🐱LZ-1&LZ-2の廃止!? ― 2023年03月13日 08:20
LZ-1&LZ-2の廃止!?
(SpaceX はプラットフォーム LZ-1 と LZ-2 を離れます。これはファルコンの陸上着陸の未来にとって何を意味するのでしょうか?)
https://www.elonx.cz/spacex-opusti-plosiny-lz-1-a-lz-2-co-to-znamena-pro-budoucnost-pristavani-falconu-na-pevnine/
「SpaceXがファルコンの着陸に使用するケープカナベラルのLZ-1およびLZ-2プラットフォームは、他の2社にリースされる予定です。」
「ランディング ゾーン 1 と 2 の着陸プラットフォームは、アトラス ロケットが過去に発射された元発射台 LC-13 のエリアにあるフロリダ州のケープ カナベラルにあります。」
リンクされているスペースニュースの記事も読んだが、リース対象の会社が切り替えられる時期は未公表のようだ。
最近、ワンウェブやハクトRの打ち上げにおける1段目の着陸に使用されているようだが、使用頻度はそれほど高くはない。
以前は、初代ドラゴン(輸送用)の着陸は必ずLZ-1で行われていたが、ドラゴン2(カーゴドラゴン)になってからは、宇宙機の重量増から海上回収に変更されている。
また、ファルコンヘビーのサイドブースターは、全てLZ-1とLZ-2に着陸している。
それをどうするかも問題だな。
ペトルメレチンは、全てを海上着陸にするのは現実的ではないと言っている。
「もちろん、理論上はすべての着陸を海上プラットフォームに移すことは可能ですが、これは財政、ロジスティクス、時間の点で SpaceX にとって非現実的であり、打ち上げ回数を絶えず増やすという野心的な計画に反することになります。」
そうだろうか?。
もともと、陸上まで戻ってこられる場合だけ使っていたわけだから、そもそも頻度は高くない。
しかも、それ程沖だししなくてもいい訳で、打ち上げのケイデンスに与える影響は大きくないだろう。
打ち上げパッドの中に作るという話は、それなりの説得力はある。
ドローン船への着陸などを見ていても、ピンポイントで降りているし、スターシップ(スーパーヘビーブースター及び2段目)では打ち上げた発射台に戻ってこようとしているわけだからな。
何十メートルもあるランディングゾーンに降りられないはずはないのだ。
どこか、別の場所を新たに借りられるなら、一時的にそこを使うということはあり得る。
「最も論理的な選択肢は、同社が単にフロリダの着陸を別の場所に移動することであるようです。単純なコンクリート スラブを構築するのに時間も費用もかからないため、問題は新しい着陸プラットフォームを正確にどこに作成するかということです。」
「スペース X が着陸複合施設をケネディ宇宙センターの北部に移動する可能性があることを示しています。そしておそらく偶然ではありませんが、これは SpaceX がStarship の LC-49 発射台を構築する予定の場所です。」
「さらに、遅かれ早かれファルコンとドラゴンの両方がスーパーヘビーとスターシップに完全に置き換えられるため、これらは一時的にのみ必要になります.」
まあ、置き換える時期は相当先になるだろう。
特に、有人打ち上げを行えるようになるには、最低でも10年は掛かるに違いない(浮沈子は、2020年代では絶対無理だと見ています:2段目を120パーセント安全に回収できる保証が必要なため:あんなネコ着地してるうちはムリポ!)。
日常的な光景になっているファルコン9の1段目の回収でさえ、不測の事態で失敗する可能性はゼロじゃないからな(稀な失敗は、数年に1度程度の頻度で起こっています)。
また、ファルコンヘビーの米軍の利用は、少なくとも数年間は続くからな。
サイドブースターの回収場所は必要だ(センターコアの回収は当分ないみたいだから、ドローン船だけでもいいんですが、必ず2隻必要になるわけで、メンテナンス等でクリティカルな運用になりかねない)。
が、LC-39Aは込み合っているし、万が一のことがあれば現在唯一の有人打ち上げ施設やヘビーの打ち上げ施設を失うことになりかねない(建設中のスターシップの発射台もな)。
記事にもあるように、SLC-40への有人用発射台(アクセスタワー)の完成とのタイミング合わせがあるのかも知れないが、いずれにしても、発射施設と離れた陸上に新たな着陸場所を確保するというのが無難な選択だ。
浮沈子的には、船と新たな場所との2択で、既存の複合施設内への着陸はないと見ている。
そうはいっても、カリフォルニア(バンデンバーグ)では、発射台(SLC-4E)の目と鼻の先にLZ-4があるからな。
それだって、何とも言えない。
SLC-40辺りなら、ひょっとして作りかねない。
それでも、もうすぐ有人打ち上げ施設になるわけだからな。
リスクは下げたいところだ。
うーん、何とも言えないな。
しかし、再使用ロケットの着陸場所が話題になること自体が、実に21世紀的な話だ。
特に、陸上における自立脚を用いた回収というのは、現在運用されているのみならず、計画されている他のどのロケットにもないユニークな方法だ。
H3は気楽でいいな・・・。
(SpaceX はプラットフォーム LZ-1 と LZ-2 を離れます。これはファルコンの陸上着陸の未来にとって何を意味するのでしょうか?)
