昏睡2014年07月22日 19:23

昏睡
昏睡


(昏睡)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8F%E7%9D%A1

「昏睡とは、外部からどのような刺激が加えられても反応がない状態とされる。ただ、脊髄反射は認められる。また、痛み刺激に顔を少ししかめる患者も昏睡に含められる医学論文が多くある。その場合でも、「痛み刺激に対し全く反応しない(JCS300)」が、深昏睡とされる。」

「一般には意識障害の深度の分類である Japan Coma Scale(JCS)や Glasgow Coma Scale(GCS)によって数値化して表される。これらの方式で深昏睡に当たるのは、JCSでは300、GCSでは3点である。JCSで、300を深昏睡、200を昏睡、100を半昏睡としている文献も多い。」

浮沈子が、この昏睡という語について勉強したのは、脳死に関して調べていた頃のことで、もう、何十年も前になる。

(脳死)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%AD%BB

「脳死(のうし、英:brain death)とは、ヒトの脳幹を含めた脳すべての機能が不可逆的に回復不可能な段階まで低下して回復不能と認められた状態のことである。ただし国によって定義は異なり、大半の国々は大脳と脳幹の機能低下に注目した「全脳死」を脳死としているが、イギリスでは脳幹のみの機能低下を条件とする「脳幹死」を採用している。日本では、脳死を「個体死」とする旨を法律に明記していない。」

もちろん、現在でも、脳死は個体死ではない。

十分条件ではなく、単に必要条件である。

「日本においては臓器提供時を除き、脳死を個体死とすることは法律上いまだ認められていない。」

そう、脳死というのは、臓器提供のために考案された人為的な死の定義に過ぎない。

脳死については、現在でも様々な問題が残されていて、浮沈子などは、治療が疎かにされる虞をぬぐいきれないので、少なくとも我が身については、絶対に脳死判定などを認めるつもりはない。

まあ、浮沈子の臓器は使い物にならないので、誰も欲しがらないとは思うんだが・・・。

臓器移植については、この先、ⅰPS細胞や、スタップ細胞(なんか、存在自体に?マークが付き始めたようですが)、さらには、機械による人工臓器の発達で、高い次元で解決され、人様の臓物(ブタの臓器とかも含めて)に依存するというスプラッター映画のような状況から、早期に脱してもらいたいと考えている。

どちらかというと、自分の細胞を培養して分化させても、性能が向上することは期待できないので、機械的に置き換える(あるいは、高機能化した人工細胞など)の方が、いい感じになるんじゃないだろうか。

特に、最近、老眼が進んできた視力関係の修復、強化や、さらに老化が激しい脳細胞(老化とは無関係という説も)について、早急に対応してもらえるとありがたい。

脳細胞を交換したら、過去の記憶が消えてしまって困るという話もあるが、なあに、放っておいてもどんどん消えてなくなるので、何の問題もない・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

昏睡の話に戻る。

ダイビングにおける昏睡といえば、窒素などによる不活性ガス昏睡が知られているが、酸素による作用も窒素と同等であって、ヘリウムなどによる置き換えを行わない限り、ナイトロックスによって昏睡作用を抑制することはできない。

このことは、従来から知られていたのだが、少なくとも我が国のダイビングに於いて強調されることはなかった。

今回改定されたPADIのオープン・ウォーター・ダイバー・コースのテキストには、遅ればせながら230ページに明記されるようになった。

喜ばしいことである。

しかしながら、このガス昏睡という呼称が、あらゆる呼吸ガスによる麻酔作用は同等であるという誤解を生み出しかねないという点では、将来に禍根を残すことになるかもしれない。

この先、ヘリウムやネオンを混合した呼吸ガスがレクリエーショナルダイビングに普及してきた時、更なる再定義が必要になってくるであろう。

(酸素中毒)
http://www.jaam.jp/html/dictionary/dictionary/word/0307.htm

「2‐3気圧以上の高い分圧の酸素を吸入する高気圧酸素療法では,生体の細胞代謝が障害され,心窩部や前胸部の不快感・嘔吐・めまい・視野狭窄など,時には短時間で痙攣発作と昏睡がみられることがある。これが急性酸素中毒である。」

