無症候性キャリアからの感染は「当たり前」の事実 ― 2020年05月03日 21:34
無症候性キャリアからの感染は「当たり前」の事実
連日の新規感染者の報告を見ると、半数程度(日によってはそれ以上)は感染源を辿れない市中感染ということになっている。
トレース(感染者追跡)の鎖が切れ、フォワードへ展開して新たな感染者をあぶり出し、二次感染する前に確保、隔離(あるいは準ずる措置)を施して、未然に拡大を抑止するという戦略がとれない。
会社や友人に気兼ねして接触歴を明かさないことも原因かもしれないが、もっと根本的な原因があることが明確な根拠によって示された。
(クルーズ船調査 無症状の人の部屋からも新型コロナ遺伝子)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200503/k10012416551000.html
「感染者が滞在した33部屋のうち32部屋でウイルスの遺伝子が確認された」
「感染していない人の部屋からはいずれもウイルスは検出されませんでした。」
部屋については擬陽性は確認されなかったということか。
問題は、これだ・・・。
「感染は確認されたものの、検査をした当時症状が出ていなかった人が滞在していた13部屋については、54%に当たる7部屋のトイレの床から、38%に当たる5部屋の枕から、23%に当たる3部屋のリモコンから、それぞれ検出された」
検査した部屋の、退出後の管理状況が不明なので、何らかの原因で退出後に汚染された可能性は否定できないけどな。
「症状のある人からも、ない人からも同じような場所から同じ頻度でウイルスが検出されたということが今回の重要な発見だ。無症状の人からもたくさんのウイルスが出ている可能性があり、清掃や消毒をしっかり行っていく必要がある」
そうか、場所毎の検出頻度が同等ということは、退出後のコンタミの可能性は小さいわけだ。
指摘の通り、無症候性キャリアからの感染は、最早、動かしがたい事実だ。
誰が感染者かは、検査をしない限り分からないということが明白になった。
クルーズ船の場合、大部分の無症候性キャリアは、発症しないままウイルスを消失している(たぶん)。
一般の市中感染で、経路が辿れない事例の多くが、おそらくこの無症候性キャリアからの感染ということになる。
隠しているから分からないわけではない、罹っちまった人にも分からないのだ・・・。
この、クソな事態を打開するのは、全国民を対象としたスクリーニング検査しかない。
しかも、回数制限なしに・・・。
(「007の国」英国ではスパイ機関がコロナ接触追跡アプリの開発に協力 1日10万件検査を達成)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200503-00176731/
「30日に12万2347件に達したと報告」
精度管理上の問題はあるかも知れないが、我が国の現状(実質、1万件程度:目標2万件)にくらべれば、まさに桁違いということになる。
米国では、1日数百万件の検査を構想している。
浮沈子は、1日3億件と主張しているんだがな(多い方が勝ち!)。
「PCR検査は偽陰性が多く出るため陽性者を見逃してしまう恐れがある」
検査しなけりゃ、100パーセント陽性者を捕捉できないんだけど、それでもいいの?。
100回検査して陰性なら、陰性ということにしてもいいのだ(そんなあ!)。
信頼性と回数とのトレードオフかもしれないし、検体採取の技術的な問題もある。
それでも、検査をやらないでいいという理由には一切ならない。
発症していない病原体保有者からの感染は、間違いなく存在する。
しかも、東京都のように蔓延状態になっている都市においては、そっちの方が多いかも知れない。
毎日の検査で捕捉されているのは、その中で発症した僅かの割合に過ぎない。
これは仮説ではなく、抗体検査の陽性率(都内では全人口の少なくとも6パーセントという数字が出ている)からみても、明らかな事実だ。
症状の有無に関わらず、希望者には区別なく、また、回数の制限なく検査を受けさせるべきだ。
検体の採取方法、結果の取り扱い、陽性者への隔離措置、その間の管理、コスト、関係業界の利益確保(ここ、重要です!)、その他諸々の課題の存在は、それを目標に掲げない理由にはならない。
ああ、検査依存症になったらどーするという問題も出て来るかもな。
贅沢な悩みというヤツか・・・。
まあいい。
網羅的な検査は、感染者を隔離したり、他者への感染のリスクがあることへの自覚を促したりすることが期待される。
が、しかし・・・。
(症状自覚も山梨の実家に帰省の女性 検査後もバスで東京へ戻る)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200503/k10012416761000.html
「先月26日に味覚や嗅覚に異常」
「28日まで勤務先に出勤」
「29日に新宿発山中湖旭日丘行きの高速バスを利用して山梨の実家に帰省」
「30日には山梨県内にある友人の家でバーベキュー」
「勤務先の同僚が新型コロナウイルスに感染していることが分かった」(30日:後述)
「1日にPCR検査」
「女性は2日の朝、高速バスを利用して東京に戻った」
「CRの検査結果は2日出て、陽性であることが確認」
この話については、別報もある。
(実は感染知っていた 帰省先の山梨から東京に戻った女性)
https://www.asahi.com/articles/ASN5354G3N53UZOB008.html
「30日に会社の同僚の感染が判明」
「1日に県内でPCR検査」
ここまでは、同じだ。
「2日午前9時すぎに電話で感染を知らされ」
「直後の同10時台に富士急ハイランドバス停(同県富士吉田市)を出発する新宿行き高速バスで帰京」
やれやれ・・・。
復路のバスの同乗者は、いい面の皮だな。
しかし同時に、往路のバスの同乗者も、大きなリスクに曝されていたわけだからな。
既に発症してたわけだし。
陽性の検査結果が行動抑制につながらない場合があること(結果の秘匿とか)、陽性と出れば行動を制限される恐れがあることから、症状がなければ検査自体を拒否する可能性もあることなどなど、仮に10億件の検査態勢(いつから増えたんだあ?)が整ったとしても、解決されるべき課題は多い。
少なくとも、復路バスの同乗者が感染して重症化するようなことがあれば、損害賠償請求を受ける可能性もある(未確認)。
保健当局は、強制的にでも身柄を確保し、そういう事態から感染者を擁護する姿勢が欲しいな。
電話一本で済ませようという姿勢は、問題視されていい。
そりゃあ、本人が悪いのは当然だが、感染者はある意味被害者だからな。
彼らを新たなトラブルから守る必要もある。
まあ、どうでもいいんですが。
新型コロナは、007が出てきてドキューンと退治するわけにはいかない。
