SN6上がる:炎も上がるが、直ちに消火される用意周到なS社の対応:想定の範囲内なロケット火災2020年09月05日 05:58

SN6上がる:炎も上がるが、直ちに消火される用意周到なS社の対応:想定の範囲内なロケット火災
SN6上がる:炎も上がるが、直ちに消火される用意周到なS社の対応:想定の範囲内なロケット火災


スペースレーザー(うーん、クサすぎるネーミング:書くのがハズカシイ)の大ニュースが世界を駆け巡ってから数時間後に、テキサスではSN6のホッピング飛行が行われた。

(スペースX、8月に続きスターシップ試験機による無人飛行試験を実施)
https://sorae.info/space/20200904-sn6.html

「スペースXは日本時間9月4日、開発中の大型宇宙船「スターシップ」の試験機「SN6」(SNはSerial Numberの略)による高度150mへの無人飛行試験を実施しました。」

前回と異なるのは、離陸時に地上施設(?)が吹っ飛ぶ映像がないこと、エンジンカバー(?)内部の映像で煙が充満していてエンジンが発火しているかどうかよくわからないこと、別記事でリンクしていた映像によれば、着陸後に機体下部から炎が上がっていたこと、そしてなにより、その炎が着陸地点近くに設置されている遠隔操作の消火栓によって直ちに消火されたことだ。

(Starship SN6 150M Successful Hop!:動画出ます。:消火活動は3分35秒辺りから)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=239&v=jVcn2yQReDI&feature=emb_logo

うーん、見事だ・・・。

使い捨てロケットなら、多少燃えちまっても問題ないんだろうが(そうなのかあ?)、再使用ロケットで着陸の度に火消しするというのはいかがなものか。

しかし、そんな些細なこと(そうなのかあ?)は棚に上げて、立て続けに打ち上げを成功させたことの意義は大きい。

まぐれじゃないぞ!。

まあ、炎が上がるのもまぐれじゃないようだが、爆発とかせずに終息させる技術はあるようだからな。

われわれが日常的に利用している旅客機だって、一旦燃え上がれば薪に火をつけたようになる。

(チャイナエアライン120便炎上事故)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3120%E4%BE%BF%E7%82%8E%E4%B8%8A%E4%BA%8B%E6%95%85

「那覇空港到着直後にエンジンから出火し爆発、炎上した。」

浮沈子は、この時のニュース映像を今でも鮮明に覚えているが、黒煙を上げて燃えているさ中に那覇空港では航空機が離発着していた。

やれやれ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

ロケットを着陸させて再使用するということは、しかもパワードランディングということになれば、爆発性の推進剤をしこたま抱えてエンジン噴射させながら落ちて来るわけだからな。

逆噴射では炎は上向きに上がり、そこには機体があって、エンジンや周囲の配管(推進剤も通っています)、着陸脚周り、制御系配線、その他諸々(カメラとかも?)があるわけで、それらが炎に舐められながら着陸することになる。

ファルコン9ブロック5では、エントリーバーンやランディングバーンで、機体が炎に舐められる、いわゆる逆噴射状態になることへの対策として、エンジンの根元に防炎カバーを取り付けている(ブーストバックバーンは、通常の推進になるので、その心配はない)。

現在のプロトタイプのスプレー缶(SN5とかSN6)では、そういう配慮はない(SN5ではエンジンそのものから炎が出てたしな)。

S社は、ちゃんと分っている。

火、出るぞ、と。

消火栓付けろよ、と。

今回の映像には、そのシーンが映っていて、なかなか感動的だ(そうなのかあ?)。

まあいい。

爆発しないで、2回のホップ飛行を成し遂げたということだけでも大ニュースだ。

次のスターシッププロトタイプの打ち上げがいつになるかは分からない。

改修されたSN5になるのか、SN6がもう一度飛ぶのか、一足飛びにSN8になるのか、その前にSN7.1が吹っ飛ぶのか(これは、壊れるまで加圧することを前提にしているから、確実に吹っ飛ぶことが分かっている:つーか、爆発しないでスローリークすることを期待している)。

プロトタイプじゃないファルコンシリーズは、9月中旬にスターリンクV1L12が予定されている。

(三瀬スターリンクv1-12)
https://www.elonx.cz/mise-starlink-v1-12/

「基本情報:
・開始日: 2020年9月中旬
・スタートウィンドウ:イミディエート(スタートウィンドウとは)
・静的点火:通常、開始の数日前に行われます(静的点火とは)
・主要貨物: Starlink衛星コンステレーション用の別の60衛星
・貨物重量:各スターリンク衛星の重量は260 kgであるため、総重量は少なくとも15,600 kgです。
・ロケット: Falcon 9 v1.2 Block 5(一部は既に第1ステージで使用済み)
・目的:低地球軌道
・開始ランプ: SLC-40 (ケープカナベラル空軍基地、フロリダ州ケープカナベラル)
・ステージ上陸の試み:おそらくはい、OCISLYまたはJRTI海上プラットフォームで
・カバーをつかむ:おそらくはい、両方が半分」

スタティックファイアーテストが行われるとあるが、今回もスルーされる可能性がある(どの1段目が使われるかは未定だが、再使用であることは確実と見られているからな:追加:B1058.3のようです)。

このところ出ずっぱりのOCISLYだが、JRTIは調子が悪いんだろうか?。

別記事によれば、満を持して臨んだV1L11のフェアリングの回収は両方とも失敗に終わった様だ。

次回リベンジだな。

フェアリングの回収は、まだ、安定した成功に持ち込めていない。

パラフォイルの操縦と回収船の操船を自動で連携させてキャッチすることが試みられているようだが、風任せのパラフォイルと波任せのミスツリー、ミスチーフだからな。

何でも想定しているS社でも、意のままにならないことはある(そればっかかあ?)。

サオコム1Bの打ち上げから怒涛の一週間だったが、暫くは静かな日々が遅れそうだ・・・。

<以下追加>----------

(Starship SN6プロトタイプも高さ150メートルまで飛行しましたが、これはSpaceXテストの始まりにすぎません)
https://www.elonx.cz/prototyp-starship-sn6-uz-take-absolvoval-let-do-vysky-150-metru-tim-ale-testovani-spacex-teprve-zacina/

「着陸後、エンジンセクションに炎が発生しました。何が燃えていたのか、これがどれほど大きな問題であるのかは正確にはわかりませんが、準備された水の大砲はすぐに火に対処しました。」

世界が2度目の飛行そのものよりも、この炎に注目したことは間違いない(そうなのかあ?)。

「SN10の最初のコンポーネントもボカチカで見られました。」

破壊のペースは加速しているのかも知れないな・・・。

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