浮沈子は生理学には詳しくないので、どのような機序で中枢神経(たぶん、脳)の機能が阻害されて意識障害に陥るのかは説明できない。

(酸素中毒:メカニズム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E7%B4%A0%E4%B8%AD%E6%AF%92#.E3.83.A1.E3.82.AB.E3.83.8B.E3.82.BA.E3.83.A0

「細胞の損傷と細胞死はその結果である」

中枢神経系の酸素中毒の症状が、細胞の損傷と細胞死だけで説明できるんだろうか?。

もともと酸素というのは、生物にとって毒性の高いガスで、酸素呼吸による生体活動を営むことができる生物が登場したのは、地球環境に植物の光合成による酸素が充満した頃(27億年から25億年位前)になってからである。

(地球の酸素の歴史)
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2002plantevo/virtual/2/2_1.html

地球上の生命が確認されているのは、40億年前とかいわれているので、相当長い期間、酸素を利用する生命は存在しなかった。

(地球誕生 〜 生命誕生)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%8F%B2%E5%B9%B4%E8%A1%A8#.E5.9C.B0.E7.90.83.E8.AA.95.E7.94.9F_.E3.80.9C_.E7.94.9F.E5.91.BD.E8.AA.95.E7.94.9F

「40億年前(±2億年) - この頃、原始生命が誕生したと考えられている。」

「20数億年前? - 大気中の酸素の増加。酸素は初期の生物の大量絶滅と酸素を効果的に利用した生物のさらなる進化を導いた。」

現代の地球上は、人間を始め、酸素呼吸に依存した生命で溢れかえっているが、ちょっと前(20数億年前)までは、マイナーな生命だったわけだ。

酸素を利用する生命は、その強烈な毒性(酸化作用)からDNAを守るために、染色体を保護する核膜を持つ。

(真核生物)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%9F%E6%A0%B8%E7%94%9F%E7%89%A9

「身体を構成する細胞の中に細胞核と呼ばれる細胞小器官を有する生物である。」

「最も古い真核生物の化石は、27億年前の地層から検出されたステランと呼ばれる真核生物に由来する有機物質である。また、真核生物の化石そのものも21億年前の地層から発見されている。

酸素が地球大気に充満してきた時期と、概ね合致している。

(細胞核)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E6%A0%B8

(核膜)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E8%86%9C

「真核生物の核を細胞質から隔てている生体膜を指す。」

ついでに、こっちも。

(原核生物)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E6%A0%B8%E7%94%9F%E7%89%A9

「細胞核を持たない生物のこと。」

「真核生物と比較した場合の特徴は、遥かに小さいこと(多くの場合1-5μm)、細胞核やミトコンドリアを初めとする細胞内小器官が殆ど見つけられないことが最も大きい。この他に微小管を持たず、細胞質流動、エンドサイトーシスを行わない。細胞分裂の際にFtsZリングが出現する、有糸分裂を行わずDNAは細胞膜に付着して移動する、リボソームが70S(真核生物は80S)であることなど幾つか見つけられる。原核生物は非常に多様なので例外もまた多いが、基本的には上記の形質を保存している。そのバイオマス(生物量)は真核生物の数倍から数十倍に達するとも言われている。」

