🐱ウクライナ降伏不可避:停戦2023年02月24日 05:01

ウクライナ降伏不可避:停戦


中国が停戦に向けて動き出そうとしている(そうなのかあ?)。

浮沈子は懐疑的だが、世間はそう見ている。

方法はいくつかあるだろうが、手っ取り早いのは、ロシアに脅しをかけることだろうな。

説得ではない。

停戦しなければ、中ロ国境から軍隊をなだれ込ませるというわけだ。

実際にそんなことをするかどうかは別にして、そういうふりをすることは可能だ。

で、ウクライナに対しては、停戦しなければロシアに大量の兵器を渡すというわけだな。

ウクライナは停戦しようとしないだろうが、米国は説得に回るだろう。

装備はともかくとして、人数だけは世界最大の陸軍を有する中国が、本気で武器支援を始めれば、ロシアの攻勢は確定する。

西側は、対ロシア制裁とは次元の異なる対応を採る必要に迫られることになる。

米国は、そうさせまいとして、先日、毎年恒例の警告を中国に送った。

が、他のやり方はまどろっこしいからな。

力には力を、武器には武器を。

停戦だからな。

勝敗はついていない。

和平ではないから、一触即発の状態は続く。

戦線の双方に一定の間隔を置いて、停戦ライン(38度線みたいなもんか)をおいて、中立国を中心とした停戦監視団を派遣する。

頭を冷やす時間は必要不可欠だ。

同時に、双方の譲歩を引き出す時間でもある。

一歩も譲らなければ、また、戦争してケリをつけるしかない(そんなあ!)。

停戦期間中に、武器弾薬や兵士の充実が図れるからな。

再開した途端に、大激戦になるだろうけど、そっちの方がいいということなら仕方ない。

停戦を継続した方がいいというインセンティブを与えることも必要だ。

ウクライナにとって、ロシアからの国内への攻撃が行われなくなるということは、十分なメリットだろう。

西側からの支援は、停戦期間中もそれなりに続くだろうしな。

国内のインフラ復旧の時間も稼げる。

何より、甚大な戦闘被害を避けられる。

そして、外交交渉によって、領土奪還の道筋をつける可能性が生まれる。

まあ、現政権はそれが嫌だったから戦争始めたわけで、おいそれと首を縦に振ることはないだろう。

が、米国が本気で説得すれば、不承不承受け入れるかもしれない。

米国の説得は効果が期待できるからな。

支援のバルブを、キュッと閉めるだけでいい。

が、それには中国に余程の覚悟が必要だ。

停戦の提案に米国が反対するなら、ロシアと手を組んで、ウクライナに攻め込むくらいの迫力が必要だからな。

同時に、台湾進攻くらい演出する必要があるかも知れない。

停戦の機運は、双方が疲れ切って厭戦気分が漂っている時がよろしい。

マクロンが言ってた通り、今はその時期じゃない。

元気一杯で、ドンパチやる気力も十分だし、武器弾薬もそれなりにある(前線で不足するくらい使ってるしな)。

実際の停戦は、行われるとしても先になるが、交渉はいつ始めてもいい。

交渉のテーブルに着かせるだけでも一苦労だが、それが出来れば一歩前進だ。

時期的には、ウクライナが泥沼になる春先がいいな。

供与を約束した戦車も揃わず、戦闘機の供与が揺れている頃がよろしい。

ロシアの戦時体制も、その頃ならまだ緒に就き始めたばかりだろうからな。

それを過ぎると、交渉開始のテーブルに着くことさえ不可能になる恐れがある。

中国が実力をもってしても困難だろう。

タイミングが重要であることは間違いない。

停戦が、ロシアにとっても有利に働くことは確かだ。

西側は、それを嫌がるかも知れないが、いつでも再開できる状況なら乗るかも知れない。

停戦破りなんて、世界の常識だからな。

1度でダメなら、2度でも3度でも繰り返せばいいのだ。

今年がダメなら、来年もあるし、来年でダメなら次の年でもいい。

もちろん、破局覚悟で一発でケリをつける方法がないわけではない。

米国でもどこでも、かつてウクライナから奪った核兵器を供与すればいい。

戦術核ではなく、モスクワに届くようなちゃんとしたヤツ(キャリアは中距離弾道ミサイルで十分じゃね?)。

1発や2発ではなく、1000発くらい与えれば十分だろう。

バイデンを、極秘でキエフに送り込めたんだからな。

そのくらいはやって見せてもらいたいもんだ。

が、大方の観測では、米国は暫く停戦は望まないようだからな。

ここは、中国に頑張ってもらうしかない。

くれぐれも、二正面作戦で台湾とかにちょっかい出さない範囲でな。

台湾有事になれば、浮沈子が棲息する東京都大田区にある羽田空港(自転車こいで行ける距離です)が、米軍に接収されて中国のミサイルが飛んで来るからな。

精度悪そうだし、不発弾ばっかだろうけど。

まあ、どうでもいいんですが。

中国は、腹を括って停戦案を出してもらいたい。

ここで米国の脅しにビビって、ひっこめたり骨抜きにしたりすれば、ウクライナの和平は遠のく。

双方が、矢折れ力尽きるまで戦い抜くことになる。

ウクライナが消えてなくなり、ロシアが疲弊したタイミングでNATOはロシアに宣戦布告でもする気でいるかもしれないが(そうなのかあ?)、その時に備えて、ロシアは核兵器の整備に余念がない。

