緊急事態解除しても事業規制ってできるの? ― 2020年05月20日 10:56
緊急事態解除しても事業規制ってできるの?
浮沈子の今朝の体温は、35.2度(やや低め)。
体温よりも、今朝の東京地方の最低気温が10.9度だった方が気になる。
うすら寒い。
旧型コロナに罹っちまいそうな感じだ。
オーバーホールに出しておいたレギュレーターが戻ってきて、いろいろ小細工をしなければならないんだが、あまり気が乗らないので座学に徹する。
(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(令和 2 年 5 月 14 日))
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000630600.pdf
(新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
令和2年3月 28 日(令和2年5月 14 日変更)
新型コロナウイルス感染症対策本部決定)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kihon_h_0514.pdf
いずれの資料も、精読はしていない。
専門家会議の提言については、纏めた記事があったのでそれで済ませる。
(緊急事態解除でも活動再開は段階的に。専門家会議)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1252328.html
関西の2府1県は解除確実だが、東京都の宣言解除については、ビミョーな感じだと報じられている。
(宣言解除の目安 北海道 東京 神奈川で依然超える 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200520/k10012436841000.html
「10万人当たりの新たな感染者数をみると、北海道は0.74人、東京都は0.60人、神奈川県は0.99人」
千葉、埼玉はクリアしている。
浮沈子的には、解除しても差し支えない気がしないでもないけど、問題は解除後の対応の方だろうな。
特措法第24条9項には、協力要請が出来るとはあるけど、実効性は乏しい。
緊急事態が解除されれば、45条の適用はなく、指示や違反者の公表もできなくなる。
専門家会議の提言では、都道府県の権限で、例えば東京アラートのような仕掛けで監視を行うことになっているけど、一般の住民にしてみれば緊急事態解除=全面開放=3密OK、マスク不要と取られかねない(そうなのかあ?)。
保健所が行う疫学調査にしても、クラスターの規模がデカければ、1件でも直ちにパンクして国のクラスター班にお出ましいただくことになる。
感染経路不明の孤発例が1件でもある限り、対策をレベルダウンさせるということはそれなりのリスク覚悟ということになる。
武漢市では、35日ぶりにクラスターが発生し、その対応として1100万人全員にPCR検査を行う羽目になった(続報、未確認)。
ヒトヒト感染の連鎖を断つ方策は、緊急事態宣言の解除とともに消え去る(そんなあ!)。
仮にクラスターが出たとしても、施設閉鎖とかを強制することは出来ない。
そのためには、再度、その地域(都道府県)に緊急事態を宣言しなければならない。
つーことは、あれだな、クラスター放題ということになる。
事業継続には、顧客やスタッフの新型コロナの発生は織り込んでおかなければならない。
出来る範囲で感染防止対策はするだろうが、それで防げる保証もないしな。
2度目の緊急事態は辛いものになる。
一旦解除されたからといって、V字回復になるとは限らない。
ダメージはボディーブローのように蓄積して、結局廃業に追い込まれる。
傷が浅いうちに見切りを付けようとする動きも出てくるだろうな。
ワクチンは当分先だし、期待のアビガンは毒(催奇形性)はあっても効き目はなさそうだしな(追加2参照)。
インフルエンザの薬が効くくらいなら、米国の大流行は起こらなかったはずだしな(テキトーです)。
まあいい。
東京都の重症者は、50人くらいで横ばいになっている。
10人切るくらいまで下がらないうちは、解除するのは時期尚早な気もする。
2発目食らったら、一気に医療崩壊だからな。
難しいところだ。
都知事の発言を聞くと、解除確実な感じだが、それでいいのかどうか。
(小池都知事「あと1歩 気を抜かず対策しっかり」新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200520/k10012437111000.html
「首都圏は、もうあと1歩のところまで、皆さんのご協力により、近づいたと思う。もう少しかと思うが、気を抜かずに、引き続き感染症対策はしっかりやり、第2波も想定しながら、準備もしておこうと考えている」
国内の流行が一段落すれば、海外渡航の箍も一気に外れる(追加1参照)。
ダダ洩れの検疫、情けない疫学調査態勢のまま、第二波、第三波を食らうことになるのは目に見えている。
10年続く新型コロナの時代。
それが一段落するころには、新・新型コロナの時代が来るのかもしれない・・・。
<追加1>
(4月の訪日客たった2900人 過去最大の99.9%減)
https://www.asahi.com/articles/ASN5N5666N5NULFA00G.html
