全翼機とRR ― 2018年10月31日 08:10
全翼機とRR
(宿痾(しゅくあ))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/05/26/6823875
「911というクルマは、スポーツカーにとっては致命的な欠点となる、リアオーバーハングに自動車の最大の重量物であるエンジンを搭載することを、自らに課し続け、それを宿命として受け入れ、弛まぬ技術の投入で手懐けてきたのだ。」
人類もまた、直立二足歩行という地球重力下では不利な形態を保ちつつ、巨大な脳を支えてきた。
久しぶりのポルシェネタだなあ・・・。
F-2戦闘機の後継機のことを調べていて、全翼機にぶち当たっている。
(F-35に勝る? フランスとドイツの次世代ステルス戦闘機)
https://www.businessinsider.jp/post-170841
「ダッソーの新型戦闘機は動画では、垂直尾翼を持っていないようにも見える。」
B-2みたいなやつだ。
(全翼機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%BF%BC%E6%A9%9F
「全翼機には設計上の困難が多く、完全な実用機となったものはB-2しかない。」
静的安定性を得ることが難しく、常時、エンジン出力を含めたコンピューターによる制御下に置かなければ実用化は困難だったわけだ。
B-2の場合は、戦略爆撃機として、敵中深く侵入し、大量の爆弾を投下したり核兵器をおっこどしてこなければならないからな。
F-2戦闘機の後継機絡みで出てきたのは、フランスのダッソー社が開発しているといわれている第6世代戦闘機や、各国で開発されている無人機のうち、X-47Bみたいに平べったいカッコしたやつだ。
これらは、おそらく全て空力的な不安定要素を抱えたまま設計され、それを電子制御で動的に補うことによって成立している。
RRの911もまた、リアオーバーハングに重量物であるエンジンを置きながら、電子デバイスを駆使した動的制御を行って、高機動時の安定を確保するようになってきた。
最早、RRであることの不利を感じることはない。
地べたに這いつくばって走っているクルマと、天空を駆ける航空機とを比較するというのもなんだが、物理の神様にケンカ売って、機械的不安定要素を電子デバイスで塩梅して、システムとして成立させるという点では似ている。
21世紀の産物だな(B-2は、20世紀に開発されましたが)。
YF-23が先進的に見えた時代は遠く過ぎ去り、現在の流行は無尾翼の全翼機になってきたのかもしれない。
(YF-23 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/YF-23_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「アメリカ空軍向けにノースロップ(現・ノースロップ・グラマン)/マクドネル・ダグラス(現・ボーイング)が設計した試作ステルス戦闘機。」
電子の帝国が機械の王国を席巻していく。
21世紀は、さらにその先を目指していく。
今は爆撃機とか攻撃機或いは偵察機位だが、そのうち戦闘機は無人になり、編隊を組み、地球を覆う人工衛星のネットワークと接続され、指向性高エネルギー兵器(光線銃ですな)をぶっ放すようになるのだ。
いや、鳥型とか昆虫型のドローンになって、いつの間にか侵入し、待機し、自爆して目的を果たすようになるのかもしれない。
(殺人無人機「キラードローン」の歴史と未来)
http://gigazine.net/news/20140520-lethal-drones-of-the-future/
「汎用性の高いマイクロドローンはアメリカ軍の最終的な目的になっているだろう」
人間が操縦する機械(ふつーのヒコーキ)に爆弾積んでおっこどしたり、マシンガンやミサイル積んでぶっ放す時代は、あと少しで終わるだろう。
それをコントロールするのは、最終的には人間だが(そう願いたいもんだな)、それは遠く離れた安全なオフィスのなかで、AIの支援(指図?)を受けながら行うことになる・・・。
戦争は、大量破壊兵器を生み出したが、最早、余りに強力過ぎて、実際に使用するには制御が追い付かなくなってきている。
空飛ぶ兵器は、人間の手による操縦ではなく、機械自身の能力によって操られ、飛行し、目的を果たす。
