やる気満々2015年06月28日 04:33

やる気満々
やる気満々


ギリシャにデフォルトの危機が迫る中、スペースXの3度目の艀への着陸が試みられようとしている。

(三度目の正直)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/06/25/7680295

それに際して、スペースX自身が、ロケットの再利用に関する解説を、新たな映像と共に公表した。

(The why and how of landing rockets)
http://www.spacex.com/news/2015/06/24/why-and-how-landing-rockets

前回の失敗の原因は、一時的に発生した不具合の影響を、着陸までに回復できなかったことによるという(ホントかあ?)。

今回は、更なる改良が施され、成功に向かってやる気満々だな。

「Even given everything we’ve learned, the odds of succeeding on our third attempt to land on a drone ship (a new one named “Of Course I Still Love You”) are uncertain, but tune in here this Sunday as we try to get one step closer toward a fully and rapidly reusable rocket.」

艀に、ちゃらい名前が付いているというのは始めて知った。

まあ、どうでもいいんですが。

(SpaceX CRS-7 Launch)
http://www.spacex.com/webcast/

打ち上げは、上記ページから生中継される。

今回も、ワッペンには着陸パッドが表示され、初めて「X」の文字が描かれた(画像参照)。

気合、入ってるなあ!。

モラトリアム2015年06月28日 09:05

モラトリアム
モラトリアム


(モラトリアム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%A9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0

「・支払猶予令
・一時停止(期間)
・学生闘争(世代)
・学生など社会に出て一人前の人間となる事を猶予されている状態を指す。」

「社会的に認められた期間を徒過したにもかかわらず猶予を求める状態を指して否定的意味で用いられることが多い」

浮沈子は、早めにリタイアして、第二の人生を歩み始めようとしているが、その意味では、モラトリアムに近い。

まあ、ずーっとモラトリアムだったといえなくもないが。

まあいい。

CCRのことを考えていて、この言葉にぴんと来た。

トレーニングを積み、あらゆる操作方法に習熟したテクニカルダイバー向けのタイプTのCCR(PADI区分ですが)でなくても、僅かの訓練で使えるようになるタイプRのリブリーザー(SCRもあるので)は、ある意味でモラトリアムなのかも知れない。

サイドマウントのテキストを読み終えて、ああ、テクニカルダイビングから見たら、レクリエーショナルダイビングは、留保された状態なんだな、とも感じた。

器材の性能をフルに解き放つことなく、限られた機能だけ使って、そのかわり取っ付きを良くして広く受け入れているわけだ。

もちろん、そこで重要になるのは、運用制限である。

40m、ノンストップ(デコ無し)、ぺネトレーション無し(制限付き)など。

多くの指導団体では、この制限以前に、アドバンスやスペシャルティを設けて、グラディエーションを付けている。

トレーニングレベルに応じた運用制限は、確かに合理的だ。

そして、器材の性能は留保されている。

トレーニングを受け、リスクを受け入れた者だけが、それを十全に発揮させることが出来る。

まあ、身体的フィットネスとか、態度(考え方)とかもあるんでしょうが。

もちろん、現地サービスとの兼ね合いもある。

多くのサービスは、ボリュームゾーンであるレクリエーショナルレベルにフォーカスし、そのことで利益を最大化している。

価格はこなれ、より多くのダイバーにとって利用しやすくなっており、ニーズもそこに集中する。

酸素やヘリウム、スクラバーなどを確保するということは、それだけコストを圧迫し、経営上のリスクを高める。

そうだろうか?。

低い付加価値で競争に晒され、市場の変動大きく、労働生産性低く、将来の伸び代は見えている・・・。

経営の機微に敏感に反応し、市場の動向を少しだけ先取りし続けることが出来れば、それは正解だろう。

しかし、なかなかそうはいかない。

皆、概ね、バスに乗り遅れる。

というより、バスは出ないかもしれない。

市場の全体が大きく動くというのではなく、少しずつ、目に見えないほど小さく動き続ける・・・。

気付いた時には、流れが変わっていたということになる。

規模が大きく、経営流動性も確保されていれば、どっこいしょと、それから動き出しても何とかなるかもしれないが、小さいところはそうはいかない。

先取りすればいいかというと、時期を間違えれば命取りになる。

ポジショニングも重要だな。

うちに来れば、最新の器材やダイビングに触れることが出来るというのと、まあ、やってることはやってるが、メインストリームじゃありませんというのと、ヘンタイダイビングとは無縁です!、など様々だ。

