🐱無制御落下あれこれ2022年08月03日 03:32

無制御落下あれこれ


大きさと頻度の問題もあるけど、うち上げたロケットの部品が空から落ちてくる話が続いている。

(中国の「制御不能ロケット」がフィリピン近海に落下し火の玉の映像が多数ネット上に投稿される、「中国は無責任」とNASA)
https://gigazine.net/news/20220801-uncontrolled-chinese-rocket-booster-indian-ocean/

「NASAは事前の情報共有がなくスペースデブリの管理に関する責任も果たしていないとして、中国を非難しています。」

「インド洋上空から大気圏内に突入したロケットの部品はその後、フィリピンの南西部にあるパラワン島の付近に落下」

「今回落下したのは、中国が2022年7月24日に打ち上げた長征5Bロケットの「コアステージ」と呼ばれる第1段目の大型ブースター部分で、重さは20トン以上もあります。大気圏突入時に大部分は燃え尽きたと推測」

「5.5トン~9.9トンの部品が再突入に耐えて地上に達する」

「宇宙を利用する国は、宇宙空間の物体の再突入による地上の人々の生命および財産へのリスクを最小限に抑え、その運用に関する透明性を最大化しなければなりません。中国がスペースデブリに関して責任ある基準を満たしていないことは明らかです」

じゃあ、これはなんなんだあ?。

(オーストラリアの牧場にSpaceX宇宙船の破片が落下)
https://gigazine.net/news/20220802-space-junk-found-sheep-paddock/

「破片はSpaceXの宇宙船「Crew-1」のものだったと報告されています。」

浮沈子の記憶が確かならば、S社が打ち上げたロケットの部品は、以前にも地上に落下したことが確認されている。

(中国のロケット落下問題、“正しく理解し、未来に活かす”ために大切なこと:2021/05/08:参考文献にスペースXの落下物の元記事へのリンク有り)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20210508-1885369/

「たとえば先月、米国スペースXの「ファルコン9」ロケットの上段が大気圏に再突入し、燃え残った破片がワシントン州にある農場に落下するという事故も起きている。」

いずれの場合にも、落下に関する情報が事前に共有されていたという話は聞かない。

米国だって、全て制御落下しているわけじゃないのだ。

「見つかった破片はこんな感じ。しっかり地面に突き刺さっています。」(ギガジンの記事より:以下同じ)

もちろん、人的、物的被害が生じることは稀だろうが、今後、打ち上げ頻度が増加するとか、デカい破片が降ってくるという話になれば、落下物に対する懸念は増える。

「実は牧場付近は役割を終えた宇宙船の残骸が大気圏に再突入する際の航路に近い位置にあり・・・」

ああ、南太平洋の落下予定地点に近いということはある。

部品の中には、そこに到達する前に落ちてしまうものもあったということなわけだ。

やれやれ・・・。

いずれにしても、NASAは、中国に対して大きなことを言える立場じゃない。

自らの襟をただす必要があるだろう。

スペースXの登場で、打ち上げの頻度は激増している。

中国の打ち上げも、かつてないペースで増加しつつある。

両国は、手を携えてこの問題に取り組む必要があるはずだ。

台湾に、誰かさんが行ったとか行かないとかで大騒ぎしている暇はないと思うんだがな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(アメリカ ペロシ下院議長 台湾に到着【随時更新】)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220803/k10013747261000.html

「アメリカ議会の代表団の台湾訪問は、台湾の活力ある民主主義を支援するというアメリカの揺るぎない関与を示すものだ」

「中国国営の新華社通信は中国軍が4日から7日まで台湾周辺で重要な軍事演習を行うと伝えました。演習は台湾を囲むようにしたあわせて6か所の海域や空域で実施し実弾での射撃なども行う」

「演習に伴って、4日の現地時間の正午、日本時間の午後1時以降、該当する地域に船舶や航空機が入らないよう求めています。」

実務的には、綿密な調整が行われている。

偶発的事態を避けるためだな。

まあ、言ってみれば茶番だ。

が、その象徴的意義は大きい。

「去年6月には超党派の上院議員3人が訪問し、台湾で当時不足していた新型コロナウイルスワクチンがアメリカ政府から提供されると表明しました。このとき、議員らは、韓国のソウル近郊にあるオサン空軍基地からアメリカ軍の輸送機に乗って台北を訪れていて、台湾有事の際に在韓アメリカ軍が出動することを示唆したという見方があります。」