「4月の訪日外国人客数は前年同月より99・9%減の2900人だった。下げ幅は3月の93・0%より拡大」
「日本からの出国者も激減している。4月は前年同月より99・8%減の3900人で、3月の同85・9%減から下げ幅が拡大」
浮沈子的には、第一波の終息は、この訪日者の減少が効いている気がするんだがな。
(訪日外客統計の集計・発表)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/index.html
(訪日外客数(2020 年 4 月推計値)
〜 4 月︓前年同月⽐ 99.9%減の 3 千人 〜)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/200520_monthly.pdf
「多くの国において海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られている」
「世界的に旅⾏需要が停滞している状況」
それでも、3000人近い入国者や同等規模以上の出国者があることが注目だ。
ゼロには出来ないだろうが、当分この状況は続くだろうな・・・。
<追加2>
(アビガンを妄信する人が知らない不都合な真実
確実な有効性は示されておらず副作用リスクも)
https://toyokeizai.net/articles/-/351350
「夢の新薬のように言うのはおかしい」
催奇形性があって、備蓄以外、市場に出回っていないことは知っていたが、驚いたのは以下のくだりだ。
「季節性インフルエンザについての「申請効能に対する本剤の承認は困難」」
なにい!?。
「アビガンには既存薬とは違うメカニズムでウイルス増殖を抑える仕組みがあり、2010年の鳥インフルエンザなどのように既存の薬が効かない新型インフルエンザなどが発生したときのリスクに備えるため、として承認」
季節性インフルエンザにも効かないことが分かっているのに、作用機序に期待して、最後の切り札として毒性があることを承知で備蓄していた曰く付きの薬ということなわけだ。
まあ、それだって、新型コロナに効いてくれれば、妊娠の有無や可能性(90日間避妊必要)を考慮して投与すれば、イワシの頭程度の期待はしてもいいかもな。
「季節性インフルエンザにも効かなかったのに、“同じRNAウイルスだから新型コロナに効くかもしれない”という推定は危うい。」
だが、この際だから、試してみる価値はあるかも知れない。
現在は、少数の患者に対する第一層試験が行われているようだ(治療効果ではなく安全性の評価が目的)。
その評価が出れば、次に第二層試験に移る。
浮沈子は、この薬の効能にはあまり期待していなけど、万が一効き目があるなら何もないよりはいいに決まっている。
もちろん、サリドマイドのようなことになっちまっては困るからな。
何度か引用したこともあるけど、この話は忘れたくない・・・。
(ケルシー博士(米国FDA)、米国内でのサリドマイド発売を阻止する)
https://yakugai.akimasa21.net/thalidomide-kelsey/
「承認を拒み続けて一年が過ぎた。「もう持ちこたえられない」と感じていたとき、「妊娠中に服用した母親から奇形児が生まれている」と会社側から製品回収の報告があった」
「大変だ、というより、もう戦わなくてすむとホッとした気持ちの方が強かった」
浮沈子は知らなかったが、米国でもサリドマイドの被害は出ている。
「臨床試験にかかわった患者が少なくとも二万人いることがリチャードソン・メレルから知らされ(中略)これが何よりも大きな衝撃だった」
「FDAの最終集計によれば、米国内のサリドマイド服用で10人、外国からのサリドマイドでさらに7人、合わせて17人の奇形児が生まれた。」
人数については、異なる記述もあるが、当時のずさんな大規模治験や輸入薬によるものとされているようだ。
もちろん、現在は厳しい管理下での治験が実施されている。
しかし、東洋経済の記事によれば、アビガンは既に3000人に投与されているという。
これは、もちろん治験ではない。
対照群の設定もなく、観察研究(詳細未確認)のもとに、だらだらと行われている(そうなのかあ?)。
(日本医師会の有識者会議 アビガン早期承認に懸念)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200521-00000001-ann-soci
「厚生労働省によりますと、アビガンは臨床研究としてこれまでに約3000人の患者に投与されています。」
観察研究とか臨床研究とか、現場の医師の裁量で使わせちまって大丈夫なのかあ?(テキトーな管理(?)でバンバン使わせてるのは、サリドマイドの治験を彷彿とさせるな)。
うーん、何となくヤバそうな臭いがするんだがな。
1日でも早く治療薬を見出したいのは山々だ。
ニューズウィークに記事が出ている。
(アビガンも期待薄? コロナに本当に効く薬はあるのか)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2020/05/post-93445_1.php
・レムデシビル(エボラ出血熱治療薬:中国では効かなかったけど、米国では効いたといういわくつきの薬:我が国で承認済み:ギリアド社が無料サンプルバラマキ中!)
