新型コロナと小林丸テスト:NASAの不可解な人事はどうでもいいんですが ― 2020年05月22日 06:16
新型コロナと小林丸テスト:NASAの不可解な人事はどうでもいいんですが
書こうかどうしようか、散々迷ったが、こっちの方のテーマで書くことにした。
浮沈子はトレッキーではないので知らなかったんだが、小林丸テストというのは一般にも通用する話のようだな・・・。
(コバヤシマル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%AB
「アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズの劇場版第2作『スター・トレック2 カーンの逆襲』および第11作『スター・トレック』に登場する架空の宇宙艦」
ところが、話はややっこしい。
この小林丸というのは、ストーリーの中に出てくる士官候補生向けシミュレーションテストで使われる仮想の宇宙艦だという。
「実はこのテスト、どう行動しても最後は候補生たちが負け、すなわちコバヤシマル救出に失敗の挙句、全滅を免れないシナリオになっている。」
そんなあ!。
「候補生が「絶望的な状況を打開できるかどうか」ではなく、「絶望的な状況に置かれたときどんな反応を示すか、最後まで的確な対応がとれるかどうか」を見極めるためのテストである。」
うーん、そういうのはアリがちなテストだけどな。
宇宙戦艦に乗るのは、生易しくはないぞ、と。
避けがたい困難の中で、命がけの選択を迫られるんだぞ、と。
お話の方は、いろいろ尾ひれが付いていて、カーク艦長がシミュレーションをハックして唯一このテストをパスしたということになっているらしい。
調べるとビジネスの世界でも、ゲームの枠組みを変えて(或いは、その状況の変化を読んで)独創的に行動するモデルとして取り上げられることがあるようだ。
この話が出てきたのは、アーステクニカの記事だった・・・。
(NASAの人間の宇宙飛行の責任者が辞任した理由と、それが重要な理由)
https://arstechnica.com/science/2020/05/heres-why-nasas-chief-of-human-spaceflight-resigned-and-why-it-matters/
「火曜日に、NASAは、人間の宇宙飛行の責任者であるダグロベロが宇宙機関での勤務のわずか6か月後に辞任したと発表しました。」
最近、「おまえはクビだ!」というのに慣れて来ていて、大臣とか重要なスタッフが辞任する程度では驚かなくなっているけど、クルードラゴン打ち上げが迫るこの時期かよ!?、という違和感はぬぐえない。
NASAのこの地位は、前任者の辞任も意外性を持って受け止められたらしいしな。
無理な開発スケジュールを押し付けられて、様々な歪みが集中する特異点になってしまっているのかも知れない。
鬼門だ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、SLSを使って月着陸船を飛ばそうが、民間ロケットを使ってバラバラにして持って行こうが、スペースXの与太話を持ち上げようが、何をどうしたって2024年中に月面着陸なんて無理な話だ。
唯一、その可能性があるとすれば、後のことは何も考えずに、2人の宇宙飛行士をただ一度だけ、数時間月面に滞在させて戻ってこさせるアポロ式の運用に徹するしかない。
着陸船も、繰り返し使用などという話は切って捨てて、月軌道上でドッキングしたのちには、月面に落とすのがよろしい。
余計な推進剤を使わずに済むように、着陸地点も南極とか言わずに静かの海でいいじゃん!?。
南極は、中国にくれてやっちまってな。
さすがに無意味で時間的にも間に合いそうにない月周回ステーション経由の運用は、初回ではなくなったらしい。
それは当然としても、何処をどう弄っても、責任者にだれを据えても、たとえ湯水の如く金を注ぎ込んでも、無理なものは無理だろう。
そう、これは失敗することが分かっているゲームなのだ・・・。
「Loverroは「統合された打ち上げ」を好むことでも知られていました。つまり、月の軌道上に組み立てられる商用ロケットの着陸機の断片ではなく、単一のロケットで完全な月着陸船を打ち上げたいと考えていました。」
「Loverroがボーイングにさらに競争力のある入札を提案している可能性があると想定するのは理にかなっているようです。」