バカ言っちゃいけない。

嘉手納やアンダーセンから出るに決まってんじゃん!?。

N社は、こういう報道するからバカにされるわけだな。

いや、そういう見方があるのは事実ですとか言いながらな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(スペースデブリが空から落下し続ける理由、そして今後も落下し続ける理由)
https://arstechnica.com/science/2022/08/why-space-debris-keeps-falling-out-of-the-sky-and-will-continue-to-do-so/

「2020 年 11 月に SpaceX によって打ち上げられた Crew-1 宇宙船の「トランク」」。

ははあ、クルー1のトランクだったわけだ。

「ドラゴントランクは、飛行中にソーラーパネルから宇宙船に電力を供給し、加圧されていない貨物も収容します。」

「宇宙船は、軌道離脱燃焼の直前に胴体を脱ぎ捨て、約 1 年間軌道上で過ごしてから地球に戻り、最終的に大気の上端に引きずり込まれます。」

「SpaceX はトランクの質量に関する具体的な情報を提供していませんが、おそらく 3 ~ 4 トンです。」

トランクは、1年も軌道上に残ってたんだ・・・。

「トランクは、Falcon 9 ロケットの第 1 段とそのペイロード フェアリングなど、SpaceX の現在の打ち上げおよび宇宙船のフリートの中で唯一回収されていないか、安全に軌道から外されて海洋に放出された部分です。トランクには、地球の軌道に再突入する場所を制御する推進能力はありません。」

今回、トランクの部品が発見されたことも、偶然とはいえ珍しいな。

このタイミングで出来過ぎの感がある。

「中華人民共和国は、長征5Bロケットが地球に落下したため、特定の軌道情報を共有しませんでした」

「すべての宇宙飛行国は、確立されたベストプラクティスに従い、この種の情報を事前に共有して、特に長征5号Bのような重量物を持ち上げるビークルの潜在的なデブリ衝突リスクの信頼できる予測を可能にするために、その役割を果たさなければなりません。人命と財産の損失. そうすることは、宇宙の責任ある使用と、ここ地球上の人々の安全を確保するために重要です.」

クルー1のトランクについて、必要な情報が共有されていたかどうかは知らない。

中国が情報共有しないのは、宇宙ロケットのコミュニティが、彼の国を無視し続けてきたからにほかならない。

それが軍事技術と一体であることは、北朝鮮や我が国を含め、独自の打ち上げロケットを開発してきた全ての国々で共通だ。

もっと中国に対してオープンであることを求めるなら、それにふさわしい扱いをすべきなんじゃないのかあ?。

まあいい。

「今年の 10 月には、もう 1 つの地球低軌道への打ち上げが計画されており、長征 5B が孟天実験モジュールを後押しします。」

人類は、4たび「杞憂」をしなければならないわけだ・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(ボルネオ上空で発見された中国の大型ロケットブースターの再突入)
https://spaceflightnow.com/2022/07/30/long-march-5b-re-entry/

S社のクルー1のトランク落下への言及はないんだが、長征5号ロケットの不制御落下が今回で3回目であることが明記されている。

「中国が長征5号Bのコアステージを軌道上から離れ、無誘導で地球に帰還するのはこれが3回目だ。」

(長征5:打ち上げのリスト:英語版)
https://en.wikipedia.org/wiki/Long_March_5#List_of_launches

「フライト番号 日付 (UTC) 変異体 打ち上げ場所 上段 ペイロード:
・5B-Y1 2020年5月5日
10:00 5B 文昌、LC-1 なし 次世代有人宇宙船
・5B-Y2 29 4 月 2021
03:23:15 5B 文昌、LC-1 なし 天河、中国の宇宙ステーションコアモジュール
・5B-Y3 2022 年 7 月 24 日
06:22:32 5B 文昌、LC-1 なし 文天、中国の宇宙ステーション実験モジュール 1」

ああ、次世代有人宇宙船の打ち上げがあったな。

この秋は、4回目になるわけだ。

4回目の杞憂か。

何回続くんだろうなあ・・・。

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