・アビガン(インフルエンザ治療薬:我が国で開発されたが、ヤバ過ぎて市場で流通させられない薬:上記参照)
・ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬:トランプ大統領が推薦するというだけで怪しいと見做されかねない特効薬!?:ブラジルでは、保健大臣の首が飛んだとか・・・)
・レロンリマブ(乳癌治療薬・HIV治療薬:サイトカインストーム対策として期待)
・カレトラ(抗HIV薬:ロピナビルとリトナビルという2種類の抗HIV薬の混合薬:中国の闇市場でパニック買い起こるも効果には疑問)
・回復者血漿(抗体療法?:なにせ、金よりも貴重な治療薬(?)だからな:新型コロナウイルスでの効果はまだ証明されていない)
何となく、確実に聞きそうなのは抗体療法だが、HIVとかに感染する方が怖い気もする。
「重症、あるいはただちに生死に関わる状況の新型コロナウイルス感染者のみが対象」
このまま死ぬか、HIVに罹るか。
曲がりなりにも治療法があるだけ、HIVの方がいいということなのか。
この他にも、無数の既存薬が試されているに違いない。
いつになったら出来るか分からないワクチンを待つ間に、この病気が薬で治るふつーの病気になって欲しいもんだな・・・。
浮沈子の今朝の体温は、35.2度(やや低め)。
体温よりも、今朝の東京地方の最低気温が10.9度だった方が気になる。
うすら寒い。
旧型コロナに罹っちまいそうな感じだ。
オーバーホールに出しておいたレギュレーターが戻ってきて、いろいろ小細工をしなければならないんだが、あまり気が乗らないので座学に徹する。
(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議
「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」(令和 2 年 5 月 14 日))
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000630600.pdf
(新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針
令和2年3月 28 日(令和2年5月 14 日変更)
新型コロナウイルス感染症対策本部決定)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kihon_h_0514.pdf
いずれの資料も、精読はしていない。
専門家会議の提言については、纏めた記事があったのでそれで済ませる。
(緊急事態解除でも活動再開は段階的に。専門家会議)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1252328.html
関西の2府1県は解除確実だが、東京都の宣言解除については、ビミョーな感じだと報じられている。
(宣言解除の目安 北海道 東京 神奈川で依然超える 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200520/k10012436841000.html
「10万人当たりの新たな感染者数をみると、北海道は0.74人、東京都は0.60人、神奈川県は0.99人」
千葉、埼玉はクリアしている。
浮沈子的には、解除しても差し支えない気がしないでもないけど、問題は解除後の対応の方だろうな。
特措法第24条9項には、協力要請が出来るとはあるけど、実効性は乏しい。
緊急事態が解除されれば、45条の適用はなく、指示や違反者の公表もできなくなる。
専門家会議の提言では、都道府県の権限で、例えば東京アラートのような仕掛けで監視を行うことになっているけど、一般の住民にしてみれば緊急事態解除=全面開放=3密OK、マスク不要と取られかねない(そうなのかあ?)。
保健所が行う疫学調査にしても、クラスターの規模がデカければ、1件でも直ちにパンクして国のクラスター班にお出ましいただくことになる。
感染経路不明の孤発例が1件でもある限り、対策をレベルダウンさせるということはそれなりのリスク覚悟ということになる。
武漢市では、35日ぶりにクラスターが発生し、その対応として1100万人全員にPCR検査を行う羽目になった(続報、未確認)。
ヒトヒト感染の連鎖を断つ方策は、緊急事態宣言の解除とともに消え去る(そんなあ!)。
