分かりにくさのカタチ ― 2018年01月02日 01:25
分かりにくさのカタチ
我が国初の水星探査機が今年打ち上げられる(かもしれない?)。
色々調べているのだが、分かりにくいこと、この上ない。
分かりにくさを形にすると、この水星探査機になるのではないかとすら思えてくる。
本題に入る前に、分かりやすい方から話を始めよう。
時系列的にも、それが適っているしな。
(マリナー10号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC10%E5%8F%B7
「金星および水星を探査した。人類が初めて水星を調査した探査機」
「質量 500kg」
「打上げ日時 1973年11月3日」
「最接近日 水星 - 1975年3月16日」
「運用終了日 1975年3月24日(追跡終了)」
「1974年3月29日と9月21日、1975年3月16日に、マリナー10号は水星近傍を通過した。」
そう、マリナー10号は、水星の周回軌道には入っていない。
太陽周回軌道上で、水星に3回ランデブーしただけだ。
「現在もまだマリナー10号は人工惑星として太陽の周りを周回しているものと考えられる。」
積まれていた装備を見てみよう。
「装備:
・高感度アンテナ
・太陽電池パネル
・磁力計
・紫外線分光器 ほか」
実質的には、磁力と紫外線分光しかない。
ショボいな・・・。
まあいい。
人類初の水星探査だからな。
しかし、水星に磁場が存在するという想定外の大発見をもたらしたわけだ。
惑星スイングバイも初めてだったし、恒星追尾装置のトラブルも乗り切るなど、運用上の成果もあげている。
合格!。
次いこうか。
(メッセンジャー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「2004年8月3日に打ち上げられ、2011年3月18日に水星の周回軌道に投入されて観測が行われ、2015年5月1日に水星表面に落下してミッションを終了した。」
「質量 1,093 kg」
衛星の重さは、前回の2倍以上だ。
米国って、どうして、こんなに分かりやすいんだろう・・・。
「主な推進器 2液式化学スラスタ」
まあ、たぶん、殆どが燃料だろうと思うんだがな。
そして、人類はようやく水星周回軌道に探査機を投入することに成功する。
従来、45パーセントしか撮影されていなかった水星の全貌が明らかにされ、観測は当初予定の1年を大幅に超えて4年以上に及び、最接近高度は、なんと、25kmまで接近した。
「探査機器:
水星撮像システム
ガンマ線・中性子スペクトロメータ
X線スペクトロメータ
磁力計
水星レーザ高度計
水星大気・表面組成スペクトロメータ
エネルギー粒子・プラズマスペクトロメータ
電波科学実験
など」
得られた成果の解析はこれからだろうが、既に火山や地質活動の痕跡があること、極域のクレーターの内部に大量の水の氷があること、水星の表面に予想以上のカリウムが存在していること、水星の磁極が予想より約400kmずれていたことなどが明らかになっている。
大収穫だ。
何て分かりやすいミッションなんだろう!。
しかしだ、この後に続くベピコロンボというのは、かなりややっこしい。
まず、そもそも、ベピコロンボという探査機はないのだ(宇宙機としてはMCS(Mercury Composite Spacecraft))。
(ベピ・コロンボ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%94%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%9C
「宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)の共同プロジェクトによる水星探査計画である。」
「現在の予定では、2018年10月にMMOとMPOを同時に打ち上げ、水星周回軌道に投入する。2つの探査機は水星到達後に分離し、協力して約1年間にわたり水星を探査する。」
ハッキリさせておこう。
この探査計画は、ESAのものだ(エアバスのポスターにもそう書いてあるしな)。
「The European Space Agency's mission to Mercury ・・・」
「The Mercury Magnetospheric Orbiter (MMO) is the only part of the mission ・・・」
その計画にJAXAが乗っかって、ついでに衛星を運んでもらうということだ(そうなのかあ?)。
費用的にも、分担内容から言っても、それは明白だな。
我が国の負担はおよそ154億円(平成28年度の段階)に対して、ESA側は一説には1千億円を超えていると言われている。
衛星は、水星表面探査衛星(MPO:Mercury Planetary Orbiter)が約357kgの三軸安定衛星で、高度400×1,500kmの軌道から観測を行う。
対して、水星磁気圏探査衛星(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)は、約285kgのスピン安定衛星で、水星軌道投入後は高度400×12,000kmの軌道から観測を行う。
重さも、ESAの方が重い(そういうことかあ?)。
それだけではない。
水星まで、両衛星を運んでくれる親衛星(?)があって、それはESA側が用意するわけだ。
「水星軌道投入までは電気推進モジュール(MTM:Mercury Transfer Module)が使われる。MMH/MON3推進薬を使用する2液式の化学推進系が地球軌道からの脱出時と、月のフライバイ時に使われる。」
「巡航フェーズではイオンエンジンを使って航行する。この際の噴射方向は、進行方向とは反対側になる。これにより長時間かけて速度を徐々に低下させながら水星の衛星軌道に投入できるようにする。」
部品的には、この他に、到着までMMOの日よけの役割を果たすサンシェードモジュールがある。
つまり、全体で4つのモジュールから構成される宇宙機(Mercury Composite Spacecraft:MCS)のうち、3つまでがESAのものだ。
もちろん、打ち上げもアリアン5で行われる。
「ESAとJAXAの担当は次のとおり。」
「ESA:
・BepiColomboミッション全体の設計
・MPOの設計・製作・運用
・MTMの設計・製作・運用
・MMOサンシールドの設計・製作・運用
・MCSの組み立て・試験
・打上げ」
「JAXA:
・水星周回軌道上での運用
・MMOの開発・運用」
たぶん、水星周回軌道上でのMPOの管制は、ESA側が行うんじゃないかな(未確認)。
日本側は、大きめの相乗り衛星を打ち上げてもらい、水星周回軌道まで運んでもらうだけなんだろう。
その先の、観測や運用だけということになる。
打上げは、ESA側の事情で何度も延期され、今年の10月とされている予定通りに上がるかどうかも怪しい。
ウィキには、こんな記述もある。
「水星表面探査機(MPO)は、2011年に水星の周回軌道に入ったメッセンジャーに万が一のことが生じた場合にも備えた探査機である。」