エリアの特性もあるし(ドライでなければ潜れないとか、2mmのショーティで十分とか)。

国内では、メタリコンタンクと、酸素の供給(ヘリウムは元より)の問題もある。

ニーズとコストのバランス、業界の動向、変化のスピード、それを見極める慧眼・・・。

モラトリアム状態にあるのは、ダイビングサービスも同じだ。

例えば、サイドマウントのコンフィギュレーションは、我が国では絶対に普及しない(断定的!)。

メタリコンタンクでの、サイドマウントとして最大限のメリットを発揮するダブルタンクの運用は不可能である。

また、陸上でのハンドリングが欠点のひとつであるサイドマウントで、波を潜って、手すりやロープ伝いにエントリー・エキジットしなければならないのでは、どうしようもない。

まあ、シングルでボートエントリーなら問題ないが、浮沈子はやらんな。

メンテナンスコストが低いメタリコンタンクは、ドライスーツ中心のバックマウントで最大の威力を発揮する。

石垣でさえ、スタッフが使用していたのはメタリコンだった(もちろん、ウエットスーツ)。

海外でのダイビングがメインだった浮沈子は、初めのうちはメタリコンが物珍しく、かえって面白かったが、今後を考えるとネガティブな面が多いな。

洞窟潜水とかはともかく、海外ではアルミタンク以外のサービスを見たことは無い。

まあ、個人的には、どっちでも潜れるようにしておくのが一番だ。

リブリーザーの場合、3リットルのタンクが調達できればいい(ベイルアウト用の40cfも必要)。

ポセイドンユニットを初めとして、多くのリブリーザーはタンクの融通が効く。

どの道、アルミタンク(80キュービックフィート)を使うわけにはいかないのだから、我が国でも普及する可能性は高い(浮沈子は、石垣ではこれをベイルアウト用として使ってました:ヘンタイですかあ?)。

浮沈子は、我が国に限っていえば、意外にリブリーザーの方が、サイドマウントより普及するのではないかと考えている。

酸素(サイドマウントやSCRの場合は、ナイトロックス)の供給環境が同じならば、アルミタンクの割合が絶対的に少ない我が国では、リブリーザーのメリットが際立つ・・・。

獲らぬ狸ではある・・・。

海外では、やはりコストの関係で、サイドマウントの方がロングダイブへのアプローチとしては簡単だ。

2時間くらいのダイブを、ナイトロックス使って普通に行うことが出来る。

エアでのバックマウントとの相性もいい(目立たないしね!)。

ボートダイビング中心のエリアでは、今後、急速に普及するかもしれないな。

シングルタンクでの運用については、ボート上のハンドリングについても、殆どデメリットは無い。

まあ、逆に、腰痛とかの持病を抱えていないダイバーの場合、サイドマウントにするメリットも少ないけどな。

それでも、水中の心地良さなどを考えて、浮沈子はサイドマウントにするけど。

それぞれの地域に合った、それぞれのダイビングのスタイルがあっていい。

どれを選ぶかは、ダイバーの問題だ。

文字通り、水商売のダイビング業界だから、顧客の選択次第である。

最大手のPADIが、テクニカルやリブリーザー、サイドマウントなど、ヘンタイダイビングに手を出し、顧客の選択肢を増やしてきたことが、新たなダイバーの選択や既存のダイバーの変化にどの程度影響するのかは、浮沈子には分からない。

しかし、綿密な市場調査を行って戦略を決定してきたPADIが放った弾が、全部外れるということも考えづらい。

今、業界全体が、その動向を見つめているような気がする。

大化けするのか、尻窄みになるのか、細く長い成長になるのか。

モラトリアムのこの時期に、地力を蓄えておきたいものだ。

OCか、CCか2015年06月28日 18:10

煽りで撮ったバラクーダの群れ:CCRだと、泡が出ないからか、彼らも安心して真上を通る
OCか、CCか(煽りで撮ったバラクーダの群れ:CCRだと、泡が出ないからか、彼らも安心して真上を通る)


浮沈子の中では、とっくに答えが出ているのだが、第三者にそれを伝えるのはいささか躊躇われる。

ダイビング器材としての選択で、しかも狭隘な部分のペネトレーションを行わないという条件だが、信頼性や減圧の効率、運用時のオペレーションを考えたとき、CCR以外の選択はないのではないか。