単純な存在比では、原核生物が、地球上の生命のスタンダードで、真核生物が「例外」なのだ。

人間なんて、「例外中の例外」だな。

生命進化の歴史は、酸素の化学エネルギーを、如何に有効に利用していくかということに尽きるのかもしれない。

人類の営む炭素社会にしても、これから訪れるであろう水素社会にしても、酸素のエネルギーを開放するための相方として、炭素を選ぶか水素を選ぶかという違いでしかない。

生命としての人間は、酸素が多すぎてもダメ、少なすぎてもダメである。

だいたい、分圧にして、0.16から1.6位にないとまともに意識が保てず、昏睡に陥る。

水面では、16パーセント以上の濃度がないとアウトだ。

ブラックアウトともいう。

高気圧下で呼吸するダイバーの場合でも、CCRでは(SCRでも)低酸素状態でのブラックアウトを起こす危険がある。

循環するガスの中に、ソレノイドからの酸素が供給されない場合には、簡単にハイポキシアになってしまう。

常にPO2をモニターし続けるというのは、CCRダイバーにとっての義務である。

それは、コンピューター殿に任せてあるといっても、そのコンピューター殿が「昏睡」状態になってしまっていては、元も子もなかろう?。

人が作りし物は、必ず壊れる運命にあるのだ。

ようやく、139ページまで辿り着いたリブリーザーのテキストには、恐ろしいことが書いてあって、システムの不具合(この場合は、酸素が供給されなくなった)による事故は、モニターしていなかったダイバーの責任であるという(121ページのコラム)。

CCRダイバーには、1分から2分毎にモニターをチェックする義務が課せられていて、モニターに何も表示されていない場合は、即座にベイルアウトすることが義務付けられている。

特に、浮上中にこいつが起こると、それでなくても浮上によるガスの膨張と水中への排気によってPO2が低下するのに加えて、回路の中の酸素を人間様がバクバク消費するので、あっという間にブラックアウトする。

浮上っていうのは、CCRダイバーにとっては、本当に厄介な代物だな。

浮沈子なんか、浮力のコントロールでいっぱいいっぱいで、本当の話、PO2を確認することなんてめったにない・・・。

まあ、どっちかというと、水深を見るためにモニター見てるようなもんで、PO2の確認はそっちのけである(良い子はPO2も見ましょう!)。

それにしても、モニターは見ているわけだから、なんらかのワーニングが出ていれば気付くわけだし、少なくともコンピューター殿が「昏睡」していないかどうかは確認できる。

CCRでダイビングしていると、ゲージ(残圧計)を見るのが苦ではなくなる。

先日の安全セミナーで、ゲージはどのくらいの頻度で確認すべきかが話題になったが、浮沈子に言わせれば、1分毎に見るのが正解である。

理想を言えば、ずーっと目の前にかざしておいて、常時見ているのが正しい。

オープンサーキットの場合は、ガスが来なくなれば呼吸できなくなるから分かるが、CCRは(SCRも)呼吸出来てしまうというところに問題がある。

マウスピースのヘッドアップディスプレイ(HUD)は、カッコつけとか伊達に付いているわけではないのだ。

浮沈子は1度だけ、マニュアルで酸素をコントロールする練習の後のエキジットで、酸素シリンダーのバルブを閉じたまま浮上しかけたことがある(ヤバイです、良い子は絶対にマネしないでね!)。

何気にゲージを見たときに、酸素の残圧が0になっていたのだ。

んな、ぶわっくゎぬぁ(ばかな)!

その時は、直ぐに気付いて、イントラに気取られぬようにこっそりとバルブを開けたのだが、九死に一生である。

どうも、その経験がトラウマになっていて、残圧の管理を電気に頼るというマーク6が胡散臭く思える。

そこまでエレクトロニクスを信頼していいんだろうか。

コンピューター殿が昏睡したら、ダイバーは何も頼るものなく、ディリュエントガスが残っていることを祈りながら、オープンサーキットに切り替えてベイルアウトするしかない。

当然、コンピューター殿が昏睡する直前に確認したゲージ圧(しかも、絶対圧でなく、パーセントを棒グラフにしただけ)を覚えていて、焦る頭で計算して、浮上しながらバディにサインを送るしかないのだ。