浮沈子の記憶が確かならば、B社は、当初から月周回ステーションを経由しない提案をしていたはずだ。
が、まあ、B社の提案は採用されず、怪しげな3つの提案がパスし、開発はスタートする。
NASAは、繰り返し使用とか、南極着陸とかの条件は変えていないようだしな。
ダメなものはダメ・・・。
「確かなことが1つあります。NASAの責任者がさらに難しくなったため、ジムブリデンスティンはすでに難しい仕事をしています。小林丸テストに直面しているのでは?」
疑う余地はない。
数々の人的損失、莫大な費用、先のない無意味な努力の果てに、ミッションに失敗する(少なくとも自らに課した期限を守ることはできない)。
浮沈子は、ハッと気づく。
先が見えない困難な状況、次々と罷免される上級スタッフ、結局、集団免疫を得るまでは終息しそうもない真っ暗な見通し・・・。
そう、これは、新型コロナの対応と同じだ。
米国が、2024年に月面回帰が出来なくたって、どーということはない。
それが出来なくても、米国の宇宙開発力を疑う者は誰もいないだろうし、中国が先んじて有人着陸することもないからメンツが潰れることもない(そうなのかあ?)。
新型コロナは違う。
直接的には多くの人命を奪い、さらに多くの健康を損ない、間接的には社会経済を崩壊の危機に曝している。
最も弱い立場の人々からな。
風呂は上から温まると言って憚らない与党党首もいるが、冷える時には下から冷える(物理的には違うような気も)。
世界の指導者は、小林丸テストを受けているようなものだ。
国民の健康が小林丸に当たるのかも知れず、社会的距離政策が救助に向かう船に当たるのかも知れない。
ブラジルは、早々に小林丸の救助を諦めちまったのかもな(いやいや、抗マラリア薬の開発を軍に命じているから見捨てているわけじゃない!?)。
何をどうやっても、この状況を打開することは困難で、小康状態に持ち込めたとしても、規制を緩めた途端に第二波を食らって再び強化せざるを得なくなる。
英国が覚悟したように、長期的には集団免疫に持ち込むことになる。
カーク艦長(当時は士官候補生?)のように、ゲームのルールを変えるには、予防薬(ワクチン含む)や罹っても服用すれば必ず治る特効薬(回復が早まるとか死亡率が減るというレベルじゃダメだ)が出来るしかない。
全世界で、ゴルディアスの結び目を解こうとしているが、アレキサンダー大王は出てこない(俺様がそうだという輩は多いけどな:T氏とかB氏とかあ?)。
ワクチンや特効薬以外に、この大惨事を終息させる方法はないのか。
可能性がないわけじゃない。
<その1>
我々が行動様式を変え、ヒトヒト感染を抑制することができれば、流行は確実に終息する。
一定程度の感染の継続は続くかもしれないが、それは制御可能だ。
ワクチンが出来なくたって、特効薬が出来なくたって、ふつーの生活(ちょっと違うけど)には戻れる。
マスク、手洗い、2m。
オリンピックとか高校野球とかなくても、人類が生きていくことは可能だ(パチンコ屋は必要だけどな)。
<その2>
ウイルスが変異して弱毒化する、或いは感染力が激減する。
ウイルスの変異は、年間で26か所程度起こると言われている(もっと多いという話も)。
ほとんどの変異は、毒にも薬にもならないけど、都合よく変異してくれる可能性もある。
弱毒化も、中途半端じゃ困るんだがな。
逆に、うんと強毒化することによっても消滅の可能性はある。
罹患した人が、次に感染させる前に死んじまったりすれば、葬式で感染する以外のルートは切れる(くれぐれも、遺体を洗うなどということがないようにね!)。
つまり、現在の感染性と毒性は、我々の従来の日常生活と非常に相性がいいわけで、どっちかが少し変われば状況は好転する可能性がある。
我々は、3密ダイスキだし、生活様式はなるべく変えたくないからな。
先方に変わってもらえたら、言うことはない。
ウイルス側の変異を加速するような話があるのかどうかは分からない(未調査)。
いずれにしても、現状の膠着状態を打開するにはどっちかが変わるしかないのだ。
その意味ではワクチンや特効薬は、我々が変わるという手法だ(日常生活の変化も含めて)。
ワクチンとか、遺伝子治療とかでは、逆に先方が変わってもらっては不都合な場合もあるしな。
まあいい。
小林丸を助け、銀河艦隊も無傷で済み、クリンゴンとも懇ろになろうとするのは虫が良すぎるだろうか?。
新型コロナとの共存が、小林丸テストの正解かも知れない。