https://www.elonx.cz/spacex-opusti-plosiny-lz-1-a-lz-2-co-to-znamena-pro-budoucnost-pristavani-falconu-na-pevnine/
「SpaceXがファルコンの着陸に使用するケープカナベラルのLZ-1およびLZ-2プラットフォームは、他の2社にリースされる予定です。」
「ランディング ゾーン 1 と 2 の着陸プラットフォームは、アトラス ロケットが過去に発射された元発射台 LC-13 のエリアにあるフロリダ州のケープ カナベラルにあります。」
リンクされているスペースニュースの記事も読んだが、リース対象の会社が切り替えられる時期は未公表のようだ。
最近、ワンウェブやハクトRの打ち上げにおける1段目の着陸に使用されているようだが、使用頻度はそれほど高くはない。
以前は、初代ドラゴン(輸送用)の着陸は必ずLZ-1で行われていたが、ドラゴン2(カーゴドラゴン)になってからは、宇宙機の重量増から海上回収に変更されている。
また、ファルコンヘビーのサイドブースターは、全てLZ-1とLZ-2に着陸している。
それをどうするかも問題だな。
ペトルメレチンは、全てを海上着陸にするのは現実的ではないと言っている。
「もちろん、理論上はすべての着陸を海上プラットフォームに移すことは可能ですが、これは財政、ロジスティクス、時間の点で SpaceX にとって非現実的であり、打ち上げ回数を絶えず増やすという野心的な計画に反することになります。」
そうだろうか?。
もともと、陸上まで戻ってこられる場合だけ使っていたわけだから、そもそも頻度は高くない。
しかも、それ程沖だししなくてもいい訳で、打ち上げのケイデンスに与える影響は大きくないだろう。
打ち上げパッドの中に作るという話は、それなりの説得力はある。
ドローン船への着陸などを見ていても、ピンポイントで降りているし、スターシップ(スーパーヘビーブースター及び2段目)では打ち上げた発射台に戻ってこようとしているわけだからな。
何十メートルもあるランディングゾーンに降りられないはずはないのだ。
どこか、別の場所を新たに借りられるなら、一時的にそこを使うということはあり得る。
「最も論理的な選択肢は、同社が単にフロリダの着陸を別の場所に移動することであるようです。単純なコンクリート スラブを構築するのに時間も費用もかからないため、問題は新しい着陸プラットフォームを正確にどこに作成するかということです。」
「スペース X が着陸複合施設をケネディ宇宙センターの北部に移動する可能性があることを示しています。そしておそらく偶然ではありませんが、これは SpaceX がStarship の LC-49 発射台を構築する予定の場所です。」
「さらに、遅かれ早かれファルコンとドラゴンの両方がスーパーヘビーとスターシップに完全に置き換えられるため、これらは一時的にのみ必要になります.」
まあ、置き換える時期は相当先になるだろう。
特に、有人打ち上げを行えるようになるには、最低でも10年は掛かるに違いない(浮沈子は、2020年代では絶対無理だと見ています:2段目を120パーセント安全に回収できる保証が必要なため:あんなネコ着地してるうちはムリポ!)。
日常的な光景になっているファルコン9の1段目の回収でさえ、不測の事態で失敗する可能性はゼロじゃないからな(稀な失敗は、数年に1度程度の頻度で起こっています)。
また、ファルコンヘビーの米軍の利用は、少なくとも数年間は続くからな。
サイドブースターの回収場所は必要だ(センターコアの回収は当分ないみたいだから、ドローン船だけでもいいんですが、必ず2隻必要になるわけで、メンテナンス等でクリティカルな運用になりかねない)。
が、LC-39Aは込み合っているし、万が一のことがあれば現在唯一の有人打ち上げ施設やヘビーの打ち上げ施設を失うことになりかねない(建設中のスターシップの発射台もな)。
記事にもあるように、SLC-40への有人用発射台(アクセスタワー)の完成とのタイミング合わせがあるのかも知れないが、いずれにしても、発射施設と離れた陸上に新たな着陸場所を確保するというのが無難な選択だ。
浮沈子的には、船と新たな場所との2択で、既存の複合施設内への着陸はないと見ている。
そうはいっても、カリフォルニア(バンデンバーグ)では、発射台(SLC-4E)の目と鼻の先にLZ-4があるからな。
それだって、何とも言えない。
SLC-40辺りなら、ひょっとして作りかねない。
それでも、もうすぐ有人打ち上げ施設になるわけだからな。
リスクは下げたいところだ。
うーん、何とも言えないな。
しかし、再使用ロケットの着陸場所が話題になること自体が、実に21世紀的な話だ。
特に、陸上における自立脚を用いた回収というのは、現在運用されているのみならず、計画されている他のどのロケットにもないユニークな方法だ。
H3は気楽でいいな・・・。
🐱ウクライナ降伏不可避:核戦争 ― 2023年03月13日 22:08
ウクライナ降伏不可避:核戦争
(「ウクライナに武器を送るのはもうやめよ」ドイツの左派政治家の主張が右翼からも支持されている理由
最大の支援国・ドイツの国論を二分する重大問題)
https://president.jp/articles/-/67272
「ウクライナがいくら西側から武器を与えられても、ロシアという核保有大国に勝利できるはずはなく、終戦は交渉でしかありえない。それなら武器の供与はただちに中止し、今すぐ交渉に舵を切るべきだ。その機会を逃せば、第3次世界大戦、それどころか核戦争が起こる危険がある」
このライターの記事は、以前にも読んだことがあり、ウクライナ支援を続ける欧州も一枚岩ではないことを知った。
しかし、ドイツのスタンスは、むしろ米国と同様に支援に前のめりのようだな。
「現ドイツ政府のウクライナ政策はどうなっているかというと、社民党のショルツ首相の真意はさておくとして、公式には全面支援だ。」
「与党の一つである自民党は強硬な戦車供与派だし、もう一つの与党である緑の党も、これまで40年間、徹底して貫いてきた平和主義をかなぐり捨てて、なぜか突然やはり戦車供与派。今では強硬派の最前線で勇ましく徹底抗戦の旗を振っており、そのうち戦闘機供与を言い出しても不思議ではない勢いだ。」
「ショルツ首相にはそんな内圧のほか、NATOやEUからの外圧もあり、目下のところ武器支援、資金援助以外に道はない。」
「"必要な限り"全面的に支援する」
やれやれ・・・。
浮沈子的には、ドイツがここまで積極的に支援するというのは意外だ。
優柔不断な首相が、内外の圧力に晒され、押し流されているだけのようにも見える(まあ、ふつーの政治家はそういうもんです)。
記事はドイツの国内政治状況を理解するのにも役立つが、浮沈子の興味はそこにはない。
ウクライナ紛争は、ドイツにとっては未だに他人事なのだ。
テキトーに対応していれば、やがて時が解決するふつーの課題だ。
ウクライナの地における統治がどうなろうと、知ったことではない。
自分たちの日々の生活が守られ、きな臭い煙が漂ってこなければそれでいいのだ。
核戦争だってえ?。
御免被る(まあ、ふつーはそうです)。
左翼でも右翼でもいいけど、言論の自由が保たれているからこそ、政治抗争もあり、新政党結成のプロモーションも出来るわけだ。
ウクライナにも、ロシアにも、そんなもんは薬にしたくてもないだろう(ウクライナは戒厳令施行中です)。
ロシアが核を使わなければ、西側の援助次第では局地戦に勝利することは可能だろう。
米国は射程の長いロケット砲弾とかを供与していないが、ウクライナは独自に開発しているようだし、長距離をロシアの防空網をかいくぐって内陸奥地に飛行するドローンも持っている(その後、飛んだという話は聞かないけどな)。
ポーランドは大欧州戦争になれば最前線だから、ことさらに前のめりだし。
バルト三国もまた同じだ。
それに比べれば、ドイツは気楽だ。