そのメッセンジャーが大成功を収めた今日、予備機としての意義は完全に消滅した。
そもそも、水星探査の意義って、何なのかが、今一つ分からない。
(謎多き水星への旅は日本とともに)
http://fanfun.jaxa.jp/feature/detail/4032.html
「確かに、宇宙探査は贅沢な活動です。それが地上での生活にどう役立つのかと聞かれたり、多額の投資をする理由を求められることはあります。しかし、宇宙科学の分野で費用対効果を求めるのは難しいと思います。」
「水星の磁気圏についての理解が深まったところで、私たちの暮らしが大きく変わるわけではありませんから。」
「しかし、それによって、少なくとも、私たちの太陽系がどのように形成されたか、あるいは私たち地球のことがもっと分かるようになります。これは私たち人類にとって大変意味のあることだと私は思います。私たちは、科学的な興味から、自分たちがどこから来て、どこへ向かおうとしているかを知りたいだけなのです。」
正直な人だな。
宇宙開発、特に惑星探査などは、金をどぶに捨てるようなものだ。
日常生活が豊かになったり、金回りが良くなったりするわけではない(一部の業界人を除く?)。
もっと形而上学的な話なわけで、そこを理解しない限り、近所のスーパーの特売状況の方が重要ということになる。
太陽系の形成過程がどうだとか、系外惑星の理解が進むとか言われても、それがどーしたというわけだ。
まして、米国がすでに詳細な探査を終えた後の残りカス(!)を拾いに行くような探査機を飛ばして、何かが新たに分かるかどうかという疑問もある(そうなのかあ?)。
(開発順調!水星探査計画「ベピコロンボ」:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=b3c_HXC1NCI
「太陽系の惑星で太陽に一番近いところにある水星。
今、日本とヨーロッパが協力して水星に2機の探査機を送り、謎の多い水星を探る「ベピコロンボ」というプロジェクトが進められています。
そこでJAXAの人に、水星探査計画「ベピコロンボ」についてホシモが聞いてみました。
(2015年2月制作)」
もう、3年前の映像なので、それから変わったところも多いが、浮沈子に一番理解できた資料だな。
2018年の打ち上げ資料の中には、浮沈子の妄想を刺激するアイテムがいくつもある。
妄想しようにも、複雑すぎてワケワカなのの筆頭が、このベピコロンボだった。
慣れない略語(ESA、MCS、MTM、MPO、MMO・・・)が多いのも、困ったもんだな・・・。
我が国初の水星探査機が今年打ち上げられる(かもしれない?)。
色々調べているのだが、分かりにくいこと、この上ない。
分かりにくさを形にすると、この水星探査機になるのではないかとすら思えてくる。
本題に入る前に、分かりやすい方から話を始めよう。
時系列的にも、それが適っているしな。
(マリナー10号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BC10%E5%8F%B7
「金星および水星を探査した。人類が初めて水星を調査した探査機」
「質量 500kg」
「打上げ日時 1973年11月3日」
「最接近日 水星 - 1975年3月16日」
「運用終了日 1975年3月24日(追跡終了)」
「1974年3月29日と9月21日、1975年3月16日に、マリナー10号は水星近傍を通過した。」
そう、マリナー10号は、水星の周回軌道には入っていない。
太陽周回軌道上で、水星に3回ランデブーしただけだ。
「現在もまだマリナー10号は人工惑星として太陽の周りを周回しているものと考えられる。」
積まれていた装備を見てみよう。
「装備:
・高感度アンテナ
・太陽電池パネル
・磁力計
・紫外線分光器 ほか」
実質的には、磁力と紫外線分光しかない。
ショボいな・・・。
まあいい。
人類初の水星探査だからな。
しかし、水星に磁場が存在するという想定外の大発見をもたらしたわけだ。
惑星スイングバイも初めてだったし、恒星追尾装置のトラブルも乗り切るなど、運用上の成果もあげている。
合格!。
次いこうか。
(メッセンジャー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「2004年8月3日に打ち上げられ、2011年3月18日に水星の周回軌道に投入されて観測が行われ、2015年5月1日に水星表面に落下してミッションを終了した。」
「質量 1,093 kg」
衛星の重さは、前回の2倍以上だ。
米国って、どうして、こんなに分かりやすいんだろう・・・。
「主な推進器 2液式化学スラスタ」
まあ、たぶん、殆どが燃料だろうと思うんだがな。
そして、人類はようやく水星周回軌道に探査機を投入することに成功する。
従来、45パーセントしか撮影されていなかった水星の全貌が明らかにされ、観測は当初予定の1年を大幅に超えて4年以上に及び、最接近高度は、なんと、25kmまで接近した。
「探査機器:
水星撮像システム
ガンマ線・中性子スペクトロメータ
X線スペクトロメータ
磁力計
水星レーザ高度計
水星大気・表面組成スペクトロメータ
エネルギー粒子・プラズマスペクトロメータ
電波科学実験
など」
得られた成果の解析はこれからだろうが、既に火山や地質活動の痕跡があること、極域のクレーターの内部に大量の水の氷があること、水星の表面に予想以上のカリウムが存在していること、水星の磁極が予想より約400kmずれていたことなどが明らかになっている。
大収穫だ。
何て分かりやすいミッションなんだろう!。
しかしだ、この後に続くベピコロンボというのは、かなりややっこしい。
まず、そもそも、ベピコロンボという探査機はないのだ(宇宙機としてはMCS(Mercury Composite Spacecraft))。
(ベピ・コロンボ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%94%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%9C
「宇宙航空研究開発機構(JAXA)と欧州宇宙機関(ESA)の共同プロジェクトによる水星探査計画である。」
「現在の予定では、2018年10月にMMOとMPOを同時に打ち上げ、水星周回軌道に投入する。2つの探査機は水星到達後に分離し、協力して約1年間にわたり水星を探査する。」
ハッキリさせておこう。
この探査計画は、ESAのものだ(エアバスのポスターにもそう書いてあるしな)。
「The European Space Agency's mission to Mercury ・・・」
「The Mercury Magnetospheric Orbiter (MMO) is the only part of the mission ・・・」
その計画にJAXAが乗っかって、ついでに衛星を運んでもらうということだ(そうなのかあ?)。
費用的にも、分担内容から言っても、それは明白だな。
