久々の打ち上げ ― 2017年02月18日 20:04
久々の打ち上げ
今日は、久しぶりのファルコン9の打ち上げだ。
わくわくする。
もちろん、成功を期待している。
決して、ドハデなイベントを待ち望むような、不埒な考えはない。
1段目の回収については、今回は、陸上への回収を予定している。
(CRS-10 MISSION)
http://www.spacex.com/webcast
「Following stage separation, the first stage of Falcon 9 will attempt to land at SpaceX's Landing Zone 1 (LZ-1) at Cape Canaveral Air Force Station, Florida.」
打ち上げ的に難しい要素は何もない。
軽いペイロード、低い軌道、少ない燃料、エトセエトセ。
楽勝だろう。
新しい要素があるとすれば、発射台位のものだ。
改修後、初めての使用になる。
ロケットの打ち上げについては、地上施設は重要だからな。
ローンチコンプレックス39Aは、米国にとっては由緒ある発射台だ。
アポロが上がり、スペースシャトルが上がった発射台。
米国の威信、象徴、空威張りではない、有無を言わせぬ実力の根源。
全ては、そこから始まり、続いている。
「The CRS-10 mission will be SpaceX's first launch from historic LC-39A at Kennedy Space Center.」
スペースXは、そしてイーロンマスクは、今回の打ち上げの意義をよく理解している。
特別な打ち上げなのだ。
人は、テクノロジーだけに生きるものにあらず。
まあ、火星に有人ロケット飛ばそうというのだから、彼らにとっては通過点の一つに過ぎない。
今回の打ち上げは、そういう、いわば、情緒的な部分での味わいになる。
それ以外は、いつか来た道に過ぎない。
ドハデなイベントは、起きないだろう。
たぶん。
きっと。
機体的にも、チャレンジングな要素はない。
打ち上げの度に完成度を増していくファルコン9の、ごくごくふつーの打ち上げになる。
陸上への回収は、たぶん、3回目くらいだろうけど、その成功を疑う要素は何もない。
楽勝間違いなし。
見世物的要素も、徐々になくなってきたわけだ。
喜ばしい話である。
いや、ホントに。
ホントなら、エコースター23の打ち上げが先だったんだろうが、NASAのごり押しで(?)、39Aの初打ち上げはCRS-10になった。
その先には、回収した1段目を使った再使用ロケットによる打ち上げが予定されている。
コスト削減が、ただの与太話なのか、それとも宇宙へのアクセスが激変するのか。
その成功と評価は、スペースXにとって、試金石となるわけだ。
そんな、本当の歴史的な打ち上げを前にして、今回はルーチンワークをこなすだけの、実に、つまらん打ち上げになる。
宇宙開発において、そのことは、何より重要だ。
失敗を織り込む挑戦的な運用、リスクの評価、開発の管理、必要な資源の投入、撤退、断念、再挑戦・・・。
我々が、宇宙開発の物語に惹かれるのは、そこに、人間の本能ともいうべきチャレンジ魂を見るからに他ならない。
自らの体験に引き寄せて、そこから元気をもらうことが出来るから。
そして、やがて、数々の失敗を乗り越えて、しっかりとした足場を築く。
盤石の、安定した打ち上げ。
コントロールされたリスク。
予測可能なトラブルと、その対策。
練り上げられた最適化と、最新の技術の継続的な取り込み。
スタッフの持続性の確保や、知識、技能のブラッシュアップ。
そして、更なる開発への挑戦。
それは、SLSのような巨大ロケットであれ、我が国の電柱ロケットであれ、同じことだ。
今回の打ち上げは、ファルコン9にとっては、踊り場のようなものだ。
求められるのは、安定した打ち上げであり、鬼面人を驚かす最先端のテクノロジーではない。
2日後には、ISSにドッキングして、1か月後に、太平洋に着水して回収される。
ミッションとしては、長丁場になるが、新しい要素は何もない。
怪しげなウイルスをISSに持ち込むなど、ネタになりそうな話はあるが、まあ、どうということはないだろう。
ミッションパッチを見ても、10回目なのに、星の数が3個しかないとか、そんなことしか突っ込みようがない(8回目までは、ずーっと数を合わせてたんだがな)。
CRS-7で、空中爆発したので、8回目の時には、星の1つが暗かったりと、芸が細かかった。
9回目は、14個も撒き散らして、そのこだわりを断ち切っている。
回収地点(?)を示す黄色いマーク、四葉のクローバーも、定番になった。
あと、4時間で打ち上げになる。
天気さえ良ければ。
なんか、上段でリークがあったという話もある。
(Investigating a (very small) leak in the upper stage.)
