暴風or暴風雨? ― 2018年10月01日 01:28
暴風or暴風雨?
台風24号が通過中で、浮沈子が棲息する東京都大田区界隈は大変なことになっている。
風と雨が叩きつけ、嵐の夜になった。
嵐といえば、浮沈子的にはこれなんだがな。
(吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ:文屋康秀)
https://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/022.html
季節的には、晩秋の歌だから、台風の季節ではない。
「ところで文屋康秀という人は、小野小町の恋人の一人だったようで、三河掾に任命されて三河国に向かう時、小野小町に「一緒に来てくれないか」と誘ったそうです。」
「それに対して小町は、
わびぬれば 身を浮草の 根を絶えて
誘う水あらば いなむとぞ思ふ
(落ちぶれていますので、この身を浮き草として根を断ち切って誘い流してくれる水があるなら、ついて行こうと思います)と答えています。はたして、小野小町はついていったのでしょうか。」
行くわけないじゃん!?。
(平安貴族、「小野小町」と「在原業平」と「文屋康秀)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1495825649
「康秀が小町を誘ったという話は『古今和歌集』にありますが、「わびぬれば身を浮き草の根を絶えて誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ」という歌から創作された伝説と見られます。業平の同行も、話としては面白いのですが、史実としては考えにくいところです。」
まあ、どうでもいいんですが。
こんなのも思い出した。
(嵐が丘)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B5%90%E3%81%8C%E4%B8%98
「原題は Wuthering Heights といい、ハワースにある「トップ・ウィゼンズ」という荒野の廃墟をモデルにしている。「wuther」は「風がビュービューと吹き荒れる」を意味する語で、「Wuthering Heights」はアーンショウ家の屋敷のことだが、これを『嵐が丘』とした斎藤勇の日本語訳は「歴史的名訳」とされている。」
浮沈子は、実は読んだことがない。
しかし、今夜の嵐は半端ない。
軽量鉄骨建築のアパートが、風で身震いしている。
叩きつける雨の音も、恐怖を感じる。
画像のように、東京都下水道局が誇る東京アメッシュの画面も、稲木レーダーのカバーエリアがデータ飛びするほどだ。
浮沈子的には、「からだにも環境にもやさしい「ダイエットレシピ」をお試しください。」というお知らせ欄の流れる文字の文句が気になるんだがな。
ダイエットレシピというのが何なのか、全く不明だ・・・。
まあいい。
今夜は、警報(大雨、洪水、暴風、波浪)や注意報(雷、高潮)のオンパレードになっている。
さっき、大きな音がして、上の階の部屋で、何かが倒れた音がした。
時折、蛍光灯がチカチカしてるしな。
ひょっとしたら、停電になるかも知れないしな。
自転車が倒れないように、建物の配管の支柱に括り付けておいてよかった。
備えあれば、憂いなしだ(明日の朝になったら、支柱ごと飛ばされてたりして・・・)。
推定によれば、長野県松本市付近を、時速65kmくらいで通過しているはずだ。
最大瞬間風速は55mに落ちて(!)きているようだが、何の慰めにもならない。
まさに暴風だ。
暴れている!。
NHKでは、暴風雨との区別がつきにくいイントネーションを多用している。
(新・ことば事情
6867「大雨・暴風のアクセント」)
http://www.ytv.co.jp/michiura/time/2018/07/post-4334.html
「「暴風」のアクセントは、今は「ボ/ーフ\ー」という「中高アクセント」しか載っていないが、これだと「暴風雨(ボ/ーフ\ーウ)」と区別が付きにくい。これは『NHK日本語発音アクセント新辞典』では、どちらを採用したのか?」
「→結局これまで通り「中高アクセント」の「ボ/ーフ\ー」を①とし、「平板アクセント」の「ボ/ーフー」は②とした。」
「NHKの全国のアナウンサーへのアンケート(重複回答):
・「ボ/ーフ\ー」(中高アクセン)=92%
・「ボ/ーフー」(平板アクセント)=46%
多数決かよ・・・。
(NHK日本語発音アクセント新辞典)
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/irregular/accent.html
「“これぞ現代のアクセント辞典”といえる『新辞典』です。」
やれやれ・・・。
東京都心の最大瞬間風速は、29.5mだという(0時3分現在)。
大田区界隈では、もっと吹いているに違いない(羽田では0時32分に36mを記録している)。
轟轟という風音に交じって、道路を空き缶が転がる音がしている。
朝になって、道に出たら、大変なことになっていそうな気がするな・・・。
台風24号が通過中で、浮沈子が棲息する東京都大田区界隈は大変なことになっている。
風と雨が叩きつけ、嵐の夜になった。
嵐といえば、浮沈子的にはこれなんだがな。
(吹くからに 秋の草木の しをるれば
むべ山風を 嵐といふらむ:文屋康秀)
https://www.ogurasansou.co.jp/site/hyakunin/022.html
季節的には、晩秋の歌だから、台風の季節ではない。
「ところで文屋康秀という人は、小野小町の恋人の一人だったようで、三河掾に任命されて三河国に向かう時、小野小町に「一緒に来てくれないか」と誘ったそうです。」
「それに対して小町は、
わびぬれば 身を浮草の 根を絶えて
誘う水あらば いなむとぞ思ふ
(落ちぶれていますので、この身を浮き草として根を断ち切って誘い流してくれる水があるなら、ついて行こうと思います)と答えています。はたして、小野小町はついていったのでしょうか。」
行くわけないじゃん!?。
(平安貴族、「小野小町」と「在原業平」と「文屋康秀)
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1495825649
「康秀が小町を誘ったという話は『古今和歌集』にありますが、「わびぬれば身を浮き草の根を絶えて誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ」という歌から創作された伝説と見られます。業平の同行も、話としては面白いのですが、史実としては考えにくいところです。」
まあ、どうでもいいんですが。
こんなのも思い出した。
(嵐が丘)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B5%90%E3%81%8C%E4%B8%98
「原題は Wuthering Heights といい、ハワースにある「トップ・ウィゼンズ」という荒野の廃墟をモデルにしている。「wuther」は「風がビュービューと吹き荒れる」を意味する語で、「Wuthering Heights」はアーンショウ家の屋敷のことだが、これを『嵐が丘』とした斎藤勇の日本語訳は「歴史的名訳」とされている。」
浮沈子は、実は読んだことがない。
しかし、今夜の嵐は半端ない。
軽量鉄骨建築のアパートが、風で身震いしている。
叩きつける雨の音も、恐怖を感じる。
画像のように、東京都下水道局が誇る東京アメッシュの画面も、稲木レーダーのカバーエリアがデータ飛びするほどだ。
浮沈子的には、「からだにも環境にもやさしい「ダイエットレシピ」をお試しください。」というお知らせ欄の流れる文字の文句が気になるんだがな。
ダイエットレシピというのが何なのか、全く不明だ・・・。
まあいい。
今夜は、警報(大雨、洪水、暴風、波浪)や注意報(雷、高潮)のオンパレードになっている。
さっき、大きな音がして、上の階の部屋で、何かが倒れた音がした。
時折、蛍光灯がチカチカしてるしな。
ひょっとしたら、停電になるかも知れないしな。
自転車が倒れないように、建物の配管の支柱に括り付けておいてよかった。
備えあれば、憂いなしだ(明日の朝になったら、支柱ごと飛ばされてたりして・・・)。
推定によれば、長野県松本市付近を、時速65kmくらいで通過しているはずだ。
最大瞬間風速は55mに落ちて(!)きているようだが、何の慰めにもならない。
まさに暴風だ。
暴れている!。
