🐱調査中:NEOを探知せよ! ― 2022年10月05日 17:10
調査中:NEOを探知せよ!
宇宙ネタが余りなく、浮沈子の興味を引きそうな話もない(ISSタクシーとか、静止軌道への通信衛星の打ち上げ、スターリンク衛星の打ち上げには飽き飽きしているからな)。
各国のスパイ衛星(地球観測衛星とか、情報収集衛星など、気分次第の名前で呼ばれることも多い)とかの情報は出てこないし、打ち上げられたことすら秘密のベールに包まれていることもある。
例によって、ボーっと記事を読んでいたら、ちょこっと気になる話が出ていた。
(SpaceX はしばらくの間、NASA の科学ミッションに入札してきた)
https://arstechnica.com/science/2022/10/for-most-science-missions-nasa-is-down-to-a-single-launch-provider/
「NASA には、火星サンプル リターン ミッション (2028 年に開始) の着陸船、タイタンへのドラゴンフライ ミッション (2027 年)、キラー小惑星を探すための NEO サーベイヤー (2026 年) など、すぐにロケットを必要とするいくつかの大きな科学ミッションもあります。」
引っ掛かったのは、「NEOサーベイヤー」。
先日、NROがNASAに無償で譲った2機のスパイ衛星のことを調べていて、1機は改造されてナンシーグレースローマン宇宙望遠鏡に化けた話は既に書いた(製作はこれからですが)。
もう1機がどうなるかという話の中には、惑星探査と共に、地球近傍天体の観測が挙げられている。
(近地球天体)
https://en.wikipedia.org/wiki/Near-Earth_object
「地球規模の大惨事を引き起こすのに十分な、直径が少なくとも 1 キロメートル (3,300 フィート) の NEO の少なくとも 90% をカタログ化するというNASAに対する最初の米国議会の命令は、2011年までに満たされました。調査の取り組みは拡大され、地球規模ではないが大規模な損害の可能性がある 小さなオブジェクトが含まれるようになりました。」
NEOというのは、ニアアースオブジェクトなわけで、ひょっとしたらこいつに化けたのかも知れないと思って調べたら、何のことはない、直径50cmのショボイ赤外線望遠鏡という話だった。
(NEO測量士)
https://en.wikipedia.org/wiki/NEO_Surveyor
「主望遠鏡:
直径 50cm(20インチ)
波長 赤外線(4–5.2 および 6–10 µm )」
この望遠鏡には、事実上の前任者がいる。
(広視野赤外線サーベイエクスプローラー)
https://en.wikipedia.org/wiki/Wide-field_Infrared_Survey_Explorer
「主望遠鏡:
直径 40cm (16インチ)
波長 3.4、4.6、12、22 µm」
うーん、あまり変わらないような気がするんだがな。
ローマン望遠鏡が、元々は1.5mクラスの反射鏡で開発が進められていたのを、NROの反射鏡を使って2.5mに拡張したわけだからな。
これから、NEOサーベイヤーもデカくなる可能性がないではない(詳細設計はこれから)。
が、もう、2026年の打ち上げだし、いろいろ調べていると、NASAはこのミッションにあまり乗り気ではなさそうだ。
そもそも、NASAがうち上げるのは、科学衛星であって地球防衛のための実務的な衛星じゃない。
うちは、地球防衛軍じゃないのだ・・・。
前任者の広視野赤外線サーベイエクスプローラーだって、科学観測が終了した後(冷却用固体水素の枯渇後)の拡張ミッションとして、NEO観測に投じられている。
こんな記事も見つけた。
(地球近傍天体衝突脅威緊急事態プロトコルに関する報告書)
https://crds.jst.go.jp/dw/20210310/2021031026414/
「● NEO衝突の可能性を検出した場合に、脅威の評価を実施・更新するための手順とスケジュールを確立する
● NEOの脅威について、現在の通知プロトコルの指揮系統を再検討して検証する
● NEOの脅威に関して、大統領府と議会、州政府・地方自治体、米国民、外国政府、その他の国際機関に通知するためのプロトコルを策定する
● NEO脅威評価に続いて、宇宙ベースの緩和ミッション・オプションのリスク/利益分析を実施するための手順とスケジュールを確立する
● NEOの偵察、軌道変更、破壊のミッションをいつ勧告するかを決定するためのベンチマークを策定する」
これらの施策は、既に完了している。
最近の宇宙ネタとしては、DARTというのがあったな・・・。