通常戦力では、NATO本体には勝てないと分かっているからな。

ウクライナで核兵器をぶっ放すことはないかも知れないが(分からんぞお)、NATOが攻め込んで来れば、躊躇うことなく欧州の各都市に放つに違いない。

Xデーは分かっている(そうなのかあ?)。

2027年(4年後じゃん!?)。

そう、台湾有事が想定されている時期なわけだ。

それまで引っ張れればいいのだ。

そこから先のことは誰にも分からない。

世界が消えてなくなるかも知れないし、台湾が残っているかもしれない。

ベルリンもパリも、ロンドンもマドリードも健在かも知れないが、ひょっとするとウクライナはないかも知れない。

ウクライナに核兵器が持ち込まれれば、ロシアは確実に仕留めるだろう。

さもなければ、翌日にも停戦が実現する。

力には力を、武器には武器を!。

かつて、ロシアの首都がレニングラード(サンクトペテルブルク)であり、国境に近過ぎたことから、1922年、モスクワに遷都したことは知られている(ちょうど100年経ったわけだ)。

この際だから、ウラジオストク辺りに移転した方がいいかもな(おっと、米国に近過ぎるかあ?)。

まあいい。

核戦争が起これば、世界が消えてなくなると思っている人は多いかも知れないが、意外にも、そういう事態にはおいそれとはならないだろう。

通常兵器でも、この1年で何十万人もの人々が死傷している。

双方が、10発ずつくらい打ち合えば十分だろう。

数百万人の死者と、その10倍の負傷者を出すだろうが、世界の大部分は残る。

和平が、その後にしか想定できないとしたら、あまりに悲しすぎるけどな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(「ロシアに“負けない戦い”から“勝つ戦い”へ」 アメリカ前国防長官の提言とは?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/02/21/29473.html

「この紛争は21世紀に入って初めての、ロシアや中国のような専制主義国家と、アメリカ、NATO、日本、韓国などの民主主義国家が対峙たいじした戦いなのです。それが今、まさに起きているのです。」

「私たちの友好国を支援し、独裁者たちを押し返さなければならないのです。」

「・・・日本が、そして願わくば日本の国民が、私たちは今、“専制主義”対“民主主義”という21世紀の壮大な戦いのなかにあることを認識していることの証しだと思います。」(岸田政権が対GDP比で防衛予算を大幅に増やす判断をしたことを受けての発言)

「私たちは、共産党が支配し、自由と民主主義が認められないような世界で生きたくありません。今はまさに私たちが共有する歴史のために立ち上がり、民主主義を支えるための大事な瞬間なのです。」

まあ、他にもいろいろあるけど、典型的な米国の価値観と世界観、少なくとも現在の基本政策に忠実な見解が示されていて、手っ取り早く米国から見たウクライナ紛争の位置付けと、西側諸国を巻き込むロジックを知ることが出来る。

こういう観点からすれば、台湾有事の際に羽田空港を接収するという、浮沈子的にはトンデモな対策も納得がいく。

新ドミノ理論によれば(エスパー氏はそういう言い方はしていませんが)、台湾の次は韓国、韓国の次は我が国だからな。

台湾有事の際に、日本全国の空港を米軍に自由に使わせることくらいで、つべこべ言うんじゃない!。

ウクライナに対する支援の在り方とか、ロシアの核兵器の使用に対する見解は、あくまでも彼個人の意見だが、少なくとも米国においては同調する人々は多いだろう。

浮沈子的には、やや右寄りではあるけど、多くの米国人は同じように考えているのではないか。

そういう目から見れば、バイデンの逐次供与政策や過剰な攻撃兵器の供与を躊躇う姿勢は抑制的に映るかも知れない。

「いまロシアは何に束縛されることもなく戦っています。
彼らは戦車、戦闘用車両、弾道ミサイル、巡航ミサイル、無人機、すべてを利用しているのです。」

「ところが私たちは、ウクライナに同等の兵器を渡していません。これは事実上、ロシアに「聖域」を与えているのと同じです。ですので、ウクライナを単に延命させるだけでなく、本当に戦争に勝たせたいのであれば、もっとやれることがあるのです。」

もっとやれることとは何か。

弾道ミサイル、巡航ミサイルを十分な数量与えて、ロシア本土の戦術目標に対する攻撃を認めることなわけだ。

なんなら、核弾頭も与えてロシアを恫喝することも効果的だろう(ロシアはそうしているからな)。

「聖域」を取っ払えということはそういうことだ(そうなのかあ?)。

ロシアの核使用なんて、単なる情報戦に過ぎないから、あまり気にせずバンバン攻撃兵器を供与するのがよろしいというのは、政権から離れた身だからこそ気軽に言えるのかもしれないな。

