🐱スターリンク:V2ミニ2022年12月20日 01:20

スターリンク:V2ミニ
スターリンク:V2ミニ


(スターリンクミッション5-1)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-5-1/

「開始日: 2022 年 12 月 28 日11:00 CET 頃」

問題は次だ!。

「主要なペイロード:スターリンク衛星群の第 2 世代衛​​星の最初のバッチ」

「ペイロード重量:縮小バージョンの各 Starlink V2 衛星の重量は約 800 kg です。」

「ロケット: Falcon 9 v1.2 Block 5 (第 1 段階は使用済み)」

「対象:地球低軌道(傾斜角約53°)」

「第 2 世代のスターリンク衛星が初めて打ち上げられます。これらは主に Starship を使用して打ち上げられることを意図していますが、SpaceX は Falcon 9 用の縮小バージョンも開発しました。」

「このミッションは 5-1 と呼ばれ、通常は 97.6° の傾斜角で 5 番目の軌道シェルの極地発射を示しますが、シー ランダーの計画された位置の座標は、それが平均傾斜角での発射になることを示しています約53°。したがって、これは 1 番目または 4 番目のシェルにより多く対応します。」

記事にリンクされているV2の情報によれば、スターシップの開発の遅れから、既にファルコン9で打ち上げ可能な縮小版が予定されていた。

(SpaceX は来年スターリンク コンステレーションの第 1 フェーズを完了し、ネットワークの第 2 世代の衛星はすでにスターベースで待機しています。)
https://www.elonx.cz/spacex-pristi-rok-dokonci-prvni-fazi-konstelace-starlink-a-ve-starbase-uz-cekaji-druzice-pro-druhou-generaci-site/

「縮小版の「V2 ミニ」バリアントを計画しています。利用可能なドキュメントによると、これは Starship バージョンと「技術的に同一」ですが、本体サイズが 4.1 x 2.7 m (ソーラー パネルは 12.8 x 4.1 m) に縮小され、重量は約 800 kg です。」

記事のテキストには書いていないんだが、添付されている表によれば、ソーラーパネルは2枚とある(縮小第2世代(F9-2)参照)。

なんと・・・。

我々が見慣れている(実際見たことはありませんけど)スターリンク衛星とは、全く異なる。

同表によれば、太陽電池パネルが2枚になっていることは、フルサイズのV2も同じだ。

ペトルメレチンは、重量については、フルサイズの2トンというのが吹っ掛けだと書いているからな(1.25トンに近いとか:半分くらいじゃん!?)。

縮小版の800kgというのも怪しい・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子的関心は、一体、一度に何機のV2がファルコン9で上がるかという点にある。