明日にでもロシア軍がNATOの防衛線を突破して攻め込んでくるという危機感はない。
核弾頭を搭載したキンジャール1発でベルリンが吹っ飛ぶかも知れないという、切羽詰まった認識にはない。
記事の著者も同じなんだろうな。
ウクライナへの援助をうち切れば、ロシアの侵略戦争は終わり、外交でどういう結果が出るにせよ、NATO地域の平和は守られる・・・。
まさか、中国とロシアが手を組んで、欧州全域の支配を目論んでいる(そうなのかあ?)などということは夢にも思っていないだろう。
著者御贔屓の左派の政治家も、核戦争は避けたいと思っているようだが、実際にドンパチやらかすだけが核兵器の使い道ではない。
ウクライナで運搬手段であるキンジャールをぶっ放して、欧州全域に核弾頭付けていつでもお見舞いできますよと宣伝するのも、一つの使い方だ。
まあいい。
浮沈子は、ロシアの核の敷居は西側が考えているよりはるかに低いと見ている。
つーか、使いたくて使いたくて、うずうずしているのではないか。
押し留めているのはプーチンかも知れない。
政治的な駆け引きの道具に使えるうちは、有効に使おうとしているんだろう。
一度使っちまったら、その価値は棄損されるからな。
最初の1発目は、慎重に発射されるだろう。
もう、2発目からは連射連射だ(そんなあ!)。
1発で止めて、ホントに使うんだということを示して、脅しの効果を高めるという手もある。
が、その後の政治的な選択肢は限られてくる。
だから、核兵器の使用は、ロシアが欧州制覇に不退転の決意を固めた時しか使わない(そもそも、ロシアは西側のウクライナ支援を、NATOの宣戦布告だと見ている)。
わざと撃墜させるという手もある(そうなのかあ?)。
本気で核兵器使うぞというメッセージを確実に伝えるために、キンジャールではなく、通常の巡航ミサイルに積んで飛ばすかもしれない。
ブラフだからな。
目標とかは慎重に選定される(実際に爆発させるわけではないから、大都市とかがいいかもな)。
それでも、相手がブラフだと思ってくれなければ意味はない。
核攻撃を阻止したとか言って、宣伝に利用されるようだと逆効果だ。
うーん、リスキーだな。
核弾頭の管理は、国家の最重要事項だ。
万が一にも、間違えて搭載しちまったなんてことがないようにしなければならない。
ニュースでは、米国での極超音速ミサイルの開発状況が報じられている。
(米軍、今夏にも極超音速兵器の運用開始へ 中露に遅れ開発急ぐ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3016e0d7e1c079d2ae6673e3656d05386765bab
「陸軍が2023年9月までに地上発射型の長射程ミサイルの運用」
「3月5日に予定していた発射試験が延期されており、運用開始がずれ込む可能性も」
なんだ、まだ出来てないんじゃん!?。
地上発射型は、ロシアで言えばイスカンデルなわけで、極超音速ミサイルの初級クラスだ。
実際に、戦力としての運用が始まるまでには数年かかるし、航空機搭載などの発展型の開発の目途は立っていない。
迎撃については、我が国などとも協力して、これから開発しようかどうしようかというレベルに留まっている。
第二のスプートニクショックと言われる所以だ。
「海軍は(中略)20年代半ばに運用を始める予定」
「30年代前半にバージニア級攻撃型原子力潜水艦にも搭載」
「空軍は(中略)完成までにあと3回の発射試験を予定し、年内にも運用が始まる見通し」(射これは何とか間に合うかもな。)何とか間に合うかもな。)
「極超音速巡航ミサイル(中略)HACMは25会計年度(24年10月~25年9月)に発射試験を始める計画」
遥か先の話だ。
中国もロシアも配備済みで、ロシアは実際に空中発射型キンジャールを実戦投入している。
もちろん、欧州(NATO)には、これを迎撃する能力はない。
米国が威信を賭けて早期の開発を促進しても、欧州大戦争には間に合いっこないのだ。
英国もフランスも、もちろん、核保有国だが、自前の核兵器を繰り出すわけにはいかないだろう。
相互確証破壊できるほどの数はなく、せいぜい抑止力とか政治的なパフォーマンスの背景としてしか使えない。
ロシアが本気で使って来たら、まず太刀打ちは出来ない。
ロシアは、最新兵器の投入をケチって、博物館から引っ張り出してきたような兵器でウクライナ侵攻を続けている。
米国は、読みを誤ったのではないか。
2027年の台湾進攻を狙う中国とロシアは、欧州と米国とを相手にガッチリと同盟を組んでいる(たぶん、裏ではね!)。
多くの米国人にとっては、台湾がどうなろうとウクライナがどうなろうと知ったことではない。
テキトーに対応していれば、やがて時が解決するふつーの課題だ。
自分たちの日々の生活が守られ、きな臭い煙が漂ってこなければそれでいいのだ。
中国の気象観測用の風船でビクビクする、平和で心優しい市民が大勢いるいい国だ。
欧州大戦争が始まったとしても、米国は支援しないかもしれない。
台湾進攻でも同じだ。
両者が同時に始まり、核兵器が使用されたりすれば、そんな戦地に軍隊を送るだろうか?。
泣く子も黙る空母打撃群があったとしても、ロシアには泣く子も怒る核魚雷があるしな。
敵は、自分の思い通りにならなければ世界を滅ぼすことも厭わない狂人だ。
偽旗作戦で、モスクワに自ら核爆弾を落としかねない(自分は森の中の金ぴかの別荘で、愛人とのんびり静養)。
やれやれ・・・。
世界の終末になりかねない核戦争のリスクを取れるかどうかが、この紛争の帰趨を決定する。
ロシアの報復を恐れて、ちびちびと兵器を与え続ける米国に、初めから勝機はないのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
ロシア本土への攻撃を容認し、国境を越えてロシアの領土を相当程度占領してからでなければ、その後の交渉におけるウクライナの全領土奪還はない。
進撃に当たっては、ロシアがそうしたように、破壊の限りを尽くして占領地をアスファルトで舗装しながら進むことだな(ベトナム戦争の時に聞いたような気も)。
モスクワ近くまで攻め込めば、プーチンも本気を出すことだろう。
受刑者を民間企業が雇いあげたり、予備役をロクな訓練も施さずに弾除けにしたり、博物館から廃棄予定の兵器を持ち出したりせずに、ちゃんとした軍隊と、ちゃんとした兵器を繰り出して対応するに違いない。
それだけが、ウクライナの勝利と欧州大戦争を抑止できる。
米国にも、欧州にも、その意思はない。
かといって、ロシアとの全面戦争も避けたい。
核兵器の使用は、後戻りのできない決定的な選択になる。
ロシアにその選択をさせないために、何をしたらいいのかを、よーっく考えた方がいいな。
浮沈子は、正義派じゃない。
ウクライナの統治がどのように行われるかには関心がない(ドイツとかと同じだな)。
くだらん戦争を一刻も早くやめて、休戦に入ることだ。
休戦だからな、勝者も敗者もない。
戦争は続いているから、軍事裁判とか戦犯を裁くことも難しいかも知れない。
ばく大な賠償も支払われず、モラトリアムは続く。
100年が経てば(朝鮮戦争は、70年間休戦中です)、次の次の次の世代位が、良い知恵を出して解決するに違いない。
ああ、台湾みたいに、結局軍事侵攻されることになったとしても(そんなあ!、まだ決まってないじゃん!?)やむを得ない。
欧州大戦争は、米国が関与しなければ早期に集結するだろうが、本気で介入すれば10年は続くだろう。
欧州は焼け野原になり、第二のマーシャルプランを組むことになるだろうが、最早米国にはその力はないかもな。
台湾併合して、ロシアの軍事力も手に入れた中国が、欧州もごっそりいただくというシナリオだったりしてな。
欧米は中国を失うどころではなくなるわけだ。
ユーラシア大陸の北部と中部は中国の手に落ちる。
インドやアフリカ、東南アジアはお友達だ。