血しぶきの一部がエアロゾル化して、殺し屋の方が罹患しちまうかもしれないしな(未確認)。
ゴーグル付けて、N95マスク付けて、防護衣着てからでないとベレッタ射てない。
(007 ジェームズ・ボンドの銃)
https://james-bond007.jimdofree.com/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA-%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E9%8A%83/
「原作のボンドの拳銃は 「Beretta M418」」
「婦人用の小型ピストルで非常に威力が弱い。」
映画では、ワルサーに切り替えられたようだ(スポンサーの関係?)。
原作の拳銃の型式を追求する「筆者」の考察、映画のシーンでの銃の扱いに対するキビシー目線・・・。
神は細部に宿る。
引き払ったあとのクルーズ船に乗り込み、便所の中、枕、リモコンをふきふきした感染研の担当者も、細部にこだわったわけだ。
濃厚接触者の定義を改めたのが、WHOの変更の1か月も後だったこと以外はな(追加2:参照)・・・。
<追加1:感染研の元記事に当たる>
(ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告(要旨))
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9597-covid19-19.html
元記事に当たったんだが、最後に、なんかヤバい記述が・・・。
「空気伝播を示唆する証拠は得られなかったが、廊下天井排気口からSARS-CoV-2 RNAが検出されており、特殊な環境でウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更なる検討が必要である。」
マジヤバ・・・。
<追加2:感染研の濃厚接触者基準の変更は、WHOの変更から1か月遅れの確認>
(Global Surveillance for human infection with novel
coronavirus (2019-nCoV)
Interim guidance
31 January 2020:1月31日版
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/330857/WHO-2019-nCoV-SurveillanceGuidance-2020.3-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y
この時点では、発症前2日という濃厚接触者基準はない。
(Global surveillance for COVID-19 disease
caused by human infection with the
2019 novel coronavirus
Interim guidance
27 February 2020 :2月27日版)
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/331231/WHO-2019-nCoV-SurveillanceGuidance-2020.4-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y
「Recommendations for follow-up of contacts
Definition of contact
A contact is a person who is involved in any of the following within 14 days after the onset of symptoms in the patient:
・providing direct care for patients with COVID-19 disease without sing proper personal protective equipment;1
・staying in the same close environment as a COVID-19 patient
(including sharing a workplace, classroom or household or being at the same gathering);
・travelling in close proximity with (that is, having less than 1 m separation from) a COVID-19 patient in any kind of conveyance. 」
この時点でも、症状が発現した後14日以内とあるだけで、2日前は含まれていない。
ちなみに、距離については1m未満とあり、我が国の基準が2mだったことを考慮すれば、いささか近いな・・・。
(Global surveillance for COVID-19 caused by human
infection with COVID-19 virus
Interim guidance
20 March 2020:3月20日版)
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/331506/WHO-2019-nCoV-SurveillanceGuidance-2020.6-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y
「Contact
A contact is a person who experienced any one of the following exposures during the 2 days before and the 14 days after the onset of symptoms of a probable or confirmed case:
1. Face-to-face contact with a probable or confirmed case within 1 meter and for more than 15 minutes;
2. Direct physical contact with a probable or confirmed case;
3. Direct care for a patient with probable or confirmed COVID-19 disease without using proper personal protective equipment; 2OR