いや、ミッションの成功を考えれば、信頼性が何より大切で、構造的に複雑な器材を使用するという選択は有り得ないという考え方もある。

ガスの量が足りなければ、それは物量作戦で100本でも200本でも持ち込めばいいし、そのためのチームを組み、いや、なんなら海軍の支援を頼んでサポート隊を編成してもいい・・・。

なんていうのは、如何にも米国的な発想だな。

レギュレーターやタンクバルブの信頼性が高いといっても、そんだけ数を揃えれば、その分Oリングの数も増えるということを考えなければならない。

それをチェックするシステム(人員、組織)も必要だし、その信頼性を確保する必要も出てくる。

人が作りし物は、必ず壊れるし、故障する。

作動不良に陥り、誤った情報を表示する。

浮沈子は、ガイドのゲージが不良で、ガス欠になった現場をこの目で見たことがある。

完璧な器材などないのだ。

まあ、もちろん、そうはいっても、程度問題ということはある。

3回に1回はエントリー時から故障して、ダイビングそのものを断念しなければならないとか、ワンダイビング持たずに、エキジットに掛かる頃になると必ずエラーを吐く(最悪ですな)などという器材は願い下げだ。

ベイルアウト用のガス一式を常時使い切るようなダイビングでは、CCRの魅力は半減する。

しかし、仮にそうであっても、数台の予備のCCRがボート上に用意されているとか、毎回ボトムガスまでは正常に使用できて、オープンサーキットに頼るのは浮上ガスだけでいいということになれば、それなりの運用を構築することは可能である(ふつー、しねーよ!)。

一定の故障を考慮に入れて、バックアップを用意するというのは通常の手順だ。

CCRは、その他にも考慮すべき重要な事項がある。

そもそも、器材の故障に気づかない(気づきにくい)という問題だ。

これは、故障そのものよりも重要な問題点で、気づかないままあの世行きという、嬉しくない結果になる。

そう、リブリーザー(SCRを含む)の構造に起因する再呼吸の問題である。

センサーを含む電子機器が誤作動または作動不良になった場合、人間のセンサー(生体の受容器)での感知は保証の限りではない。

その感度には個人差があり、あの世に行く前に感知できる方と、そうでない方がいる(あの世に行ってからでも、感知できるという方もいるかも!)。

まあいい。

CCRにつきものの、こういった問題は、しかし、本質的なのだろうか。

これを理由に、ダイビングの器材として信頼性に欠けると断定し、排除されるべきものなのだろうか?。

それとも、訓練や運用方法の工夫により、実際的なレベルにリスクを抑え込むことが可能な相対的な問題なのか。

これも、まあ、程度問題ということになるだろう。

一人前に使いこなす前に、人間の寿命が先に来てしまうとか、バックアップに巡洋艦だけでは足りずに、第七艦隊全艦艇を繰り出さなければならないということになれば、アメージング・グレースを歌った米国軍最高司令官も躊躇するかもしれない・・・。

(オバマ氏が「アメージング・グレース」 黒人牧師の葬儀で)
http://www.cnn.co.jp/usa/35066581.html

まあ、どうでもいいんですが。

もちろん、ミッションの内容、性格、規模、優先度などに応じて選択肢は変わる。

アベレージ5mの石垣ロコロックで、浮沈子はガイドの助言を受け入れ、ベイルアウト用のシリンダーを外して潜ったが、それはCCRを信頼していたからではなく、OCに切り替えても十分浮上できる深度であったからということだ。

そのOCが、切り替えた途端にフリーフローするとか、いきなりファーストステージがぶっ飛ぶとしても、浮沈子のユニットにはO2のマニュアルインフレーションボタンが付いている。

最悪、純酸素しか使えなくても、水深5mなら連日のダイビングで溜まりに溜まった窒素の洗い出しにちょうど良い(良い子は、レクリエーショナルでは、マネしないでね!)。

それさえも使えなければ、仕方ない、インストラクターのトレーニングで、散々課題として出され、今や得意のスキルとなった緊急スイミングアセントで浮上するのみだな(良い子は、水面でオーラルでBCDに給気するのを忘れないでね!)。

トラブル対応の引き出しをたくさん持っているなら、適切な器材の選択を行うことができる。

考えてみれば、器材の選択というのは、あくまでも二次的な事項であって、すでに述べたミッションの性格や、それに伴う環境、チームのスキル(個人、全体)、総合的なリスク評価など、目的達成のあらゆる背景的要素が確定して、その後、あるいはそれらの要素の一つとして選択されるべきものだ。

