ISS暴走? ― 2015年01月17日 22:13
ISS暴走?
まずは、この記事を。
(ISS米国側モジュールにアンモニア漏れの疑い…宇宙飛行士がロシア側に退避)
http://response.jp/article/2015/01/16/241812.html
「1月14日18時15分頃(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)の米国側モジュール第2結合部(ハーモニー)の制御装置でアンモニアが船内に漏入したことが疑われるデータが確認されたと発表した。」
「アンモニアは人体に有害なため、ISS搭乗宇宙飛行士は、緊急処置手順に従い、ロシアモジュール側へ退避、米国側モジュールとロシアモジュールの間のハッチを閉鎖した。」
「その後、原因究明が進められる中で、第2結合部(ハーモニー)の制御装置を再起動したところ、船内熱制御システムの冷媒液量が正常値を示し、船内圧力の上昇が見られなかったことから、実際にアンモニア漏れが生じた可能性はないと判断されたとしている。」
「1月15日午前3時頃(日本時間)、ISS搭乗宇宙飛行士は、ガスマスクを着用し、米国側モジュールへ再入室した。船内アンモニア濃度を計測したところ、アンモニアは検知されなかったため、ガスマスクを取り外し、復旧作業等を開始した。」
事の経緯を掻い摘んで述べれば、ISS搭載のコンピューターが、故障してもいない機器を、故障したとして誤って警告したということになる。
これって、どっかで聞いた話だ。
そう、2001年宇宙の旅で、HAL9000が地球との通信に使うアンテナを制御するモジュールの故障を予告して、一度取り外すというシーンがあった(記憶で書いているので、正確じゃないかもしれませんが)。
実際には故障箇所は発見されず、一度、元に戻して、実際に故障が発生するか様子を見ようということになる。
その際、唇の動きからHAL9000自身の正常作動を疑われたことを読み取られ、任務遂行のために飛行士を殺害するという、シュールな展開になるわけだ。
ISSのコンピューターが、何かストレスを感じているとしたら、次回の宇宙遊泳の際は気をつけたほうがいいかもしれないな。
時々後ろを振り返って、ポッドが迫っていないか確認する必要がある(画像参照)。
もちろん、ISSには、そんなものは積まれていない。
切り離して運用出来るアイテムといえば、ソユーズくらいだ。
(ソユーズTMA-15M宇宙船、国際宇宙ステーションに到着)
http://www.sorae.jp/030605/5365.html
いや、待てよ、現在はドラゴンが接舷しているじゃん!。
これが怪しい・・・。
(ドラゴン補給船運用5号機、国際宇宙ステーションに到着)
http://www.sorae.jp/030609/5413.html
乗員をロシアモジュール内に閉じ込めて、マニュピュレーター(カナダ・アーム)を使って、悪さをしようとしているんじゃなかろうか(実際、そんなことが出来るかどうかは知りませんが)。
浮沈子は、この記事を読んで、正直背筋が寒くなった。
ISSは、2020年までの運用が決定されているらしい。
しかしながら、それ以降の運用については未定で、最悪、南太平洋に落とされて廃棄される運命にある。
老朽化し、維持費が嵩めば、ありとあらゆる機械は同じ運命を辿る。
スクラップ・アンド・ビルドだ。
そして、たぶん、ISS2は作られないだろう。
人間が地球周回低軌道上に常駐している意義が問われているのだ。
ロボットでいいじゃん!?。
宇宙旅行が始まれば、宇宙飛行士と宇宙旅行者の区別なんて、どーでもよくなり、国家予算をつぎ込んで宇宙の高みに人間を置いておくことについて、厳しく説明責任を問われることは間違いない。
ロシアと中国は、国家の威信のために宇宙に人間を置いておきたがるだろうが、それは単にそれだけのためのものに過ぎない。
有人火星飛行のためとか、いろいろ理由は付けられるのだろうが、そもそも、人類が火星に行けるかどうかはわからない。
それを理由にして、あんなどでかいものを浮かべておく必要なんてないんじゃないか?。
ISSのコンピューターが、行く末を儚んで暴走したというなら、浮沈子は同情するな。
2001年宇宙の旅には続編があって、木星空間に留まっていたディスカバリー号を回収し、HAL9000も復活する。
しかし、レオーノフ号に乗っていた乗員を救うためには、ディスカバリー号が犠牲になるしかないという事態になってしまった。
HAL9000の生みの親であるチャンドラー博士は、真実を告げる。
心が震えるほどの感動的なシーンだ。
・・・。
すいません、ちょっと言葉に詰まってしまって・・・。
まあいい。
(2001年宇宙の旅)
http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85
(2010年 (映画))
http://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
機械に、自己犠牲という高度な選択をさせることに意味があるのかどうかは別にして、信実の持つ力、偽りの弱さをSFという舞台で描いた名場面だな。
ISSのコンピューターが、それ程の進化を遂げているかどうかは別として、いつか誰かが破壊スイッチを押すことになる。
真実の瞬間、偽りの入り込むことのない、澄み切った時間が訪れる。
・・・。
すいません、また、言葉に詰まって・・・。
まあ、ロシアは2020年までしか関わらないといっているようだし、メンテナンスが出来なくなったモジュールから切り離していくのかもしれない。
ESAだって、いつまで付き合ってくれるか分からない。
宇宙から、人類が撤退するという、至極まともな決定をする日がいつか必ず来る。
苛酷な環境に生身の人間は耐えられない。
たまに行くならそれでもいいが、常駐したり移住するなどというところではないのだ。
そこは機械の世界、人間の分身が活躍する世界だ。
人間は、静かにそこから立ち去るしかない。
今日は、少しセンチな気分になった。
まずは、この記事を。
(ISS米国側モジュールにアンモニア漏れの疑い…宇宙飛行士がロシア側に退避)
