🐱変異種:第8波:3割おじさん登場2022年10月28日 22:38

変異種:第8波:3割おじさん登場
変異種:第8波:3割おじさん登場


(「第8波」800万人感染の試算 ワクチン接種で3割減も 西浦教授)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221027/k10013872171000.html

「西浦博教授は来年2月までに800万人程度が感染する一方、ワクチンの接種が順調に進めば感染者数を30%近く減らすことができる・・・」

シミュレーションの結果だそうだ。

ちなみに、第7波は、まだ収束していないけど、既に1千万人以上の感染者を出している。

「この夏の「第7波」では7月から9月までの3か月間だけでおよそ1200万人」

べらぼーめ・・・。

ワクチンの接種率や、予防効果(感染、発症、重症化)、人流の程度、感染予防策によっても、シミュレーションの結果は大きく変わる。

「「実効再生産数」が第7波が始まったことし7月ごろの東京と同程度の「1.3」やさらに高い「1.4」になるという仮定でもシミュレーションを行っていて、感染者数は実効再生産数が「1.3」のときは今月10日から来年2月28日までの累計でおよそ1038万人、「1.4」のときはおよそ1207万人」

「実効再生産数が低く流行がゆっくりと進むときにはワクチンの接種が間に合いやすい傾向があり、感染予防対策と組み合わせられると、より効果が期待できる」

事態は逆に動くだろう。

実効再生産数は、まあ、いってみれば結果論だからな。

流行が急速に進み、ワクチン接種が間に合わず、感染予防策(手洗い、マスク着用、ソーシャルディスタンス、人流抑制、3密回避、検疫などの強化)は、緩む一方だ。

実効再生産数は、1.4どころではないかもしれない(3か月で1200万人以上の感染者を出している第7波における実効再生産数は、それを超えているわけだ)。

西浦氏は、戦略的に情報を出すからな。

もっと高い数字でもシミュレーションしているに違いないし、ヒトでの治験が行われていないBA.5対応ワクチンの予防効果をどのように設定したのかはいささか疑問だ。

浮沈子的には、政府のワクチンオンリー政策に迎合した数字を公表したようにすら見える。

まだ、ワクチンなど影も形もなかった2年半前の春、8割おじさんとしてマスコミにもてはやされ、人流抑制による強力な社会規制で第1波の流行を終息させた立役者の一人だ。

査読前の情報だが、こんなのもあるからな。

(オミクロン株対応ワクチン、従来型を上回る効果見られず-調査)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-26/RKC2C6DWLU6801

「新型ワクチンと従来ワクチン接種者の中和抗体水準に大きな違いなし」

もちろん、米国では、BA.5対応の新品ワクチンが使われている。

「新型ワクチンが従来ワクチンよりも「利益があるとはこれまでに認められない」と指摘」

第8波の流行については、①BA.5がそのまま流行(つまり、再燃)するか、②オミクロンの系統での変異種(XBBやBQ.1など)で置き変わって流行するか、③全く異なる変異種が登場して流行するかについて、見解が分かれている。

欧州の流行は、①のパターンだし、シンガポールや米国などでは、②のパターンが進行中だ。

国内だけの状況なら①の可能性が高いけど、検疫を緩めている現在、時間差を置かずに②のパターンで国内状況が塗り替わる可能性もある。

(東京都モニタリング会議 新たな変異ウイルスXBB系統都内で6件初確認)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7645d0b0bd068b17a280913c497dc320449465e3

「オミクロン株の新しい変異ウイルス「XBB系統」について、東京都内で初めて6件確認された」

「「XBB系統」は、シンガポールで感染者のおよそ6割を占めるなど急増していて、重症度は不明ですが、ワクチンの効果がやや弱まる」

③については何とも言えないが、第1波(旧欧州株)、第4波(アルファ)、第5波(デルタ)、第6波(オミクロンBA.2)、第7波(オミクロンBA.5)は、いずれもこのパターンだったことを忘れてはならない。

また、いずれの変異種も、国内で発生したわけではなく、杜撰な検疫体制のもと、流行していた海外からの輸入感染であったことから、②のパターンでもある。

我が国での流行を見ると、第2波と第3波だけが、完全に収束しきらないうちに、ウィズコロナとか言って社会規制を緩めた結果だったわけだが、浮沈子的には今回はこれで行くのではないかと思っている(①のパターン)。

第7波も、その意味では、第6波の終息を待たずに規制を外し、それに変異種が絡んで未曽有の大流行になったわけで、②と③の複合でもある。

また、第5波以降の流行については、ワクチンが接種されているが、流行規模はむしろ拡大し続け、流行期間も変わらない。

ワクチンに流行を抑制する効果はないのだ。

もちろん、社会規制との兼ね合いがあるから、感染予防効果がゼロだと主張することはできないが、全体で見て有意な効果が見て取れるわけではない。

つまり、3割おじさんが何と言おうと、下手なシミュレーションは役に立たないだろうと予想される。

西浦氏は、専門家だからな。

そんなことは、百も承知しているに違いない。

ここで確認しておかなければならないことは、ワクチンの接種は、重症化予防については多大の貢献をしているということだ。

規制を緩め、社会活動を取り戻しながら、感染者の増大が繰り返される一方、死者は、まあ、一定の規模に押さえられている。

致命率は、初期の頃(2パーセント以上)に比べて、10分の1以下(0.1パーセントくらい)になっている。

捕捉されていない無症候性キャリアを含めれば、もっと低いかも知れない。

もちろん、ワクチンだけではなく、懸命の治療に取り組む医療や、治療方法の進展もあるわけだが、とにかく、死ななくなってきたことは確かだ(ウイルス自体の弱毒化も寄与している)。