4. Other situations as indicated by local risk assessments.
Note: for confirmed asymptomatic cases, the period of contact is measured as the 2 days before through the 14 days after the dateon which the sample was taken which led to confirmation.」
ご丁寧に、「注」まで付け加えて、発症前2日から接触者調査を行うことを明記している。
最新版は、このページからダウンロードできる(今日現在は、「20 March 2020」と表示されているが、ちゃんと4月20日版がダウンロードされる:WHOの担当者も手抜きだな・・・)。
(Coronavirus disease (COVID-19) technical guidance: Surveillance and case definitions)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/technical-guidance/surveillance-and-case-definitions
「Contact
A contact is a person who experienced any one of the following exposures during the 2 days before and the 14 days after the onset of symptoms of a probable or confirmed case:
1. Face-to-face contact with a probable or confirmed case within 1 meter and for more than 15 minutes;
2. Direct physical contact with a probable or confirmed case;
3. Direct care for a patient with probable or confirmed COVID-19 disease without using proper personal protective equipment;2OR
4. Other situations as indicated by local risk assessments.
Note: for confirmed asymptomatic cases, the period of contact is measured as the 2 days before through the 14 days after the date on which the sample was taken which led to confirmation.」
該当箇所に変更はない。
ちなみに、NHKはこう報じている。
(濃厚接触者の定義変更 「発症2日前 1メートル以内 15分以上」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200421/k10012399231000.html
「WHO=世界保健機関が先月20日に濃厚接触者の定義を同じように改めたことを受けての対応だとしています。」
「保健所が健康観察を行う際に人手を十分に確保できない場合は高齢者などを除いて、本人から健康状態の申告を受ける体制に切り替えるよう通知しました。」
1か月も旧基準を放置した上に、増々手抜きせよってことか・・・。
<追加3:CDCは現在も無症候性キャリアからの感染を重要視していない?>
(COVID-19に関する臨床の質問:質問と回答:2020年4月16日更新:伝染;感染)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/faq.html#Transmission
「誰かが感染するのはいつですか?:
COVID-19のウイルス排出の開始と期間、および感染性の期間はまだ不明です。」
「SARS-CoV-2 RNAは、MERS-CoVおよびSARS-CoVによる感染症と同様に、発症後数週間、上気道または下気道で検出される可能性があります。」
「ただし、ウイルスRNAの検出は、必ずしも感染性ウイルスが存在することを意味するわけではありません。」
「SARS-CoV-2による無症候性感染症(症状が発現しないウイルスの検出)および発症前感染(症状が発現する前のウイルスの検出)の報告がありますが、感染におけるその役割はまだわかっていません。」
「既存の文献に基づいて、SARS-CoV-2および他のコロナウイルス(例、MERS-CoV、SARS-CoV)の潜伏期間(暴露から症状の発現までの時間)は2〜14日です。」
そのうち更新されるだろうから、該当箇所の全文をコピペした。
一方、別のページではちゃんと認識されていることを確認した。
(コミュニティ関連の暴露に対する公衆衛生勧告:最終アップデート3月31日)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/php/public-health-recommendations.html
このページの表の中には、発症48時間前からと記されている。
「曝露:症状発現の48時間前から在宅隔離中止の基準を満たすまでの間に症候性のCOVID-19を持っている人」
連日の新規感染者の報告を見ると、半数程度(日によってはそれ以上)は感染源を辿れない市中感染ということになっている。
トレース(感染者追跡)の鎖が切れ、フォワードへ展開して新たな感染者をあぶり出し、二次感染する前に確保、隔離(あるいは準ずる措置)を施して、未然に拡大を抑止するという戦略がとれない。
会社や友人に気兼ねして接触歴を明かさないことも原因かもしれないが、もっと根本的な原因があることが明確な根拠によって示された。
(クルーズ船調査 無症状の人の部屋からも新型コロナ遺伝子)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200503/k10012416551000.html