我が国の負担はおよそ154億円(平成28年度の段階)に対して、ESA側は一説には1千億円を超えていると言われている。
衛星は、水星表面探査衛星(MPO:Mercury Planetary Orbiter)が約357kgの三軸安定衛星で、高度400×1,500kmの軌道から観測を行う。
対して、水星磁気圏探査衛星(MMO:Mercury Magnetospheric Orbiter)は、約285kgのスピン安定衛星で、水星軌道投入後は高度400×12,000kmの軌道から観測を行う。
重さも、ESAの方が重い(そういうことかあ?)。
それだけではない。
水星まで、両衛星を運んでくれる親衛星(?)があって、それはESA側が用意するわけだ。
「水星軌道投入までは電気推進モジュール(MTM:Mercury Transfer Module)が使われる。MMH/MON3推進薬を使用する2液式の化学推進系が地球軌道からの脱出時と、月のフライバイ時に使われる。」
「巡航フェーズではイオンエンジンを使って航行する。この際の噴射方向は、進行方向とは反対側になる。これにより長時間かけて速度を徐々に低下させながら水星の衛星軌道に投入できるようにする。」
部品的には、この他に、到着までMMOの日よけの役割を果たすサンシェードモジュールがある。
つまり、全体で4つのモジュールから構成される宇宙機(Mercury Composite Spacecraft:MCS)のうち、3つまでがESAのものだ。
もちろん、打ち上げもアリアン5で行われる。
「ESAとJAXAの担当は次のとおり。」
「ESA:
・BepiColomboミッション全体の設計
・MPOの設計・製作・運用
・MTMの設計・製作・運用
・MMOサンシールドの設計・製作・運用
・MCSの組み立て・試験
・打上げ」
「JAXA:
・水星周回軌道上での運用
・MMOの開発・運用」
たぶん、水星周回軌道上でのMPOの管制は、ESA側が行うんじゃないかな(未確認)。
日本側は、大きめの相乗り衛星を打ち上げてもらい、水星周回軌道まで運んでもらうだけなんだろう。
その先の、観測や運用だけということになる。
打上げは、ESA側の事情で何度も延期され、今年の10月とされている予定通りに上がるかどうかも怪しい。
ウィキには、こんな記述もある。
「水星表面探査機(MPO)は、2011年に水星の周回軌道に入ったメッセンジャーに万が一のことが生じた場合にも備えた探査機である。」
そのメッセンジャーが大成功を収めた今日、予備機としての意義は完全に消滅した。
そもそも、水星探査の意義って、何なのかが、今一つ分からない。
(謎多き水星への旅は日本とともに)
http://fanfun.jaxa.jp/feature/detail/4032.html
「確かに、宇宙探査は贅沢な活動です。それが地上での生活にどう役立つのかと聞かれたり、多額の投資をする理由を求められることはあります。しかし、宇宙科学の分野で費用対効果を求めるのは難しいと思います。」
「水星の磁気圏についての理解が深まったところで、私たちの暮らしが大きく変わるわけではありませんから。」
「しかし、それによって、少なくとも、私たちの太陽系がどのように形成されたか、あるいは私たち地球のことがもっと分かるようになります。これは私たち人類にとって大変意味のあることだと私は思います。私たちは、科学的な興味から、自分たちがどこから来て、どこへ向かおうとしているかを知りたいだけなのです。」
正直な人だな。
宇宙開発、特に惑星探査などは、金をどぶに捨てるようなものだ。
日常生活が豊かになったり、金回りが良くなったりするわけではない(一部の業界人を除く?)。
もっと形而上学的な話なわけで、そこを理解しない限り、近所のスーパーの特売状況の方が重要ということになる。
太陽系の形成過程がどうだとか、系外惑星の理解が進むとか言われても、それがどーしたというわけだ。
まして、米国がすでに詳細な探査を終えた後の残りカス(!)を拾いに行くような探査機を飛ばして、何かが新たに分かるかどうかという疑問もある(そうなのかあ?)。
(開発順調!水星探査計画「ベピコロンボ」:動画出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=b3c_HXC1NCI
「太陽系の惑星で太陽に一番近いところにある水星。
今、日本とヨーロッパが協力して水星に2機の探査機を送り、謎の多い水星を探る「ベピコロンボ」というプロジェクトが進められています。
そこでJAXAの人に、水星探査計画「ベピコロンボ」についてホシモが聞いてみました。
(2015年2月制作)」
もう、3年前の映像なので、それから変わったところも多いが、浮沈子に一番理解できた資料だな。
2018年の打ち上げ資料の中には、浮沈子の妄想を刺激するアイテムがいくつもある。
妄想しようにも、複雑すぎてワケワカなのの筆頭が、このベピコロンボだった。
慣れない略語(ESA、MCS、MTM、MPO、MMO・・・)が多いのも、困ったもんだな・・・。
柳の下のトランジット ― 2018年01月02日 03:30
柳の下のトランジット
近年の天文学の流行の一つであることは、浮沈子が保証する。
なぜなら、系外惑星探査は、地球外生命の存在に関連し、その中でハビタブルゾーンに岩石惑星が確認されようものなら、その度に大騒ぎになっているからだ(最近は、オオカミ少年状態ですが)。
本来、系外惑星研究は、惑星系の成立の仕組みとか、純粋に天文学的関心から始められたわけだが、地球外生命というのは、業界にとっては麻薬(金づる?)のようなもので、ノイズだらけの分野になってしまっている(そうなのかあ?)。
地球外生命なんて存在するわけないと固く信じている浮沈子は、この手の話が出る度に条件反射してしまうからな。
だから、今年打ち上げ予定の探査機の中に、TESSを見つけた時も、ゴミ箱に蹴り入れてしまいたくなったほどだ。
(トランジット系外惑星探索衛星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E7%B3%BB%E5%A4%96%E6%83%91%E6%98%9F%E6%8E%A2%E7%B4%A2%E8%A1%9B%E6%98%9F
「トランジット法を用いて太陽系外惑星を探索するために設計された、アメリカ航空宇宙局のエクスプローラー計画で計画される宇宙望遠鏡である。」
「2時間の露出時間を取ったフルフレームの画像も同様に地上に送信され、ガンマ線バーストのような予期せぬ過渡現象の探索に用いられる。」
同じような仕組みのケプラーは、そうは呼ばれてないからな(画像の撮影がない)。
(ケプラー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「ただしこのCCDは写真撮影に使われるのではなく、星の光度変化の計測に使われる。」
「天体の撮像を得る「ハッブル宇宙望遠鏡」やその後継機「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST)」とはその目的が異なり、ミッション名にもこれらとは異なり「宇宙望遠鏡」 (Space Telescope) の文言は使われていない」