800kgという重量を信じるなら、最大20機程度上げることが可能だろうが、サイズが厳しいかも知れない。

どんな形状で、どう収納されて飛ぶのかにも興味津々だな。

相乗りのペイロードの話も出ているし、今回は馴染みの軌道(傾斜角53度)に投入されるようだから、お試しということなのかもしれない。

スターシールドの方が儲かるからな。

そっちの方のお試しなのかもな(未確認)。

V2は、米軍の宇宙戦略にガッチリ食い込んでいる。

それ専用の別の仕様になるかも知れないけど(未確認)、搭載される衛星バスや、スターレーザーによる衛星間クロスリンクは同様だろう(暗号強度は異なるようです)。

ともあれ、ミニ版は早ければ年内に上がる。

V2の成功は、最終的には、もちろん、スターシップの成功にかかっている。

ファルコンしか飛ばなければ、高度300km台の超低軌道でのコンステレーションの展開は危うい。

3万機の編隊を維持し続けることは、到底できない。

この先、V2ミニが定期的に展開されることになるのかどうかは知らない。

今回限りで、暫くテストに専念して、その間、V1.5が上がるのかも知れない。

それとも、今後はKa、Ku帯のV2に切り替えて、機数は少なくても、高スループットのコンステレーションにしていくつもりなのかもしれない。

まあ、どうでもいいんですが。

来年中ともいわれていた現在の第一期コンステレーションの完成は少し先になるけど、軌道上のスループットの改善は進む。

スターリンクとしてのパフォーマンスが向上すれば、それでいいわけだしな。

時間には余裕がある。

その余裕は、スターシップの開発期間の延長と同期しているのかも知れない。

仮に、当初は2段目使い捨てでも、スターシップが上がり始めれば、フルスペックのV2が投入出来て、スターリンク事業は文字通り軌道に乗る。

スターシールドがそれとどう絡むのかは分からない。

独自の衛星なのか、V2と相乗りなのか。

軌道はどうなるのか、スターリンクと被るのか、これまた独自なのか。

FCCの許可の態度を見ると、独自衛星を同じ軌道で運用するつもりのように見えるけどな。

(スターリンク:新規or変更)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2022/12/02/9545327

「連邦政府のユーザーとのさらなる検討と調整が行われるまで、要求への対応を延期する」

スターシールドのページにある画像を見ると、独自軌道である可能性も高い(画像参照:独自軌道上のスターシールド衛星と、スターリンクネットワークが通信しているように見える:この絵面のスターシールド衛星がV2だという話もある)。

まあいい。

許可されている軌道に何を飛ばそうが、そこでどんなサービスを誰に対して実施しようが、地上との通信を侵さなければいいんだろう(未確認)。

部分的なFCCの認可は、7500機の展開の間、ひょっとしたらスターシップが飛ばないことを意味しているのかも知れない。

そうなってくると、V2ミニをファルコン9で上げ続けるのか、重量と一度の打ち上げ機数をクリアするためにファルコンヘビーの拡張フェアリングのお出ましを仰ぐことになるのかという話も出てくる(そうなのかあ?)。

重量は軽くクリアーできたとしても、現在のフェアリングを使い続けるより、ヘビーで上げちまった方が効率的だからな(特大フェアリングを回収できれば、使い捨てになるのは2段目だけだし)。

チンケな低軌道だから、センターコアを回収して再使用に回すという選択も出てくる(現在も、将来的にも、今のところセンターコアの再使用計画はない)。

ヘビーが、毎週のように上がるという壮観な未来が待ち受けているかも・・・。

まあいい。

V2ミニがファルコン9で上がる話は、様々な憶測を呼ぶ(浮沈子の単なる妄想かも)。

もっと先になると思ってたんだが、10日以内と言われると、心の準備が間に合わない・・・。

・スターリンクの展開(基本です!)
・スターシールドの展開(闇の中)
・スターシップとの関連(闇の中?)
・ヘビーとの関連(単なる妄想)
・その他エトセエトセ

その他の中には、ファルコン9で拡張フェアリングを運用するという妄想も含まれている(未確認:そんな話は何処にもない)。

フェアリング自体の重量も増えるからな。

空力が解決したとしても、そういう話になるのかどうかは知らない。

しかし、ヘビーを飛ばすのは確かに手間だからな。

コアステージを含めたブースターの回収、メンテ、組み立て、打ち上げの手間(ざっくり3倍!!!)を考えれば、フェアリングの容積だけがネックになるようなら、ありえない話ではない。

様々な憶測の中、暮れも押し迫った28日の夜(日本時間19時)にV2ミニは上がる。

なりは小さくても、妄想を育む力は大きいな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(SpaceXは来週、最初のStarlink Gen2衛星を打ち上げるかもしれません)
https://www.teslarati.com/spacex-first-starlink-gen2-satellite-launch-2022/

「2022 年 12 月末までに Gen2 衛星の打ち上げを開始する予定である」

「SpaceX はまた、すべての Starlink Gen2 衛星に搭載される超高周波 (VHF) ビーコンを起動する許可も求めています。これらのビーコンは、既存の遠隔測定、追跡、およびコマンド (TT&C) アンテナのバックアップとして機能し、SpaceX が方向に関係なく Gen2 衛星との接触を維持できるようにすることで、完全に制御不能になる可能性を減らします。スターリンク軌道運用の安全性を向上させます。」