戦略爆撃機(ロシアは、こいつからミサイルを発射してます)や、戦艦(モスクワが沈没しちゃったりしてるし)でもくれてやったらどうなのか。

ゼレンスキーのおねだりリストに、その手の兵器が載っているかどうかは知らない。

NHKが振らなかったからかもしれないが、停戦の話なんて毛ほどもない。

「私たち西側諸国の確かな手応えは、ウクライナが私たちの武器、弾薬で戦い続けるであろうということです。」

「私たちの武器、弾薬」とは、語るに落ちたな。

そう、これは西側(米国)の戦争なのだ。

ウクライナは、名目上、領土奪還の動機から戦っているに過ぎない(それは、もちろん、極めて正当ですが)。

それでは、なぜ西側は兵力を送らないのか。

21世紀の民主主義的世界にとって、この戦争がそれほど重要なら、ロシアを屈服させるためにウクライナに軍隊を送るべきだろう。

念のために断っておくけど、浮沈子はそうしろと言っているわけじゃない。

米国や欧州が軍隊を送らないのは、そして、ウクライナをNATOに加盟させないのは、この戦争がそれだけの価値しか持たないことの何よりの証拠なのだ。

善悪の問題は別として、ロシアは軍隊を送っている。

おまけに、ご丁寧に併合までしてな(まだ、占領してないところまで併合しちゃったというのはお笑いだけどな)。

ロシアにとっての重要性は、ちびちびと中古兵器だけ送ってきた西側には理解不能だ(もちろん、浮沈子にも分かりませんが)。

ただ、何十万人もの犠牲を払い、今後もさらに払い続けるに値すると考えていることは確かだ。

今日の事態が予想されていれば、プーチンは侵攻に踏み切らなかったとエスパー氏は見ているけど、浮沈子はそうは思わない。

同様に、中国がウクライナ情勢によって、台湾併合(武力侵攻を含む)を断念するとも思えない。

両国は、米国が言うところの専制主義勢力だからな。

言論を封殺し、世論を統制して、場合によっては人迷惑な政策を断行する。

その対価を払うのは、畑で取れる兵士であって、専制勢力なわけじゃない。

既に100万人が、そんなロシアを捨てて海外に流出したと言われているが、プーチンにしてみれば、厄介払いが出来て良かったと思っているかもしれない(未確認!)。

今必要なのは、戦車でも戦闘機でも長距離ロケット砲でもない。

もちろん、弾道ミサイルや戦略爆撃機、戦艦や核弾頭でもない。

停戦に向けての揺らぐことのない鋼鉄の意志だ。

んなもんは、どこを探しても見当たらないってえ?。

もちろんだ。

おそらく、停戦に乗り出そうとしている(といわれている)中国にもない。

それは、どこかに落ちていたり、その辺で売っているわけでもない。

無ければゼロから作るしかない。

作るそばから叩き壊される運命にあることは分かっている。

しかし、作ろうとしなかったり、途中で諦めてしまえば戦争は終わらない。

「戦争は何が起きるかわかりません。意志と意志のぶつかり合いなのです。」

それは大前提だが、戦力(兵員や兵器、弾薬、物的精神的なありとあらゆる支援)を送り込めなければ、気合倒れに終わるからな。

精神論じゃ勝てないというのは、今に始まったことじゃない。

が、戦争を止めるのも同じかもしれない。

鋼鉄の意志だけじゃ止まらない。

アットーテキ実力で介入し、有無を言わせず、停戦条件を飲ませなければならない。

戦争を継続させたい勢力のあらゆる妨害、破壊(ノルドストリームとかあ?)を乗り越えなければ進めない。

21世紀初頭で、それが出来るのは米国だけなんだが、まるっきり一方の当事者になっちまっているというのは残念な限りだ。

継戦意欲は、ひょっとするとウクライナより高いかも知れないしな(エスパー氏みたいな考えの人は、掃いて捨てる程いるだろう)。

中国は、どこまでやるつもりなんだろうか。

もちろん、ウクライナの権益も欲しいかも知れないけど、求めているのは別の次元の見返りだろう。

そして、それは米国が与えたくない見返りであるに違いない。

浮沈子は、その「世界に平和をもたらした者という栄誉」を中国に独り占めさせないということが、米国が停戦に動くインセンティブになるのではないかと見ている。

米国は間違いなく、この戦闘を終わらせることが出来る。

それも直ちに。

それは間違いない。

そして、その米国を動かすことが出来るのが中国だけだということも間違いないだろう。

ポジティブな方法じゃあムリポだけどな。

侵攻1年を機に、各国が動き出していることは間違いない。

浮沈子は、そこは重要だと見ている。

表面的には、多少の亀裂はあってもイケイケドンドンで進んでいるが、水面下ではしっかりとした進展が期待できそうな気もする(気のせいでしょうけど)。

人類は、それ程バカな哺乳動物ではないと思っている。

一刻も早い停戦を。

一刻も長い休戦を。

浮沈子の願いは変わらない。

正義派じゃないからな。

我が国では、たぶん、極めて少数派だ。

が、こればっかりは、多い方が正しいとは言えない気がするんだがな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(ウクライナ・中国協議「望ましい」、意向すでに伝達=ゼレンスキー氏)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-zelenskiy-china-idJPKBN2UX19N