ケプラーは、当初は宇宙の一角を観測し続けることを目的として設計されていたが、後に姿勢制御装置の故障を逆手にとって、広範囲の星域を観測するミッションに切り替えた。
TESSは、当初から全天の掃天観測を目的としている点が異なる。
それどころか、ケプラーに比べて、観測精度は大きく落ちてしまう(未確認)。
その代わり、広範囲に観測するということになる。
近くて明るい恒星系を網羅的に観測しようというわけだ。
「マサチューセッツ工科大学 の開発チームは、最初の有人恒星間航行は、TESSによって発見された惑星になるだろうという楽観的な見解を示している」
こういう態度が、浮沈子にはカチンとくるんだよなあ・・・。
まあいい。
膨大な観測データは、定期的に地上に送られ、処理されて公開される。
その結果は、ケプラーやハッブル、ジェームズウェッブ望遠鏡での観測に生かされるだろう。
そういう二次的観測のためのカタログ作りが目的なわけだ。
といっても、全ての系外惑星系を検出するには、原理的に言って程遠い。
「惑星の軌道が中心の星と視線上偶然重なり食を起こす確率は、恒星の視直径を惑星の公転軌道の直径で割った値に比例する。太陽のような星の周囲を軌道半径1天文単位で地球型惑星がまわっていた場合、食を起こす確率は0.47%、1/210である。」
「惑星が複数存在する系の場合、それらの惑星は同じ軌道面を取ることが多いため食を起こす確率はより大きくなる。」
しかしだな、それまで、せいぜい数百個程度だった系外惑星が、ケプラーだけで4000個以上も発見されたというのは、画期的な成果となった。
(「ケプラー」発見の系外惑星候補に219個追加、総数は4000個以上に)
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9200_kepler
「ケプラーによって確認された系外惑星候補の数は4034個となり、うち2335個が系外惑星と確認されている。」
こりゃあ、柳の下のトランジット法で、二番煎じが出てきてもおかしくはないわけだ。
TESSは、そういう宇宙観測機だ。
何がどのくらい出てくるか分からないところに、チャレンジで投入するわけではない。
あらかじめ見積もりを出して、ゲインを予想して投入する。
投資としての見込みがあるから、金が集まって事業化される。
実に米国的、資本主義的な話だ。
それはそれでいい。
実際、何度か没になり、再提案を繰り返して実現に漕ぎつけている。
当然、膨大な観測データの解析には、AIとかが動員されるんだろう。
人間が将来移り住めそうな系外惑星の探査は、人間が行うのではなく、AIが行うわけだ。
そこへ送り込まれる人間も、AIが選別するに違いない。
まあ、その頃までに生き残っている人間がいるとすればだな。
絶滅して、影も形もなくなった人類の代わりに、その系外惑星に移り住むのは、AIを宿したロボットなわけだ。
うん?、そんじゃあ、人類の生存に適した惑星じゃなくて、ロボットの生存(?)に適した惑星を探した方がいいんじゃね?。
もちろん、AIは、きっと、プログラムした人間に分からないように、こっそりと、そういう条件で探索し、その結果を返してくるに違いないのだ。
そうとも知らない人類は、将来のAI化されたロボットのために、せっせと系外惑星への進出の準備をしつつ、時間切れで滅びてしまうということになる・・・。
今日の妄想は、なかなか奥が深いな。
まあ、どうでもいいんですが。
TESSは、トランジット法を用いて、近隣の系外惑星を網羅的に探索するための宇宙望遠鏡だ。
予定では、3月20日にファルコン9で打ち上げられる。
ケプラーの二番煎じだが、目的とするところも異なれば、観測精度や寿命、軌道も異なる。
観測精度の高い宇宙望遠鏡などへの情報提供はもちろん、将来の恒星探査の目的地探しかもしれない。
下世話な話だぜ、まったく・・・。
近年の天文学の流行の一つであることは、浮沈子が保証する。
なぜなら、系外惑星探査は、地球外生命の存在に関連し、その中でハビタブルゾーンに岩石惑星が確認されようものなら、その度に大騒ぎになっているからだ(最近は、オオカミ少年状態ですが)。
本来、系外惑星研究は、惑星系の成立の仕組みとか、純粋に天文学的関心から始められたわけだが、地球外生命というのは、業界にとっては麻薬(金づる?)のようなもので、ノイズだらけの分野になってしまっている(そうなのかあ?)。
地球外生命なんて存在するわけないと固く信じている浮沈子は、この手の話が出る度に条件反射してしまうからな。
だから、今年打ち上げ予定の探査機の中に、TESSを見つけた時も、ゴミ箱に蹴り入れてしまいたくなったほどだ。
(トランジット系外惑星探索衛星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E7%B3%BB%E5%A4%96%E6%83%91%E6%98%9F%E6%8E%A2%E7%B4%A2%E8%A1%9B%E6%98%9F
「トランジット法を用いて太陽系外惑星を探索するために設計された、アメリカ航空宇宙局のエクスプローラー計画で計画される宇宙望遠鏡である。」
「2時間の露出時間を取ったフルフレームの画像も同様に地上に送信され、ガンマ線バーストのような予期せぬ過渡現象の探索に用いられる。」
同じような仕組みのケプラーは、そうは呼ばれてないからな(画像の撮影がない)。
(ケプラー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「ただしこのCCDは写真撮影に使われるのではなく、星の光度変化の計測に使われる。」
「天体の撮像を得る「ハッブル宇宙望遠鏡」やその後継機「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST)」とはその目的が異なり、ミッション名にもこれらとは異なり「宇宙望遠鏡」 (Space Telescope) の文言は使われていない」
ケプラーは、当初は宇宙の一角を観測し続けることを目的として設計されていたが、後に姿勢制御装置の故障を逆手にとって、広範囲の星域を観測するミッションに切り替えた。
TESSは、当初から全天の掃天観測を目的としている点が異なる。
それどころか、ケプラーに比べて、観測精度は大きく落ちてしまう(未確認)。
その代わり、広範囲に観測するということになる。
近くて明るい恒星系を網羅的に観測しようというわけだ。
「マサチューセッツ工科大学 の開発チームは、最初の有人恒星間航行は、TESSによって発見された惑星になるだろうという楽観的な見解を示している」
こういう態度が、浮沈子にはカチンとくるんだよなあ・・・。
まあいい。
膨大な観測データは、定期的に地上に送られ、処理されて公開される。
その結果は、ケプラーやハッブル、ジェームズウェッブ望遠鏡での観測に生かされるだろう。
そういう二次的観測のためのカタログ作りが目的なわけだ。
といっても、全ての系外惑星系を検出するには、原理的に言って程遠い。