初めに器材ありきではない。

水深25mのエビハゼ共生を、コンクールレベルの静止画に収めたいというミッションなら、浮沈子は間違いなくCCRを選択する。

ガーデンイールを接写したければ、すみだ水族館に行く(そういう選択かあ?)。

(4月11日(土)「すみだチンアナゴの日」開催のお知らせ)
http://www.sumida-aquarium.com/news/2015/04/0401_news.html

「すみだ水族館は、チンアナゴが砂の中から体を出して海の中をゆらゆら漂う姿が数字の「1」に似ており、集団で過ごす習性もあることから、「1」が並ぶ11月11日を「チンアナゴの日」と記念日登録しています。
毎月11日も「すみだチンアナゴの日」として、イベントを開催しています。」

柔軟な発想と、それを現実に可能とすることができるスキルや装備の選択、バックアップの手配、エトセエトセ・・・。

こうして思いを巡らせると、イントラの凄さが分かってくる。

浮沈子がお気楽にセブで潜っていた頃、そのトレーニング環境を設えてくれていたわけだ。

OCか、CCかという議論は不毛だ。

問うべき命題は、ただ一つ。

どんなダイビングがしたいのか。

ただ、それだけである。

ドローン船2015年06月28日 22:15

ドローン船
ドローン船


えーと、およそ浮沈子の理解の範囲を超えているので、以下の引用についてはコメントしない。

分かっているのは、スペースXが配置する2隻のドローン船の名前が、怪しげなSF小説の中に出てくる「何か:宇宙船?」の名前であるということだけだ。

(List of spacecraft in the Culture series)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_spacecraft_in_the_Culture_series

「The Player of Games:
・Ship Type:GCU
・Name:Just Read The Instructions
・Comments:Friend of the drone Chamlis Amalk-ney」

「The Player of Games:
・Ship Type:GCU
・Name:Of Course I Still Love You
・Comments:Friend of the drone Chamlis Amalk-ney」

(The Player of Games:登場する小説)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Player_of_Games

(イアン・バンクス:作者:SFのペンネームは、イアン・M・バンクス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%82%B9

まあ、ギャグ好きのイーロン・マスクのことだから、個人的な趣味なのかもしれないし、スタッフのやる気を引き出す高尚な戦術なのかもしれない。

我が国でも、工作機械にニックネームつけたりしているので、似たようなもんか。

今回使用されるドローン船(艀:はしけ)の名前は、いささかセンチメンタルな命名となっている。

「Of Course I Still Love You」(画像参照)

この未練たらしいセリフは、当然男が吐くもんだな(たぶん)。

まあ、どうでもいいんですが。

あと1時間余りで打ち上げだが、例によって浮沈子の主な関心は、1段目の再使用のための回収が成功するかどうか。

貨物用宇宙船が失敗でもすれば、大事だが、そんなことにはなるまい。

ファルコン9の成功率は、今のところメインのミッションに関しては100パーセントである。

1段目が、ちゃらい名前のドローン船に軟着陸すれば、宇宙ロケットの歴史に革命が起こることは間違いない。

今日という日が、歴史に刻まれるわけだ。

そんなイベントに立ち会うことが出来るというのは、ゾクゾクするほど興奮する。

ちょっと、眠いんだがな(今朝、4時起きしたので)。

もう少し起きてて、歴史的瞬間を見届けたいもんだな。

一大事!2015年06月28日 23:38

一大事!
一大事!


ファルコン9が、木っ端微塵に砕け散った!。

発射台が空しく映っているだけ・・・。

さあ、大変なことになったな。

もう、1段目の回収どころじゃなくなったわけだ。

リフトオフして、3分後くらいか(正確ではありません)。

続報は、いずれ出るだろうが、ツイッターに出ているコメントは、以下の通り。

(SpaceX@SpaceX)
https://twitter.com/spacex

「The vehicle experienced an anomaly on ascent. Team is investigating. Updates to come.」
(車両は、上昇の異常を経験しました。チームが調査中です。アップデート来ています。:自動翻訳のまま)

取り急ぎ、アップする(今夜は眠れなくなりそうだな・・・)。

「Falcon 9 experienced a problem shortly before first stage shutdown. Will provide more info as soon as we review the data.」
(ファルコン 9 は、最初の段階のシャット ダウンの直前に問題を経験しました。我々 はデータを確認するとすぐにより多くの情報を提供します。:自動翻訳のまま:追加)

1段目の燃焼停止直前にトラぶったようだ。

(SpaceX CRS-7 Mission Press Kit:追加)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/spacex_nasa_crs-7_presskit.pdf