ポルシェが自動運転になるには、もうしばらく(人間側が納得するための)時間が必要だろうが、同じころには戦闘機だって自動操縦になっちまうだろうな・・・。
(宿痾(しゅくあ))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/05/26/6823875
「911というクルマは、スポーツカーにとっては致命的な欠点となる、リアオーバーハングに自動車の最大の重量物であるエンジンを搭載することを、自らに課し続け、それを宿命として受け入れ、弛まぬ技術の投入で手懐けてきたのだ。」
人類もまた、直立二足歩行という地球重力下では不利な形態を保ちつつ、巨大な脳を支えてきた。
久しぶりのポルシェネタだなあ・・・。
F-2戦闘機の後継機のことを調べていて、全翼機にぶち当たっている。
(F-35に勝る? フランスとドイツの次世代ステルス戦闘機)
https://www.businessinsider.jp/post-170841
「ダッソーの新型戦闘機は動画では、垂直尾翼を持っていないようにも見える。」
B-2みたいなやつだ。
(全翼機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E7%BF%BC%E6%A9%9F
「全翼機には設計上の困難が多く、完全な実用機となったものはB-2しかない。」
静的安定性を得ることが難しく、常時、エンジン出力を含めたコンピューターによる制御下に置かなければ実用化は困難だったわけだ。
B-2の場合は、戦略爆撃機として、敵中深く侵入し、大量の爆弾を投下したり核兵器をおっこどしてこなければならないからな。
F-2戦闘機の後継機絡みで出てきたのは、フランスのダッソー社が開発しているといわれている第6世代戦闘機や、各国で開発されている無人機のうち、X-47Bみたいに平べったいカッコしたやつだ。
これらは、おそらく全て空力的な不安定要素を抱えたまま設計され、それを電子制御で動的に補うことによって成立している。
RRの911もまた、リアオーバーハングに重量物であるエンジンを置きながら、電子デバイスを駆使した動的制御を行って、高機動時の安定を確保するようになってきた。
最早、RRであることの不利を感じることはない。
地べたに這いつくばって走っているクルマと、天空を駆ける航空機とを比較するというのもなんだが、物理の神様にケンカ売って、機械的不安定要素を電子デバイスで塩梅して、システムとして成立させるという点では似ている。
21世紀の産物だな(B-2は、20世紀に開発されましたが)。
YF-23が先進的に見えた時代は遠く過ぎ去り、現在の流行は無尾翼の全翼機になってきたのかもしれない。
(YF-23 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/YF-23_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
「アメリカ空軍向けにノースロップ(現・ノースロップ・グラマン)/マクドネル・ダグラス(現・ボーイング)が設計した試作ステルス戦闘機。」
電子の帝国が機械の王国を席巻していく。
21世紀は、さらにその先を目指していく。
今は爆撃機とか攻撃機或いは偵察機位だが、そのうち戦闘機は無人になり、編隊を組み、地球を覆う人工衛星のネットワークと接続され、指向性高エネルギー兵器(光線銃ですな)をぶっ放すようになるのだ。
いや、鳥型とか昆虫型のドローンになって、いつの間にか侵入し、待機し、自爆して目的を果たすようになるのかもしれない。
(殺人無人機「キラードローン」の歴史と未来)
http://gigazine.net/news/20140520-lethal-drones-of-the-future/
「汎用性の高いマイクロドローンはアメリカ軍の最終的な目的になっているだろう」
人間が操縦する機械(ふつーのヒコーキ)に爆弾積んでおっこどしたり、マシンガンやミサイル積んでぶっ放す時代は、あと少しで終わるだろう。
それをコントロールするのは、最終的には人間だが(そう願いたいもんだな)、それは遠く離れた安全なオフィスのなかで、AIの支援(指図?)を受けながら行うことになる・・・。
戦争は、大量破壊兵器を生み出したが、最早、余りに強力過ぎて、実際に使用するには制御が追い付かなくなってきている。
空飛ぶ兵器は、人間の手による操縦ではなく、機械自身の能力によって操られ、飛行し、目的を果たす。