NHKでは、暴風雨との区別がつきにくいイントネーションを多用している。
(新・ことば事情
6867「大雨・暴風のアクセント」)
http://www.ytv.co.jp/michiura/time/2018/07/post-4334.html
「「暴風」のアクセントは、今は「ボ/ーフ\ー」という「中高アクセント」しか載っていないが、これだと「暴風雨(ボ/ーフ\ーウ)」と区別が付きにくい。これは『NHK日本語発音アクセント新辞典』では、どちらを採用したのか?」
「→結局これまで通り「中高アクセント」の「ボ/ーフ\ー」を①とし、「平板アクセント」の「ボ/ーフー」は②とした。」
「NHKの全国のアナウンサーへのアンケート(重複回答):
・「ボ/ーフ\ー」(中高アクセン)=92%
・「ボ/ーフー」(平板アクセント)=46%
多数決かよ・・・。
(NHK日本語発音アクセント新辞典)
https://www.nhk.or.jp/bunken/book/irregular/accent.html
「“これぞ現代のアクセント辞典”といえる『新辞典』です。」
やれやれ・・・。
東京都心の最大瞬間風速は、29.5mだという(0時3分現在)。
大田区界隈では、もっと吹いているに違いない(羽田では0時32分に36mを記録している)。
轟轟という風音に交じって、道路を空き缶が転がる音がしている。
朝になって、道に出たら、大変なことになっていそうな気がするな・・・。
台風一過で真夏日 ― 2018年10月01日 09:34
台風一過で真夏日
台風の接近通過で気温が上昇。
今朝は、さわやかに晴れ渡った空と、生暖かい南寄りの風で、日差しも強く、気温は既に28度を超えている(予報では30度超えて真夏日に)。
昨夜は、39.3m(都心)という強風で眠れず、朝飯を買いに行ってパクつき、これから二度寝して英気を養うつもり。
うーん、単なる食っちゃ寝で、プチリバのパターンだな。
結局、週末は雨模様の中、フィットネスはサボった。
あっという間に9月は終わり、10月に突入した。
今日は都民の日・・・。
(都民の日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E6%97%A5
「記念日を設けることで都民の一体感や自治意識を高め、また福祉を増進するといった目的をうたっている。」
福祉が増進される所以が、よく理解できないんだがな。
まあいい。
自主的に二度寝して、福祉を(肥満も?)増進するとしよう・・・。
台風の接近通過で気温が上昇。
今朝は、さわやかに晴れ渡った空と、生暖かい南寄りの風で、日差しも強く、気温は既に28度を超えている(予報では30度超えて真夏日に)。
昨夜は、39.3m(都心)という強風で眠れず、朝飯を買いに行ってパクつき、これから二度寝して英気を養うつもり。
うーん、単なる食っちゃ寝で、プチリバのパターンだな。
結局、週末は雨模様の中、フィットネスはサボった。
あっという間に9月は終わり、10月に突入した。
今日は都民の日・・・。
(都民の日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E6%97%A5
「記念日を設けることで都民の一体感や自治意識を高め、また福祉を増進するといった目的をうたっている。」
福祉が増進される所以が、よく理解できないんだがな。
まあいい。
自主的に二度寝して、福祉を(肥満も?)増進するとしよう・・・。
NASAはどこへ行くのか ― 2018年10月02日 10:36
NASAはどこへ行くのか
NASAには、様々な計画があり、形になったものも雲散霧消したものもある。
スペースシャトルのガラクタを寄せ集めて、もう一度月に行こうとしていたコンステレーション計画(そうだったのかあ?)は崩壊し、その後に火星に目標を変えてみたものの、1970年代の技術を引きずる計画は遅々として進まず、人類は半世紀にわたって地球低軌道に縛り付けられている。
今回、有人探査にポイントを絞った新たな計画が米国議会向けに発表され、その概要が日本語でも報道された。
(NASAの次世代計画は私たちを月と火星に連れて行く…きっといつかは)
https://jp.techcrunch.com/2018/09/28/2018-09-26-nasas-bold-ish-plan-for-the-next-era-takes-us-to-the-moon-and-mars-eventually/
「多くのゴールがまだ遠く「2024年にはっきりする」以上のことは自信をもって明らかにすることができないと思われる。」
そう、このレポートが示しているのは2024年までのスケジュールで、その先を見据えてはいるものの、その時(2024年)までに決める的な曖昧な態度に終わっている。
(NASA Unveils Sustainable Campaign to Return to Moon, on to Mars:元記事)
https://www.nasa.gov/feature/nasa-unveils-sustainable-campaign-to-return-to-moon-on-to-mars
(National Space Exploration Campaign Report:そのレポート)
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/nationalspaceexplorationcampaign.pdf
昨日は浮世の雑事に煩わされてフィットネスをサボり、ストレス食いと怠惰な生活に嵌ってしまっている。
その中で、唯一生産的な作業は、このしょうもないレポートをコピペして、グーグルの自動翻訳機能に通して読破したことくらいか。
21ページのコンパクトな資料だからな。
どーってことはない・・・。
確かに、今後6年間に、有人探査等に関してNASAが何をやろうとしているかを概観するにはいい資料だ。
なぜ2024年なのか。
(アメリカ合衆国大統領選挙)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99
「大統領および副大統領は4年の任期を務める。」
「憲法修正第22条により、大統領に3度選出されること、昇格や職務代行により2年以上大統領の職務を行った人物が複数回大統領に選出されることが禁止されている。」
えーと、今の大統領は2016年に選出されているからな。
一期だけということもあるかもしれないけど、再選の可能性がゼロというわけじゃないし、まあ、二期務めたとして、2024年には確実にいなくなるわけで、宇宙計画についても、その時点で大幅な変更を受ける可能性があるからな。
ちゃぶ台をひっくり返される可能性だってある。
それでも、今やっていることと将来のビジョンを結び付けて正当化し(そうなのかあ?)、金づるに納得してもらわなければならない。
将来、どう転んでも、引き続き遂行できるような仕掛けを作っておかなければ、業界全体が迷惑する。
NASAは、自分自身と関連業界を食わせていく責任があるからな。
えーと、もちろん、米国の納税者への説明責任もある。
このレポートは、有人探査という最も一般受けする分野に限定した、納税者向けのパンフレットのようなもんだな。
無人探査機も少し出てくるけど、有人探査絡みの文脈の中での話だ。
そういう背景というか、前提をしっかり確認してから読むと、新しいことは大して書かれていないということが分かる。
月周辺で何かをやろうとしていること、地球低軌道からNASA本体が撤退しようとしていること(民間サービスの顧客としては留まりますが)、火星以遠に向けて何かするかも知れない程度の話しかない。
賞味期限切れの月探査とか、本気かどうかわからない資源開発とか、実現可能性さえ疑われる有人火星探査とか、美辞麗句を時系列に並べて、あたかも整合性があるように見せかける官僚的技術に長けていることだけは認めよう(そうなのかあ?)。
テッククランチの記者も言っている。
「宇宙に関する急速な進歩が見られるこの時代に、そうした遠く漠然としたゴールを持つことは、少々不満かもしれないが、それがこのビジネスの性質というものなのだ。」
米国の有人宇宙探査は行き詰まり感があるな・・・。
黄金の価値がある遠くのゴールを示さなければ、目の前の莫大な出費を正当化することが出来ない一方、あまりに遠すぎればリアリティを失い、予算を分捕ることはできない。
ちょうどいい塩梅で、顧客(納税者)にアピールしなければ、商品は売れないのだ。
今は、ノーベル賞の季節で、我が国からも受賞者が出たという報道が飛び交っている。
