「ん」 ― 2014年08月31日 21:29
「ん」
(ギニアで衝突、55人負傷 「エボラ熱拡散」と暴動)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014083101001049.html
「エボラ出血熱が流行するギニア南東部ヌゼレコレで、感染対策に抗議する住民と治安部隊との間で28、29の両日、衝突があり、少なくとも計55人の負傷者が出た。」
ヌゼレコレって、どこだろうと調べてみた。
(ンゼレコレ(市))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%AC
「ンゼレコレ県の県都であり、ンゼレコレ州の州都でもある。」
なんだ、全部「ン」で始まるんじゃん!。
8月14日付の感染マップでは、ンゼレコレ州で感染が出ているのは以下のとおり(画像参照)。
・ゲケドウ県(発症地)
・マサンタ県(発症地)
・ンゼレコレ県(発症地)
・ヨムー県
ギニアでは、発症地での流行が、まだ収まっていないということになる。
(Ebola virus disease in Guinea)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4063-ebola-hemorrhagic-fever-in-guinea.html
今回の西アフリカ地域の流行を、最初に報告したページだ。
「The cases have been reported in Guekedou, Macenta, Nzerekore and Kissidougou districts. 」
他には、ファラナ州のキシドゥーグー県の名前が挙がっている(ここは、感染が収まった感じ?)。
(ファラナ州)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%8A%E5%B7%9E
(ギニアの行政区画)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB
このページには、付番された県の地図があるのだが、何番が何県なのか分からない。
(Prefectures of Guinea)
http://en.wikipedia.org/wiki/Prefectures_of_Guinea
リンクくらい、貼っておいて欲しいもんだな。
(Sub-prefectures of Guinea)
http://en.wikipedia.org/wiki/Sub-prefectures_of_Guinea
県の下には、サブ・プリフェクチャというのがあるようだが、もう、細かすぎてわからない(300以上!)。
現在感染が確認されているギニアの県は、以下のとおり(カッコ内は、州名:疑い患者の地域は割愛した)。
・Boffa(Boké):食糧援助対象地域
・Télimélé(Kindia):食糧援助対象地域
*Pita(Mamou):266,000
*Conakry(Conakry):1,667,864:食糧援助対象地域
・Dabola(Faranah)
・Kissidougou(Faranah):食糧援助対象地域
*Kouroussa(Kankan):160,000
*Siguiri(Kankan):244,000
*Guéckédou(Nzérékoré):405,000:食糧援助対象地域
*Macenta(Nzérékoré):296,000:食糧援助対象地域
*Nzérékoré(Nzérékoré):278,000:食糧援助対象地域
*Yomou(Nzérékoré):87,000
*印は、8月14日現在、感染が継続している地域である(疑い患者の地域は、全てインアクティブ)。
数字は、人口。
千人単位になっているところは、別に丸めているわけではなく、まあ、だいたいそんなもんかな、という精度なんだろう。
合計で、3,403,864人が、感染の危険に晒されていて、最近1週間ほどに限っても、毎日7人程度の感染者を出している(6日間で41人)。
(2014 West Africa Ebola virus outbreak:Timeline of the outbreak)
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_West_Africa_Ebola_virus_outbreak#Timeline_of_the_outbreak
その7人のうちの4人は毎日死んでしまうことになる(6日間で24人)。
「ヌゼレコレでは赤十字の医療チームが市場をスプレーで消毒した際、逆にエボラ熱を拡散させているとのうわさが広がり、暴動が発生。」
「地元の州知事は「エボラ熱流行の事実を理解している人たちがいる一方、感染症が外から持ち込まれていると考える人たちもいる」と述べた。」
発症から半年経って、まだ、そんなこと言ってる人がいるんだ。
ギニアのどこが改善の傾向があるのか、浮沈子にはどうしても理解できない。
感染症のウイルスは、突然変異で感染力が弱まったりしない限り、たった一人でも感染者がいれば、たちまちのうちに多くの感染を引き起こす。