ポルシェが自動運転になるには、もうしばらく(人間側が納得するための)時間が必要だろうが、同じころには戦闘機だって自動操縦になっちまうだろうな・・・。
ファルコンヘビーの正しい使い方 ― 2018年10月31日 21:23
ファルコンヘビーの正しい使い方
静止衛星は、赤道上の対地同期軌道(静止軌道)を1日に1回まわっている。
だから、地上から見ると静止しているように見えるわけだな。
この軌道に衛星を投入するには、通常、静止トランスファー軌道(GTO:
Geostationary Transfer Orbit)という、遠地点高度が静止軌道の高さになるような楕円軌道に打ち上げ、衛星自身の燃料を使って加速し、静止軌道に乗り移る。
最近は全電気衛星とか、イオンエンジンを使って長い時間(数か月)を掛け、じりじりと高度(近地点高度)を上げていく衛星もあるようだ。
手っ取り早いのは、最初から踏ん張って、直接静止軌道(GEO:Geostationary Earth Orbit)に投入してしまうのがいい。
(3. 世界の発射場(続) 【脱線1】発射場の位置による話:追加)
http://www.cosmotec-hp.jp/column/nagao4.html
「米国では1970年代からタイタンロケットにこの機能を持たせて、静止衛星直接投入(「アリアン並み」ではなく遠地点加速全部を行う)を行っていたが、最近はデルタロケットの最大サイズ型でこの方式を実施している」
打ち上げロケットで、この芸当が出来るのは限られている。
燃料食うしな。
重い衛星は、なかなか直接投入というわけにはいかない。
最近、スペースXネタに飽きてしまって、あんまフォローしていなかったら、いつも見ているスペースフライトインサイダーで、記事が上がっていた。
(Falcon Heavy attracts customers looking to capitalize on rocket’s capabilities)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/falcon-heavy-attracts-customers-looking-to-capitalize-on-rockets-capabilities/
「2018年10月16日、スウェーデンの衛星ブロードバンドプロバイダーであるOvzonは、SpaceXとFHで最初の静止衛星(GEO)を打ち上げる契約を締結したことを発表しました。」(自動翻訳のまま:以下同じ)
「わずか9日後、ベテランの衛星オペレーター、ビアサットも同様の発表をした。」
「ファルコン・ヘビーにとって、特にViasatのような、直接静止軌道に直接的に近い位置に直接注入する必要のある顧客にとって、エキサイティングな機会があります」
ぐちゃぐちゃ書いてあるが、要するに静止軌道に直接投入するという使い方が出来るぞ、という話だ。
オブゾン(って読むのかあ?)の衛星の重量は分からないが、ビアサット3は、6.4トンの重量級衛星だ。
(ViaSat 3 Americas, Asia, EMEA)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/viasat-3.htm
「Mass:6400kg」
まあいい。
ヘビーでは、来年早々にアラブサット6Aを打ち上げようとしている。
(Arabsat 6A)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/arabsat-6a.htm
「Mass:~6000kg;3520kg(dry)」
こっちは、GTOに投入して、衛星自身でえっちらおっちらGEOに登っていただく。
直接、GEOに上げてやればいいのに・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
衛星事業者にしてみれば、打ち上げから早期に運用が開始できるとか、メインエンジンの搭載燃料が節約でき、同じ重量なら中継器などをしこたま積みこんだり、静止軌道を維持するための燃料にまわして衛星の運用寿命を延ばしたりできるからな。
わずかの追加料金で、ビジネスチャンスの拡大と、ランニングコストの節約が果たせるというのは美味しい話だ。
当初、デカいだけで使い道がないんじゃないかと思われていたヘビーだが、こういう形で商売を広げれば、先々、需要の拡大も見込めるしな。
なにしろ、1段目が回収できてしまうからな。