「中国との会合を希望する。こうした会合は現在、ウクライナの国益にかなう」(ゼレンスキー)

「中国が策定しているとされる戦争終結に向けた計画については承知していない」

「中ロ関係が「新境地」に達した」(プーチン:前日に中国外交担当トップの王毅氏と会談)

「習主席が数カ月以内にロシアを訪問しプーチン大統領と会談する準備を進めている」

24日の演説の方は、大したインパクトはなかったようだ(謀は密なるを以って良しとするからな)。

「大きな影響力を持つ国を含む多くの国が、ウクライナの主権を尊重しながら戦争終結に向けた方法を検討すれば、より早く実現する」

ほほう、随分柔軟だな。

これじゃあ、米国が阻止に動くわけだ。

中国は、ウクライナの信頼を勝ち得ている。

「新境地」と舞い上がっているプーチンと、戦争終結への期待を膨らませているゼレンスキーを共に満足させる計画とは何なのか。

中国4千年の知恵を拝みたいもんだな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(中国、ウクライナ和平仲介で12項目の提案-成功は望み薄か)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-02-24/RQK8WWT1UM0W01

「中国は24日、ウクライナでの停戦を呼び掛ける提案を示した。」

原文は英文でも掲載されているが、自動翻訳で全文を引用する。

(ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場)
https://www.fmprc.gov.cn/mfa_eng/zxxx_662805/202302/t20230224_11030713.html

1. すべての国の主権を尊重する。

国連憲章の目的と原則を含む、世界的に認められた国際法は厳密に遵守されなければなりません。すべての国の主権、独立、領土保全は効果的に維持されなければなりません。大小を問わず、強弱、富裕国、貧困国を問わず、すべての国は国際社会の平等な一員です。すべての当事者は、国際関係を管理する基本的な規範を共同で支持し、国際的な公正と正義を擁護する必要があります。国際法の平等かつ統一的な適用を促進し、二重基準を排除しなければなりません。 

2. 冷戦の考え方を捨てる。

国の安全は、他国を犠牲にして追求されるべきではありません。地域の安全は、軍事ブロックを強化または拡大することによって達成されるべきではありません。すべての国の正当な安全保障上の利益と懸念を真剣に受け止め、適切に対処しなければなりません。複雑な問題に簡単な解決策はありません。すべての当事者は、共通の、包括的で、協力的で持続可能な安全保障のビジョンに従い、世界の長期的な平和と安定を念頭に置いて、バランスの取れた、効果的で持続可能なヨーロッパの安全保障構造の構築を支援する必要があります。すべての当事者は、他者の安全を犠牲にして自国の安全を追求することに反対し、ブロック対立を防ぎ、ユーラシア大陸の平和と安定のために協力する必要があります。

3. 敵対行為の停止。

紛争と戦争は誰の利益にもなりません。すべての関係者は、合理性を保ち、自制し、炎を煽ったり緊張を悪化させたりすることを避け、危機がさらに悪化したり、手に負えなくなったりするのを防がなければなりません。すべての当事者は、状況を徐々に緩和し、最終的に包括的な停戦に到達するために、ロシアとウクライナが同じ方向に取り組み、直接対話を可能な限り迅速に再開することを支持する必要があります。 

4. 和平交渉の再開。

対話と交渉は、ウクライナ危機に対する唯一の実行可能な解決策です。危機の平和的解決に資するあらゆる努力が奨励され、支援されなければならない。国際社会は、平和のための交渉を促進するという正しいアプローチにコミットし続け、紛争当事者ができるだけ早く政治的解決への扉を開くのを助け、交渉を再開するための条件とプラットフォームを作成する必要があります。中国はこの点で引き続き建設的な役割を果たします。 

5. 人道危機の解決。

人道危機の緩和に資するすべての措置が奨励され、支援されなければなりません。人道支援活動は中立性と公平性の原則に従うべきであり、人道問題は政治化されるべきではありません。民間人の安全は効果的に保護されなければならず、紛争地域から民間人を避難させるための人道的回廊が設置されるべきです。大規模な人道危機を防ぐために、関連地域への人道支援を増やし、人道状況を改善し、迅速かつ安全で妨げられない人道アクセスを提供するための努力が必要です。国連は、人道支援を紛争地域に向けて調整する役割を担うことにおいて支援されるべきです。

6. 民間人と戦争捕虜 (POW) の保護。

紛争当事者は、国際人道法を厳守し、民間人や民間施設への攻撃を避け、女性、子供、その他の紛争被害者を保護し、捕虜の基本的権利を尊重する必要があります。中国は、ロシアとウクライナの間の捕虜交換を支持し、すべての当事者に対し、この目的のために、より有利な条件を作り出すよう求めます。

7. 原子力発電所を安全に保つ。

中国は、原子力発電所やその他の平和的な原子力施設に対する武力攻撃に反対し、すべての当事者に対し、原子力安全に関する条約(CNS)を含む国際法を遵守し、人為的な原子力事故を断固として回避するよう求めます。中国は、国際原子力機関(IAEA)が平和的な原子力施設の安全とセキュリティを促進する上で建設的な役割を果たすことを支持している。