まあ、せめて特効薬が出来てくれないと、3密復活にはならんだろうなあ・・・。
書こうかどうしようか、散々迷ったが、こっちの方のテーマで書くことにした。
浮沈子はトレッキーではないので知らなかったんだが、小林丸テストというのは一般にも通用する話のようだな・・・。
(コバヤシマル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%AB
「アメリカのSFテレビドラマ『スタートレック』シリーズの劇場版第2作『スター・トレック2 カーンの逆襲』および第11作『スター・トレック』に登場する架空の宇宙艦」
ところが、話はややっこしい。
この小林丸というのは、ストーリーの中に出てくる士官候補生向けシミュレーションテストで使われる仮想の宇宙艦だという。
「実はこのテスト、どう行動しても最後は候補生たちが負け、すなわちコバヤシマル救出に失敗の挙句、全滅を免れないシナリオになっている。」
そんなあ!。
「候補生が「絶望的な状況を打開できるかどうか」ではなく、「絶望的な状況に置かれたときどんな反応を示すか、最後まで的確な対応がとれるかどうか」を見極めるためのテストである。」
うーん、そういうのはアリがちなテストだけどな。
宇宙戦艦に乗るのは、生易しくはないぞ、と。
避けがたい困難の中で、命がけの選択を迫られるんだぞ、と。
お話の方は、いろいろ尾ひれが付いていて、カーク艦長がシミュレーションをハックして唯一このテストをパスしたということになっているらしい。
調べるとビジネスの世界でも、ゲームの枠組みを変えて(或いは、その状況の変化を読んで)独創的に行動するモデルとして取り上げられることがあるようだ。
この話が出てきたのは、アーステクニカの記事だった・・・。
(NASAの人間の宇宙飛行の責任者が辞任した理由と、それが重要な理由)
https://arstechnica.com/science/2020/05/heres-why-nasas-chief-of-human-spaceflight-resigned-and-why-it-matters/
「火曜日に、NASAは、人間の宇宙飛行の責任者であるダグロベロが宇宙機関での勤務のわずか6か月後に辞任したと発表しました。」
最近、「おまえはクビだ!」というのに慣れて来ていて、大臣とか重要なスタッフが辞任する程度では驚かなくなっているけど、クルードラゴン打ち上げが迫るこの時期かよ!?、という違和感はぬぐえない。
NASAのこの地位は、前任者の辞任も意外性を持って受け止められたらしいしな。
無理な開発スケジュールを押し付けられて、様々な歪みが集中する特異点になってしまっているのかも知れない。
鬼門だ・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、SLSを使って月着陸船を飛ばそうが、民間ロケットを使ってバラバラにして持って行こうが、スペースXの与太話を持ち上げようが、何をどうしたって2024年中に月面着陸なんて無理な話だ。
唯一、その可能性があるとすれば、後のことは何も考えずに、2人の宇宙飛行士をただ一度だけ、数時間月面に滞在させて戻ってこさせるアポロ式の運用に徹するしかない。
着陸船も、繰り返し使用などという話は切って捨てて、月軌道上でドッキングしたのちには、月面に落とすのがよろしい。
余計な推進剤を使わずに済むように、着陸地点も南極とか言わずに静かの海でいいじゃん!?。
南極は、中国にくれてやっちまってな。
さすがに無意味で時間的にも間に合いそうにない月周回ステーション経由の運用は、初回ではなくなったらしい。
それは当然としても、何処をどう弄っても、責任者にだれを据えても、たとえ湯水の如く金を注ぎ込んでも、無理なものは無理だろう。
そう、これは失敗することが分かっているゲームなのだ・・・。
「Loverroは「統合された打ち上げ」を好むことでも知られていました。つまり、月の軌道上に組み立てられる商用ロケットの着陸機の断片ではなく、単一のロケットで完全な月着陸船を打ち上げたいと考えていました。」
「Loverroがボーイングにさらに競争力のある入札を提案している可能性があると想定するのは理にかなっているようです。」
浮沈子の記憶が確かならば、B社は、当初から月周回ステーションを経由しない提案をしていたはずだ。
が、まあ、B社の提案は採用されず、怪しげな3つの提案がパスし、開発はスタートする。
