から、兵器の選択、兵員の訓練に至るまで、痒い所に手が届く支援を行っている。
もちろん、英国をはじめとする他のNATO諸国も支援しているけど、その全部を合わせた倍以上の支援を米国は行っている。
ロシアは、この間、特別軍事作戦などとワケワカなことを言って、真面目に戦争してこなかった。
先日、ようやくプーチンが「戦争」という表現を使い、逆に話題になっているくらいだ。
2月侵攻直後の失敗に懲りて、撤退に次ぐ撤退を重ね、ようやく戦線の膠着に持ち込んだけど、いわゆる「国境」を維持し続けることに苦労している。
つーか、ドンバスやヘルソンでは、国境のロシア側の一部地域をウクライナが支配しているからな。
つばぜり合いは、当分続きそうだ。
おっと、問題は、ロシアに当事者能力があるかどうかという点だったな。
その点に関して、浮沈子は一切の疑問は感じなかった。
戦争を始めたのはロシアで、プーチンが音頭を取って攻め込んだのだという話が続いている。
当事者も、おそらくそのことを否定はしないだろう。
その前に、ウクライナの親ロ派の政権がクーデターによって倒れたとか、その後の選挙で民主的に選ばれた政権が誕生したとか、それがドンバス地域で反発喰らってロシアが介入したとかなんとか、いきさつはいろいろあるだろうが、今年の2月に当時の「国境」を越えて攻め込んだのはロシアだ。
そのことは間違いないし、その意思決定をしたのがプーチンであることも確かだ。
ロシアは、間違いなく当事者だし、この戦争を継続する能力も意思もある。
しかし、ひょっとしたら、プーチンも踊らされているのではないか。
ロシア側のストーリーとしては、ドンバス地域のロシア寄りの人々を解放するための戦争ということらしいが、そういう意識を持たせるように仕向けたのは誰かを考えると、答えは自然に出てくる気がする。
この地域に、紛争の匂いを嗅ぎつけ、双方を焚きつけてドンパチ始めさせた張本人がいるはずだ。
犯罪の影に女有り(別に、男女差別するつもりはありません)。
戦争の影に利益有りだな。
戦争の継続で利益を上げ続ける勢力こそ、本当の当事者だ。
どっちが勝っても別に構わない。
そもそも、戦力のバランスが極端に偏っていれば、紛争自体が生じようがないしな。
拮抗する軍事力を維持し、ドンパチ始めてからも、一方的に勝ち過ぎたり、あっという間に負けちまったりしないように、上手に調整しながら長期に渡って戦い続けるように仕向けなければならない。
ロシアの兵器の製造には、西側から供給される電子部品が必要だと言われている。
もちろん、表向きはそれらは制裁対象で、正規の方法でロシアが入手することはできないことになっている。
そこは、まあ、魚心あれば水心だ。
裏ルートはいくらでもあるだろう。
そういう、兵器の流れや戦争継続のための資金の流れを律速し、ロシアが勝ち過ぎたり負け過ぎたりしないように調整しているのは誰なのかを考えておかなければならない。
戦争は、その意味では商売なのだ。
21世紀の戦争は、愛国心とか正義の多寡で決まるわけじゃない(20世紀以前もそうですけど)。
市場(=戦場?)の安定的な成長こそ、最も重視すべきファクターであり、その上に立って初めて、どっちがどれだけ勝ったり負けたりといった話が出来る。
市場なき競争はあり得ない。
もちろん、ドンパチやってる戦場だけが市場じゃない。
身近な話としては、我が国の防衛費は年間6兆円規模だが、有難いことにドンパチやらずに市場を確保している。
まあ、どっかで使うことにはなるかも知れないけどな。
ロシアの軍需産業が、今回のウクライナ侵攻でどれ程儲けているのかは知らない。
また、米国の同業者と裏で調整しているという話は、少なくとも表沙汰にはなっていない。
よく、人殺しの兵器とか言われるけど、あまり効率よく人的損耗を出してしまうのも、好ましいとばかりは言えない。
消費者(武器のオペレーター?)を育成するにも手間がかかるしな。
さりとて、敵の戦力を削ぐには、ある程度の人的損害を与えなければならない。
難しい匙加減だ・・・。
浮沈子の今夜の妄想は、果てしなく広がっている。
もう、何を信じたらいいのかも分からない。
ニュースで報じられているような表層的な話だけでは、事の真相が全く分からない事は確かだ。
物事には裏がある。
たとえば、今回のゼレンスキーの訪米に合わせて、パトリオット防空システムが供与されることになったそうだが、その規模は報じられていない(1基だけという話も:そんなあ!)。
数百万円のドローンを打ち落とすのに、1機5億円のミサイルを発射すると言われている。
攻者3倍の法則で言えば、逆に100分の1のコストで攻めることができる。
まあ、数撃たないと撃ち落されるけどな。
100機は要らないだろう。
迎撃ミサイルの仕様、供与されるパトリオットシステムの規模、運用支援、エトセエトセをコントロールすれば、逆に、ロシア側の兵器の出し方も制御できるというわけだ。
戦争は筋書きがあるドラマだ。
八百長試合とは言わないけど、人間の命を犠牲にして行われる愚かな芝居だ。
ロシアが、誰によって操られているのかは知らない。
クレムリンの奥深くに食い込み、畑で取れる兵士を使って、米国の代理戦争を戦う。
ひょっとすると、2月侵攻当初の失敗(ロシアにとって)も、演出された芝居なのかもしれない。
あっという間に終わっちまったら、商売あがったりだからな。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
変わらないけど、それはロシアにとっても言えるかもしれない。
大ロシア帝国崩壊不可避、か・・・。
うーん、なんか、こっちの方がインパクトある気もするんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(なぜロシアへIntelやAMDなどのチップや部品が輸出規制されているのに大量に輸入され続けているのかというグローバルサプライチェーンの仕組みが明らかに)
https://gigazine.net/news/20221226-supply-chain-russia/
「ロシアへの輸出もロシアでの販売も行えませんが、トルコへ販売することはできます。そして、EUの非加盟国であるトルコからロシアへの輸出は規制されていません」
「中国領マカオをロシアへの出荷地点として利用したり、イスタンブールに半導体の出荷を目的とした企業を設立」
「友好関係を維持している中国からの輸入が増加」(記事によれば中国産電子部品には不良品が多いとも:検査ではじかれた不良品混ぜてるんじゃね?。)
「輸出規制が行われてから2022年10月末までの7カ月で、少なくとも26億ドル(約3450億円)の電子部品がロシアに出荷」
「ロシアの税関データを調べたところ、侵略以来、ロシアによる半導体輸入の申告価格は、実際には急激に上昇」
西側の制裁は穴だらけだな。
魚心あれば水心。
水はその穴を通って、高きから低きに流れる。
戦争は、絶好の商機だ。