(ノーベル賞)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E
「・・・前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」
宇宙関係でノーベル賞を受賞したという話は知らない。
もっとも、応用部門だからな。
そういうのとは、別の話なんだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子は、有人月探査の実現も、最近はやや疑問視している。
月に、それだけの価値があるのか。
その先の、火星に行くための足掛かりとしての価値しかないとしたら、じゃあ、そもそも有人火星探査に意味があるかとか、本当に実現可能なのかとか、そういう話だって出てくるに違いない。
中国が台頭してくる中で、米国がいつまでリーダーシップを取り続けられるかも、現実の問題になってくるかもしれないしな。
無人機による太陽系内探査や宇宙望遠鏡みたいなのだけが残り、有人部門は地球低軌道を民間が行うことになってしまう可能性もある。
NASAにとっては、危機的状況が生まれるのかもしれない。
月に、本当に地球にとって有用な資源があるなら、それこそ、民間部門が大挙して投資していくだろう。
NASAの出る幕はない。
月開発は、どっちに転んでも、NASAにとって美味しい話ではないのだ。
それでも、地球低軌道からの再進出について、中国に先を越されるという大失態だけは避けたいに違いない。
月を当面のターゲットとしているのは、そんな政治的思惑が根底にあるだけなのかもな。
そして、月への再進出を正当化する手段としての有人火星探査ということになれば、本末転倒も甚だしいということになる。
浮沈子的には、そんな宇宙政策的な話ですらなく、成り行きで作っちまったSLSの使い道をでっちあげてるだけのように聞こえるんだがな(そんなあ!)。
まあいい。
月を経由して、究極の極地法で火星に辿り着こうとしているNASAに対して、アルパインスタイルでいきなり火星に乗り込もうとしている民間企業もある。
(【火星移住】スペースXが目指す、火星の地下コロニー建設)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/post-10602.php
「スペースXは、系列企業のトンネル掘削会社ボーリング・カンパニーの掘削機で地下トンネルのネットワークを構築し、そこに居住施設を造ることが最もいい方法だと考えている。」
えーと、この話は先日出したけどな。
(テクノシグネチャー)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/09/28/8965997
宇宙人探しに付き合ったり、スポンサーのご機嫌取ったり、NASAも大変だな・・・。
テッククランチは、こうも書いている。
「もしNASAの慎重なアプローチが気に入らないのなら、宇宙へと自分のミッションで乗り出すことができる ―― 本当に。そう考えるのはあなた1人ではない。」
もちろん、スペースXの怪しげな宇宙ロケットBFRに乗って、火星を目指すことは可能だろう。
イーロン時間(注)によれば、それは2024年には可能になっているからな。
(注:ファルコンヘビーは、2011年4月に発表された時には、2014年初頭に飛行するはずだったが、実際には2018年2月の飛行になった。打ち上げロケットに関する限り、スペースXの開発期間はイーロンマスクの発表の2倍から3倍かかると見積もっていた方がいいかも。この比率でいえば、2018年から開発が本格化したとして、BFRが実際に飛ぶのは、早くても2030年(2倍)、遅ければ2030年代後半(3倍)になる。)
死ぬ気で乗れば、行けないことはないかもしれない。
火星への片道切符に申し込んだ連中もいるわけだしな。
月の資源開発やISSの民営化より早く、火星への有人探査(単なる火星旅行?)が行われることになる。
なんか、パラレルワールドの話のようだ。
スペースXのぶち上げる話が、実際にはいつのことになるのか(つーか、そもそも実現するのか)は分からない。
ブルーオリジンが、メタンエンジンの開発にめどをつけたという話もあるしな。
(ブルー・オリジン「BE-4」、次期ロケット「ヴァルカン」に採用決定)
https://sorae.info/030201/2018_10_01_be4.html
「次期大型ロケット「ヴァルカン」のメインエンジンに米ブルー・オリジンの「BE-4」を採用すると発表」
「BE-4は液体酸素(LOX)と液体メタン(LNG)を利用するロケットエンジンで、再使用が可能だという特徴があります。」
大穴のニューグレンが、先に火星に降り立つかもしれない。
NASAは、ますます置いてきぼりを食らうわけだな・・・。
(有人月探査、巨額の費用負担で各国の駆け引きも:追加)
https://www.sankei.com/life/news/180303/lif1803030040-n1.html
「背景にあるのは、火星用でもある大型ロケットや宇宙船の使い道だ。巨費を投じた開発が山場を迎える中、当面の用途を月で確保したい事情がある。」
「独自の月面着陸を目指す中国をにらみ、宇宙の覇権を維持する狙いもうかがえる。」
「国際協調でやろうというのは甘い。調整に時間がかかっている間に中国に先を越され、米国は宇宙開発の開拓者の看板を失うだろう」
考えてることは、似たり寄ったりだな・・・。
NASAには、様々な計画があり、形になったものも雲散霧消したものもある。
スペースシャトルのガラクタを寄せ集めて、もう一度月に行こうとしていたコンステレーション計画(そうだったのかあ?)は崩壊し、その後に火星に目標を変えてみたものの、1970年代の技術を引きずる計画は遅々として進まず、人類は半世紀にわたって地球低軌道に縛り付けられている。
今回、有人探査にポイントを絞った新たな計画が米国議会向けに発表され、その概要が日本語でも報道された。
(NASAの次世代計画は私たちを月と火星に連れて行く…きっといつかは)
https://jp.techcrunch.com/2018/09/28/2018-09-26-nasas-bold-ish-plan-for-the-next-era-takes-us-to-the-moon-and-mars-eventually/
「多くのゴールがまだ遠く「2024年にはっきりする」以上のことは自信をもって明らかにすることができないと思われる。」
そう、このレポートが示しているのは2024年までのスケジュールで、その先を見据えてはいるものの、その時(2024年)までに決める的な曖昧な態度に終わっている。
(NASA Unveils Sustainable Campaign to Return to Moon, on to Mars:元記事)
https://www.nasa.gov/feature/nasa-unveils-sustainable-campaign-to-return-to-moon-on-to-mars
(National Space Exploration Campaign Report:そのレポート)
https://www.nasa.gov/sites/default/files/atoms/files/nationalspaceexplorationcampaign.pdf
昨日は浮世の雑事に煩わされてフィットネスをサボり、ストレス食いと怠惰な生活に嵌ってしまっている。
その中で、唯一生産的な作業は、このしょうもないレポートをコピペして、グーグルの自動翻訳機能に通して読破したことくらいか。
21ページのコンパクトな資料だからな。
どーってことはない・・・。
確かに、今後6年間に、有人探査等に関してNASAが何をやろうとしているかを概観するにはいい資料だ。
なぜ2024年なのか。
(アメリカ合衆国大統領選挙)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E9%81%B8%E6%8C%99
「大統領および副大統領は4年の任期を務める。」
「憲法修正第22条により、大統領に3度選出されること、昇格や職務代行により2年以上大統領の職務を行った人物が複数回大統領に選出されることが禁止されている。」
えーと、今の大統領は2016年に選出されているからな。