(DART (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/DART_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「2022年9月26日23時16分 (UTC)、標的である二重小惑星の衛星ディモルフォスへの衝突に成功した。」
「地球に衝突し重大な災害を生じる可能性がある地球近傍天体は、その大きさが140メートル以上のものに限っても2万5000個が存在すると推定されており、NASAは2016年にPDCO(Planetary Defense Coordination Office、地球防衛調整局)を新設し、小惑星の検出と脅威評価およびその対策の検討に当たっている。」
NEOサーベイヤーはアリゾナ大学だけど、こっちはAPL(ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所)主導だ。
が、まあ、何かものをぶつけて軌道を変えようなどと、本気で信じている人はいないだろう。
(地球防衛は可能か 小惑星に体当たりへ)
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/458219.html
「小惑星の速度が毎秒1ミリメートル遅くなり、軌道もわずかに変わると見られている。」
「小惑星を少しつつく程度でも将来的には軌道が変わり、衝突を避けられます」
そうなのかあ?。
「映画アルマゲドンでは、衝突しそうな小惑星に宇宙飛行士が乗り込んで核爆弾を仕込み爆発。」
「ほかにもアメリカの科学アカデミーの報告書の中には、探査機で小惑星をつかみエンジンを噴射して軌道を変える方法も候補に挙がる。」
「これに対して、今回のDARTは探査機をぶつけるだけと方法がシンプルで効率がいいと考えられる。」
ホントかよ!?。
「ただ軌道はごくわずかしか変えられないので、小惑星が近くまで来ていて数年後に地球にぶつかるというタイミングでの回避は難しいかも。」
なーんだ・・・。
「その意味でも、まだ見つかっていない危険な小惑星をなるべく早く見つけることが地球防衛にとっては極めて重要。」
木曽にあるお役御免になったショボイ望遠鏡の話や、はやぶさ2の話も出てくるが、そういう呑気なことでだいじょうび?。
「天体衝突を防いで地球を防衛にするには、一国だけでは不可能で、世界が技術を持ち寄って協力していく必要。」
どれだけ貢献していくかという程度の認識ではダメだ。
壊滅的被害が及ぶ事態は、全世界共通だからな。
幸い、現時点で明らかな危険がある天体は見つかっていない(中国の大型ロケットが飛ぶ時だけかあ?)。
まあいい。
NEOサーベイヤーの話は、NROのもう1機のスパイ衛星は別にしても、大きく動きそうな予感がしている。
米国議会からNASA求められているのは、直径140m以上のNEOの90パーセントを捕捉するということらしい。
その要求基準は、徐々に厳しくなってきている(以前は、直径1km以上)。
つーか、観測性能をベースにして、議会とNASAがすり合わせをしているわけだ(たぶん)。
140mの隕石が直撃すれば、たぶん、大都市の大部分は消えてなくなる。
(地球を破壊できるサイズの隕石かどうかを計算できる「Impact: Earth!」)
https://gigazine.net/news/20151022-impact-earth/
「オンラインシミュレーター「Impact: Earth!」を使えば、隕石の大きさ、重さ、速度、衝突する角度などの条件を入力するだけで、地球に与えられる衝撃力を計算することができます。」
記事中のリンクは若干変更されていて(シンプルな方)、テキストベースで分かりやすくなっている。
(アース・インパクト・エフェクト・プログラム)
https://impact.ese.ic.ac.uk/ImpactEarth/ImpactEffects/
「Earth Impact Effects Program へようこそ。これは、地球への影響の地域的な環境への影響を推定するための使いやすいインタラクティブな Web サイトです。このプログラムは、噴出物の分布、地盤の揺れ、大気の爆風、衝突の熱効果、および生成されたクレーターのサイズを推定します。」
実際にやってみることをお勧めする。
「あなたの入力:
衝突からの距離: 10.00 km ( = 6.21 マイル )
発射物の直径: 140.00 メートル ( = 459.00 フィート )
投射物の密度: 3000 kg/m 3
衝突速度: 17.00 km/秒 ( = 10.60 マイル/秒 )