2030年代半ばに、スターシップが有人化する頃、世界は様変わりしているだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(パシフィック スペースポート コンプレックス – アラスカ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Pacific_Spaceport_Complex_%E2%80%93_Alaska
「以前はコディアック ローンチ コンプレックス( KLC ) として知られており、サブオービタルおよび軌道打ち上げビークル用の二重用途の商業および軍事宇宙港です。」
大陸間弾道弾を改良した軍の打ち上げロケットの試射や、それこそ極超音速ミサイルの試験発射などに使われるが、最近ではスタートアップの小規模な打ち上げロケット会社にも開放されているようだ。
「スペースポートの一部に重大な損傷を引き起こした打ち上げ失敗の後、サイトは2年間閉鎖されました。2016年8月にリニューアルオープンしました。」
犯人は、「米陸軍の AHW プログラムのフライト テスト 2」とある。
まあ、リスキーな打ち上げが多いところなわけだ。
アストラとかABLの名前も出てくる。
両社とも、フロリダに打ち上げ場所を移している(ABLは、これからでしょうけど)。
宇宙ネタでもないのに、この打ち上げ施設の名前を出したのは、アラスカにあるからだな。
そして、そこで打ち上げられたABL(2023年1月の打ち上げ自体は失敗)が、フロリダに移ることが決まったという報道があったわけだ。
英語版のウィキでは、以下の記述もある。
「2 つの民間企業、Rocket LabとVector Space Systems は、早ければ 2019 年に宇宙港を商用打ち上げに使用することを検討していました。」
「別の民間企業であるエクリプス オービタルは、アラスカ エアロスペース コーポレーションと協力して、2020 年の「コロナ」ロケットの飛行運用に向けて準備を進めていました。2022 年現在、ロケット ラボ、ベクター スペース システム、エクリプス オービタルのいずれも、アラスカから何かを打ち上げたことはありません。」
「インドの民間宇宙企業 Agnikul Cosmos は、Alaska Aerospace Corporation との間で、パシフィック スペースポート コンプレックスからAgnibaanロケットを試験的に打ち上げるための覚書に署名しました。アラスカからの打ち上げは、2022 年以降に行われる予定でした。」
もちろん、この打ち上げも行われていない。
つまり、民間の打ち上げはキャンセルが相次ぎ(ロケット ラボ、ベクター スペース システム、エクリプス オービタルなど:予定が遅れているだけかも)、一部では撤退が進んでいる(アストラ、ABL)。
浮沈子の妄想では、米国はロシアと直接対決する運命にあるからな。
アラスカはその最前線だ。
リスクの高い打ち上げ施設からは、民間企業が次々と退場していて、フロリダは大混雑になっている(S社もLC-13を明け渡すことになっちまったからな)。
アラスカは、ロシアの攻撃を受けるリスクが高まっている(そうなのかあ?)。
核戦争の脅威に晒されている所に、民間の資産を誘致することは出来ない。
せっかく直した発射台も、塩漬けにされるかもしれないな。
メルカトール図法の地図ばかり見ていると、ロシアとNATOは欧州で対峙しているように見えるが、北極から眺めれば、カナダとロシアはお隣(お向かい)なわけだ。
もちろん、アラスカとロシアは昔(50万年前くらい前ですが)は歩いて渡れた。
つーか、アラスカは米国がロシアから買った土地だし。
欧州大戦争が始まれば、当然、カナダと米国とは自動的に交戦状態に入る。
米国に、欧州を手助けしている余裕はなくなるかもしれない。
戦争を始めると決めた国家を押しとどめることは困難だ。
ロシアとウクライナは、双方がそれを望んだ。
NATOとロシアもまた、同じ様に欧州大戦争に突入する公算が高い。
英国陸軍は、ロシアとの戦闘を望んでいるからな(地上から殲滅すると鼻息が荒い!)。
核兵器が飛び交う欧州大戦争は、一旦始まれば急速に戦火が拡大する。
同時に、北東アジア(おっと、我が国の近くじゃん!?)でも、多発的に戦争状態に陥る可能性が高い(台湾だけじゃなくて、朝鮮半島もあるしな)。
米国が直接攻撃を受ける中で、多方面に支援を提供することは不可能だ。
台湾有事の際は、米国は我が国の地方空港を自由に使わせろと迫っている。
浮沈子が棲息する東京都大田区には、羽田空港(東京国際空港)があり、立派な滑走路が4本もあるからな。
東京港にも近く、輸送船で運ばれてきた武器弾薬を運搬する拠点として使われかねない。
そうなれば、当然、攻撃の対象となるわけだから、ただでは済まないだろう。
中国や北朝鮮のミサイルの精度は、正直言って当てにならないからな。
ちゃんと当ててくれないと(そんなあ!)、流れ弾が飛んでこないとも限らない。
浮沈子は、朝鮮半島の統治や台湾の統治がどうなろうと、知ったことではない。
自分たちの日々の生活が守られ、きな臭い煙が漂ってこなければそれでいいのだ(まあ、近いからな、多少は煙いかもな)。
つーか、我が国もただでは済まないだろう。
遠い未来の話ではない。
中国は、5年以内に台湾を併合すると言っている(そうなのかあ?)。
(”中国 台湾有事で2027年までに米介入抑止の軍態勢” 米報告書)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/k10014002791000.html
「台湾有事の際にアメリカの介入を抑止できるだけの軍の態勢を、2027年までに整えるという目標に向けて取り組みを進めていると指摘」
「中国とロシアの関係は深まり続けている。われわれは戦争に関連して中国がロシアに支援を提供していることを把握している。支援はますます受け入れがたいレベルになっている」
米国の干渉の排除に、ロシアの軍事力を使おうとしているんじゃないのかあ?(中国の軍事力(特に海軍力)じゃ、まだ足りないからな)。
これって、まんま第三次世界大戦じゃん!?。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
フィリピンやオーストラリアがどうするのかも気になる。
オーカスでは、2027年に、米国が豪州に原潜を貸与(?)することになったそうだ。
(27年にも豪へ米原潜 英艦ベースの新型建造―AUKUS)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031000986&g=int
「原子力潜水艦の豪州配備を3段階で進める方針」
① 2027年にも米海軍の原潜を派遣(貸与じゃないみたいですねえ・・・)
② 30年代に中古の米原潜を豪州が購入
③ 英原潜をベースに共同開発する新型原潜を建造し、40年代の就役を目指す
「米艦配備を先行させることで、軍拡を急速に進める中国に対する抑止力強化を図る。」
もう、なりふり構わずだな。
Xデーは2027年と決まったな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ軍の死傷者「最大12万人」と米紙報道…大規模な反転攻勢に不安も)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230314-OYT1T50252/
「露下院には13日、徴兵対象年齢を現在の18~27歳から21~30歳に変える法案が提出された。2026年まで段階的に変更する予定で、プーチン政権が26年まで侵略を続けることを念頭に置いているとの見方が出ている。」
3歳シフトするのに3年掛ける(施行は2024年から?)というのは妥当なやり方だな。
2026年になれば、侵略が終わるかどうかは分からない。
2027年からは、ウクライナでの戦闘に区切りをつけて、NATO本体とドンパチ始めるのかも知れない(もちろん、核兵器使って!)。