「感染者が滞在した33部屋のうち32部屋でウイルスの遺伝子が確認された」
「感染していない人の部屋からはいずれもウイルスは検出されませんでした。」
部屋については擬陽性は確認されなかったということか。
問題は、これだ・・・。
「感染は確認されたものの、検査をした当時症状が出ていなかった人が滞在していた13部屋については、54%に当たる7部屋のトイレの床から、38%に当たる5部屋の枕から、23%に当たる3部屋のリモコンから、それぞれ検出された」
検査した部屋の、退出後の管理状況が不明なので、何らかの原因で退出後に汚染された可能性は否定できないけどな。
「症状のある人からも、ない人からも同じような場所から同じ頻度でウイルスが検出されたということが今回の重要な発見だ。無症状の人からもたくさんのウイルスが出ている可能性があり、清掃や消毒をしっかり行っていく必要がある」
そうか、場所毎の検出頻度が同等ということは、退出後のコンタミの可能性は小さいわけだ。
指摘の通り、無症候性キャリアからの感染は、最早、動かしがたい事実だ。
誰が感染者かは、検査をしない限り分からないということが明白になった。
クルーズ船の場合、大部分の無症候性キャリアは、発症しないままウイルスを消失している(たぶん)。
一般の市中感染で、経路が辿れない事例の多くが、おそらくこの無症候性キャリアからの感染ということになる。
隠しているから分からないわけではない、罹っちまった人にも分からないのだ・・・。
この、クソな事態を打開するのは、全国民を対象としたスクリーニング検査しかない。
しかも、回数制限なしに・・・。
(「007の国」英国ではスパイ機関がコロナ接触追跡アプリの開発に協力 1日10万件検査を達成)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200503-00176731/
「30日に12万2347件に達したと報告」
精度管理上の問題はあるかも知れないが、我が国の現状(実質、1万件程度:目標2万件)にくらべれば、まさに桁違いということになる。
米国では、1日数百万件の検査を構想している。
浮沈子は、1日3億件と主張しているんだがな(多い方が勝ち!)。
「PCR検査は偽陰性が多く出るため陽性者を見逃してしまう恐れがある」
検査しなけりゃ、100パーセント陽性者を捕捉できないんだけど、それでもいいの?。
100回検査して陰性なら、陰性ということにしてもいいのだ(そんなあ!)。
信頼性と回数とのトレードオフかもしれないし、検体採取の技術的な問題もある。
それでも、検査をやらないでいいという理由には一切ならない。
発症していない病原体保有者からの感染は、間違いなく存在する。
しかも、東京都のように蔓延状態になっている都市においては、そっちの方が多いかも知れない。
毎日の検査で捕捉されているのは、その中で発症した僅かの割合に過ぎない。
これは仮説ではなく、抗体検査の陽性率(都内では全人口の少なくとも6パーセントという数字が出ている)からみても、明らかな事実だ。
症状の有無に関わらず、希望者には区別なく、また、回数の制限なく検査を受けさせるべきだ。
検体の採取方法、結果の取り扱い、陽性者への隔離措置、その間の管理、コスト、関係業界の利益確保(ここ、重要です!)、その他諸々の課題の存在は、それを目標に掲げない理由にはならない。
ああ、検査依存症になったらどーするという問題も出て来るかもな。
贅沢な悩みというヤツか・・・。
まあいい。
網羅的な検査は、感染者を隔離したり、他者への感染のリスクがあることへの自覚を促したりすることが期待される。
が、しかし・・・。
(症状自覚も山梨の実家に帰省の女性 検査後もバスで東京へ戻る)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200503/k10012416761000.html
「先月26日に味覚や嗅覚に異常」
「28日まで勤務先に出勤」
「29日に新宿発山中湖旭日丘行きの高速バスを利用して山梨の実家に帰省」
「30日には山梨県内にある友人の家でバーベキュー」
「勤務先の同僚が新型コロナウイルスに感染していることが分かった」(30日:後述)
「1日にPCR検査」
「女性は2日の朝、高速バスを利用して東京に戻った」
「CRの検査結果は2日出て、陽性であることが確認」
この話については、別報もある。
(実は感染知っていた 帰省先の山梨から東京に戻った女性)
https://www.asahi.com/articles/ASN5354G3N53UZOB008.html
「30日に会社の同僚の感染が判明」
「1日に県内でPCR検査」
ここまでは、同じだ。
「2日午前9時すぎに電話で感染を知らされ」
「直後の同10時台に富士急ハイランドバス停(同県富士吉田市)を出発する新宿行き高速バスで帰京」
やれやれ・・・。
復路のバスの同乗者は、いい面の皮だな。
しかし同時に、往路のバスの同乗者も、大きなリスクに曝されていたわけだからな。
既に発症してたわけだし。
陽性の検査結果が行動抑制につながらない場合があること(結果の秘匿とか)、陽性と出れば行動を制限される恐れがあることから、症状がなければ検査自体を拒否する可能性もあることなどなど、仮に10億件の検査態勢(いつから増えたんだあ?)が整ったとしても、解決されるべき課題は多い。
少なくとも、復路バスの同乗者が感染して重症化するようなことがあれば、損害賠償請求を受ける可能性もある(未確認)。
保健当局は、強制的にでも身柄を確保し、そういう事態から感染者を擁護する姿勢が欲しいな。
電話一本で済ませようという姿勢は、問題視されていい。
そりゃあ、本人が悪いのは当然だが、感染者はある意味被害者だからな。
彼らを新たなトラブルから守る必要もある。
まあ、どうでもいいんですが。
新型コロナは、007が出てきてドキューンと退治するわけにはいかない。
血しぶきの一部がエアロゾル化して、殺し屋の方が罹患しちまうかもしれないしな(未確認)。
ゴーグル付けて、N95マスク付けて、防護衣着てからでないとベレッタ射てない。
(007 ジェームズ・ボンドの銃)