衝撃角度: 45 度
目標密度: 2500kg/m 3
対象タイプ:堆積岩」
「過去 40 億年の間に地球のどこかにこのサイズの衝突が発生した平均間隔は、1.5 x 10^4年です。」
「最終クレーターの直径: 2.43 km ( = 1.51 マイル )
最終クレーターの深さ: 518 メートル ( = 1700 フィート )
形成されたクレーターは単純なクレーター」
「大きな地震の揺れは、衝突から約2 秒後に到着します。
リヒタースケール等級: 5.8」
「最大風速: 191 m/s = 427 mph」
ハリケーンイアンもびっくりだ。
余り有難くない話だな。
天災は忘れた頃にやって来る。
隕石は、紛れもない、文字通りの天災だ。
地球上のちっぽけな土地を争って、ドンパチやってる暇などないと思うんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(惑星防衛調整室)
https://en.wikipedia.org/wiki/Planetary_Defense_Coordination_Office
「 2016 年 1 月にNASAの科学ミッション総局の惑星科学部門内に設立された惑星防衛組織」
内局の、更に小さな一部門内に設置された組織だ。
「2020 年までに 140 メートル以上のすべての地球近傍天体の少なくとも 90% を発見して目録化することを NASA に課すものでした。」
「しかしながら、その目標は、NASA の近地球天体観測プログラムによって明らかに達成されていませんでした。」
「PDCO は、小惑星や彗星など、直径 30 ~ 50 メートルを超える潜在的に危険な地球近傍天体(NEO)のカタログ化と追跡の仕事を与えられました」
最終目標は、結構厳しいなあ。
やっぱ、2.5mの反射鏡を持ち出すしかないんじゃないのかあ?。
このNASAの内部組織が、NEOトレース以外にどういう役割を果たすことになるのかは分からない。
DARTみたいなことは、実際の小惑星衝突の際に有効かどうかの検証だけで、それを任務として行うかどうかの決定は別になる。
米国だけの判断で、勝手にやっていいかどうかも問題だ。
その辺りの枠組みなどは、これから作られることになるのかも知れない。
モスクワや北京辺りに落ちそうだということになったら、きっと黙ってるかも知れないしな・・・。
宇宙ネタが余りなく、浮沈子の興味を引きそうな話もない(ISSタクシーとか、静止軌道への通信衛星の打ち上げ、スターリンク衛星の打ち上げには飽き飽きしているからな)。
各国のスパイ衛星(地球観測衛星とか、情報収集衛星など、気分次第の名前で呼ばれることも多い)とかの情報は出てこないし、打ち上げられたことすら秘密のベールに包まれていることもある。
例によって、ボーっと記事を読んでいたら、ちょこっと気になる話が出ていた。
(SpaceX はしばらくの間、NASA の科学ミッションに入札してきた)
https://arstechnica.com/science/2022/10/for-most-science-missions-nasa-is-down-to-a-single-launch-provider/
「NASA には、火星サンプル リターン ミッション (2028 年に開始) の着陸船、タイタンへのドラゴンフライ ミッション (2027 年)、キラー小惑星を探すための NEO サーベイヤー (2026 年) など、すぐにロケットを必要とするいくつかの大きな科学ミッションもあります。」
引っ掛かったのは、「NEOサーベイヤー」。
先日、NROがNASAに無償で譲った2機のスパイ衛星のことを調べていて、1機は改造されてナンシーグレースローマン宇宙望遠鏡に化けた話は既に書いた(製作はこれからですが)。
もう1機がどうなるかという話の中には、惑星探査と共に、地球近傍天体の観測が挙げられている。
(近地球天体)
https://en.wikipedia.org/wiki/Near-Earth_object
「地球規模の大惨事を引き起こすのに十分な、直径が少なくとも 1 キロメートル (3,300 フィート) の NEO の少なくとも 90% をカタログ化するというNASAに対する最初の米国議会の命令は、2011年までに満たされました。調査の取り組みは拡大され、地球規模ではないが大規模な損害の可能性がある 小さなオブジェクトが含まれるようになりました。」
NEOというのは、ニアアースオブジェクトなわけで、ひょっとしたらこいつに化けたのかも知れないと思って調べたら、何のことはない、直径50cmのショボイ赤外線望遠鏡という話だった。
(NEO測量士)