「惑星の軌道が中心の星と視線上偶然重なり食を起こす確率は、恒星の視直径を惑星の公転軌道の直径で割った値に比例する。太陽のような星の周囲を軌道半径1天文単位で地球型惑星がまわっていた場合、食を起こす確率は0.47%、1/210である。」
「惑星が複数存在する系の場合、それらの惑星は同じ軌道面を取ることが多いため食を起こす確率はより大きくなる。」
しかしだな、それまで、せいぜい数百個程度だった系外惑星が、ケプラーだけで4000個以上も発見されたというのは、画期的な成果となった。
(「ケプラー」発見の系外惑星候補に219個追加、総数は4000個以上に)
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9200_kepler
「ケプラーによって確認された系外惑星候補の数は4034個となり、うち2335個が系外惑星と確認されている。」
こりゃあ、柳の下のトランジット法で、二番煎じが出てきてもおかしくはないわけだ。
TESSは、そういう宇宙観測機だ。
何がどのくらい出てくるか分からないところに、チャレンジで投入するわけではない。
あらかじめ見積もりを出して、ゲインを予想して投入する。
投資としての見込みがあるから、金が集まって事業化される。
実に米国的、資本主義的な話だ。
それはそれでいい。
実際、何度か没になり、再提案を繰り返して実現に漕ぎつけている。
当然、膨大な観測データの解析には、AIとかが動員されるんだろう。
人間が将来移り住めそうな系外惑星の探査は、人間が行うのではなく、AIが行うわけだ。
そこへ送り込まれる人間も、AIが選別するに違いない。
まあ、その頃までに生き残っている人間がいるとすればだな。
絶滅して、影も形もなくなった人類の代わりに、その系外惑星に移り住むのは、AIを宿したロボットなわけだ。
うん?、そんじゃあ、人類の生存に適した惑星じゃなくて、ロボットの生存(?)に適した惑星を探した方がいいんじゃね?。
もちろん、AIは、きっと、プログラムした人間に分からないように、こっそりと、そういう条件で探索し、その結果を返してくるに違いないのだ。
そうとも知らない人類は、将来のAI化されたロボットのために、せっせと系外惑星への進出の準備をしつつ、時間切れで滅びてしまうということになる・・・。
今日の妄想は、なかなか奥が深いな。
まあ、どうでもいいんですが。
TESSは、トランジット法を用いて、近隣の系外惑星を網羅的に探索するための宇宙望遠鏡だ。
予定では、3月20日にファルコン9で打ち上げられる。
ケプラーの二番煎じだが、目的とするところも異なれば、観測精度や寿命、軌道も異なる。
観測精度の高い宇宙望遠鏡などへの情報提供はもちろん、将来の恒星探査の目的地探しかもしれない。
下世話な話だぜ、まったく・・・。
火星探査の新たな潮流? ― 2018年01月02日 08:19
火星探査の新たな潮流?
科学探査の予算が減少傾向にあるのは、NASAも同じだ。
湯水のように金を使えた時代は遠い過去に去り、現代の探査は、似たような技術を使い回し、観測機やセンサーを更新して、安上がりで安全な探査機を送り込む手法が流行りつつある(そうなのかあ?)。
今年打ち上げられる予定のインサイトなんて、その典型だな。
(インサイト (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「火星の初期の地質学的進化を研究するために、地表面に地震計と熱伝達プローブを備えたランダーを着陸させるミッション」
ロッキードマーチン制作のそのランダーのカタチを見た時、何かの錯覚じゃないかと訝った。
こりゃあ、フェニックスの再来だな。
(フェニックス (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「着陸後はロボット・アームで北極域の地表を掘り上げて過去の水に関する情報を探し、火星が微生物にとって適切な環境であるかどうかを調べた。」
(Lockheed Martin Space Systems)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lockheed_Martin_Space_Systems
「Civil Space:
・NASA's InSight」
「Heritage Programs:
・NASA's Phoenix Lander」
余った部品で作ったんじゃないか(!)と思うくらい似ている。
「2008年に火星への着陸と探査に成功したフェニックスの技術を再利用することで、コストとリスクを低減している」
というより、フェニックス自体が、その名の通り、余った部品(つーか、使わなかったランダー)で作られた経緯がある。
(マーズ・サーベイヤー2001)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC2001
「サーベイヤー'98のマーズ・クライメイト・オービターとマーズ・ポーラー・ランダーがともに失敗したために、 NASA の長期計画マーズ・サーベイヤー・プログラム全体の方針とともに見直しを迫られることとなった。」
「マーズ・サーベイヤー・プログラム自体の中止を受け、ランダーの計画はキャンセルされ、オービターの計画のみが新たなマーズ・エクスプロレーション・プログラムの元で2001マーズ・オデッセイと名前を変えて実現した。」
「一方ランダーとして製作されていた機体は、マーズ・スカウト・プログラムに基づくアリゾナ大学のフェニックス計画で復活を果たした。」
フェニックスもインサイトも、地面に降りた後は、一寸も動かないランダーという着陸機だが、同じような話(余った部品で作る?)はゴロゴロと動き回る方のローバーと言われる探査機にもある。
(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC#%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A0%85%E7%9B%AE
「これまでのローバーよりも広い範囲を探索し、過去と現在の火星における、生命を保持できる可能性について調査する。」
(アストロバイオロジー・フィールド・ラボラトリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC
「マーズ・サイエンス・ラボラトリーのローバーの設計を元にNASAのジェット推進研究所でローバーを建造し、2016年に打ち上げられることとなっていた」
金の切れ目は何とやらだ。
余った部品を寄せ集めて作ることもままならない状況なのかもな(そうなのかあ?)。
まあいい。
この2つのプロジェクトを並べてみているうちに、興味深いことに気付く(カッコ内は、打ち上げ年)。
・フェニックス(2007):生命探査
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー(2011):生命探査
・アストロバイオロジー・フィールド・ラボラトリー(2016):生命探査→予算打ち切りでキャンセル
・インサイト(2018):生命探査なし!