一期だけということもあるかもしれないけど、再選の可能性がゼロというわけじゃないし、まあ、二期務めたとして、2024年には確実にいなくなるわけで、宇宙計画についても、その時点で大幅な変更を受ける可能性があるからな。
ちゃぶ台をひっくり返される可能性だってある。
それでも、今やっていることと将来のビジョンを結び付けて正当化し(そうなのかあ?)、金づるに納得してもらわなければならない。
将来、どう転んでも、引き続き遂行できるような仕掛けを作っておかなければ、業界全体が迷惑する。
NASAは、自分自身と関連業界を食わせていく責任があるからな。
えーと、もちろん、米国の納税者への説明責任もある。
このレポートは、有人探査という最も一般受けする分野に限定した、納税者向けのパンフレットのようなもんだな。
無人探査機も少し出てくるけど、有人探査絡みの文脈の中での話だ。
そういう背景というか、前提をしっかり確認してから読むと、新しいことは大して書かれていないということが分かる。
月周辺で何かをやろうとしていること、地球低軌道からNASA本体が撤退しようとしていること(民間サービスの顧客としては留まりますが)、火星以遠に向けて何かするかも知れない程度の話しかない。
賞味期限切れの月探査とか、本気かどうかわからない資源開発とか、実現可能性さえ疑われる有人火星探査とか、美辞麗句を時系列に並べて、あたかも整合性があるように見せかける官僚的技術に長けていることだけは認めよう(そうなのかあ?)。
テッククランチの記者も言っている。
「宇宙に関する急速な進歩が見られるこの時代に、そうした遠く漠然としたゴールを持つことは、少々不満かもしれないが、それがこのビジネスの性質というものなのだ。」
米国の有人宇宙探査は行き詰まり感があるな・・・。
黄金の価値がある遠くのゴールを示さなければ、目の前の莫大な出費を正当化することが出来ない一方、あまりに遠すぎればリアリティを失い、予算を分捕ることはできない。
ちょうどいい塩梅で、顧客(納税者)にアピールしなければ、商品は売れないのだ。
今は、ノーベル賞の季節で、我が国からも受賞者が出たという報道が飛び交っている。
(ノーベル賞)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E8%B3%9E
「・・・前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする」
宇宙関係でノーベル賞を受賞したという話は知らない。
もっとも、応用部門だからな。
そういうのとは、別の話なんだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子は、有人月探査の実現も、最近はやや疑問視している。
月に、それだけの価値があるのか。
その先の、火星に行くための足掛かりとしての価値しかないとしたら、じゃあ、そもそも有人火星探査に意味があるかとか、本当に実現可能なのかとか、そういう話だって出てくるに違いない。
中国が台頭してくる中で、米国がいつまでリーダーシップを取り続けられるかも、現実の問題になってくるかもしれないしな。
無人機による太陽系内探査や宇宙望遠鏡みたいなのだけが残り、有人部門は地球低軌道を民間が行うことになってしまう可能性もある。
NASAにとっては、危機的状況が生まれるのかもしれない。
月に、本当に地球にとって有用な資源があるなら、それこそ、民間部門が大挙して投資していくだろう。
NASAの出る幕はない。
月開発は、どっちに転んでも、NASAにとって美味しい話ではないのだ。
それでも、地球低軌道からの再進出について、中国に先を越されるという大失態だけは避けたいに違いない。
月を当面のターゲットとしているのは、そんな政治的思惑が根底にあるだけなのかもな。
そして、月への再進出を正当化する手段としての有人火星探査ということになれば、本末転倒も甚だしいということになる。
浮沈子的には、そんな宇宙政策的な話ですらなく、成り行きで作っちまったSLSの使い道をでっちあげてるだけのように聞こえるんだがな(そんなあ!)。
まあいい。
月を経由して、究極の極地法で火星に辿り着こうとしているNASAに対して、アルパインスタイルでいきなり火星に乗り込もうとしている民間企業もある。
(【火星移住】スペースXが目指す、火星の地下コロニー建設)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/07/post-10602.php
「スペースXは、系列企業のトンネル掘削会社ボーリング・カンパニーの掘削機で地下トンネルのネットワークを構築し、そこに居住施設を造ることが最もいい方法だと考えている。」
えーと、この話は先日出したけどな。
(テクノシグネチャー)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/09/28/8965997
宇宙人探しに付き合ったり、スポンサーのご機嫌取ったり、NASAも大変だな・・・。
テッククランチは、こうも書いている。
「もしNASAの慎重なアプローチが気に入らないのなら、宇宙へと自分のミッションで乗り出すことができる ―― 本当に。そう考えるのはあなた1人ではない。」
もちろん、スペースXの怪しげな宇宙ロケットBFRに乗って、火星を目指すことは可能だろう。
イーロン時間(注)によれば、それは2024年には可能になっているからな。
(注:ファルコンヘビーは、2011年4月に発表された時には、2014年初頭に飛行するはずだったが、実際には2018年2月の飛行になった。打ち上げロケットに関する限り、スペースXの開発期間はイーロンマスクの発表の2倍から3倍かかると見積もっていた方がいいかも。この比率でいえば、2018年から開発が本格化したとして、BFRが実際に飛ぶのは、早くても2030年(2倍)、遅ければ2030年代後半(3倍)になる。)
死ぬ気で乗れば、行けないことはないかもしれない。
火星への片道切符に申し込んだ連中もいるわけだしな。
月の資源開発やISSの民営化より早く、火星への有人探査(単なる火星旅行?)が行われることになる。
なんか、パラレルワールドの話のようだ。
スペースXのぶち上げる話が、実際にはいつのことになるのか(つーか、そもそも実現するのか)は分からない。
ブルーオリジンが、メタンエンジンの開発にめどをつけたという話もあるしな。
(ブルー・オリジン「BE-4」、次期ロケット「ヴァルカン」に採用決定)
https://sorae.info/030201/2018_10_01_be4.html
「次期大型ロケット「ヴァルカン」のメインエンジンに米ブルー・オリジンの「BE-4」を採用すると発表」
「BE-4は液体酸素(LOX)と液体メタン(LNG)を利用するロケットエンジンで、再使用が可能だという特徴があります。」
大穴のニューグレンが、先に火星に降り立つかもしれない。
NASAは、ますます置いてきぼりを食らうわけだな・・・。
(有人月探査、巨額の費用負担で各国の駆け引きも:追加)
https://www.sankei.com/life/news/180303/lif1803030040-n1.html
「背景にあるのは、火星用でもある大型ロケットや宇宙船の使い道だ。巨費を投じた開発が山場を迎える中、当面の用途を月で確保したい事情がある。」
「独自の月面着陸を目指す中国をにらみ、宇宙の覇権を維持する狙いもうかがえる。」
「国際協調でやろうというのは甘い。調整に時間がかかっている間に中国に先を越され、米国は宇宙開発の開拓者の看板を失うだろう」
考えてることは、似たり寄ったりだな・・・。
クロール始まる ― 2018年10月04日 08:38
クロール始まる
呼吸が苦手で、フィンなしでは25mしかクロールで泳げない浮沈子。
ノーブレスだからな。
水泳教室の時は、それ以上続けて泳がないから、今までバレずに済んできたんだがな。
いよいよ、クロールの呼吸を練習せざるを得なくなった。
ダイビングの呼吸は、もちろん、口から吸って口から吐くのが基本だ。
ダイビング用のマスク(水中眼鏡)は、鼻もふさいでいるからな。
鼻から吸うことは原理的に無理だし、鼻に水が入って苦しい思いをすることになる。
水面でも水中でも(ダイビングのみ)、息を吸うのは口からに限定されている。
じゃあ、吐く方はどっちでもいいのか?。
ダイビングでは、もちろん口から吐くのが基本だ(マスククリアとか、CCRで呼吸回路の容量を微調整(鼻調整?)する時は別ですが)。
水泳では、いろいろ蘊蓄があるらしい。
まあ、昨日教わったのは、鼻から吐いて口から吸うというのが基本ということだ。