https://en.wikipedia.org/wiki/NEO_Surveyor
「主望遠鏡:
直径 50cm(20インチ)
波長 赤外線(4–5.2 および 6–10 µm )」
この望遠鏡には、事実上の前任者がいる。
(広視野赤外線サーベイエクスプローラー)
https://en.wikipedia.org/wiki/Wide-field_Infrared_Survey_Explorer
「主望遠鏡:
直径 40cm (16インチ)
波長 3.4、4.6、12、22 µm」
うーん、あまり変わらないような気がするんだがな。
ローマン望遠鏡が、元々は1.5mクラスの反射鏡で開発が進められていたのを、NROの反射鏡を使って2.5mに拡張したわけだからな。
これから、NEOサーベイヤーもデカくなる可能性がないではない(詳細設計はこれから)。
が、もう、2026年の打ち上げだし、いろいろ調べていると、NASAはこのミッションにあまり乗り気ではなさそうだ。
そもそも、NASAがうち上げるのは、科学衛星であって地球防衛のための実務的な衛星じゃない。
うちは、地球防衛軍じゃないのだ・・・。
前任者の広視野赤外線サーベイエクスプローラーだって、科学観測が終了した後(冷却用固体水素の枯渇後)の拡張ミッションとして、NEO観測に投じられている。
こんな記事も見つけた。
(地球近傍天体衝突脅威緊急事態プロトコルに関する報告書)
https://crds.jst.go.jp/dw/20210310/2021031026414/
「● NEO衝突の可能性を検出した場合に、脅威の評価を実施・更新するための手順とスケジュールを確立する
● NEOの脅威について、現在の通知プロトコルの指揮系統を再検討して検証する
● NEOの脅威に関して、大統領府と議会、州政府・地方自治体、米国民、外国政府、その他の国際機関に通知するためのプロトコルを策定する
● NEO脅威評価に続いて、宇宙ベースの緩和ミッション・オプションのリスク/利益分析を実施するための手順とスケジュールを確立する
● NEOの偵察、軌道変更、破壊のミッションをいつ勧告するかを決定するためのベンチマークを策定する」
これらの施策は、既に完了している。
最近の宇宙ネタとしては、DARTというのがあったな・・・。
(DART (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/DART_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)
「2022年9月26日23時16分 (UTC)、標的である二重小惑星の衛星ディモルフォスへの衝突に成功した。」
「地球に衝突し重大な災害を生じる可能性がある地球近傍天体は、その大きさが140メートル以上のものに限っても2万5000個が存在すると推定されており、NASAは2016年にPDCO(Planetary Defense Coordination Office、地球防衛調整局)を新設し、小惑星の検出と脅威評価およびその対策の検討に当たっている。」
NEOサーベイヤーはアリゾナ大学だけど、こっちはAPL(ジョンズ・ホプキンズ大学応用物理研究所)主導だ。
が、まあ、何かものをぶつけて軌道を変えようなどと、本気で信じている人はいないだろう。
(地球防衛は可能か 小惑星に体当たりへ)
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/458219.html
「小惑星の速度が毎秒1ミリメートル遅くなり、軌道もわずかに変わると見られている。」
「小惑星を少しつつく程度でも将来的には軌道が変わり、衝突を避けられます」
そうなのかあ?。
「映画アルマゲドンでは、衝突しそうな小惑星に宇宙飛行士が乗り込んで核爆弾を仕込み爆発。」
「ほかにもアメリカの科学アカデミーの報告書の中には、探査機で小惑星をつかみエンジンを噴射して軌道を変える方法も候補に挙がる。」
「これに対して、今回のDARTは探査機をぶつけるだけと方法がシンプルで効率がいいと考えられる。」
ホントかよ!?。
「ただ軌道はごくわずかしか変えられないので、小惑星が近くまで来ていて数年後に地球にぶつかるというタイミングでの回避は難しいかも。」
なーんだ・・・。
「その意味でも、まだ見つかっていない危険な小惑星をなるべく早く見つけることが地球防衛にとっては極めて重要。」
木曽にあるお役御免になったショボイ望遠鏡の話や、はやぶさ2の話も出てくるが、そういう呑気なことでだいじょうび?。
「天体衝突を防いで地球を防衛にするには、一国だけでは不可能で、世界が技術を持ち寄って協力していく必要。」