感染が、完全に終息しない限り、対策の手を緩めるわけにはいかないのだ。
その感染の拡大は収まらないし、住民の理解も十分には得られていない。
おまけに、リベリアやシエラレオネからの患者の流入もある。
隔離されている地域には、食糧援助が行われているというが、十分なんだろうか。
(国連WFP、エボラ出血熱の発生国で食糧支援拡大)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140822/prl14082213100066-n1.htm
(国連WFP、エボラ出血熱の発生国で食糧支援拡大:元記事)
http://ja.wfp.org/news-release/140822
「国連WFPは、エボラ出血熱が猛威をふるっているギニア、リベリア、シエラレオネの移動制限地域で食糧支援を拡大し、およそ130 万人に対して支援を行うことを決めました。」
「ギニア:
エボラ出血熱が流行している7県(キシドゥグ県、マセンタ県、ゲケドゥ県、コナクリ県、テリメレ県、ボファ県、ンゼレコレ県)で、隔離医療施設に収容されている患者やその家族、患者と接触のあった人々、野生動物の狩猟・販売者とその家族、エボラ出血熱で死亡した患者の家族や孤児など3万4000人に食糧を提供しました。」
今回の配給対象には含まれない感染地域は、今後どうなるんだろうか。
「シエラレオネ:
患者やその家族など2万7000人に食糧支援を行っています。隔離医療施設から退院した患者やその家族も含まれます。
支援対象地域は、エボラ出血熱が確認されたカイラハン県と隔離医療施設4か所(ケネマ、ダル、カイラハン、コインドゥ)です。」
「リベリア:
国連WFPは、2万4000人を対象に食糧を提供します。
すでに、ボン郡とニンバ郡で隔離されている住民に向けての食糧の輸送が始まっています。」
各国の数字を足しても、8万5千人にしかならない(6.5%)。
今後に期待なんだが、130万人でも少なすぎるし、入院患者以外の援助は、「穀類、植物油、豆、塩を90日分、配布」することに留まっている。
WHOは、6か月(180日)から9か月(270日)という行程表を作成したので、3分の1の期間でしかない(まあ、まとめて渡しても、腐ったりしちゃうかもしれないし)。
この記事自体が10日ほど前の状況なので、その後改善があったかもしれない。
また、来月には国際連合がWHOの行程表を実施する、具体的な方策を策定するという。
期待しないで待つとしよう・・・。
(ギニアで衝突、55人負傷 「エボラ熱拡散」と暴動)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014083101001049.html
「エボラ出血熱が流行するギニア南東部ヌゼレコレで、感染対策に抗議する住民と治安部隊との間で28、29の両日、衝突があり、少なくとも計55人の負傷者が出た。」
ヌゼレコレって、どこだろうと調べてみた。
(ンゼレコレ(市))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%AC
「ンゼレコレ県の県都であり、ンゼレコレ州の州都でもある。」
なんだ、全部「ン」で始まるんじゃん!。
8月14日付の感染マップでは、ンゼレコレ州で感染が出ているのは以下のとおり(画像参照)。
・ゲケドウ県(発症地)
・マサンタ県(発症地)
・ンゼレコレ県(発症地)
・ヨムー県
ギニアでは、発症地での流行が、まだ収まっていないということになる。
(Ebola virus disease in Guinea)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4063-ebola-hemorrhagic-fever-in-guinea.html
今回の西アフリカ地域の流行を、最初に報告したページだ。
「The cases have been reported in Guekedou, Macenta, Nzerekore and Kissidougou districts. 」
他には、ファラナ州のキシドゥーグー県の名前が挙がっている(ここは、感染が収まった感じ?)。
(ファラナ州)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%8A%E5%B7%9E
(ギニアの行政区画)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB
このページには、付番された県の地図があるのだが、何番が何県なのか分からない。
(Prefectures of Guinea)
http://en.wikipedia.org/wiki/Prefectures_of_Guinea
リンクくらい、貼っておいて欲しいもんだな。
(Sub-prefectures of Guinea)
http://en.wikipedia.org/wiki/Sub-prefectures_of_Guinea
