ミスティ2018年01月10日 20:22

ミスティ
ミスティ


日本語のウィキで曖昧さ回避のページを見ても出ていないが、英語版ではトップに出てくる項目がある。

(Misty)
https://en.wikipedia.org/wiki/Misty

「Misty may refer to:
・Misty (satellite), a United States satellite program」

(Misty (satellite))
https://en.wikipedia.org/wiki/Misty_(satellite)

10億ドルの価値とか、打ち上げに失敗したとか言われているズーマの記事を追いかけていて(えーと、ズーマ衛星そのものを追いかけてはいませんが)、ぶち当たったのがこれだ。

浮沈子の妄想では、ズーマはちゃんと打ち上げられて軌道に乗り、現在も地球を回っている。

まあ、妄想だから、そういうことにしておく。

で、なぜそんなことを考えたかといえば、地上から観測できない衛星を打ち上げたのではないかと思い当たったからだ。

かつて、米国はミスティと呼ばれる機密プロジェクトを運用していた(うーん、名前からして怪しい・・・)。

ウィキによれば、2018年の貨幣価値に換算して、11.9十億ドル(≒1兆3320億円)という巨額のプロジェクトだ。

可視光と電波による探索を困難にする、ステルス衛星プロジェクトである。

3機の衛星が製作されたらしいが、打ち上げられたのは2機だけのようだ。

(Misty 1, 2, 3 (AFP-731))
http://space.skyrocket.de/doc_sdat/misty-1.htm

「Satellite:COSPAR:Date:LS:Launch Vehicle:Remarks:

・Misty 1 (AFP-731, USA 53):1990-019B:28.02.1990:CCK LC-39A:Shuttle:with Atlantis F6 (STS 36)

・Misty 2 (USA 144, NROL 9):1999-028A:22.05.1999:Va SLC-4E:Titan-4(04)B:with Decoy ?」

2号機は、ご丁寧にも、おとり衛星と一緒に打ち上げられたと見られている。

浮沈子が、ズーマがらみで注目したのもこの辺なんだが、真相は「闇の中」だ。

まあいい。

衛星についての詳細は、いくつかのリンクを開いてみても、よく分からない。

(A Stealth Satellite Sourcebook)
https://fas.org/spp/military/program/track/stealth.pdf

詳しく書かれた資料らしいが、浮沈子は英語が読めないので未読だ(眺めたのは図面だけ)。

読み物として面白かったのは、これ。

(I Spy)
https://www.wired.com/2006/02/spy-3/?pg=3

自動翻訳して読んだが、ミステリアスな記事だ。

一連の出来事を辿るには、この記事もいいかも知れない。

(Anatomy of a Spy Satellite:2005年の記事)
https://www.space.com/637-anatomy-spy-satellite.html

「MISTY's objective was to lessen the threat to U.S. satellites from the Soviet Union」

冷戦の産物というわけだな。

ここでは、興味深い記述もある。

「But within weeks after MISTY's shuttle deployment, both U.S. and Soviet sources reported that the satellite malfunctioned.」

「Richelson explained that a spacecraft explosion"may have been a tactic to deceive those monitoring the satellite or may have been the result of the jettisoning of operational debris."」

ズーマが打ち上げに失敗した程度の情報操作は、以前からやってたわけだな。

(MISTY / AFP-731)
https://www.globalsecurity.org/space/systems/afp-731.htm

2007年4月のこの記事では、3号機がデルタ4ヘビーで上がる予定になっている。

たぶん、キャンセルされたに違いない(未確認)。

打ち上げられた2機の衛星は、カタログにも登録されている。

1号機:

(USA 53)
http://www.n2yo.com/satellite/?s=20516

(KH 11-10:NASAのページ)
https://nssdc.gsfc.nasa.gov/nmc/spacecraftDisplay.do?id=1990-019B

2号機:

(USA 144)
https://www.n2yo.com/satellite/?s=25744

(KH 12-4:NASAのページ)
https://nssdc.gsfc.nasa.gov/nmc/spacecraftDisplay.do?id=1999-028A

1号機を打ち上げたスペースシャトルアトランティスのミッションはこちら。

(STS-36)
https://ja.wikipedia.org/wiki/STS-36

「アメリカ国防総省の秘密のペイロード(Misty偵察衛星だと信じられている)を軌道に運んだ。」

このミッションの打上げに当たっては、特別なルートを取って、衛星を投入する軌道に乗ったことが書かれている。

今回のズーマの打ち上げでは、少なくとも1回目のセカンドエンジンカットオフ(SECO)までは、通常の打ち上げ軌道を取っている(北東方向だけどな)。

いろいろ調べるうちに、今現在、ズーマが軌道上にあったとしても、何の不思議もないような気がしてきた。

情報操作が行われ、メディアが混乱し、このブログのような二次的な拡散を誘発し、真実は「闇の中」に消えていく・・・。

冷戦は終了し、相互監視のもと、ロシアに対してスパイ衛星を隠す必要はなくなった。

とにかく、デカいからな。

キーホールシリーズの光学衛星は、ハッブルと同じだしな。

もし、現在の世界情勢で、その存在を秘匿し、衛星の通過時刻を悟らせないように運用する必要があるとすれば、対象となる国家は限られている。

あそこくらいしかない・・・。

打上げを急いでいたこと、従来にも増して厳重な情報統制を敷いていたこと、打ち上げ失敗のニュースが流れて混乱していること、スペースXがあまりにも強気なこと、ノースロップグラマンが完全な沈黙を貫いていること・・・。

ズーマは、現在も軌道上にあり、何等かのステルス性能を発揮して、その存在を秘匿しているに違いない。

もしも、バルーン型のシールドを展開してステルス性能を発揮するなら、ノースロップがフェアリングのリリースに拘ったというのも合点がいくしな。

衛星の重量は分からないが、3分8秒というタイミングは、10トン近いペイロードを上げているイリジウムの時とほぼ同じだ。

衛星自身が、ドッグレッグして軌道を変えているかも知れない。

そのための燃料は、たっぷり積んでいるというわけだ。

そのうち、何か情報が出てくるかもしれない。

ああ、もう、妄想が止まらなくなりそうだ・・・。

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