「Gen2 打ち上げのために STA を再利用することを決定した可能性があります。同社は現在、53 度以外の傾斜角で打ち上げることができません。」

エリックラルフは、FCCの許認可関係から追っているようだが、それによっても53度の傾斜角にV2が上がることが予想されている。

「おそらく、それらはStarlink「V2 Mini」衛星になるでしょう。」

「SpaceX によると、Starlink V2 Mini 衛星には、合計 120 平方メートル (約 1300 平方フィート) の巨大なソーラー アレイが 2 つ搭載される予定です。V2 Mini 衛星の電力効率が V1.5 衛星とほぼ同じであり、同様に効率的なソーラー アレイを使用すると仮定すると、衛星あたり約 3 ~ 4 倍の使用可能な帯域幅を提供できることを示します。」

皮算用だな・・・。

まあいい。

実際に上がってみれば分かることもあるだろうし、それでも分からないことがあるかも知れない。

新たな疑問や謎も生まれる。

V2が、単なるインターネット衛星に留まらないことは、スターシールドの発表で明らかになっているけど、衛星についてもサービスについても、仕様が明確になっているわけではないからな。

今のところ、詳細はお問い合わせください状態なわけだ。

一般の利用者にとって、V2は単なるインターネット衛星に過ぎない。

接続性が向上し、スループットが安定して、極軌道の展開が進めば全地球的な接続性と一層のレイテンシの低下が期待できる美味しい話だ。

アマゾン(カイパー衛星)が上がる前に、スターリンクの第1期展開は終了する(断定的!)。

アマゾンの100億ドルの投資を背景とした強力な衛星群に対抗できるかどうかは、V2の成功にかかっている。

運用面での蓄積という点では一日の長があるけど。

カイパーが出てくるまでは、スターリンクの独壇場だからな。

低軌道衛星コンステレーションによるインターネット基盤の構築は始まったばかりだ。

浮沈子は、一社総取りになると思っているけど、需要が伸びてくればスターリンクだけでは賄えなくなるかもしれない。

ワンウェブの第2期展開も気になるしな(ロケットはアマゾンが買い占めちまったからな:どこが上げるんだあ?:スターシップかあ?)。

低軌道に軽い衛星を上げるという点では、取っ付きはいいけど、それを持続するためには、継続的な打ち上げ能力を確保しなければならない。

それを賄えるだけの収益を確保できるのかどうか。

現状では、それが出来るのはスターリンクだけのような気がする。

ワンウェブも、カイパーも、ニッチな市場しか得られないのではないか。

それだけで、十分食って行ければそれでもいいけどな。

衛星間通信(クロスリンク)をレーザーで実用化しているのはスターリンクだけだ(欧州も、小規模で実現しているけど、実態は不明だ)。

低遅延高スループットなバックボーンを構築できる。

それこそが、スターリンクの最大の武器だからな。

地上インフラに依存しない、手出し無用のネットワークだ。

ロシアとか中国にとっては、目の上のタンコブだろう(イランもそうなのかも)。

(ウクライナは10,000以上のスターリンクアンテナを取得します)
https://www.teslarati.com/ukraine-10000-starlink-antennas/

「ロシアが2月にウクライナに侵攻して以来、ウクライナは約22,000のスターリンクアンテナを受け取った」

「ウクライナは、ロシアの空爆に対抗するために 10,000 台を超えるスターリンク アンテナを受け取る予定」

合計3万以上だ。

が、全世界では100万を超えたらしい。

(Starlink は 100 万人のサブスクライバーを確認します)
https://advanced-television.com/2022/12/20/starlink-confirms-1m-subs/

「100 万人のアクティブな加入者は良い数字であり、Starlink が、約 120 万人の加入者を持つ世界最大の衛星ベースのインターネット サービスである Hughes を打ち負かすのに数週間しかかからない可能性」