仮にクラスターが出たとしても、施設閉鎖とかを強制することは出来ない。
そのためには、再度、その地域(都道府県)に緊急事態を宣言しなければならない。
つーことは、あれだな、クラスター放題ということになる。
事業継続には、顧客やスタッフの新型コロナの発生は織り込んでおかなければならない。
出来る範囲で感染防止対策はするだろうが、それで防げる保証もないしな。
2度目の緊急事態は辛いものになる。
一旦解除されたからといって、V字回復になるとは限らない。
ダメージはボディーブローのように蓄積して、結局廃業に追い込まれる。
傷が浅いうちに見切りを付けようとする動きも出てくるだろうな。
ワクチンは当分先だし、期待のアビガンは毒(催奇形性)はあっても効き目はなさそうだしな(追加2参照)。
インフルエンザの薬が効くくらいなら、米国の大流行は起こらなかったはずだしな(テキトーです)。
まあいい。
東京都の重症者は、50人くらいで横ばいになっている。
10人切るくらいまで下がらないうちは、解除するのは時期尚早な気もする。
2発目食らったら、一気に医療崩壊だからな。
難しいところだ。
都知事の発言を聞くと、解除確実な感じだが、それでいいのかどうか。
(小池都知事「あと1歩 気を抜かず対策しっかり」新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200520/k10012437111000.html
「首都圏は、もうあと1歩のところまで、皆さんのご協力により、近づいたと思う。もう少しかと思うが、気を抜かずに、引き続き感染症対策はしっかりやり、第2波も想定しながら、準備もしておこうと考えている」
国内の流行が一段落すれば、海外渡航の箍も一気に外れる(追加1参照)。
ダダ洩れの検疫、情けない疫学調査態勢のまま、第二波、第三波を食らうことになるのは目に見えている。
10年続く新型コロナの時代。
それが一段落するころには、新・新型コロナの時代が来るのかもしれない・・・。
<追加1>
(4月の訪日客たった2900人 過去最大の99.9%減)
https://www.asahi.com/articles/ASN5N5666N5NULFA00G.html
「4月の訪日外国人客数は前年同月より99・9%減の2900人だった。下げ幅は3月の93・0%より拡大」
「日本からの出国者も激減している。4月は前年同月より99・8%減の3900人で、3月の同85・9%減から下げ幅が拡大」
浮沈子的には、第一波の終息は、この訪日者の減少が効いている気がするんだがな。
(訪日外客統計の集計・発表)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/index.html
(訪日外客数(2020 年 4 月推計値)
〜 4 月︓前年同月⽐ 99.9%減の 3 千人 〜)
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/200520_monthly.pdf
「多くの国において海外渡航制限や外出禁止等の措置が取られている」
「世界的に旅⾏需要が停滞している状況」
それでも、3000人近い入国者や同等規模以上の出国者があることが注目だ。
ゼロには出来ないだろうが、当分この状況は続くだろうな・・・。
<追加2>
(アビガンを妄信する人が知らない不都合な真実
確実な有効性は示されておらず副作用リスクも)
https://toyokeizai.net/articles/-/351350
「夢の新薬のように言うのはおかしい」
催奇形性があって、備蓄以外、市場に出回っていないことは知っていたが、驚いたのは以下のくだりだ。
「季節性インフルエンザについての「申請効能に対する本剤の承認は困難」」
なにい!?。
「アビガンには既存薬とは違うメカニズムでウイルス増殖を抑える仕組みがあり、2010年の鳥インフルエンザなどのように既存の薬が効かない新型インフルエンザなどが発生したときのリスクに備えるため、として承認」
季節性インフルエンザにも効かないことが分かっているのに、作用機序に期待して、最後の切り札として毒性があることを承知で備蓄していた曰く付きの薬ということなわけだ。
まあ、それだって、新型コロナに効いてくれれば、妊娠の有無や可能性(90日間避妊必要)を考慮して投与すれば、イワシの頭程度の期待はしてもいいかもな。
