ボトルネックを潰せ:医療崩壊よりヤバい保健所崩壊 ― 2020年05月22日 09:23
ボトルネックを潰せ:医療崩壊よりヤバい保健所崩壊
PCR検査のアクセスで、保健所がボトルネックとなり市中感染拡大の原因となった恐れがある(未確認:少なくとも疫学調査が不十分になったことは間違いない)。
報道では、電話がつながらず、厚労省の「目安」を誤解し(と、厚労相は言ってる)、おまけに正確に計上すべき陽性者数を誤って公表している(計上漏れと重複及び修正漏れ)。
(東京都のコロナ感染者数に報告漏れや計上ミス 累計76人増)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012425811000.html
「保健所からの報告漏れで計上できていなかった感染者が111人」
「重複して計上していた感染者も35人」
「大型連休前の4月20日ごろに把握」
「内容を精査するのに時間がかかったため、11日の発表」
「都と保健所で新たなデータベースを作り、再発防止につなげる」
(東京の感染者 報告遅れなどで47人増 大規模修正は2回目)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439501000.html
「大規模な修正を都が行うのは、先週に続いて2回目」
「保健所からの報告が遅れるなどして計上できていなかったのが58人」
「重複して計上していたのが6人、陽性だと報告されたあと陰性だと判明した人が5人」
「増える人のうち、5人が死亡」
NYでは、死者が5000人くらい漏れていると言われているからな。
1000分の1は許容範囲かも知れない(そんなあ!)。
「先月から患者の数が急増して、都と保健所の業務が増大し、日常の確認作業が追いつかなかった。患者の数は正確な情報をお伝えすべきで、再び修正という事態になり深く反省している」
人的キャパシティを超えた業務をこなせなかったという点では、反省の問題ではない(どうも、精神論が前面に出る風土があるようだ)。
組織やシステムを見直すしかない。
公表数字だけが違っていたわけではあるまい。
感染者数(陽性者数)や死者数は、公衆衛生政策を遂行していくためには不可欠な指標のはずだ。
この間の国や都の政策決定に誤った影響を与えた可能性もある。
で、公表されたデータは、その誤脱遺漏の日毎の分布が明らかになっている。
<先週分>
((第332報)新型コロナウイルス感染症患者公表数の修正について)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007863.html
(都内コロナウイルス陽性患者 報道数(5月11日21時00分 現在)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/863/2020051102.pdf
「3月22日から4月27日まで」
(別紙 重複プレスのために欠番とするプレスナンバーリスト(重複35件分))
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007863.html
「3月30日から5月6日まで」
<今週分>
((第378報)新型コロナウイルス感染症患者公表数の修正について)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007960.html
(別紙1)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/960/2020052101.pdf
「4月7日から5月3日まで」
(別紙2)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/960/2020052102.pdf
「3月26日から5月2日まで」
最大範囲は3月22日から5月6日ということになる。
今後、さらに修正が加えられる可能性は高い(共通データベースとやらが出来たという報道はないしな)。
来週辺りにも、第3弾の修正報が出され、その度に浮沈子がしこしこ入力している区市町村別のスプシ(グーグルスプレッドシート)がぐちゃぐちゃになるのだ(データの修正は、総数でしかできないし)。
前回は、区市町村別の感染者を11日にまとめて突っ込み、今回は区市町村別の内訳は展開していない(たぶん、どこかで突っ込まないとな:昨日のPDFは、47人ズレたままだ)。
やれやれ・・・。
まあいい。
誤脱遺漏が、どの程度の影響をもたらしたかについては、後日、ヒマになったらたっぷり検証してもらわんとな(いつのことやら・・・)。
浮沈子的に気になるのは、適正な捕捉が可能なキャパシティがどれ程なのかという点だ。
3月末からの流行拡大を受けて(といっても、NYに比べれば100分の1くらいだがな)、保健所の業務がひっ迫したことが主たる原因だが、3月22日の感染者数は3人で、直近1週間(16日:0、17日:12、18日:9、19日:7、20日:11、21日:7、22日:3)の累計は49人だ(日別の人数は修正後)。
東京都(特別区含む)の保健所の感染者捕捉能力は、1週間で50人に満たないということが分かる(そうなのかあ?)。