中国は台湾を、北朝鮮は韓国を、ロシアはアラスカをそれぞれ攻撃する。
中国は、ひょっとするとフィリピン辺りにも手を出すかもしれない(テキトーです)。
太平洋戦線では、我が国は戦略的中立を保つかもしれないが、米国の同盟国として国内施設(羽田空港含む)の提供や物資の補給等について前哨基地の役割を果たすだろう。
米国は、核兵器の持ち込みも行うだろうが、見て見ぬふりをするのか大っぴらに認めるのかは今から考えておいた方がいいだろうな。
2027年危機は、益々現実的な雰囲気になって来ちまったたな。
読売の記事(元記事はポスト)は、ウクライナの人的損耗を伝えている。
「ウクライナの当局者は、米国で訓練を受け、最前線で部隊を率いてきた下士官の多くが戦死したと明らかにした。」
米国は、兵士の訓練も請け負っていたわけだ。
民間軍事会社がやっていたのか、米軍本体が関与していたのかは知らない。
「弾薬も不足している」
「軍事支援が本格化しても、熟練した兵士が不足し、抜本的な戦況の打開につながらない」
本来なら、停戦交渉に舵を切る絶好の機会だ。
この先戦闘を継続しても、双方得るものは少なく、先の見通しはない。
ゼレンスキーの鼻息は相変わらずだが、台所は火の車だ。
欧州大戦争の前哨戦として、西側の踏み台にされているだけだということに早く気付いて、捨て石にされることを避けないとな。
12万人の死傷者が1200万人になってもやめる気はなさそうだ(女性兵士の参戦も大歓迎だそうだしな)。
ウクライナは、領土だけではなく、国家の存亡を賭けて戦っている。
言ってみれば、独立戦争なわけだ。
米国が心情的に支援するのも分かる気がする。
それを利用して、対ロシア消耗戦の手先にしているというのも何とも言えないけどな。
西側は、反転攻勢前に人的損耗が拡大することを懸念している。
ロシアは、長期消耗戦に持ち込んで一安心しているかもしれないが、西側からの支援を受けて大規模な反撃を食らえば、それなりの痛手を被る。
N社は、今後の展開について、特集記事を上げている。
(“プーチンの戦争”早期停戦はありえない!?この先どうなる?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/03/10/29956.html
過去の取材を組み合わせた記事だが、年内の戦争終結はあり得ず(当然でしょうな)、核兵器は使われず(ホントかあ?)、我が国には大して期待していない(そういうことかあ?)という無難な結論に収まっている(そんなあ!)。
浮沈子が気になったのは次の部分だ(核兵器使用に関する小泉氏の意見の要約)。
核兵器使用の可能性が高くない3つの理由
①核兵器を使用した場合の米国の対応が読めず、不確定要素が大きいから
②核兵器は、人口密集地である大都会への使用が効果的だが、NATOの軍事的介入を招く可能性が高い
③ロシアがウクライナに勝つために第3次世界大戦の引き金を引くリスクを取るとは思えないから
裏を返せば、ロシアに、①②米国やNATOと直接対決し、③第3次世界大戦を起こす気があれば、核兵器使用の可能性は高いということになる。
もちろん、ロシア単独で世界を敵に回すことは出来ない。
しかし、中国を味方に付けて、タイミングを合わせて事を起こせば、最小の損害で最大の利益を得ることが出来ると考えてもおかしくはない(インドや中東諸国、アジア・アフリカ・南米の大部分は中立:第3次世界大戦というより、拡大欧州大戦争だな)。
核兵器の使用は、通常兵器による味方の損害を最小限に押さえ、結果的に戦争を早期に終結させることに繋がる「人道的」な選択ということになる(うーん、どっかで聞いたような屁理屈だな)。
ウクライナ侵攻が始まった時、米国はこの事態が拡大しないように細心の注意を払っていた。
しかし、現在も同じかどうかは分からない。
供与する兵器はエスカレートし、対戦車砲から長距離ロケット弾へ、最新式の戦車も結局供与が決まったし、戦闘機も時間の問題になってきた。
欧州大戦争を抑止し、第三次世界大戦の引き金を引かせないようにする秘訣は、ウクライナでの茶番を早急に収束させ、火種をもみ消すことに尽きる。
火のないところに煙は立たない(なんか、意味違わね?)。
本気で戦争を抑止したければ、アットーテキな軍備をぶち込んで、敵の戦意を挫くに限る(経済制裁は、そのための時間稼ぎかもな)。
軍備交渉とか、双方バランスの取れた駆け引きというのは、合意できなければいつでも戦争するぞという、のんびりした平和な時の話だ。
既にドンパチは始まっちまってるからな。
ウクライナでは好きなだけドンパチやっても、NATOや米国との直接対決を許さない対策だけは怠らないで貰いたいもんだ。
ロシアは、主たる戦力を温存し続けている。
そして、中国との急速な関係強化、インド、中東諸国をはじめとする中立勢力の取り込みも進んでいる。
侵攻1年を前にした国連における非難決議では、世界の人口の過半数が賛成に回らなかったことを思い出すべきだ。
西側が賛成141対反対7という国の数だけに胡坐をかいて手抜きをすれば、間違いなく2027年には第三次世界大戦の火ぶたが切られる。
(“プーチンの戦争”が世界戦争に 国際政治学者の警鐘とは?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/02/22/29581.html
「起きてしまったことに対してはできるだけその犠牲を少なくして収束させていく必要がありますし、起きそうな所ではできるだけそれが現実にならないように配慮していく必要があると思います。」
「人類が滅亡する選択を誰も望んでいないことは確かなので、その選択を回避しながらよりよい世界をつくっていくにはどうすればいいかということを、改めて根本から考え直すべき時期にきている」
「現在、ロシアとウクライナの間で起きていることがそうした世界戦争に向かう1つのステップであるという可能性も現段階では否定できないと思います。」(スペイン内戦に始まる第二次世界大戦を踏まえた意見)
「これから世界戦争が起きるのが必然だとは思わないですが、正直、その可能性はあると言わざるをえません。」
この学者センセとは、余り意見が合いそうもないけれど、次の部分は同意だ。
「ですから我々は、その点について非常に自覚的であるべき」
のほほんと無自覚に暮らしていて、ある朝目が覚めたら、世界大戦が始まっていたということにならんようにしないとな・・・。
(「ウクライナに武器を送るのはもうやめよ」ドイツの左派政治家の主張が右翼からも支持されている理由
最大の支援国・ドイツの国論を二分する重大問題)
https://president.jp/articles/-/67272
「ウクライナがいくら西側から武器を与えられても、ロシアという核保有大国に勝利できるはずはなく、終戦は交渉でしかありえない。それなら武器の供与はただちに中止し、今すぐ交渉に舵を切るべきだ。その機会を逃せば、第3次世界大戦、それどころか核戦争が起こる危険がある」
このライターの記事は、以前にも読んだことがあり、ウクライナ支援を続ける欧州も一枚岩ではないことを知った。
しかし、ドイツのスタンスは、むしろ米国と同様に支援に前のめりのようだな。
「現ドイツ政府のウクライナ政策はどうなっているかというと、社民党のショルツ首相の真意はさておくとして、公式には全面支援だ。」
「与党の一つである自民党は強硬な戦車供与派だし、もう一つの与党である緑の党も、これまで40年間、徹底して貫いてきた平和主義をかなぐり捨てて、なぜか突然やはり戦車供与派。今では強硬派の最前線で勇ましく徹底抗戦の旗を振っており、そのうち戦闘機供与を言い出しても不思議ではない勢いだ。」
「ショルツ首相にはそんな内圧のほか、NATOやEUからの外圧もあり、目下のところ武器支援、資金援助以外に道はない。」
「"必要な限り"全面的に支援する」
やれやれ・・・。
浮沈子的には、ドイツがここまで積極的に支援するというのは意外だ。