また、オミクロンに固有ではないけど、ワクチンの予防効果(感染、発症だけではなく、重症化予防も)は、時間と共に急速に減弱する。

高齢者は、ワクチンが付きにくい(ワクチンうっても免疫が上がらない)ことや、経時的減弱の速度が速いこともあって、罹患した時には有効な免疫がないことが多く(未確認)、核の傘(ワクチンの傘?)なしで、素の新型コロナウイルスの直撃を受けることになる。

弱毒化といっても、最強の病原性を誇ったデルタの6割以上はあると言われており、スカな免疫で喰らえばひとたまりもなく重症化したり、基礎疾患の憎悪を誘発して死に至る。

高齢者などの免疫弱者にとっては、脅威であることは全く変わっていない。

また、徐々に明らかになってきているのが、罹患して急性症状が治癒した後の後遺症の問題だ。

さらには、ワクチン接種による長期の副反応も話題になりつつある。

が、これらについては、稿を改めてまた書く。

確認しておこう。

我が国における数理疫学の権威である西浦氏が何と言おうと、ワクチンに流行を阻止する力はない。

もちろん、本人も、ゼロにできるなどと言ってはいないけどな。

いいとこ3割と、謙虚だ。

また、BA.5対応ワクチンと言えども、感染予防効果や発症予防効果において多くを期待できるわけではない。

いいとこ、8か月で消えてなくなる重症化予防効果を、短期間、一定の割合で復活させる程度だ(復活しない人もいるハズ)。

米国を初め、我が国でも新型コロナワクチンを忌避する傾向は強まっている。

もう騙されないぞと・・・。

浮沈子は、ワクチン接種と流行との関係について、結果論として効果が見られないと思っているけど、専門家は、ワクチンがなければ、もっと悲惨なことになっていたはずだと言う。

タラレバの話なわけだ。

だったら、政府が巨額の予算を投じて仕入れたワクチンを、誰もうたなければこうなるぞというシミュレーションを出すべきだろうな。

「現状のペース」(280,480回:10月28日:首相官邸HPより)が続く保証はない。

先週の金曜日(1週間前の10月21日:接種間隔が3か月に短縮された当日)、浮沈子が東京駅のそばの東京都が設置する大規模接種会場へ予約なしで行った際には、ガラガラだったからな。

到着した時には、誰一人、並んでいる人はいなかった。

当日分のワクチンが欠品になるかも知れないと、全速力で自転車こいだ自分があほらしくなった。

以前から、3回目接種の伸びが低い(10月28日現在、人口比66.1%)ことは懸念していたけど、実際に現場を見て、懸念は確信に変わった。

もう誰も、ワクチンなんてうたないのだ・・・。

水曜日(10月26日)には、大森駅近くの民間PCR検査会場で、都の実施する無料検査を受けたけど、昼時に並んでいる人たちは、どう見ても全国旅行支援の必要書類をゲットしに来ている感じだったな(テキトーです!)。

ワクチン、うてばあ?(3回目接種でも、全国旅行支援は受けられます!)。

ワクチンは痛いし、接種後の副反応が辛いけど、PCR検査は唾出すだけだ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

BA.5のまま流行が再燃する①のパターンで、第2波、第3波は、初発の第1波を上回る感染者を出している。

もちろん、検査態勢が異なるから、実態は違うかも知れないが、それでも、同じ変異種による再流行が初発を下回るという根拠は希薄だ。

浮沈子は、BA.5の再流行である①のパターンで、第8波は第7波の2倍以上のピークになると見ている。

理由はワクチン接種が進まないこと、以前に接種した予防効果が消えてなくなること、人流増大促進、規制緩和、感染予防策の撤廃が急速に進展すること、政府が流行抑制に、必ずしも前向きではないこと(一定の流行は許容する姿勢)などなどだ。

専門家が直接情報発信する状態は、必ずしも望ましい姿ではない。

それも、国策メディアであるN社に乗っかってな。

(新型コロナ “第8波”は来る? 来るならいつ? 専門家の分析は)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221018/k10013862411000.html

「第8波は目の前にあることが、ヨーロッパのデータから分かるし、その規模はかなり大きなものになりそうだ。緩和を進めたり、マスクを着用しなくてもいいといったメッセージが発信されたりして、危機感のない状況だ」

西浦氏が本当に言いたいのは、こっちの方に違いない。

3割おじさんも、つらいところだ・・・。

<以下追加:11月1日記>ーーーーーーーーーー

(オミクロン株対応ワクチン接種進まず 政府は対応策検討へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221101/k10013876421000.html