https://james-bond007.jimdofree.com/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%82%BA-%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E9%8A%83/
「原作のボンドの拳銃は 「Beretta M418」」
「婦人用の小型ピストルで非常に威力が弱い。」
映画では、ワルサーに切り替えられたようだ(スポンサーの関係?)。
原作の拳銃の型式を追求する「筆者」の考察、映画のシーンでの銃の扱いに対するキビシー目線・・・。
神は細部に宿る。
引き払ったあとのクルーズ船に乗り込み、便所の中、枕、リモコンをふきふきした感染研の担当者も、細部にこだわったわけだ。
濃厚接触者の定義を改めたのが、WHOの変更の1か月も後だったこと以外はな(追加2:参照)・・・。
<追加1:感染研の元記事に当たる>
(ダイヤモンドプリンセス号環境検査に関する報告(要旨))
https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9597-covid19-19.html
元記事に当たったんだが、最後に、なんかヤバい記述が・・・。
「空気伝播を示唆する証拠は得られなかったが、廊下天井排気口からSARS-CoV-2 RNAが検出されており、特殊な環境でウイルスが遠方まで浮遊する可能性について更なる検討が必要である。」
マジヤバ・・・。
<追加2:感染研の濃厚接触者基準の変更は、WHOの変更から1か月遅れの確認>
(Global Surveillance for human infection with novel
coronavirus (2019-nCoV)
Interim guidance
31 January 2020:1月31日版
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/330857/WHO-2019-nCoV-SurveillanceGuidance-2020.3-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y
この時点では、発症前2日という濃厚接触者基準はない。
(Global surveillance for COVID-19 disease
caused by human infection with the
2019 novel coronavirus
Interim guidance
27 February 2020 :2月27日版)
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/331231/WHO-2019-nCoV-SurveillanceGuidance-2020.4-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y
「Recommendations for follow-up of contacts
Definition of contact
A contact is a person who is involved in any of the following within 14 days after the onset of symptoms in the patient:
・providing direct care for patients with COVID-19 disease without sing proper personal protective equipment;1
・staying in the same close environment as a COVID-19 patient
(including sharing a workplace, classroom or household or being at the same gathering);
・travelling in close proximity with (that is, having less than 1 m separation from) a COVID-19 patient in any kind of conveyance. 」
この時点でも、症状が発現した後14日以内とあるだけで、2日前は含まれていない。
ちなみに、距離については1m未満とあり、我が国の基準が2mだったことを考慮すれば、いささか近いな・・・。
(Global surveillance for COVID-19 caused by human
infection with COVID-19 virus
Interim guidance
20 March 2020:3月20日版)
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/331506/WHO-2019-nCoV-SurveillanceGuidance-2020.6-eng.pdf?sequence=1&isAllowed=y
「Contact
A contact is a person who experienced any one of the following exposures during the 2 days before and the 14 days after the onset of symptoms of a probable or confirmed case:
1. Face-to-face contact with a probable or confirmed case within 1 meter and for more than 15 minutes;
2. Direct physical contact with a probable or confirmed case;
3. Direct care for a patient with probable or confirmed COVID-19 disease without using proper personal protective equipment; 2OR