いや、そんな状況になったら、オフボードのベイルアウトガスなしではパニックになってしまうかもしれない。

それこそが、CCRで最も避けたい事態である。

何があっても、必ず生還する。

オープンサーキットでも、CCRでも、そのために必要な器材や、スキルは教えてもらえる。

しかし、それで対応できないダイビングに身を置いたら、助かる術はない。

その自制心こそが、ダイバーに求められる最大のスキルだ。

CCRは、驚異的な性能を持つ潜水器である。

ベイルアウトのことを全く考えなければ、酸素濃度を低くしたトライミックスをディリュエントにして、100mのダイビングを単体でこなす能力を持っている。

メーカーは保証しないが、さらに深い深度に行くことも可能だ。

しかし、それは可能であるだけで、既にレジャーではない。

計画されたダイビングで、ベイルアウトガス等を別に用意し、バディやチームによるサポートを得て初めて許されるダイビングである。

CCRを使いこなすスキルも必要だし、タイプRのカウンターラングなんてお呼びじゃあない。

ヘリウムも、大深度では危険な神経症状を起こす。

(High-pressure nervous syndrome)
http://en.wikipedia.org/wiki/High-pressure_nervous_syndrome

「高圧神経症候群(HPNS -としても知られている高圧神経症候群は)ある神経学的および生理学的な ダイビングの障害時に結果ダイバーがヘリウムを含む呼吸ガスを使用して約500フィート(150メートル)の下に下降する。経験豊富なエフェクト、そしてそれらの影響の深刻度は、降下率、ヘリウムの深さとの割合に依存している。(自動翻訳のまま)」

「症状 HPNSのは、震え、ミオクローヌス痙攣、傾眠、脳波の変化、視覚障害、吐き気、めまい、および減少した精神的なパフォーマンス(自動翻訳のまま)」

どれも、ダイビングにとっては命取りである。

まあ、こんなダイビングは、テクニカルダイバーでもやならいだろうが・・・。

リブリーザーテキストの110ページには、呼吸抵抗の増加によって、二酸化炭素の排出に問題を起こし、帰らぬ人となったダイバーの話が出てくる(300mだと!)。

危ない世界に直結するリブリーザー(特にCCR)は、真っ当なダイバーが使う器材ではないのだ。

いや、正確には、真っ当なダイバーは、CCRなんてヤクザな器材には、手をださないだろう。

もう、余りにも破格で、その取扱いを誤ると、あっという間にあっちの世界に行ってしまう器材だ。

こんなもんを、レクリエーショナルダイビングの世界に持ち込むというのは、確かに常軌を逸している。

ダイバーの末路は2つしかない。

ダイビングをやめるか、人間やめるか。

生きてダイビングから引退したければ、手を出さない方が無難だ。

それでも、どうしても、何があっても人様のせいにはしないから、お願いだから、使いたい、これで潜りたい、弄りたい、改造したい(ダメ!)、サイドマウントにしたい(いや、これは絶対ダメです!)。

そういう、限られたダイバーだけが、手を出す代物なんだろう。

別に、CCRを特殊な器材のままにしておきたいわけではない。

誰もが安心して使える、普通のダイビング器材になって欲しいのはやまやまなのである。

しかし、少なくとも、現在のダイビングの世界では、死人の山を築くことなく普及させるのは難しいかもしれない。

だから、導入には慎重過ぎるくらいがちょうどいいのだ。

研究者とか作業ダイバーでなければ、社会的には何のメリットもない。

一般のダイバーで、どれ程の人々が、CCRの恩恵を受けたダイビングができるというのか。

ナイトロックス詰めた、サイドマウントのダブルタンクで潜るのと比べて、どれ程のメリットがあるというんだろう?。

そこのところを十分に理解したうえで、何のメリットもなく、面倒で、危なくて、高価で、壊れやすく、いざというときに使えず、ゲレンデ少なく、酸素詰めてもらえず、海外でも限られたところでしか潜れず、日本の近くには殆どなく、講習料高く、覚えること多く、日本語のテキストなく、英語のテキストの文字小さく(老眼鏡必須!)、ありとあらゆる、考えられる限りのデメリットを覚悟で始めるのならいいかも知れない。