じゃあ、感染者が減ってきた修正最終日の5月6日で見るとどうか。
直近1週間(4月30日:59、5月1日:165、2日:156、3日:93、4日:87日、5日:57、6日:37)の累計では、654人で、キャパシティの13倍以上だ。
あと、3回くらい修正喰らっても驚かないな。
じゃあ、いつになったら正確な集計が得られるようになるのか。
昨日を起点に、遡った1週間(15日:9、16日:14、17日:5、18日:10、19日:5、20日:5、21日:11)の累計は59人。
おっと、まだキャパシティオーバーだな。
今回の前倒し解除がなかったのは、無理もない話ということになる(そうなのかあ?)。
もちろん、ホントにそうかどうかは知らない。
疫学調査が、どのくらいの規模から再開できるようになるのかも分からない。
在宅の無症候性キャリア、軽症者の管理もあるしな(海外渡航者については後述)。
医療機関や都民からの問い合わせにも対応しなければならない。
国は、来週月曜日にも、追加解除を宣言するという。
(1都3県と北海道の緊急事態宣言「解除可能か25日にも判断」首相)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439581000.html
「新規の感染者は確実に減少しており、医療のひっ迫状況も改善傾向にある。そのため週明け早々の5月25日にも専門家に評価していただき、今の状況が継続されれば解除も可能となるのではないかと考えている」
リップサービスとはいえ、時期早々の感を免れない。
誰も、保健所崩壊を防げとは言わない。
PCR検査へのアクセスの隘路を作っておきながら、態勢増強もなく走らせたけどな。
そのままの態勢で、非常事態宣言解除と、それに伴う事業規制の緩和を急いでいる。
(東京都 今後の対応まとめた“ロードマップ”発表へ 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200522/k10012440091000.html
「宣言が解除されれば、速やかに段階的な緩和を始める」
「2週間ごとに感染状況などを評価し、段階的に緩和するとしていましたが、新たな感染の確認が減少傾向にあることも踏まえ、次の段階に進むまでの期間を短縮することも検討」
昨日の新規感染者11人の中で、感染経路不明の市中感染は9人だった。
東京都で、18日に2人の海外渡航者の感染が報告されているのも気になる。
両者の間に繋がりがあるのかどうか。
それは、トレースしているはずの保健所職員にしか分からないのだ。
キャパシティオーバーのまま、再度感染が広がれば、東京ロックダウンパート2を掛けなければならなくなる。
浮沈子的には懐疑的だが、スマホアプリでも医療機関で直接入力できるタブレット端末でも何でもいい(スマホアプリは追加参照)。
投入できる資源を確実に稼働させて、保健所を守らなければならない。
だーれも言ってくれんだろうからな(もう、怨嗟の的だし?)。
今日は、声を大にして言っておく(リップサービス!)。
キャパを守る点では、海外からの流入を防ぐことも大切だ。
(韓国で2週間の隔離拒んだとして日本人逮捕 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200522/k10012440001000.html
「保健当局の指示に従わず、合わせて8回にわたり外出して飲食店などを利用」
「警察は、監視カメラの映像や本人のクレジットカードの使用履歴などから外出した事実を確認」
「容疑を否認し逃亡のおそれがあるため逮捕」
いやあ、今、ソウルヤバくね?。
(韓国 ナイトクラブの集団感染200人超える 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439441000.html
「生徒の感染が確認されたため登校を取りやめた学校も」
別記事では、ナイトクラブからの感染は4次感染まで広がっているという(よく追ってると感心するな)。
ったく・・・。
逮捕は気の毒だが、市中感染からは保護されたことになるかも知れない(が、拘置所内は3密か?)。
で、我が国に帰国した時には、PCR検査で陰性なら無罪放免だろうな。
(水際対策の抜本的強化に関するQ&A)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html
「3 待機場所について
問1 入国した次の日から数えて 14 日間、検疫所長が指定する場所で待機して、外出できないとのことですが、指定される場所は具体的にどこになるのですか。
自宅など国内の居所を想定しています。移動に際しては、電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船などの公共交通機関を使用しないようお願いいたします。」
お願いだからな、あくまでも・・・。
検疫法上はともかく、我が国ではお願いに従わなかった場合でも、逮捕されたりすることはないだろう(未確認)。
入国者のトレースは、誰もしていないに違いない(未確認)。
クルーズ船の検疫終了後、下船した乗客は公共交通機関を使って自宅へ向かっているしな(幸い、二次感染はなかった模様)。
今後も、大甘な空港検疫は続く・・・。