優柔不断な首相が、内外の圧力に晒され、押し流されているだけのようにも見える(まあ、ふつーの政治家はそういうもんです)。
記事はドイツの国内政治状況を理解するのにも役立つが、浮沈子の興味はそこにはない。
ウクライナ紛争は、ドイツにとっては未だに他人事なのだ。
テキトーに対応していれば、やがて時が解決するふつーの課題だ。
ウクライナの地における統治がどうなろうと、知ったことではない。
自分たちの日々の生活が守られ、きな臭い煙が漂ってこなければそれでいいのだ。
核戦争だってえ?。
御免被る(まあ、ふつーはそうです)。
左翼でも右翼でもいいけど、言論の自由が保たれているからこそ、政治抗争もあり、新政党結成のプロモーションも出来るわけだ。
ウクライナにも、ロシアにも、そんなもんは薬にしたくてもないだろう(ウクライナは戒厳令施行中です)。
ロシアが核を使わなければ、西側の援助次第では局地戦に勝利することは可能だろう。
米国は射程の長いロケット砲弾とかを供与していないが、ウクライナは独自に開発しているようだし、長距離をロシアの防空網をかいくぐって内陸奥地に飛行するドローンも持っている(その後、飛んだという話は聞かないけどな)。
ポーランドは大欧州戦争になれば最前線だから、ことさらに前のめりだし。
バルト三国もまた同じだ。
それに比べれば、ドイツは気楽だ。
明日にでもロシア軍がNATOの防衛線を突破して攻め込んでくるという危機感はない。
核弾頭を搭載したキンジャール1発でベルリンが吹っ飛ぶかも知れないという、切羽詰まった認識にはない。
記事の著者も同じなんだろうな。
ウクライナへの援助をうち切れば、ロシアの侵略戦争は終わり、外交でどういう結果が出るにせよ、NATO地域の平和は守られる・・・。
まさか、中国とロシアが手を組んで、欧州全域の支配を目論んでいる(そうなのかあ?)などということは夢にも思っていないだろう。
著者御贔屓の左派の政治家も、核戦争は避けたいと思っているようだが、実際にドンパチやらかすだけが核兵器の使い道ではない。
ウクライナで運搬手段であるキンジャールをぶっ放して、欧州全域に核弾頭付けていつでもお見舞いできますよと宣伝するのも、一つの使い方だ。
まあいい。
浮沈子は、ロシアの核の敷居は西側が考えているよりはるかに低いと見ている。
つーか、使いたくて使いたくて、うずうずしているのではないか。
押し留めているのはプーチンかも知れない。
政治的な駆け引きの道具に使えるうちは、有効に使おうとしているんだろう。
一度使っちまったら、その価値は棄損されるからな。
最初の1発目は、慎重に発射されるだろう。
もう、2発目からは連射連射だ(そんなあ!)。
1発で止めて、ホントに使うんだということを示して、脅しの効果を高めるという手もある。
が、その後の政治的な選択肢は限られてくる。
だから、核兵器の使用は、ロシアが欧州制覇に不退転の決意を固めた時しか使わない(そもそも、ロシアは西側のウクライナ支援を、NATOの宣戦布告だと見ている)。
わざと撃墜させるという手もある(そうなのかあ?)。
本気で核兵器使うぞというメッセージを確実に伝えるために、キンジャールではなく、通常の巡航ミサイルに積んで飛ばすかもしれない。
ブラフだからな。
目標とかは慎重に選定される(実際に爆発させるわけではないから、大都市とかがいいかもな)。
それでも、相手がブラフだと思ってくれなければ意味はない。
核攻撃を阻止したとか言って、宣伝に利用されるようだと逆効果だ。
うーん、リスキーだな。
核弾頭の管理は、国家の最重要事項だ。
万が一にも、間違えて搭載しちまったなんてことがないようにしなければならない。
ニュースでは、米国での極超音速ミサイルの開発状況が報じられている。
(米軍、今夏にも極超音速兵器の運用開始へ 中露に遅れ開発急ぐ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3016e0d7e1c079d2ae6673e3656d05386765bab
「陸軍が2023年9月までに地上発射型の長射程ミサイルの運用」
「3月5日に予定していた発射試験が延期されており、運用開始がずれ込む可能性も」
なんだ、まだ出来てないんじゃん!?。
地上発射型は、ロシアで言えばイスカンデルなわけで、極超音速ミサイルの初級クラスだ。
実際に、戦力としての運用が始まるまでには数年かかるし、航空機搭載などの発展型の開発の目途は立っていない。
迎撃については、我が国などとも協力して、これから開発しようかどうしようかというレベルに留まっている。
第二のスプートニクショックと言われる所以だ。
「海軍は(中略)20年代半ばに運用を始める予定」
「30年代前半にバージニア級攻撃型原子力潜水艦にも搭載」
「空軍は(中略)完成までにあと3回の発射試験を予定し、年内にも運用が始まる見通し」(射これは何とか間に合うかもな。)何とか間に合うかもな。)
「極超音速巡航ミサイル(中略)HACMは25会計年度(24年10月~25年9月)に発射試験を始める計画」
遥か先の話だ。
中国もロシアも配備済みで、ロシアは実際に空中発射型キンジャールを実戦投入している。
もちろん、欧州(NATO)には、これを迎撃する能力はない。
米国が威信を賭けて早期の開発を促進しても、欧州大戦争には間に合いっこないのだ。
英国もフランスも、もちろん、核保有国だが、自前の核兵器を繰り出すわけにはいかないだろう。
相互確証破壊できるほどの数はなく、せいぜい抑止力とか政治的なパフォーマンスの背景としてしか使えない。
ロシアが本気で使って来たら、まず太刀打ちは出来ない。
ロシアは、最新兵器の投入をケチって、博物館から引っ張り出してきたような兵器でウクライナ侵攻を続けている。
米国は、読みを誤ったのではないか。
2027年の台湾進攻を狙う中国とロシアは、欧州と米国とを相手にガッチリと同盟を組んでいる(たぶん、裏ではね!)。
多くの米国人にとっては、台湾がどうなろうとウクライナがどうなろうと知ったことではない。
テキトーに対応していれば、やがて時が解決するふつーの課題だ。
自分たちの日々の生活が守られ、きな臭い煙が漂ってこなければそれでいいのだ。
中国の気象観測用の風船でビクビクする、平和で心優しい市民が大勢いるいい国だ。
欧州大戦争が始まったとしても、米国は支援しないかもしれない。
台湾進攻でも同じだ。
両者が同時に始まり、核兵器が使用されたりすれば、そんな戦地に軍隊を送るだろうか?。
泣く子も黙る空母打撃群があったとしても、ロシアには泣く子も怒る核魚雷があるしな。
敵は、自分の思い通りにならなければ世界を滅ぼすことも厭わない狂人だ。
偽旗作戦で、モスクワに自ら核爆弾を落としかねない(自分は森の中の金ぴかの別荘で、愛人とのんびり静養)。
やれやれ・・・。
世界の終末になりかねない核戦争のリスクを取れるかどうかが、この紛争の帰趨を決定する。
ロシアの報復を恐れて、ちびちびと兵器を与え続ける米国に、初めから勝機はないのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナ降伏不可避。
浮沈子の見立ては変わらない。
ロシア本土への攻撃を容認し、国境を越えてロシアの領土を相当程度占領してからでなければ、その後の交渉におけるウクライナの全領土奪還はない。
進撃に当たっては、ロシアがそうしたように、破壊の限りを尽くして占領地をアスファルトで舗装しながら進むことだな(ベトナム戦争の時に聞いたような気も)。
モスクワ近くまで攻め込めば、プーチンも本気を出すことだろう。
受刑者を民間企業が雇いあげたり、予備役をロクな訓練も施さずに弾除けにしたり、博物館から廃棄予定の兵器を持ち出したりせずに、ちゃんとした軍隊と、ちゃんとした兵器を繰り出して対応するに違いない。
それだけが、ウクライナの勝利と欧州大戦争を抑止できる。
米国にも、欧州にも、その意思はない。
かといって、ロシアとの全面戦争も避けたい。
