ZUMA失敗!!2018年01月10日 00:59

ZUMA失敗!!
ZUMA失敗!!


(The Zuma satellite appears lost—here’s what we know so far)
https://arstechnica.com/science/2018/01/what-we-know-and-what-we-dont-about-the-secretive-zuma-payload/

現時点での情報を纏めている記事だが、初期に報道したメディアの一つだ。

出どころは、政府が議会に説明した内容が漏れたらしい(議員は、ふつーのおじちゃんとかおばちゃんだからな)。

一応、衛星カタログにも、掲載されたようだ。

(USA 280:追加)
https://www.n2yo.com/satellite/?s=43098

以下、かいつまんで、自動翻訳だけ載せる。

「これは非常に貴重な資産であり、潜在的に10億ドル以上の価値があります。(SpaceX創設者のElon Muskは、従業員の中には会社が立ち上げた中で最も重要なことだと伝えられたと伝えられている)」

「「USA 280」の下に掲載」

「必ずしも対象がまだ軌道上にあることを意味するものではなく、ファルコン9ロケットの上段から離れていることを意味しません。」

「Zumaは上段から離れずに1.5周回してカタログエントリーを獲得し、その後第2ステージで地球に落ちた可能性があります。」

「Zumaペイロードとそのフェアリングを残りのロケットに接続したペイロードアダプタは、SpaceXではなくNorthrop Grummanによって供給されたことに注意することが重要です。」

ファルコン9やファルコンヘビーのスケジュールは変更ないらしい。

スペースXは、うちは悪くないという態度をとっている。

しかしなあ、そういうのは、外部には分かり辛い話になる。

手術には成功したが、患者は死んじまったという話と似てるしな(ちょっと違うような気も・・・)。

ズーマミッションは失敗し、衛星は失われた。

ひょっとしたら、そう思わせたい当局の策謀かも知れないが、それを確認することは出来ない。

打ち上げが失敗したことにすれば、これ以上あれこれと詮索されることはないからな(そうなのかあ?)。

まあいい。

残念な結果になったが、いろいろ収穫もあった。

長時間露出の画像をよく見ると、恒星の日周運動が記録されていて、北極星を確認することも出来た。

どっちの方角(今回は北東)に打ち上げられたかという確認が出来たわけだな。

引用した記事では、イーロンマスクが衛星の価値について知っていたことも分かった。

報道されている通り、衛星分離装置を持ち込みで打ち上げたのなら、その故障については衛星側になるんだろう(ロケット側からの信号をもらうだろうから、必ずしも断定できないかも)。

スペースX側が、テレメトリーの話を持ち出しているのも、その辺りかもしれないな。

法的責任が回避できたとしても、イメージ的にはマズイ話だしな。

少なくとも、打ち上げ成功とは評価できない。

浮沈子的には、どーせ失敗するなら、こう、ド派手にドカーンといって欲しかったんだがな。

法廷闘争とか秘密聴聞会とかで、だらだらねちねちやるのは、あんま、面白くないしな。

ペイロードアダプターについても、ちょっとだけ調べていたんだが、引っかかって来るのは最近流行りの非火工品の宣伝ばかりだ。

そういえば、今回問題だったのは、フェアリングじゃなかったっけ?。

そっちの方はどうだったんだろうな。

ひょっとしたら、フェアリングが開かなくて、衛星が放出されなかったのかもしれないしな。

夜間の打ち上げだからな。

その辺りは、文字通り「闇の中」だ・・・。

膝が開く(ガニ股)2018年01月10日 14:40

膝が開く(ガニ股)


脛の傷に絆創膏貼って、水曜日恒例の水泳教室。

今日は、いつものおねーさんセンセではなく、代行のセンセ(新人でーす!)。

多少、ぎこちなさもあるけど、活動量計の心拍数の確認、インターバルの取り方など、安全管理はしっかり行っている。

今月の泳法である平泳ぎの指導は、キックの際の膝の開きを腰幅に抑え、踵を外に出して円を描きながら蹴るという、基本フォームの徹底。

どーも、ガニ股の癖が直らない。

手の方は、脇の締めが甘いと注意。

なかなか厳しい。

太ももの引き付けも不十分だと指摘を受ける・・・。

全部、一度には直せない。

もう、ばらばら・・・。

一搔き一蹴りで進む距離も、短くなってしまった感じだ。

ウィップキックを徹底するのがいいのかどうか。

脛の傷どころじゃない。

ちっと、真剣に練習しないとな・・・。

ウチは悪くない!2018年01月10日 15:31

ウチは悪くない!