ヒューズにとっても、目の上のタンコブだろう(静止軌道衛星から見れば、目の下だけどな)。

まあ、ど合ってますう?すが。

「Starlink が 1 か月あたり約 150,000 セットのキットを生産していることを示唆するレポートがあります (したがって、年間約 180 万セット)。」

「まだ手付かずの地域が地球上にたくさんあります。」

・インドや南アジアの他の多くの国
・アフリカ
・サウジアラビア
・エジプト(えーと、エジプトは一応アフリカですが)
・トルコ
・その他の湾岸諸国
・南米の多くの地域
・ロシア(とーぜんですな・・・)

増え続けるユーザーを満足させるためにも、V2の展開は急務だ。

100万ユーザーが意味するところは、ざっくり毎年10億ドルの収入ということだ(合ってますう?)。

スターリンクが事業単独でペイするには、5年間で200億ドルを稼がなければならない(V1.5:衛星寿命5年で1万機を想定:打ち上げ費用5千万ドル、衛星費用100万ドル)。

・打ち上げ費用:(1万機÷50機)×0.5億ドル=100億ドル
・衛星費用:100万ドル×1万機=100億ドル

アンテナの費用は度外視した。

収益がペイするためには、最低でも400万人の加入者が必要ということになる。

全世界で1千万人が加入すれば、商売としては上々だ。

開発のための積極的な投資も可能になる。

S社は、元々、一般消費者で商売しようという気はない。

バックボーンで稼ぐつもりだからな。

そのためにも、V2は重要だろう。

V1.5の能力では、既に回線が飽和しつつある。

V2の能力が、仮にV1.5の4倍の能力があるとすれば、一度の打ち上げ機数が3分の1(54機→18機)になっても、置き換えていく意義は十分ある。

製造コストとのバランスもあるしな(4倍はかからないんじゃね?)。

コスト削減にもつながるかも知れない(未確認)。

もちろん、スターシップが飛べば、楽勝で荒稼ぎが出来るというものだ(そうなのかあ?)。

ライバルの追随を許さない、絶対的なアドバンテージを得る。

V2ミニ+ファルコン9=ショボ・・・。

V2フル+スターシップ=最強!。

まあ、どうでもいいんですが。

年内に上がるという話は、例によって確定ではない。

が、チェコのペトルメレチンも、米国のエリックラルフも、その可能性があると見ているわけだ。

地球低軌道コンステレーションを征服する者は誰か。

浮沈子には、灯を見るより明らかな気がするがな・・・。

🐱ISS:MS-22損傷:0.8mmの穴2022年12月20日 02:34

ISS:MS-22損傷:0.8mmの穴
ISS:MS-22損傷:0.8mmの穴(画像は前の記事との関連です。)


(ロシアは、損傷したソユーズ宇宙船に直ちに行動を起こさないと言います)
https://arstechnica.com/science/2022/12/russia-says-it-will-take-no-immediate-action-on-damaged-soyuz-spacecraft/

「日曜日に NASA と協力して長いカナダアーム 2 マニピュレーター アームを操作した結果、ロシアの専門家はソユーズ宇宙船の後端の損傷部分をはっきりと見ることができました。穴の面積は直径約 0.8 mm で、小さいながらも先週の水曜日に外部ループ内のすべての冷却材を宇宙に放出することができました。重要なことに、目視検査では、がれきの衝突によるソユーズ車両へのその他の顕著な損傷は発見されませんでした。」

ブログ執筆時点で、NASAのISSブログの更新はない。

「今後の行動に関する決定は12月27日に行われるとユーリ・ボリソフは述べた。」

「2 つの選択肢が検討」

「3 人の乗組員をソユーズ MS-22 内で地球に帰還させるか、次のソユーズであるソユーズ MS-23 を自律飛行させてステーションまで帰還飛行させるか」

「このソユーズは、早ければ2月19日に飛行準備が整う可能性」

なんだ、そんな先なのか・・・。

「彼らは劇的な冷却剤漏れの前に3月に地球に戻る予定」

せいぜい、1か月程度しか前倒しできないわけだ。

つまり、その間のリスクをどう考えるかだな。

「3 月に 3 人の新しい乗客をステーションに運ぶ予定だったソユーズ MS-23 宇宙船を、この帰りのフライトに転用しなければならない場合、かなりの財政的コストがかかる」