戦略物資となっている電子部品の出荷について、製造元が知らない訳はない。
不自然な経由地向けの出荷数の増加について、見て見ぬふりをし続けてきたわけだ。
ロイターの指摘で多少は変わるかも知れないが、それは単に経由地を変えるだけの話になりかねない。
パソコン向けの出荷だって、どこで化けているか分かったもんじゃない。
しかも、ここに出てきている話は合法的か、せいぜいグレイゾーンのレベルだからな。
非合法の真っ黒な話は見えていない。
ロシアは必死だろう。
兵士は畑で取れても、兵器は工場で作るしかない。
そのうち、畑で取れる新兵器を開発するかもな・・・。
🐱変異種:第8波:病原性 ― 2022年12月25日 14:14
変異種:第8波:病原性
第8波の感染者の増加が続いている。
一方で、致死率が下がってきたと言われながら、死者の増加も続いている。
致死率が下がったら目出度いのか。
そりゃあ、致死率(病気に罹って死んじまう割合)は低いのがいいに決まっている。
しかし、潜伏期間とか無症候性キャリアの割合とか未発症な状態における感染性などの問題もあるけど、感染症においては低い致死率は必ずしもいいことばかりではない。
感染して、発症までの間に他に感染させることなく、発症したら直ちに重症化して身動きできなくなるような病態なら、致死率が高くても公衆衛生上は驚異ではない。
もちろん、罹患した当人にとっては悲劇だけどな。
この手の劇症型の感染症でヤバいのは、スーパースプレッダーと呼ばれる特異体質の感染者の存在だ。
本人は発症することなく、無自覚に周囲にうつしまくる(チフスのメアリー)。
また、ある程度の潜伏期間があって、その間にも感染性があるようだと厄介だ。
現在のように、航空機で世界が繋がっている時代では、あっという間に世界中に広がる(エボラとかな:致死率3割くらい(西アフリカの流行):流行によって異なります)。
そういう例外的な話はあるけど、概ね致死率が高い感染症は、感染者が死んじまうので広がりにくい(西アフリカでの流行では、死者から葬儀でのプロトコール(遺体を素手で洗う)を通じて感染するという特異な伝播があった)。
これは、ヒトヒト感染の場合だけどな。
マラリアみたいに、昆虫などを介して感染するやつは別の話になる。
蚊に刺されないようにするしか手はない。
ちなみに、マラリアに有効なワクチンはない(予防薬はあります:浮沈子も飲みましたが:訂正:去年できたみたいです。<さらにさらに追加>参照)。
マラリアの致死率は2割程度だ。
べらぼーめ・・・。
それらに比べれば、新型コロナは現状0.1パーセントで可愛いもんだ。
が、感染症としてはこっちの方がヤバイ。
しかも、感染者の多くは無症状か軽症で、ベッドに臥せったりすることなく動き回り、バンバンうつしまくる。
重症化を防ぐ効果があると言われるワクチンはあるけど、余りに副反応が強過ぎて、誰も接種しなくなってしまった(オミクロン対応ワクチンの接種率は、人口比3割程度:本日現在)。
浮沈子は、副反応に耐えて5回もうったが、効果のほどは不明だ(今のところ、罹患しないで済んでいます)。
やれやれ・・・。
概ね、高齢者が標的(?)となって、我が国でも年間数万人の規模で死者を出している(2022年現在)。
この感染症は、当初は呼吸器系に悪さをするということだったけど、現在では様々な臓器に悪影響があるということが分かってきた。
ウイルス自体の変異によるものなのか、生き残った人が増えた結果、明らかになってきたのかは知らない。
感染者数を見る限り、オミクロンとそれ以前の変異種とは、別の感染症として区別する必要があるのではないかと思う程異なる。
武漢株の初発から、3年程度が経過したけど、昨年末に登場したオミクロン感染者が9割以上を占めている。
新型コロナの感染者≒オミクロン感染者なわけだ。
現在の主流は、我が国ではBA.5と呼ばれる亜型(推定6割程度)だが、徐々に置き変わりつつある(米国などでは半数以下)。
オミクロン初期のBA.1に比べれば、致死率は半分ほどに落ちている感じだ(画像のグラフ参照)。
怪しげなワクチンが功を奏しているのか、オミクロンになって自然感染が広がった影響で、自然免疫の獲得が進んでいるのかは知らない。
インフルエンザもそうだが、変異を繰り返すウイルス性感染症に対して、ワクチンの効果は限られている。
ワクチンによる重症化予防効果も、8か月程度で消えてなくなるという話もある(そんなに持つのかあ?)。
ワクチンもうたず、徒手空拳で罹患すれば、ヘタレなオミクロンといえども高齢者にとっては脅威だ。
ワクチンうっていても、それは大して変わらない。
当局の発表によれば、80代以上では、一たび重症化すれば9割以上が死んじまうんだとさ!(60代以上でみても7割以上か)。
東京都は、毎日重症者数を公表しているけど(本日現在44人)、このうち30人くらいはやがて死ぬだろうと思うと何とも言えない。
65歳以上の感染者数と死亡日別の死者数を突き合わせてみていたら、第6波と第7波では、明らかに差があることに気付いた。
感染者数では、4倍くらいの開きがあるのに、死者数は同程度に留まっている(第7波の方がややデカいけど)。
変異種のメインは、それぞれBA.1とBA.5。
ワクチンや自然感染を絡めた病原性は、それなりに落ちてきている。
第7波の感染者は、西日本が多かったこともあり、現在の第8波は北日本から始まった。
第8波の死者数は、本来なら第7波程度で収まるはずだ。
まあ、感染者次第ということもあるけどな。
その感染者の累計は、既に第6波を超えつつある(ピーク値は火曜日に更新)。
死者は今のところ、第6波の半分くらいか。
病原性が増加している気配はなく、ざっくり第7波のBA.5程度と見込まれる(テキトーです)。
オミクロン亜系統への置き換わりで、少しでも病原性が減ってもらいたいところだが、逆にその気配もない。
しかし、こうして死者数のグラフを眺めてみると、第3波とか第5波が如何にすさまじかったかが分かる。
この先、新型コロナの展開がどうなっていくのかは分からない。
もう、パンデミックは終わったとされるけど、ゼロコロナ政策を撤回した中国が爆増していて、もう一度地球を一回りしかねない勢いだしな。
米国がワクチンあげると言っても、んなもんは要らないと断ってるし。
まあいい。
確認しておこう。
新型コロナの病原性は、ワクチンや自然感染などを含めて見れば、確かに下がってきている。
徒手空拳で臨まなければならなかった時とは状況が異なる。
しかし、一方で感染者の増加は止まらず、流行を重ねる度に増え続けている。
ワクチンうっても罹患するブレイクスルー感染は当たり前となり、既に用語自体が死語だ。
再感染も珍しくはない。
若い人たちの間では、「何回目?」というのが挨拶代わりになっているに違いない(未確認)。
死者数は、減少するどころか増え続けている。
変異を繰り返す新型コロナウイルスに、いつまでも振り回され続ける。