激安のファルコン9と比較しても、余分にかかるのは打ち上げ費用の数パーセント程度の燃料代だけだからな(ケロシンと液体酸素:ほかにも、加圧用のヘリウムとか、姿勢制御用の窒素とかあるけどな)。
他の打ち上げ業者と同額の料金を提示したら、ぼろ儲けになる。
悪くない商売だ。
その莫大な儲けが、BFRの開発に回され、火星植民とかいう与太話に費やされて、ドブに捨てられるかと思うとやりきれない気がする(そうなのかあ?)。
こういう運用が可能になった背景には、2月に行われた試験飛行の成果があるんだろう。
2段目の燃料が途中で凍結してしまって、長時間の燃焼が出来ないのではないかとか懸念されていたが、火星軌道の向こうまで届くほど、長時間の運用が可能だったからな。
大いに自信を得たに違いない。
GEOなんて、屁のようなもんだ(そうなのかあ?)。
その試験飛行を別にして、今のところ、アラブサット、空軍、オブゾン、空軍、ビアサットの5回が予定されている。
今後、次々と契約が舞い込めば、苦労して開発した甲斐があったというものだ。
インターネット衛星の話が現実になれば、ヘビーを使って上げていかなければ、とても追いつかないしな。
浮沈子的には、ファルコン9よりも、打ち上げ頻度が高くなってもおかしくないと考えてるんだがな。
ほぼ専用の39A発射施設も押さえてあるしな。
今年のフロリダからの打ち上げでは、ファルコン9は10回40番発射施設を使用しており、39Aは1回きりだ(ブロック5の初打ち上げ)。
39Aは、改修作業とかしてたのかもしれない(未調査)。
しかし、本来のヘビーの用途は、ちっこい衛星を多数打ち上げたり、GTOに上げれば済む静止衛星をGEOまで上げてやるというのではない。
デルタ4ヘビーのように、地球低軌道に超重量級のスパイ衛星を上げたり、試験打ち上げでやったように、惑星軌道に達する探査機を上げたりするのが正しい使い方だろう。
月軌道だって、人間運ぶのはヤバくて諦めたらしいが、探査機なら楽勝で運べるだろう(今のところは、ファルコン9で運ぶようです)。
月探査がビジネスになるかどうかは、浮沈子的には懐疑的だが、世の中には金が余って仕方がない連中もいるから、どうせ捨てる金なら、我々に夢を見させてもらいたいもんだ。
火星移民よりは、はるかに健全な気がするしな・・・。
静止衛星は、赤道上の対地同期軌道(静止軌道)を1日に1回まわっている。
だから、地上から見ると静止しているように見えるわけだな。
この軌道に衛星を投入するには、通常、静止トランスファー軌道(GTO:
Geostationary Transfer Orbit)という、遠地点高度が静止軌道の高さになるような楕円軌道に打ち上げ、衛星自身の燃料を使って加速し、静止軌道に乗り移る。
最近は全電気衛星とか、イオンエンジンを使って長い時間(数か月)を掛け、じりじりと高度(近地点高度)を上げていく衛星もあるようだ。
手っ取り早いのは、最初から踏ん張って、直接静止軌道(GEO:Geostationary Earth Orbit)に投入してしまうのがいい。
(3. 世界の発射場(続) 【脱線1】発射場の位置による話:追加)
http://www.cosmotec-hp.jp/column/nagao4.html
「米国では1970年代からタイタンロケットにこの機能を持たせて、静止衛星直接投入(「アリアン並み」ではなく遠地点加速全部を行う)を行っていたが、最近はデルタロケットの最大サイズ型でこの方式を実施している」
打ち上げロケットで、この芸当が出来るのは限られている。
燃料食うしな。
重い衛星は、なかなか直接投入というわけにはいかない。
最近、スペースXネタに飽きてしまって、あんまフォローしていなかったら、いつも見ているスペースフライトインサイダーで、記事が上がっていた。
(Falcon Heavy attracts customers looking to capitalize on rocket’s capabilities)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/falcon-heavy-attracts-customers-looking-to-capitalize-on-rockets-capabilities/
「2018年10月16日、スウェーデンの衛星ブロードバンドプロバイダーであるOvzonは、SpaceXとFHで最初の静止衛星(GEO)を打ち上げる契約を締結したことを発表しました。」(自動翻訳のまま:以下同じ)
