前例無き事態には類似の経験の活用を:香港の知恵に学ぶ2020年05月11日 21:06

前例無き事態には類似の経験の活用を:香港の知恵に学ぶ
前例無き事態には類似の経験の活用を:香港の知恵に学ぶ


(「抑制と緩和」は繰り返す~コロナ対策 香港からの警鐘)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012420891000.html

「2003年、香港で1755人が感染、うち299人が死亡したSARS(重症急性呼吸器症候群)の苦い経験があった。」

韓国や台湾もそうだが、SARSやMERSの経験が生きている地域は今のところオーバーシュートには至っていない(まあ、韓国はちょこっとやっちまったけどな)。

「人口745万余りの香港で、感染が確認された人数は1048人、死者は実に4人にとどまっている(5月11日現在)」

単純な比較はできないが、感染者数を人口比で比較すれば、我が国(15892人:クルーズ船除く)の方が少ない(香港を人口換算すると18287人:我が国の人口を1億3千万人とすると17.45倍くらい)。

死者数は、アットーテキに少ないから比較にはならないけどな。

つーことはだ、我が国では相当数の感染者が漏れているということになることになる(香港の死者数換算だと10倍くらいだな:死者数を我が国の人口に換算すると70人くらいだが、我が国の死者数は648(クルーズ船除く)人だからな)。

まあ、どうでもいいんですが。

香港で流行がコントロールされていることについては、世界が同意するだろう(回復者も985人と多く、入院中の患者さんは59人で重篤者は1人だ)。

(Latest Situation of Coronavirus Disease (COVID-19) in Hong Kong:マップ上に感染者一人一人の発生場所がプロットされる!)
https://chp-dashboard.geodata.gov.hk/covid-19/en.html

その医療の最前線のお医者さんが、集団免疫を口にしているというのが意外だったな。

「ロックダウンは永遠にできる措置ではありません。人々が我慢できる限度がありますから。<健康の保護><経済の保護>、そして<社会の合意>の3つの要素が、常に引っ張り合いをします。その綱引きはこの先、パンデミックが収束するまで、最終的には人口が十分な免疫を持つ時まで続くのです。」

「香港では、ウイルスの感染拡大を抑制する措置をとり、少し緩和し、また抑制し、今回の再び緩和の段階に入りました。ここから先しばらくは、こうした<抑制と緩和>のサイクルが続くことになります。」

「それは、最終的には、人口全体の60~70%が免疫を持つまで、続くことになります。免疫は、ワクチンが早く開発できれば、人々がワクチン接種をすることで免疫をつけることができます。」

「しかし、ワクチンがそんなに早くできない場合は、“感染して回復する“ことを経て、全体として免疫を持つようになるのを待つしかないのです。ですから、私たちはこれから、何回かの<抑制と緩和>を繰り返し、パンデミックが消えてゆくのを忍耐強く待つことになります。」

浮沈子も、ワクチンの実用化はかなり先の話(10年後とか)になると考えている(そうならないことを期待はしてるけどな)。

冷静で確かな見通しを語る彼には、未来が見えている気がする。

政治的思惑でどうこうするのではなく、データと科学に基づく対応が、<社会の合意>には不可欠だからな。

「感染対策は“科学“に基づいたものであるべき、ということです。科学を信じるとともに、医療の力を信じ、このパンデミックを収束させましょう。この戦いは、長いマラソンになります。世界のすべての人々が、同じ船に乗っているのです。互いに協力し、思いやりを示し、この非常に困難な時期だからこそ、“人間性“を発揮させようじゃありませんか。」

太平洋を隔てたどっかの国の誰かさんに聞かせたいセリフだ。

いやあ、なんか身も心も洗われるような話を読んだ気がする。

鬱々とした気分が少し晴れやかになった(たんじゅん・・・)。

本日3回目の体温測定で、ようやく35度台に戻ったしな(35.7度)。

やれやれ・・・。

東京都の今日の確定感染者数は15人だそうだ。

まあ、月曜だからな。

少なめに出るのは、想定の範囲内だ。

明日以降の報告がどうなるかが問題だな。

人工呼吸器付けている重症者は少なくとも50人以上いるし、医療機関の院内感染は頻発している。

当分の間は、何らかの接触制限を取らないと、収まりそうにない。

月末までは、キッチリ行動抑制した方がいい。

香港の記事は、こう締めくくられている・・・。

「しかし、当然に市民は人間であり、「自粛疲れ」がないわけではないらしい。」

「だからこそ、レオン教授は「決して油断してはならない」と警戒の姿勢を緩めず、目に見えないウイルス相手の対策は、感情に流されない科学に基づいた冷静な判断が求められるのだ、と念を押した。」

おーい、○ラ○プ大統領、聞いてるかあ?・・・。

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