どれだけ貢献していくかという程度の認識ではダメだ。
壊滅的被害が及ぶ事態は、全世界共通だからな。
幸い、現時点で明らかな危険がある天体は見つかっていない(中国の大型ロケットが飛ぶ時だけかあ?)。
まあいい。
NEOサーベイヤーの話は、NROのもう1機のスパイ衛星は別にしても、大きく動きそうな予感がしている。
米国議会からNASA求められているのは、直径140m以上のNEOの90パーセントを捕捉するということらしい。
その要求基準は、徐々に厳しくなってきている(以前は、直径1km以上)。
つーか、観測性能をベースにして、議会とNASAがすり合わせをしているわけだ(たぶん)。
140mの隕石が直撃すれば、たぶん、大都市の大部分は消えてなくなる。
(地球を破壊できるサイズの隕石かどうかを計算できる「Impact: Earth!」)
https://gigazine.net/news/20151022-impact-earth/
「オンラインシミュレーター「Impact: Earth!」を使えば、隕石の大きさ、重さ、速度、衝突する角度などの条件を入力するだけで、地球に与えられる衝撃力を計算することができます。」
記事中のリンクは若干変更されていて(シンプルな方)、テキストベースで分かりやすくなっている。
(アース・インパクト・エフェクト・プログラム)
https://impact.ese.ic.ac.uk/ImpactEarth/ImpactEffects/
「Earth Impact Effects Program へようこそ。これは、地球への影響の地域的な環境への影響を推定するための使いやすいインタラクティブな Web サイトです。このプログラムは、噴出物の分布、地盤の揺れ、大気の爆風、衝突の熱効果、および生成されたクレーターのサイズを推定します。」
実際にやってみることをお勧めする。
「あなたの入力:
衝突からの距離: 10.00 km ( = 6.21 マイル )
発射物の直径: 140.00 メートル ( = 459.00 フィート )
投射物の密度: 3000 kg/m 3
衝突速度: 17.00 km/秒 ( = 10.60 マイル/秒 )
衝撃角度: 45 度
目標密度: 2500kg/m 3
対象タイプ:堆積岩」
「過去 40 億年の間に地球のどこかにこのサイズの衝突が発生した平均間隔は、1.5 x 10^4年です。」
「最終クレーターの直径: 2.43 km ( = 1.51 マイル )
最終クレーターの深さ: 518 メートル ( = 1700 フィート )
形成されたクレーターは単純なクレーター」
「大きな地震の揺れは、衝突から約2 秒後に到着します。
リヒタースケール等級: 5.8」
「最大風速: 191 m/s = 427 mph」
ハリケーンイアンもびっくりだ。
余り有難くない話だな。
天災は忘れた頃にやって来る。
隕石は、紛れもない、文字通りの天災だ。
地球上のちっぽけな土地を争って、ドンパチやってる暇などないと思うんだがな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(惑星防衛調整室)
https://en.wikipedia.org/wiki/Planetary_Defense_Coordination_Office
「 2016 年 1 月にNASAの科学ミッション総局の惑星科学部門内に設立された惑星防衛組織」
内局の、更に小さな一部門内に設置された組織だ。
「2020 年までに 140 メートル以上のすべての地球近傍天体の少なくとも 90% を発見して目録化することを NASA に課すものでした。」
「しかしながら、その目標は、NASA の近地球天体観測プログラムによって明らかに達成されていませんでした。」
「PDCO は、小惑星や彗星など、直径 30 ~ 50 メートルを超える潜在的に危険な地球近傍天体(NEO)のカタログ化と追跡の仕事を与えられました」
最終目標は、結構厳しいなあ。
やっぱ、2.5mの反射鏡を持ち出すしかないんじゃないのかあ?。
このNASAの内部組織が、NEOトレース以外にどういう役割を果たすことになるのかは分からない。
DARTみたいなことは、実際の小惑星衝突の際に有効かどうかの検証だけで、それを任務として行うかどうかの決定は別になる。
米国だけの判断で、勝手にやっていいかどうかも問題だ。
その辺りの枠組みなどは、これから作られることになるのかも知れない。
モスクワや北京辺りに落ちそうだということになったら、きっと黙ってるかも知れないしな・・・。
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