保健所が、その業務(PCR検査の結果に関わらず、全ての入国者の2週間の健康観察)を地域で引き継いでトレースし続けない限り、地域でいきなり経路不明の二次感染者が出てくるわけだ。
今日も、海外帰国者や渡航者の入国は続いている。
元より、完全に遮断することはできないし、検疫の強化にも限界はある。
海外渡航者の市中に於ける、二次感染、三次感染は想定の範囲内だ。
そこんとこの実効性を高めるためにも、保健所パワーを発揮してもらわんとな・・・。
<追加>
濃厚接触者追跡アプリは、このブログでも取り上げたことがあるが、最新の情報(?)をNHKが報じている・・・。
(アップルとグーグル 各国の濃厚接触者アプリ開発に技術提供)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012438941000.html
「抑止策をアプリだけに頼る場合は人口の60%、密接な環境を避けることや、日常的な手洗い、それにマスクの着用などと並行して行う場合は、20%のダウンロードが必要」
「濃厚接触した可能性がある人を把握するためのアプリは各国で導入が進んでいて、日本も両社の技術を活用してアプリを導入する予定」
我が国の導入は5月中とか言ってたが、どーせ来年になるに決まってるしな(そんなあ!)。
アベノマスクは来ないし、10万円の申込書は来ないし、浮沈子は使わないけど濃厚接触者アプリはリリースされないし、前倒し解除はされなかったし、踏んだり蹴ったりの今日この頃だな・・・。
(新型コロナ「接触通知アプリ」はどれほど有効なのか)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/050800015/052100011/?P=1
「スマホアプリを使って接触者追跡ができれば、ロックダウンしなくてもRを1未満にできる」
「全員がアプリを使わなくてもある程度の人たちがやれば効果が出る」
「大規模検査あるいは自主的隔離だけだと伝播を2~30パーセントしか減らせないが、デジタル接触者追跡と検査の組み合わせだと50~65パーセント減らせる」
嬉しいシミュレーションだが、いずれにしても行動変容が伴わなければダメということのようだ(逆に、行動変容だけではダメというのがショックだな)。
3密(密閉、密集、密接:密室、密着、親密ではない!)を避け、マスク手洗い2mを守った上でのスマホアプリだな。
カクテル療法ならぬ、カクテル対策で潰していかなければならない。
この記事では、どのくらいの割合でアプリが普及すればいいのかは示されていない。
一番肝心のところなんだがな・・・。
PCR検査のアクセスで、保健所がボトルネックとなり市中感染拡大の原因となった恐れがある(未確認:少なくとも疫学調査が不十分になったことは間違いない)。
報道では、電話がつながらず、厚労省の「目安」を誤解し(と、厚労相は言ってる)、おまけに正確に計上すべき陽性者数を誤って公表している(計上漏れと重複及び修正漏れ)。
(東京都のコロナ感染者数に報告漏れや計上ミス 累計76人増)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012425811000.html
「保健所からの報告漏れで計上できていなかった感染者が111人」
「重複して計上していた感染者も35人」
「大型連休前の4月20日ごろに把握」
「内容を精査するのに時間がかかったため、11日の発表」
「都と保健所で新たなデータベースを作り、再発防止につなげる」
(東京の感染者 報告遅れなどで47人増 大規模修正は2回目)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439501000.html
「大規模な修正を都が行うのは、先週に続いて2回目」
「保健所からの報告が遅れるなどして計上できていなかったのが58人」
「重複して計上していたのが6人、陽性だと報告されたあと陰性だと判明した人が5人」
「増える人のうち、5人が死亡」
NYでは、死者が5000人くらい漏れていると言われているからな。
1000分の1は許容範囲かも知れない(そんなあ!)。
「先月から患者の数が急増して、都と保健所の業務が増大し、日常の確認作業が追いつかなかった。患者の数は正確な情報をお伝えすべきで、再び修正という事態になり深く反省している」
人的キャパシティを超えた業務をこなせなかったという点では、反省の問題ではない(どうも、精神論が前面に出る風土があるようだ)。
組織やシステムを見直すしかない。
公表数字だけが違っていたわけではあるまい。
感染者数(陽性者数)や死者数は、公衆衛生政策を遂行していくためには不可欠な指標のはずだ。
この間の国や都の政策決定に誤った影響を与えた可能性もある。
で、公表されたデータは、その誤脱遺漏の日毎の分布が明らかになっている。
<先週分>
((第332報)新型コロナウイルス感染症患者公表数の修正について)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007863.html
(都内コロナウイルス陽性患者 報道数(5月11日21時00分 現在)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/863/2020051102.pdf