8. 戦略的リスクの軽減。

核兵器を使用してはならず、核戦争を行ってはなりません。核兵器の威嚇または使用は反対されるべきです。核拡散を防止し、核危機を回避しなければなりません。中国は、いかなる国による化学・生物兵器の研究、開発、使用にも、いかなる状況下においても反対する。

9. 穀物輸出の促進。

すべての当事者は、ロシア、トルコ、ウクライナ、および国連によって署名された黒海穀物イニシアチブをバランスのとれた方法で完全かつ効果的に実施し、この点で重要な役割を果たす国連を支持する必要があります。中国が提案した世界の食糧安全保障に関する協力イニシアチブは、世界の食糧危機に実行可能な解決策を提供します。

10. 一方的な制裁の停止。

一方的な制裁と最大限の圧力では問題を解決できません。それらは新しい問題を生み出すだけです。中国は、国連安保理が承認していない一方的な制裁に反対している。関連国は、一方的な制裁や他国に対する「遠距離裁判権」の濫用をやめ、ウクライナ危機の緩和に貢献し、発展途上国が経済を成長させ、人々の生活をより良くするための条件を作り出す必要があります。

11. 産業チェーンとサプライ チェーンの安定性を維持する。

すべての当事者は、既存の世界経済システムを真剣に維持し、世界経済を政治目的の道具または武器として使用することに反対する必要があります。危機の波及を緩和し、それがエネルギー、金融、食品貿易、輸送における国際協力を混乱させ、世界経済の回復を弱体化させないようにするためには、共同の努力が必要です。

12. 紛争後の復興を促進する。

国際社会は、紛争地域における紛争後の復興を支援するための措置を講じる必要があります。中国はこの努力に支援を提供し、建設的な役割を果たす用意がある。

<引用ここまで>

ざっと目を通しただけだが、ブルームバーグが言うように、理想論を掲げて対話を促しているだけで、「じゃあ、どーする!?」という具体な道筋が見えてこない。

戦闘の停止を促す一方で、人道回廊の設置を促進するなど総花的で、包括的なビジョンとは言えないな。

読み方によっては、現状での停戦と引き換えに、ロシアへの経済制裁をやめさせようという支援策とも取れる(そうなのかあ?)。

これは、極めて政治色が強い、中国中心のあまり意味のないペーパーに過ぎない。

なんか、期待して損した気分だ。

当事国は、どう反応するだろうか。

米国は、もちろん大反対だろうな(新冷戦や新ドミノ理論の放棄だし)。

ウクライナは、都合のいいところだけつまみ食いして乗ってくるかもしれない(米国は、騙されるなとか言うだろうけど)。

欧州はビミョーだな(原則賛成各論反対か)。

ロシアは大歓迎だろう!。

それだけは間違いない(そうなのかあ?)。

「全ての当事者は、ウクライナの状況が徐々に和らぎ、最終的に包括的な停戦に至ることを目指し、ロシアとウクライナが同じ方向で取り組み、可能な限り速やかに直接対話を再開するよう支援すべきだ」

まあ、現在は、双方が共に天を戴かず状態なわけだからな。

具体なプロセスの提示があるのかも知れないが、あまり多くは期待できそうもない感じだ。

政治的アピールに付き合わされる方はたまらんな・・・。

<また追加>ーーーーーーーーーー

(軍事侵攻1年 中国が文書“ロシアとウクライナ 対話で停戦を”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230224/k10013989841000.html

「すべての国の主権と独立、領土の一体性は保障されなければならない」

「すべての当事者が対立を激化させず、ロシアとウクライナが互いに歩み寄ることを支持し、直接的な対話をできるかぎり早く再開して全面的な停戦を実現するよう呼びかけ」

「対話と交渉がウクライナ危機を解決する唯一の実行可能な方法であり、国際社会は話し合いを促すことを堅持すべきだ」

「このほか、核兵器や化学兵器の使用、原子力発電所などの平和的な原子力施設への武力攻撃に反対する」

「一方的な制裁や圧力は問題を解決できないだけでなく新たな問題を生み出す」

相変わらず、N社の記事はそつがないなあ(2番目の冷戦思考放棄とかは、慎重に避けてるしな)。

読んでいて感じたんだが、ロシアの侵攻の動機の一つが安全保障上の懸念であったわけで、領土保全というのは双方にとって重要なテーマなわけだ。

米国が煽る新ドミノ理論に冷や水をかけている。

原則論に違いないけど、使い方によっては実効性のある解決策に結びつけることが出来るかもしれない。

米国は、キューバにグアンタナモ基地を維持してきたからな。

(グァンタナモ米軍基地)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%8A%E3%83%A2%E7%B1%B3%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0

