おらが町の新型コロナ:中間管理職を自任する都知事は、シャチョーが決めたことを守るために都民との約束を反故にするか ― 2020年05月29日 00:07
おらが町の新型コロナ:中間管理職を自任する都知事は、シャチョーが決めたことを守るために都民との約束を反故にするか
ちょっと意地が悪いとは思うが、自ら蒔いた種だからな・・・。
(東京都 休業要請追加緩和 審議会の意見も踏まえ判断へ コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449341000.html
「都は専門家の意見を聴いてさらなる緩和ができるかどうか検討するため、28日夜、医師や有識者などをメンバーとする審議会を開きました。」
「現在の状況や今後、気をつけなければならないところなど、専門的な見地から意見をうかがいたい」
「現在の緩和措置の段階である「ステップ1」から次の「ステップ2」に進めば、学習塾や劇場、生活必需品以外の小売店なども再開」
このステップ2には、スポーツジムも含まれる。
22日に定めた業種を、26日になって変更したためだ。
25日に明らかになった国の基準に合わせての改定ということになる。
(ジムはステップ2、カラオケは3 東京都がロードマップ見直し)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/31399
「最終段階まで休業を求めていたスポーツジムを「ステップ2」、カラオケを「ステップ3」に分類し直した。」
さて、どう判断することになるかな。
何故なら、緩和条件を満たしていないからな。
(新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ:第2版)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/957/20200526.pdf
「ロードマップの5つのポイント:
2 適切なモニタリング等を通じて、慎重にステップを踏み、都民生活や経済社会活動との両立を図る:
・2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に自粛を緩和」
評価基準はこうなっている。
「緩和・再要請を判断する際に用いるモニタリング指標:
目安となる数値:緩和・アラート :
・感染(疫学的)状況:
・・①新規陽性者数:<20人 / 日
・・②新規陽性者における接触歴等不明率:<50%
・・③週単位の陽性者増加比:<1」
④以下は、割愛する。
問題は次だ。
「モニタリング指標の運用方針:
・休業要請の緩和:
「感染(疫学的)状況」の指標が全て緩和の目安を下回った場合、その他の指標も勘案しながら、審議会の意見を踏まえ、総合的な判断により、緩和を実施。緩和については、2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に実施する。」
感染(疫学的)状況の指標を全項目クリアすることが、必要条件となっていることに注意だ。
次も見ておこうか。
「「東京アラート」の発動:
1項目以上の「感染(疫学的)状況」の指標の数値が緩和の目安を超え、その他の指標も勘案して警戒すべき状況と判断される場合には、「東京アラート」を発動し、都民に警戒を呼びかける。」
「休業の再要請:
複数の「感染(疫学的)状況」の指標の数値が再要請の目安を超えた場合には、その他の指標も勘案しながら、審議会の意見を踏まえ判断し、再要請を実施する。」
緩和基準超え1項目以上なら東京アラート、再要請基準2項目以上なら休業の再要請となり、休業要請の緩和どころの話じゃなくなる。
東京都は、最新の指標を公開している。
(都内の最新感染動向 最終更新 2020/05/28 18:45)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
「モニタリング指標(1)新規陽性者数:9 人
5/28 の数値(前日比: +0.6 人)」(指標として使っているのは、7日間移動平均)
「モニタリング指標(2)新規陽性者における接触歴等不明率:54 % 5/28の数値(前日比: -3.6 %)」
「モニタリング指標(3)週単位の陽性者増加比:1.07 5/28 の数値(前日比: +0.31 )」
3項目のうち、2項目が緩和基準を超えてしまっている。
これはもう、休業要請の緩和どころか、東京アラートを超えて、ステップ0に戻って対象職種全てに再要請を掛けなければならないところまであと1歩ということだ。
もっとも、その他の指標を勘案することになってるからな。
直ちに手戻りになるかどうかは分からない。
さらに、「モニタリング指標の運用方針」には、欄外に小さくこう書かれている。
「※モニタリング指標の運用については、国の動向や、感染者の状況等に応じて柔軟に実施する」
やれやれ・・・。