病原性の減少→感染者の増加→死者の増加→ウイルスの変異→免疫効果の減少→再び大流行!→感染者数の増加・・・。
この連鎖は、どこかで止まる。
我が国の人口を超えて感染者が増加することはない(そんなあ!)。
6回目以降のワクチン接種を一切行わず、自然感染するに任せて放置すれば、やがてはそういう事態に到達する(そうなのかあ?)。
年に2回から3回の流行の度に、1億2千万人が感染し、その0.1パーセントが死ぬ。
毎年、24万人(流行2回)から36万人(流行3回)の死者を計上することになる。
感染対策を徹底していた2年間、インフルエンザの流行は起こらなかったが、マスク着用の基準を緩めた今期はしっかりと起こった。
新型コロナの感染性が、インフルエンザより強いことは証明済みだ。
平年で1千万人が罹患していたインフルエンザの10倍以上が感染するという最悪の想定は、それほどメチャクチャとはいえまい(そうなのかあ?)。
まあ、さすがにそのくらいの感染規模になれば、集団免疫が働くだろうけどな。
何回の変異を潜り抜け、何回再感染すればいいかは不明だ。
死者の平均を、ざっくり年間30万人と見込めば、10年で300万人、100年で3千万人に達する。
ああ、我が国の人口は減り続けていくから、100年先まで同じペースではないけどな。
(日本の将来に影を落とす少子高齢化)
https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0373.html
「現在の傾向が続けば、22世紀に日本の人口は現在の約3分の1にまで減少する。日本の人口は、2011年の約1億2780万人から2200年頃には1500万人を割り込むと予想される。」
原文へのリンクがあったので確認する(100年後に3分の1というのは、いくらなんでも早過ぎる)。
「今後 100 年間で、現在の傾向が続くと、日本の人口は 3 分の 2 に減少します。2200 年頃までに、日本の人口は 2011 年の 1 億 2,780 万人から 1,500 万人を下回ります。」
英文からの自動翻訳の方が正しい感じだ。
まあ、どうでもいいんですが。
病原性の減少から致死率が減って、感染者が増えた結果、かえってトータルの死者が増えるというやりきれない話は、全人口が感染するという極端な想定は別としても、自然感染の中ではふつーにおこる。
人間の集団の中には、高齢者という巨大な免疫弱者のプールがあるからな(昔は、それ程巨大じゃなかったけど)。
人類が19世紀以降、現代文明などというものを手にした結果抱え込むようになった、不自然な免疫集団なわけだ。
新型コロナで死ぬ奴は死んでよし。
そういう議論をしっかりやって、100年、200年先までの見通しを示し、納得尽くで対策を立ててもらいたい。
が、まあ、ことなかれ主義のお役所政治では、所詮ムリポな話だろう。
浮沈子は、来年から殺される側になる(そうなのかあ?)。
晴れて高齢者の仲間入りだ。
この国の若い世代のために、老いさらばえた命を差し出すことに異存はない。
が、それならそれで、うやむやにせずに、そうハッキリとさせてもらいたいな。
なんとなく、致死率が下がったからとか、日常生活を取り戻すためとか、全国旅行支援が再開されるとか、そういうずるずるした流れの中で、どさくさに紛れて罹患し、不幸にも重症化した挙句に死んじまうのはやりきれない。
来年の春先に第8波が収まるまでに、2万人程度はそうやって死んでいく。
その先に自然感染と自然免疫しか選択肢がなくなれば、毎年30万人が死ぬことになる(そうなのかあ?)。
暗澹たる未来だ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(病原性)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%85%E5%8E%9F%E6%80%A7
「伝統的な医学微生物学では「病原性がある」あるいは「病原性がない」という用法で用いられる二値的な概念で、「病原性が高い」「病原性が低い」という用法は誤りとされていた」
病原性などという専門用語を、安易に使ってはならないな。
自分で書いていて不安になったので確認した。
「しかし現代では、一般社会のみならず微生物学の専門分野においても「高病原性」などの表現が用いられることがあり、ビルレンスとの使い分けは曖昧になりつつある。」
・感染性:その微生物がその宿主の体内で安定して増殖できるかどうか
・病原性:微生物が宿主に感染したときに病気を起こすかどうか(ここでは従来の二値的概念)
・・感染性と分けるのは、感染しても「発症」しないことがあるため
・ビルレンス(毒性):感染したときどのくらい感染症を起こしやすいか、また発病したときにどのくらい重症化しやすいか、という力の強さを示す連続的な概念(最近では病原性として表記されることも)
・・強弱、または高低で表され、ビルレンスの高い(強い)病原体のことを強毒性、低い(弱い)病原体を弱毒性と呼ぶ。
多少は整理できた気がする。
「最終的に発病するかどうかは、これらの微生物側の質的量的な因子に加え、免疫などの宿主側の生体防御機構因子とのバランスによる。」
素の病原性などという概念は、そもそもないということか。
年齢やワクチン接種の有無、罹患経験の有無、それらの免疫賦活イベントからの経過期間、ぶっちゃけ、マスクの着用の有無さえも病原性に影響を与える(そうなのかあ?)。
感染性についても、用語としては慎重に扱わなければならない。
マスク着用は感染予防に効果的だが、ウイルスの感染性(固有の性質)には影響を与えない。
しかし、全人類が常時マスクを着用するようになれば、感染自体が困難になるわけだからな。
うーん、ワケワカ・・・。
ワクチンには、感染予防効果、発症予防効果、重症化予防効果があるとされている。
この文脈における感染というのは、当然、宿主との相互関係が前提となっていて、ウイルス固有の性質ではない(ワクチンの性能によって左右されるわけだし)。
体内に侵入出来ても、増殖のために細胞内に進入できなければ、感染は成立しないし、免疫によって阻害されれば、継続的な増殖はできない。
相互関係抜きの感染という概念も、厳密にはないわけだ。
病原性は、宿主の状態によって強く左右されるからな。
「これまでヒトに病原性がないとされていた微生物によっても、免疫力の低下したヒトでは病気が起こりうるということが知られるようになり、発病するか否かは単に微生物の病原性にのみ依存するのではなく、宿主側との力のバランスによって決まるという考えが広まるようになった。」
まさにその通りだろう。
若年者にとって、オミクロンは恐れるに足りない存在かも知れないが、高齢者などにとっては生死にかかわる脅威だ。
ビルレンス(毒性)との兼ね合いで言えば、オミクロンには病原性(二値的意味で)があり、若年者に対する毒性は低いが、高齢者などに対する毒性は高いという言い回しになる。