うーん、これらを考えると、こっちが昏睡したいくらいだ・・・。

それでも、22世紀くらいになれば、リブリーザーが主流になっているかもしれないという夢は描ける。

コンピューター殿の昏睡がなくなり、ソフトやハードのバグも、数多くの人柱によって解消され、酸素の流通が緩和され、ソフノライムが一缶10円くらいでコンビニで売られ、米国のように、PADIのダイビング講習が学校の単位として認められ(当然、リブリーザーは、通常のダイビングの10倍の単位が取れる?)、高圧則が改定されて、水中ではクウキなどという毒ガスを呼吸させてはならず、深度に応じて一定のPO2を維持することが義務付けられるようになれば、少しは状況が変わるかもしれない。

それまでの間は、リスクを飲み込んで、しっかりと自己管理が出来る一部のダイバーだけに許される、特殊な器材としての位置付けでいいのかもしれない。

原理的にいって、リブリーザー(特にCCR)が、オープンサーキットよりもリスクが低くなることは有り得ないのだ。

高圧ガス製造施設と同等の安全基準、施設管理を行わない限り、CCRが製造する混合ガスの品質を保証することはできない。

毎年の定期検査を受け、都道府県知事の承認を得て、初めて使えるようにするとかしないと、社会的に認知された存在にはなれない。

製造設備としては、かなり高品質の混合ガスを生産している。

マーク6が、どの程度のPO2の範囲で作動するかは未確認だが、インスピの場合は、0.002位のズレで予測して作動させているようだ。

また、要求される機器の品質は、医療器械と同等である。

100まんえんなんかで、作れるはずがないのだ。

当然、品質管理はそれなりで、バグのある制御ソフトが走ることになる・・・。

テキストを読むにつれ、PADIも、その辺りのことは十分に承知していることが分かる。

メーカーとの責任分界点、ダイバーの責任を明確にしている。

特に、多くのダイバーが使用し、多数のメーカーの参入があるタイプRについては、もう、責任の所在が明らかでなければ、ビジネスとして成り立たないだろう。

今後、普及するに連れて、事故も多発し、訴訟も増え、このビジネスがどこまで続くか見極めようという動きも出てくるに違いない。

現在、210ページのマニュアルが、膨大な量になって行くかもしれない。

それらは全て、この昏睡を引き起こす可能性が高いリブリーザーという器材を使うことの代償なのだ。

浮沈子は、インスピの講習を受け、実際に器材を運用し、マーク6のトレーニングを受けた上で(クロスオーバー、ないんで)、なお、こう感じている・・・。

今世紀中に、この器材が普及することはないかもしれない、と。

それでも、針の筵に座り続けなければ、この器材を使い続けることはできない。

(眠れる森の美女)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%A0%E3%82%8C%E3%82%8B%E6%A3%AE%E3%81%AE%E7%BE%8E%E5%A5%B3

「あるところに子どもを欲しがっている国王夫妻がいた。ようやく女の子を授かり、祝宴に一人を除き国中の12人の魔法使いが呼ばれた」

「宴の途中に、一人だけ呼ばれなかった13人目の魔法使いが現れ、11人目の魔法使いが贈り物をした直後に“王女は錘が刺さって死ぬ”という呪いをかける。まだ魔法をかけていなかった12人目の魔法使いが、これを修正し「王女は錘が刺さり百年間眠りにつく」という呪いに変える。」

「100年後。近くの国の王子が噂を聞きつけ、城を訪れる。王女は目を覚まし、2人はその日のうちに結婚、幸せな生活を送った。」

あらすじはグリム版だが、ペロー版は青空文庫に上がっている。

(眠る森のお姫さま)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001134/files/43119_21539.html

この底本には、最後に教訓が付いている。

「美しいりっぱな、いい心をもったあいてを、待っているということは、むずかしいことです。でも、待つことによって、幸福はましこそすれ、へるということはありません。」

CCRが、眠れる森のお姫様かどうかは分からない。

眠り(昏睡)から醒めるのがいつなのか、それも誰にも分からない。

それまでは、細々と、気長に付き合っていくしかないようだな。

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