県の下には、サブ・プリフェクチャというのがあるようだが、もう、細かすぎてわからない(300以上!)。
現在感染が確認されているギニアの県は、以下のとおり(カッコ内は、州名:疑い患者の地域は割愛した)。
・Boffa(Boké):食糧援助対象地域
・Télimélé(Kindia):食糧援助対象地域
*Pita(Mamou):266,000
*Conakry(Conakry):1,667,864:食糧援助対象地域
・Dabola(Faranah)
・Kissidougou(Faranah):食糧援助対象地域
*Kouroussa(Kankan):160,000
*Siguiri(Kankan):244,000
*Guéckédou(Nzérékoré):405,000:食糧援助対象地域
*Macenta(Nzérékoré):296,000:食糧援助対象地域
*Nzérékoré(Nzérékoré):278,000:食糧援助対象地域
*Yomou(Nzérékoré):87,000
*印は、8月14日現在、感染が継続している地域である(疑い患者の地域は、全てインアクティブ)。
数字は、人口。
千人単位になっているところは、別に丸めているわけではなく、まあ、だいたいそんなもんかな、という精度なんだろう。
合計で、3,403,864人が、感染の危険に晒されていて、最近1週間ほどに限っても、毎日7人程度の感染者を出している(6日間で41人)。
(2014 West Africa Ebola virus outbreak:Timeline of the outbreak)
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_West_Africa_Ebola_virus_outbreak#Timeline_of_the_outbreak
その7人のうちの4人は毎日死んでしまうことになる(6日間で24人)。
「ヌゼレコレでは赤十字の医療チームが市場をスプレーで消毒した際、逆にエボラ熱を拡散させているとのうわさが広がり、暴動が発生。」
「地元の州知事は「エボラ熱流行の事実を理解している人たちがいる一方、感染症が外から持ち込まれていると考える人たちもいる」と述べた。」
発症から半年経って、まだ、そんなこと言ってる人がいるんだ。
ギニアのどこが改善の傾向があるのか、浮沈子にはどうしても理解できない。
感染症のウイルスは、突然変異で感染力が弱まったりしない限り、たった一人でも感染者がいれば、たちまちのうちに多くの感染を引き起こす。
感染が、完全に終息しない限り、対策の手を緩めるわけにはいかないのだ。
その感染の拡大は収まらないし、住民の理解も十分には得られていない。
おまけに、リベリアやシエラレオネからの患者の流入もある。
隔離されている地域には、食糧援助が行われているというが、十分なんだろうか。
(国連WFP、エボラ出血熱の発生国で食糧支援拡大)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140822/prl14082213100066-n1.htm
(国連WFP、エボラ出血熱の発生国で食糧支援拡大:元記事)
http://ja.wfp.org/news-release/140822
「国連WFPは、エボラ出血熱が猛威をふるっているギニア、リベリア、シエラレオネの移動制限地域で食糧支援を拡大し、およそ130 万人に対して支援を行うことを決めました。」
「ギニア:
エボラ出血熱が流行している7県(キシドゥグ県、マセンタ県、ゲケドゥ県、コナクリ県、テリメレ県、ボファ県、ンゼレコレ県)で、隔離医療施設に収容されている患者やその家族、患者と接触のあった人々、野生動物の狩猟・販売者とその家族、エボラ出血熱で死亡した患者の家族や孤児など3万4000人に食糧を提供しました。」
今回の配給対象には含まれない感染地域は、今後どうなるんだろうか。
「シエラレオネ:
患者やその家族など2万7000人に食糧支援を行っています。隔離医療施設から退院した患者やその家族も含まれます。
支援対象地域は、エボラ出血熱が確認されたカイラハン県と隔離医療施設4か所(ケネマ、ダル、カイラハン、コインドゥ)です。」
「リベリア:
国連WFPは、2万4000人を対象に食糧を提供します。
すでに、ボン郡とニンバ郡で隔離されている住民に向けての食糧の輸送が始まっています。」
各国の数字を足しても、8万5千人にしかならない(6.5%)。
今後に期待なんだが、130万人でも少なすぎるし、入院患者以外の援助は、「穀類、植物油、豆、塩を90日分、配布」することに留まっている。
WHOは、6か月(180日)から9か月(270日)という行程表を作成したので、3分の1の期間でしかない(まあ、まとめて渡しても、腐ったりしちゃうかもしれないし)。
この記事自体が10日ほど前の状況なので、その後改善があったかもしれない。
また、来月には国際連合がWHOの行程表を実施する、具体的な方策を策定するという。
期待しないで待つとしよう・・・。
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