4. Other situations as indicated by local risk assessments.
Note: for confirmed asymptomatic cases, the period of contact is measured as the 2 days before through the 14 days after the dateon which the sample was taken which led to confirmation.」
ご丁寧に、「注」まで付け加えて、発症前2日から接触者調査を行うことを明記している。
最新版は、このページからダウンロードできる(今日現在は、「20 March 2020」と表示されているが、ちゃんと4月20日版がダウンロードされる:WHOの担当者も手抜きだな・・・)。
(Coronavirus disease (COVID-19) technical guidance: Surveillance and case definitions)
https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019/technical-guidance/surveillance-and-case-definitions
「Contact
A contact is a person who experienced any one of the following exposures during the 2 days before and the 14 days after the onset of symptoms of a probable or confirmed case:
1. Face-to-face contact with a probable or confirmed case within 1 meter and for more than 15 minutes;
2. Direct physical contact with a probable or confirmed case;
3. Direct care for a patient with probable or confirmed COVID-19 disease without using proper personal protective equipment;2OR
4. Other situations as indicated by local risk assessments.
Note: for confirmed asymptomatic cases, the period of contact is measured as the 2 days before through the 14 days after the date on which the sample was taken which led to confirmation.」
該当箇所に変更はない。
ちなみに、NHKはこう報じている。
(濃厚接触者の定義変更 「発症2日前 1メートル以内 15分以上」)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200421/k10012399231000.html
「WHO=世界保健機関が先月20日に濃厚接触者の定義を同じように改めたことを受けての対応だとしています。」
「保健所が健康観察を行う際に人手を十分に確保できない場合は高齢者などを除いて、本人から健康状態の申告を受ける体制に切り替えるよう通知しました。」
1か月も旧基準を放置した上に、増々手抜きせよってことか・・・。
<追加3:CDCは現在も無症候性キャリアからの感染を重要視していない?>
(COVID-19に関する臨床の質問:質問と回答:2020年4月16日更新:伝染;感染)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/faq.html#Transmission
「誰かが感染するのはいつですか?:
COVID-19のウイルス排出の開始と期間、および感染性の期間はまだ不明です。」
「SARS-CoV-2 RNAは、MERS-CoVおよびSARS-CoVによる感染症と同様に、発症後数週間、上気道または下気道で検出される可能性があります。」
「ただし、ウイルスRNAの検出は、必ずしも感染性ウイルスが存在することを意味するわけではありません。」
「SARS-CoV-2による無症候性感染症(症状が発現しないウイルスの検出)および発症前感染(症状が発現する前のウイルスの検出)の報告がありますが、感染におけるその役割はまだわかっていません。」
「既存の文献に基づいて、SARS-CoV-2および他のコロナウイルス(例、MERS-CoV、SARS-CoV)の潜伏期間(暴露から症状の発現までの時間)は2〜14日です。」
そのうち更新されるだろうから、該当箇所の全文をコピペした。
一方、別のページではちゃんと認識されていることを確認した。
(コミュニティ関連の暴露に対する公衆衛生勧告:最終アップデート3月31日)
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/php/public-health-recommendations.html
このページの表の中には、発症48時間前からと記されている。
「曝露:症状発現の48時間前から在宅隔離中止の基準を満たすまでの間に症候性のCOVID-19を持っている人」
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。