「3月22日から4月27日まで」
(別紙 重複プレスのために欠番とするプレスナンバーリスト(重複35件分))
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007863.html
「3月30日から5月6日まで」
<今週分>
((第378報)新型コロナウイルス感染症患者公表数の修正について)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1007261/1007960.html
(別紙1)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/960/2020052101.pdf
「4月7日から5月3日まで」
(別紙2)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/960/2020052102.pdf
「3月26日から5月2日まで」
最大範囲は3月22日から5月6日ということになる。
今後、さらに修正が加えられる可能性は高い(共通データベースとやらが出来たという報道はないしな)。
来週辺りにも、第3弾の修正報が出され、その度に浮沈子がしこしこ入力している区市町村別のスプシ(グーグルスプレッドシート)がぐちゃぐちゃになるのだ(データの修正は、総数でしかできないし)。
前回は、区市町村別の感染者を11日にまとめて突っ込み、今回は区市町村別の内訳は展開していない(たぶん、どこかで突っ込まないとな:昨日のPDFは、47人ズレたままだ)。
やれやれ・・・。
まあいい。
誤脱遺漏が、どの程度の影響をもたらしたかについては、後日、ヒマになったらたっぷり検証してもらわんとな(いつのことやら・・・)。
浮沈子的に気になるのは、適正な捕捉が可能なキャパシティがどれ程なのかという点だ。
3月末からの流行拡大を受けて(といっても、NYに比べれば100分の1くらいだがな)、保健所の業務がひっ迫したことが主たる原因だが、3月22日の感染者数は3人で、直近1週間(16日:0、17日:12、18日:9、19日:7、20日:11、21日:7、22日:3)の累計は49人だ(日別の人数は修正後)。
東京都(特別区含む)の保健所の感染者捕捉能力は、1週間で50人に満たないということが分かる(そうなのかあ?)。
じゃあ、感染者が減ってきた修正最終日の5月6日で見るとどうか。
直近1週間(4月30日:59、5月1日:165、2日:156、3日:93、4日:87日、5日:57、6日:37)の累計では、654人で、キャパシティの13倍以上だ。
あと、3回くらい修正喰らっても驚かないな。
じゃあ、いつになったら正確な集計が得られるようになるのか。
昨日を起点に、遡った1週間(15日:9、16日:14、17日:5、18日:10、19日:5、20日:5、21日:11)の累計は59人。
おっと、まだキャパシティオーバーだな。
今回の前倒し解除がなかったのは、無理もない話ということになる(そうなのかあ?)。
もちろん、ホントにそうかどうかは知らない。
疫学調査が、どのくらいの規模から再開できるようになるのかも分からない。
在宅の無症候性キャリア、軽症者の管理もあるしな(海外渡航者については後述)。
医療機関や都民からの問い合わせにも対応しなければならない。
国は、来週月曜日にも、追加解除を宣言するという。
(1都3県と北海道の緊急事態宣言「解除可能か25日にも判断」首相)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439581000.html
「新規の感染者は確実に減少しており、医療のひっ迫状況も改善傾向にある。そのため週明け早々の5月25日にも専門家に評価していただき、今の状況が継続されれば解除も可能となるのではないかと考えている」
リップサービスとはいえ、時期早々の感を免れない。
誰も、保健所崩壊を防げとは言わない。
PCR検査へのアクセスの隘路を作っておきながら、態勢増強もなく走らせたけどな。
そのままの態勢で、非常事態宣言解除と、それに伴う事業規制の緩和を急いでいる。
(東京都 今後の対応まとめた“ロードマップ”発表へ 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200522/k10012440091000.html
「宣言が解除されれば、速やかに段階的な緩和を始める」
「2週間ごとに感染状況などを評価し、段階的に緩和するとしていましたが、新たな感染の確認が減少傾向にあることも踏まえ、次の段階に進むまでの期間を短縮することも検討」
昨日の新規感染者11人の中で、感染経路不明の市中感染は9人だった。
東京都で、18日に2人の海外渡航者の感染が報告されているのも気になる。
両者の間に繋がりがあるのかどうか。
それは、トレースしているはずの保健所職員にしか分からないのだ。
キャパシティオーバーのまま、再度感染が広がれば、東京ロックダウンパート2を掛けなければならなくなる。
浮沈子的には懐疑的だが、スマホアプリでも医療機関で直接入力できるタブレット端末でも何でもいい(スマホアプリは追加参照)。