火星の生命の存在を探査するという、ポピュラーサイエンス(大衆の嗜好におもねった似非科学?)的探査は影を潜め、真に科学的な惑星探査が行われるようになってきたのではないか。
それが本当なら、いい傾向だ。
MSL(キュリオシティ)は、これまでで最大のローバーで、火星の冬もしのげるように、原子力電池を動力源として搭載している。
もう、5年以上も動き回っているが、生命の兆候を見出したという話は聞かない。
ざまあみろだな。
穴掘って、放射線に分解されていないサンプルを選別して、煮たり焼いたり(?)して調べたって、元からないものを検出することは出来ない(そうなのかあ?)。
後継の探査車を飛ばしてみたって、何も発見できないことは明らかだからな。
資金の有効活用という観点からも、キャンセルは妥当だろう・・・。
と思って安心していたら、こんなのがあるらしい。
(マーズ2020)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA2020
「ジェット推進研究所(JPL)が進めている火星探査ミッションで用いる探査機の名称である」
ゾンビのように蘇る火星探査計画だな。
(Mars 2020)
https://mars.jpl.nasa.gov/mars2020/
NASAのホームページも蘇っている。
まずいな・・・。
ただ、重要な手法の変化があって、現在の生命の存在を求めるのではなく、過去にいたかもしれない生命の証拠を探そうとしているようだ(ホントかあ?)。
地質学的調査と、大衆受けする火星生命の探査を、うまくミックスするアプローチだな(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
少なくとも、生命の存在だけでは、プロジェクトは進まなくなりつつあるということになってはいるようだ。
俺様は宇宙人に会いたいんだ、というのが大統領になる国だからな。
宇宙政策は、常に政治の道具にされる運命だ(まあ、どこの国でも同じでしょうが)。
そんな中で、インサイトは、生命探査のカケラもない火星探査を行う。
痛快だ!。
フェニックスの部品が余ってたにしてもだ(そうなのかあ?)。
もう、ランダーレベルの探査で、生命が見つかる可能性はないのかもしれないしな。
それを謳うこと自体に無理が出ているんだろう。
動き回れるローバーにしても、生きている生命を探すことは、諦めざるを得なくなってるわけだからな。
生命の兆候すら発見できない場合、火星探査はある種の行き詰まりに見舞われる可能性がある。
既存の構造体を使って、搭載機器をブラッシュアップしたインサイトのような安上がりの探査機だけが、細々と生き延びることが出来るのかもしれない。
いや、そもそも、ほんの数十年前までは、一般には火星や金星に宇宙人が住んでいると信じられていたわけだから、そういう神話をぶち砕いた時点で、惑星探査は人間の欲望を掻き立てる存在ではなくなっているわけだ。
科学探査にしても、生命の存在を前提にして行われるポピュラーサイエンスの時代は、どこかで終わらせなければならない。
大体、磁気圏もろくにない、軽い火星で生命の痕跡を探そうというコンセプト自体、志が低いと言わざるを得ない(単に近くて、行きやすいからだけ)。
せめて、エウロパ(木星圏)やエンケラドゥス(土星圏)の氷に(数千mの)穴掘って潜るとか、そういう志の高い探査が求められているのではないか。
熱水鉱床で生命が誕生したというのなら、逆に、今の火星にそんなもんを求めたってなにも出ないというのは当たり前のような気がするんだがな。
火星探査に相応しいのは、インサイトのような堅実なプロジェクトだ。
ノイズに塗れない、ピュアサイエンスを地道に推し進めていく姿には、清々しさを感じる。
(NASAが打ち上げ予定、次世代の火星探査車「マーズ2020」の全貌:追加)
https://forbesjapan.com/articles/detail/18949
「マーズ2020の任務は、35億年以上の昔、火星にも流れる川や湖があったとされる年代に、古代生物が存在した痕跡を突き止めることだ。」
懲りないなあ・・・。
科学探査の予算が減少傾向にあるのは、NASAも同じだ。
湯水のように金を使えた時代は遠い過去に去り、現代の探査は、似たような技術を使い回し、観測機やセンサーを更新して、安上がりで安全な探査機を送り込む手法が流行りつつある(そうなのかあ?)。
今年打ち上げられる予定のインサイトなんて、その典型だな。
(インサイト (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「火星の初期の地質学的進化を研究するために、地表面に地震計と熱伝達プローブを備えたランダーを着陸させるミッション」
ロッキードマーチン制作のそのランダーのカタチを見た時、何かの錯覚じゃないかと訝った。
こりゃあ、フェニックスの再来だな。
(フェニックス (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「着陸後はロボット・アームで北極域の地表を掘り上げて過去の水に関する情報を探し、火星が微生物にとって適切な環境であるかどうかを調べた。」
(Lockheed Martin Space Systems)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lockheed_Martin_Space_Systems
「Civil Space:
・NASA's InSight」
「Heritage Programs:
・NASA's Phoenix Lander」
余った部品で作ったんじゃないか(!)と思うくらい似ている。
「2008年に火星への着陸と探査に成功したフェニックスの技術を再利用することで、コストとリスクを低減している」
というより、フェニックス自体が、その名の通り、余った部品(つーか、使わなかったランダー)で作られた経緯がある。
(マーズ・サーベイヤー2001)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%99%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%BC2001
「サーベイヤー'98のマーズ・クライメイト・オービターとマーズ・ポーラー・ランダーがともに失敗したために、 NASA の長期計画マーズ・サーベイヤー・プログラム全体の方針とともに見直しを迫られることとなった。」
「マーズ・サーベイヤー・プログラム自体の中止を受け、ランダーの計画はキャンセルされ、オービターの計画のみが新たなマーズ・エクスプロレーション・プログラムの元で2001マーズ・オデッセイと名前を変えて実現した。」
「一方ランダーとして製作されていた機体は、マーズ・スカウト・プログラムに基づくアリゾナ大学のフェニックス計画で復活を果たした。」
フェニックスもインサイトも、地面に降りた後は、一寸も動かないランダーという着陸機だが、同じような話(余った部品で作る?)はゴロゴロと動き回る方のローバーと言われる探査機にもある。
(マーズ・サイエンス・ラボラトリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC#%E9%96%A2%E9%80%A3%E9%A0%85%E7%9B%AE
「これまでのローバーよりも広い範囲を探索し、過去と現在の火星における、生命を保持できる可能性について調査する。」
(アストロバイオロジー・フィールド・ラボラトリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC
「マーズ・サイエンス・ラボラトリーのローバーの設計を元にNASAのジェット推進研究所でローバーを建造し、2016年に打ち上げられることとなっていた」
金の切れ目は何とやらだ。
余った部品を寄せ集めて作ることもままならない状況なのかもな(そうなのかあ?)。
まあいい。
この2つのプロジェクトを並べてみているうちに、興味深いことに気付く(カッコ内は、打ち上げ年)。
・フェニックス(2007):生命探査
・マーズ・サイエンス・ラボラトリー(2011):生命探査
・アストロバイオロジー・フィールド・ラボラトリー(2016):生命探査→予算打ち切りでキャンセル
・インサイト(2018):生命探査なし!