核兵器の使用は、後戻りのできない決定的な選択になる。
ロシアにその選択をさせないために、何をしたらいいのかを、よーっく考えた方がいいな。
浮沈子は、正義派じゃない。
ウクライナの統治がどのように行われるかには関心がない(ドイツとかと同じだな)。
くだらん戦争を一刻も早くやめて、休戦に入ることだ。
休戦だからな、勝者も敗者もない。
戦争は続いているから、軍事裁判とか戦犯を裁くことも難しいかも知れない。
ばく大な賠償も支払われず、モラトリアムは続く。
100年が経てば(朝鮮戦争は、70年間休戦中です)、次の次の次の世代位が、良い知恵を出して解決するに違いない。
ああ、台湾みたいに、結局軍事侵攻されることになったとしても(そんなあ!、まだ決まってないじゃん!?)やむを得ない。
欧州大戦争は、米国が関与しなければ早期に集結するだろうが、本気で介入すれば10年は続くだろう。
欧州は焼け野原になり、第二のマーシャルプランを組むことになるだろうが、最早米国にはその力はないかもな。
台湾併合して、ロシアの軍事力も手に入れた中国が、欧州もごっそりいただくというシナリオだったりしてな。
欧米は中国を失うどころではなくなるわけだ。
ユーラシア大陸の北部と中部は中国の手に落ちる。
インドやアフリカ、東南アジアはお友達だ。
2030年代半ばに、スターシップが有人化する頃、世界は様変わりしているだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(パシフィック スペースポート コンプレックス – アラスカ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Pacific_Spaceport_Complex_%E2%80%93_Alaska
「以前はコディアック ローンチ コンプレックス( KLC ) として知られており、サブオービタルおよび軌道打ち上げビークル用の二重用途の商業および軍事宇宙港です。」
大陸間弾道弾を改良した軍の打ち上げロケットの試射や、それこそ極超音速ミサイルの試験発射などに使われるが、最近ではスタートアップの小規模な打ち上げロケット会社にも開放されているようだ。
「スペースポートの一部に重大な損傷を引き起こした打ち上げ失敗の後、サイトは2年間閉鎖されました。2016年8月にリニューアルオープンしました。」
犯人は、「米陸軍の AHW プログラムのフライト テスト 2」とある。
まあ、リスキーな打ち上げが多いところなわけだ。
アストラとかABLの名前も出てくる。
両社とも、フロリダに打ち上げ場所を移している(ABLは、これからでしょうけど)。
宇宙ネタでもないのに、この打ち上げ施設の名前を出したのは、アラスカにあるからだな。
そして、そこで打ち上げられたABL(2023年1月の打ち上げ自体は失敗)が、フロリダに移ることが決まったという報道があったわけだ。
英語版のウィキでは、以下の記述もある。
「2 つの民間企業、Rocket LabとVector Space Systems は、早ければ 2019 年に宇宙港を商用打ち上げに使用することを検討していました。」
「別の民間企業であるエクリプス オービタルは、アラスカ エアロスペース コーポレーションと協力して、2020 年の「コロナ」ロケットの飛行運用に向けて準備を進めていました。2022 年現在、ロケット ラボ、ベクター スペース システム、エクリプス オービタルのいずれも、アラスカから何かを打ち上げたことはありません。」
「インドの民間宇宙企業 Agnikul Cosmos は、Alaska Aerospace Corporation との間で、パシフィック スペースポート コンプレックスからAgnibaanロケットを試験的に打ち上げるための覚書に署名しました。アラスカからの打ち上げは、2022 年以降に行われる予定でした。」
もちろん、この打ち上げも行われていない。
つまり、民間の打ち上げはキャンセルが相次ぎ(ロケット ラボ、ベクター スペース システム、エクリプス オービタルなど:予定が遅れているだけかも)、一部では撤退が進んでいる(アストラ、ABL)。
浮沈子の妄想では、米国はロシアと直接対決する運命にあるからな。
アラスカはその最前線だ。
リスクの高い打ち上げ施設からは、民間企業が次々と退場していて、フロリダは大混雑になっている(S社もLC-13を明け渡すことになっちまったからな)。
アラスカは、ロシアの攻撃を受けるリスクが高まっている(そうなのかあ?)。
核戦争の脅威に晒されている所に、民間の資産を誘致することは出来ない。
せっかく直した発射台も、塩漬けにされるかもしれないな。
メルカトール図法の地図ばかり見ていると、ロシアとNATOは欧州で対峙しているように見えるが、北極から眺めれば、カナダとロシアはお隣(お向かい)なわけだ。
もちろん、アラスカとロシアは昔(50万年前くらい前ですが)は歩いて渡れた。
つーか、アラスカは米国がロシアから買った土地だし。
欧州大戦争が始まれば、当然、カナダと米国とは自動的に交戦状態に入る。
米国に、欧州を手助けしている余裕はなくなるかもしれない。
戦争を始めると決めた国家を押しとどめることは困難だ。
ロシアとウクライナは、双方がそれを望んだ。
NATOとロシアもまた、同じ様に欧州大戦争に突入する公算が高い。
英国陸軍は、ロシアとの戦闘を望んでいるからな(地上から殲滅すると鼻息が荒い!)。
核兵器が飛び交う欧州大戦争は、一旦始まれば急速に戦火が拡大する。
同時に、北東アジア(おっと、我が国の近くじゃん!?)でも、多発的に戦争状態に陥る可能性が高い(台湾だけじゃなくて、朝鮮半島もあるしな)。
米国が直接攻撃を受ける中で、多方面に支援を提供することは不可能だ。
台湾有事の際は、米国は我が国の地方空港を自由に使わせろと迫っている。
浮沈子が棲息する東京都大田区には、羽田空港(東京国際空港)があり、立派な滑走路が4本もあるからな。
東京港にも近く、輸送船で運ばれてきた武器弾薬を運搬する拠点として使われかねない。
そうなれば、当然、攻撃の対象となるわけだから、ただでは済まないだろう。
中国や北朝鮮のミサイルの精度は、正直言って当てにならないからな。
ちゃんと当ててくれないと(そんなあ!)、流れ弾が飛んでこないとも限らない。
浮沈子は、朝鮮半島の統治や台湾の統治がどうなろうと、知ったことではない。
自分たちの日々の生活が守られ、きな臭い煙が漂ってこなければそれでいいのだ(まあ、近いからな、多少は煙いかもな)。
つーか、我が国もただでは済まないだろう。
遠い未来の話ではない。
中国は、5年以内に台湾を併合すると言っている(そうなのかあ?)。
(”中国 台湾有事で2027年までに米介入抑止の軍態勢” 米報告書)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230309/k10014002791000.html
「台湾有事の際にアメリカの介入を抑止できるだけの軍の態勢を、2027年までに整えるという目標に向けて取り組みを進めていると指摘」
「中国とロシアの関係は深まり続けている。われわれは戦争に関連して中国がロシアに支援を提供していることを把握している。支援はますます受け入れがたいレベルになっている」
米国の干渉の排除に、ロシアの軍事力を使おうとしているんじゃないのかあ?(中国の軍事力(特に海軍力)じゃ、まだ足りないからな)。
これって、まんま第三次世界大戦じゃん!?。
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
フィリピンやオーストラリアがどうするのかも気になる。
オーカスでは、2027年に、米国が豪州に原潜を貸与(?)することになったそうだ。
(27年にも豪へ米原潜 英艦ベースの新型建造―AUKUS)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031000986&g=int
