FT2014年08月26日 17:37

FT


世界の経済人が読む新聞。

(フィナンシャル・タイムズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%BA

いわゆる、クオリティペーパーである。

普通の人は読まない(浮沈子も読みません)。

その社説が、日経に出ている。

([FT]エボラ熱封じ込めに国際支援を(社説))
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H0D_W4A820C1000000/

浮沈子的には、極めてマトモに感じるが、どうだろうか。

「いまの状況は、国際社会が背を向け、住民を見殺しにした過去のアフリカにおける悲劇になぞらえることができる。」

その元凶は、他ならぬ英国だったような記憶があるんだが。

「直近の試算では、リベリアの首都モンロビアで新たに700~1000人が感染すると予測される。エボラ出血熱の感染が、人口密度の高い都市部でこれほど広範囲に及び、罹患(りかん)率が高まった前例はない。」

そのリベリアは、英国の植民地であったはずである。

おまいらに、いわれたくないな!。

まあいい。

「航空会社は運航を停止。アフリカでは空路や海路での出入国を禁じる国が相次ぎ、セネガル、コートジボワールなど(まん延国の)近隣の国は国境を封鎖している。外資系企業は駐在員を退避させている。国の治安維持に必要なのに、フィリピンが国連平和維持活動の一環としてリベリアに派遣していた総勢115人の分遣隊の召還を決定した事実に衝撃を受けた。」

国際社会は、パニックやヒステリーで撤退しているわけではない。

冷静にリスクを判断し、状況が好転するのを見守っているのだ。

その状況の中で、単独で支援を行うことが出来る国は限られている。

国際機関を通じて、それらの支援を有効に機能させることが現実の対応である。

MSFもその一つだろうが、その能力には限りがある。

国家そのものを支援することが必要なのだ。

「昨年末にエボラ出血熱の流行の発端となったギニアは、感染の抑制で一定の成果をおさめた。」

そうだろうか。

浮沈子は、未だにこの国の感染制御が成功したという認識は得られていない。

何度も失敗しているというのが、正直な印象である。

FTが何を根拠にそういう認識に立っているのかは知らない。

どっちにしても、一般の人々は、FTなんか読まない。

世界中の投資家や政界・財界のリーダーが読むのだ。

彼らにとって、西アフリカは金にならない投資の対象でしかない。

政治的なパフォーマンスをしても、票には繋がらない。

興味もなければ関心もない。

FTは、そんな人々に何をさせようというのか。

「国際社会も過去の例にとらわれない対応をとるべきだ。」

金儲けに繋がらない国に、投資をすべきだとでも言うのだろうか。

「国際社会はシエラレオネ、リベリア、ギニアの国民に寄り添い、各国が感染拡大を食い止めるために必要とする管理体制の構築を支援すべきだ。あわてて逃げている場合ではない。」

何のために?。

「シエラレオネ、リベリア、ギニアで猛威をふるうエボラ出血熱のウイルスを封じ込めるために奮闘している医療従事者にとり、最も手ごわい敵はパニックとヒステリーだ。」

浮沈子はそうは思わない。

無関心。

あるいは、腐った卵をバスケットから取り除こうとする行為。

FTのようなクオリティペーパーを読む人々の通常とるべき態度。

彼らは、この社説をどう見ているのだろう?。

「最も手ごわい敵はパニックとヒステリーだ。」

冷静に見れば、FTこそがパニックとヒステリーになっていると考えるかもしれない。

ここは、動くタイミングじゃない。

短期的に関連株(ゴム手袋とか、医薬品関連)でも買っておけば十分だ。

国が安定して、投資価値のある産業が発展してくれば、関心が湧くかもしれない。

そう、世界の無関心が、当事者の最大の敵だ。

今のところ、飛び火感染は有効に抑えられている。

そのことが、一層の無関心を呼ぶ。

アフリカの問題に、なんで首を突っ込まなきゃあならないんだあ?。

飛び火感染が日常的に起こって、世界の大都市に感染者が溢れるようなことになれば、否が応でも関心の的になる。

まあ、今のところ、そんな気配はない。

歴史上、類を見ない流行になったことは確かだが、まあ、うまくやるだろう。

さてと、アフリカから引き上げた投資を、どこに向けるべきかを考えなきゃならん。

FTのほかの記事でも読むとするかな・・・。

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