「わずか9日後、ベテランの衛星オペレーター、ビアサットも同様の発表をした。」
「ファルコン・ヘビーにとって、特にViasatのような、直接静止軌道に直接的に近い位置に直接注入する必要のある顧客にとって、エキサイティングな機会があります」
ぐちゃぐちゃ書いてあるが、要するに静止軌道に直接投入するという使い方が出来るぞ、という話だ。
オブゾン(って読むのかあ?)の衛星の重量は分からないが、ビアサット3は、6.4トンの重量級衛星だ。
(ViaSat 3 Americas, Asia, EMEA)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/viasat-3.htm
「Mass:6400kg」
まあいい。
ヘビーでは、来年早々にアラブサット6Aを打ち上げようとしている。
(Arabsat 6A)
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/arabsat-6a.htm
「Mass:~6000kg;3520kg(dry)」
こっちは、GTOに投入して、衛星自身でえっちらおっちらGEOに登っていただく。
直接、GEOに上げてやればいいのに・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
衛星事業者にしてみれば、打ち上げから早期に運用が開始できるとか、メインエンジンの搭載燃料が節約でき、同じ重量なら中継器などをしこたま積みこんだり、静止軌道を維持するための燃料にまわして衛星の運用寿命を延ばしたりできるからな。
わずかの追加料金で、ビジネスチャンスの拡大と、ランニングコストの節約が果たせるというのは美味しい話だ。
当初、デカいだけで使い道がないんじゃないかと思われていたヘビーだが、こういう形で商売を広げれば、先々、需要の拡大も見込めるしな。
なにしろ、1段目が回収できてしまうからな。
激安のファルコン9と比較しても、余分にかかるのは打ち上げ費用の数パーセント程度の燃料代だけだからな(ケロシンと液体酸素:ほかにも、加圧用のヘリウムとか、姿勢制御用の窒素とかあるけどな)。
他の打ち上げ業者と同額の料金を提示したら、ぼろ儲けになる。
悪くない商売だ。
その莫大な儲けが、BFRの開発に回され、火星植民とかいう与太話に費やされて、ドブに捨てられるかと思うとやりきれない気がする(そうなのかあ?)。
こういう運用が可能になった背景には、2月に行われた試験飛行の成果があるんだろう。
2段目の燃料が途中で凍結してしまって、長時間の燃焼が出来ないのではないかとか懸念されていたが、火星軌道の向こうまで届くほど、長時間の運用が可能だったからな。
大いに自信を得たに違いない。
GEOなんて、屁のようなもんだ(そうなのかあ?)。
その試験飛行を別にして、今のところ、アラブサット、空軍、オブゾン、空軍、ビアサットの5回が予定されている。
今後、次々と契約が舞い込めば、苦労して開発した甲斐があったというものだ。
インターネット衛星の話が現実になれば、ヘビーを使って上げていかなければ、とても追いつかないしな。
浮沈子的には、ファルコン9よりも、打ち上げ頻度が高くなってもおかしくないと考えてるんだがな。
ほぼ専用の39A発射施設も押さえてあるしな。
今年のフロリダからの打ち上げでは、ファルコン9は10回40番発射施設を使用しており、39Aは1回きりだ(ブロック5の初打ち上げ)。
39Aは、改修作業とかしてたのかもしれない(未調査)。
しかし、本来のヘビーの用途は、ちっこい衛星を多数打ち上げたり、GTOに上げれば済む静止衛星をGEOまで上げてやるというのではない。
デルタ4ヘビーのように、地球低軌道に超重量級のスパイ衛星を上げたり、試験打ち上げでやったように、惑星軌道に達する探査機を上げたりするのが正しい使い方だろう。
月軌道だって、人間運ぶのはヤバくて諦めたらしいが、探査機なら楽勝で運べるだろう(今のところは、ファルコン9で運ぶようです)。
月探査がビジネスになるかどうかは、浮沈子的には懐疑的だが、世の中には金が余って仕方がない連中もいるから、どうせ捨てる金なら、我々に夢を見させてもらいたいもんだ。
火星移民よりは、はるかに健全な気がするしな・・・。
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