投入できる資源を確実に稼働させて、保健所を守らなければならない。
だーれも言ってくれんだろうからな(もう、怨嗟の的だし?)。
今日は、声を大にして言っておく(リップサービス!)。
キャパを守る点では、海外からの流入を防ぐことも大切だ。
(韓国で2週間の隔離拒んだとして日本人逮捕 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200522/k10012440001000.html
「保健当局の指示に従わず、合わせて8回にわたり外出して飲食店などを利用」
「警察は、監視カメラの映像や本人のクレジットカードの使用履歴などから外出した事実を確認」
「容疑を否認し逃亡のおそれがあるため逮捕」
いやあ、今、ソウルヤバくね?。
(韓国 ナイトクラブの集団感染200人超える 新型コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012439441000.html
「生徒の感染が確認されたため登校を取りやめた学校も」
別記事では、ナイトクラブからの感染は4次感染まで広がっているという(よく追ってると感心するな)。
ったく・・・。
逮捕は気の毒だが、市中感染からは保護されたことになるかも知れない(が、拘置所内は3密か?)。
で、我が国に帰国した時には、PCR検査で陰性なら無罪放免だろうな。
(水際対策の抜本的強化に関するQ&A)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html
「3 待機場所について
問1 入国した次の日から数えて 14 日間、検疫所長が指定する場所で待機して、外出できないとのことですが、指定される場所は具体的にどこになるのですか。
自宅など国内の居所を想定しています。移動に際しては、電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船などの公共交通機関を使用しないようお願いいたします。」
お願いだからな、あくまでも・・・。
検疫法上はともかく、我が国ではお願いに従わなかった場合でも、逮捕されたりすることはないだろう(未確認)。
入国者のトレースは、誰もしていないに違いない(未確認)。
クルーズ船の検疫終了後、下船した乗客は公共交通機関を使って自宅へ向かっているしな(幸い、二次感染はなかった模様)。
今後も、大甘な空港検疫は続く・・・。
保健所が、その業務(PCR検査の結果に関わらず、全ての入国者の2週間の健康観察)を地域で引き継いでトレースし続けない限り、地域でいきなり経路不明の二次感染者が出てくるわけだ。
今日も、海外帰国者や渡航者の入国は続いている。
元より、完全に遮断することはできないし、検疫の強化にも限界はある。
海外渡航者の市中に於ける、二次感染、三次感染は想定の範囲内だ。
そこんとこの実効性を高めるためにも、保健所パワーを発揮してもらわんとな・・・。
<追加>
濃厚接触者追跡アプリは、このブログでも取り上げたことがあるが、最新の情報(?)をNHKが報じている・・・。
(アップルとグーグル 各国の濃厚接触者アプリ開発に技術提供)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200521/k10012438941000.html
「抑止策をアプリだけに頼る場合は人口の60%、密接な環境を避けることや、日常的な手洗い、それにマスクの着用などと並行して行う場合は、20%のダウンロードが必要」
「濃厚接触した可能性がある人を把握するためのアプリは各国で導入が進んでいて、日本も両社の技術を活用してアプリを導入する予定」
我が国の導入は5月中とか言ってたが、どーせ来年になるに決まってるしな(そんなあ!)。
アベノマスクは来ないし、10万円の申込書は来ないし、浮沈子は使わないけど濃厚接触者アプリはリリースされないし、前倒し解除はされなかったし、踏んだり蹴ったりの今日この頃だな・・・。
(新型コロナ「接触通知アプリ」はどれほど有効なのか)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/19/050800015/052100011/?P=1
「スマホアプリを使って接触者追跡ができれば、ロックダウンしなくてもRを1未満にできる」
「全員がアプリを使わなくてもある程度の人たちがやれば効果が出る」
「大規模検査あるいは自主的隔離だけだと伝播を2~30パーセントしか減らせないが、デジタル接触者追跡と検査の組み合わせだと50~65パーセント減らせる」
嬉しいシミュレーションだが、いずれにしても行動変容が伴わなければダメということのようだ(逆に、行動変容だけではダメというのがショックだな)。
3密(密閉、密集、密接:密室、密着、親密ではない!)を避け、マスク手洗い2mを守った上でのスマホアプリだな。
カクテル療法ならぬ、カクテル対策で潰していかなければならない。
この記事では、どのくらいの割合でアプリが普及すればいいのかは示されていない。
一番肝心のところなんだがな・・・。
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