「1903年以来、アメリカ合衆国がキューバより租借している。」

120年かあ!。

併合した地域のウクライナへの返還、大幅な自治権の付与とクリミアの黒海艦隊基地(セバストポリ)の租借は、現実的なプランだ。

まあ、そういうのは、専門家がいて、バランスをとりながら収めていくんだろう。

領土の一体性と安全保障上の懸念を、高次に解決する知恵が求められる。

ゴリラみたいにドンパチやるだけが能じゃないだろう(ゴリラは、平和的な哺乳類です)。

うーん、米国さえいなければ、この戦争は起こらなかったのではないか。

ウクライナ紛争を利用して、欧州に対する影響力を強化し、自国利益の最大化を図っている。

(米大統領、ポーランド訪問 首脳会談・演説で連帯発信へ キーウ電撃訪問の流れ生かし)
https://www.sankei.com/article/20230221-7FHLX6EBGFJDBIVLCL4UKRF5SY/

「北大西洋条約機構(NATO)加盟国のポーランドは1万人超の米兵が駐留する対露抑止の最前線であり、米国の関与と両国の連携を確認する。英紙フィナンシャル・タイムズによると、ドゥダ氏は、ウクライナに戦後の「安全」をNATOが保証するよう求めている。」

停戦に当たっては、欧州東部に於ける安全保障の新たな枠組みが必要だろうな。

今回の紛争の一因は、宙ぶらりんのウクライナを放置し続けたこともあるかも知れない(米国は、NATO加盟を模索していたようですが)。

さて、米国は中国の動きにどう反応するんだろうな・・・。

🐱ウクライナ降伏不可避:中国の台頭:パクスアメリカーナの終焉2023年02月24日 22:19

ウクライナ降伏不可避:中国の台頭:パクスアメリカーナの終焉


ちょっと挑発的な標題にしてみた。

せっかくのウクライナ侵攻1周年なので、いろいろ気になる記事を纏めておこうかと思って、別稿で書くことにした。

先日、米国は和平交渉になりそうになると、ウクライナにおせっかいをして邪魔しに掛かっているという記事を読んだんだが、リンクされていた記事にこんなのがあった。

(「アメリカはウクライナ戦争を終わらせたくない」と米保守系ウェブサイトが)
https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20220416-00291675

「アメリカはウクライナ戦争が停戦になるのを邪魔している」

日付は、侵攻後、2か月足らずの4月14日とある。

要約を丸ごと引用する。

1.アメリカと欧州はウクライナを支援しているが、しかし、それは平和を作るためではない。それどころか、モスクワと戦うウクライナ人が最後の一人になるまで、ゼレンスキー政府を支援するつもりだ。

2.アメリカと欧州は、キ―ウに豊富な武器を提供し、モスクワに耐え難い経済制裁を科しているが、それはウクライナ戦争を長引かせることに役立っている。最も憂慮すべきことは、ウクライナ国民が最も必要としている平和を、アメリカと欧州は支持していないことだ。「アメリカはウクライナ戦争の外交的解決(=停戦)を邪魔したい」のだ。

3.戦争が長引けば長引くほど、死者数が増え破壊の程度は高まるが、アメリカと欧州は平和支援をしていない。ワシントンは、ウクライナ指導部が平和のための妥協案を検討するのを思いとどまらせようとしている。

4.戦闘資金の援助は戦いを長引かせることを意味し、アメリカと欧州は、ウクライナ人が永遠に戦えるようにするだろう。

5.戦争によって荒廃しているのはウクライナだ。現在進行中の紛争を止める必要があるのはウクライナ人だ。たしかにロシアはウクライナ侵略の全責任を負っている。しかし、米国と欧州の政府は、紛争を引き起こした責任を共有している。欧米の私利私欲と偽善のために、世界は今、高い代償を払っている。

<引用ここまで>

遠藤氏は、中国のコメントに対して、その類似性に驚いている。

こっちも丸ごと引用する。

――アメリカの報道によれば、アメリカは1ヵ月以内に8億ドル相当の新しい軍事支援をウクライナに提供すると予想されています。また別のアメリカ報道によれば、バイデンは政府高官をウクライナに派遣することを検討しているとも言われています。それはロシアとウクライナの現在の状況にどのような影響を与えるか、あなたの分析をお聞かせください。(質問ここまで)

――そうですね、アメリカとNATOは絶え間なくウクライナに軍事援助を増強しています。その意図は、ウクライナの(停戦への)交渉を妨げることにあると見ていいでしょう。ウクライナとロシアの間で、少しでも交渉の進展があると、すぐさまアメリカや欧州が慌ててウクライナに大量の武器や資金を提供していることに注目しないといけません。彼らはなぜ停戦交渉を邪魔しなければならないのでしょうか?なぜなら、停戦交渉が進むということは、すなわち、ウクライナが中立国になることを意味するからです。これはアメリカをはじめとするNATOが最も望まないことで、「NATOの東方拡大」の方針に合致しないからなのです。アメリカは停戦協定に署名させたくない。だから絶え間なく軍事支援を増強しているのです。そうすれば、その分だけ、戦争を長く続けることができますから。

 なぜ米政府高官がウクライナを訪問しなければならないかというと、戦争を長引かせるよう、決して停戦のための和平交渉を進めないよう、ウクライナを激励するためなんです。そんなことをすれば、より多くの人が犠牲になるわけですが、アメリカはその分だけ利益を得ることができるので、誰かを派遣して、できるだけ長い期間戦争を続けるようにするのがアメリカの目的です。(評論員の解説はここまで)

