回る炭取:新型コロナの時代に読む遠野物語2020年05月03日 18:00

回る炭取:新型コロナの時代に読む遠野物語


数日前から右足がむくんでいる。

左足に比べて、明らかに太いし、皮がパンパンになってるから間違いはない。

循環不全を起こしている。

椅子に座り続け、動かず、しかも座り方が偏っているために起こると思われる。

頻繁に運動し、循環を改善すれば治っていくことは分かっている。

今日の体温は35.2度(やや低いが、ほぼ平熱)。

昨夜は、夜中にNHKラジオの聞き逃しサービスに没入して、寝入ったのは夜が明けてからになってしまった。

(『遠野物語』を読みとく)
https://www4.nhk.or.jp/P1929/24/

「今年2020年は柳田國男の『遠野物語』が発刊して110年となります。
柳田國男が岩手県遠野地方に伝わる説話を筆記・編纂して明治43年に発表した「遠野物語」は、日本民俗学の出発点となった書物といわれ、後世に大きな影響を与えました。河童や天狗、座敷童などが登場する不思議な伝承の世界には、古来の日本人の生活様式やものの見方、考え方の原点が潜んでいると柳田は考え『遠野物語』を著しました。
今回のシリーズでは柳田國男が「遠野物語」で描きたかった世界の原点を読み説くと共に、「日本人とは何か」を見つめます。」

浮沈子は、この小説(?)を通読したことはない。

しかし、第22話については、何度か読み直したことがある。

(遠野物語:二二:青空文庫より)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html#midashi2300

この話については、三島由紀夫が卓抜たる感想を残している。

(「炭取りの廻る話」の巻
三島由紀夫『遠野物語』を語る『小説とは何か』から)
http://home.cilas.net/yunami/monogatari/monogatarimisima.html

「小説が元来「まことらしさ」の要請に発したジャン ルである以上、そこにはこのような、現実を震撼させることによって幽霊を現実化するところの根源的 な力が備わっていなければならない。」

昨日聞いたラジオの中で、遠野物語の前文に「戦慄」という言葉が出てくると言ってたな。

(遠野物語:トップ:青空文庫より)
https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/52504_49667.html

「願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。」

遠野物語自体が、日本列島先住民である山人(やまびと)の再発見と、彼らの血が平地人(常民)にも受け継がれていることの再認識を促す起爆剤だというのだ(そうなのかあ?)。

ぬる~い現実にどっぷりと漬かって生活している中で、自らの依って立つ基盤を揺るがす認識の変容。

ああ、既に新型コロナによって、現実そのものに震撼させられ、戦慄を覚える日々になっちまっているけどな。

事実は小説より奇なり、か・・・。

三島が生きていたら、何と言うだろうな・・・。

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