2013年05月07日 23:06




心の中に、澱んだものが溜まっていく。

心の底に、一番深い奥底に。

水面近くは、澄んでいて、そんな沈殿物があるなんて、思いも寄らない。

表層が澄んでいればいる程、水底の澱みも深い。

心がざわめく時、澱は水底から舞い上がり、表層の透明度は低下する。

物理の法則にも合致する。

澱んだ水のメタファーが、心の水面をかき乱す。

水面を波立たせるだけならば、澱は沈んだままである。

ゆっくりとした攪拌が、深い澱みを舞い上がらせる。

そして、やがて静かに元の水底に還っていく。

表層の透明さを見るものに、その水底の澱は見えない。

深く深く、静かに溜まっていく。

その澱を清める魔法を、誰も知らない。

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