<引用ここまで>

まあ、それが事実なんだろうから、似たような話になるのは仕方ない。

「CCTVがそういう報道をするのなら、習近平は一刻も早く積極的に停戦に持っていくべくプーチンを説得すべきだろう。」

動き出すのに10か月掛かっているわけだ。

まあいい。

「欧米の私利私欲と偽善のために、世界は今、高い代償を払っている。」(再掲)

同感だな。

もっとも、欧州は犠牲を払わされている方かも知れない。

ロシアと依存関係が深いにもかかわらず、ノルドストリーム1を爆破されたりしているからな(誰の仕業かは知りませんが)。

中国が停戦交渉に乗り出すというので、いろいろ関連のお勉強をしていたら、またもやデジャヴ(既視感)に襲われて、クラクラと眩暈を覚えた。

(パックス・アメリカーナ)
https://en.wikipedia.org/wiki/Pax_Americana

こういう政治用語の解説は、様々な観点があって、各論入り乱れて大変なことになるんだが、パクスアメリカーナの記述もわかりづらい。

浮沈子的にめまいを覚えたのはここ。

「戦間期:
・・・
真実は、米国が世界に残された唯一の高潔な大国であるということです。それは、帝国征服のキャリアに参加していない、そしてそれに参加したくない唯一の強国です。

「[...] アメリカには、軍国主義の中心にある利己的な攻撃の精神がほとんどありません。ここにのみ、「新しい情熱的な兄弟愛の感覚と、新しい人間的価値観」の幅広い基盤が存在します。」

「私たちは戦争のための戦争に深い嫌悪感を持っています。私たちは魅力や栄光に夢中ではありません。私たちは自治の原則に強い信念を持っています。私たちは、白人であろうと有色人種であろうと、エイリアンの人々を支配することを気にしません。私たちは明日のローマ人や「世界の支配者」になることを目指していません。アメリカ人の理想主義はアメリカの未来に集中し、そこでは、私たちがコミットしている自由と民主主義の原則を解決したいと考えています。」

「この政治的理想主義、この緊張した平和主義、この侵略の禁欲と、自分自身の運命を解決するために放っておかれたいという願望は、共和国の誕生から明らかになっています. 私たちは常に自分の光に従ってきたわけではありませんが、光に完全に忠実でなかったことは一度もありません。」

今の中国は、この時代の米国に酷似しているのではないか。

無垢の大国であり、覇権主義的でない(と、自分では思っている:南シナ海や尖閣諸島、台湾は国内問題だしな)。

第一次世界大戦で、英国が担ってきたパクスブリタニカは終わった。

ソ連崩壊後、米国は唯一の大国として世界に君臨してきた。

「[以前の帝国とは]対照的に、今日のアメリカのグローバルパワーの範囲と普及は独特です. 米国は世界のすべての海を支配しているだけでなく、その軍団はユーラシアの西端と東端にしっかりと腰を下ろしています...アメリカの属国と支流、一部はワシントンとのより正式な関係に受け入れられることを切望しており、全体に点在していますユーラシア大陸 ... アメリカの世界的覇権は ... 文字通り地球にまたがる同盟と連合の精巧なシステムによって支えられています。」

しかし、ウクライナ紛争は、その綻びを露呈している。

中国の台頭、ロシアの再興、それに付随する国々(属国と支流?:随分露骨な自動翻訳だな)の動向。

今日採択されたウクライナ紛争に係る国連決議では、50か国の反対や棄権が出ている(この1年間、余り数は変わっていないようです)。

中国は棄権している。

ちなみに、我が国は共同提案国だ。

パクスブリタニカを継承した米国は、パクスアメリカーナを推進しているが、永遠に続いた帝国はない。

中国は、無垢の大国として、その松明を引き継ぐ気でいるが、英語版ウィキを読む限り、いつか同じ穴の狢になる気がする。

現在の中国に、単独で世界の秩序を維持する力はない。

米国は、そろそろ神通力を失いつつあるように見える。

属国だか支流だかは知らないが、我が国は、そろそろ目を覚ました方がいいのではないか。

首相は、サミットまでにはキエフに行きたいと駄々をこねているようだが、他にやるべきことがあるような気がする。

(<社説>ウクライナ侵攻1年 停戦へ国際社会が協調を)
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1667477.html

「岸田文雄首相は5月のG7首脳会議(広島サミット)で存在感を示すため、事前のウクライナ訪問を模索していると伝えられるが本末転倒だ。」

「米国、中国の両大国が停戦の呼び掛けで歩調を合わせることが、ロシアに侵攻停止をのませる圧力になる。」

「日本は米中の対話を促す橋渡し役となり、ウクライナに和平をもたらす手だてを講じる役割」

「サミット議長国として、平和憲法を持つ国のリーダーとして、中立の立場を崩すべきではない。」

うーん、中立の立場とは言えない気がするんだがな。

まあ、どうでもいいんですが。

それでも、米中が共同歩調を取らなければ、事態を収束させることはいずれにしても不可能だ。

ウクライナも、そろそろ自分たちが何をやっているのか(やらされているのか)を考えた方がいいような気がする。

ロシアは言わずもがな。

が、まあ、ムリポな気もする。

できることは、畑で取れる兵士を戦場につぎ込むことだけだからな・・・。

<以下追加>ーーーーーーーーーー

(中国に「幻想抱くな」 ウクライナ戦争仲介を警戒―ドイツ首相)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023022400748&g=int