「季節性インフルエンザにも効かなかったのに、“同じRNAウイルスだから新型コロナに効くかもしれない”という推定は危うい。」
だが、この際だから、試してみる価値はあるかも知れない。
現在は、少数の患者に対する第一層試験が行われているようだ(治療効果ではなく安全性の評価が目的)。
その評価が出れば、次に第二層試験に移る。
浮沈子は、この薬の効能にはあまり期待していなけど、万が一効き目があるなら何もないよりはいいに決まっている。
もちろん、サリドマイドのようなことになっちまっては困るからな。
何度か引用したこともあるけど、この話は忘れたくない・・・。
(ケルシー博士(米国FDA)、米国内でのサリドマイド発売を阻止する)
https://yakugai.akimasa21.net/thalidomide-kelsey/
「承認を拒み続けて一年が過ぎた。「もう持ちこたえられない」と感じていたとき、「妊娠中に服用した母親から奇形児が生まれている」と会社側から製品回収の報告があった」
「大変だ、というより、もう戦わなくてすむとホッとした気持ちの方が強かった」
浮沈子は知らなかったが、米国でもサリドマイドの被害は出ている。
「臨床試験にかかわった患者が少なくとも二万人いることがリチャードソン・メレルから知らされ(中略)これが何よりも大きな衝撃だった」
「FDAの最終集計によれば、米国内のサリドマイド服用で10人、外国からのサリドマイドでさらに7人、合わせて17人の奇形児が生まれた。」
人数については、異なる記述もあるが、当時のずさんな大規模治験や輸入薬によるものとされているようだ。
もちろん、現在は厳しい管理下での治験が実施されている。
しかし、東洋経済の記事によれば、アビガンは既に3000人に投与されているという。
これは、もちろん治験ではない。
対照群の設定もなく、観察研究(詳細未確認)のもとに、だらだらと行われている(そうなのかあ?)。
(日本医師会の有識者会議 アビガン早期承認に懸念)
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20200521-00000001-ann-soci
「厚生労働省によりますと、アビガンは臨床研究としてこれまでに約3000人の患者に投与されています。」
観察研究とか臨床研究とか、現場の医師の裁量で使わせちまって大丈夫なのかあ?(テキトーな管理(?)でバンバン使わせてるのは、サリドマイドの治験を彷彿とさせるな)。
うーん、何となくヤバそうな臭いがするんだがな。
1日でも早く治療薬を見出したいのは山々だ。
ニューズウィークに記事が出ている。
(アビガンも期待薄? コロナに本当に効く薬はあるのか)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2020/05/post-93445_1.php
・レムデシビル(エボラ出血熱治療薬:中国では効かなかったけど、米国では効いたといういわくつきの薬:我が国で承認済み:ギリアド社が無料サンプルバラマキ中!)
・アビガン(インフルエンザ治療薬:我が国で開発されたが、ヤバ過ぎて市場で流通させられない薬:上記参照)
・ヒドロキシクロロキン(抗マラリア薬:トランプ大統領が推薦するというだけで怪しいと見做されかねない特効薬!?:ブラジルでは、保健大臣の首が飛んだとか・・・)
・レロンリマブ(乳癌治療薬・HIV治療薬:サイトカインストーム対策として期待)
・カレトラ(抗HIV薬:ロピナビルとリトナビルという2種類の抗HIV薬の混合薬:中国の闇市場でパニック買い起こるも効果には疑問)
・回復者血漿(抗体療法?:なにせ、金よりも貴重な治療薬(?)だからな:新型コロナウイルスでの効果はまだ証明されていない)
何となく、確実に聞きそうなのは抗体療法だが、HIVとかに感染する方が怖い気もする。
「重症、あるいはただちに生死に関わる状況の新型コロナウイルス感染者のみが対象」
このまま死ぬか、HIVに罹るか。
曲がりなりにも治療法があるだけ、HIVの方がいいということなのか。
この他にも、無数の既存薬が試されているに違いない。
いつになったら出来るか分からないワクチンを待つ間に、この病気が薬で治るふつーの病気になって欲しいもんだな・・・。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。