しかし、口から吸う直前には、一瞬口から吐いている。
パッと言って吸うというからな。
「パッ」の時には、口から吐いている。
また、吐く時の吐き方も問題だ。
止めて、少しずつ吐いて、息を吸う直前にはたくさん吐くという。
しかも、最後に口から吐く分は残しておかなければならない。
吐き切ってしまえば吸うしかないから、吸うためには吐け吐けと教えられるが、必ずしも吐き切るのがいいかといえば、そうでもないようだ。
吐き切れば浮力が落ち、特に下半身が沈む。
足が下がって抵抗が大きくなるから、それを補うためにバタ足する。
エネルギーを使うわけで、息が苦しくなるなど、デメリットも出てくるらしい。
肺に空気を残して、伏し浮きしやすくして、なおかつ必要にして十分な換気量を得るという、バランスの上に立っているのが水泳の呼吸だ。
一筋縄ではいかない。
競泳の選手とか、速く泳げる人は頭が起こす波の下がったところに口を開けて、カッコよく呼吸が出来るんだが、ジジババは、そんな芸当は出来ない。
波なんて立たないしな。
しっかりと横向いて、口を水面に全面的に出して吸うしかない。
タイミングとかも、腕の掻きとかとの絡みで難しい。
頭を戻すタイミングと、腕のリカバリーのタイミングは、泳ぎ方にも影響を与える。
基本は、頭の方を早く戻すということなんだろうが、ジジババ法では、同時位で十分だろう。
ローリングに合わせて、自然に戻す。
昨日は、おねーさんせんせから、爆発呼吸という話を聞いた。
水中で鼻からしっかり吐いて、水面でパッと一気に吸う。
フーン、パッ、フーン、パッ・・・。
これを、何度も練習した(泳がずに、顔を水に浸けるだけ)。
前半のウォーミングアップはガンガン泳いだが、後半は、そんな感じで、あまり泳がなかったからな。
だるま浮き、クラゲ浮き、伏し浮き(蹴伸びの姿勢)もやった。
ジェクサーの水泳教室のメソッドが、全体としてどういう風になっているのかは知らないが、ジジババ向けには多少アレンジされているんだろう。
競泳でタイムを競う泳ぎとは、似て非なるものだからな。
特に、初心者コースは、25m泳ぎ切ることに絞られている。
速く泳ぐための小技より、抵抗を少なくして、衰えた筋肉と怪しげな換気能を使って、楽に泳ぐことに集中している。
基本に忠実で、固くなっている関節に負担を掛けずに泳ぐわけだな。
タイムなんて、関係ない・・・。
もちろん、抵抗が少ないことは、楽なだけではなく、同じ推進力で速く泳ぐことにも繋がる。
しっかり呼吸できることと、ストリームラインを崩さないことをマスターできれば、楽に、かつ、それなりに速く泳げるようになるはずだ。
ジジババには、それで十分だな。
しかも、25mまででいい。
それ以上泳ぎたければ、中級クラスに移ればいいのだ。
しかし、息継ぎが出来なければ、50mとかは泳げないからな。
25mだけならノーブレでもいいんだが、それでは芸がなさすぎる。
途中でカッコよく呼吸して、あっさり泳いで見せなければならない(見せなくてもいいんですが)。
まあいい。
今月5回の教室でクロールはおしまいにするらしい。
来月はバタフライか?。
今月中に、カッコいいクロールの呼吸が出来るようになれば、とりあえずは目標達成かな・・・。
呼吸が苦手で、フィンなしでは25mしかクロールで泳げない浮沈子。
ノーブレスだからな。
水泳教室の時は、それ以上続けて泳がないから、今までバレずに済んできたんだがな。
いよいよ、クロールの呼吸を練習せざるを得なくなった。
ダイビングの呼吸は、もちろん、口から吸って口から吐くのが基本だ。
ダイビング用のマスク(水中眼鏡)は、鼻もふさいでいるからな。
鼻から吸うことは原理的に無理だし、鼻に水が入って苦しい思いをすることになる。
水面でも水中でも(ダイビングのみ)、息を吸うのは口からに限定されている。
じゃあ、吐く方はどっちでもいいのか?。
ダイビングでは、もちろん口から吐くのが基本だ(マスククリアとか、CCRで呼吸回路の容量を微調整(鼻調整?)する時は別ですが)。
水泳では、いろいろ蘊蓄があるらしい。
まあ、昨日教わったのは、鼻から吐いて口から吸うというのが基本ということだ。
しかし、口から吸う直前には、一瞬口から吐いている。
パッと言って吸うというからな。
「パッ」の時には、口から吐いている。
また、吐く時の吐き方も問題だ。
止めて、少しずつ吐いて、息を吸う直前にはたくさん吐くという。
しかも、最後に口から吐く分は残しておかなければならない。
吐き切ってしまえば吸うしかないから、吸うためには吐け吐けと教えられるが、必ずしも吐き切るのがいいかといえば、そうでもないようだ。
吐き切れば浮力が落ち、特に下半身が沈む。
足が下がって抵抗が大きくなるから、それを補うためにバタ足する。
エネルギーを使うわけで、息が苦しくなるなど、デメリットも出てくるらしい。
肺に空気を残して、伏し浮きしやすくして、なおかつ必要にして十分な換気量を得るという、バランスの上に立っているのが水泳の呼吸だ。
一筋縄ではいかない。
競泳の選手とか、速く泳げる人は頭が起こす波の下がったところに口を開けて、カッコよく呼吸が出来るんだが、ジジババは、そんな芸当は出来ない。
波なんて立たないしな。
しっかりと横向いて、口を水面に全面的に出して吸うしかない。
タイミングとかも、腕の掻きとかとの絡みで難しい。
頭を戻すタイミングと、腕のリカバリーのタイミングは、泳ぎ方にも影響を与える。
基本は、頭の方を早く戻すということなんだろうが、ジジババ法では、同時位で十分だろう。
ローリングに合わせて、自然に戻す。
昨日は、おねーさんせんせから、爆発呼吸という話を聞いた。
水中で鼻からしっかり吐いて、水面でパッと一気に吸う。
フーン、パッ、フーン、パッ・・・。
これを、何度も練習した(泳がずに、顔を水に浸けるだけ)。
前半のウォーミングアップはガンガン泳いだが、後半は、そんな感じで、あまり泳がなかったからな。
だるま浮き、クラゲ浮き、伏し浮き(蹴伸びの姿勢)もやった。
ジェクサーの水泳教室のメソッドが、全体としてどういう風になっているのかは知らないが、ジジババ向けには多少アレンジされているんだろう。
競泳でタイムを競う泳ぎとは、似て非なるものだからな。
特に、初心者コースは、25m泳ぎ切ることに絞られている。
速く泳ぐための小技より、抵抗を少なくして、衰えた筋肉と怪しげな換気能を使って、楽に泳ぐことに集中している。
基本に忠実で、固くなっている関節に負担を掛けずに泳ぐわけだな。
タイムなんて、関係ない・・・。
もちろん、抵抗が少ないことは、楽なだけではなく、同じ推進力で速く泳ぐことにも繋がる。
しっかり呼吸できることと、ストリームラインを崩さないことをマスターできれば、楽に、かつ、それなりに速く泳げるようになるはずだ。
ジジババには、それで十分だな。
しかも、25mまででいい。
それ以上泳ぎたければ、中級クラスに移ればいいのだ。
しかし、息継ぎが出来なければ、50mとかは泳げないからな。
25mだけならノーブレでもいいんだが、それでは芸がなさすぎる。
途中でカッコよく呼吸して、あっさり泳いで見せなければならない(見せなくてもいいんですが)。
まあいい。
今月5回の教室でクロールはおしまいにするらしい。
来月はバタフライか?。
今月中に、カッコいいクロールの呼吸が出来るようになれば、とりあえずは目標達成かな・・・。
宇宙原子炉序説 ― 2018年10月04日 20:30
宇宙原子炉序説
宇宙空間(どっかの惑星の上とかでもいいんですが)で原子力発電を行うというのは、古くから行われている。
木星以遠を飛んだ探査機のほとんど全て(ジュノー除く)、一部の地球周回軌道上の人工衛星(気象衛星ニンバス B-1など)には、原子力電池と呼ばれるゼーベック効果(熱源は殆どがプルトニウム238)などを利用した発電装置が積まれている。
(ジュノー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8E%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「木星以遠を調査する惑星探査機としては、初めて原子力電池 (RTG:Radioisotope thermoelectric generator) ではなく太陽電池パネルで電力を得るシステムを採用した」
(原子力電池)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E9%9B%BB%E6%B1%A0
「原子力電池(げんしりょくでんち)は、半減期の長い放射性同位体が出す放射線のエネルギーを電気エネルギーに変える仕組みの電池である」