「中国はロシアに対し敵対的スタンスを取ったことはない」

「幻想を抱くべきではない」

「王毅・共産党政治局員は22日、モスクワでロシアのプーチン大統領やラブロフ外相と会談した。ロシアは会談後、中国がウクライナ紛争の「政治解決」に関し幾つか提案を行ったと明らかにしていた。」

(中国、ロシアにドローン供与か 4月までに100機―報道)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023022401009&g=int

「イラン製の「自爆ドローン」と似た設計で、4月までに100機が納入される可能性」

やれやれ・・・。

「中国企業はドローン試作機100機を製造し、4月までにロシア国防省に送る方向で調整している。さらに部品と技術を提供し、ロシア国内で月に100機程度を製造できるようにすることも計画中」

これで、停戦交渉はお流れだな(そうなのかあ?)。

しかし、このビミョーな時期に、当局の目をくぐってロシア政府相手に商売するというのはいい度胸だな。

これも、中国の演出な可能性もあるけどな。

断固、阻止する!。

首謀者は、死刑だ(得意です!)。

まあいい。

リモコン飛行機みたいなのを、100機くらい送ったからといって、戦局に大きな影響を与えるわけではないけどな・・・。

<さらに追加>ーーーーーーーーーー

(NATOとEU、中国のウクライナ停戦案に消極的 「信頼欠く」)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-anniversary-nato-idJPKBN2UY0T8

「中国は(ロシアによる)違法なウクライナ侵攻を非難することができないため、あまり信頼できない」(NATOストルテンベルグ事務総長)

「和平案を共有していないが、いくつかの原則は共有しているとの見解」(EUフォンデアライエン欧州委員長)

「ウクライナ侵攻の直前に中国はロシアと「無制限の友好」を含む協定に署名し、すでにロシア側に付いている」

トンビに油揚げをさらわれそうな欧州は必死だな。

国家に真の友人はいないと言われるが、中露の接近はその範囲(国益)の中での話だ。

まあ、中国がどれ程外交手腕を発揮できるか、お手並み拝見というところか。

米欧は、対応(妨害?)に振り回されるだろうけどな・・・。

<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー

(米国務長官、ウクライナ停戦案に惑わされないよう警告 国連安保理)
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-anniversary-un-idJPKBN2UY1N1

「「公正で持続可能な」和平を通してロシアに再武装を行うことを許してはならないとし、停戦を巡る提案に惑わされてはならないと警告した。」(安保理での発言)

うーん、ややワケワカだな。

「ロシアの武力による領土奪取を正当化するような和平は国連憲章の弱体化につながり、他の国を侵略しても罰されないというメッセージを送ることになる」

新ドミノ理論だな・・・。

「安保理のいかなるメンバーも、ウクライナ、および国連憲章に対するロシアの戦争を支持しながら、平和を呼びかけるようなことを行うべきではない」

紛争の一方の当事者だから、安保理の場でそう訴えるのは当然だ。

敵の味方をするな!。

国連憲章というのは、ロシアの戦争に反対しながらウクライナに武器を供与することを推奨しているわけだ(そうなのかあ?)。

力には力で、武器には武器で!。

おまけに、経済制裁まで行って、巻き込まれている浮沈子は大迷惑だからな。

ブリンケンの発言は想定の範囲内だが、浮沈子的にはまやもや既視感にクラクラすることになった。

(平和攻勢)
https://kotobank.jp/word/%E5%B9%B3%E5%92%8C%E6%94%BB%E5%8B%A2-129103

「・・・朝鮮戦争やベトナム戦争のような局地戦争における軍事的膠着状態がそのおもな例である。その際,当事国の一方が,交渉による解決を唱えて他方を国際世論の前に好戦国として印象づけた結果,停滞状況が解決の方向に歩み出すことがある。」

今回、中国は紛争当事国ではないので、バリエーションの一つということになるんだろう。

浮沈子の印象に残っているのは、朝鮮戦争ではなく(生まれてねーよ!)、ソ連崩壊前の時期だがな。

米国が、平和攻勢が見せかけに終わり、結局は「和平を通してロシアに再武装を行うことを許して」しまうことになるという点を批判しているのは、歴史の繰り返し(つーか、外交の常とう手段?)に見える。

世界を二極化して対立の構図に持ち込みたい米国にしてみれば、当然かもしれない(中国の和平案?が指摘している最重要な点でもある)。

中国としても、そうやって追い込まれてはたまらないわけで、ウクライナ紛争を利用してパクスアメリカーナを突き崩そうとしているわけだ。

権謀術数が渦巻く外交の世界。

やれやれ・・・。

国連安保理で楔をうった米国は、欧州とウクライナに対して妨害工作を強化しなければならない。

中国の平和攻勢に翻弄されてなるものか・・・。