また、若年者に対する病原性(毒性を加味した意味で)は低いが高齢者などに対する病原性は高いともいえるわけだ。
もちろん、ウイルス側が変異すれば、ウイルス固有の性質としての感染性や病原性(二値的)、毒性にも変化が生じる。
ワクチンについても、変異種との相性、被接種者との相性(高齢者は免疫の賦活効果が少ないと言われている)、接種からの経過期間(効果の経時的減弱が起こる)、接種状況(接種率が高ければ、罹患のリスクは下がるしな)などを考慮する必要がある。
「病原性」という言葉が、どんな意味で使われているのかを、常に意識しておかないと、妙な誤解が生まれるかもしれない。
(コロナ 感染症法上の分類見直し 病原性など総合的に判断)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221224/k10013933431000.html
「現時点の病原性や感染力と国民への影響をどう考えるのか」
うーん、なんか怪しい雰囲気だなあ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナはインフルと違う感染症、と専門家チーム 2類から5類への見直し議論に影響も)
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20221216_n01/
「新型コロナと季節性インフルエンザは明らかに違う特徴をもった感染症で、同じような感染症になるまで相当な時間を要する」
さて、専門家チームとやらは、どの程度の期間を見込んでいるんだろうか(浮沈子の妄想では、200年くらいかかるはずなんだがな・・・)。
(新型コロナウイルス感染症の特徴と中・長期的リスクの考え方)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001024262.pdf
「III. COVID-19 パンデミックは季節性インフルエンザのような感染症になるのか」(9ページ)
「この先の数年間の状況は極めて不確実で、流行の波を繰り返し、安定した状況になるのには何年もかかるだろうという予測をしている」
「数理モデルの検討でも、通常の感染症と同じような状態になるのに数年の時間を要する」
なんだ、そんな程度か・・・。
が、これは英国の状況だ。
「イングランドの献血者での N 抗体陽性率は 80%を超えている」
「国内の献血者での抗体調査では N 抗体陽性率は全体として 26.5%」(2022 年 11 月に実施)
「日本では諸外国に比べてまだ自然感染の罹患率が低いことから、日本では季節性インフルエンザと同等のものと判断できるような感染症になるためにはより長い時間を要する可能性」
やれやれ・・・。
この資料では、「インフルエンザと同等」の条件として、暫定的に以下を掲げている。
①毎年流行は起こるものの、感染者数と死亡者数は一定の数の範囲内におさまり、その数は予測できる範囲である
②流行の起こる期間は限定的で、その時期はある程度の精度で予測できる
③死亡者の総数は超過死亡を含め季節性インフルエンザの死亡を大きく超えるものではない
④流行時期には一定程度の医療の負荷は起こるものの一般医療の制限をせざるを得ないような医療のひっ迫は起きない
何時とは銘記されていないけど、相当先になりそうな感じだ。
特に、④については、医療体制の抜本的な充実を求めており、人口減少が続く中で、未来永劫達成することはできまい。
文中引用されている図などは、別のファイルとして公表されている。
(新型コロナウイルス感染症の特徴と中・長期的リスクの考え方
図および参考資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001024263.pdf
ちなみに、本文中では「現在公開されているデータは 2021 年 8 月までのデータ」(8ページ頭)となっている(図5)日本の超過および過小死亡(2017年1月から2022年8月まで)は、タイトル通り「2022年」8月まで掲載されている(たぶん、本文のミスプリ)。
まあ、どうでもいいんですが。
この資料には、ざっと目を通した程度だが、季節性インフルエンザと新型コロナは違うぞという観点から、ありったけのネタをかき集めてきた感じがする。
当面、年間30万人の人身御供を捧げる気があれば、来年4月からでも5類に引き下げて治療費もワクチンも有料にすればいいだけの話だ。
200年も経てば、我が国の人口も減ってくるからな(1500万人だそうです)。
そのうち、4万人くらいになるだろうさ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(WHO、マラリア予防ワクチンを初承認 「歴史的な日」:2021年10月7日の記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR06ERQ0W1A001C2000000/
「抗マラリア薬との併用で死者や重症者を減らすことが分かった。」
うーん、効果限定な感じだな。
「英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した「RTS,S」」
記事にもあるように、マラリアのワクチンは長いこと実現しなかった。
効果限定でも、確かに「歴史的な日」であることに違いはない。
「独ビオンテックは7月、新型コロナで有効だった「mRNA」の技術を使った初のマラリアワクチンを開発すると発表」
怪しげな新型コロナワクチンを売りさばくより、そっちの方が世のため人のためかもな・・・。
(世界初のマラリアワクチンはなぜ必要とする子どもたちに届かないのか)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/23582/
「大規模臨床試験で示されたモスキリックスの重症化予防効果は約30%と高くはない。」
おっと、そんなに低いのか(WHOの認定基準ギリだな)。
「英オックスフォード大がテストしている2つ目のワクチンの方が優れており、安価で大量生産しやすい」
「オックスフォード大のワクチンは、マラリアのピークシーズンの直前に接種した場合、12カ月間で77%の有効性を示した。」
「モスキリックスは、ほかのワクチンが出てくるまでに多くの命を救う可能性を持っている」
「待てば待つほど、多くの子どもたちが不必要に亡くなっていく」
ワクチン開発は慈善事業ではない。
「モスキリックスの製造と配布に対する国際的な意欲は限定的だ。子どもへのリスクが比較的小さい新型コロナウイルスワクチンを、富裕国が記録的なスピードと資金で確保したのとは対照的だ。」
貧しい国の子供たちは、医療の恩恵を受けるための長い長い列の最後尾に並んでいる。
「マラリアは貧しい人々の病気なので、市場という点ではそれほど魅力的ではない」