「ニンバス B-1は1968年5月21日の打上げ時に飛行軌跡から逸脱したため指令破壊された」
火星上のキュリオシティ(ローバー)にも搭載されている。
太陽電池で動くオポチュニティは、砂嵐で休眠状態だが、キュリオシティが活動できるのはそのおかげだ。
しかし、その発電能力は、いささかショボいらしい(数百ワット程度まで)。
それでも探査機を駆動する程度(センサーとか演算装置とか通信装置など)なら、まあ、何とか賄えるかもしれないが、それ以上(1キロワットから百キロワット程度)の電力が必要とされるミッションでは、とても足りない。
そんなミッションって、あるのかあ?。
もちろんある。
泣く子も黙る有人探査だ(デターッ!)。
太陽電池をしこたま並べたとしても、半月続く月の夜とかは、蓄電池にでも蓄えなければ凌げない(水を分解して水素と酸素を得て、燃料電池で凌ぐというのもあります。:効率はどうなんだろうか?)。
数か月続く火星の砂嵐に会えば、ひとたまりもないしな。
蓄えた電力だけでは持たないだろう。
安定した、ある程度高出力の電源を宇宙で得ることは、有人探査を実施するということになれば、絶対的な必要条件だ。
オポチュニティが復活するかどうかは分からないが、人間は休眠したりして凌ぐわけにはいかないからな。
限られた呼吸ガスをリサイクルしたり、現地調達(ISRU:in situ resource utilization)した水を分解して酸素を得たりするにしても、エネルギーがなければ話にならないし、大気による保温効果が期待できないわけで、極寒になる日陰を凌ぐための熱源だって必要だ。
宇宙において、長期間有人活動をするためには、太陽電池だけじゃダメなわけだ。
まあ、地球近傍なら、巨大な太陽電池衛星を浮かべて発電し、何らかの方法でそこから給電するという手もあるけど、あまり現実的な話じゃない。
月面辺りなら、半月蓄えることが出来る蓄電池を用意すればいい(砂嵐はないからな)。
火星の地上は、前述したように厄介だな。
蓄電池で数か月間凌ぐというのは、ちょっと無理筋だ。
そこで期待されてくるのが、熱電効果より効率が高く、長期間、安定して発電することが出来る宇宙原子力発電設備ということになる。
こっちの方も、古くからの研究があり、ある程度の成果は得ているようだ。
(宇宙用原子炉の概要と特徴)
http://spacenuclear.jp/nuclear/spacereactor0.html
「ソ連が実用化した、ZrH減速NaK合金冷却宇宙用原子炉「トパーズ1」
強力なレーダを搭載した軍事偵察衛星「RORSAT」に搭載されていました。」
カッコいいかどうかは、主観の問題だな。
「ウランのうち核分裂しやすいウラン235が核燃料として用いられます」
「宇宙用原子炉では臨界状態で原子炉を運転するのに必要な核燃料をできるだけコンパクトにするため、90パーセント以上まで濃縮しています。」
いわゆる兵器級といわれるやつだな。
(高濃縮ウラン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%BF%83%E7%B8%AE%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3
「原子爆弾向けには最低20%以上、実用上90%以上の濃縮度が必要とされている。このため、90%以上の濃縮度は、兵器級 (Weapons-grade) とも呼ばれる」
我が国が手を出せない領域ということになる(研究レベルでは出してたかも)。
地球近傍の宇宙開発においては、太陽電池の性能が上がってきたこともあり、また、外惑星探査においてプルトニウム238の生産が再開されたことから、原子力発電としての開発は打ち切られたり、先細りになったったりした。
しかし、先にも書いたように、一定程度の発電能力を長期間安定的に得るためには、原子力発電は宇宙開発で欠かせない技術ということは明らかだからな。
完全に止めてしまうわけにはいかないし、有人探査ということになれば、今のところ代替手段はないと言っていい。
人間を宇宙で生かしておくには、結構物入りなわけだ。
引用したページからのリンクを辿っていくと、こんな資料があった。
(可搬型炉と原子力電池の開発研究についての調査)
http://spacenuclear.jp/nuclear/spacereactor2.html
コピペできない画像PDFなので、読んでいただくしかないが、深海底に原子炉を設置しようという話も出てきて面白い。
原子力電池についても書かれていて、ストロンチウム90を熱源として使用する方法についても触れられている。
ちなみに、アポロ計画では、月震計などの観測装置の電源として、プルトニウム238を熱源とした燃料電池が使われた(月震は1969年から1977年まで観測)。
まあ、どうでもいいんですが。
まだ、いろいろ資料を調べている段階で、あちこちつまみ食いしている。
きっかけは、先日公表されたNASAの資料の中に、核分裂発電というのが登場してきたから。
月面における発電と、宇宙船の推進用熱源(水素とかを過熱して放出し、その反動で進むという目論見らしい)としての利用を考えているようだ。
月面での発電については、記事が上がっている。
(Demonstration Proves Nuclear Fission System Can Provide Space Exploration Power)
https://www.nasa.gov/press-release/demonstration-proves-nuclear-fission-system-can-provide-space-exploration-power
「The prototype power system uses a solid, cast uranium-235 reactor core, about the size of a paper towel roll. Passive sodium heat pipes transfer reactor heat to high-efficiency Stirling engines, which convert the heat to electricity.」(プロトタイプの電力システムは、ペーパータオルロールの大きさの固体の鋳造ウラン235炉心を使用する。パッシブナトリウムヒートパイプは、熱を電気に変換する高効率スターリングエンジンに原子炉の熱を伝達する。:自動翻訳のまま)
高濃度ウラン燃料、液体ナトリウムを使ったヒートパイプによる熱伝導、スターリングエンジン、傘のように開いた巨大な放熱板というところかな。
兵器級の高濃度ウランもさることながら、もんじゅの廃炉においても、厄介者の一つであるナトリウムを宇宙に持ち出そうとしているわけだが、大丈夫なんだろうか?。
それにしても、スターリングエンジンというのが泣かせる。
(そうりゅう型最新鋭潜水艦「おうりゅう」進水 初のリチウムイオン電池搭載 防衛省)
https://trafficnews.jp/post/81651
「これまでのそうりゅう型に搭載されていたスターリング機関(潜航中も発電機を動かせる非大気依存機関)は搭載されていません。」
構造のシンプルさと熱→動力の効率を考えれば、こうならざるを得ないのかもしれないな。
メンテナンスフリーで10年くらいは動き続けてくれなければならない。
放熱の関係で、少なくとも放熱板については地上に設置する必要がある。
大気のない月面では、熱放射による放熱しかないからな(地面に放熱するって、効率悪いのかな)。
まあいい。
NASAの資料にあった「fission」(核分裂)という単語に気付いて調べ始めたばかりで、今のことろ、行き当たりばったりの状況だ。
2年前、研究用原子炉について色々調べたが、宇宙用原子炉については、我が国では作成されていないので、ちょっと調べ損ねていた。
(完全自動運転の月面用リチウム冷却高速炉RAPID-Lおよび地上用ナトリウム冷却高速炉RAPID (07-02-01-14))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=07-02-01-14
我が国でも、月面での使用を前提とした宇宙炉の研究が行われていた。
いいことばっか書いてあるが、実際の運用ではいろいろ問題もあるんだろう。
リチウムというのも、いささか気になる材料だしな(反応して、なんか出てくるんじゃね?)。