「原子力潜水艦の豪州配備を3段階で進める方針」
① 2027年にも米海軍の原潜を派遣(貸与じゃないみたいですねえ・・・)
② 30年代に中古の米原潜を豪州が購入
③ 英原潜をベースに共同開発する新型原潜を建造し、40年代の就役を目指す
「米艦配備を先行させることで、軍拡を急速に進める中国に対する抑止力強化を図る。」
もう、なりふり構わずだな。
Xデーは2027年と決まったな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ウクライナ軍の死傷者「最大12万人」と米紙報道…大規模な反転攻勢に不安も)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230314-OYT1T50252/
「露下院には13日、徴兵対象年齢を現在の18~27歳から21~30歳に変える法案が提出された。2026年まで段階的に変更する予定で、プーチン政権が26年まで侵略を続けることを念頭に置いているとの見方が出ている。」
3歳シフトするのに3年掛ける(施行は2024年から?)というのは妥当なやり方だな。
2026年になれば、侵略が終わるかどうかは分からない。
2027年からは、ウクライナでの戦闘に区切りをつけて、NATO本体とドンパチ始めるのかも知れない(もちろん、核兵器使って!)。
中国は台湾を、北朝鮮は韓国を、ロシアはアラスカをそれぞれ攻撃する。
中国は、ひょっとするとフィリピン辺りにも手を出すかもしれない(テキトーです)。
太平洋戦線では、我が国は戦略的中立を保つかもしれないが、米国の同盟国として国内施設(羽田空港含む)の提供や物資の補給等について前哨基地の役割を果たすだろう。
米国は、核兵器の持ち込みも行うだろうが、見て見ぬふりをするのか大っぴらに認めるのかは今から考えておいた方がいいだろうな。
2027年危機は、益々現実的な雰囲気になって来ちまったたな。
読売の記事(元記事はポスト)は、ウクライナの人的損耗を伝えている。
「ウクライナの当局者は、米国で訓練を受け、最前線で部隊を率いてきた下士官の多くが戦死したと明らかにした。」
米国は、兵士の訓練も請け負っていたわけだ。
民間軍事会社がやっていたのか、米軍本体が関与していたのかは知らない。
「弾薬も不足している」
「軍事支援が本格化しても、熟練した兵士が不足し、抜本的な戦況の打開につながらない」
本来なら、停戦交渉に舵を切る絶好の機会だ。
この先戦闘を継続しても、双方得るものは少なく、先の見通しはない。
ゼレンスキーの鼻息は相変わらずだが、台所は火の車だ。
欧州大戦争の前哨戦として、西側の踏み台にされているだけだということに早く気付いて、捨て石にされることを避けないとな。
12万人の死傷者が1200万人になってもやめる気はなさそうだ(女性兵士の参戦も大歓迎だそうだしな)。
ウクライナは、領土だけではなく、国家の存亡を賭けて戦っている。
言ってみれば、独立戦争なわけだ。
米国が心情的に支援するのも分かる気がする。
それを利用して、対ロシア消耗戦の手先にしているというのも何とも言えないけどな。
西側は、反転攻勢前に人的損耗が拡大することを懸念している。
ロシアは、長期消耗戦に持ち込んで一安心しているかもしれないが、西側からの支援を受けて大規模な反撃を食らえば、それなりの痛手を被る。
N社は、今後の展開について、特集記事を上げている。
(“プーチンの戦争”早期停戦はありえない!?この先どうなる?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/03/10/29956.html
過去の取材を組み合わせた記事だが、年内の戦争終結はあり得ず(当然でしょうな)、核兵器は使われず(ホントかあ?)、我が国には大して期待していない(そういうことかあ?)という無難な結論に収まっている(そんなあ!)。
浮沈子が気になったのは次の部分だ(核兵器使用に関する小泉氏の意見の要約)。
核兵器使用の可能性が高くない3つの理由
①核兵器を使用した場合の米国の対応が読めず、不確定要素が大きいから
②核兵器は、人口密集地である大都会への使用が効果的だが、NATOの軍事的介入を招く可能性が高い
③ロシアがウクライナに勝つために第3次世界大戦の引き金を引くリスクを取るとは思えないから
裏を返せば、ロシアに、①②米国やNATOと直接対決し、③第3次世界大戦を起こす気があれば、核兵器使用の可能性は高いということになる。
もちろん、ロシア単独で世界を敵に回すことは出来ない。
しかし、中国を味方に付けて、タイミングを合わせて事を起こせば、最小の損害で最大の利益を得ることが出来ると考えてもおかしくはない(インドや中東諸国、アジア・アフリカ・南米の大部分は中立:第3次世界大戦というより、拡大欧州大戦争だな)。
核兵器の使用は、通常兵器による味方の損害を最小限に押さえ、結果的に戦争を早期に終結させることに繋がる「人道的」な選択ということになる(うーん、どっかで聞いたような屁理屈だな)。
ウクライナ侵攻が始まった時、米国はこの事態が拡大しないように細心の注意を払っていた。
しかし、現在も同じかどうかは分からない。
供与する兵器はエスカレートし、対戦車砲から長距離ロケット弾へ、最新式の戦車も結局供与が決まったし、戦闘機も時間の問題になってきた。
欧州大戦争を抑止し、第三次世界大戦の引き金を引かせないようにする秘訣は、ウクライナでの茶番を早急に収束させ、火種をもみ消すことに尽きる。
火のないところに煙は立たない(なんか、意味違わね?)。
本気で戦争を抑止したければ、アットーテキな軍備をぶち込んで、敵の戦意を挫くに限る(経済制裁は、そのための時間稼ぎかもな)。
軍備交渉とか、双方バランスの取れた駆け引きというのは、合意できなければいつでも戦争するぞという、のんびりした平和な時の話だ。
既にドンパチは始まっちまってるからな。
ウクライナでは好きなだけドンパチやっても、NATOや米国との直接対決を許さない対策だけは怠らないで貰いたいもんだ。
ロシアは、主たる戦力を温存し続けている。
そして、中国との急速な関係強化、インド、中東諸国をはじめとする中立勢力の取り込みも進んでいる。
侵攻1年を前にした国連における非難決議では、世界の人口の過半数が賛成に回らなかったことを思い出すべきだ。
西側が賛成141対反対7という国の数だけに胡坐をかいて手抜きをすれば、間違いなく2027年には第三次世界大戦の火ぶたが切られる。
(“プーチンの戦争”が世界戦争に 国際政治学者の警鐘とは?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/02/22/29581.html
「起きてしまったことに対してはできるだけその犠牲を少なくして収束させていく必要がありますし、起きそうな所ではできるだけそれが現実にならないように配慮していく必要があると思います。」
「人類が滅亡する選択を誰も望んでいないことは確かなので、その選択を回避しながらよりよい世界をつくっていくにはどうすればいいかということを、改めて根本から考え直すべき時期にきている」
「現在、ロシアとウクライナの間で起きていることがそうした世界戦争に向かう1つのステップであるという可能性も現段階では否定できないと思います。」(スペイン内戦に始まる第二次世界大戦を踏まえた意見)
「これから世界戦争が起きるのが必然だとは思わないですが、正直、その可能性はあると言わざるをえません。」
この学者センセとは、余り意見が合いそうもないけれど、次の部分は同意だ。
「ですから我々は、その点について非常に自覚的であるべき」
のほほんと無自覚に暮らしていて、ある朝目が覚めたら、世界大戦が始まっていたということにならんようにしないとな・・・。
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