「独ビオンテックが開発中のワクチンにも期待が寄せられている。このワクチンは、ファイザーと共同開発して成功を収めた新型コロナワクチンと同じmRNA技術を活用したものだ。同社は今年末までの臨床試験開始を目指している。」
医は算術だ。
生産がネックになるなら、少量で済むレプリコンワクチンも視野に入ってくるかもしれない。
(【ニュースリリース】米VLPセラピューティクス、ノーベルファーマとマラリア、デング熱など感染症領域での提携に向けた協議を開始)
https://vlptherapeutics.co.jp/press/4185/
「両社はマラリア、デング熱等の感染症ワクチンの開発・製造・販売における提携の方向性について合意し、協議を開始」
まあ、ここでもたぶん、資金面の話がネックになっているんだろう(未確認)。
もう1年になるけど、その後の発表はないようだ。
やれやれ・・・。
感染症は、新型コロナだけじゃないからな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(日本発のマラリアワクチン開発)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/323/dj3235.html
「流行地域住民は幼児期に幾度も感染を繰り返し、ようやく重症化を免れるまでの免疫を獲得する。マラリアによる死亡者の90%は、サハラ砂漠以南に居住する5歳以下の児童である。アフリカのマラリア高度流行地域においては出生する子どもの3人にひとりがマラリアで死亡するといわれている。」
マラリアワクチンについて調べていたら、我が国でも開発が行われていたことを知った。
「マラリア防御免疫を獲得することは容易ではないが、感染を繰り返した後に防御免疫が確立することは知られている。」
人間の免疫機能というのは大したもんだな。
「熱帯熱マラリア原虫のSERA(Serine Repeat Antigen)という抗原分子に着目してワクチン開発を進めてきた。」
「SERA分子の中でもそのN-末端ドメイン(47kd)に対する抗体がマラリア原虫の増殖を阻害することを見出した。」
「SERAのN-末端ドメインに対する抗体価を持つ児童は全く発熱をしておらず、児童の血中マラリア原虫率と抗SERA-IgG3抗体価に極めて明瞭な負の相関関係が認められた。」
なんか、ビンゴな感じだな。
(マラリアワクチン候補NPC-SE36 / CpGのフェーズII臨床試験の準備)
https://www.ghitfund.org/investment/portfoliodetail/detail/157/jp
「これまでのところ、マラリアに対して認可されたワクチンはない。」
残念ながらGSCのモスキリックス(RTS,S)に先を越されたけど、チャンスはまだある。
「より効果的な第2世代のワクチンが緊急に必要であり、できれば全体的な有効性が高く、実施のためのワクチン接種の回数が少ないものを求めている。」
実際にどれ程の予防効果を発揮できるかはこれからの課題だ。
(ノーベルファーマ:研究開発:開発パイプライン)
https://www.nobelpharma.co.jp/research/pipeline/
「海外開発品:2022年10月現在:
治験コード 一般名:効能・効果:提携先:開発ステージ:承認見込:
・NPC-19[NPC-SE36]マラリアワクチン:熱帯性マラリア予防:大阪大学GHIT:P-Ib:未定」
うーん、まだ先は長そうだが、今のところは続いているようだ。
ノーベルファーマとVLPセラピューティクスとの提携と、関係があるのかどうかは知らない。
大阪大学のワクチンは、組み換えタンパク質ワクチンということになる。
アジュバントを加えて、効き目をアップするやつだ。
それをレプリコンワクチンで実現できればすごいな。
オックスフォードなんかに負けるなよ・・・。
第8波の感染者の増加が続いている。
一方で、致死率が下がってきたと言われながら、死者の増加も続いている。
致死率が下がったら目出度いのか。
そりゃあ、致死率(病気に罹って死んじまう割合)は低いのがいいに決まっている。
しかし、潜伏期間とか無症候性キャリアの割合とか未発症な状態における感染性などの問題もあるけど、感染症においては低い致死率は必ずしもいいことばかりではない。
感染して、発症までの間に他に感染させることなく、発症したら直ちに重症化して身動きできなくなるような病態なら、致死率が高くても公衆衛生上は驚異ではない。
もちろん、罹患した当人にとっては悲劇だけどな。
この手の劇症型の感染症でヤバいのは、スーパースプレッダーと呼ばれる特異体質の感染者の存在だ。
本人は発症することなく、無自覚に周囲にうつしまくる(チフスのメアリー)。
また、ある程度の潜伏期間があって、その間にも感染性があるようだと厄介だ。
現在のように、航空機で世界が繋がっている時代では、あっという間に世界中に広がる(エボラとかな:致死率3割くらい(西アフリカの流行):流行によって異なります)。
そういう例外的な話はあるけど、概ね致死率が高い感染症は、感染者が死んじまうので広がりにくい(西アフリカでの流行では、死者から葬儀でのプロトコール(遺体を素手で洗う)を通じて感染するという特異な伝播があった)。
これは、ヒトヒト感染の場合だけどな。
マラリアみたいに、昆虫などを介して感染するやつは別の話になる。
蚊に刺されないようにするしか手はない。
ちなみに、マラリアに有効なワクチンはない(予防薬はあります:浮沈子も飲みましたが:訂正:去年できたみたいです。<さらにさらに追加>参照)。
マラリアの致死率は2割程度だ。
べらぼーめ・・・。
それらに比べれば、新型コロナは現状0.1パーセントで可愛いもんだ。
が、感染症としてはこっちの方がヤバイ。
しかも、感染者の多くは無症状か軽症で、ベッドに臥せったりすることなく動き回り、バンバンうつしまくる。
重症化を防ぐ効果があると言われるワクチンはあるけど、余りに副反応が強過ぎて、誰も接種しなくなってしまった(オミクロン対応ワクチンの接種率は、人口比3割程度:本日現在)。
浮沈子は、副反応に耐えて5回もうったが、効果のほどは不明だ(今のところ、罹患しないで済んでいます)。
やれやれ・・・。
概ね、高齢者が標的(?)となって、我が国でも年間数万人の規模で死者を出している(2022年現在)。
この感染症は、当初は呼吸器系に悪さをするということだったけど、現在では様々な臓器に悪影響があるということが分かってきた。
ウイルス自体の変異によるものなのか、生き残った人が増えた結果、明らかになってきたのかは知らない。
感染者数を見る限り、オミクロンとそれ以前の変異種とは、別の感染症として区別する必要があるのではないかと思う程異なる。
武漢株の初発から、3年程度が経過したけど、昨年末に登場したオミクロン感染者が9割以上を占めている。
新型コロナの感染者≒オミクロン感染者なわけだ。