NASAは、繰り返し使用とか、南極着陸とかの条件は変えていないようだしな。
ダメなものはダメ・・・。
「確かなことが1つあります。NASAの責任者がさらに難しくなったため、ジムブリデンスティンはすでに難しい仕事をしています。小林丸テストに直面しているのでは?」
疑う余地はない。
数々の人的損失、莫大な費用、先のない無意味な努力の果てに、ミッションに失敗する(少なくとも自らに課した期限を守ることはできない)。
浮沈子は、ハッと気づく。
先が見えない困難な状況、次々と罷免される上級スタッフ、結局、集団免疫を得るまでは終息しそうもない真っ暗な見通し・・・。
そう、これは、新型コロナの対応と同じだ。
米国が、2024年に月面回帰が出来なくたって、どーということはない。
それが出来なくても、米国の宇宙開発力を疑う者は誰もいないだろうし、中国が先んじて有人着陸することもないからメンツが潰れることもない(そうなのかあ?)。
新型コロナは違う。
直接的には多くの人命を奪い、さらに多くの健康を損ない、間接的には社会経済を崩壊の危機に曝している。
最も弱い立場の人々からな。
風呂は上から温まると言って憚らない与党党首もいるが、冷える時には下から冷える(物理的には違うような気も)。
世界の指導者は、小林丸テストを受けているようなものだ。
国民の健康が小林丸に当たるのかも知れず、社会的距離政策が救助に向かう船に当たるのかも知れない。
ブラジルは、早々に小林丸の救助を諦めちまったのかもな(いやいや、抗マラリア薬の開発を軍に命じているから見捨てているわけじゃない!?)。
何をどうやっても、この状況を打開することは困難で、小康状態に持ち込めたとしても、規制を緩めた途端に第二波を食らって再び強化せざるを得なくなる。
英国が覚悟したように、長期的には集団免疫に持ち込むことになる。
カーク艦長(当時は士官候補生?)のように、ゲームのルールを変えるには、予防薬(ワクチン含む)や罹っても服用すれば必ず治る特効薬(回復が早まるとか死亡率が減るというレベルじゃダメだ)が出来るしかない。
全世界で、ゴルディアスの結び目を解こうとしているが、アレキサンダー大王は出てこない(俺様がそうだという輩は多いけどな:T氏とかB氏とかあ?)。
ワクチンや特効薬以外に、この大惨事を終息させる方法はないのか。
可能性がないわけじゃない。
<その1>
我々が行動様式を変え、ヒトヒト感染を抑制することができれば、流行は確実に終息する。
一定程度の感染の継続は続くかもしれないが、それは制御可能だ。
ワクチンが出来なくたって、特効薬が出来なくたって、ふつーの生活(ちょっと違うけど)には戻れる。
マスク、手洗い、2m。
オリンピックとか高校野球とかなくても、人類が生きていくことは可能だ(パチンコ屋は必要だけどな)。
<その2>
ウイルスが変異して弱毒化する、或いは感染力が激減する。
ウイルスの変異は、年間で26か所程度起こると言われている(もっと多いという話も)。
ほとんどの変異は、毒にも薬にもならないけど、都合よく変異してくれる可能性もある。
弱毒化も、中途半端じゃ困るんだがな。
逆に、うんと強毒化することによっても消滅の可能性はある。
罹患した人が、次に感染させる前に死んじまったりすれば、葬式で感染する以外のルートは切れる(くれぐれも、遺体を洗うなどということがないようにね!)。
つまり、現在の感染性と毒性は、我々の従来の日常生活と非常に相性がいいわけで、どっちかが少し変われば状況は好転する可能性がある。
我々は、3密ダイスキだし、生活様式はなるべく変えたくないからな。
先方に変わってもらえたら、言うことはない。
ウイルス側の変異を加速するような話があるのかどうかは分からない(未調査)。
いずれにしても、現状の膠着状態を打開するにはどっちかが変わるしかないのだ。
その意味ではワクチンや特効薬は、我々が変わるという手法だ(日常生活の変化も含めて)。
ワクチンとか、遺伝子治療とかでは、逆に先方が変わってもらっては不都合な場合もあるしな。
まあいい。
小林丸を助け、銀河艦隊も無傷で済み、クリンゴンとも懇ろになろうとするのは虫が良すぎるだろうか?。
新型コロナとの共存が、小林丸テストの正解かも知れない。
まあ、せめて特効薬が出来てくれないと、3密復活にはならんだろうなあ・・・。
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