「接種開始から1か月余りが経過した31日に政府が公表した最新の状況では、オミクロン株に対応したワクチンの接種を受けた人の数は国内で595万人余り、割合は4.7%」

「1日当たりの接種のペースも最近は30万回前後」

やれやれ・・・。

(「BA.5」対応ワクチン モデルナも使用承認 11月にも接種開始へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221101/k10013876521000.html

「厚生労働省の専門家による部会で国内での使用を承認することが了承」

焼け石にモデルナかあ?。

(オミクロン株対応ワクチン接種終了4.7% 3回接種66.2%(31日))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221031/k10013875951000.html

「ワクチンを3回接種した人の割合は66.2%」

おっと、まだ3分の2に届かないか。

「4回目の接種を受けた人は全国で4064万7317人」

「5回目の接種を受けた人は全国で10万9477人」

ただし、浮沈子はこの中には計上されていない。

システムへの入力が遅れているらしく、マイナンバーカードから検索しても、5回目接種のデータが出てこないからな。

まあいい。

感染状況は、底打ちから反転して増加に転じている。

第8波に繋がるかどうかは、まだ明確ではないけど、その可能性が見えてきているというところか。

(<新型コロナ>東京都内の入院患者が増加に転じる 新たな変異株の確認で「第8波」警戒強まる)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/210897

「東京都では入院患者が増加に転じ、海外で増えている新たな複数の変異株を確認」

「東京では新規感染者数の前週比は1.09倍で、ほぼ横ばい。」

「オミクロン株の亜型の「BF.7」「XBB」などで専門家は警戒感」

今日は、9月以来の6千人台となり、対前週比も上がっている。

(<新型コロナ・1日>東京都で新たに6520人が感染、3人死亡 火曜日の感染者6000人超は9月13日以来)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/211399?rct=coronavirus

「前の週に比べて122.4%」

べらぼーめ・・・。

11月に入り、巷は忘年会シーズンに突入。

マスク外して大騒ぎだなあ(たぶん)。

ワクチンはうたない、人流は増加の一途、感染予防策は何処へやらだ。

何の規制も掛けない年末年始で、第8波を呼び込もうとしている。

増加しているのは東京都だけではない。

(【新型コロナ 厚労省まとめ】52人死亡 6万5280人感染(1日))
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221101/k10013877271000.html

全国で6万人を超えるのは、9月23日(63863人)以来だ。

今後の推移を見守るしかないけど、流行が再燃しない理由を探す方が難しい。

第6波から第7波へ移行した際は、アベレージで1500人くらいまで落ちていたけど、今回はその倍以上までしか下がっていない。

ベースラインが高いということは、感染拡大が始まると一気にピークまで駆け上がる可能性がある。

重症者の増加スピードが速いと、病床のひっ迫があっという間に起こるからな。

治る前に次々と入ってくることになる。

で、治療法が確立してきたので、なかなか死なない。

そのこと自体はいいことには違いないが、医療崩壊が起これば、新型コロナ以外の疾病の治療が阻害されることになる。

ピークは、正月明けくらいだろう。

もう、はるか昔のような気がする昨年の年末年始(第3波)を彷彿とさせる事態だ。

ちなみに、その頃の感染者数は7千人程度に過ぎない。

世間は、既に自発的にウィズコロナ状態になっている。

累計の罹患者は2200万人を超えて増加中だ。

再感染とかもあるから、単純な話ではないだろうけど、次の流行が浮沈子が予想するような大規模なものになれば、第8波だけで現在までの累計を超える罹患者を出すことになる。

そういう事態になるのに、新たな変異種など必要ない気がするんだが、それでも、BQ.1とかXBBが気になることは気になる。

(コロナ新変異株、都内で複数確認 インドなどで拡大中「XBB」も6件 「第8波」に警戒感)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/210554

・BF.7:BA.5の亜型:都内で131件(10月27日まで)
・BQ.1:BA.5の亜型:都内で46件
・XBB:BA.2の亜型:都内で6件

「いずれの変異株も重症度は不明だが、ワクチンなどで得た免疫を回避する可能性が指摘されている。」

「特定の変異株が世界的に優勢となる兆候は見られない」

(オミクロン株の新たな変異ウイルスは「リスク変化なし」WHO)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221029/k10013874351000.html

「WHOの専門家グループは28日、オミクロン株の新たな変異ウイルス「BQ.1」と「XBB」について、最新の知見を公表」

・BQ.1:オミクロン株に比べて感染者に占める割合が増える傾向にあり、免疫から逃れる能力が高い可能性がある:まだ明確なデータはない
・XBB:一部の国で感染力の高さが指摘されている:オミクロン株に比べ、今の段階では、免疫から逃れる能力や重症化率が高いとはいえない

とはいえ、僅かでも感染力が高ければ、一気に置き換わって、あっという間に広がるに違いない。

昨年のオミクロンの登場は、新型コロナウイルス感染症に対する概念を、根本から変えたと言ってもいいかも知れない。

今年の冬は、引きこもりに限るな・・・。