現在の主流は、我が国ではBA.5と呼ばれる亜型(推定6割程度)だが、徐々に置き変わりつつある(米国などでは半数以下)。
オミクロン初期のBA.1に比べれば、致死率は半分ほどに落ちている感じだ(画像のグラフ参照)。
怪しげなワクチンが功を奏しているのか、オミクロンになって自然感染が広がった影響で、自然免疫の獲得が進んでいるのかは知らない。
インフルエンザもそうだが、変異を繰り返すウイルス性感染症に対して、ワクチンの効果は限られている。
ワクチンによる重症化予防効果も、8か月程度で消えてなくなるという話もある(そんなに持つのかあ?)。
ワクチンもうたず、徒手空拳で罹患すれば、ヘタレなオミクロンといえども高齢者にとっては脅威だ。
ワクチンうっていても、それは大して変わらない。
当局の発表によれば、80代以上では、一たび重症化すれば9割以上が死んじまうんだとさ!(60代以上でみても7割以上か)。
東京都は、毎日重症者数を公表しているけど(本日現在44人)、このうち30人くらいはやがて死ぬだろうと思うと何とも言えない。
65歳以上の感染者数と死亡日別の死者数を突き合わせてみていたら、第6波と第7波では、明らかに差があることに気付いた。
感染者数では、4倍くらいの開きがあるのに、死者数は同程度に留まっている(第7波の方がややデカいけど)。
変異種のメインは、それぞれBA.1とBA.5。
ワクチンや自然感染を絡めた病原性は、それなりに落ちてきている。
第7波の感染者は、西日本が多かったこともあり、現在の第8波は北日本から始まった。
第8波の死者数は、本来なら第7波程度で収まるはずだ。
まあ、感染者次第ということもあるけどな。
その感染者の累計は、既に第6波を超えつつある(ピーク値は火曜日に更新)。
死者は今のところ、第6波の半分くらいか。
病原性が増加している気配はなく、ざっくり第7波のBA.5程度と見込まれる(テキトーです)。
オミクロン亜系統への置き換わりで、少しでも病原性が減ってもらいたいところだが、逆にその気配もない。
しかし、こうして死者数のグラフを眺めてみると、第3波とか第5波が如何にすさまじかったかが分かる。
この先、新型コロナの展開がどうなっていくのかは分からない。
もう、パンデミックは終わったとされるけど、ゼロコロナ政策を撤回した中国が爆増していて、もう一度地球を一回りしかねない勢いだしな。
米国がワクチンあげると言っても、んなもんは要らないと断ってるし。
まあいい。
確認しておこう。
新型コロナの病原性は、ワクチンや自然感染などを含めて見れば、確かに下がってきている。
徒手空拳で臨まなければならなかった時とは状況が異なる。
しかし、一方で感染者の増加は止まらず、流行を重ねる度に増え続けている。
ワクチンうっても罹患するブレイクスルー感染は当たり前となり、既に用語自体が死語だ。
再感染も珍しくはない。
若い人たちの間では、「何回目?」というのが挨拶代わりになっているに違いない(未確認)。
死者数は、減少するどころか増え続けている。
変異を繰り返す新型コロナウイルスに、いつまでも振り回され続ける。
病原性の減少→感染者の増加→死者の増加→ウイルスの変異→免疫効果の減少→再び大流行!→感染者数の増加・・・。
この連鎖は、どこかで止まる。
我が国の人口を超えて感染者が増加することはない(そんなあ!)。
6回目以降のワクチン接種を一切行わず、自然感染するに任せて放置すれば、やがてはそういう事態に到達する(そうなのかあ?)。
年に2回から3回の流行の度に、1億2千万人が感染し、その0.1パーセントが死ぬ。
毎年、24万人(流行2回)から36万人(流行3回)の死者を計上することになる。
感染対策を徹底していた2年間、インフルエンザの流行は起こらなかったが、マスク着用の基準を緩めた今期はしっかりと起こった。
新型コロナの感染性が、インフルエンザより強いことは証明済みだ。
平年で1千万人が罹患していたインフルエンザの10倍以上が感染するという最悪の想定は、それほどメチャクチャとはいえまい(そうなのかあ?)。
まあ、さすがにそのくらいの感染規模になれば、集団免疫が働くだろうけどな。
何回の変異を潜り抜け、何回再感染すればいいかは不明だ。
死者の平均を、ざっくり年間30万人と見込めば、10年で300万人、100年で3千万人に達する。
ああ、我が国の人口は減り続けていくから、100年先まで同じペースではないけどな。
(日本の将来に影を落とす少子高齢化)
https://www.rieti.go.jp/jp/columns/a01_0373.html
「現在の傾向が続けば、22世紀に日本の人口は現在の約3分の1にまで減少する。日本の人口は、2011年の約1億2780万人から2200年頃には1500万人を割り込むと予想される。」
原文へのリンクがあったので確認する(100年後に3分の1というのは、いくらなんでも早過ぎる)。
「今後 100 年間で、現在の傾向が続くと、日本の人口は 3 分の 2 に減少します。2200 年頃までに、日本の人口は 2011 年の 1 億 2,780 万人から 1,500 万人を下回ります。」
英文からの自動翻訳の方が正しい感じだ。
まあ、どうでもいいんですが。
病原性の減少から致死率が減って、感染者が増えた結果、かえってトータルの死者が増えるというやりきれない話は、全人口が感染するという極端な想定は別としても、自然感染の中ではふつーにおこる。
人間の集団の中には、高齢者という巨大な免疫弱者のプールがあるからな(昔は、それ程巨大じゃなかったけど)。
人類が19世紀以降、現代文明などというものを手にした結果抱え込むようになった、不自然な免疫集団なわけだ。
新型コロナで死ぬ奴は死んでよし。
そういう議論をしっかりやって、100年、200年先までの見通しを示し、納得尽くで対策を立ててもらいたい。
が、まあ、ことなかれ主義のお役所政治では、所詮ムリポな話だろう。
浮沈子は、来年から殺される側になる(そうなのかあ?)。
晴れて高齢者の仲間入りだ。
この国の若い世代のために、老いさらばえた命を差し出すことに異存はない。
が、それならそれで、うやむやにせずに、そうハッキリとさせてもらいたいな。
なんとなく、致死率が下がったからとか、日常生活を取り戻すためとか、全国旅行支援が再開されるとか、そういうずるずるした流れの中で、どさくさに紛れて罹患し、不幸にも重症化した挙句に死んじまうのはやりきれない。
来年の春先に第8波が収まるまでに、2万人程度はそうやって死んでいく。
その先に自然感染と自然免疫しか選択肢がなくなれば、毎年30万人が死ぬことになる(そうなのかあ?)。
暗澹たる未来だ・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(病原性)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%97%85%E5%8E%9F%E6%80%A7