火星の生命の存在を探査するという、ポピュラーサイエンス(大衆の嗜好におもねった似非科学?)的探査は影を潜め、真に科学的な惑星探査が行われるようになってきたのではないか。
それが本当なら、いい傾向だ。
MSL(キュリオシティ)は、これまでで最大のローバーで、火星の冬もしのげるように、原子力電池を動力源として搭載している。
もう、5年以上も動き回っているが、生命の兆候を見出したという話は聞かない。
ざまあみろだな。
穴掘って、放射線に分解されていないサンプルを選別して、煮たり焼いたり(?)して調べたって、元からないものを検出することは出来ない(そうなのかあ?)。
後継の探査車を飛ばしてみたって、何も発見できないことは明らかだからな。
資金の有効活用という観点からも、キャンセルは妥当だろう・・・。
と思って安心していたら、こんなのがあるらしい。
(マーズ2020)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA2020
「ジェット推進研究所(JPL)が進めている火星探査ミッションで用いる探査機の名称である」
ゾンビのように蘇る火星探査計画だな。
(Mars 2020)
https://mars.jpl.nasa.gov/mars2020/
NASAのホームページも蘇っている。
まずいな・・・。
ただ、重要な手法の変化があって、現在の生命の存在を求めるのではなく、過去にいたかもしれない生命の証拠を探そうとしているようだ(ホントかあ?)。
地質学的調査と、大衆受けする火星生命の探査を、うまくミックスするアプローチだな(そういうことかあ?)。
まあ、どうでもいいんですが。
少なくとも、生命の存在だけでは、プロジェクトは進まなくなりつつあるということになってはいるようだ。
俺様は宇宙人に会いたいんだ、というのが大統領になる国だからな。
宇宙政策は、常に政治の道具にされる運命だ(まあ、どこの国でも同じでしょうが)。
そんな中で、インサイトは、生命探査のカケラもない火星探査を行う。
痛快だ!。
フェニックスの部品が余ってたにしてもだ(そうなのかあ?)。
もう、ランダーレベルの探査で、生命が見つかる可能性はないのかもしれないしな。
それを謳うこと自体に無理が出ているんだろう。
動き回れるローバーにしても、生きている生命を探すことは、諦めざるを得なくなってるわけだからな。
生命の兆候すら発見できない場合、火星探査はある種の行き詰まりに見舞われる可能性がある。
既存の構造体を使って、搭載機器をブラッシュアップしたインサイトのような安上がりの探査機だけが、細々と生き延びることが出来るのかもしれない。
いや、そもそも、ほんの数十年前までは、一般には火星や金星に宇宙人が住んでいると信じられていたわけだから、そういう神話をぶち砕いた時点で、惑星探査は人間の欲望を掻き立てる存在ではなくなっているわけだ。
科学探査にしても、生命の存在を前提にして行われるポピュラーサイエンスの時代は、どこかで終わらせなければならない。
大体、磁気圏もろくにない、軽い火星で生命の痕跡を探そうというコンセプト自体、志が低いと言わざるを得ない(単に近くて、行きやすいからだけ)。
せめて、エウロパ(木星圏)やエンケラドゥス(土星圏)の氷に(数千mの)穴掘って潜るとか、そういう志の高い探査が求められているのではないか。
熱水鉱床で生命が誕生したというのなら、逆に、今の火星にそんなもんを求めたってなにも出ないというのは当たり前のような気がするんだがな。
火星探査に相応しいのは、インサイトのような堅実なプロジェクトだ。
ノイズに塗れない、ピュアサイエンスを地道に推し進めていく姿には、清々しさを感じる。
(NASAが打ち上げ予定、次世代の火星探査車「マーズ2020」の全貌:追加)
https://forbesjapan.com/articles/detail/18949
「マーズ2020の任務は、35億年以上の昔、火星にも流れる川や湖があったとされる年代に、古代生物が存在した痕跡を突き止めることだ。」
懲りないなあ・・・。
メタンエンジン ― 2018年01月02日 20:34
メタンエンジン
(GXロケット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GX%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#LE-8%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3
「航空宇宙関係企業グループと宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、アメリカ合衆国のロッキード・マーティンが官民共同で開発を進めていた中型ロケット。」
「計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定された」
この時に開発されていたエンジンが、LE-8エンジンで、ロケット本体の開発中止後も、継続して開発が行われた。
(LE-8)
https://ja.wikipedia.org/wiki/LE-8
「世界に先駆けて宇宙機用のLNG推進系の実用化を目指していたが、GXロケットの開発中止により実用化には至らなかった。」
この記述では、エンジンの開発は完了し、需要があれば実用化できたかのような書き方になっている。
「2009年(平成21年)7月に実施された実機型エンジン (LE-8) の燃焼試験では、実飛翔秒時のテストも終了し、エンジン開発には一応の目処が立った。」
「JAXAとIHIエアロスペースはLE-8エンジンの開発終了後も、その技術を基にイプシロンロケットの最終段や海外のロケット等にも使える「汎用性のあるLNGエンジン」の研究を続け、2012年にNASAの研究中のLNGエンジンの性能を上回るLNGエンジンの基盤技術を確立した」
なるほど、LE-8エンジンは、開発途上で断念したが、それに代わるエンジンの開発を続けていたというわけだ。
この話が、次の記事と関連するのかは分からない。
(2016年国際航空宇宙展 - IHIは液酸メタンのロケット・エンジン、三菱重工は国産旅客機「MRJ」を展示)
https://news.mynavi.jp/article/20161025-ja2016_ihi_mhi/
「IHIは現在、エアバス・ディフェンス&スペースと共同で、液体酸素と液体メタンを推進剤とする「ACE-42R」ロケット・エンジンを開発しており、今回そのエンジンに使われるターボ・ポンプの模型が展示された。」
「ACE-42Rの推力は約412kN(42tf)で、ガス・ジェネレイター・サイクルを採用している。エアバスが開発中のサブオービタル宇宙船のエンジンに使うことが計画されており、ACE-42Rは約30回の再使用を想定しているという。」
LNGガスは、主成分はメタンだが、未精製のためにコストは低い。
そのメリットを捨てて、メタンエンジンを選択したということなんだろう。
経験は生きているのかもしれないが、エンジン自体は、JAXAが開発を続けていたエンジンとも、全く別物ということになる。
昨日、読売は、IHIがメタンエンジンを実用化すると報じた。
(メタンエンジン宇宙へ…20年代後半にも実用化)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180101-OYT1T50007.html
「IHIは、「液化メタン」を燃料に用いた次世代ロケットエンジンを2020年代後半にも実用化する。」