シャチョーかと思ったら中間管理職だったと本音を漏らした知事が、国に忖度してどう判断するかが注目だな。
(「社長と思ったら中間管理職」 小池都知事、国に不満)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200411/ecb2004111121002-n1.htm
「都民の命、健康、医療現場を守るために総力を挙げる」
先月は、威勢のいいことを言ってたが、今回の休業要請緩和の判断は、その言葉が本気だったのかどうかを確認することになるだろう。
北九州市では、市内で孤発例(出どころ不明の市中感染)が続出し、事実上の第二波を食らっている。
都内では、もともと半分以上が孤発例だからな。
ここは、杓子定規に思い切りブレーキ踏んでおくに越したことはないけど、中間管理職としては難しいところだ。
入院患者、重症者は確実に減っているし、ホテル療養、自宅待機も減少した。
多少、基準を超えているからと言って、直ちにヤバい話にはならないだろうが、それとこれとは別の話だ。
休業要請緩和の「必要条件」にしたわけだからな。
もし、緩和するなら、ロードマップ自体を改定して臨むべきだろう(そうする可能性もあります)。
欄外には、※中間管理職なのでシャチョーのご意向を忖度して運用します、って書いてな。
もともと、東京都は全国的な緊急事態を招いた震源地の一つだ。
浮沈子的には、多少摩擦を生じたとしても、原則を貫くのがいいと考えている。
これっきりではないからな。
第二波が来た時に、都民に厳しい協力を求めるなら、エビデンスに基づく判断がブレてはいけない。
ロードマップを見直すなら、その理由を明確にして、客観的に説明が出来るようにしていくのが筋だ。
カラオケやスポーツジムなどの区分を変える際に、明確な説明があったかどうかは知らない。
国の判断が出るまでは、ステップ3でも解除するつもりはなかったからな。
初めて遭遇する新型コロナウイルス対策だからこそ、当局の要請や措置は重いものになる。
それに従うのは、自らと同胞を守るためだ。
歯を食いしばって、耐えている。
柔軟であることと曖昧でふらふらしていることとは、本質的に異なる。
誤った判断をすることもあるだろうが、それを責めることは難しい。
誰も経験したことのない、未知の領域だからな。
事実に対して真摯に向き合い、誠実に対応することが全てだ。
そうでなければ、誰もついて行かなくなる。
「「ステップ2」は、二十九日に対策本部会議を開き、移行の可否を判断する。」(東京新聞の記事より)
さて、どうなることやら・・・。
ちょっと意地が悪いとは思うが、自ら蒔いた種だからな・・・。
(東京都 休業要請追加緩和 審議会の意見も踏まえ判断へ コロナ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200528/k10012449341000.html
「都は専門家の意見を聴いてさらなる緩和ができるかどうか検討するため、28日夜、医師や有識者などをメンバーとする審議会を開きました。」
「現在の状況や今後、気をつけなければならないところなど、専門的な見地から意見をうかがいたい」
「現在の緩和措置の段階である「ステップ1」から次の「ステップ2」に進めば、学習塾や劇場、生活必需品以外の小売店なども再開」
このステップ2には、スポーツジムも含まれる。
22日に定めた業種を、26日になって変更したためだ。
25日に明らかになった国の基準に合わせての改定ということになる。
(ジムはステップ2、カラオケは3 東京都がロードマップ見直し)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/31399
「最終段階まで休業を求めていたスポーツジムを「ステップ2」、カラオケを「ステップ3」に分類し直した。」
さて、どう判断することになるかな。
何故なら、緩和条件を満たしていないからな。
(新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ:第2版)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/007/957/20200526.pdf
「ロードマップの5つのポイント:
2 適切なモニタリング等を通じて、慎重にステップを踏み、都民生活や経済社会活動との両立を図る:
・2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に自粛を緩和」
評価基準はこうなっている。
「緩和・再要請を判断する際に用いるモニタリング指標:
目安となる数値:緩和・アラート :
・感染(疫学的)状況:
・・①新規陽性者数:<20人 / 日
・・②新規陽性者における接触歴等不明率:<50%
・・③週単位の陽性者増加比:<1」
④以下は、割愛する。
問題は次だ。