この際、財政的コストは度外視だろう(無重力でも、命より重いものはない!)。

「ルビオは帰国予定の 3 人の乗組員の 1 人であるため、NASA はデータを綿密に精査しています。」

場合によっては、コストの一部を米国が負担してでも、MS-23を空打ちするかも知れない。

「ロシアの専門家に問題に取り組み、次のステップについて勧告を行う時間を与えることを好みました.」

「現時点では、ソユーズ MS-22 が有能な救命艇であるかどうかは定かではありません。」

裏では、きっと、クルードラゴンやスターライナーによる救命艇の打ち上げも検討されているに違いない。

「機能的な外部ラジエーターがなければ、ソユーズ宇宙船の内部が過熱する懸念があります。これにより、機密性の高いフライト コンピューターが損傷し、手動で地球の大気圏に再突入する必要が生じる可能性があります。」

なんか、それが一番安全な気がするんだがな。

手動での着陸の場合、多少その範囲が拡大したとしても、サバイバル訓練は受けているだろうしな(冬のロシアでサバイバルしたくないけど:そっちのリスクの方が高いか・・・)。

「来週の作業の多くは、宇宙船が宇宙ステーションを離れたときに宇宙船の内部温度がどのように変化するかを理解することを目的として行われる可能性があります。」

いずれにしても、27日の判断を待つ必要がある。

ロシアの船外活動は、それまでは中止だ。

宇宙飛行士のリスクを高めるわけにはいかない。

ロシア側でも米国側でも、救命艇の予備というのは、想定されていないんだろう。

ISS程度であっても、宇宙飛行はそれなりのリスクを抱えている。

今回の件は、そのことを改めて教えてくれている。

一寸先は闇の宇宙開発。

たった0.8mmの穴で、夜も眠れずだな・・・。

🐱変異種:第8波:入院減少2022年12月20日 23:45

変異種:第8波:入院減少
変異種:第8波:入院減少


(<新型コロナ・20日>東京都で2万513人感染、20人死亡 2万人超は8月25日以来、117日ぶり)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/221071

「病床使用率は52.6%」

「1週間平均の新規感染者数は、20日時点で1万5985.7人で、前の週に比べて116.4%」

検査陽性率は、19日時点で39パーセント辺りだ(追加の報告が出てきて、徐々に下がって来るので実際には37パーセントくらいかも)。

捕捉されていない感染者のプールは、相変わらずデカいままだ。

適正な陽性率は10パーセント以下といわれているからな。

東京都は、第6波のピークを超えて増加中だが、入院患者数は2日前から減り続けている。

12月18日:3966人(ピーク)
12月19日:3965人(前日-1人)
12月20日:3872人(前日-93人)

ピークアウトの兆候と見ていい。

が、気になるデータもある。

12月18日:32人
12月19日:37人(前日+5人:今季最多更新)
12月20日:44人(前日+7人:今期最多更新)