「伝統的な医学微生物学では「病原性がある」あるいは「病原性がない」という用法で用いられる二値的な概念で、「病原性が高い」「病原性が低い」という用法は誤りとされていた」
病原性などという専門用語を、安易に使ってはならないな。
自分で書いていて不安になったので確認した。
「しかし現代では、一般社会のみならず微生物学の専門分野においても「高病原性」などの表現が用いられることがあり、ビルレンスとの使い分けは曖昧になりつつある。」
・感染性:その微生物がその宿主の体内で安定して増殖できるかどうか
・病原性:微生物が宿主に感染したときに病気を起こすかどうか(ここでは従来の二値的概念)
・・感染性と分けるのは、感染しても「発症」しないことがあるため
・ビルレンス(毒性):感染したときどのくらい感染症を起こしやすいか、また発病したときにどのくらい重症化しやすいか、という力の強さを示す連続的な概念(最近では病原性として表記されることも)
・・強弱、または高低で表され、ビルレンスの高い(強い)病原体のことを強毒性、低い(弱い)病原体を弱毒性と呼ぶ。
多少は整理できた気がする。
「最終的に発病するかどうかは、これらの微生物側の質的量的な因子に加え、免疫などの宿主側の生体防御機構因子とのバランスによる。」
素の病原性などという概念は、そもそもないということか。
年齢やワクチン接種の有無、罹患経験の有無、それらの免疫賦活イベントからの経過期間、ぶっちゃけ、マスクの着用の有無さえも病原性に影響を与える(そうなのかあ?)。
感染性についても、用語としては慎重に扱わなければならない。
マスク着用は感染予防に効果的だが、ウイルスの感染性(固有の性質)には影響を与えない。
しかし、全人類が常時マスクを着用するようになれば、感染自体が困難になるわけだからな。
うーん、ワケワカ・・・。
ワクチンには、感染予防効果、発症予防効果、重症化予防効果があるとされている。
この文脈における感染というのは、当然、宿主との相互関係が前提となっていて、ウイルス固有の性質ではない(ワクチンの性能によって左右されるわけだし)。
体内に侵入出来ても、増殖のために細胞内に進入できなければ、感染は成立しないし、免疫によって阻害されれば、継続的な増殖はできない。
相互関係抜きの感染という概念も、厳密にはないわけだ。
病原性は、宿主の状態によって強く左右されるからな。
「これまでヒトに病原性がないとされていた微生物によっても、免疫力の低下したヒトでは病気が起こりうるということが知られるようになり、発病するか否かは単に微生物の病原性にのみ依存するのではなく、宿主側との力のバランスによって決まるという考えが広まるようになった。」
まさにその通りだろう。
若年者にとって、オミクロンは恐れるに足りない存在かも知れないが、高齢者などにとっては生死にかかわる脅威だ。
ビルレンス(毒性)との兼ね合いで言えば、オミクロンには病原性(二値的意味で)があり、若年者に対する毒性は低いが、高齢者などに対する毒性は高いという言い回しになる。
また、若年者に対する病原性(毒性を加味した意味で)は低いが高齢者などに対する病原性は高いともいえるわけだ。
もちろん、ウイルス側が変異すれば、ウイルス固有の性質としての感染性や病原性(二値的)、毒性にも変化が生じる。
ワクチンについても、変異種との相性、被接種者との相性(高齢者は免疫の賦活効果が少ないと言われている)、接種からの経過期間(効果の経時的減弱が起こる)、接種状況(接種率が高ければ、罹患のリスクは下がるしな)などを考慮する必要がある。
「病原性」という言葉が、どんな意味で使われているのかを、常に意識しておかないと、妙な誤解が生まれるかもしれない。
(コロナ 感染症法上の分類見直し 病原性など総合的に判断)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221224/k10013933431000.html
「現時点の病原性や感染力と国民への影響をどう考えるのか」
うーん、なんか怪しい雰囲気だなあ・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(新型コロナはインフルと違う感染症、と専門家チーム 2類から5類への見直し議論に影響も)
https://scienceportal.jst.go.jp/newsflash/20221216_n01/
「新型コロナと季節性インフルエンザは明らかに違う特徴をもった感染症で、同じような感染症になるまで相当な時間を要する」
さて、専門家チームとやらは、どの程度の期間を見込んでいるんだろうか(浮沈子の妄想では、200年くらいかかるはずなんだがな・・・)。
(新型コロナウイルス感染症の特徴と中・長期的リスクの考え方)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001024262.pdf
「III. COVID-19 パンデミックは季節性インフルエンザのような感染症になるのか」(9ページ)
「この先の数年間の状況は極めて不確実で、流行の波を繰り返し、安定した状況になるのには何年もかかるだろうという予測をしている」
「数理モデルの検討でも、通常の感染症と同じような状態になるのに数年の時間を要する」
なんだ、そんな程度か・・・。
が、これは英国の状況だ。
「イングランドの献血者での N 抗体陽性率は 80%を超えている」
「国内の献血者での抗体調査では N 抗体陽性率は全体として 26.5%」(2022 年 11 月に実施)
「日本では諸外国に比べてまだ自然感染の罹患率が低いことから、日本では季節性インフルエンザと同等のものと判断できるような感染症になるためにはより長い時間を要する可能性」
やれやれ・・・。
この資料では、「インフルエンザと同等」の条件として、暫定的に以下を掲げている。
①毎年流行は起こるものの、感染者数と死亡者数は一定の数の範囲内におさまり、その数は予測できる範囲である
②流行の起こる期間は限定的で、その時期はある程度の精度で予測できる
③死亡者の総数は超過死亡を含め季節性インフルエンザの死亡を大きく超えるものではない
④流行時期には一定程度の医療の負荷は起こるものの一般医療の制限をせざるを得ないような医療のひっ迫は起きない
何時とは銘記されていないけど、相当先になりそうな感じだ。
特に、④については、医療体制の抜本的な充実を求めており、人口減少が続く中で、未来永劫達成することはできまい。
文中引用されている図などは、別のファイルとして公表されている。
(新型コロナウイルス感染症の特徴と中・長期的リスクの考え方
図および参考資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001024263.pdf