http://response.jp/article/2015/01/16/241812.html
「1月14日18時15分頃(日本時間)、国際宇宙ステーション(ISS)の米国側モジュール第2結合部(ハーモニー)の制御装置でアンモニアが船内に漏入したことが疑われるデータが確認されたと発表した。」
「アンモニアは人体に有害なため、ISS搭乗宇宙飛行士は、緊急処置手順に従い、ロシアモジュール側へ退避、米国側モジュールとロシアモジュールの間のハッチを閉鎖した。」
「その後、原因究明が進められる中で、第2結合部(ハーモニー)の制御装置を再起動したところ、船内熱制御システムの冷媒液量が正常値を示し、船内圧力の上昇が見られなかったことから、実際にアンモニア漏れが生じた可能性はないと判断されたとしている。」
「1月15日午前3時頃(日本時間)、ISS搭乗宇宙飛行士は、ガスマスクを着用し、米国側モジュールへ再入室した。船内アンモニア濃度を計測したところ、アンモニアは検知されなかったため、ガスマスクを取り外し、復旧作業等を開始した。」
事の経緯を掻い摘んで述べれば、ISS搭載のコンピューターが、故障してもいない機器を、故障したとして誤って警告したということになる。
これって、どっかで聞いた話だ。
そう、2001年宇宙の旅で、HAL9000が地球との通信に使うアンテナを制御するモジュールの故障を予告して、一度取り外すというシーンがあった(記憶で書いているので、正確じゃないかもしれませんが)。
実際には故障箇所は発見されず、一度、元に戻して、実際に故障が発生するか様子を見ようということになる。
その際、唇の動きからHAL9000自身の正常作動を疑われたことを読み取られ、任務遂行のために飛行士を殺害するという、シュールな展開になるわけだ。
ISSのコンピューターが、何かストレスを感じているとしたら、次回の宇宙遊泳の際は気をつけたほうがいいかもしれないな。
時々後ろを振り返って、ポッドが迫っていないか確認する必要がある(画像参照)。
もちろん、ISSには、そんなものは積まれていない。
切り離して運用出来るアイテムといえば、ソユーズくらいだ。
(ソユーズTMA-15M宇宙船、国際宇宙ステーションに到着)
http://www.sorae.jp/030605/5365.html
いや、待てよ、現在はドラゴンが接舷しているじゃん!。
これが怪しい・・・。
(ドラゴン補給船運用5号機、国際宇宙ステーションに到着)
http://www.sorae.jp/030609/5413.html
乗員をロシアモジュール内に閉じ込めて、マニュピュレーター(カナダ・アーム)を使って、悪さをしようとしているんじゃなかろうか(実際、そんなことが出来るかどうかは知りませんが)。
浮沈子は、この記事を読んで、正直背筋が寒くなった。
ISSは、2020年までの運用が決定されているらしい。
しかしながら、それ以降の運用については未定で、最悪、南太平洋に落とされて廃棄される運命にある。
老朽化し、維持費が嵩めば、ありとあらゆる機械は同じ運命を辿る。
スクラップ・アンド・ビルドだ。
そして、たぶん、ISS2は作られないだろう。
人間が地球周回低軌道上に常駐している意義が問われているのだ。
ロボットでいいじゃん!?。
宇宙旅行が始まれば、宇宙飛行士と宇宙旅行者の区別なんて、どーでもよくなり、国家予算をつぎ込んで宇宙の高みに人間を置いておくことについて、厳しく説明責任を問われることは間違いない。
ロシアと中国は、国家の威信のために宇宙に人間を置いておきたがるだろうが、それは単にそれだけのためのものに過ぎない。
有人火星飛行のためとか、いろいろ理由は付けられるのだろうが、そもそも、人類が火星に行けるかどうかはわからない。
それを理由にして、あんなどでかいものを浮かべておく必要なんてないんじゃないか?。
ISSのコンピューターが、行く末を儚んで暴走したというなら、浮沈子は同情するな。
2001年宇宙の旅には続編があって、木星空間に留まっていたディスカバリー号を回収し、HAL9000も復活する。
しかし、レオーノフ号に乗っていた乗員を救うためには、ディスカバリー号が犠牲になるしかないという事態になってしまった。
HAL9000の生みの親であるチャンドラー博士は、真実を告げる。
心が震えるほどの感動的なシーンだ。
・・・。
すいません、ちょっと言葉に詰まってしまって・・・。
まあいい。
(2001年宇宙の旅)
http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E5%B9%B4%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%85
(2010年 (映画))
http://ja.wikipedia.org/wiki/2010%E5%B9%B4_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
機械に、自己犠牲という高度な選択をさせることに意味があるのかどうかは別にして、信実の持つ力、偽りの弱さをSFという舞台で描いた名場面だな。
ISSのコンピューターが、それ程の進化を遂げているかどうかは別として、いつか誰かが破壊スイッチを押すことになる。
真実の瞬間、偽りの入り込むことのない、澄み切った時間が訪れる。
・・・。
すいません、また、言葉に詰まって・・・。
まあ、ロシアは2020年までしか関わらないといっているようだし、メンテナンスが出来なくなったモジュールから切り離していくのかもしれない。
ESAだって、いつまで付き合ってくれるか分からない。
宇宙から、人類が撤退するという、至極まともな決定をする日がいつか必ず来る。
苛酷な環境に生身の人間は耐えられない。
たまに行くならそれでもいいが、常駐したり移住するなどというところではないのだ。
そこは機械の世界、人間の分身が活躍する世界だ。
人間は、静かにそこから立ち去るしかない。
今日は、少しセンチな気分になった。
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