こちらは重症者数だ。

ちなみに、東京都の重症者の過去最大は、昨年8月の297人というべらぼーな数字になる。

入院患者数が減り始めて、重症者数が増加というのはピークアウトの兆候としては自然だ。

この後に、死者数のピークが来る(遅行指標だからな)。

死者数は、死亡日ベースで20人程度で推移している。

第3波、第6波、第7波では、40人程度に増えている。

やれやれ・・・。

入院患者数が、本当にピークアウトしたのかはもう少し様子を見なければ分からない。

現在の4000人弱という規模は、ほぼほぼ過去のピーク値に近い(画像参照)。

第5波、第6波、第7波では4000人を超えているが、最大でも4500人を超えていないからな。

都は、7000床以上を確保と豪語しているが、実質的には5000床もないのではないか(未確認)。

医療機関側が、年末年始の医療体制を考慮して、入院回避に走っている可能性もある。

ヤバいな・・・。

ヤバ過ぎ!。

2万人を超えた感染者も、伸び率自体は衰えてきている。

早ければ、今週にもピークアウトする可能性がある。

来週から、年末年始の休診を挟んで、報告数は落ちるだろう。

発熱外来は大変なことになりそうだが、自宅で陽性になった感染者の行き場所はどうなるんだろうな。

まあ、どうでもいいんですが。

年明けで、帰省から戻った感染者の爆増で、とりあえずは一段落するかもしれないけど、その頃にはオミクロン亜系統がBA.5に代わって過半数に達しているという筋書きなわけだ。

確定した未来か・・・。

問題は、そこから先なわけだ。

大部分がオミクロン亜系統に置き変わっている米国の感染者数は、せいぜい7万人規模だからな(捕捉漏れは、山のようにあるでしょうけど)。

爆増している気配はない。

死者数(概ねアベレージで500人未満)から見ても、数倍の規模に留まる(それだって、スゴイ数ですけど)。

ファウチは、退任に当たって、警鐘を鳴らしている。

(米コロナ対策トップのファウチ氏 パンデミック終息論は「全く違う」)
https://www.asahi.com/articles/ASQDL2PS5QDJUHBI00H.html

「米国などでパンデミック(世界的大流行)が終わったとの見方が広がっていることについて、「全く違う」」

「1日あたり数百人にのぼる米国の死者数は「許容できるレベルではない」と強調」

まあ、医者はそう言うだろうな。

戦争で、何百万人も兵士を殺さなければならない政治家とは異なる(そうなのかあ?)。

そうであってくれなければ、彼らに政策助言者としての地位を与えている意味はない。

米国は、このコロナ禍で、ざっくり1億人が罹患し、110万人が死んだ。

実際の感染者や死者は、それを上回っているだろう。

ファウチは、ワクチン接種の重要性を強調しているが、現状ではそれしか手がないからな。

社会規制は、政治的に取れないし、マスクなどの感染予防策を徹底することにも限界がある。

既にパンデミックは終わったという、米国民の認識を変えることはできないだろう。

ハイリスクグループのワクチン接種を進め、後は自然感染に任せていくしかない。

流行は今後も繰り返しておこり、死者は増え続けることになる。

長期に渡るエンデミックの期間中に、現在の死者数を遥かに超える犠牲者を出すことになる。

それは、米国だけではなく、中国や我が国も同じだ。

人類は、その運命を受け入れざるを得ないだろう。

死にたくなければワクチンをうち、ワクチンうっても死んじまったら寿命と思って諦める。

米国は、1日あたり数百人にのぼる死者を許容していくことになる。

それは、選択の問題だ。

変異を繰り返す新型コロナウイルスに、ワクチンが追い付き追い越すことは現状ではムリポだ。

最速の6回目接種を目指そうにも、オミクロン対応ワクチンの2度目のブースト接種は、世界中どこの国も想定していないからな。

後は、自然感染して、せいぜい生き延びてくれということなわけだ(そんなあ!)。

一寸先は、真っ暗闇な新型コロナウイルス。

いや、一寸先どころか、未来永劫真っ暗闇かも知れない。

切れと持ちがいい理想のワクチンを、早く開発してもらいたいな。

ヒトの免疫系を、ウイルスの変異に対応できるように、根本的に改良するという手もある(んなことが出来るのかあ?)。

ワクチンなんて、所詮、その場凌ぎに過ぎないわけだからな。

放射線耐性とか無重力適応なんかよりも、まずは変異種に対応できる免疫系を作るためにこそ、合成生物学の知見を活用してもらいたいもんだな・・・。