https://twitter.com/elonmusk/status/832647116816150530?ref_src=twsrc%5Etfw
「If ok, will launch tomorrow.」
ちょっと、期待(何を?)してもいいかな・・・。
今日は、久しぶりのファルコン9の打ち上げだ。
わくわくする。
もちろん、成功を期待している。
決して、ドハデなイベントを待ち望むような、不埒な考えはない。
1段目の回収については、今回は、陸上への回収を予定している。
(CRS-10 MISSION)
http://www.spacex.com/webcast
「Following stage separation, the first stage of Falcon 9 will attempt to land at SpaceX's Landing Zone 1 (LZ-1) at Cape Canaveral Air Force Station, Florida.」
打ち上げ的に難しい要素は何もない。
軽いペイロード、低い軌道、少ない燃料、エトセエトセ。
楽勝だろう。
新しい要素があるとすれば、発射台位のものだ。
改修後、初めての使用になる。
ロケットの打ち上げについては、地上施設は重要だからな。
ローンチコンプレックス39Aは、米国にとっては由緒ある発射台だ。
アポロが上がり、スペースシャトルが上がった発射台。
米国の威信、象徴、空威張りではない、有無を言わせぬ実力の根源。
全ては、そこから始まり、続いている。
「The CRS-10 mission will be SpaceX's first launch from historic LC-39A at Kennedy Space Center.」
スペースXは、そしてイーロンマスクは、今回の打ち上げの意義をよく理解している。
特別な打ち上げなのだ。
人は、テクノロジーだけに生きるものにあらず。
まあ、火星に有人ロケット飛ばそうというのだから、彼らにとっては通過点の一つに過ぎない。
今回の打ち上げは、そういう、いわば、情緒的な部分での味わいになる。
それ以外は、いつか来た道に過ぎない。
ドハデなイベントは、起きないだろう。
たぶん。
きっと。
機体的にも、チャレンジングな要素はない。
打ち上げの度に完成度を増していくファルコン9の、ごくごくふつーの打ち上げになる。
陸上への回収は、たぶん、3回目くらいだろうけど、その成功を疑う要素は何もない。
楽勝間違いなし。
見世物的要素も、徐々になくなってきたわけだ。
喜ばしい話である。
いや、ホントに。
ホントなら、エコースター23の打ち上げが先だったんだろうが、NASAのごり押しで(?)、39Aの初打ち上げはCRS-10になった。
その先には、回収した1段目を使った再使用ロケットによる打ち上げが予定されている。
コスト削減が、ただの与太話なのか、それとも宇宙へのアクセスが激変するのか。
その成功と評価は、スペースXにとって、試金石となるわけだ。
そんな、本当の歴史的な打ち上げを前にして、今回はルーチンワークをこなすだけの、実に、つまらん打ち上げになる。
宇宙開発において、そのことは、何より重要だ。
失敗を織り込む挑戦的な運用、リスクの評価、開発の管理、必要な資源の投入、撤退、断念、再挑戦・・・。
我々が、宇宙開発の物語に惹かれるのは、そこに、人間の本能ともいうべきチャレンジ魂を見るからに他ならない。
自らの体験に引き寄せて、そこから元気をもらうことが出来るから。
そして、やがて、数々の失敗を乗り越えて、しっかりとした足場を築く。
盤石の、安定した打ち上げ。
コントロールされたリスク。
予測可能なトラブルと、その対策。
練り上げられた最適化と、最新の技術の継続的な取り込み。
スタッフの持続性の確保や、知識、技能のブラッシュアップ。
そして、更なる開発への挑戦。
それは、SLSのような巨大ロケットであれ、我が国の電柱ロケットであれ、同じことだ。
今回の打ち上げは、ファルコン9にとっては、踊り場のようなものだ。
求められるのは、安定した打ち上げであり、鬼面人を驚かす最先端のテクノロジーではない。
2日後には、ISSにドッキングして、1か月後に、太平洋に着水して回収される。
ミッションとしては、長丁場になるが、新しい要素は何もない。
怪しげなウイルスをISSに持ち込むなど、ネタになりそうな話はあるが、まあ、どうということはないだろう。
ミッションパッチを見ても、10回目なのに、星の数が3個しかないとか、そんなことしか突っ込みようがない(8回目までは、ずーっと数を合わせてたんだがな)。
CRS-7で、空中爆発したので、8回目の時には、星の1つが暗かったりと、芸が細かかった。
9回目は、14個も撒き散らして、そのこだわりを断ち切っている。
回収地点(?)を示す黄色いマーク、四葉のクローバーも、定番になった。
あと、4時間で打ち上げになる。
天気さえ良ければ。
なんか、上段でリークがあったという話もある。
(Investigating a (very small) leak in the upper stage.)
https://twitter.com/elonmusk/status/832647116816150530?ref_src=twsrc%5Etfw
「If ok, will launch tomorrow.」
ちょっと、期待(何を?)してもいいかな・・・。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。