ちなみに、本文中では「現在公開されているデータは 2021 年 8 月までのデータ」(8ページ頭)となっている(図5)日本の超過および過小死亡(2017年1月から2022年8月まで)は、タイトル通り「2022年」8月まで掲載されている(たぶん、本文のミスプリ)。
まあ、どうでもいいんですが。
この資料には、ざっと目を通した程度だが、季節性インフルエンザと新型コロナは違うぞという観点から、ありったけのネタをかき集めてきた感じがする。
当面、年間30万人の人身御供を捧げる気があれば、来年4月からでも5類に引き下げて治療費もワクチンも有料にすればいいだけの話だ。
200年も経てば、我が国の人口も減ってくるからな(1500万人だそうです)。
そのうち、4万人くらいになるだろうさ・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(WHO、マラリア予防ワクチンを初承認 「歴史的な日」:2021年10月7日の記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR06ERQ0W1A001C2000000/
「抗マラリア薬との併用で死者や重症者を減らすことが分かった。」
うーん、効果限定な感じだな。
「英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した「RTS,S」」
記事にもあるように、マラリアのワクチンは長いこと実現しなかった。
効果限定でも、確かに「歴史的な日」であることに違いはない。
「独ビオンテックは7月、新型コロナで有効だった「mRNA」の技術を使った初のマラリアワクチンを開発すると発表」
怪しげな新型コロナワクチンを売りさばくより、そっちの方が世のため人のためかもな・・・。
(世界初のマラリアワクチンはなぜ必要とする子どもたちに届かないのか)
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/23582/
「大規模臨床試験で示されたモスキリックスの重症化予防効果は約30%と高くはない。」
おっと、そんなに低いのか(WHOの認定基準ギリだな)。
「英オックスフォード大がテストしている2つ目のワクチンの方が優れており、安価で大量生産しやすい」
「オックスフォード大のワクチンは、マラリアのピークシーズンの直前に接種した場合、12カ月間で77%の有効性を示した。」
「モスキリックスは、ほかのワクチンが出てくるまでに多くの命を救う可能性を持っている」
「待てば待つほど、多くの子どもたちが不必要に亡くなっていく」
ワクチン開発は慈善事業ではない。
「モスキリックスの製造と配布に対する国際的な意欲は限定的だ。子どもへのリスクが比較的小さい新型コロナウイルスワクチンを、富裕国が記録的なスピードと資金で確保したのとは対照的だ。」
貧しい国の子供たちは、医療の恩恵を受けるための長い長い列の最後尾に並んでいる。
「マラリアは貧しい人々の病気なので、市場という点ではそれほど魅力的ではない」
「独ビオンテックが開発中のワクチンにも期待が寄せられている。このワクチンは、ファイザーと共同開発して成功を収めた新型コロナワクチンと同じmRNA技術を活用したものだ。同社は今年末までの臨床試験開始を目指している。」
医は算術だ。
生産がネックになるなら、少量で済むレプリコンワクチンも視野に入ってくるかもしれない。
(【ニュースリリース】米VLPセラピューティクス、ノーベルファーマとマラリア、デング熱など感染症領域での提携に向けた協議を開始)
https://vlptherapeutics.co.jp/press/4185/
「両社はマラリア、デング熱等の感染症ワクチンの開発・製造・販売における提携の方向性について合意し、協議を開始」
まあ、ここでもたぶん、資金面の話がネックになっているんだろう(未確認)。
もう1年になるけど、その後の発表はないようだ。
やれやれ・・・。
感染症は、新型コロナだけじゃないからな・・・。
<また追加>ーーーーーーーーーー
(日本発のマラリアワクチン開発)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/28/323/dj3235.html
「流行地域住民は幼児期に幾度も感染を繰り返し、ようやく重症化を免れるまでの免疫を獲得する。マラリアによる死亡者の90%は、サハラ砂漠以南に居住する5歳以下の児童である。アフリカのマラリア高度流行地域においては出生する子どもの3人にひとりがマラリアで死亡するといわれている。」
マラリアワクチンについて調べていたら、我が国でも開発が行われていたことを知った。
「マラリア防御免疫を獲得することは容易ではないが、感染を繰り返した後に防御免疫が確立することは知られている。」
人間の免疫機能というのは大したもんだな。
「熱帯熱マラリア原虫のSERA(Serine Repeat Antigen)という抗原分子に着目してワクチン開発を進めてきた。」
「SERA分子の中でもそのN-末端ドメイン(47kd)に対する抗体がマラリア原虫の増殖を阻害することを見出した。」
「SERAのN-末端ドメインに対する抗体価を持つ児童は全く発熱をしておらず、児童の血中マラリア原虫率と抗SERA-IgG3抗体価に極めて明瞭な負の相関関係が認められた。」
なんか、ビンゴな感じだな。
(マラリアワクチン候補NPC-SE36 / CpGのフェーズII臨床試験の準備)
https://www.ghitfund.org/investment/portfoliodetail/detail/157/jp
「これまでのところ、マラリアに対して認可されたワクチンはない。」
残念ながらGSCのモスキリックス(RTS,S)に先を越されたけど、チャンスはまだある。
「より効果的な第2世代のワクチンが緊急に必要であり、できれば全体的な有効性が高く、実施のためのワクチン接種の回数が少ないものを求めている。」
実際にどれ程の予防効果を発揮できるかはこれからの課題だ。
(ノーベルファーマ:研究開発:開発パイプライン)
https://www.nobelpharma.co.jp/research/pipeline/
「海外開発品:2022年10月現在:
治験コード 一般名:効能・効果:提携先:開発ステージ:承認見込:
・NPC-19[NPC-SE36]マラリアワクチン:熱帯性マラリア予防:大阪大学GHIT:P-Ib:未定」
うーん、まだ先は長そうだが、今のところは続いているようだ。
ノーベルファーマとVLPセラピューティクスとの提携と、関係があるのかどうかは知らない。
大阪大学のワクチンは、組み換えタンパク質ワクチンということになる。
アジュバントを加えて、効き目をアップするやつだ。
それをレプリコンワクチンで実現できればすごいな。
オックスフォードなんかに負けるなよ・・・。
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