縮退の時代 ― 2014年04月01日 05:46
縮退の時代
人口減少、急速な高齢化、地域の消滅、大都市集中、格差社会、縮小衰退・・・。
これから数十年間のうちに、我が国が突入する社会状況を、如何にして乗り切るか。
社会インフラをメインに考えたビジョンが、これだってさ!。
(新たな「国土のグランドデザイン」(骨子))
http://www.mlit.go.jp/common/001033676.pdf
我が国が急速に高齢化社会に突入し、発展途上型ピラミッドから、欧米型の安定した人口構造に移行する時代がやってきた。
そんなことは、浮沈子が小学生の時から言われていたし、今更何だよ?、という気がする。
(太田国交相、人口減少に危機感…「国土のグランドデザイン」骨子を発表)
http://response.jp/article/2014/03/30/220147.html
「基本戦略として、様々な機能をコンパクトな拠点に集約して、ネットワークでつなぐという「コンパクト+ネットワーク」の考え方をあげた。」
「リニア中央新幹線の開通により三大都市圏が2050年には一体化し、世界最大のスーパー・メガリージョン形成」
地方切捨て、大都市集中以外の何物でもない。
過疎化した集落は消滅させ、役所に近いところに寄せ集めてしまう。
地域の消滅を加速する政策だな。
大都市(東京)への過度な集中を、地方都市で食い止めるという発想も明記されている。
「※ 平日はブロック中枢都市で働き、休日は田舎で両親の介護を行うなど、ブロック内での地域間の連携により東京への人口移動の「防波堤」にも」
田舎は勝手に滅んでくれ!、社会資本はスーパー・メガリージョン(東京・名古屋・大阪)に集中して、効率の良い国土を作るぞ、というように浮沈子には読める。
空港や港は作ってやるから、田舎は田舎でアジアや環太平洋と直接やり取りして生き延びてくれ、スーパー・メガリージョンからのキャッシュバックに期待したりしないでくれ、大都市圏域のお零れなんてくれてやるか・・・。
そう書いてある(行間に・・・)。
地方圏域は、日本ではないのだ。
日本という国は、東京と名古屋と大阪だけあればいい。
日本の価値は、そこに集めて、後は日本とは関係なく、周辺の国に頼って生き延びてくれればいい。
そう書いてある(紙の裏に・・・)。
この手の企画物を作るときには、絵に描いた餅のビジョンに、既存の事業を適当に嵌め込んで、残った隙間を埋める政策を考え、あるいは、既存事業の拡充を図り、予算を獲得するためのツールとして使うわけだが、それにしても酷い代物を作ったものだ。
まあ、だからといって、日本列島改造論をやれというわけではない。
(日本列島改造論)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%97%E5%B3%B6%E6%94%B9%E9%80%A0%E8%AB%96
「工業再配置と交通・情報通信の全国的ネットワークの形成をテコにして、人とカネとものの流れを巨大都市から地方に逆流させる “地方分散” を推進すること」
地方の時代という掛け声の下、開発用地の地価急騰、新幹線の誘致などが起こる。
しかし、オイルショックなどが引き金となって、急速に後退した。
「日本にとって、首都の過密と地方の過疎は当時よりも一層深刻な問題になっており、少なくとも田中が日本列島改造論を著したのはこうした状況への問題提起としての意味を持っていたと考えられる。交通網の整備で様々な課題が解決するという発想は、余りに楽観的で「土建業一辺倒だ」という批判もある。地方から過密地(特に首都・東京)へ向かう交通網の整備は、逆に東京一極集中と地方過疎化を促進する要因ともなった(ストロー効果)。」
今回の「骨子」では、この点についての反省から、地方都市間交通網の充実が謳われている。
また、様々な議論はあるにしても、道路インフラが充実したことは、物流の改善に繋がった。
通信インフラも、飛躍的に充実した(山間部では携帯繋がりませんが)。
「骨子」には、国交省だけでなく、他の省庁の施策もちりばめてあるが、所詮寄せ集めで有機的な連携はない。
元々、予算取りのツールだから、真面目に作っていない。
人が密集して住んでいる大都会にはICTを活用するとあるのに、人がまばらな地方圏域にはそんな記述はない。
役人が、頭の中だけで作る施策なんて、せいぜいこんなもんだ。
この「骨子」は、それ以上のものではない。
人口減少時代の国家を滅亡から救うには、強靭な施策が必要だ。
周辺地域との交流(まあ、北朝鮮とか、ロシアとか、韓国とか、中国なんで、気が重いですが)、大胆な改革(日本語とか、止めちゃってもいいんじゃない?)、無制限の移民の受け入れと、海外移住の促進(逆効果?)・・・。
国家のアイデンティティをひっくり返すくらいの施策を打たないと、縮退どころか消滅する。
極端な話、日本の国土を他の国からの人々に明け渡して、例えば、今の日本人は全員他国に移住するくらいの発想がないと持たないんじゃないか。
日本列島は、中国語で溢れかえるわけだな・・・。
こんなことを書くと、また、なんか言われそうだが、浮沈子は真面目だ。
長い歴史の中で、こんな話はいくらでもある。
イスラエルとパレスチナだってそうだし、それこそウクライナだって似たようなもんだ。
浮沈子は、米国だって、似たようなものだと思っている(英語が通じない人、いっぱい住んでます)。
島国日本は、万世一系の天皇を戴いて、長い歴史を刻んできた。
そのことは、我が国の誇りにしていいが、極めて稀なことでもある。
大体、英国だって、中世の一時期はラテン語だったんだから・・・。
ひょっとしたらスーパー・メガシティだけに日本語が通じる人がが住んで、それ以外の国土には日本語が通じない人たちが住むようになるかもしれないな。