「モニタリング指標の運用方針:
・休業要請の緩和:
「感染(疫学的)状況」の指標が全て緩和の目安を下回った場合、その他の指標も勘案しながら、審議会の意見を踏まえ、総合的な判断により、緩和を実施。緩和については、2週間単位をベースに状況を評価し、段階的に実施する。」
感染(疫学的)状況の指標を全項目クリアすることが、必要条件となっていることに注意だ。
次も見ておこうか。
「「東京アラート」の発動:
1項目以上の「感染(疫学的)状況」の指標の数値が緩和の目安を超え、その他の指標も勘案して警戒すべき状況と判断される場合には、「東京アラート」を発動し、都民に警戒を呼びかける。」
「休業の再要請:
複数の「感染(疫学的)状況」の指標の数値が再要請の目安を超えた場合には、その他の指標も勘案しながら、審議会の意見を踏まえ判断し、再要請を実施する。」
緩和基準超え1項目以上なら東京アラート、再要請基準2項目以上なら休業の再要請となり、休業要請の緩和どころの話じゃなくなる。
東京都は、最新の指標を公開している。
(都内の最新感染動向 最終更新 2020/05/28 18:45)
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
「モニタリング指標(1)新規陽性者数:9 人
5/28 の数値(前日比: +0.6 人)」(指標として使っているのは、7日間移動平均)
「モニタリング指標(2)新規陽性者における接触歴等不明率:54 % 5/28の数値(前日比: -3.6 %)」
「モニタリング指標(3)週単位の陽性者増加比:1.07 5/28 の数値(前日比: +0.31 )」
3項目のうち、2項目が緩和基準を超えてしまっている。
これはもう、休業要請の緩和どころか、東京アラートを超えて、ステップ0に戻って対象職種全てに再要請を掛けなければならないところまであと1歩ということだ。
もっとも、その他の指標を勘案することになってるからな。
直ちに手戻りになるかどうかは分からない。
さらに、「モニタリング指標の運用方針」には、欄外に小さくこう書かれている。
「※モニタリング指標の運用については、国の動向や、感染者の状況等に応じて柔軟に実施する」
やれやれ・・・。
シャチョーかと思ったら中間管理職だったと本音を漏らした知事が、国に忖度してどう判断するかが注目だな。
(「社長と思ったら中間管理職」 小池都知事、国に不満)
https://www.sankeibiz.jp/econome/news/200411/ecb2004111121002-n1.htm
「都民の命、健康、医療現場を守るために総力を挙げる」
先月は、威勢のいいことを言ってたが、今回の休業要請緩和の判断は、その言葉が本気だったのかどうかを確認することになるだろう。
北九州市では、市内で孤発例(出どころ不明の市中感染)が続出し、事実上の第二波を食らっている。
都内では、もともと半分以上が孤発例だからな。
ここは、杓子定規に思い切りブレーキ踏んでおくに越したことはないけど、中間管理職としては難しいところだ。
入院患者、重症者は確実に減っているし、ホテル療養、自宅待機も減少した。
多少、基準を超えているからと言って、直ちにヤバい話にはならないだろうが、それとこれとは別の話だ。
休業要請緩和の「必要条件」にしたわけだからな。
もし、緩和するなら、ロードマップ自体を改定して臨むべきだろう(そうする可能性もあります)。
欄外には、※中間管理職なのでシャチョーのご意向を忖度して運用します、って書いてな。
もともと、東京都は全国的な緊急事態を招いた震源地の一つだ。
浮沈子的には、多少摩擦を生じたとしても、原則を貫くのがいいと考えている。
これっきりではないからな。
第二波が来た時に、都民に厳しい協力を求めるなら、エビデンスに基づく判断がブレてはいけない。
ロードマップを見直すなら、その理由を明確にして、客観的に説明が出来るようにしていくのが筋だ。
カラオケやスポーツジムなどの区分を変える際に、明確な説明があったかどうかは知らない。
国の判断が出るまでは、ステップ3でも解除するつもりはなかったからな。
初めて遭遇する新型コロナウイルス対策だからこそ、当局の要請や措置は重いものになる。
それに従うのは、自らと同胞を守るためだ。
歯を食いしばって、耐えている。
柔軟であることと曖昧でふらふらしていることとは、本質的に異なる。
誤った判断をすることもあるだろうが、それを責めることは難しい。
誰も経験したことのない、未知の領域だからな。
事実に対して真摯に向き合い、誠実に対応することが全てだ。
そうでなければ、誰もついて行かなくなる。
「「ステップ2」は、二十九日に対策本部会議を開き、移行の可否を判断する。」(東京新聞の記事より)
さて、どうなることやら・・・。
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