(超高温原子炉:核融合炉での研究)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E9%AB%98%E6%B8%A9%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89#%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88%E7%82%89%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6
「リチウムに中性子を当てヘリウムとトリチウムに分裂する反応」
調べていくと、宇宙炉の問題点が見えてくるような気がする。
研究自体は細々と続いていて、技術的継承は行われているようだ。
小型でメンテナンスフリーで安全な原子力発電については、地球上でも一定の需要はあるしな。
宇宙で使う分には、反原発団体の座り込みとかもないだろう(そういうことかあ?)。
放射線なら、もっとすごいやつがビュンビュン飛んでるしな。
ガンマ線なんて、屁でもないだろう(そうなのかあ?)。
(火星への旅は飛行士の胃腸に響く?宇宙放射線がDNA傷め、消化器官にガン性腫瘍)
https://japanese.engadget.com/2018/10/03/dna/
「研究では、マウスを低い線量の鉄イオン線に曝して行われました。その結果、マウスは食物から栄養を十分に摂取できなくなり、癌性のポリープを発症するに至りました。Datta氏は鉄イオン線が胃腸細胞のDNAを損傷し、これが「酸化ストレスや炎症関連分子を生み出して、さらに損傷を引き起こす」と付け加えました。」
「一方で、ガンマ線を照射したマウスにはこのような兆候はみられなかったとのこと。」
月面が放射性廃棄物のたまり場になって、それが連鎖的に爆発して、その反動で月自体が軌道を離れてしまうという、ありえねー設定のSFもあったけどな。
(スペース1999)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B91999
「1999年9月13日(月曜日)、月に廃棄された不要核物質が何年も経過する内に狂暴極まりない電磁エネルギーを蓄積しており、隊員の脳障害とフライトレコーダーやシステム破壊を引き起こし、第1廃棄地区の爆発に続いて第2廃棄地区の爆発が巨大なロケットの役割を果たしたため、月は軌道を外れて太陽系の外に移動を開始し、果てしない宇宙の果てに向かう。」
この荒唐無稽なドラマが、現実にならんことを祈るばかりだな・・・。
(The Problem of Power in Space. NASA's New Kilopower Reactor:動画出ます。:追加)
https://www.youtube.com/watch?v=m2IiI4UVZP8
(第9回:宇宙の電池屋さん:追加)
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/interview/09.shtml
「太陽発電した電力で水を水素と酸素に電気分解するシステムと組み合わせた再生型燃料電池は、月面で大活躍するでしょう。」
「月では夜が地球の14日間分、昼が14日間分続きます。昼に水を電気分解して水素・酸素を作っておけば、燃料電池で14日間分続く夜を乗り切れます。」
(米NASAが火星での有人探査用電源として小型炉の実験開始へ:追加)
https://www.jaif.or.jp/171121-a
「太陽光が減少する砂嵐の中でも、昼夜を問わず長時間発電できることから、火星のどの地点にいてもコンスタントに電力供給するという課題が解決できるとNASAは強調。」
宇宙空間(どっかの惑星の上とかでもいいんですが)で原子力発電を行うというのは、古くから行われている。
木星以遠を飛んだ探査機のほとんど全て(ジュノー除く)、一部の地球周回軌道上の人工衛星(気象衛星ニンバス B-1など)には、原子力電池と呼ばれるゼーベック効果(熱源は殆どがプルトニウム238)などを利用した発電装置が積まれている。
(ジュノー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8E%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「木星以遠を調査する惑星探査機としては、初めて原子力電池 (RTG:Radioisotope thermoelectric generator) ではなく太陽電池パネルで電力を得るシステムを採用した」
(原子力電池)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E9%9B%BB%E6%B1%A0
「原子力電池(げんしりょくでんち)は、半減期の長い放射性同位体が出す放射線のエネルギーを電気エネルギーに変える仕組みの電池である」
「ニンバス B-1は1968年5月21日の打上げ時に飛行軌跡から逸脱したため指令破壊された」
火星上のキュリオシティ(ローバー)にも搭載されている。
太陽電池で動くオポチュニティは、砂嵐で休眠状態だが、キュリオシティが活動できるのはそのおかげだ。
しかし、その発電能力は、いささかショボいらしい(数百ワット程度まで)。
それでも探査機を駆動する程度(センサーとか演算装置とか通信装置など)なら、まあ、何とか賄えるかもしれないが、それ以上(1キロワットから百キロワット程度)の電力が必要とされるミッションでは、とても足りない。
そんなミッションって、あるのかあ?。
もちろんある。
泣く子も黙る有人探査だ(デターッ!)。
太陽電池をしこたま並べたとしても、半月続く月の夜とかは、蓄電池にでも蓄えなければ凌げない(水を分解して水素と酸素を得て、燃料電池で凌ぐというのもあります。:効率はどうなんだろうか?)。
数か月続く火星の砂嵐に会えば、ひとたまりもないしな。
蓄えた電力だけでは持たないだろう。
安定した、ある程度高出力の電源を宇宙で得ることは、有人探査を実施するということになれば、絶対的な必要条件だ。
オポチュニティが復活するかどうかは分からないが、人間は休眠したりして凌ぐわけにはいかないからな。
限られた呼吸ガスをリサイクルしたり、現地調達(ISRU:in situ resource utilization)した水を分解して酸素を得たりするにしても、エネルギーがなければ話にならないし、大気による保温効果が期待できないわけで、極寒になる日陰を凌ぐための熱源だって必要だ。
宇宙において、長期間有人活動をするためには、太陽電池だけじゃダメなわけだ。
まあ、地球近傍なら、巨大な太陽電池衛星を浮かべて発電し、何らかの方法でそこから給電するという手もあるけど、あまり現実的な話じゃない。
月面辺りなら、半月蓄えることが出来る蓄電池を用意すればいい(砂嵐はないからな)。
火星の地上は、前述したように厄介だな。
蓄電池で数か月間凌ぐというのは、ちょっと無理筋だ。
そこで期待されてくるのが、熱電効果より効率が高く、長期間、安定して発電することが出来る宇宙原子力発電設備ということになる。
こっちの方も、古くからの研究があり、ある程度の成果は得ているようだ。
(宇宙用原子炉の概要と特徴)
http://spacenuclear.jp/nuclear/spacereactor0.html
「ソ連が実用化した、ZrH減速NaK合金冷却宇宙用原子炉「トパーズ1」
強力なレーダを搭載した軍事偵察衛星「RORSAT」に搭載されていました。」
カッコいいかどうかは、主観の問題だな。
「ウランのうち核分裂しやすいウラン235が核燃料として用いられます」
「宇宙用原子炉では臨界状態で原子炉を運転するのに必要な核燃料をできるだけコンパクトにするため、90パーセント以上まで濃縮しています。」
いわゆる兵器級といわれるやつだな。
(高濃縮ウラン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%BF%83%E7%B8%AE%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%83%B3
「原子爆弾向けには最低20%以上、実用上90%以上の濃縮度が必要とされている。このため、90%以上の濃縮度は、兵器級 (Weapons-grade) とも呼ばれる」
我が国が手を出せない領域ということになる(研究レベルでは出してたかも)。