(SpaceX社長、謎の衛星Zuma打上げは「予定通りに完了」とコメント。今後の打ち上げ予定に変更なし)
http://japanese.engadget.com/2018/01/09/spacex-zuma/

「すべてのデータは精査した結果、計画を完全に遂行したことを確認済みであり、この声明に反する情報は完全に虚偽のものだといえる」

「精査したデータは、設計や運用などの変更が必要でないことを示しており、今後の打ち上げスケジュールには何の影響もない」

なかなか強気!。

(Was secret Zuma mission lost? – UPDATE)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/secret-zuma-mission-lost/

「On Tuesday, Jan. 9 SpaceX released the following statement from the company’s Chief Operating Officer Gwynne Shotwell: 」(火曜日、1月9日SpaceXは、同社の最高執行責任者(COO)Gwynne Shotwellから次の声明を発表した。:自動翻訳のまま:以下同じ)

「“For clarity: after review of all data to date, Falcon 9 did everything correctly on Sunday night. If we or others find otherwise based on further review, we will report it immediately. Information published that is contrary to this statement is categorically false. Due to the classified nature of the payload, no further comment is possible.」(わかりやすくするために、現在までのすべてのデータをレビューした後、Falcon 9は、日曜日の夜にすべてを正しく実行しました。もしも他の人がさらなるレビューに基づいて見つけた場合は、直ちに報告します。この声明に反する公表された情報は、明らかに虚偽である。ペイロードの分類された性質のために、これ以上のコメントは不可能である。)

「“Since the data reviewed so far indicates that no design, operational or other changes are needed, we do not anticipate any impact on the upcoming launch schedule. Falcon Heavy has been rolled out to launchpad LC-39A for a static fire later this week, to be followed shortly thereafter by its maiden flight. We are also preparing for an F9 launch for SES and the Luxembourg Government from SLC-40 in three weeks.”」(これまでにレビューされたデータは、設計、運用、その他の変更が必要ないことを示しているため、今後の発売スケジュールには影響を与えません。Falcon Heavyは、今週末に静的な火災のためにパドルLC-39Aを打ち上げ、その直後に処女飛行を続ける。我々はまた、3週間でSESとルクセンブルグ政府のF9打ち上げをSLC-40から開始する準備を進めている)

スペースXの顧客に対しては、このステートメントは適正だろう。

説明責任は果たしている。

自動翻訳では「分類された」となっている「classified」は、ここでは「機密扱いの」という意味になるだろう。

米国の納税者でもない浮沈子には、これ以上どうしようもないしな。

一説には10億ドルといわれる衛星を、ドブに捨てた責任は軽くない。

誰が、何のために打ち上げた、どんな衛星だったかも分からない。

闇の中で作られ、闇の中で打ち上げられ、闇に消えていったズーマ・・・。

通常の軍事衛星やスパイ衛星よりも、はるかに機密度は高かった。

軍需企業であるノースロップグラマンは、貝のように口をつぐんでいるに違いない。

しかし、ファルコン9で打ち上げられた衛星が、所定の起動に投入されなかったことは確かだ。

もし、米国政府の策謀によって、虚偽の情報が流され、メディアが攪乱されているのでなければ・・・。

ミスティ2018年01月10日 20:22

ミスティ
ミスティ


日本語のウィキで曖昧さ回避のページを見ても出ていないが、英語版ではトップに出てくる項目がある。

(Misty)
https://en.wikipedia.org/wiki/Misty

「Misty may refer to:
・Misty (satellite), a United States satellite program」

(Misty (satellite))
https://en.wikipedia.org/wiki/Misty_(satellite)

10億ドルの価値とか、打ち上げに失敗したとか言われているズーマの記事を追いかけていて(えーと、ズーマ衛星そのものを追いかけてはいませんが)、ぶち当たったのがこれだ。

浮沈子の妄想では、ズーマはちゃんと打ち上げられて軌道に乗り、現在も地球を回っている。

まあ、妄想だから、そういうことにしておく。

で、なぜそんなことを考えたかといえば、地上から観測できない衛星を打ち上げたのではないかと思い当たったからだ。

かつて、米国はミスティと呼ばれる機密プロジェクトを運用していた(うーん、名前からして怪しい・・・)。

ウィキによれば、2018年の貨幣価値に換算して、11.9十億ドル(≒1兆3320億円)という巨額のプロジェクトだ。

可視光と電波による探索を困難にする、ステルス衛星プロジェクトである。

3機の衛星が製作されたらしいが、打ち上げられたのは2機だけのようだ。

(Misty 1, 2, 3 (AFP-731))
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/misty-1.htm

「Satellite:COSPAR:Date:LS:Launch Vehicle:Remarks:

・Misty 1 (AFP-731, USA 53):1990-019B:28.02.1990:CCK LC-39A:Shuttle:with Atlantis F6 (STS 36)

・Misty 2 (USA 144, NROL 9):1999-028A:22.05.1999:Va SLC-4E:Titan-4(04)B:with Decoy ?」

2号機は、ご丁寧にも、おとり衛星と一緒に打ち上げられたと見られている。

浮沈子が、ズーマがらみで注目したのもこの辺なんだが、真相は「闇の中」だ。

まあいい。

衛星についての詳細は、いくつかのリンクを開いてみても、よく分からない。

(A Stealth Satellite Sourcebook)
https://fas.org/spp/military/program/track/stealth.pdf

詳しく書かれた資料らしいが、浮沈子は英語が読めないので未読だ(眺めたのは図面だけ)。

読み物として面白かったのは、これ。

(I Spy)
https://www.wired.com/2006/02/spy-3/?pg=3

自動翻訳して読んだが、ミステリアスな記事だ。

一連の出来事を辿るには、この記事もいいかも知れない。

(Anatomy of a Spy Satellite:2005年の記事)
https://www.space.com/637-anatomy-spy-satellite.html

「MISTY's objective was to lessen the threat to U.S. satellites from the Soviet Union」

冷戦の産物というわけだな。

ここでは、興味深い記述もある。

「But within weeks after MISTY's shuttle deployment, both U.S. and Soviet sources reported that the satellite malfunctioned.」

「Richelson explained that a spacecraft explosion"may have been a tactic to deceive those monitoring the satellite or may have been the result of the jettisoning of operational debris."」

ズーマが打ち上げに失敗した程度の情報操作は、以前からやってたわけだな。

(MISTY / AFP-731)
https://www.globalsecurity.org/space/systems/afp-731.htm

2007年4月のこの記事では、3号機がデルタ4ヘビーで上がる予定になっている。

たぶん、キャンセルされたに違いない(未確認)。

打ち上げられた2機の衛星は、カタログにも登録されている。

1号機:

(USA 53)
http://www.n2yo.com/satellite/?s=20516

(KH 11-10:NASAのページ)
https://nssdc.gsfc.nasa.gov/nmc/spacecraftDisplay.do?id=1990-019B

2号機:

(USA 144)
https://www.n2yo.com/satellite/?s=25744

(KH 12-4:NASAのページ)
https://nssdc.gsfc.nasa.gov/nmc/spacecraftDisplay.do?id=1999-028A

1号機を打ち上げたスペースシャトルアトランティスのミッションはこちら。

(STS-36)
https://ja.wikipedia.org/wiki/STS-36

「アメリカ国防総省の秘密のペイロード(Misty偵察衛星だと信じられている)を軌道に運んだ。」

このミッションの打上げに当たっては、特別なルートを取って、衛星を投入する軌道に乗ったことが書かれている。

今回のズーマの打ち上げでは、少なくとも1回目のセカンドエンジンカットオフ(SECO)までは、通常の打ち上げ軌道を取っている(北東方向だけどな)。

いろいろ調べるうちに、今現在、ズーマが軌道上にあったとしても、何の不思議もないような気がしてきた。

情報操作が行われ、メディアが混乱し、このブログのような二次的な拡散を誘発し、真実は「闇の中」に消えていく・・・。

冷戦は終了し、相互監視のもと、ロシアに対してスパイ衛星を隠す必要はなくなった。

とにかく、デカいからな。

キーホールシリーズの光学衛星は、ハッブルと同じだしな。

もし、現在の世界情勢で、その存在を秘匿し、衛星の通過時刻を悟らせないように運用する必要があるとすれば、対象となる国家は限られている。

あそこくらいしかない・・・。

打上げを急いでいたこと、従来にも増して厳重な情報統制を敷いていたこと、打ち上げ失敗のニュースが流れて混乱していること、スペースXがあまりにも強気なこと、ノースロップグラマンが完全な沈黙を貫いていること・・・。

ズーマは、現在も軌道上にあり、何等かのステルス性能を発揮して、その存在を秘匿しているに違いない。

もしも、バルーン型のシールドを展開してステルス性能を発揮するなら、ノースロップがフェアリングのリリースに拘ったというのも合点がいくしな。

衛星の重量は分からないが、3分8秒というタイミングは、10トン近いペイロードを上げているイリジウムの時とほぼ同じだ。

衛星自身が、ドッグレッグして軌道を変えているかも知れない。

そのための燃料は、たっぷり積んでいるというわけだ。

そのうち、何か情報が出てくるかもしれない。

ああ、もう、妄想が止まらなくなりそうだ・・・。