なんだ、10年も先の話か・・・。
「従来のエンジンよりも小型で、繰り返し使えるのが特長」
火星探査なんて、100年先の話だから、実用化のターゲットは弾道飛行して5分くらいの無重力を体験させて金を取る、「なんちゃって宇宙旅行」だろう。
なんとなく、話が繋がったような気がする。
浮沈子は、一瞬、GXの後継エンジンが復活したのかと勘違いした。
煮え湯を飲まされて100億円以上もの赤字を出したIHIが、同じ轍を踏むはずはない。
ところで、エアバスが開発している弾道ロケットって、何だっけ?。
(Airbus Defence and Space Spaceplane)
https://en.wikipedia.org/wiki/Airbus_Defence_and_Space_Spaceplane
「The project is the first space tourism entry by a major aerospace contractor.」
なんだ、ジェットエンジンとロケットエンジンの両方を積んで、分離しないで飛ぶタイプのスペースプレーンだ。
なるほど・・・。
この記事では、エンジンはドイツで作るとか書いてあるけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
実用化までには、紆余曲折が予想され、GXのように中止される公算が高い。
IHIは、また、特別損失を計上することになるのかあ?。
次世代のエンジンとして注目されているメタンエンジンだが、打ち上げロケットとしての実績は皆無だ。
スペースXでも開発中、ブルーオリジンは、先日爆発し、その後も僅かの映像を流したのみで、順調とは言えない。
新しいロケットエンジンの開発なんて、そんなもんかもしれない。
長い目で、じっくりと開発する。
このエンジンは、人間の命を預かるエンジンだからな。
本番での爆発はご法度だ。
時間がかかってもいいから、着実な開発を行って、安全なものに仕上げて欲しいものだ。
(GXロケット)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GX%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#LE-8%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3
「航空宇宙関係企業グループと宇宙航空研究開発機構 (JAXA)、アメリカ合衆国のロッキード・マーティンが官民共同で開発を進めていた中型ロケット。」
「計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定された」
この時に開発されていたエンジンが、LE-8エンジンで、ロケット本体の開発中止後も、継続して開発が行われた。
(LE-8)
https://ja.wikipedia.org/wiki/LE-8
「世界に先駆けて宇宙機用のLNG推進系の実用化を目指していたが、GXロケットの開発中止により実用化には至らなかった。」
この記述では、エンジンの開発は完了し、需要があれば実用化できたかのような書き方になっている。
「2009年(平成21年)7月に実施された実機型エンジン (LE-8) の燃焼試験では、実飛翔秒時のテストも終了し、エンジン開発には一応の目処が立った。」
「JAXAとIHIエアロスペースはLE-8エンジンの開発終了後も、その技術を基にイプシロンロケットの最終段や海外のロケット等にも使える「汎用性のあるLNGエンジン」の研究を続け、2012年にNASAの研究中のLNGエンジンの性能を上回るLNGエンジンの基盤技術を確立した」
なるほど、LE-8エンジンは、開発途上で断念したが、それに代わるエンジンの開発を続けていたというわけだ。
この話が、次の記事と関連するのかは分からない。
(2016年国際航空宇宙展 - IHIは液酸メタンのロケット・エンジン、三菱重工は国産旅客機「MRJ」を展示)
https://news.mynavi.jp/article/20161025-ja2016_ihi_mhi/
「IHIは現在、エアバス・ディフェンス&スペースと共同で、液体酸素と液体メタンを推進剤とする「ACE-42R」ロケット・エンジンを開発しており、今回そのエンジンに使われるターボ・ポンプの模型が展示された。」
「ACE-42Rの推力は約412kN(42tf)で、ガス・ジェネレイター・サイクルを採用している。エアバスが開発中のサブオービタル宇宙船のエンジンに使うことが計画されており、ACE-42Rは約30回の再使用を想定しているという。」
LNGガスは、主成分はメタンだが、未精製のためにコストは低い。
そのメリットを捨てて、メタンエンジンを選択したということなんだろう。
経験は生きているのかもしれないが、エンジン自体は、JAXAが開発を続けていたエンジンとも、全く別物ということになる。
昨日、読売は、IHIがメタンエンジンを実用化すると報じた。
(メタンエンジン宇宙へ…20年代後半にも実用化)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20180101-OYT1T50007.html
「IHIは、「液化メタン」を燃料に用いた次世代ロケットエンジンを2020年代後半にも実用化する。」
なんだ、10年も先の話か・・・。
「従来のエンジンよりも小型で、繰り返し使えるのが特長」
火星探査なんて、100年先の話だから、実用化のターゲットは弾道飛行して5分くらいの無重力を体験させて金を取る、「なんちゃって宇宙旅行」だろう。
なんとなく、話が繋がったような気がする。
浮沈子は、一瞬、GXの後継エンジンが復活したのかと勘違いした。
煮え湯を飲まされて100億円以上もの赤字を出したIHIが、同じ轍を踏むはずはない。
ところで、エアバスが開発している弾道ロケットって、何だっけ?。
(Airbus Defence and Space Spaceplane)
https://en.wikipedia.org/wiki/Airbus_Defence_and_Space_Spaceplane
「The project is the first space tourism entry by a major aerospace contractor.」
なんだ、ジェットエンジンとロケットエンジンの両方を積んで、分離しないで飛ぶタイプのスペースプレーンだ。
なるほど・・・。
この記事では、エンジンはドイツで作るとか書いてあるけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
実用化までには、紆余曲折が予想され、GXのように中止される公算が高い。
IHIは、また、特別損失を計上することになるのかあ?。
次世代のエンジンとして注目されているメタンエンジンだが、打ち上げロケットとしての実績は皆無だ。
スペースXでも開発中、ブルーオリジンは、先日爆発し、その後も僅かの映像を流したのみで、順調とは言えない。
新しいロケットエンジンの開発なんて、そんなもんかもしれない。
長い目で、じっくりと開発する。
このエンジンは、人間の命を預かるエンジンだからな。
本番での爆発はご法度だ。
時間がかかってもいいから、着実な開発を行って、安全なものに仕上げて欲しいものだ。
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