「0:03 1st stage engine shutdown/main engine cutoff (MECO)」

やっぱ、3分後くらいだな。

こりゃあ、大変なことになるかも・・・。

(SpaceX’s CRS-7 Mission Ends In Catastrophic Failure, Loss Of Vehicle:追加)
http://techcrunch.com/2015/06/28/watch-spacex-launch-crs-7-and-attempt-rocket-recovery-via-drone-live-now/

写真右上の時計を見ると、爆発時に2分20秒となっている。

(米民間宇宙船打ち上げ失敗 無人物資輸送手段失う:追加)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2015/06/28/kiji/K20150628010632180.html

共同通信、早いな。

「米宇宙ベンチャーのスペースXは28日、国際宇宙ステーションに物資輸送する無人のドラゴン宇宙船を米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げたが、ファルコン9ロケットが上空で爆発し打ち上げは失敗した。」

「米国はスペースシャトルの退役以降、有人飛行をロシアのソユーズ宇宙船に頼る状態。短期間に相次いだ失敗で宇宙大国の威信は失墜した。」

「米国の民間宇宙開発をけん引してきたスペースXは、ステーションに飛行士を運ぶ有人型ドラゴンも開発中。米ボーイングと並んで17年以降にシャトル後継として有人飛行を始める計画だが、今回の失敗で先行きは不透明になった。」

うーん、この失敗の影響は大きい。

原因次第だろうが、技術的な問題以上の影響が出る。

ボーイングは、密かに快哉を叫んでいるかもしれない・・・(三菱もかあ?)。

(SpaceX Falcon 9 Rocket Breaks Up After Launch With Space Station Cargo:追加:動画出ます)
http://www.nbcnews.com/science/space/watch-spacex-launch-nasa-cargo-try-land-falcon-9-rocket-n383166

動画を見ると、エンジンの燃焼は最後まで安定しているようで、初めの爆発は、上の方で起こっているようにも見える。

浮沈子が思い出したのは、ソユーズでもあった、機体のの共振というヤツだ。

(プログレスM-27M補給船の失敗、ロケット第3段と補給船との共振による異常分離が引き金に)
http://www.sorae.jp/030607/5538.html

「ロケットの第3段とプログレスM-27Mが結合した状態において、何らかの理由で振動が始まり、それが両者が結合された状態での固有振動数と一致していたことから振動が増幅され、その結果両者は異常な分離に至ったと考えられる。」

まあ、爆発の直接の原因については、燃料タンクの破損や燃料漏れなど、二次的なものだろうが、真の原因が何かを突き止めるのには時間が掛かりそうだ。

ツイッターでは、東部時間12:30から、緊急記者会見を行うと発表されている。

「We are planning a @SpaceX launch contingency news conference no earlier than 12:30pm ET. Watch at: http://www.nasa.gov/nasatv

NASAが直接行うようだな。

まあ、当然だろう。

今回の失敗が、再使用に伴う改良と関係してないことを祈るばかりだ。

まあ、今日が、別の意味で歴史に残る日となったことは残念だが、人の作りし物は、すべて壊れるという真実を、改めて確認したわけだ。

ちと、ドハデだったけどな・・・。

「There was an overpressure event in the upper stage liquid oxygen tank. Data suggests counterintuitive cause.」
(上部の段階の液体酸素タンクに重圧イベントがあった。データは、直感に反する原因を示しています。)

うーん、概ね動画見て感じたとおりだな。

会見時間になったが、20分延期された。

その間に、我が国のマスコミも、報道を乗せ始めたのでリンクを張っておく。

(米無人ロケット、打ち上げ直後爆発 ISS運用に影響か:朝日)
http://www.asahi.com/articles/ASH6Y0232H6XULBJ008.html

(米スペースXのロケット爆発 無人宇宙船の打ち上げ失敗:日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM28H63_Y5A620C1FF8000/

(スペースXの「ファルコン」、打ち上げに失敗<動画>打ち上げから2分後に爆発:元ネタはロイター)
http://toyokeizai.net/articles/-/74971

ついでに、会見が行われるフロリダのケネディ宇宙センターも。

(ケネディ宇宙センター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

「ケネディ宇宙センターの敷地の大部分は安全・環境保全のために立ち入り禁止となっているため、周辺は大型猛禽類やワニの生息する野生動物の自然保護区にもなっている。」

爆発音で、ワニも驚いたろうな。