地球近傍の宇宙開発においては、太陽電池の性能が上がってきたこともあり、また、外惑星探査においてプルトニウム238の生産が再開されたことから、原子力発電としての開発は打ち切られたり、先細りになったったりした。
しかし、先にも書いたように、一定程度の発電能力を長期間安定的に得るためには、原子力発電は宇宙開発で欠かせない技術ということは明らかだからな。
完全に止めてしまうわけにはいかないし、有人探査ということになれば、今のところ代替手段はないと言っていい。
人間を宇宙で生かしておくには、結構物入りなわけだ。
引用したページからのリンクを辿っていくと、こんな資料があった。
(可搬型炉と原子力電池の開発研究についての調査)
http://spacenuclear.jp/nuclear/spacereactor2.html
コピペできない画像PDFなので、読んでいただくしかないが、深海底に原子炉を設置しようという話も出てきて面白い。
原子力電池についても書かれていて、ストロンチウム90を熱源として使用する方法についても触れられている。
ちなみに、アポロ計画では、月震計などの観測装置の電源として、プルトニウム238を熱源とした燃料電池が使われた(月震は1969年から1977年まで観測)。
まあ、どうでもいいんですが。
まだ、いろいろ資料を調べている段階で、あちこちつまみ食いしている。
きっかけは、先日公表されたNASAの資料の中に、核分裂発電というのが登場してきたから。
月面における発電と、宇宙船の推進用熱源(水素とかを過熱して放出し、その反動で進むという目論見らしい)としての利用を考えているようだ。
月面での発電については、記事が上がっている。
(Demonstration Proves Nuclear Fission System Can Provide Space Exploration Power)
https://www.nasa.gov/press-release/demonstration-proves-nuclear-fission-system-can-provide-space-exploration-power
「The prototype power system uses a solid, cast uranium-235 reactor core, about the size of a paper towel roll. Passive sodium heat pipes transfer reactor heat to high-efficiency Stirling engines, which convert the heat to electricity.」(プロトタイプの電力システムは、ペーパータオルロールの大きさの固体の鋳造ウラン235炉心を使用する。パッシブナトリウムヒートパイプは、熱を電気に変換する高効率スターリングエンジンに原子炉の熱を伝達する。:自動翻訳のまま)
高濃度ウラン燃料、液体ナトリウムを使ったヒートパイプによる熱伝導、スターリングエンジン、傘のように開いた巨大な放熱板というところかな。
兵器級の高濃度ウランもさることながら、もんじゅの廃炉においても、厄介者の一つであるナトリウムを宇宙に持ち出そうとしているわけだが、大丈夫なんだろうか?。
それにしても、スターリングエンジンというのが泣かせる。
(そうりゅう型最新鋭潜水艦「おうりゅう」進水 初のリチウムイオン電池搭載 防衛省)
https://trafficnews.jp/post/81651
「これまでのそうりゅう型に搭載されていたスターリング機関(潜航中も発電機を動かせる非大気依存機関)は搭載されていません。」
構造のシンプルさと熱→動力の効率を考えれば、こうならざるを得ないのかもしれないな。
メンテナンスフリーで10年くらいは動き続けてくれなければならない。
放熱の関係で、少なくとも放熱板については地上に設置する必要がある。
大気のない月面では、熱放射による放熱しかないからな(地面に放熱するって、効率悪いのかな)。
まあいい。
NASAの資料にあった「fission」(核分裂)という単語に気付いて調べ始めたばかりで、今のことろ、行き当たりばったりの状況だ。
2年前、研究用原子炉について色々調べたが、宇宙用原子炉については、我が国では作成されていないので、ちょっと調べ損ねていた。
(完全自動運転の月面用リチウム冷却高速炉RAPID-Lおよび地上用ナトリウム冷却高速炉RAPID (07-02-01-14))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=07-02-01-14
我が国でも、月面での使用を前提とした宇宙炉の研究が行われていた。
いいことばっか書いてあるが、実際の運用ではいろいろ問題もあるんだろう。
リチウムというのも、いささか気になる材料だしな(反応して、なんか出てくるんじゃね?)。
(超高温原子炉:核融合炉での研究)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E9%AB%98%E6%B8%A9%E5%8E%9F%E5%AD%90%E7%82%89#%E6%A0%B8%E8%9E%8D%E5%90%88%E7%82%89%E3%81%A7%E3%81%AE%E7%A0%94%E7%A9%B6
「リチウムに中性子を当てヘリウムとトリチウムに分裂する反応」
調べていくと、宇宙炉の問題点が見えてくるような気がする。
研究自体は細々と続いていて、技術的継承は行われているようだ。
小型でメンテナンスフリーで安全な原子力発電については、地球上でも一定の需要はあるしな。
宇宙で使う分には、反原発団体の座り込みとかもないだろう(そういうことかあ?)。
放射線なら、もっとすごいやつがビュンビュン飛んでるしな。
ガンマ線なんて、屁でもないだろう(そうなのかあ?)。
(火星への旅は飛行士の胃腸に響く?宇宙放射線がDNA傷め、消化器官にガン性腫瘍)
https://japanese.engadget.com/2018/10/03/dna/
「研究では、マウスを低い線量の鉄イオン線に曝して行われました。その結果、マウスは食物から栄養を十分に摂取できなくなり、癌性のポリープを発症するに至りました。Datta氏は鉄イオン線が胃腸細胞のDNAを損傷し、これが「酸化ストレスや炎症関連分子を生み出して、さらに損傷を引き起こす」と付け加えました。」
「一方で、ガンマ線を照射したマウスにはこのような兆候はみられなかったとのこと。」
月面が放射性廃棄物のたまり場になって、それが連鎖的に爆発して、その反動で月自体が軌道を離れてしまうという、ありえねー設定のSFもあったけどな。
(スペース1999)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B91999
「1999年9月13日(月曜日)、月に廃棄された不要核物質が何年も経過する内に狂暴極まりない電磁エネルギーを蓄積しており、隊員の脳障害とフライトレコーダーやシステム破壊を引き起こし、第1廃棄地区の爆発に続いて第2廃棄地区の爆発が巨大なロケットの役割を果たしたため、月は軌道を外れて太陽系の外に移動を開始し、果てしない宇宙の果てに向かう。」
この荒唐無稽なドラマが、現実にならんことを祈るばかりだな・・・。
(The Problem of Power in Space. NASA's New Kilopower Reactor:動画出ます。:追加)
https://www.youtube.com/watch?v=m2IiI4UVZP8
(第9回:宇宙の電池屋さん:追加)
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/interview/09.shtml
「太陽発電した電力で水を水素と酸素に電気分解するシステムと組み合わせた再生型燃料電池は、月面で大活躍するでしょう。」
「月では夜が地球の14日間分、昼が14日間分続きます。昼に水を電気分解して水素・酸素を作っておけば、燃料電池で14日間分続く夜を乗り切れます。」
(米NASAが火星での有人探査用電源として小型炉の実験開始へ:追加)
https://www.jaif.or.jp/171121-a
「太陽光が減少する砂嵐の中でも、昼夜を問わず長時間発電できることから、火星のどの地点にいてもコンスタントに電力供給するという課題が解決できるとNASAは強調。」
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