人口減少、急速な高齢化、地域の消滅、大都市集中、格差社会、縮小衰退・・・。
これから数十年間のうちに、我が国が突入する社会状況を、如何にして乗り切るか。
社会インフラをメインに考えたビジョンが、これだってさ!。
(新たな「国土のグランドデザイン」(骨子))
http://www.mlit.go.jp/common/001033676.pdf
我が国が急速に高齢化社会に突入し、発展途上型ピラミッドから、欧米型の安定した人口構造に移行する時代がやってきた。
そんなことは、浮沈子が小学生の時から言われていたし、今更何だよ?、という気がする。
(太田国交相、人口減少に危機感…「国土のグランドデザイン」骨子を発表)
http://response.jp/article/2014/03/30/220147.html
「基本戦略として、様々な機能をコンパクトな拠点に集約して、ネットワークでつなぐという「コンパクト+ネットワーク」の考え方をあげた。」
「リニア中央新幹線の開通により三大都市圏が2050年には一体化し、世界最大のスーパー・メガリージョン形成」
地方切捨て、大都市集中以外の何物でもない。
過疎化した集落は消滅させ、役所に近いところに寄せ集めてしまう。
地域の消滅を加速する政策だな。
大都市(東京)への過度な集中を、地方都市で食い止めるという発想も明記されている。
「※ 平日はブロック中枢都市で働き、休日は田舎で両親の介護を行うなど、ブロック内での地域間の連携により東京への人口移動の「防波堤」にも」
田舎は勝手に滅んでくれ!、社会資本はスーパー・メガリージョン(東京・名古屋・大阪)に集中して、効率の良い国土を作るぞ、というように浮沈子には読める。
空港や港は作ってやるから、田舎は田舎でアジアや環太平洋と直接やり取りして生き延びてくれ、スーパー・メガリージョンからのキャッシュバックに期待したりしないでくれ、大都市圏域のお零れなんてくれてやるか・・・。
そう書いてある(行間に・・・)。
地方圏域は、日本ではないのだ。
日本という国は、東京と名古屋と大阪だけあればいい。
日本の価値は、そこに集めて、後は日本とは関係なく、周辺の国に頼って生き延びてくれればいい。
そう書いてある(紙の裏に・・・)。
この手の企画物を作るときには、絵に描いた餅のビジョンに、既存の事業を適当に嵌め込んで、残った隙間を埋める政策を考え、あるいは、既存事業の拡充を図り、予算を獲得するためのツールとして使うわけだが、それにしても酷い代物を作ったものだ。
まあ、だからといって、日本列島改造論をやれというわけではない。
(日本列島改造論)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%88%97%E5%B3%B6%E6%94%B9%E9%80%A0%E8%AB%96
「工業再配置と交通・情報通信の全国的ネットワークの形成をテコにして、人とカネとものの流れを巨大都市から地方に逆流させる “地方分散” を推進すること」
地方の時代という掛け声の下、開発用地の地価急騰、新幹線の誘致などが起こる。
しかし、オイルショックなどが引き金となって、急速に後退した。
「日本にとって、首都の過密と地方の過疎は当時よりも一層深刻な問題になっており、少なくとも田中が日本列島改造論を著したのはこうした状況への問題提起としての意味を持っていたと考えられる。交通網の整備で様々な課題が解決するという発想は、余りに楽観的で「土建業一辺倒だ」という批判もある。地方から過密地(特に首都・東京)へ向かう交通網の整備は、逆に東京一極集中と地方過疎化を促進する要因ともなった(ストロー効果)。」
今回の「骨子」では、この点についての反省から、地方都市間交通網の充実が謳われている。
また、様々な議論はあるにしても、道路インフラが充実したことは、物流の改善に繋がった。
通信インフラも、飛躍的に充実した(山間部では携帯繋がりませんが)。
「骨子」には、国交省だけでなく、他の省庁の施策もちりばめてあるが、所詮寄せ集めで有機的な連携はない。
元々、予算取りのツールだから、真面目に作っていない。
人が密集して住んでいる大都会にはICTを活用するとあるのに、人がまばらな地方圏域にはそんな記述はない。
役人が、頭の中だけで作る施策なんて、せいぜいこんなもんだ。
この「骨子」は、それ以上のものではない。
人口減少時代の国家を滅亡から救うには、強靭な施策が必要だ。
周辺地域との交流(まあ、北朝鮮とか、ロシアとか、韓国とか、中国なんで、気が重いですが)、大胆な改革(日本語とか、止めちゃってもいいんじゃない?)、無制限の移民の受け入れと、海外移住の促進(逆効果?)・・・。
国家のアイデンティティをひっくり返すくらいの施策を打たないと、縮退どころか消滅する。
極端な話、日本の国土を他の国からの人々に明け渡して、例えば、今の日本人は全員他国に移住するくらいの発想がないと持たないんじゃないか。
日本列島は、中国語で溢れかえるわけだな・・・。
こんなことを書くと、また、なんか言われそうだが、浮沈子は真面目だ。
長い歴史の中で、こんな話はいくらでもある。
イスラエルとパレスチナだってそうだし、それこそウクライナだって似たようなもんだ。
浮沈子は、米国だって、似たようなものだと思っている(英語が通じない人、いっぱい住んでます)。
島国日本は、万世一系の天皇を戴いて、長い歴史を刻んできた。
そのことは、我が国の誇りにしていいが、極めて稀なことでもある。
大体、英国だって、中世の一時期はラテン語だったんだから・・・。
ひょっとしたらスーパー・メガシティだけに日本語が通じる人がが住んで、それ以外の国土には日本語が通じない人たちが住むようになるかもしれないな。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。